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愛原様のたわごと(08年5月16日)




愛原「中国四川省で大地震が発生したわけだが、阪神大震災を思い出してしまった。」

鼎「もう13年になるんだね。」

愛原「起きた直後は正直、実感がわかなかった。朝の5時に思いっきり揺すられて起こされた訳だが、テレビで見ても当時は神戸で震度7とかそういう発表がなくて、震源地が神戸とも思わなかった。」

逆沢「確か神戸周辺の部分だけ、かなり地震情報が抜け落ちたようにあいまいだったのかな? 午前9時くらいに大体全容がはっきりして、えーっと思った感じ?」

愛原「作者は当時まだ普通に学生で、何というか別の世界の出来事を見てるみたいに実感がなくて、実は恐怖感とか深い深刻さとか、そういう実感もしばらく沸かなかったそうだ。実感が沸いたのは、実は意外と時間が経ってから。」

鼎「電車は走らないし、潰れたビルや傾いた看板とか、リアルで見ても衝撃だった?」

愛原「いや、だから最初はリアルで見ても、いまいち実感が沸かないんだ。自分の家が潰れたとか家族が死傷したとか、幸いにしてそういう切迫した事態にはならなかったからかも知れんが。家の壁にヒビが入ったり、目の前の家の瓦が落ちたりとかはあったが、まぁ震源地がもう少しずれてたらやばかったとは思う。」

鼎「そういや石原慎太郎知事が、当時の兵庫県知事がもっと早く自衛隊を要請していたら犠牲者が2000人は減っていたとか、うんぬん言って、兵庫県知事に猛反撃食らった事があったよね。」

愛原「反発を受けた直後に、某評論家の受け売りだったと、すぐに自らの発言を撤回した石原知事の潔さには好感を感じたけどな。アンチ社民党の人を中心に、色々阪神大震災をネタに政府叩きというか、村山叩きをしてるのを今でも見るが、喫緊の救助作業の部分に関しては、当時の法や被災地の現状に照らして、少なくとも被災者でない人が一方的に叩くべき水準とは思わない。強いて不満をあげれば、被災者支援金の方だな。」

鼎「あの震災がきっかけで、地震での火災には保険が適用されないとか、色々悪い方に整備がされた部分は残念だよね。」

逆沢「いい意味での法整備や、災害対策もすごく進んだけど、なんか阪神大震災が実験台みたいな感じになったのは複雑かな?」

愛原「直接の被災者ならもっと深刻かつ切迫した感情があるだろうが、今の俺としては、とにかく実験台でも何でも、いい意味での糧にしてくれとしか言いようがない。中国政府は勿論のこと、日本政府にもできるだけの支援を期待したい。それが日中友好と相互支援態勢の強化にもつながる。」

逆沢「また叩く人は、叩きそうだけどね。」

愛原「全員がマンセーするよりはマシだと思って、気にするな。一定のアンチは必要だ。但し、天災をネタに相手の不幸を笑ったり、懸命の努力をする救助隊や被災者を叩くような真似は、品格を問われるから、できるだけやめて欲しいとは思うけどな。」

逆沢「で、話は飛ぶけど、このネタからどう本題に移るわけ?」

愛原「うむ。阪神大震災でも尼崎での列車脱線事故でもそうなんだが、人というのは、案外簡単に死んでしまうものなのだ。漫画やゲームの世界みたいに、美しくはかなく、最期の言葉をたくしながら、カッコよく静かに死んでいくようなケースは残念ながらほとんどない。冗談抜きに、ある日突然、【○○さんがお亡くなりになりました】みたいになる。」

逆沢「殺人事件のドラマなんかでも、相手ともみ合いになってる内に、相手が階段から転び落ちて死んでしまったみたいなシーンがあるけど、実際は感動の死に行くシーンよりも、むしろ【こんなにあっさり人って死ぬの?】って思う事も多いかもね。」

鼎「じゃあ、今回のテーマは【死】について?」

愛原「冒頭からちょっとシリアス系の話題なので、それは却下。逆に【生】で行こう。それも思いっきりはっちゃけて【千年生きてみよう!】でいこう!」

逆沢「せ、千年??」

鼎「亀さんでも、千年は生きられないよ。」

愛原「今回はあくまでファンタジーネタ。長寿の種族とか不老長寿の資格者とかが、ほら、ゲームとかでもよく登場するだろう?」

鼎「長寿と言えば、エルフ族とかドワーフ族とかが有名だよね。」

逆沢「一昔は、エルフ族とドワーフ族はファンタジー世界のレギュラーだったんだけど、最近はどうも露出が減ってる気がするのは気のせいかな?」

愛原「俺もそう思うな。人間族と魔族と神がいれば他の種族は必要ないという事かもしれん。あるいは、巨人族とか獣人族とか有翼人種とかそういうものと同列に、少数民族の枠で留められている感じはあるわな。」

