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愛原様のたわごと(07年05月19日)



愛原「作者が愛原編でプレイして、大和を占領した翌ターンに辰巳軍に攻められて、歴史的大敗を喫して尾張を取られたらしい。」

逆沢「はっ??」

愛原「獣兵系がいなくなって部隊数が手薄になったターンでの事件だったんだが、やはり【多分、攻めてこないだろうから】と安易に決め付けるのは危険なものだな。ちょっとでも維持費安く浮かそうとしたのが、裏目に出たようだ。」

鼎「それ、もしかしてプレイ評価導入の為のテストプレーの話かなー?」

愛原「うむ。辰巳編は最短ルート、最長ルート共に確認済み。かなり手直しが必要という事で、現在は手直し後データで門司編と愛原編で再プレイ。」

逆沢「それにしても、とんでもない無能君主プレイをやってくれたもんねぇー。」

鼎「藤村さんところのブログも、とても楽しみだよね。どんなプレイレポートが来るのかなー?」

逆沢「まぁ少なくとも無能君主プレイにはならないと思うけど。誰かと違って!」

愛原「そう無能君主を馬鹿にするな。わざと苦境に陥るプレイも、【縛りプレイ】という名の一つの風雅だ。今回の作者による尾張防衛失敗は、ただの油断によるミスだけどな。」

鼎「そういえばゲームの設定で言えば、いわゆる本当の意味の無能君主は、ウチのゲームにはあまりいないような気がするね。」

逆沢「それは定義にもよるわねぇー。まぁ辰巳にしろ門司にしろ、ある方面では大きく足りない部分もあるけど、部下をそれなりにうまく使いこなして、国も良くまとめているという視点で見れば、決して凡君とか暗君ではないとも言えなくもないけどね。」

鼎「何もリーダーは、必ずしも万能である必要はないって事かなぁ?」

愛原「監督が必ず名選手である必要はないからな。門司には優れた人事手腕があるし、辰巳にはある種のカリスマ性と野生の勘みたいなものと、あと決断力がある。宮田や婆娑羅、大神や赤竜のように、安定して高い能力に裏付けられたリーダーも勿論アリだが、門司や辰巳のタイプがそれより必ず劣るとは言い切れない。」

逆沢「そのノリでいくと、今回のテーマは?」

愛原「うむ。今回のテーマは【理想の君臣関係】だ。」

鼎「それって要するにリーダーシップのお話って事でいいのかなー?」

逆沢「そんな話なら、本屋にいけば腐るほどあふれているから、そっち読めで結論出るんじゃない?」

鼎「て事で、今回のたわごとコーナーは終了でーす!」

愛原「勝手に終わらせるなー!!! そもそもリーダーシップ論と君臣関係論は、微妙に中身が違うんだからな!!」

鼎「ほえっ!? どこが違うの?」

愛原「リーダーシップ論は、組織全体とリーダーを対比した上で語る総合的なもの。俺が今回テーマにしたいと思っているのは、君主とその直臣との関係のあり方。たとえるなら総大将と一般兵士の関係も含めた広義の概念がいわゆるリーダーシップ論で、一方俺が語りたいのは、総大将と参謀や上級幹部らとの関係の事だ。」

逆沢「あー、そうか。要するに私とアンタの関係のようなものね。」

愛原「まぁ、そういう事だ。ちなみに名君と名臣の関係が最も理想と仮定すれば、その逆はどんな具合になる?」

鼎「うーん。名君の反対なら、暗君とか凡君とか暴君とかかなー? 名臣の反対なら佞臣とか凡臣とか逆臣とかそんな感じでいいのかなー?」

愛原「まぁそうだな。まず臣や民の立場から君を語れば、臣や民から不満が出るような振る舞いしかできない君は、いわゆる暗君とか暴君という事になる。独断専行型か協調型かとか、そういうのは実はあまり関係なく、君の評価はおおむね下々の者からの満足の度合いによって定まるといっていい。下々の者に不満を与えるような君ならば、その悪意や積極性などによって暗君なり暴君なりの評価が定まる事になるだろう。」

