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愛原様のたわごと(06年03月05日)


愛原「投票ランキングとか、感想掲示板の反応をみると、新しい視点とかも得る事ができて、実に有意義な事だな。」

逆沢「その為に置いたんでしょ!」

鼎「ランキングでは上位3勢力は固定として、残りの4勢力の動向が面白いよね。」

愛原「ランキングとしてはやや出遅れてる婆娑羅軍が、掲示板では最も話題になってるようだ。機械兵の問題も含めて、ヤリコミプレイヤーの感想は非常にありがたい。」

逆沢「世界設定や人物設定に関する指摘や感想とかも、すごく嬉しいわね。」

愛原「ゲームの観点でいえば、説明の度合いが過ぎてもうっとおしくなって駄目だし、足りなさ過ぎると矛盾した印象を与えてしまいがちだ。その辺のさじ加減が難しい所だが、掲示板のおかげで色々細かい話もできるのは嬉しい事だ。ちなみに機械兵に関しては、大幅バージョンアップの時に合わせて、のんびり調整していきたいと作者は考えているようだ。」

逆沢「それそれ。その大型バージョンアップの方は、どうなってんの?」

愛原「今のところ、大きな壁には当たっていないようだが、まだ基礎工事の段階だ。新シナリオ部分の増築にかかる前に、土台部分の整理や移動も必要だからな。」

鼎「うーん、よく分からないけど大変なのかな?」

愛原「例えば2階建ての家を、3階建てに増築するとする。この場合、単純に3階部分を付け足す訳にいかないだろう。元々あった屋根の部分を何とかしないと駄目だし、3階に上がる階段部分を2階部分で新たに確保する必要もある。特にウチの場合、ツクールシステムで上限ギリギリだから、たとえるなら既に敷地面積はパンパンな訳だ。横には広げられないから、縦にどれだけ伸ばせるかってとこだな。」

逆沢「建設基準法を甘くみちゃ駄目よ。高さ制限もあるし、耐震偽造問題にもひっかからないような増築しないとね♪」

愛原「・・・そうだな。本来ならフリーソフトというのは、作者が作りたいのを作ればいいんだが、作れないものは作れないし、作れる範囲で何とかするしかないからな。」

鼎「プロだと、そうはいかないよね。漫画家でも小説家でもゲームデザイナーでもそうだけど、売れない事にはどうにもならないから、【作者が表現したい作品】よりも【受け入れ側が満足する作品】を優先しないと駄目だもんね。」

愛原「人様からカネをもらうなら、それは当然の事だ。もっとも現実には、表紙だけが立派な同人誌みたいに、詐欺みたいな商品も無くはないけどな。」

逆沢「フリーの場合は、そういうのは気にしなくていいから、その分は気は楽よね。もっとも【多くの人を満足させたい】とか【多くの人に体験してもらいたい】とか考えるようになると、ちょっと商業に近い考え方もしなくちゃ駄目かも知れないけどね。」

愛原「プロは生活の為に作品を出すから、多少はファンや元請けの無理な要求や、世の中のブームに媚びざるを得ない部分もある。締め切りという時間制限や、ページ数という容量制限などもあるだろう。また零細ソフトメーカーなんかは、外すと会社そのものを倒す事になりかねないから、どうしても作り手の趣味だけに拘泥できない面がある。アマとプロの壁は非常に大きい。」

鼎「プロになるのは、大変だよね〜!」

逆沢「特に時間制限が、プロにとっては最大の敵だと私は思うわよ。ダラダラと期限延ばしてたら生活費食い込んだり、お給料払えなくなっちゃうしね。週刊誌とかなら、締め切り落とすと信用ガタ落ちだし。」

愛原「その結果、作品のクオリティーが大きく下落する事も珍しくない。週刊誌の漫画とかでは、絶対その場のノリだけで描いてるに違いないと思うような無茶な設定だらけの作品も多くて、全体の流れでみるとむごいシナリオになってる事も割とあるからな。

逆沢「そうそう。こいつこんなキャラだったか?とか♪」

鼎「エジプト9栄神とかウィッチーズ5とかは、数が合わないよ〜」

愛原「そうだったか・・・。確か9栄神はゲブ神・トト神・クヌム神・アヌビス神・バステト神・セト神・オシリス神・ホルス神までで8人。最後の1人はダービー弟か、ヴァニラアイスか、もしかしたらケニーGやヘボ吸血鬼だったのか? ってか全部入れたら12人になっちまうしな。ウィッチーズ5はおそらくプチロルとシブリンで2人で1人という扱いなんだろう。」

逆沢「ウチも四天王なのに5人いたりしないようにしないとね♪」

愛原「ってかウチの場合は、大門司軍の5大将と北狄の5隊長くらいしか、そういうチーム的なまとまりはないけどな。まぁゲームでも小説でも、計画的に作らないと後がむごくなるって意見には同意だ。ウチの反省点は、エキストラの扱いなどでプロット的に甘くみた事。あと一部のパラメータの扱いでも反省点があり、こちらに関しては改良を検討中だ。」

