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愛原様のたわごと(07年04月06日)



逆沢「前回、話題に取り上げたマツオカに関する件だけど、どうも政府の連中は無かった事にしてオシマイにする腹積もりのようね。」

鼎「【政治のカネ】の問題だけは、どんなに話題になっても、最終的には改善策とかも示されないままもうやむやになってしまうのが恒例だもんね。」

愛原「小泉首相の頃でも、ムネオ問題とか色々この手の話題はあったのだが、最終的には【個人の問題】で片付けて、制度的には殆ど手つけずだったし、戦後の歴史の中でも、この手の問題に真剣に取り組んだ宰相は殆どいないのが実情だからな。」

逆沢「ってか、真剣に取り組んだ宰相自体、いたっけか?」

愛原「政治資金規正法が大きく改正されたのは、1975年と1994年の2回。三木武夫首相が断行した1975年の改正はそれ以前の野放図な有様と比較して大きな進歩だったと思われるが、1994年の件は、政党に所属していない政治家に対する団体献金が禁じられるなど、むしろ改悪色が強い。小泉による刺客選挙で話題になったが、無所属候補はその他多方面にわたって、大きく手足を縛られる内容に変わったのだ。あと、それとは別に、村山富市率いる自社連立政権が【5年後に企業献金を一切廃止するという条件と引き換えに、政党助成金制度を導入した】んだが、5年後、当時の小渕恵三首相が企業献金は廃止しないし、政党助成金も廃止しないという大ペテンを宣言し、今に至っている。」

鼎「それ、ひどいやらずぶったくり〜!!!」

逆沢「政治家の全てがそうだとは言わないけど、都合の良い部分だけはいくらでも採用するのに、都合の悪い部分は徹底して隠蔽したり、無かった事にしたがる人は多い気がするよね。」

鼎「3月29日に、靖国神社にA級戦犯を合祀する判断に、国側が積極的に関与していた事が明らかになった件でも、あ○しとかは、それでも否定してるもんね。」

愛原「あれは国会図書館が公開したもので、内容的にも詳細かつ当時現場にいたものだからこそという視点からみても、信憑性が高そうだ。しかも最初に議題に上ったとされる1958年というのは、元A級戦犯であ○しの祖父でもある岸信介が首相だった頃だしな。しかも国家側が圧力をかけた形ではなく、神社側の自主的な判断という形式にさせた点が、演出的にもニクい感じだ。」

鼎「3月27日には、沖縄返還密約訴訟の判決があったけど、あれもひどいものだったよね。」

愛原「当時の毎日新聞記者が、日米間で結ばれた密約を暴く殊勲を立てたのだが、それを日本政府は否定し、それでいながら国家秘密を漏洩させた共犯として有罪にまでされた事件だな。要するに【とある費用を日本側が負担したにも関わらず、アメリカ側が負担した事にして、いかにもだからアメリカに感謝しろよみたく演出】した件の真相を、この記者は暴いた訳だが、にも関わらず、逆に犯罪者に祭り上げられてしまった・・・。のち近年になって、アメリカ側がこの密約の真相を明らかにした事で、ようやく記者の名誉が晴れた訳だが、にも関わらず、時効を盾に27日の裁判で、日本政府は記者に賠償しなくて良いという判決が下った訳だ。」

逆沢「ムチャクチャねぇー。先の靖国の件もそうだけど、圧力をかけたりお金を負担させた側が、その事実を隠すよう相手に要求したり、あげくの果てにその真相を暴いた者を逆に犯罪者にまで仕立てちゃうなんて!」

愛原「それを言ったらこの前の安倍内閣による日銀問題もそうだし、あ○しらによるNHKへの検閲問題もそうだ。圧力をかけた側がその事実を否定し、圧力をかけられた側もいつの間にかそれを追認する事で、真相がうやむやになる件は多い。加害者が被害者に対して【だれかに告げ口したら、ただじゃおかないぞ】と脅すようなものかも知れん・・・・。で、日米密約問題やNHK問題では加害者と被害者が口裏を合わして真相を隠そうとし、真相を告発しようとした者が最も理不尽な屈辱を味あわされる事になった訳だ・・・。」

鼎「真実はかくして闇に葬られ、情報は常に捏造されるって感じかな?」

愛原「自分達にとって都合のいい事は大々的にアピールするが、都合の悪い事は万事にこんな感じ。政治不信を増幅させる主因の一つだな。」

逆沢「で、そろそろ今回のテーマに移らない?」

愛原「うむ。という訳で今回のテーマは、【公表される(オープン)情報と、公表されない(マスク)情報】だ!」

鼎「ゲームの世界では、基本能力値や所有アイテムとかのようなオープンデータと、好感度や精神値みたいなマスクデータとかがあるよね。」

逆沢「好感度とかは、ゲームによってはオープンデータの時もあるけどね。」

鼎「でも現実の世界では、人間の基本能力値も好感度も推測するしかないと思うけどなぁ。ってか、気分や条件によっても変わる事はあるだろうし・・・。」

愛原「それを言うのはナンセンスだ。確かに経験値の要素をうまくやったり、アルゴニズムとかを要素に加えたりして、リアルの人間にゲーム内のキャラクターを近づける努力は買ってよいと思うし、うまく組み込む事でゲームが面白くなる事も多いが、だからといってキャラの能力値が固定されているゲームを一概に非難されても困る。歴史ゲームなんかでは、確かにこの評価をどうするかでプレイヤーに不快感を与える事も多いだろうが、ある程度は大目にみてもらわないと、作品として成立しないからな。」