鼎「とすると臣の評価も、満足度みたいなもので定まってしまうのかなぁ?」

愛原「君に対する評価と異なり、臣の立場は微妙だ。全般的な評価が高ければ名臣なり良臣なり呼ばれる事になるし、君に対して誠実であれば忠臣と呼ばれるだろう。逆に君に仇を成したり、組織を腐敗させようとする者は、いくら能力が高くとも叛臣なり逆臣なり佞臣なりといった評価になる。いわゆる特筆に価しないしょうもない臣なら、凡臣以下で留まるだろう。」

逆沢「とすると我らが愛原軍の場合は、典型的な馬鹿殿君主と超一流の名臣による組織という事になるのかなー?」

愛原「ちょっと待て。何で俺が馬鹿殿なんだ?」


鼎「でも、先の辰巳軍や大門司軍の君主の話でいえば、辰巳さんも門司さんも、一見、馬鹿殿とか凡君にしか見えないけど、実は名君なのかもーって思っちゃったりもしないかなー?」

愛原「いい所に気づいたな。そう。名監督と名選手は全く別物なのだ。つまり名臣と呼ぶに足る人材を効果的に活用し、組織全体をうまく回す上で貢献していれば、それで十分名君の資格はあると思う。例えば門司は、臣としては以下並みの働きしかできなくとも、君としては名君と呼ぶに足る。辰巳も暴君としての側面もあるが、名君となり得る才は持ち合わせていると言えるかも知れんな。」

逆沢「じゃあ凡君とか暗君とか暴君とかの代表例は?」

愛原「歴史上ならいくらでもいるが、ウチのゲームで例をあげれば、凡君や暗君は独立都市の総督にたまにいる程度かな? 黒藤は他国の人間や、自国の野党支持者から見れば暴君だろうが、池田らからみれば名君なんだろう。」

鼎「黒藤軍以外の将軍キャラは大体、名臣・忠臣・凡臣の中で収まって、いわゆる逆臣とか佞臣とかのタイプはいないと思うけど、黒藤軍の将軍さんはどう分類すればいいのかなぁ?」

愛原「黒藤自身の評価が、見る人によって名君にも暴君にもなりえるように、池田以下の将軍達も見る人によって評価は代わる可能性があるな。」

逆沢「私達、外国の人間とか、野党支持者の人達から見たら、池田は佞臣。長光は不忠の臣。吉武は一応という条件付きで忠臣。吉巻は戦上手で高い能力はあるけど名臣といえるような褒められるタイプでもないから、せいぜい能臣。寺島は、真の愛国者と解釈すれば救国の名将とか真の良心の持ち主みたいな評価になるかも知れないけど、表裏比興の者みたいなカテゴリーにも入れられるかもね。」

鼎「黒藤さんから見れば、吉巻さんも吉武さんも寺島さんもまとめて能臣かなー?」

愛原「次に君臣関係を組み合わせて見てみよう。まず名君の元に、極端に質の低い臣が集まる事は殆どないと言って良い。極端に質の低い臣ばかりを重用する君が名君であるはずがないからだ。まぁクソのような利権県議ばかりで構成された県に、突然仁君と呼べるような知事が就任するようなケースがない訳でもないので、絶対とは言えないが・・・。」

逆沢「そのケースの場合は、出来の悪い臣を改心させるなり追放・誅殺するなりして、陣容をいい方向に刷新できれば、君は真の名君と呼ばれるだろうけど、大抵は悲運の良君扱いで終わりそうね。」

愛原「逆のケースもある。特に名臣・忠臣と呼ばれるような人材と、暗君や暴君との間に起こる人間ドラマは、しばしば史実でも小説でもネタに取り上げられるほどだ。」

逆沢「十中八九、暗君や暴君のろくでなさ加減を引き立てる役柄として、その名臣や忠臣は登場する事になるのよね。」

鼎「暗君には、大体佞臣がセットでついてくる場合も多いよね。」

愛原「いい指摘だ。つまり名君か暗君かを分ける大きな要素の一つとして、君による臣の登用・活用能力があるかどうかが、大きく関わってくるという事になる。個人として凡庸に見えても、優れた臣を多く登用し、十分に活用できれば、その君は名君となり得るだろうし、逆にロクデナシばかりを重用したり、そういう者の専横を許すようでは、暗君評価もやむを得ない。」

