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愛原様のたわごと(07年02月11日)



逆沢「今回のテーマは何?」

愛原「ちょっと待て。その前に、まくらの部分から始めさせろ。古典落語とかでも、身近な話題をまくらに置いて、それからスムーズに本来の部分に入っていくケースは多いだろう。」

鼎「私、古典落語とかに興味ないから、そんなの分かんないよー。」

愛原「そう言うな。一見ゲームと何の関連性もない話題から入って、いつの間にか本題に移るってのが、俺的には美しいのだからな。」

逆沢「まるで本題1分、世間話30分の井戸端会議好きのおばちゃんみたいねぇー。用件が済んだら、さっさと帰れって感じだけど。」

鼎「井戸端会議好きのおばちゃんとかは、本題が先でどうでもいい話が後だけど、ここのサイトは傾向的に逆だから、むしろ悪徳訪問販売業者寄りだと思うよ!」

逆沢「おぉ、そう来たか。一見何でもない話から始めて、打ち解けたと見計らって、一気にセールス始めちゃうあのパターンね。」

愛原「くおらっ! 変なたとえ方すんな! 【まくら】と言ってるだろ。」

逆沢「はいはい。で今日のまくらは何?」

愛原「・・・柳沢厚生労働大臣は辞任すべきかという話題が、今、政局になっているわな。」

逆沢「あー、あの失言問題。確か世論調査では、辞任すべきという意見の方が、辞任すべきでないという意見の2倍くらい多いらしいわよね。」

鼎「野党の側がこの問題を大きく取り上げようとするのは戦術でもあるから不思議じゃないけど、与党内でも一部で辞任すべきだという声が上がってるらしいよ。」

逆沢「そりゃ選挙に響くと困るからねぇー。あと隙あらば安倍内閣を早期に倒したいと思ってる人も、自民党内に結構いるらしいしね。」

鼎「あの森○朗元総理も、早く辞めさせろと言ってたよ!」

逆沢「ぷっ! ミスター失言王といってもいいあの男が、他人のたった一言二言の失言を拾って、クビにしろってか。自分は失言を失言とも認めず、ギリギリまで権力の座に留まろうとしたくせに、本当にとことん笑わせてくれるオッサンねー!」

鼎「で、リーダーはどっちの意見? 辞めさせるべき。それとも辞めさせる必要はない方?」

愛原「よく聞いてくれた! このコーナーは【愛原様のたわごと】であって、宮田や婆娑羅、赤竜や黒藤らのコーナーではないからな。あくまで俺様の意見として言わせて貰おう。答えは【この程度の失言で、辞めさせる必要はない!】だ。」

逆沢「おー、これでますますリーダーの人気が下がったわねー!」

愛原「ゲーム内でも議会全体では少数派という設定の俺だし、非主流派である事は慣れてる。多数派に媚びるのは簡単だが、それをやっちまうと、もはや俺ではなくなるからな。」

逆沢「宮田さんの場合は【弱者の味方】だけど、あんたの場合は単に【少数派の味方】で、早い話が天邪鬼、もしくはただのアンチだからねぇー。」

愛原「こらっ! それじゃまるで【反対の為の反対】をしているどこぞの野党みたいじゃねえか! 俺がこの件で辞任すべきでない陣営に与したのは、まず柳沢大臣自体が神妙かつ迅速に反省と謝罪の意思を示した事。次に失言自体は誰でもやりうる事。失敗のない人間などまずいないだろうしな。次に首相自身も本件に対して、柳沢大臣の不適切な部分に対してはちゃんと指摘している事などがあげられる。失敗を失敗とも認めず、開き直ったりはぐらかしたりする奴よりも、人間として余程マシとは思わないか?」

逆沢「まぁー前総理が、あの【人生いろいろ】とか【大した事ない】発言でおなじみの、決して失敗を認めないあのお人だったからねぇー。」

鼎「一種の訴訟戦術だよね。うかつに謝罪すると責任問題に発展するから、謝罪自体は決して行わないで、はぐらかしたり開き直ったり、あるいは逆質問とかで相手に罪をなすりつけたり、場合によっては争点自体を自分好みして戦う戦法だったよね。」

愛原「前総理は、とことんアメリカ流だったからな。そこんとこいくと、今の内閣は相対的には日本流。ただ野党がアレだから、謝罪すればする程、謝罪した側に不利になっていく。大門司軍の文化なら、謝罪したものを必要以上に追い込むのは下品以外の何者でもない。」

