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愛原様のたわごと(08年10月18日)




愛原「久々の新シナリオが完成した。但し、7lcwが+2になった時と異なり、今度は新作扱いにはならない。つまり究極的には今まで通りのデータにそのまま新バージョンを上書きしてもらうだけでもOKだし、セーブデータも今まで通り使える。よって【7lcw】のver2.00という事にした。」

鼎「だからバージョン2.00なんだよね。」

逆沢「でも本体ごとのみダウンロード可という事にしたから、実質新作扱いと変わらないかもね。」

愛原「実際には特定のファイルを上書きするだけでOKなのだが、更新すべきファイル数が多い事と、その置くべきファイルのフォルダ階層を間違えたりされると正しいバージョンアップができなくなる可能性があるから、ここは安全に本体ごとダウンロード可という扱いにした。本体ごとのダウンロードとなると少し容量的に重いかも知れんが、事故回避の確率を高めるためという事で、お許し願いたい。」

逆沢「で、肝心の中身だけど、どこがどう今までと変わったの?」

愛原「新シナリオ1つ追加。一部経済イベント追加など。あと兵科の扱いが一部変わっている。その他追加したい仕様は色々あったが、チマチマした部分を追加するだけの為に公開を大きく遅らせるのもどうかと思ったので、とりあえず現時点で公開。チマチマした部分は、今後反応を見ながらおりを見て追加するかも知れないという事でな。」

鼎「起動してみたんだけど、新シナリオにはどうやっていけばいいのかなー?」

逆沢「見た目、どこも変わってないんだけど、本当に新シナリオなんかあるの?」

愛原「本来の仕様では、北狄編をクリアした後、新シナリオが公開される仕様になっているのだが、ここのコーナーの常連さんなら既に一度は北狄編もプレイされてる可能性が高そうだし、今更もう一回北狄編を最初からプレイしろなんて言える訳がないから、俺様権限で勝手に新シナリオへの行き方をここでチクる事にしたい。作者の反論はこの際無視でな。」

逆沢「ゲーム発売日の内から、裏技とか裏ルートとか物語の真実とかをバラしているみたいで、制作者涙目ものね。」

愛原「プレイヤーが涙目になるよりもいいんじゃねえのか? という訳で新シナリオへの行き方だを説明する。@まず北狄編でプレイを始める。A北狄領内で最初の戦闘が始まるまで、かつ駿河がイベントで破壊されるまでの間に、越中を2回内政する。B新シナリオへの移行が成功した場合、最初の戦闘が終わった直後から分岐が起きる。以上だ。」

鼎「2回内政ってのがポイントなんだよね。」

逆沢「最初のターンの内から続けて越中を内政してれば確実だけど、自国の経済力を上げることを優先して後回しにしてると、うっかり間に合わなくなってしまうかも知れないから、そこだけ注意が必要そうね。」

愛原「ただでさえキツい難易度の北狄編で、さらに貴重な内政機会を2回も奪われるのは嫌だろうが、まぁ辛抱してくれ。これも偶然新ルートに入ってしまうような事故を防ぐための措置だ。」

鼎「つまり新シナリオってのは、今までの北狄編からの分岐って事だよね。」

逆沢「どう展開が変わってくるのかな?」

愛原「まぁ、プレイしてみたら分かる。まぁその伏線といえば伏線でもあるんだが、今回のテーマは【関西弁】だ。」

鼎「前回テーマの【大阪】に続いて、2回連続関西特集みたいだね。」

愛原「だから伏線伏線。実は中山発言があろうとなかろうと、この2回連続の流れは歴史の必然だったのだ。フハハハハ!」

鼎「そういえば前回の話で、関西弁の使い手は実は日本人の5人に1人くらいはいるという話があったよね。」

逆沢「そう考えると、現実世界の日本を舞台にした作品が多い割には、関西弁キャラの登場頻度はむしろ抑え気味という気がしないでもないわね。大阪人を始めとする関西人の中には、関西以外に引っ越す人も多いし、関西以外に引っ越しても関西弁を話し続ける人が結構いる事を考えたら、もしかしたら関西弁の使い手は、20%をもっと上回るような気もするし。」

鼎「確かに何十年関西以外で生活していても、関西弁が一生抜けない人ってのは、それなりにいるような気もするよね。」

逆沢「関東が舞台の作品でも、関西弁キャラが混じっててもおかしくないのは、むしろそっちの方がリアルなのかも知れないわね。逆に東北の人とかは、他地方に引っ越したりすると地元弁を封印したがる人も多そうだけど。」

愛原「ちなみに7lcwで関西弁を扱うキャラは、全部で4人。婆娑羅・小松・中津などだが、これを少ないと受け止めるか否かは人に寄るだろうな。架空世界が舞台だから関西弁キャラが一人もいなくてもおかしくはない。が、平均的な作品で登場する関西弁キャラの比率と比べれば、普通かちょっと多いくらいだろう。ちなみに7lcwで登場する味方として常時操作可能なキャラ数は、全部で47人。(イエローなどのような名脇役や、三森・栗田などの顔グラのみのキャラも含めればもう少し増える。)。47分の4なら約8.5%で、現実の世界の日本人と比べたら割合としたら少なめだが、4人も関西弁使いが登場する作品自体、意外と多くはないので、まぁこんなものかも知れん。」

