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愛原様のたわごと(06年08月27日)




鼎「ついに【選んだ主人公ランキング】で全主人公47票達成でーす!」

逆沢「総計400票達成!」

愛原「各都道府県で平均1人ずつは、プレイされた方がいるという事だな。グフフフフ!」

逆沢「いい加減、その悪人じみた笑いは何とかならないの?」

愛原「ほっとけ。黒藤や池田の笑い方よりはマシだろう。」

鼎「そういや黒藤さんの喋り方は、確かにちょっとインパクトあるよね。」

逆沢「ベースはいわゆる普通の【老人語】だけど、【うるうる】とか【くっくっく】といった独自の癖語みたいなのがあるもんね。」

愛原「掲示板でも【老人語】の話が出てたし、という訳で今回はゲーム内の口語表現をテーマにしてみるか?」

鼎「わーい。それ、いいかもー♪」

逆沢「鼎も独自の癖語みたいなものはあるし、そういやこのゲームも、よくあるキャラゲの例に漏れず、変な喋りがちまちま見られるわね。」

愛原「まぁ、ちょっとした演出方法だな。ちなみに【老人語】なんかは、何もゲームに限った事ではなく、古典的な演劇や小説にもみられる。決してマニアやオタク向けの口語表現ではなく、ごく普通の文芸作品にも使用される。誰の命名か忘れたが、【役割語】なんて呼ばれ方もしてるようだ。」

逆沢「実際には老人になったからといって、自然に口に出るとは限らない口語表現だけどね。」

鼎「でも【〜じゃし】みたいな言葉は、作者の仕事の取引先の某会社の人達は、中年のおっちゃんおばちゃんから、年下の兄ちゃんまで普通に使ってくるらしいよ!」

愛原「山地側の岡山県民は、特にそういう訛りがあるのかもな。」

鼎「東出さんなんかが使うオカマ言葉なんかも、役割語の一種かなぁ?」

逆沢「芸能界のオカマとか、大阪のオカババーとかでは、普通に使われてるらしいけどね。」

愛原「青木○雄、前自民党参院幹事長なんかも、よく語尾に【だわね】とつけるようだが、あいつも実はオカマなのか? それともあれは出雲弁なのか?」

逆沢「老人語の元ネタは、広島弁らしいとも言われてるけど、オカマ語と出雲弁の関連性は、さすがに聞いた事はないわね。」

鼎「ゲームに限らず、割とよく出て、しかもインパクトがあるといえば、やっぱり関西弁だよね。」

愛原「ちなみにウチのゲームでは、婆娑羅と小松が使用する。もっとも関西弁と一口で言っても、実際は色々あるけどな。例えば祇園芸者と関西ヤクザでは、そもそも与える印象からして全然違うし。」

逆沢「世間でよく使われているのは、いわゆる大阪弁よね。やっぱり関西のお笑い芸人の印象が強いのかしらね。」

愛原「そうだろうな。しかし漫画界で特に顕著だが、何で非関西出身系の作者が描いた関西人というのは、あそこまで妙な濃さがあるんだ?」

逆沢「まー、いいんじゃないの? それを言ったら津軽弁や新潟弁や伊豆弁なんかは、大抵【田舎人語】って感じで使われている事が多いもんね。」

鼎「【田舎人語】も、【老人語】のような役割語の一種だよね。」

愛原「まぁ、そういう事だろうな。そういやはるか昔、ナイトスクープという番組で【ザマスおばさん】を探せというテーマをやっていた。芦屋か田園調布か忘れたが、一応いるにはいるらしい。」

鼎「他にもお嬢様言葉とか、チンピラ言葉とか、キザな御曹司言葉とか、海賊言葉とか、色々役割語ってあるよね。」

愛原「現実で使う使わないの問題じゃなくて、そういう口語表現をさせる事でキャラクターを分かりやすく演出させる事ができるからな。だから演劇でもTVドラマでも、漫画でも小説でもゲームでも、こういう口語表現は重宝する。特にRPGなとでは、チンピラ言葉をチンピラが使う事で、一瞬で倒すべきザコと判別できる利点があるからな。特に汎用顔グラの脇役を演出する上で、一瞬で役割が特定できるような口語表現はやはり有り難い。」

