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愛原様のたわごと(09年2月15日)



愛原「関わる業種によって程度に差はあるだろうが、不景気を正直肌で感じている。」

鼎「重厚長大系の製造は、特に大変だよね。あとそれに関わる運輸系とか。」

逆沢「仕事がなくて暇なら、ゲームでも作ってればいいのに。」

愛原「のっけから、恐るべき失言かますな。という訳で俺からお前の発言撤回しておくぞ。確かに発想の転換で、新たに生まれた余暇を利用して私生活を充実させたり、新たな資格なりに挑戦してみたりといった考えもあるだろうが、んな余裕ないって人もそれなりにいるだろうからな。」

鼎「関係する職種によっては、マスコミが大げさに叫びすぎにしか感じない人も、それなりにいそうだよね。」

愛原「確かに不安をあおり過ぎなきらいはあるが、放置してはならない危険なレベルなのは間違いないぞ。」

逆沢「ゲーム作りも放置するなって。」

愛原「うがぁーっ。だから催促はやめろ。ゲームなんてものが一朝一夕に作れる訳がなかろうが! まぁその内、メドが経ったら随時報告する。」

逆沢「つまり、メドが経ちそうって訳ね。」

愛原「・・・お前、日本語がちゃんと理解できてるのか? まぁこれ以上、しつこくからまれると嫌なので、少しだけ触れておくと、構想段階に毛が生えたレベルの進捗度。不謹慎ゲームに少しだけ近い世界観になりそうなので、最終的にどうするかは未定。以上な。」

逆沢「また不謹慎ゲームか?」

愛原「また、というのはどういう意味だ? 時事ネタがからむのはウチの定番だが、不謹慎とまで言われるとな。という訳で、ここのコーナーも再び時事ネタから入る訳だが、このアメリカ発の世界的大不況に関連して、オバマ大統領が就任後初の記者会見(2月9日)で、なんと日本を引き合いに経済対策を熱く語ったそうだ。」

逆沢「おー、世界のアメリカ大統領が、いきなり日本を話題に出したってか? で、何と言ったわけ?」

愛原「【1990年代の日本は大胆かつ迅速な対策をとらず、その結果、『失われた10年』に苦しんだ】と言ったそうだ。」

逆沢「うおっ! いきなり反面教師!??」

鼎「でも反面教師にされなければならない程、当時の日本経済は悪かったかなぁ?」

愛原「まぁ就職氷河期と呼ばれた時期を含んでいるから、元々良かったとはとてもいえないだろう。ただオバマ大統領には申し訳ないが、(迅速だったかはともかく)大胆な対策自体は取ったぞ。橋本龍太郎内閣による住専問題解決の為の公金投入とか、小渕恵三内閣による国債30兆円枠突破による公共工事ラッシュとか、地域振興券構想とか、あと日銀関係としてはゼロ金利政策とか。」

逆沢「並べてみると、結構色々やってるわねぇー。すさまじく的外れなものも結構ありそうだけど。」

愛原「それでも大胆だったのは間違いない。公金投入する際にも、銀行などに対しては公金の逐次投入で対応したが、農協などに対しては公金による事実上の損失補填をかなり迅速にやっている。山一証券など潰れた会社も多いが、大手ゼネコン等に対しては、事実上の徳政令を銀行側にのますように圧力かけたり、色々やっていたはずだ。1997年には、更なる経済発展への起爆剤として期待された長野新幹線や東京湾アクアラインなども開通しているし、大型公共工事もやっていたはずだが・・・。」

逆沢「・・・農協といい建設といい、なんか景気対策の名の元の、単なる大規模利権誘導政策でしかなかったような気もするけど・・・。」

鼎「確かに、そう考えると十分大胆だったような気はしなくもないけど、なんか方向性がかなり微妙かも。」

逆沢「で、今回の不況に対しても、前回の大成功(?)を再現しようとばかりに、麻生内閣は、給付金構想とか公共工事増強策とか、出してるみたいだけどね。」

鼎「でも今週の木曜あたりに小泉さんが、かなり怒ってたよね。【3分の2を使ってでも成立させねばならない法案だとは思っていない】とか【あの時賛成したけども、実はそうじゃなかったんだと言いたくないから、給付金についてもっと参院の意見と調整して妥当な結論を出して欲しい】とか言ってたと思うよ。」

