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愛原様のたわごと(06年11月18日)




愛原「作者が、ボツネタが意外とあった事に、今更ながら驚いているらしいぞ。」

逆沢「あー、そろそろ最終調整段階に入ったという事ね。」

鼎「結局、タイトルとか、新アイテム名とか、どうしたのかなー?」

愛原「ぶっちゃけ、殆どこれといったアイデアが出なかった。という訳で、今までのバージョンと比較して誤解を与えにくいようにとの配慮から、タイトル名は【7lcw+2〜第X次文化大戦】で行く事にした。」

逆沢「【+2】が増えてるだけじゃない?」

愛原「これはこれで、熟考した結果だ。一応、位置づけ的には今までの作品の強化版でしかないから、タイトル名を本格的にいじってしまうと、全くの新作という誤解を与えかねないしな。とか言って、タイトルをそのままにして【ver.2.00】みたいな扱いにするには、相違点が多すぎる。だから間を取って、こういう形にしたのだ。」

鼎「センスはゼロだけど、確かに分かり易いから、私はそれでいいと思うよ!」

逆沢「今までの公開版とのつながりを分かりやすくしたら、結局こういうダサい名前で落ち着いたって事ね。」

愛原「・・・まぁ、そう言わざるを得ないな。【U】とかにすると、シリーズものの完全新作って感じになってしまうし、それは困る。とかいって今までのセーブデータで、いきなり続きからはプレイできない程度の中身の差はあるから、タイトルそのまんまというのは無理だ。」

逆沢「まぁ、マップそのものも、変わっちゃったからねぇー。」

鼎「北に、ちょっと広がったよね。」

逆沢「という事は、例の新しい命令書も、【善政改革命令書】とかいうダサい名前で押し切る事にしたの?」

愛原「押し切る事にした。ヒデブ派5隊長の顔グラも、できればオリジナルのものに変えたかったのだが、今回は断念した。だが今でも絵師は募集中なので、絵心のある有志はカモンだ!」

鼎「現在最優先で募集しているのは、ヒデブ派5隊長の顔グラですよー。よろしくねー!」

逆沢「でも適当な政治家の顔をキャプチャーしたものを用意するなんてのは、肖像権にひっかかる恐れがあるからアウトね。ちゃんと自分で描いてね。」

愛原「それにしても、このゲームの作成を始めた当初からすると信じられない程に、ヒデブ派関連のイベントが増えてしまったからな。元々はマップにも登場しない一弱小異民族の武将に過ぎなかったのに・・・・。」

逆沢「話の展開次第で、キャラが勝手に動き出すって事はあるからね。」

鼎「黒藤軍の池田さんなんかもそうだけど、作者的に動かしやすいキャラってのはあるよね。」

愛原「その通りだな。という訳で今回のテーマは【動きやすいキャラと、動きにくいキャラ】だ。」

鼎「実際にゲームを製作してみて、予想外に動かしやすかったキャラとか、動かしにくかったキャラとかある?」

愛原「最も顕著な差で現れたのが大門司軍のメンツだな。当初の予定では、武内と穐本を対等の立場で起用する予定だったのだが、シナリオの都合で穐本の出番は大幅に削られ、代わりに国東辺りの出番が予想を超えて増えた。」

逆沢「まぁあんまり穐本さんの出番が増えると、大門司軍の進軍スピードが落ちたり、宮田軍や婆娑羅軍との対立軸が弱まって、ゲーム全体のバランスに関わってきちゃうからね。」

愛原「穐本が無能系のキャラならもっと出番を増やせたのだが、あいにく穐本は軍神の異名も持つ有能な男だからな。その有能な男が、武内ら主戦派と真っ向から対立して負けっぱなしになると困るし、そういった事情から、あまり政争に介入したがらない、影の薄めの職人タイプにしたんだ。夢前も同様。そして主戦派の勢いを強化する意図から、国東の出番が大きく増えた。」

鼎「一番悲惨なのは、大森さんかな? 優秀という設定の将軍さんが多いせいで、かませ犬みたいな役回りが多いもんね。」

愛原「いい所に気づいたな。実際問題、有能とか正統派とかいった位置づけのキャラは、その意味でも扱いが制限され易いのだ。黒藤軍に関するイベントで池田の出番が突出して多いのは、かませ犬としても使いやすいのが大きい。戦で負けたり、余計な事を言って黒藤に叱られたり、そのくせダーティーな策略にも積極的で知恵者ではあったり、とにかく使い勝手が最高。本ゲームにおける最も優れた【助演男優】といって差し支えない。」

逆沢「悪役においしい役がいてこそ、主人公側も映えるもんね。」

愛原「国東の場合は、池田と違った意味で使い易い。軍師の武内と比べると行動の制約が少ないからな。しかも政治手腕も高いから、石田らとのからみも使えるし、水計のエキスパートという個性もあるから、その特技を生かした出番まで用意できる。という訳で国東の出番は、武内や石田に匹敵する程に多くなったというあんばいだ。」