鼎「前回の話でもあったけど、例えば大阪人という設定をするだけで、キャラ設定として既にできあがっている場合が多いから、関西弁使いを何人も出したら、キャラがかぶってしまうから、それで関西弁使いの主要キャラは、1人か多くても2人くらいまでで収まっているんだと思うよ。」

愛原「キャラがかぶってしまうって、関西弁使いのキャラの幅ってのは、そんなに狭いのか?」

逆沢「世間のイメージでの関西人とか大阪人というのは、思いっきりステレオタイプだから仕方ないんじゃない?」

鼎「関西出身者以外の作者さんが関西人を色々イメージするのは難しいから、仕方ないと思うよ。」

愛原「別にイメージなんかする必要もないだろう。同じ日本人なんだから、普通の日本人と同じように考えてもらえば問題ない。例えば婆娑羅は関西弁キャラだが、別にコテコテの関西臭が出ているキャラではないと思うしな。婆娑羅のような関西弁をしゃべる普通の日本人ってのが、いわゆる平均的な関西人なんだから、無理にコテコテの関西臭にこだわらず、普通に関西弁キャラを出せばそれで十分だというのが率直な感想なのだが・・・。むしろリアルの関西人が不快に思う関西弁キャラってのは、ありえないくらい誇張脚色されたケースが多いような気もするぞ。」

鼎「あえていえば、中津さん辺りが最も脚色された関西人に近いような気がするけど、これって偏見かなぁ?」

愛原「中津のベースになっている方言は、船場大阪弁(船場言葉)の影響を少しだけ受けているからな。」

鼎「船場言葉ってのは、落語とか時代劇によく登場する上方商人の言葉遣いだよね。」

逆沢「大門司軍自体が、時代がかった勢力という設定だから、中津さんがそういうナマリの関西弁を使うのは、むしろ自然かもね。」

愛原「船場大阪弁は、商人などが好んで使った言葉だけあって、品とまろやかさを併せ持つ方言なのが特徴だ。【〜やさかい】みたいな現代の関西人があまり使わないような関西弁がむしろベースになってくる。品を大事にする言葉だけあって、【〜しはる】みたいな京都弁由来の関西弁も彼らは好む。」

鼎「【〜しはる】みたいな京都弁は大阪の北部でも普通に使われるけど、【〜やさかい】という表現は、若い人を中心としてかなり勢力が弱っている気がするよね。」

逆沢「【〜やさかい】的な表現まで、エセ関西弁と決めつける関西人もいるからね。」

愛原「【〜やさかい】程度の表現なら、エセ関西弁とまでは言えない。確かにそう決めつける人がいるのは事実だが、そういう人は関西全体を知らないリアル関西人の一典型なんだなと思う。実際の関西弁は、地域や世代によってかなり中身に差があるのに、たまたま自分の生活圏で聞き慣れないから即エセ関西弁と決めつけるのは、あまり俺的には好きではない。」

鼎「エセ関西弁と決めつける人がいるせいで、関西圏外の作者さんが関西弁キャラを出すのを渋るとしたら、ちょっと寂しいよね。」

逆沢「私は、偽物の表現でも悪意がなければ別にいいと思うけど。西郷隆盛系のキャラが使う【おいどん】とか【〜でごわす】という表現も、現地の鹿児島県民は実はあまり使わないらしいしね。鹿児島県には行った事がないから、よく知らないけど。」

愛原「まぁ中津が使う関西弁の場合は、多少時代がかっている部分はあるといっても、出典も由来もない荒唐無稽なものではないといえる。ただ本来の大阪弁と言っても良い上品な船場大阪弁が、殆ど死滅しかかっているのは事実で寂しくはあるな。」


鼎「今、関西のお笑い芸人とかが普通に使っているのは、今風の大阪弁といってもいいかなぁ?」

愛原「口うるさい人から見たら異論はあるだろうが、まぁイエスと言っても差し支えない範囲だと考える(厳密には吉本芸人などが多用する関西弁は、泉州弁に近い性質ももっているが・・・)。大阪は東京と異なり、地方出身者に過半数を抑えられている訳ではないが、その代わり奈良・兵庫は勿論の事、和歌山や徳島などの関西弁エリアからまんべんなく人を呼び込んでいる事もあって、現在の大阪弁が【関西弁の共通語】として、関西弁を平均化した方言になりつつあるのは確かだ。その結果、現在の大阪弁は、関西では勿論の事、北海道人から九州人まで幅広く意味を理解してもらえるような、分かり易い関西弁として落ち着きつつある。むしろ昔ながらの方言を残しているのは、河内弁や播州弁辺りだろう。」