愛原「その小泉のコメントに対して、舛添大臣はツーレイト(言うのが遅すぎる)とか言ってたが、俺は舛添の意見にやや同調だ。まぁ俺としては、元々給付金には疑問という立場だから、小泉の言い分にも同調したい思いはあるが、列車は既にブレーキが難しい段階になりつつあるのが悩ましい。」

鼎「そういえば、一部の自民党の有志の中から、【政府紙幣の発行(つまり政府が独自にお札を刷って、市場へばらまこうという事。)】とか【相続税免除機能付きの無利子国債の発行】などのアイデアも出ているらしいけど、これらはどうかなぁ?」

愛原「チャレンジ精神は、高く買う。アレも駄目、コレも駄目というよりは、ずっと良い。」

逆沢「ほうっ? つまり賛成って事ってか?」

愛原「残念ながら、現時点では明確に反対だ。つまり条件次第で翻意する可能性はあるが、今は反対という事な。要するに【戦をしかける勇気は高く買うし、その戦を勝利に結びつける為に真剣に中身を議論する事にも前向きだが、現時点では戦をしかけても大敗するのは目に見えているから、駄目】だと言うこと。」

鼎「・・・大敗、するの?」

愛原「小渕内閣の時と同じで、実行した直後だけ幸せな気持ちになれるかも知れないが、反動が大きい。麻薬と同じだ。」

逆沢「そういえば、財務省出身の伊吹文明とかがマリファナ呼ばわりしてたわね。」

愛原「確かにそれらの策を実行すればお金は集められるだろうが、そのお金を投資する先が極めて???だからな。俺は小渕恵三の経済対策はひどかったという解釈の側だから、同様にただお金をばらまけばそれでいいというスタンスには、残念ながら全く立つ事はできない。そんな事をしても借金がさらに増えるだけだ。ていうか普通の国債がこれ以上発行しづらいレベルまで追い込まれているから、普通じゃない国債を出そうとしたり、勝手にお札を刷ってばらまこうとしているんだろう? 普通の国債が発行しづらいレベルまで財政的に追い込まれているのに、これ以上無駄遣いされてたまるもんかという事だ。」

逆沢「まぁ失われた10年の時も、どこにお金をつぎ込み、どこを救済しどこを整理するかがもう少しうまく考えてられれば良かったと思うけどね。」

愛原「まぁ将来性のある分野に投資できれば最善だが、これは理想論かも知れない。あと次善として考えられるのは、【いつかはしなくてはならない新規事業の前倒し】などもあり得るかな?」

鼎「新規事業の前倒し?」

愛原「例えば、オバマが環境対策に主眼をおいたニューディール政策をやるみたいな事を言っていた。どうせいつかは取り組まなければならないのなら、それを先にやっちゃって、それで景気回復につなげようという主眼だ。」

逆沢「日本の技術力なら、ガソリンスタンドや自動車メーカーなどに呼びかけて電気自動車の普及化とか、小規模発電装置の普及化自体は、政府が本気で主導すれば十分可能かもね。もっとも石油業界とかの反発も予想されるし、そういう利権構造にメスを入れられないのが日本経済だから、やっぱり難しいかな?」

鼎「新しい道路ばかり作ったりする以前に、今まで作った道路とかをメンテナンスする発想も必要だと思うよ。トンネルとか高架とかも、コンクリートが一部崩落したり、色々問題も出てきているみたいだし。」

逆沢「日本の政治家の発想は、学校の補修工事を民間の建造物ではあり得ないくらい短いスパンでやりまくっている一方で、渋滞になかなか手をつけないとか、必要なところを工事するよりも、工事しやすい所を工事するって発想だから。」

愛原「当たり前の発想だけで景気回復ができるなら簡単だが、そんな甘い話はない。そうなると斬新な発想が欲しくなるが、楽観的観測(正確には利権誘導である事を隠す為の名義上の景気浮揚策か?)だけで積極経済を進めてきた結果が、今日の借金漬けだからな。」

鼎「去年の12月28日の項目でも触れた話だけど、景気対策用のコマンドをポチッと入力して、資金をちゃんと投入すれば確実に成果として返ってくる世界観だったらいいのにね。」