逆沢「よくあるRPGとかでも、まともタイプの主人公は色々と制約が多いから、脇役に出番を食われるパターンはなくもないもんね!」

鼎「単に他のキャラが持てない伝説の武器を装備できたり、特別な血をひいていたり、並外れた能力を持っていたりしてるだけの、実は地味な主人公って多いよね。」

愛原「主人公はプレイヤーの分身だから、あんまり変人では困るという配慮もあるだろうし、あまり極端なポリシーをもたせたら、行動が制約されるという理由もあるだろう。だからやんちゃな脇役や迷惑な悪役に、無理やり物語を進めてもらったりするパターンも多いのだが、これをやり過ぎると、どんどん主人公が目立たなくなってしまうから、困りものだな。」


逆沢「その結果、【強さ】を取り上げたら、何の魅力もない主人公が出来上がっちゃったりする事はありえるかもね。」

鼎「でも別に私はそれでもいいと思うよ。私は主人公が無口な初期のドラクエ風でも、全然気にならないし。」

愛原「しかしある程度以上、人間模様が重視される作品の場合だと、やっぱり動かしやすいキャラがいないと、製作側としては困る事になる。ウチのような戦争ものの場合だと、戦乱の風を吹かせたがるキャラがいないとゲームが全く前に進まない。穐本が武内を押し込んでしまうような展開になると、製作者としては大迷惑なのだ。」

逆沢「とかいって反戦派や穏健派が全くいなかったり、無能ばかりでは、それも面白くない。その辺が難しいところよね。」

鼎「それで穏健派で優秀なものは、地味な扱いになっちゃったりするのよね。」

逆沢「逆に好戦的でしかも懲りない奴らは、一番使い勝手が良いと!」

愛原「今回、ヒデブ派の出番が急激に増えたのは、そのせいもある。池田が扱いやすいキャラなのは間違いないが、黒藤が無能な人間をいつまでも側近に置いておく訳がないし、その意味で池田の行動もある程度は制約されるしな。だから池田は、政治工作では誰にも負けない程に優秀な手腕を振るう役割を与えさせてあるし、それらの制約を補う目的もあって、ヒデブ派の存在が重宝したという訳だ。」

鼎「ヒデブ派の役割って、正直どんな感じなのかな?」

愛原「ひたすら懲りないザコ役。黒藤軍の言いなりという事で、他の中原の群雄からは嫌われているし、黒藤軍の幹部らからも「植民地の下賎なポチどもめ」といった印象で、ひたすら蔑まれている。でも本人らは、虎の威を借る狐になったつもり。」

逆沢「・・・チンピラそのものね。」

愛原「こういう懲りないチンピラみたいな存在は、戦闘のあるゲームでは色々と重宝するからな。」

鼎「でも、最後には改心するのが王道かな?」

逆沢「いやいや、こういうのは幹部級の味方に殺されるってのがパターンじゃない? 【この役立たずどもめ!】とか言われて処分されたり、あるいは新しい武器の試し切りで切られたり・・・」

鼎「サンペンスドラマとかでも、コイツいかにもクロっぽいなと思わせておいて、中盤くらいに殺されてたりするのよね。」

愛原「まぁ、その辺は選択する主人公によってシナリオも変わるから、何とも言えないけどな。」

鼎「とするとウチのような戦乱を舞台にした作品では、やっぱり穏健派は出番が難しいのかなぁ?」

愛原「受動的な立場での出番なら、問題ない。例えば婆娑羅軍や大神軍は穏健派中心のメンツだが、勝手に喧嘩を売ってくれる敵が絶えず存在してくれるので、結果として出番も役割も保証されている。あと宮田軍がいい例だが、組織全体としてはタカ派寄りだが本質的に良識派という組織を演出する上では、峰のようなプレーキ役がよく役立つ。大門司軍の場合は、プレーキ役よりアクセル役が重要という事で穐本の出番が減らされたが、宮田軍ではブレーキ役も重要という事で、逆に穏健派の峰の位置づけが良くなったという訳だ。」

逆沢「ところで、【+2】になって、他に出番が増えたキャラとかいる?」

愛原「新たに追加した新主人公勢力の追加がメインだから、既存の勢力ではそれ程変化はないな。何しろマップが北に伸びただけなので、宮田軍・愛原軍・辰巳軍といった南方勢力に関しては、殆どこれといった追加仕様は不要だったしな。」

鼎「うーん・・・ガックリ。」

愛原「まぁ新勢力が追加されたせいで、全勢力ともそれなりの追加シナリオはあるぞ。あと経済イベントや計略イベントとかも、少しだけ増えている。本当はもっと増やしたかったが、それをやると公開がもっと遅れそうになるから、機会があればバージョンアップで増やしていくとしよう。」

逆沢「で、新勢力で登場する人たちは、どんな人達が多いの?」

愛原「まぁ色んな奴がいるが、勢力全体の雰囲気としてみれば、1つは計算高いな。戦乱の風を積極的に吹かそうとも思ってないが、戦乱の風を体を張って止める意思までもない。むしろ風の流れを読みながら、より最善の形で割拠していこうという勢力だ。」

鼎「あと1勢力は?」

愛原「・・・独立の維持に、精一杯という感じかな? 大神軍・婆娑羅軍・宮田軍のような具体的な世界の理想像がある訳でもなく、とにかく自立するだけで頭がいっぱいという感じ。」

逆沢「で、公開は11月中に何とかなるかな?」

愛原「前倒しすれば、何とか可能性はあるし、是非とも何とかしたいところだが・・・。12月から3月までは仕事が忙しくなりがちなんで、11月中になんとかしないと、一気にずれ込む恐れがあるからな。」









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