逆沢「あくまで、主役は人間サマって感じね。」

鼎「でも千年とまではいかなくても、長寿の種族の人達の考え方は、世の中を斜めから見ているというか、のんびりとしていて急がないというか、そんな印象はあるよね。」

逆沢「寿命が長いから、あわてて事を成す必要がないって事じゃない?」

鼎「でもそのせいか、科学や新技術に対する探求心とか、そんなのはあまり無さそうだね。何百年も同じ生活スタイルを維持し続けているというか。その代わり伝統とかしきたりとか、先祖代々の確執とか因縁とかにこだわりがあるみたいな感じもあるよね。」

逆沢「人間サマは逆ね。史実でも100年過ぎたら別時代ってくらいに文明を進歩させてしまうくらいだし。長寿族からしたら、短い寿命のくせに何をあせくせしてるんだって感じかも知れないわね。」

鼎「でも人間より長生きできるせいかも知れないけど、その分、環境とかには優しそうな感じがするよ。人間は今だけの豊かさとか欲望とかをすぐ優先するようなイメージも、長寿族の人と比べたらありそうな気もするし。」

愛原「なるほどな。まぁ厳密には日本人も、かつては人生50年だったのが今では80年まで伸びているが、それでも老人時代の長さが伸びただけで、若い時代とかは何百年も前からあまり変わらないしな。若くて最高の状態を長く維持できるエルフ族とかなら、そういう思考もありなのかも知れん。」

鼎「もし人間の寿命が300年くらいだったら、もう少しくらいのんびりした生活スタイルになるのかなぁ?」

愛原「分からん。若い時代が延びたらその分だけ恋愛スタイルとかは変わるだろうが、競争社会がそのままなら、同じような急ピッチで文明も発達し、対立による戦争や環境破壊もそのままかも知れん。」

鼎「でも歴史の生き証人が増える分だけは、同じようなような過ちを繰り返す可能性は低くなるかも知れないよ。」

逆沢「戦争を知らない世代が増えて、過激な思想の若者も増えてるっていうけどね。」

愛原「吉武に言わせれば、戦争を知らない世代が増える事自体はむしろ良いことなんだけどな。ただ日本の場合は、かつて大東亜戦争の推進に与した当時の大臣である岸信介の孫である安倍晋三とか、かつて朝鮮人を過酷な労働条件で使役し続けた麻生鉱業の後継の経営者でもあった麻生太郎とか、どちらかというと先の戦争を悪いものとしたくないと考える陣営が、政権の中枢にいる事がポイントなのだ。中国政府は【悪いのは当時の戦争指導者であって、一般の日本人は中国人と同じ軍国主義者による被害者だ】との公式スタンスだが、裏を言えば、99%の日本国民は中国政府にとって無責であっても、安倍ら先祖はその残る1%の悪人そのものという事になってしまう。そのせいか彼らの多くは、靖国神社の英霊に対して【感謝する】とは言っても、決して【申し訳なかった】とは言わないだろう。それを言えば、自分達の祖先のやって来た事が間違ったことになってしまうからだ。中国政府は靖国神社に対する反応を見ても明らかなとおり、1%の戦争指導者に対しては一切許すつもりはないから、もしも安倍らがこれを認めたら、徹底した賠償を要求されても仕方ないし、麻生ももし朝鮮人労働者に対する使役のあり方に対して不当性を認めようものなら、確実に謝罪と賠償を大規模に請求されてしまう。だから水俣病の元凶となったチッソがいまだに全面的に責任を認めないように、今後も(少なくとも直接の当事者が全て死去する時期までは)彼らの態度が容易に変化することはないと思われる。」

逆沢「うーん。歴史がゆがめられないようにという視点では、歴史の生き証人にはできるだけ長生きして欲しいんだけどねぇー。」

鼎「でも生き証人がいくらたくさんいても、歴史がゆがめられる事になっちゃう事もあるから関係ないかも。」

愛原「ちなみに種族として長寿というのではなく、神格を得るとか、不老長寿の秘薬を得るとか、生まれつきの特殊変異というか、そういう特殊な事態によって結果的に長寿になる場合もあるぞ。」

