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愛原様のたわごと(06年07月28日)



逆沢「おー、投票ランキングも生き返って、メデタシメデタシ!」

鼎「投票数もまた伸びて、2倍うれしいよね!」

愛原「今のところは7勢力の中からプレイ勢力を選べる仕様だが、大型バージョンアップがうまくいった際には、さらに2勢力プレイ可能にしたいと思っている。もっとも製作の進捗具合は、そんなに快調とはいえないので、ポシャる可能性もなくはないけどな。」

逆沢「随分いじってる所もありそうだけど、もはやバージョンアップの範疇で収まらないかもね。」

愛原「そうだな。バージョンアップではなく、続編とした方がしっくり来るかも知れん。そもそもプレイ勢力が2つも増えると、【7lcw】ではなく【9icw】になっちまうからな。」

逆沢「まー、サイト名やハンドル名すら存在しないくらいだから、今更ゲームタイトルが何だって、別に構やしないけどね。」

愛原「いいゲームタイトルが思いついたら、掲示板にでも意見くれ。」

鼎「怖い程、名前には関心のない作者だね。」

逆沢「【寄○獣】というマンガに登場する寄生生物みたいな奴なのかな? ここの作者は。」

愛原「一応、登場キャラクターの名前には、由来とかがちゃんとあるようだがな。」

逆沢「それにしてもこの作者は、本当に複数の主人公でプレイできるゲームってのが好きよねぇー。」

鼎「一番最初に作ったRPGツクール95製のゲームも、前に公開したゲームも、非公開の某うちわゲームも、みーんな複数の主人公から選ぶタイプだもんね。」

愛原「その辺は趣味の問題としか言いようがないな。まーせっかくだから、今回のテーマは【主人公選択式ゲーム】だ!」

鼎「国取りゲームとかではよく見られるけど、シナリオ重視型ゲームでは、ちょっと少数派かなってジャンルかなぁ?」

逆沢「AVGでは、ザッピングシステムとか、そういう形のゲームがあるわね。全ての謎を解き明かすには、色んな主人公でプレイしていこうって奴。」

鼎「うん。でもRPGとかでは、意外とあんまりないよね。仲間を選べるゲームはたくさんあるけど、主人公が選べるってのはまだまだ少ないかな?」

逆沢「主人公の能力値や技能を選んだりできるゲームはそれなりにあるけど、住んでる世界や主人公の思想まで差があって、それがシナリオの進行にまで反映されるってのは、確かに少ないかもね。」

愛原「そりゃあそうだ。生まれも育ちも、とりまく環境や悩みなども違う主人公を2人分用意するくらいなら、それぞれを固定の主人公とした2つのゲームを作った方が間違いないからな。あと主人公を1人に絞った方が、細かいドラマを挿入しやすいし、シナリオ上の矛盾点もおきにくい。」

鼎「例えばウチのゲームで、辰巳編のみプレイ可能というルールにしたら、どうなるのかなぁー?」

愛原「この場合、ドラマの流れとしたら、まず最強君主として名高いライバル大神を倒して、主人公の成長を描くという展開にすれば一番ベタだな。でもってそのライバル大神を長年脅かし、さらには主人公辰巳自身も脅かす真の悪役である黒藤が現れる。そしてライバル大神は、主人公辰巳の元に再び現れ、協力者となる事を誓い、力をあわせて邪悪の根源、黒藤を討ち果たすというシナリオになる訳だ。」

逆沢「そーいうシナリオの場合、かつて主人公辰巳が全くかなわなかったはずのライバル大神が、最終的に黒藤の非道さと強さをアピールする為のかませ犬になれば、最高にベタよね!」

鼎「あるいは、パーティーの一員として、こっそり組み込まれてしまうとか・・・・」

愛原「超ありがちだが、そういう展開に持っていければお約束は、守る事ができそうだな。」

鼎「そのケースの場合、私達愛原軍や宮田軍との戦いは、寄り道イベントって事になるよね。」

逆沢「とすると大門司軍との決戦は、隠し最強キャラとの戦いという事になっちゃうわね!」

鼎「うわーい! ベタベタの展開だぁー!!」

愛原「時代劇も好きな作者に言わせれば、ベタな展開は決して悪いものではないという事らしいがな。」

逆沢「こういうベタなシナリオを7つ、1つのゲームとして詰め込んだのがウチの作品だけど、1つにまとめる事で、狙った事とかってある?」

愛原「それはたくさんある。最も大きいのは、【複数の視点】を演出できた事だ。例えば宮田編と婆娑羅編のエンディングを比較すると、黒藤軍滅亡後の世界編成計画に大きな差が見られる。タカ派の宮田は、世界中のミリタリーパワーの再編成を基本としているし、ハト派の婆娑羅は、世界中の民意を一つに集める事で、特定強国の民意だけで弱国を押しつぶさないような形を基本としている。また共存を基本とした大神軍や婆娑羅軍に対し、大門司軍や黒藤軍は支配を基本とした統治スタイルを志向しているが、じゃあ黒藤軍と大門司軍の中身が同じかといえば、むしろ正反対だ。このように人々の考え方は、無限と言ってもいい程に大きな差がある。これをアピールするだけでも、やはり主人公を複数にする意味はあったと思う。」