鼎「でも、君にもどの臣を重用するかの選択権はあると思うけど、臣にも忠誠を捧げるに値するか君を吟味する権利はあると思うよん!」

愛原「またしてもいい指摘だ。【良禽は木をえらぶ】との例えもあるしな。つまり君が名君たる為に、名臣の素質ある人材を多く集めようとしても、君にその素質がなければ名臣に値する人材は集まって来ない。仮に権力づく武力づくで高名な人材をかき集める事ができても、その忠誠心をつかむ事はできない。また、うまく運用することも、適材適所の活用もできない。原石を磨く事もできない。まして見る目が極端に不足した君ならば、佞臣を名臣と錯覚して重用する事すら、十分にあり得る事だろう。」

鼎「どんな天才でも、一人でできる仕事量は限りがあるし、大組織のリーダー程、人材をうまく活用する技術は大事だよね。」

愛原「よくある能力値至上主義の人材活用ゲーム辺りなら、能力値の高いキャラを多く登用・重用すれば問題ない。だが現実の世界は、そんな単純な問題じゃない。先述の通り、名臣の素質のある者を正しく見抜き、抜擢し、育成し、運用して必要がある。これをうまくやるには、君の忍耐と相性・魅力・公平さなどが必要になる。」

鼎「ほえっ? 相性や魅力はともかくとして、公平さって何?」

愛原「要するに、相手を納得させられるような理由もなく、ひいきする君は駄目って事。好き嫌い(相性)だけで人を差別したり、ひいきするような人間に、誰もが好んで従うはずがない。そしてこれは大人数組織であればある程、重要な要素だ。大人数組織になる程、自分と合わない人間というのは増えていくし、臣同士の間でも派閥抗争化する事もある。君がそこで多くの者が納得し得るような公平な基準をもって人と接しないならば、組織内に大きな傷を作る事になるだろう。」

逆沢「あ○しによる衛○晟一復党事件なんか、そういう意味では超不平等人事だったわね。」

愛原「これといった基準もなく好き嫌いだけで厚遇冷遇しまくるような人物は、リーダーとしてはあまりに問題だ。そういうリーダーの元に集まるのは、いわゆる佞臣タイプが殆ど。リーダーの権勢が強い内はいくらでもおだて奉ってくれるが、他により魅力的なリーダー候補が出るなりして、もうどうやっても権勢が保てないような事態になると、そういう連中の大半は逃げていく。それでも残るのは一見忠臣に見えるが、実は新リーダー候補などに嫌われているなどして、満足な鞍替えが見込めないような、いわゆる本物のクズばかり。当然ながら佞臣タイプは、君の権勢をかさに来て自己を利する為だけに君を奉るだけだから、横の連携は総じてあまり重視しない。」

逆沢「チーム安倍メンバーの仲の悪さは有名だしね。」

愛原「無論、横の連携を大切にしようとする佞臣タイプもいなくはないが、そういうのは大抵、人脈形成が目的で、頃合をみてグループを引き連れて独立してしまう恐れが高い。また佞臣の中でも、君に次ぐNO2くらいの権勢の持ち主ならば、君をお飾り同然にして、実質的に権勢を振るう場合すらある。中国の歴史などでは、宦官や外戚がその役回りを演じるケースもよく聞くわな。」

逆沢「【閣僚や官僚は首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。自分を最優先する者は官邸から去るべき】発言や【首相よりも役所に忠誠を尽くす大臣がいたら想定外のことになる】発言の中川○直幹事長なんかは、どう見ても主君の統制力不足を暗に暴露した上で、No2として実質的に権勢を振るいたい意図ミエミエだし、中川○一政調会長も首相の親友だった関係もあって、内心では首相と対等と思っているのか、中国の外戚さながらの敬意すらない好き放題発言を繰り返して、首相発案の道路特定財源の一般財源化構想まで正面きって潰したり、やりたい放題だったしね。」

愛原「無論、三国志の諸葛亮や陸遜のように、いきなり能力に見合う要職に抜擢されても、キャリア不足から古参の部下などがいきなりはついて来ない場合もある。人の上に立つ素質があっても、実績不足故に不遇をかこつケースもあるだろう。」

逆沢「才能の有る無しは分からないけど、塩崎○久官房長官なんかはキャリア不足が災いして、中川○直や青木○雄らに呼びつけられて一方的に叱責されたり、大変みたいね。かつて軽量級と揶揄されながらも衆院選で結果をだした武○勤みたいに、どかーんと一発、でかい功績挙げれば、影響力にも差が出てくるかも知れないけど。」