鼎「私、そういう人が出てくるゲームをやった事があるよ。」

逆沢「【お前、本当に千年生きてたのか?】と思えるような幼稚な思考回路のキャラもいたりして。」

愛原「見た目は若くても、実はすさまじく脳の中身が老化してたりしてたら不思議はないけどな。老化すると、結構幼い思考が随所に出てくるらしいからな。」

逆沢「ああ、それはありうるかも。見た目は幼女でも実はウン百歳とかいうキャラは、元々思考回路も歳を取らないだけかと思ったら、実は単に生き過ぎてしまっただけだったりして。」

愛原「とりあえずエルフ族とかがそうであるように、大人になるまでは普通の人間と大差ないけど、その後、老化が急速に遅くなるという設定だった場合、知識や経験の多くが長きにわたって蓄積されるだろうから、いわゆる賢者になれる可能性が高い。」

鼎「でもそれは、その人の生活にある程度以上の余裕があった場合とかだと思うよ? 単純労働ばかりさせられてたりして、特定の空間にこもってばかりだったら、そんなに普通の人と変わらないかも知れないよ。」

逆沢「よくあるファンタジーの賢者は、山奥とか塔の中にこもってばかりのような気もするけどね。」

愛原「まぁ農業一筋90年の一百姓と、中曽根康弘89歳とでは、その中身は違うだろう。しかし得意分野が違うだけで、その経験で培った含蓄の深さにはそんなに差はないかも知れないぞ。」

鼎「でも不老長寿に憧れた王様とかは、世界のどこにもいるし、やっぱり憧れるのかなぁ?」

愛原「王様ランクの権力者に何百年も居座られると、周りは大迷惑だと思うけどな。徳川第11代将軍の徳川家斉なんか、15歳で将軍職を得て、50年も実質トップとして君臨していたが、53人も子供作って、どうしようもないから他の大名家に養子に押しつけまくったりして、あとそれに伴う負担で財政も大きく悪化させた。名君として名を馳せたもので不老長寿を本気で目指した人はあまりいないと思うし、不老長寿を本気で願うような人生お花畑状態の権力者が不老長寿を願ってかなったとしても、家斉化するだけで終わる気がする。」

鼎「じゃあ権力者でない人が、不老長寿みたいな状態になれたらどうかなぁ?」

逆沢「ファンタジーの世界では、そういうキャラは大抵、隠者として過ごしているような気がするわね。」

愛原「まぁ世間から隔離された場所に住む方が無難だろう。そいつが万夫不倒の勇を持つならともかく、そうでなければ珍獣として国家権力とかに保護されてしまうかも知れん。たとえていうなら、【もしもドラえもんが実在したら】の世界だな。」

逆沢「ああ、それ絶対に、日本政府の監視下に置かれてしまう気がするわ。」

鼎「何かの本で、のび太君はドラえもんを所有したことに伴う税金を払えなくなって(ドラえもんの資産価値は巨額になるだろうから)、結局ドラえもんは国に物納せざるを得ないって書いてたよ。」

逆沢「アメリカが、ドラえもんは大量破壊兵器を保有している疑いがあるとかいちゃもんつけて、日本政府に命じてドラえもんは最終的にアメリカ政府の所有になっちゃったりしてね。」

鼎「それじゃ、日本にドラえもんが現れても、結局、ドラえもんはアメリカの新たな軍事兵器の一部になっちゃうだけって事かなぁ?」

愛原「・・・・まぁ、そんな感じで、一般人が不老長寿になったところで、おそらく何らかの権力によって捕らわれたり、実験対象になる可能性が高い。不老長寿になれるとしても、その前にアメリカの圧力にも屈しないレベルの戦闘力なり権力なりが欲しいところだ。」

鼎「それでファンタジーの世界で不老不死とかすごく長寿の人は、異常に強かったりするんだね。」

愛原「実際問題、人間族の文明進化へのこだわりは尋常じゃない。日本の歴史で言っても、1000年さかのぼったら平安時代だからな。不老不死の英雄が1000年山にこもってる間に、世の中は別物になってしまってても不思議はない。あとファンタジーの世界では、長寿の英雄も勝手に恋をして結ばれることもあるが、んな事繰り返してたら、何人の嫁(あるいは夫)と子供ができるか想像不能だ。」

逆沢「1000年も生きてたら、恋の経験値も相当高くても不思議ないから、気に入った相手をかなり高確率でゲットしそうで、ライバルにしたら驚異ね。」

愛原「で、それを妬んだライバルに襲われる可能性もあるわけだ。やっぱり強くないと生き残れんな。」

鼎「今回、すごくバカネタだね。」

愛原「元々予想どころか、空想・夢想レベルの話だからな。まぁこれ以上話してもバカネタがどんどん加速しそうなだけなんで、この辺にしておくか。」











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