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愛原様のたわごと(07年12月30日)



逆沢「1年も過ぎてしまえば早いものねぇー。」

鼎「本当にあっという間だったね。」

逆沢「今年1年で、何か印象に残った事ってある?」

愛原「いっぱいあるが、とりあえずサイトを運営している立場として言わせてもらえば、今年も個人的に好きなサイトがいくつか閉鎖したり、放置モードに入ったようだ。まぁどんなものでも終わりはある故、やがて閉鎖や放置モードに至るのはやむを得ない。寂しくもあるが、中には強い怒りを感じるものもある。」

逆沢「強い怒りって、随分とぶっそうな表現ねぇー。それどんなの?」

愛原「2ちゃんねらーから、訳の分からない嫌がらせをされて追い込まれたサイトもあるしな・・・。」

逆沢「それ、もしかして荒らしとか、さらしとかいう奴?」

鼎「ひどい話だけど、フリゲの世界でもたまにあるよね。ひどい事書かれて、公開中止されたものもあるというし、本当にむごいよね。」

愛原「ウチの場合も、一応2ちゃんねる内で取り上げられた事はある。幸いにしてウチの場合は、極めて恵まれたケースで彼らのコメントに感謝する事はあっても、逆は基本的になかったが、【フリーソフトで面白いゲームまとめサイト】の本家自体が、アフィリエイト問題でさんざん叩かれて、更新停止に追い込まれたという事だし、そう考えると身近な問題といえなくもない。」

鼎「【まとめサイト】さんところは、アフィリエイト問題が出る以前から、散発的に閉鎖に追い込もうという圧力はあったというし、どちらかというと普段から閉鎖に追い込みたい勢力が、アフィリエイト問題を利用して一気に追い込んだという方が正しいと思うよ。」


逆沢「ウチの場合は、幸い2ちゃんねる内で被害の類は受けずに済んだけど、作者さんによってはかなり叩かれたケースもあるはずだし、その内容がそのまま【まとめサイト】に掲載され続けられたら、やっぱり不愉快だし、そう考えたらやむを得ない部分はあると思うけどね。」

鼎「2ちゃんねるや【まとめサイト】に対しての削除依頼が機能していたかどうか、その辺のことはよく分からないけど、もしも機能していなかったら、閉鎖に追い込むのもやむなしって思っても仕方ないと思うよ。」

愛原「この辺は、事情をよく知らない人間が能書きを垂れるのは、かなりためらわれる部分もあって、安易に結論は出せない。ただ一般論としていえるのは、悪意をもって2ちゃんねるに書き込みする人間は間違いなくいるし、また本人に悪意の自覚はなくとも、たたき行為やさらし行為を行う輩というのも間違いなく存在する。2ちゃんねるもまたナイフと同じで、使う人によって便利なツールにもなるが、極めて悪質な凶器にもなるんだ。」

鼎「2ちゃんねるを道具とたとえるなら、道具そのものに罪はなく、それを使う人に対して罪が問われるって事だよね。」

逆沢「でも実際に悪意ある書き込みをした人を特定するには、2ちゃんねるの管理側の協力が必要だし、その管理側が不誠実だったらどうにもならないって事よね。」

愛原「実際、これは大きな社会問題になっていて、2ちゃんねるの管理人はかなりの数の訴訟を起こされている。裁判結果、殆どのケースで2ちゃんねるの管理人の敗訴が確定しているが、法律の不備など様々な事情もあって、実際には損害賠償を支払う義務を受けていながら、2ちゃんねるの管理人は殆ど支払いに応じず、そのままという。」

逆沢「訳分かんないわね、それって。給油問題で国会延長してる暇があったら、そういう国内の法律の不備をもっと早く直せばいいのに。」

愛原「日本の法律は、この点でかなり弱くて、離婚した後の子供の教育費から、犯罪者による被害の弁済の問題まで、実際には【支払い義務があっても、支払わず逃げ放題】なケースがかなり多い。にも関わらず、なぜかこの問題に真剣に取り組む姿勢が政府には全く感じられない。」

