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愛原様のたわごと(08年2月22日)


愛原「極めてマイナーなサイトであるにも関わらず、戦国史のシナリオの方も、意外とアクセス数があって感謝している。」

逆沢「別に改めてどっこにも宣伝している訳じゃないから、今までの常連さんがメインみたいだけどね。」

鼎「実はここのコーナーよりも、アクセス数は多かったらしいよ。」

愛原「もしもプレイ感想みたいなものが何件か得られたら、また調子に乗って選んだ勢力ランキングとか始めても面白そうだけど、この辺は高望み過ぎるかな? あるいは近畿外のプレイヤーにももっと興味を持ってもらえるように、エピソードを増強するのが先か?」

逆沢「まぁクリアにもそれなりに時間かかるゲームからねぇー。その辺はなんともかんとも。」

鼎「それ以前に、今週は色々あったからゲームする時間がなかった人も多かったかもね。」

愛原「前回更新からたった2週間しか経っていないのだが、大ニュースといえるような社会ニュースがいくつもある希有な二週間であったな。」

鼎「えーと、最初が中国産ギョーザ事件で、次が米軍兵による中学生レイプ事件で、その次がイージス艦による漁船転覆事件でーっで、合ってるかな?」

逆沢「本当ならワイドショーとかでもっと長く引っ張られそうなネタが、あっという間に次のニュースで脇に追いやられた感じすらあるわね。」

愛原「【あるある大事典】のねつ造問題でも話題になったが、テレビ番組は絶対に穴を開けない。これは原則ではなく鉄則になっている。その関係で、特にこれといった話題がなければ、社会的にはどーでもいいようなネタを散々引っ張る事もあるし、今回のように大事件が連続して起こると、より鮮度の高いニュースによって、本来もっと大きく取り上げられるべき話題があっさり隅に追いやられることもある。」

鼎「マスコミって、権力の監視とか、社会正義の実現のために存在するって聞いたけど、実際はちょっと違うのかなぁ?」

愛原「理想はそうなんだが、現実は違うとまでは言わなくとも優先順位は下がってくる。。新聞であれテレビであれ週刊誌であれ、商業マスコミである以上、販売部数や視聴率が最も優先度の高い価値観となる。そうなると余程の事件でなければ、テレビの特番や新聞の号外のようなものは行われず、決まった枠に決まった事項が報道されるのみ。反面、ワイドショーや週刊誌が特に典型だが、事件が起こらなければ、どうでもいいしょーもない事件を長々と引っ張る事も多い。ねつ造とまでいかなくとも、あたかも重大事件のごとく針小棒大に取り上げることも珍しくない。」

逆沢「そのくせ、次のネタが発生すれば、潮が引いたみたいに今まで引き延ばしてきたネタに見向きもしなくなったりするのよね。」

鼎「絶対に番組を空白にしないみたいな執念が、テレビ番組には特に感じられるよね。」

逆沢「逆にどんなに大事件が連続して起こっても、新聞や週刊誌のページ数が倍増することもないけどね。」

愛原「という訳で、今回のテーマは【広報戦略】だ。」

鼎「そういえば、婆娑羅軍の小松さんだったかな? 広報と宣伝は本来は少し違うけど、広報の形を借りた宣伝が広がっているみたいなネタを言ってたことがあった気がするけど、これってどうなのかなぁ?」

逆沢「私は、広報の後ろに戦略という言葉をタイトルに加えた方が気になるんだけど?」

愛原「お前ら、妙なところで鋭いな。そう。広報戦略となると、情報戦の一大カテゴリーになる。情報戦の要素は大きく分けて、通常の情報収集に加えて、相手から有益な情報を引き出す【諜報】、逆に相手の諜報活動を阻止する【防諜】、相手をこちらの有利となるように誘導する目的で情報を与える【宣伝】情報操作、そして得られた情報の重要性や真偽を分析する【情報処理】や、仕掛けた(もしくは仕掛けられた)情報戦の結果を分析し戦略や対策を練る作戦企画などに分けられるが、広報戦略はその内の宣伝活動のメインと考えてもらっても差し支えない。」