逆沢「格闘ゲームなんかだったら、ピンチの時だけ通常の3倍の能力を発揮できるみたいなシステムがついてるゲームもあるけど、そういうシステムが経済界にもあったらいいのにって思うわ。不景気の時に景気対策を行なうと、通常の3倍の効果が出るとか?」

愛原「ただゲームの世界の必殺技も、景気対策も、ここぞの場面で投入してこそ効果があるというのは同じだと思うぞ。ゲームでの必殺技がそうおいそれと打てないように、大型の公金投入とか、大規模な制度改革も、毎年できるはずもないから、ここぞの場面で放つべしというのは一緒だ。そして必殺技をスカすと痛い目に遭いやすいリスクとかもな。」

逆沢「とすると今の与党関係者は、効果的な必殺技を放てるだけのゲージやMPが足りないのに無理して必殺技を放とうとしてたり、あるいはただ必殺技コマンドを入力する事だけに意地になってるともとれる訳ね。実際に必殺技が適切に当てられるかは別にして。」

愛原「という訳で、今回のテーマは【必殺技】だ。」

鼎「必殺技というのは、言葉通りに解釈すれば【必ず殺す技】なんだけど、実際にはもっと広い意味で使われているよね。」

逆沢「【決め技】という使い方が一般的だけど、必ずしもフィニッシュホールドとなるとは限らないわね。一般的には通常よりも威力や効果が期待できる技の事を差す事が多いのかな? 【通常技】と対比するような感じで。」

鼎「通常技とか通常攻撃というのは、ローコストとかで使用頻度が高かったりする事が多いよね。」

逆沢「そう。逆に必殺技は、そうおいそれとは使えなかったりするけど、ここぞの場面で絶大な効果を期待できる事が多いわね。」

愛原「格闘ゲームの場合は、ボタン一つで発動してコストもかからないような攻撃方法は、一般に通常攻撃と言われるようだ。逆に特殊なコマンド入力を必要としたり、コストや手間がかかる攻撃方法は、必殺技の扱いに入る事が多い。超必殺技なんて概念があるゲームもあるが、これなんかはさらに使用場面が限定されたり、手間がかかったりするが、最も高い効果が期待できる設計になっている事が多いわな。」

逆沢「個人的には、通常攻撃が最も威力が高かったり、性能が良かったらラクなのになーって思う事もあるけどね。」

鼎「それじゃ、誰も必殺技を使わなくなっちゃうよ。ていうか、必殺技と呼ぶ価値もなくなってしまうよね。」

愛原「必殺技は、通常技と比べて効果が高いだけではなく、レアだからこそ価値があるという事かも知れんな。」

逆沢「ツクール製のRPGの中には、レアじゃない中途半端な必殺技まがいのものが出てくるゲームもあるけどね。例えば、消費MP0で使用できるハンパな必殺技とか。」

鼎「魔法の項目の部分の代わりに入ってる、戦士系のキャラのコマンドの中によくあるものだよね。」

逆沢「あれ、何なのよって時々思うのよ。消費MP0なら、通常攻撃と事実上変わらないし。通常攻撃よりも効果が弱い必殺技なら意味ねえし、通常攻撃より効果が高い消費0の必殺技なら、通常攻撃の方が意味無くなるし。ってかいちいちそのコマンドにたどり着くまでクリックし続けるのも面倒くさいし。」

愛原「消費0の技に限らず、通常攻撃の出番を食ってしまうような必殺技は困るな。通常攻撃の意味がなくなってしまうし・・・。」

逆沢「エンカウントで登場するようなザコキャラでさえ、全力で当たらないと危険な難易度のゲームとかがたまにあるけど、そういうゲームの場合は、特に通常攻撃をするメリットが感じられない時もあるしね。」

鼎「必殺技は、回数とか使える局面とかが限定されているからこそ、どこまで温存して、どこで使うかを考えたり、そういう戦略思考が楽しいって事もあるよね。」

逆沢「もっとも極端なゲームの場合は、ザコ戦は回復魔法以外一切使わず、逆にラスボス戦とかで貯めたMPを惜しみなく使うタイプのゲームも多いけどね。」

愛原「それ、昔のドラクエとかでも割と当てはまっていた記憶があるが・・・。」

鼎「でも中には、必殺技しか持たないようなキャラもあるよね。ウチのゲームでも、魔砲兵とか輜重兵とかは、事実上、通常攻撃が全然役に立たないから、必殺技だけで戦うユニットになっちゃってるし。」