鼎「もしかしたら誰かから【弱者切り捨て政治】の推進を命令されてるのかなぁ。被害者に出来るだけ泣き寝入りさせて、少しでも格差を拡大させようと企んでいる人たちがいるのかも知れないね。」

愛原「まぁ、んな訳で、悪意ある2ちゃんねらーを成敗する事は、実際にはなかなか難しい。奴らはタチの悪いいじめっ子やお姑さんと同じで、何でも屁理屈つけて、気に入らない奴を排斥しようとするからな。極端な話、ブログを更新する度に、その内容にいちゃもんつけて、悪意あるコメントを2ちゃんねるに書き殴るくらいの事は平気でやる。自分のサイト内で荒らし行為をやられても、書き込み禁止にすれば済む話だが、2ちゃんねるを主戦場に暴れられては、どうしようもないからな。」

逆沢「不愉快な話ね。まぁあおり行為やさらし行為やたたき行為をやる奴は論外として、でも批評や批判自体は別に悪い事じゃないと思うけど、これはどうかな?」

愛原「それが今回のテーマだ。テーマタイトルはそうだな。【フリーゲームのレビュー】とでもしておこうか?」

鼎「ウチも掲示板でたくさんの感想をいただいているし、藤村さんとこのサイトや【フリーソフト激辛ゲームレビュー】さんとこでもレビューしてもらってるよね。」

逆沢「他の優秀なフリーゲームと比較されると、かなりツラいものがあるけどね。」

愛原「そうだな。市販のゲームと違って、基本は作者側の好意で公開されているのがフリーゲームだ。中には【わざわざ時間を割いてプレイしてやってるんだから感謝しろ】的な視点のプレイヤーもいるようだし、まぁ個人で腹の底で思っている分に関しては構わないが、それをはっきり口に出されると、やはり作者側としてはツラいものがある。別に叩かれたりあおられたりする為に、労力を割いて作品を作って公開している訳ではないからな。」

逆沢「でも全てのフリーゲームに対して、【面白かったです】と言ってマンセーしてやらなきゃならないというのも、すごくおかしいと思うけど。」

鼎「それ、すごく気持ち悪いよー。」

愛原「そうだな。他のフリーゲームと比較した場合、どうしても優劣が生じるのはやむを得ない。優劣が生じた結果、低得点評価となるゲームは確かに出てくるだろう。一般論でいえば、万人受けのゲームは最も得点が高くなる。好き嫌いが分かれるタイプのゲームは、いくら熱狂的なファンに恵まれていても、得点としては万人受けゲームには勝てない。これの亜流がクソゲーといわれるゲームで、実はクソゲーといっても色々あって、【とにかく記憶に残る作品で、何かにつけて話題に上る作品】というのが、実はかなり存在する。また、特に記憶にも残らない【平凡なゲーム】というのも別に存在するが、【平凡なゲーム】と【好き嫌いの分かれるゲーム】での平均得点が、実は互角だったというケースもなくはないと思う。」

鼎「【好き嫌いの分かれるゲーム】とか【強烈なクソゲー】というのは、平凡で安定したゲームよりも、実はインパクトが強い分、実は作品としての値打ちは高いのかも知れないね。」

愛原「成人のフリーゲーマーというのは、金がないからフリゲで遊んでいるというケースはあまりなく、むしろ市販では味わえないある種のインパクトや味、特殊な嗜好を求めてフリーゲームを遊ぶ人も多いんだ。そういうプレイヤーに取っては、市販並みの出来かどうかは必ずしも重視しない。成人プレイヤーの多くは、ゲームソフト1本買えないから、フリゲで我慢している訳でも何でもないからな。」

