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愛原様のたわごと(08年1月13日)



逆沢「今年の大相撲は、すごくワクワクするわ。私的には朝青龍に全勝優勝してもらいたいわね。」

愛原「年始めになんて事をいうのだ。お前は世間一般の朝青龍の不人気具合を知っているのか?」

逆沢「何、アンタもスキャンダルが大好きな、マスコミのアオリに便乗してるワケ?」

鼎「貴乃花騒動の時もそうだったけど、ワイドショーとかは大相撲関係のスキャンダルはすごく大きく報道するよね。」

愛原「しかし現実問題として、相撲は日本の国技であり、元をたどれば神への奉納儀式でもある。力士のことをスモウレスラーと英訳する奴ばかり見かけるが、俺から見れば力士はむしろジャパニーズモンクと英訳すべきだとすら思っている。その意味で、朝青龍の振る舞いはやはり問題視されてしかるべきだとも思うが・・・。」

逆沢「あたしゃ、正反対。むしろ朝青龍が2ヶ月のブランクなんかはねのけて全勝優勝やってのけて、大相撲協会や横審の連中の鼻っ柱を、思いっきりヘシ折ってやって欲しいと思ってるしー!」

愛原「・・・お前は、大相撲協会や横審になんか含むところでもあるのか?」

逆沢「私としては旧態依然とした、今の大相撲の仕組みに断固Noだからねぇー。そもそも朝青龍の出稽古のやり方が荒っぽいとか言う割には、竹刀やビール瓶を使った、とても指導とは思えないような部屋内での乱行もあるようだしねぇー。それってそもそも矛盾してるって思わない?」


鼎「スポーツ選手って、競馬の馬と一緒でとてもデリケートなんだよ。だから一回怪我するだけでも将来性に大きく響くし、だから朝青龍さんが荒っぽい稽古を他の力士につける事に対して批判があるのは当然だと思うし、ましてや竹刀やビール瓶で力士の体を傷つけるなんて論外だと思うよー。」

愛原「残念ながら相撲界は、精神論的な稽古スタイルがいまだに残っている部分はあるからな。その上、上下関係も厳しいから、親方や兄弟子によって不当に怪我させられても、泣き寝入りせざるを得ない部分は残念ながら多いかもな。」

逆沢「私、思うに、朝青龍があそこまで強くなれたのは、日本の古くさい指導スタイルに縛られず、高砂親方による影響力もとことん排除して、自分流に鍛錬を続けたからだと思うわよ。」

愛原「お前は、長年の経験と実績によって培われた流派の教えよりも、我流の方が上とでも言う気か?」

逆沢「それはケース・バイ・ケースだって。【流派の教え】といっても、指導者の器やその時代その時代の影響もあるし、そもそも時代に新風を吹き込むのは、【流派の教え】の枠をどこかで超えてる人だろうと思うからねぇー。んな訳で、朝青龍には何が何でも優勝してもらって、【お前ら古くさい連中がいくら束になってかかっても、2ヶ月休んでほとんど我流の朝青龍一人に及ばない】って事を、古い頭の人たちに見せつけてもらって欲しい訳よ。」

愛原「お前は武闘派キャラだから、てっきり体育会系だと思っていたのに、まさか俺の方が保守派の弁護側に立たされるとは思わなかった・・・。」

逆沢「私は、かぶき者キャラだから、保守派を支持する訳ないじゃない。何、言ってんの?」

鼎「私は、どの力士も八百長とかせずに、一生懸命フェアにやってくれたらそれでいいと思うよ。」

愛原「・・・まぁ、それはそうだな。さて今回のテーマはジャパニーズモンク・・・ではなく、【神の加護(+神聖魔法)】だ。」

逆沢「また凡人の想像も及ばない方向から、テーマが飛び出したわね。」

愛原「先に相撲というのは、神様に対する奉納儀式の一環と触れたが、一般に神を信じる者は、神に対して何らかの形で信仰心を示し、それに対して神は人々に恩恵を返す。勿論、神と言っても色々あって、【生け贄を要求する代わりに災害を鎮める】なんて奴は、【生け贄を捧げないと、天災食らわすぞ】と言ってるのと同じで、どこぞのヤクザと変わらんとも思うけどな。」