鼎「ウチのゲームで、プロット的に一番気を配った部分はどこ?」

愛原「マップ関係。特に進撃ルートと初期保有領土の配置に気を配った。例えば愛原編でプレイした場合、宮田軍を優先的に攻め立てて、辰巳軍を後回しにせざるを得ない設定になってるだろう。」

鼎「うん。宮田軍に対しては地道に経済力を弱めてからトドメを刺せる戦略が使えるけど、辰巳軍の三河はいきなり本拠地だから、ちょっと序盤からは手を出しにくいという設定だよね。」

逆沢「しかも尾張や美濃は経済力の高い大都市だからオトリにするにはもったいないし、その向こうの駿河は大量破壊兵器で通行不能になるし・・・。」

愛原「駿河があのイベントのターゲットになったのは、作者の気まぐれではない。あの都市でなくてはならんからだ。あそこが無事なままだと辰巳軍や大神軍は東回りルートに頼らずとも済み易くなって、東回りルートの意味が半減する。辰巳軍が土佐や伊予に本拠を構えないのも、対愛原軍という戦略的目的もある。あと黒藤編で宮田軍を最後の敵にする為には、三河よりも東に本拠地を置くわけにはいかないという事情もある。」

鼎「ふーん。色々と考えて配置してたんだね〜。」

愛原「なぜ黒藤軍の本拠地は最北端の蝦夷で、婆娑羅軍の本拠地は長門ではなく因幡かとか、大神軍の本拠地がなぜ山城ではなくて相模かとか、これらも当然シナリオやゲームバランス上の理由あっての事だ。例えばもし大神軍の本拠地が山城だったならば、愛原軍はそのまま北上はしなかっただろう。大経済都市である山城を奪ってから、最も難易度を高い相模を攻めるというパターンだからこそシナリオ的に成立する。大神の立場からみれば、大経済都市の山城が黒藤軍側からみて相模の後方にあり、本拠地特権のある相模が最前線にあるからこそ、黒藤軍の猛攻を耐える事ができる。黒藤軍の立場からみれば相模に敵本拠地があるからこそエシュロンを利用して、大神軍の反抗作戦を阻止できるというメリットが生じる。ウチのゲームで最も気を配ったのは、とにかくマップ配置。これに尽きる。」

鼎「クレオパトラの鼻があと少し短かったら、というたとえ話もあるけど、それくらい各都市の配置って重要だったんだね。もし本拠地を一つずらすだけで、シナリオ自体が大きく変わる恐れもあったんだ〜。」

愛原「そういう事だ。次に気を配ったのが各将軍の配置。軍師不在の勢力とか、工作担当将軍不在の勢力とか、野心的な幹部が主流派の勢力とか、そういう組み合わせによっても、基本的な方針や進撃路が左右される事があるからな。思いつきで振り分けた訳じゃないぞ。」

逆沢「もし池田や長光が、宮田軍や婆娑羅軍に所属してたらと思うと、結構、ゾッとするもんね。」

鼎「武内将軍も国東将軍も野川軍師も、宗祀さんも峰さんも那珂田さんも、みーんな自分に合った団体で活躍してるよね。私も愛原さんとこだったから良かったって事になるのかな〜。」

愛原「そうだろうそうだろう。だからもっと俺様に感謝しないといけないぞ、グフフ!」

逆沢「フリーは締め切りみたいな概念は希薄だから、できたらやっぱりきちんと事前設定しておくべきだという事よね。」

愛原「本当は、カネを取る商業の方がきちんとしておくべきなんだが、残念ながら時間や容量の枠が厳しくて、その結果、値段の割りに劣悪な商品も出回っているのが実情だからな。そして劣悪な商品を良く見せる為に、表紙やパッケージの絵の質だけが上がる。それがさらに悪循環になって、絵師がイマイチなライトノベルの作家とかは、どうしても広報力において不利になる。腕のいいシナリオライターでも、その辺の事情で埋もれ易くなってる一面もあると思う。ドラマチックアドベンチャーを、ビジュアルノベルにするか紙芝居にするかの差はシナリオの出来だと思うが、その意味では紙芝居型が増えてるような気がしなくもない。」

逆沢「まぁ、全体的な構成やシナリオが悪くても、絵と瞬間的な感動さえあればいいという人も多いから、それはそれで良いのかも知れないけど・・・」

鼎「じゃあウチは最近の流行でいえば逆路線かな? 感動のドラマや美麗なオリジナルCGとかとは無縁だもんね!」

愛原「・・・【伝説の剣を手にした俺様が、運命のライパルでもある黒藤を何度かの覚醒の末に倒して、ヒロインを救い出して、感動の世界平和を実現しました】ってエンディングにすれば良かったかな??」





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