鼎「そんなんだから、真面目に謝罪するのも馬鹿らしくなって、はぐらかしたり強弁したりする首相が出てきたりしちゃうのかも知れないね。」

逆沢「で、そろそろ本題に!」

愛原「いや、これからが面白いのだが・・・。」


逆沢「本題に!」

愛原「・・・・ここでいきなり本題に移ると、話がきれいにつながらないのだが・・・・分かった。今回のテーマは【少数派を対象にしたゲーム】だ。【特定の属性の持ち主を対象にしたゲーム】とか、【隙間産業的な位置づけにあるゲーム】とかも、これに含めて良いだろう。」

逆沢「隙間産業ってのは、なかなか興味深い視点ね。潜在需要は多いけど、なかなか世間的に着目されてこなかった場合もあれば、単に需要がないから小規模の市場に留まっている場合もあるしー。」

鼎「前者の場合は、大ヒットの可能性大だけど、後者の場合は、商売的に大失敗になる場合もあるよね。」

愛原「仮にペイラインが1万だとしよう。そこで100万の市場規模を持つ人気ジャンルと、3万の市場規模しかない不人気(マニア属性?)ジャンルがあるとする。新規参入を試みる場合、どっちのジャンルに殴り込みをかける方がいいと思う?」

逆沢「そんなの分かる訳ないじゃない。需要と供給のバランスもあるし!」

鼎「100万の市場規模を持つジャンルで、既に150万の商品が供給されてたりしたら、そんな所に殴り込みをかけても勝算は薄いし、逆に3万の市場規模しかなくても、供給量が少なかったらペイライン以上の売り上げを出し易いなんて事もあるよね。」

逆沢「でも商品の質や営業力に自身があるなら、既に供給過剰のジャンルに殴り込みをかけても、市場規模が大きいジャンルの方に打って出た方が、大利益をあげられる確率は高いわよね。」

愛原「そういう事。市場規模が3万しかないジャンルでは、仮に100%の占有率を占めてても、売り上げ量は3万。ペイラインが1万なら、利益は2万弱。逆に100万の市場規模があるジャンルなら、たった5%の占有率でも売り上げは5万で、利益は最大4万弱。」

逆沢「ふーん。だから業界はどうしても、売れ筋に迎合しちゃうのよね。」

鼎「でも売れ筋ジャンルで成功するメーカーは、実はそんなに多くないかも・・・。競争率も並じゃないから、ペイラインに達せず、廃業に追い込まれているメーカーさんも多そうだし。」

愛原「AVGは、RPGやSLGと比べて相対的にメーカー側にかかる労力が少ない。故に供給量がどうしても膨れ上がる。売れ筋ジャンルで勝負すれば、その分だけ余計にハイリスク・ハイリターンになり易い。営業力に自信がないメーカーが【売れ筋のAVG】に挑戦すると寂しい結果になる可能性は高いといわざるを得ない。」

鼎「でも特定属性に絞っても、営業はやっぱり難しいよ。市場規模自体が小さいから、宣伝が行き届きにくいし。」

逆沢「まー、その辺は【蛇の道は蛇】といってねー。特定属性の人たちが集まるスペースってのは、ある所にはあるから、やり方次第なんだけどねー。」

愛原「特定属性にこだわるユーザーは、結構うるさ型の人が多いから、あまりなめた気持ちで乗り込むと、意外な反発を買う事もあるけどな。」

逆沢「ふーん。売れ筋ジャンルで勝負するのも難しいところがあるけど、隙間ジャンルで勝負するのも色々ありそうね。」

愛原「あまり属性を絞りすぎると、市場規模がどんどん狭くなってペイラインを割りやすくなるから、属性は絞り過ぎない方がいい。とかいって対立する属性を組み合わせすぎて、何がウリが分からなくなるようなのも、アピール力がなくなるのでやめた方がいい。とりあえずアピールポイントが、最低1つだけしっかりある事。これは売れ筋ジャンルであろうが、隙間ジャンルであろうが同じ事だと俺は思う。特に固定ファンのいない(少ない)メーカーはだな。」

鼎「アピールポイントは、そのゲームのウリでもあるけど、個性でもあるよね。」

逆沢「その個性の部分を、どの照準に合わせるかが大事だって事ね。」

愛原「【王道】という言葉があるが、個性が全くない場合、営業力や知名度がないとかなり苦しい。シリーズものなど、既に固定ファンが多くいる前提の作品の場合は、前作から作りあげてきた既存の部分をどれだけ大切にできるかが鍵となる事もあるので、奇をてらう必然性は小さくなるが、でなければいきなり初出で【王道】と呼ばれてもなって感じだからな。」