逆沢「しつもーん! 広報と宣伝はどこが違うの?」

愛原「小松や婆娑羅が作中で言ってただろ。広報は情報を大衆等に広く伝えること。宣伝は、相手に自分の主張などを受け入れてもらう事を目的として行われる行為。テレビや新聞の広告は、宣伝行為そのもので聞く方もそれを理解しているから問題ない。逆に官報やニュースなどは純粋に広報の枠内で収めるべきものだ。当然ながら大衆は、広告は大げさなものと認識し、広報は事実と受け止めがちだが、それを利用したものが【広報戦略】で、これは客観的な視点で事実を伝えることを目的にしているように見せながら、実は特定の感情を抱かせたり、主義主張を植え付けたりする事を真の目的としている。【広報の仮面をかぶった宣伝】と置き換えてもいい。」

逆沢「じゃあ、ワイドショーなんかもそんな感じ?」

愛原「ワイドショーに限らず、ニュース番組でも、そういう要素は多少あるな。ナレーターのあおり口調や、大げさに怒りや悲しみを演出するBGM、それらによって作られた雰囲気を補強するかのような司会やコメンテーターなど。もっともこれらの動機の殆どは、悪意とかよりも、単に視聴率狙いのレベルでしかないだろうが・・・。」

鼎「じゃあ、いかにも陰謀めいた広報戦略の例としては、どんなものがあるのかなー?」

逆沢「歴史SLGとかでよく登場する流言飛語の計略なんかは、この広報戦略のカテゴリーに入るとみなしていいのかなー?」

愛原「全く問題ない。要するに広報戦略は、ターゲットに信じ込ませる事ができれば成功だからな。無論、逆に、都合の悪いネタを隠蔽するために、別の大ニュースをぶつけてやるというのも、広報戦略の一つだ。政治の世界では、この手のテクニックは日常茶飯事に行われる。例えば小泉自民党が大勝利した時には、与党側は郵政民営化を争点とし、野党側は年金を争点にしようとして失敗し、あのような結果となった。」

逆沢「逆に安倍内閣の時には、野党が争点とした年金に、安倍陣営が最初【政争の具にすべきではない】といって抵抗を示しながらも、最後は応戦せざるを得なくなって、しかも言わなくてもいい大見得を切って名寄せ完了の公約までして、あげく惨敗した事もあったわね。」

愛原「ここで重要なのは、政策ではなく扇動的なフィーリングで選挙の勝敗が決定づけられた事だ。別に小泉の自民党が大勝したからといって、じゃあ小泉が郵政民営化後、本丸というべき新たな改革に着手したかと言えばそんなことはない。また郵政民営化自身が本丸と言うべき程、日本の将来に大きく関わる大変動をもたらしたかと言えば、これも違う。また国民自身が、小泉改革の中身をしっかり吟味した上で投票に及んだかと言えば、これも違うだろう。広報戦略で重要なのは、真実ではない。あくまで思いこませること。言葉は悪いが、あおる事と言ってもいいかも知れない。」

鼎「広報に戦略という言葉がつくだけで、すごく嫌な感じがするのは気のせいかなぁ?」

愛原「多分、気のせいではない。情報戦というのは、本来かなり嫌らしいものだ。諜報戦略も広報戦略も、嫌らしさ自体は同等。ただ違うのは、諜報活動が裏の活動に属するものに対して、広報活動は表の活動に属するものというだけ。表の情報戦略というと、偽情報を流すことだけがメインに語られるが、煽動という手段もそれ以上に策略としては実はもっとメジャー。」

逆沢「まさに、愚民どもめって感じね。」

鼎「でもどうして、広報戦略に乗せられちゃうのかなあ?」

愛原「信じたい人がいるからだ。」

鼎「ほえっ?」

愛原「例えば昔、民主党の永田代議士による偽メール騒動というのがあっただろう。要するに武部幹事長サイドに対する裏献金疑惑なんだが、これは当然、野党側としては、与党を追い込むための格好のネタになる。また永田議員にすれば、多少の功績をあせる気持ちもあったかも知れない。いずれにしろ永田議員にしても民主党全体しても、【信じたい】ネタである訳で、これに安易に飛びついたのが失敗だった。」