鼎「それって【言いなりになってれば、守ってあげる】と同義だよね。【逆らったら、痛い目遭わすぞ】が、むしろ本当のところだと思うし。」

逆沢「・・・神と言ったところで、そいつら本当に人間くさい連中ね。」

愛原「俺は神と直接面談したことはないから実情は知らんが、少なくともゲームなどで登場する想像上の神の場合は、想像した側が人間そのものという事もあって、神もまた人間くさくなるのはやむを得ない。人は自分より上位の存在を想像する場合、自分を基準に相手を想像するから、これはやむを得ない事だと思う。擬人化した方が、プレイヤーなどからみて分かりやすいと側面もあるしな。」

鼎「とすると、神様も信者も、それぞれ相手に見返りを求めていて、それで協力関係が成り立っているともいえるわけだよね。」

愛原「力関係にもよるけどな。さっき言ったように、【信仰を捧げないと、痛い目見せるぞ】的な神様もいるし。」

逆沢「そもそも神様って何なのよ?」

愛原「本物の神様については、いるいないも含めて不明としか言いようがないが、小説やゲームなどで登場する神様としては、こんな具合かな? まず『創造神』。世界を作った人。創造神がなぜ世界を作ったかによって、創造神が世界の住人に望む事も当然変わる。自分が作った箱庭世界を見て楽しみたいと思うだけなら、基本的に派手な干渉は謹んでくれそうだが、ガキみたいな性格の創造神なら、蟻の巣にジョウロで水を注ぐみたいなノリで、世界に対して頻繁に干渉してくる可能性はある。」

逆沢「・・・イヤな神様ね。それ。どこかのゲームでも、【世界が平和になったら退屈だ】的な思想で、戦乱の世を眺め見やるのが趣味の創造神っていた気がするけど。」

愛原「次に異世界の住人が神という設定。最もメジャーなのは、元々神の世界というのがあって、そこの世界の住人が必要に応じて、世界に干渉をかけてくるというもの。何で連中が世界に干渉をかけてくるのかはよく分からんが、一番メジャーなのは、神界と対立する魔界というものも存在して、魔界の勢力拡大を阻止するために、神界が人間の世界に色々首を突っ込んでくるという感じかな?」

鼎「でも神界とか魔界って、すごく先入観のある表現だよね。二大勢力に挟まれた人間世界ってだけの話なのに、広報戦略の上手な方が、自分たちの陣営を巧みに美化して、取り込んでいるだけのような気もするもんね。」

逆沢「実際、魔界は分かりやすいドロドロした世界って設定で、神界も上から目線で実は少し偏った思考の人たちの集まりって、設定も多いかもね。」

愛原「次に元々、神と呼ばれる種族なりが実在するという設定。これは元英雄が神として生まれ変わったというケースも含む。基本的にこのレベルの神様になると、存在動機もあいまいで、色んな神様が存在する世界。多神教的な世界が構築されやすい。」

鼎「とすると一神教の神様ってのは、創造神と同じなの?」

愛原「一神教の神様ってのは、俺に言わせれば独裁的な思想の神様と同義だ。現実世界の宗教でもそうだが、一神教の支持層から見ると、他の神様は邪神か堕天使か悪魔か、そういう扱いになる。逆に八百万の神様がいるとされる日本神道は、七福神の扱いなども含めて、特定一人の神様に縛られない。宗教も色々あるが、神様にも色んな奴がいる。」