逆沢「まぁそれはいいとして、例えばKOEI系のゲームとかでは、能力値はオープンなのに精神値はマスクだけど、この違いは何なのかしらね?」

鼎「同じ戦略ゲームでも、ゲームによって敵の情報に関する公開度は違うよね。偵察とか索敵とかしないと敵の経済力や部隊配置とかが一切分からないシステムもあるし、逆にそういうのが殆どオープンなゲームもあるよね。」

愛原「それをいうなら例えば将棋やチェスのようなゲームは、敵方の戦力や配置が完全に把握可能なシステムだ。逆に麻雀やカードゲームの多くは、敵方の手の内は推測を重ねていくしかない。この例で言うとオープン度の高いゲームは、純粋に戦術レベルの戦いとなりがちだし、逆にオープン度の低いゲームは、運と確率の要素も含めた上での、より駆け引きを重視する不確定度の高い戦いになりやすいだろう。」

鼎「【将棋vs麻雀】の構図で考えると、分かりやすいかも知れないよね。」

逆沢「麻雀やカードゲームの類いは、相手の初期戦力自体が不明な状態で始まるし、自軍の初期戦力自体もランダムで決まるけど、将棋とかの場合は、それら全てがオープンだもんね。」

愛原「よくある国取りゲームの場合は、初期戦力自体は比較的オープンなケースが多い。ウチのゲームでも、各勢力でプレイを始めれば、それだけで各勢力の初期戦力や基本状況は完全に把握できる。また各都市の経済力や保有勢力状況なども偵察いらずのフルオープン制。但し、敵軍の残金や保有部隊数自体は完全マスクデータ扱い。なのでウチのゲームの場合は、敵軍の経済力や行軍状況などから、敵軍の残金や保有部隊数を推測するスタイルのゲームとなる訳だな。」

鼎「敵軍の残金や保有部隊数に関するデータも含めて、全部オープンにしなかったのはなぜ?」

愛原「深い理由はないが、その方が推測する楽しみがあっていいかなと思ったから・・・。各都市の経済力データやCOM同士の戦闘状況までマスクデータにしてしまうと、推測も何もなくなって運の要素だらけになるが、全てをオープンにしてしまうと、詰め将棋みたいになってスリルが半減かするかなぁとか思ったりしたようだな。」

鼎「どこまでをオープン状態にしたらいいかとかは、ゲームバランスとかのさじ加減にも関わるから難しいよね。」

愛原「恋愛系ゲームとかで多い【好感度】という要素なんかは、どの程度までオープンにすべきかがゲームの面白さの命運すら左右する。完全マスク状態にしてしまうとプレイヤーが疑心暗鬼に陥ってしまうし、完全数値化してしまうと、ただのデータ管理ゲームと化してしまうからな。だからこの手のゲームでは、異性キャラの表情やセリフに細かい変化をつけたり、あるいは大まかな範囲でのデータ表記のみ認めたり、イベントに変化をつけたりして、うまく演出しようとする。」

逆沢「国取りゲームとかなら、敵データをフルオープンにして将棋みたいに高度な水準での頭脳戦にするのもよし。偵察や索敵をする事でのみ情報を手に入れられるようにして、推理や駆け引きを楽しみにするもよしって感じかな?」

愛原「偵察や索敵で情報を集めるタイプのゲームは、一歩間違えると【セーブ&ロード】ゲームと化す危険もあるけどな。」

鼎「私、とあるRPGやSRPGで、敵のHPが全然予測できないのがあって、すごく不安になった事があるよ。」

逆沢「敵のHPが全然予測できないと、こちらの必殺技とか強力魔法の配分とかが計算しにくくなるのよねー。」

愛原「それはあるな・・・。相手がそのステージでのラスボスキャラと分かってる状況なら、とりあえず全力で当たろうという気にもなるが、まだ先があって魔力や必殺技数を温存しておかなくてはならない時に、相手のステータスがまるで見えないと、それはそれで心細くなる事はある。マスクデータはスパイスのようなもので、全くないのも味気なく感じる事はあるが、あまり度が過ぎると、疑心暗鬼を増幅させて勘だよりのゲーム性のないゲームになる危険がある。」

逆沢「あとマスクデータならぬマスクイベントで、不愉快な思いをした事もあるしー!」

愛原「マスクイベント?? なんじゃそりゃ?」

逆沢「要するに隠しイベント。攻略本みないと分からないような秘密のイベントとかー。あとSRPGで何のヒントもなくいきなり現れる援軍とかも、あまりやり口がひどいと怒りを誘うわね。一度その援軍でひどい目に遭って、ロードしてやり直さないとどうにもならないゲームとかね。」