逆沢「でも万人受けするゲームほど、高得点なのは間違いないでしょ。」

愛原「そりゃ俺がレビュアーの立場だったとしても、ある程度はそんな感じの得点をつけることになる。完成度の高いゲームに低得点をつけるような、嫌がらせをする訳がないではないか。特に音楽とかグラフィックとかシステムとかシナリオとか、項目別に得点化するパターンの場合は、個人の好き嫌いの入る要素があまりなくなるから、なおその傾向は強くなる。逆に素材に頼り切りのゲームとか、一発ゲームはどうしても総得点では負けるだろう。また若年プレイヤーの場合は、経済的な事情でフリゲで我慢しているという層もあるだろうから、そういうプレイヤーからみれば、市販のクオリティーに近い完成度が高いゲームほど、高得点をつけたくなるという理由はよく理解できる。しかしここの作者のようなプレイヤーにとって、フリゲの価値は、あくまでどこまで市販のクオリティーに近づけるかだけではない。むしろ逆だ。市販でできない事をどれだけやってのけるか、市販では味わえない個人的な嗜好のツボをどれだけ突いてくれるかが、むしろ重要なのだ。

鼎「一クリエイターの立場として、自分と同じ制作ツールを使う作者さんの作品に対しても、関心はどうしても出てくるよね。」

愛原「それはある。昔、【SPIRAL TALE, KNIGHTS OF HATE】という作品に作者が強く感化されたというのは、ここのコーナーでも何度でも触れた事だが、この作品の魅力は、やはり演出とシナリオだな。リィ氏の作品も、SRPG95の限界に挑戦した名作といえる。最近の作品はわりかしオーソドックスな作りのゲームが多いようだが、瑠璃鳥氏の【HUNTER29】というゲームは、久々に作者的には快挙だったらしい。まず作りたい理想像というのが頭にあって、自分に出来ない事(画力とか)を念頭に置いた上で、ツールの性能を考慮しつつ理想像に近づけるという手順と発想が、ここの作者と全く同じ。ツールに合わせて作品を仕上げるのではなく、理想像にツールを無理矢理合わせていくという発想が、すごく好きだ。先方が実際にどう思っているかは分からないが。」

逆沢「それはもう、完全にクリエイターから見た感想そのものね。クリエイト活動に関与しない一プレイヤーの立場からすれば、どうでもいい視点というか何というか・・・。」

愛原「それはその通り。だがな、プレイヤーによって好きなゲームのジャンルが違うのと、それは基本的に同義なんだ。たとえばシューティングゲームを殆どやらないここの作者が、シューティングゲームをプレイしても、ありきたりなレビューしかできない。市販と比べてどれくらいの完成度かとかしな。しかし好きなジャンルだと全く話しは異なる。むしろ市販で足らないと思っていた部分を埋めてくれた作品に巡り会ったら、それはもう至福そのもの。市販にどれだけ近づいているかで価値が決まるのではなく、市販をどれだけ超えているかという視点になるので、市販より足りない部分が多くあっても、そっちは殆ど気にしない。無論、クソゲーもどんと来いって感じ。」

鼎「はっちゃけたクソゲーって最高だよね。クソゲーという表現は失礼かも知れないけど。」

逆沢「中学生でここまで作ったんだとか、あるいは市販にない斬新な発想、逆にベタな発想・・・。ほのぼの感動することもあるし、失笑したり脱力したりする事もあるけど、プレイヤーを笑わせるなり楽しませれば、ゲームとしては勝ちなんだから、普通のフリゲよりも味のあるクソゲは上なのかも知れないわね。」

愛原「そういうゲームは、ハードディスクに何となく残っていたりするしな。」

鼎「フリゲの価値は、平均点よりも、むしろ高い点数をどれだけの人がつけてくれるかの方が重要なのかも知れないね。全ての人から80点もらえるゲームよりも、一部のファンから見たら100点の方がもしかしたらいいのかも。」

愛原「趣味は人によりけりだから、別の人から見たら20点以下で、【この得点は、絶対に作者の自演だとかやらせだ】とか、そういう勘ぐりは避けられないかも知れないがな。個性的なゲームは、当然評価が分かれる。」