鼎「で、どの神様に仕えるかによって、得られる加護とかも違うと。」

愛原「そうだな。とりあえず押さえておくべきは、神様といっても性格は千差万別だと言うことだ。俺様以外の神様と二股かける奴は許せないという性格の神様もいれば、そういうのを気にしない神様もいる。積極的に活動する神様もいれば、怠惰な神様もいる。強い神様もいれば、弱い神様もいる。例えば、ドラゴンクエストUで登場した破壊神シドーは、神の身でありながら勇者一行に討たれるなど、個人戦闘力はしょぼいが、短期間に世界へ与えた影響力を考えれば、相当の布教能力というか、経営力というか、とにかくそういう才は高そうだ。腹心のハーゴンが討たれるや、すぐさま勇者一行と決戦しようとした感じからしても、かなり熱く積極的な性格と言って良い。対する女神ルビスは、自分自身シドー陣営に直接的な手を尽くそうとしないあたり、相当弱いか、相当怠慢な奴のようだ。但し、歴史的な重みが幸いしてか、今はこれといった活動をしてなくても、それなりに未だに支持され続けてるって感じなんだろうな。」

鼎「そんな事はないと思うよ。僧侶が使う神聖魔法って、神の加護でしょ。もしかしたらルビスさんの力かも知れないし。」

逆沢「自分自身は弱くても、特定の人間に力を与える特殊能力があるから、ルビスは神として君臨できているのかも知れないわね。」

鼎「だったら、もっとたくさんの僧侶に、高レベルの魔法を授けてあげたらいいと思うけどね。別に僧侶じゃなくてもいいとも思うし。」

逆沢「マラソンランナーと相撲取りでは、全然体の鍛え方が違うように、神聖魔法を習得させるには、戦士や魔法使いでは不可能な独特の鍛錬方法が必要って事なんじゃない? 詳しくは知らないけど。」

愛原「神が何を基準に【神の加護(神聖魔法)】を多く与える人とそうでない人を選別するのかは、よく分からない。一般的には信仰心と言われているが、狂信徒と言われる人達が必ずしも、高レベルの神官という訳でもなさそうだしな。日本の警察官の多くが、実際には試験を通じて昇格していくように、教典を良く暗記したりする事で、評価される人事システムになっているのかな?」

鼎「現実世界でも、たくさんの信者さんを集めてきたり、お布施をたくさん納めた人ほど、昇格できる宗教ってのは多いよ。」

逆沢「・・・うさんくささ満点の宗教ね。そういう連中の上に立つ神様の器も知れるという感じがするわ。」

愛原「とにかく普通の魔法使いが魔法を習得するのと異なり、神聖魔法とか神の加護というのは、神様側の支持がないと恩恵を受けられないのが普通だから、その僧侶は何らかの形で神様から気に入られているのだろう。たくさん信者を集めるからか、特定の世界作りに尽力しているか、嫌いな陣営を潰すのに貢献しているか、その辺の事情は神様側に聞いてみないと分からないが。」

鼎「でもゲームの世界での僧侶は、信仰心とか貢献度とかはそう変わらなくても、レベル(基礎体力とか)が増えたらそれにつれて神聖魔法もどんどん習得していくみたいだし、神様も基本は、その神聖魔法を習得するのに必要な学力や体力を身につけたかどうかで、判断してるのかも知れないね。」

逆沢「相撲の世界と同じね。心技体といったところで、現実は強い者ほど番付が上がり、負け越せば番付は下がるしね。」

愛原「大相撲の世界でも、過去に親方に暴行を働いた責で相撲界を追放された横綱は存在する。だがそういった特殊な事情でもない限り、番付は強さだけで決まる。神聖魔法に関しても、極端に神様にとって許し難い行いをその僧侶が行えば、神聖魔法を使える資格をその僧侶から剥奪するだろうが、そうでない限りは強さ至上主義で神聖魔法の修得度も差をつけているだけかも知れないな。」

逆沢「そのたとえで言えば、朝青龍は横綱の肩書きという名の神聖魔法を使って、モンゴルで莫大な富を築いているけど、その素行ぶりから神から剥奪の危機にさらされている、強さは一流の僧侶って事ね。」

鼎「と言うわけで今回は、ジャパニーズモンクのお話でした。」

















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