愛原「【悪貨は良貨を駆逐する】との言葉があるが、佞臣は良臣を駆逐しようとするから注意が必要だ。君は名臣の卵を守り育てなければならないし、それができない君なら暗君呼ばわりされても仕方ない。格差社会という言葉があるが、能力や実績や素行を正しく査定した上で、多くの者が納得し得る基準や法をもって、特定の者を抜擢なり処分するなら、これはやむを得ない。むしろ正当ともいえなくもない。逆に下っ端の部下や民には厳しい法を適用しながら、自分や自分と親しい者や古参のこわもて重臣ばかりを甘くするような君なら、最低そのものだ。上記の公平さにも関わる問題だが、信賞必罰を正しく行えない者を上に置く組織は必ず腐敗する。」

逆沢「4月下旬に、小泉○一郎と森○朗かダイエットの話題に夢中になって、民主党案に誤って賛同の起立をして、野党の爆笑と与党の失笑を買った事があったけど、結局、おとがめ無し処分で済んだわね。杉村○蔵や片山さ○きとかが同じ事をやったら、緊張感が足りないとか強く叱責されたのは間違いないと思うけど。失言問題でも出席問題でも、下っ端と幹部では処分の程度が全然違うし、下っ端が議事進行中に雑誌読んだりしてる事には厳しくあたるけど、幹部が居眠りしたりダイエットとかの関係ない雑談してても、それは見て見ぬふりばっかりだもんね。」

愛原「佞臣は讒言とか、そういうろくでもない注進はよく行うし、君の歓心を買う為にセコい助言をしたりはするけど、本気で君の事を考えてなどいないから、長期的な視野に基づいたまともな建言をしないといったのもお約束だな。」

逆沢「かつて2月に宮本巡査部長が殉職した時に誰が入れ知恵したのか、あ○し自ら弔問に訪れるパフォーマンスしてたけど、【“ミヤケ”さんのような方が町の安全を守っているのだと思います】とコメントしたと聞いた時には、さすがに吹いたわね。本気の誠意による弔問なら、こんなミスする訳ないし、いかにもパフォーマンスの為に軽々しく訪れたというのがミエミエってか!」

鼎「人の死をネタに、人気取りパフォーマンスするなんて不謹慎だよ。」

逆沢「昨日殉職した林警部に対しては、あ○しはどう対応するかな? 公平さの視点でいえば、コメント出すだけでお茶を濁さず、ちゃんと正式に弔問すべきだと思うけど。」

愛原「逆沢・・・。なぜ、いちいちあ○しネタに持っていく・・・?」

逆沢「あははは。まぁ気にしない気にしない。同じたとえ出すなら、千年以上前の外国の逸話出すよりも、今の日本のトップを例に出した方が分かりやすいでしょ!」

鼎「でも自分の権勢を強めたり私欲を満たす為に君の権勢をかさに来ようとするような佞臣を重用するような君は、私は好きになれないよ。」

愛原「前回テーマにした内政の件もそうだが、リアルの世界では、能力の高い者が必ず高い成果を出すとは限らない。むしろその才能を悪用して、君や組織・国民に悪影響を及ぼそうとする者もいるのは事実だ。その一方で、君の資質次第で、佞臣や逆臣となる可能性のある者を名臣や忠臣として重用できるのもまた事実。臣にも心があるので、相応の態度で報えるか否かで、本気でこの人この組織の為に頑張ろうという気にもなれば、逆にこんな組織潰してやるとか、こんな組織辞めてやるとか、こんな暗君はいつか痛い目見せてやるとかいった具合で反発する事もある。」

鼎「君臣関係といっても、奥が深いよね。」

愛原「能力値や忠誠度のような概念だけで人材を管理・活用するのもゲームとしては無論アリだ。そんなシステムが主流の中、ウチでは一応、モチベーションの概念を取り入れたりして、ほんの少しだけ人間関係とか感情に起因する要素を混ぜたつもりだ。黒藤軍とかなら、キャラ間の人間関係や思惑がより強くゲームの進行に関わってくるしな。無論、これには賛否両論あるだろうが、評価してもらえばとてもありがたいと思う。」















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