愛原「あぁ、そういう意味か・・・。SRPGにとっての援軍というのは、極めて重要度の高いスパイスで、演出次第ではゲームを何倍も面白く出来る。伏線とかヒントとかがしっかりしてれば、プレイヤーを感動させたり燃えさせたりできるが、逆にあまり無残で理不尽だと、確かに怒りを誘う危険性もある。登場キャラが全員、東に直進しろと言って、しかも(知恵袋タイプのキャラも含めて)誰もそれに不安感を示さず、で、東に直進したら最悪のタイミングで敵援軍にぶつかったり、全く正反対の方向に隣接する事で味方にできる援軍とかが現れた時には・・・・・もう一プレイヤーとして、疑心暗鬼状態100%になりかねない。まぁこれは俺の主観であって、他の一般プレイヤーの感想は知らんが・・・・。」

逆沢「そうそう。そんな感じ! 最初に【特定のポイントを死守しろ】と言っておいて、数ターン後に【南西の町まで移動しろ】なんてなった場合、実は最初のターンから南西に走っておかないと難易度的にかなり苦しいゲームバランスとかだと、おいっ!てツッコミたくなるしね!」

鼎「マスクイベント関連で一番嫌なのは、攻略本必須のゲームかな? 私の場合。」

愛原「そういうタイプのゲームはもう何年もプレイしてないから、多くは語れないが・・・・。ただ攻略本必須の市販ゲームというのは、俺的には悪徳商法の一種だと思う。俺がKOEI系のゲームで一番不愉快な点が実はコレ。より多くのイベントを体験したければ、関連本買えって言わんばかりだったからな。」

逆沢「ウチのゲームでも、マスクイベントは結構あるけどね。」

愛原「別に営利目的で公開している訳じゃないからいいだろう。ただ誰にも発見されない隠しイベントほど、作者的に悲しいものはないけどな。」

鼎「バージョンアップ項目でも触れた第21部隊関連イベントは、愛原編でクリアしたら明かされるマスクイベントだよ! よろしくねー!」

逆沢「選択する主人公によっては、何ターンも頑張って担当官ユニットを移動させてたどり着かせないと起こせないイベントだけど、全9勢力別にイベントが用意されてるから、気が向いたらこのイベントも起こしてあげてね!」

愛原「隠しイベントや謎解きイベントの場合は、解決しないとゲームが前に進まない(もしくは極めて困難にさせる)イベントにすると、プレイヤーを怒らせる原因にもなるので、特にさじ加減が必要だ。マスクイベントとかは、できればあくまで余興程度に留めておいた方が、ツクール初心作者には特にいいと思う。」

逆沢「ああ、そうそう。オープン(公開)データとマスク(非公開)データの話はしたけど、フェイク(嘘の)データに関するネタはないの?」

愛原「フェイクイベントに関しては、先にSRPGの援軍の例で触れたが、あまり多用しない方がいい。作者的には臨場感を盛り上げる演出のつもりかも知れんし、もしかしたらプレイヤーに対するささやかな【してやったり感】の現われかも知れんが、先に触れた通り、プレイヤーを怒らせる可能性もある。フェイクデータもちゃんとそういう仕様がある事を事前に断っておいた方が無難だ。はるか昔、KOEIが出した【三国志U】というゲームでは、魅力というオープンデータは実はフェイクで、人徳という名のマスクデータが別に用意されている仕様だったらしいが、関連本見ないとそんな事は分からないし、思わずやられたと思った記憶がある。」

鼎「嘘の情報は、公開されない情報よりもっとタチが悪いよ!」

愛原「嘘つきキャラが登場するのと、パラメータの表記自体が嘘というのは、全く意味が違うからな。しかもそういう仕様が公開されていないと、ますますおいって言いたくなる。」

逆沢「そこいくと日本政府やあ○しは、嘘情報や隠蔽情報ばかり撒き散らして、すごくタチが悪いわね。」

鼎「マスコミも【あるある大辞典】問題とかで、やらせやってるって話題になったよね。で、政府がこれはイカンとマスコミ規制強化策の検討にも乗り出しつつあるとかいう話も聞くよね。」

愛原「今の政府に、マスコミの情報捏造を非難する資格などない。あるあるやらせの責任を取って関テレの社長は辞任したが、それに比べてタウンミーティングやらせに関する当時の責任者であったあ○しのあの態度は何だ!」

鼎「タウンミーティングの問題は、やらせだけの問題じゃないよ。あ○しの奥さんが結婚前に勤めていた某広告代理店に入札抜きで仕事を回してた事も発覚したし、機材費名目とかで暴利をむさぼってた事も明らかにされたし!」

逆沢「ゲームの世界と違って、リアルの世界では正しくオープンな情報なんて、殆どないのかも知れないわね・・・。」










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