鼎「最近はそういう昔からある役割語だけじゃなくて、いわゆるワンフレーズの癖語とか、あるいは語尾をいじる事で個性を出すタイプのキャラも多いよね。」

愛原「お前の場合は、ほえっとか、〜よんとか、何種類もあるよな。」

逆沢「【さあ始まるザマスよ、行くでガンス、フンガー】で有名なあの3人組なんか、未だに忘れられないインパクトがあったし、確かに癖語や語尾によるキャラクターの色出しも、一つの有効な方法よね。」

愛原「あるいは、キャラごとに決め台詞を設定するとかな。」

逆沢「あんまり度が過ぎると、それはそれで安っぽい印象も与えかねなくもないけどね。」

鼎「キャラゲなら、私はそれでもいいと思うけどなー」

愛原「ちなみにウチの場合はキャラゲとまではいかないから、役割と印象を決定付ける以上に、個性的な言葉使いをするキャラや、決め台詞のあるキャラはいないけどな。」

逆沢「まー、それはあるかもね。でもこの人は好戦的なんだなとか、この人は思慮深いんだなとか、この人は下手に出るタイプなんだなとか、この人は自信家なんだなとか、この人は年寄りなんだなとか、そういう個性さえ伝われば、ウチとしては十分だからね。」

鼎「でも、老人語とか田舎人語とか、そういうのは分かるけど、ファンタジーで関西弁というのは、どういう役割を期待されているのかなぁ?」

逆沢「そぉねー。確かに謎の東洋人を演出する為に、あえて【ござる言葉】を使わせたり、「〜アルよ」みたいな陽気な中国人語(中国語ではなく、あくまで役割語としての中国人語)を使わせたりする事はあるだろうけど、関西弁の位置づけは微妙よね。」

愛原「それを言ったら博多弁や薩摩弁や名古屋弁も同じだ。それぞれ、独特の雰囲気があるだろ。それと同じ事だ。」

逆沢「素の秋田弁や長崎弁なんか、ヨソ者からしたら何言ってんのかさっぱり分からないし、実際には役割語としての薩摩弁なんかも、実は半分以上は共通語というパターンが結構ありそうだけどね。」

鼎「関西弁はその点、知名度がすごくあるから誰でも使いやすいよね。」

愛原「しかし大阪弁主体の婆娑羅の方言遣いに関してはともかくとして、小松の方は意味が分からないというコメントもよく聞くしな・・・。小松の方言遣いも4分の1程は共通語や大阪弁を混ぜて、少しは分かりやすくしたつもりなんだが・・・。」

逆沢「素の広島弁や岡山弁は、老人語にはない【〜けん】などといった独特の言い回しがたくさんあるように、あまり元ネタの方言に近づけようとすると、かえって意図通り伝わらない事もあるって事かもね。そのへんは割り切った方が、むしろ役割語としては正しいんじゃない?」

鼎「時代劇なんかでも、忠実に当時の口語表現や方言を再現すると、意味分からなくなる事があるらしいよん!」

愛原「その通りだな。だがただ1点だけ、気になる事を言わせてもらっていいか?」

逆沢「何?」

愛原「現代日本の東京を舞台にしたドラマとかでは、何でああも共通語ばかりで話すキャラばかりなんだ? まるで日本人の全くいないハワイの観光地みたいですごく違和感があるんだが・・・。」

逆沢「まー、上京した途端に地方の言葉を封印する人も多いっていうし、その影響じゃないかな? もっとも近畿圏の人だけは、何十年関西以外に住み続けても、地の言葉を封印しない人も多いけどね。」

鼎「共通語ばかり話す人達の中に、1人だけパーマン4号みたいなしゃべくりをする人が出てくる作品も多いのは、もしかしてそのせいなのかな?」

愛原「関西弁の幅の利かせ方は、リアルの世界でも他の方言を圧倒しているからな。それだけに用法に関しても、そこらの役割語よりもはるかに奥が深そうだな。」









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