逆沢「でも供給が需要を下回っている場合は、話が少し違ってくるけどね。」

愛原「SLG辺りは、作り手の負担が大きい事もあって、多くのメーカーが敬遠する。また特定属性ジャンルに絞った作品なんかも、ハイリターンが見込みにくい事からか、売れ筋ジャンルのゲームと比べて供給率が低めだ。こういうジャンルでは、無意味に奇をてらうよりは、アピールポイントに向かって直球を投げ込んだ方がとりあえずは間違いは少ないような気がする。」

逆沢「そこいくとウチのゲームの場合は、ダウンロードのページに【特定の属性を対象にした】と書いているくらいだから、思いっきり特定ジャンル狙い撃ち型ゲームに含まれるかな?」

愛原「思いっきり、含まれると思う。ちなみにこのゲームを製作していた時期は今より2年近く前で、いわゆる小泉ブーム。ホリエモンも逮捕される前で、ネトウヨがもっと暴れまわっていた頃。」

逆沢「時流に逆らったゲームって訳ね。」

愛原「時流に乗るのはもっと簡単。今の柳沢大臣の件もそうだが、既に叩かれている人を、さらに一緒になって叩くのも簡単。でもその逆は難しい。一応、風刺を色濃く取り入れたゲームだが、基本的には時流に便乗している話題は、見た目よりは少ない。・・・ただ時代が変わって、いつの間にか情勢が大きく変化した感じもあるけどな。」

鼎「風刺系のネタは、製作時の世論と、公開時の世論が逆向いている事もあるから、あまりとんがった事をやると、後悔する事もあるよ!」

愛原「ウチの場合は、その点は無問題。元々、世論に媚びた覚えもないし、世論がどの方向に向こうと、それぞれのキャラがそれぞれの思想や戦略でもって決断し、動いていくだけだしな。但し、政治的なネタを取り上げる以上、プレイされたユーザーによっては強い不快感を覚える事もあるだろうし、その事を加味して、【特定の属性を対象にした】という点をあえて強調させてもらった。」

逆沢「国取りゲームというジャンル自体は、他ジャンルと比べて供給率は低い割に、決して隙間産業的なジャンルでもないから、作る手間さえ惜しまなければ決して悪い市場ではないんだけどねぇー。」

鼎「だったら変な属性なんか入れずに、正攻法で勝負しても良かったかなーって気もするけど。」

愛原「でもアンケートの質問2の経過を見ている感じでは、風刺系のネタを入れた事に関する評価は、意外と悪くない感じだぞ。まだ中途だが現段階の経過状況から見れば、決して奇をてらっただけで潜在需要の全くない要素ではなく、隙間産業的な要素としてはそれなりに当たりだった感じはある。」

逆沢「へぇー、意外?!!」

鼎「【少数派を対象にしたゲーム】としては、まずまずな状況って良いのかな?」

愛原「そこまでは分からない。ただ宣伝・リンクさせていただいているサイトが限定されている事を加味して考えると、悪くはない。AVGやRPGなどの激戦区ジャンルと比べると、確かに需要は多そうだし、風刺ネタという属性を加えたことによる反響も、必ずしも悪くはないというのが、現段階での感想だな。ジャンル自体が、萌えキャラや美麗CGなどに依存しない非売れ筋分野である事を考慮すると、まずまずという所。仮に打って出たジャンルがRPGやAVGなら、おそらくもっともっと閑古鳥が鳴いていただろう。売れ筋ジャンル程、当たればデカいが、生き残るのも難しい事を考えれば、画力などに頼れない自分としては、いいジャンル選択だったとは思う。」

鼎「商業AVGとかだったら、営業もたくさんやって、体験版とかも多いし、MMORPGとかでも無料期間を多く取ったりして、必至に営業頑張っている所が多いもんね。」

逆沢「逆にSLGを中心としたPCゲームメーカーで、体験版とかを出してるメーカーってのは殆ど聞かないわね。」

愛原「SLG中心のメーカーで体験版を普通に出すメーカーというのは、俺も1社くらいしか知らん。それだけSLGは、言っても競争自体は厳しくないという事だろうな。但し、作る手間も並じゃないから、問題はむしろペイライン。市場規模の小さい隙間系ジャンルや、製作に手間がかかるジャンルは、売れ筋ジャンルとは別種のむしろ別の要素が大きく成否に関わってくるという事だろうな。」

鼎「という訳で、今回のテーマは【柳沢厚生労働大臣は辞任すべきかの是非を問う】でしたー♪」

愛原「違ーうっ!! 誰かが途中で話をぶった切ったから、話がつながらなくなっただけだー!!」








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