逆沢「なるほど。【信じたい人ほど、乗せられる】の典型ね。」

鼎「結婚詐欺や寸借詐欺も、被害者の信じたい気持ちを踏みにじってる点では同じだよね。」

愛原「当時は、耐震偽造問題などで自民党の状況はかなり危うかった。ともかく自民党は、このメール騒動のおかげで、耐震偽造問題がすっかり過去の話題に追いやられ、なおかつ民主党に大打撃を与えられたという事で、結果論から見れば、これは自民党側の策略だったかもという見方も不可能ではない。」

鼎「フィクションの世界では、結構陰謀が渦巻いてたりするけど、でも現実世界もそんな陰謀めいた事は頻繁に起きているのかなぁ?」

愛原「バレたら困るのが情報戦という事もあり、あまり表面化はしないが、日常的に行われている。例えば日米間の密約なんて、腐るほどある。保存期間が過ぎた事で米国側が当時の密約をどれくらい表に出した事か・・・。湾岸戦争では油にまみれた鳥の映像を利用した広報戦略とかをアメリカは多用してたし、CIAやKGBなどによる情報戦の類は腐るほどあるぞ。近年の広報戦略でいえば、マスコミの商業化が進行したおかげで、全国ネットによる対米批判力が大きく落ちている。これはア○コなどの米国資本が大量にこれらに流入しているからだろう。新聞などはその影響はまだあまり受けていないようだがな。」

逆沢「別に国家規模の悪意みたいなものだけじなくて、ごく単純な感情や利得がらみの理由で情報操作する例も多そうだけどね。」

愛原「その通り。例えば、正論派の忠臣が讒言を受けて暗君に誅殺するシーンがあるだろう。これの背後には、忠臣の存在をねたむ佞臣などの存在が大きい。メール事件と同様、佞臣たちはウザい正論派の忠臣のスキャンダルにはまず喜んで飛びつくだろうし、あおりもするだろう。あるいは仮に佞臣がいないような組織でも主君が暗愚なら、口うるさい忠臣をスキャンダルにかこつけて始末するだろう。【信じたい】人にとって、それが真実かどうかは関係なく、要は同調してくれる人が増えれば満足という事。流言飛語を成功させるコツは、真実味である以上に、信じたい人をどうあおれるかという点が大きいと思う。」

鼎「色々と問題になってる宗教とかもあるけど、犯罪性が明るみに出ても信者が意外と残ってるのは、やっぱり【信じたい】人の心があるせいかも知れないね。」

愛原「信じたい人は、都合の良い事のみ拡大して受け入れ、都合の悪いことは全く受け付けないからな。週刊誌が固定客をつかんでいるのは、その影響が大きい。実は週刊誌ごとに一定の傾向があるのは知っているか?」

鼎「知ってるよ。やっぱり固定客を囲うためか、政治や外交の基本スタンスも週刊誌ごとに一定してる事が多いよね。」

逆沢「政治思想とかにズレはあっても、基本的には敵対陣営を叩くとかがメインだけどね。」

愛原「ワイドショーでは、【芸能人の結婚で3日、離婚で5日、ネタを引っ張れる】という格言みたいのがあるそうだが、基本的に慶事よりは不祥事の方が好まれるからな。同様に週間誌界でも自陣営をマンセーするよりも、敵対陣営を叩く方が好まれる。ゴシップ誌的な性格からか、かなり際どいネタやガセネタも多く、読者もそれは容認している。重要なのは、読者を満足させること。信じたい人にとって好ましいネタを提供できれば、週刊誌的には万事OK。」

逆沢「信じたい人を補強するというのが、広報戦略の基本という事になるのかな?」

愛原「そうだな。例えば自動車に全く興味のない人に、車のCMを流しても効果は低い。自民党が嫌いな人に自民党をアピールしても同様だろう。広報戦略の基本は、脈のある人を補強する事。脈があるというのは、元々支持している人は勿論のこと、迷っているようなボーダライン上の人も含まれる。」