逆沢「河内弁も播州弁も、押しが強く荒い言葉遣いで有名だよね。」

鼎「小松さんの使っている関西弁は、播州弁だよね。」

愛原「播州弁は、関西弁を構成する歴史的にもメイン方言の一つで、広義で言えば神戸弁や徳島弁から岡山弁まで、その影響範囲は非常に強い。但し、小松が使うようなアクの強い播州弁の範囲自体はそんなに広くない。例えば神戸弁の場合は、ベースは播州弁なんだがアクが殆どないので関東人が聞いても、大抵の意味はちゃんと理解できると思う。」

鼎「例えば【〜しよう】【「〜しとう】という方言は播州弁で、大阪弁は【〜しよる】【〜しとる】だよね。神戸の人は、こういう語尾の部分とかアクセントの部分では播州弁そのものなんだけど、【せんどぶり】とか【べっちょない】とかのような独自のアクのある単語はあまり使わない所が、少し違うよね。」

逆沢「播州弁独自のアクを除いた神戸弁は、河内弁や泉州弁と並んで、関西ヤクザ御用達の方言としても使用可能なのがポイントね。」

愛原「・・・神戸は、丸暴の本拠地でもあるからな。小松の方言にはケンカ向きの単語も多いのだが、播州弁や河内弁には、確かにその手の人が虚勢を張るには都合のいい独自の表現が多い気がする。本来、人なつこいイメージが強い関西弁だが、播州弁や河内弁や泉州弁をルーツに持つ人と戦闘モードになった場合、突然怖い人に変貌する事があるので、要注意だ。」

鼎「逆に、京都弁は上品そうなイメージがあるけど、これってどうかなー?」

愛原「祇園の芸者などが使うような京言葉になるとさすがに芝居がかっている部分もありそうだが、【〜しはる】に代表される京都弁は、確かに全体としてはほんのり風味だろう。但し、結構シャープな切れ味を秘めているけどな。ちなみに滋賀県の大部分も、京都から大きく離れた湖北地方などを除けば、京都弁にかなり近い。あと京都弁と少し異なる、物腰の柔らさは同じだけどシャープさよりも粘りけが目立つ関西弁を使うのが北近畿。そういや楽天の野村監督は、北近畿出身だったな。」

逆沢「船場言葉に近い話し方をする笑福亭鶴瓶師匠とか、泉州弁が随所に出てくるオリックスとかの清原選手とか、播州生まれ西成区育ちのボクシングの亀田三兄弟のオヤジと比べたら、確かに同じ関西弁でも色々あるなと思うわ。」

愛原「もっとも方言というのは、きっちり境界線があるものではないし、個人差もあるから、そこに住んでるから必ず○○弁使いとなれるとは限らない。また引っ越ししたりして複数の方言の影響下で育つと、複数の方言が自然に混じる事もある。機嫌や状況、次につなぐ単語によって同じ意味でも異なる単語を無意識に使い分けてしまう事もある。例えば関西人が主に使う一人称としては、オレ・ワイ・ウチ・ワシ・ワタシ・アタシなどがあるが(少し特殊な物も含めればワテなども)、これも画一的なものではなく、同一人物が同一機会に複数の一人称を使ってくる事もある。」

鼎「方言なのか共通語なのか、分からない単語もあるよね。押しピンのことを画鋲と呼ぶ地域もあるしね。」

逆沢「自分ではてっきり共通語と思っていたのに、他の地方に行ったら全然通用しないって衝撃を受ける事もあるわね。関西人でありがちなのは、【ほかす】って表現なんかメジャーかな? 大阪近辺の人間ならつい自然に出ちゃうんだけど。」

鼎「【涼宮ハルヒの憂鬱】って作品で、登場キャラがペケって言うんだけど、一部地方の読者に理解できなかったって話があるよ。作者にしてみたら登場キャラ全員を共通語で会話させてるつもりなのに、つい作者の先入観で方言を使ってしまう事ってあるよね。」

逆沢「ちなみにペケとはバツ(×)の事ね。○×で【マルペケ】。」

愛原「まぁ首都圏の住人でもない限り、方言は誰にも大なり小なりつきまとう。自分の地方でしか通用しない方言を共通語と勘違いしてしまう事もあるだろう。でもそれはそれで一つの味だと思う。また方言は、そこに住む人だけの特権でもないし、エセ関西弁とかエセ九州弁とか言って、安易に言葉狩りをするのも寂しいと思う。」

逆沢「そんな事を言ったら、老人キャラ特有の【〜じゃ】とか、中国人キャラ特有の【〜アル】とかも、あり得ないの一言で全て抹殺になってしまうもんね。」

鼎「もっと自由に方言が登場してもいいし、ステレオタイプの殻を破った性格設定のキャラでもいいよね。」

逆沢「九州男児と言ったら巨漢とか体育会系とか、勿論そういうステレオタイプもいいけど、別に必然性はないしね。」

愛原「ヨソモノが勝手にこんなの九州男児じゃないと決めつけるのも、地元人が狭い了見で勝手にニセモノと決めつけるのも、どっちも味気ない。だからといって全員が共通語しかしゃべらない、どこでもありがちなキャラで埋め尽くすのも、やはり味気ない。広い心で、色んなご当地キャラを楽しめたらいいと思うけどな。」














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