鼎「残念ながら、主人公の思想や理想が、作者の思想や理想だと勘違いしてしまう人とかもいるもんね。」

愛原「それは、小説でもゲームでもいえる悩みだな。例えばウチのゲームで愛原編だけをプレイ可能にすれば、作者は環境至上主義の強硬派という風に取られかねないし、宮田編だけをプレイ可能すれば、タカ派という風に解釈されかねない。実際には主人公の数だけ思想や理想があってもいいし、それを作者の思想や理想と勝手にリンクされても困るのだが、確かにそれはありうる。」

逆沢「フリーソフトの場合、よほどの作者じゃないと複数の作品が世に知られてる事は少ないし、たった1つ知られている作品のテーマだけで、作者の人格まで判定されては困るわよね。」

鼎「漫画家や小説家だって、作風の異なる複数の作品を出してない作者さんなんかは、特に誤解されやすいかもね。」

愛原「ちなみにウチのこの作品の場合、ゲーム上の仕様の問題もあるが、いくつかキャラクターのポリシーと反するような厳しい場面があったりする。気にならなければ全く問題ないが、気になる人は気になっただろう。例を挙げれば、例えば大神編で独立都市の下野を攻めるか否かという場面がある。下野を攻め取らないと、圧政都市の上野を開放できないのだが、この場合、下野を攻める事が良いのかどうか、という問題だ。」

逆沢「別に武力づくで攻めとったからといって、何もペナルティーはないけどね。」

鼎「放っておいても、いずれ辰巳軍が下野を占領してしまうだけだしね!」

愛原「同じ事は、婆娑羅編でプレイした場合の但馬の扱いもいえる。自称平和主義の婆娑羅軍が、独立都市の但馬を攻め取ってよいものなのかどうか・・・。勿論、領土を増やさないとクリアできないゲームだから、そんなのを気にする事はないというのが一番楽だし、作者的にも有り難い。しかしそれにこだわってプレイするのも一つの選択肢だ。どうせ放っておいても、門司軍が但馬を占領してしまうだけだしな。わざと但馬を大門司軍にくれてやって、それから【大門司軍に武力占領された但馬を解放するんだ】とかいって攻め返すのも一つの感情移入の仕方だな。」

鼎「そう考えると、婆娑羅さんも大神さんも、決して王道を100%歩んでいる訳ではないのかもね。」

愛原「プレイヤーの脳内で色んな物語を作ってもらえば一番ありがたいのだが、現実世界でただの1度も赤信号を無視した事のない人がそんなに多くないように、人間と言うのは、元来灰色の生物だからな。誰が善玉で誰が悪玉と断定する事はない。ただそれでもトータルですごく良い事や、良い事をたくさんした人もいれば、とんでもない悪い事をした人などに分けられるのも事実。プレイヤーからみて首を傾げたくなるような振る舞いを、大神なり宮田なりがしても、まぁ人間のすることだからと、感情移入してもらえれば有り難い。ツッコミも歓迎するが、鬼の首を取ったように非難されるのはチト困る。」

逆沢「複数の主人公でプレイできる事の魅力の一つに、相手には相手の立場や思想があるというのが、分かりやすく伝わりやすいという事もあるかな?」

愛原「それは言える。辰巳編でプレイすれば、大神軍は中盤のヤマ場orかませ犬の延長線でしかないかも知れんが、実際には大神軍には大神軍の立場がある。それに辰巳軍に大神軍や黒藤軍を打倒する権利があるなら、大神軍に辰巳軍や黒藤軍を打倒する権利があってもいいだろうという視点で、ゲームを作ってある。」

鼎「黒藤軍にまで、世界を制覇する権利があるのはどうかと思うけど・・・」

原「本ゲームに関しては、【あきらめたら終わり。諦めなければ可能性は残されている】みたいな考え方が含まれているのかも知れんな。北狄みたいに自立を諦めて、投げやりな考え方のままの勢力には、なかなか明るい未来はないが、そうでない勢力なら、黒藤軍も含めて全ての勢力にチャンスがある。諦めない全ての勢力に、勝つチャンスがある。」

逆沢「現実の世界では、どんなに鼻血が出る程頑張っても、明日までに大幅バージョンアップ版が完成する事がないように、どうやっても出来ない事は出来ないようになってるんだけどね。」

愛原「だから作者の思想や哲学などと、ゲームのテーマは必ずしも一致しないんだって。それを勘違いする奴がいるから困る。まぁ政治ネタをかますと、余計に変な勘ぐりをされる可能性があるから、それを薄める為に、あえて複数主人公から選べるようにして、様々な政治的立場でプレイできるようにしたというのはあるんだが・・・」

鼎「辰巳さんとこみたいに、そういう小難しい政治思想とかは一切無視して、純粋に領土拡張にまい進する勢力もあるけどね。」

逆沢「ウチも、辰巳軍みたいに小難しい事を無視して、パッパーと領土拡張してるような気もするけどね。」

愛原「その分、俺が苦労してるんだ・・・。辰巳軍の場合は、勝山辺りが苦労してそうだな。」












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