鼎「自分には理解できないゲームが評価されてたりすると、絶対おかしいと思って、叩きたくなる人ってのは、やっぱり出てしまうのかな? それって悲しいよね。」

逆沢「印象にも残らない平凡なゲームは良くも悪くも話題にされないまま消えていくけど、評価が分かれるフリゲや、記憶に残るクソゲが容赦なく叩かれるとしたら、それは残念なことだと思うし、中にはそれが作品叩きではなく、作者叩きに至る人もいるから怖いわね。」

愛原「色んな政治思想の人間がいるように、色んなゲームの好みがあっても当然。それを自分が気に入らないからといって、攻撃性をむき出しにして暴れるのは、気に入らない政党の事務所や政治家宅に火をつける暴漢と基本的に何ら変わらない。」

逆沢「でも現実には、コメント付きのフリーゲームの宣伝掲示板の中には、ひどい書き込みも見られる感じがするけどね。」

愛原「作者ごとに耐性や考え方は違うし、そういう宣伝サイトと知った上で登録しているなら、ある程度はやむを得ないのかも知れんが、個人的には好ましいとは思えないな。感想や批判と、荒らしや叩きやあおりは全く違うからな。フリゲは市販ゲームと違うのだから、買って損したみたいな事もないし、【プレイする価値はありません】みたいなキツいレビューは、なるだけ避けたいところ。せめて良かったところと悪かったところを併記するとか、クソゲであっても、何かフォローがあればと思う。」

逆沢「ちょ・・・クソゲをどうフォローしろと。かえってイヤミじゃないの?」

愛原「別に模範的な回答をしてやれと言ってるんじゃない。作者の年齢やノリにもよるが、例えば次回に希望を持たせるアドバイスとか指摘とかな。印象に残らないクソゲならまだしも、印象に残るクソゲならツッコミところもあるだろうし、そこを叩きにならないように指摘できればいいと思う。相手の年齢やノリにもよるが、一般的に上から目線のレビューは、フォローなしのままだとかなり作者にキツく感じる事もあるので要注意。あとこれは、学校の部活動とか社会のある局面でも見かけるコメントだが、感想や批評を述べる際に【君は〜に向いてないよ】的なセリフを結論として使うのは、アドバイスでも何でもなく、アオリもしくは排除勧告だから絶対に使わない方がいい。実益などに関わる活動ならまだしも、趣味の範囲でやっている事に他人から向いてないと言われる筋合いはないし、シロートに突っ込まれたら尚更だ。社会ではまともな人事教育担当の者が、排除目的以外でこんな捨て台詞まがいのセリフは普通吐かないので覚えておくといい。細○数子の辛口アドバイスじゃないが、キツい突き放したようなコメントをする事で、コメントした側が相手の上に立った気になってるだけで、実際にはコメントされた側にとって百害あって一利なし。今後につながる有益な助言のかけらもなく、むしろ相手のモチベーションをくじくだけの極めて悪質なコメントといえる。」

逆沢「あー、上から目線。確かにそういうのムカつくかもねー。」

愛原「別に上から目線じゃなくても批評はできるし、仮にどうしてもキツい評価をせざるを得ない場合でも、批評される側にとって何か有益なアドバイスや、何らかのフォローがあれば問題ない。無論、中にはマンセー以外は逆切れする作者もいるかも知れないが、これは批評される側の問題だろう。批判めいた一切の反応を拒絶したいなら、感想やレビューを掲載する際、許可制にするとかすればいいと思う。ただどんな感想でも大歓迎といっても、社会に生きる者として最低のマナーというのはあるから、叩き・挑発・あおりといった行為に取られるようなレビューは避けたいところだな。フリーに近い掲示板タイプの場の場合、単体としてキツいコメントがあるのはやむを得ないと思うので、全体として叩き行為の大合唱になってたり、まともなコメントを叩くレスが出るような展開になってなければ、それほど問題はないというのが個人的な見解だが、これは主観の問題もあるので参考程度に留めて欲しい。」












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