鼎「でも信じたいことと、信じるべき真実が、実は必ずしもイコールじゃないところが厄介だよね。」

愛原「そうだな。例えば現総理の福田は、安倍とは対立関係なのは周知で、世間的には親中ハト派とされている。一方の安倍は小泉に近いタカ派の改革陣営とも言われる。だが実績はどうかというと、これは大きく違う。安倍は小泉が追放した旧態勢力をすぐさま復党させる程、保守的。とても内実は革新じゃないし、安倍にとっての改革は、むしろ戦前回帰とも評されるような時計の針を逆に回しかねない復古調だ。また道路特定財源の一般財源化にしても、小泉や安倍は口先だけで、前者は【丸投げ】、後者は【先送り】で、実際には合わせて6年もの間、真剣な議論を全く進めなかった。参議院で過半数割れを起こしている今の福田よりも、ずっと恵まれた環境にあったにも関わらずだ。反面、福田はわずか半年で大きく議論を進めている。一般財源化に後ろ向きな福田の方が、実は余剰分だけは一般財源化を容認する条件で、改革には前向きなのが実情だ。また【物言う外交】をキャッチフレーズにしていた安倍よりも、福田の方が中国の食品問題でも、南極海での調査捕鯨問題でも、在日米軍問題でもずっと、はっきり態度を示しているし、口先だけタカ派の安倍よりも、ハト派の福田の方が実はずっと結果を残している。数々の広報などで信じられてるイメージと現実は、これほど差は大きいのが実情だ。」

逆沢「口先最強伝説といえば、亀○三兄弟とか?」

鼎「まだ先は分からないよ。決めつけたら駄目だよ。」

逆沢「でもボクシングの世界だけじゃないけど、本当にイメージ先行ってのはあるかもね。」

愛原「蹴落としたい相手に対してレッテルを貼り、讃えたい者をあれこれ理由づけて支持する。これが情報戦の世界では、至って当然のごとく行われている。これは国家規模のものだけではなく、2ちゃんねるのような所でも、無名の一市民が感情の赴くままにやってる事がある。あおる者もいれば、あおられる者もいる。あおられる者は、信じたい者が第一で彼らは火に油を注ぐ。だがそれとは別に【外面で空気を読む】人がいる。外面で空気を読む人たちは、場を荒らすことを好まないから、あおる人に同調する事がある。あるいは同調まではしなくとも、真っ向からあおる人を否定しないから、結果的にあおる人の思惑通りに物事が進行する事も多い。」

鼎「確か【空気読めない】の略でKYって言葉があるよね。でも、空気を読める人は実は駄目なのかな?」

愛原「広報戦略の餌食になりやすいという視点だけでみれば、全然駄目。一例を挙げよう。例えば数年前、タウンミーティングやらせ問題というのがあっただろ。」

逆沢「ああ確か、当時タウンミーティングの責任者だったのが安倍晋三で、安倍の掲げる教育基本法改正を有利にするような流れに持っていったとか、色んなやらせが発覚したのよね。」

愛原「そう。心理学でも有名だが、サクラが司会の言葉に応じて積極的に賛同を示せば、その他の一般客もそれに思わず同調してしまったり、サクラ数人が間違った回答をそろって正しいといえば、一般人も内心あれっ?と思いながらも同調したりする事は多いそうだ。匿名掲示板でも誰か一人が過激な発言をして、おかしいと思っても、それに対する最初のレスがその過激な発言に当然さながらに賛同したものであれば、それがスレの基本的な流れになってしまう事も多い。タウンミーティングやらせでも、そのテクニックが使用されていて、サクラがタウンミーティングのしょっぱなに安倍を持ち上げるような発言をすることで、一気に場の流れを決めてしまうものだった。大勢がいる場で単独で場の流れに逆行する発言をするのは勇気がいる事だし、空気を読みたがる人なら尚更だろう。そういう意味では、サクラをうまく使用するのも広報戦略を成功させる上では重要だし、空気に追従するアホウ(広報戦略をしかける策士側からすれば、アホウそのものだろう)が、そのサクラを持ち上げてくれるような反応をしてくれれば、もう言うことなしと言うわけだ。」

逆沢「でも安倍自身が広報戦略の名人だったイメージはないけどね。」

愛原「安倍は広報戦略を特に重視してたが、運用がまずすぎたな。カメラ目線を重視過ぎて反発を買ったり、テレビ出演を頻繁にこなして親密度を高めようとするものの、マスコミ批判も平行してやった為、マスコミ側がキツい反応を示してやぶ蛇になったり、殉職警官の葬儀に突然参列するパフォーマンスをしつつも、肝心の殉職警官の名前を間違えるという大失態を演じたり・・・・。広報戦略は、宣伝目的というホンネを見破られないようにしてこそ成功率が高まるのだが、安倍の場合はそれが丸見えだから、本来【嫌らしい】存在である情報戦の汚い部分ばかりが表面化して、あんな無様な形になった。やらせがバレた辺りは、もう救いようがない。」

逆沢「生兵法は怪我の元とは、よく言ったもんね。」

愛原「まぁ安倍のようなのは例外で、通常の場合、権力者は皆、それなりに自らを美化するような広報戦略は行うし、ヒトラーなどは特にその名人だったと聞く。たまに先入観から勘違いもされるが、本来、ファシズムは、国民の熱狂的な支持の元に成り立つ政治体制で、当時の日本もドイツもイタリアも、過半数の国民の絶対的支持の上で運営されていた。勿論、反政府主義の少数派国民に対して、過激な弾圧を伴う形のな。」

鼎「昔、【それでも地球は回っている】と言った偉人がいたそうだけど、仮に正論を言える人の方が少数派だったりすると、かなり悲惨だよね。」

愛原「広報戦略の最たる例だな。いずれにしろ専制主義がメインだった中世以前と異なり、近代以降、ますます広報戦略のウエイトは高まっている。国民が主権者となり、彼らが有権者となった事で、国内の政治屋にしろ、国外の諜報機関にしろ、ターゲットの国民を煽動しようとする動きは、今後もなくなる事はないだろう。無論、権力者によって情報が隠蔽されるよりは、公開された方が何倍もマシ。というか権力者は、主に都合の悪い情報を隠蔽して偏った情報のみ流すことで、世論を操作しようとする傾向が強いので、原則全面公開の方向に持っていくのが、正しい民主国家のありようとも思う。またマスコミの商業化が進行して、権力者や資本家に買収されても悲惨なので、マスコミに依存しない情報公開システムの整備も課題だろう。」

鼎「民主国家と言えば、ウチのゲームでは、黒藤軍の国がそうだけど、すごく煽られやすそうな国民性の国だったよね。」

逆沢「国民主権の国の住人のくせに、国民自身にその自覚や責任感がないというか、そんな国っぽい感じはしたわね。」

愛原「支配者の側からすれば、対象となる存在はその方が都合がいいからな。国民が最大の権力を持つ国ならなおのこと。但し、煽動しやすい人間というのは、こちらの仕掛けた煽動にもたやすく踊ってくれるが、敵の仕掛けた煽動にもたやすく踊らされる懸念があり、実は諸刃の剣だ。黒藤軍の場合は、その点をどうやって克服してるか気づいたか?」

鼎「うん。国民を煽動する際に、自分に都合の悪い存在は全て敵と教え込むんだよね。」

愛原「正解。【正義は我にあり、敵を容赦なく排除せよ】という事を徹底してたたき込んで、敵側の煽動行為に踊らされないようにする。ファシズム型の国家の運営方法は全てこれ。大衆に理性を発揮する機会を与えず、感情にまかせて敵に対する憎しみを募らせるようひたすら吹き込む。」

逆沢「今風の言い方をすれば、敵対勢力にレッテル張りをしておとしめるというのもあるかもね。」

鼎「じゃあ、一般大衆の一人として、悪意ある広報戦略に安易に踊らされないようにするには、どうすればいいのかなぁ?」

愛原「とりあえず、うまい話には裏があると思った方がよい。でないと偽メール事件の永田氏みたいになりかねない。詐欺師にとってはいいカモだ。次にKYになる事を必要以上に恐れるな。もし異様な空気を察知できる才覚があるなら、その異様な空気を読んで、対策が取れれば一番理想だが実際はなかなか難しいだろう。だが周囲から浮くことや、嫌われることを恐れて、何でもかんでも迎合するのは危険だ。世の中にはサクラもいれば、悪意ある佞臣タイプの人間もいる。」

逆沢「いやはや、今回は割とマジネタだったわね。」

鼎「マジネタで情報戦語るなら、野川さんや武内さんとかをゲストに読んだ方が良かったかも。」

愛原「それは俺の出番が完全に食われるから、俺様権限で却下な。」












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