愛原「輜重兵にとっての補給活動や、魔砲兵にとっての魔砲斉射は、むしろ通常業務そのものだから、必殺技と呼ぶのは不適切だろう。必殺技というのは、あくまでベースとなる通常技があってこそ、奥の手とか決め技といった形で存在意義を発揮するものだと俺は解釈しているからな。」

逆沢「あくまで必殺技は、レアであってこそ意味があるって、あんたは主張する訳ね。」

愛原「俺的には、必殺技は以下の3つを満たすものだと勝手に解釈しているからな。@、まずちゃんとした通常技がまずあってこそ、必殺技と呼べるものが存在しえる。A、通常技と必殺技は、総合力では同格であるべき。B、必殺技は通常技と比較してレアな存在であり、その代わりレアであるという不利を補えるだけの性能的な美点がある。以上だ。特にポイントはAだ。」

鼎「通常技と必殺技が、総合力では同格という部分?」

愛原「但し、あくまで理想論だけどな。例を出すと、例えばウチのゲームの魔砲兵には、厳密には2種類の攻撃方法がある。即ち、魔砲斉射と白兵だ。しかし魔砲兵で白兵させたりするプレイヤーは殆どいないだろう?」

逆沢「魔砲兵の白兵は、使い勝手がメチャクチャ悪いからねー。足が遅いから敵に隣接するだけでもしんどいし、仮に白兵可能でも、与えられるダメージが低すぎるし、その上反撃のリスクも大きいし。魔砲兵で白兵攻撃をやるなんて、普通は自殺行為としか思えないわ。」

愛原「そう。つまり魔砲兵にとって、白兵と魔砲斉射は、決して同格の攻撃方法ではないという事だ。魔砲兵にとってメインとなる通常技はあくまで魔砲斉射。白兵攻撃は、あくまでオマケというかサブというか、その程度の扱いに過ぎん。RPGなどでも、たまにお遊びレベルでしか使えないような、役立たずの魔法や技能が登場する事があるが、それと同類という事だ。」

鼎「メインとなる通常技が使えなくなった時や、できれば使いたくない(温存したい)場面に、やむなく使う程度の役割って事だよね。予備武器扱いというか、本当にサブ扱いって事だよね。」

愛原「俺は、通常技と必殺技は共にメインであるべきであり、それに劣る技がサブだと思っているからな。」

逆沢「漫画の世界では、例えばフリーザ様のように追い詰められない限りは本気モードにならないキャラもいるけど、つまり初期のフリーザ様は、サブ武器で戦ってる状態のような感じ?」

愛原「何らかの制限があって、本気モードで戦い続けられない事情があるなら話は別だが、いつでも100%の力で戦おうと思えば戦えるのにそれをせず、わざと手加減して戦っている奴なら、サブ攻撃だけで戦っている状態と解釈されても仕方ない。」

鼎「つまり、通常技で戦っている状態というのは、決して手を抜いて戦っている状態とは限らないって事かなぁ?」

愛原「単に手加減している状態と、【なるべく奥の手は見せたくない】とか【大きな疲労を伴う】とか【周囲にも被害を及ぼす】とか【元の姿に戻れない】といった戦略的・戦術的な理由で必殺技を封印している状態では、全く中身が異なるからな。必殺技というのは、多用すると何らかのデメリットが発生する(弱点が見破られるリスクがあるとか、疲労が大きく蓄積し長期戦が困難になるとか、後の人生にマイナスになるとか、特定のシチュエーションでしか使えないとか)からこそ、必殺技にふさわしいのだ。デメリットがほとんど無いなら、その必殺技を通常技の位置に置き換えて、通常技を扱うがごとく連発してればそれで済むこと。そして旧来の通常技は、魔砲兵における白兵のように、サブに降格させてしまえばいい。」

逆沢「あくまで通常技と必殺技は、共にメインで互角であるべきという持論にこだわっているのが、よぉく伝わって来たわ。」

鼎「でも強力であるが故に、制限をつけるべきという論理は、ゲームを作る側の人の思考回路としてはすごく分かる気がするよ。強力なのに大した制限もなかったら、誰でもその技ばかり使おうとしちゃうもんね。」

愛原「通常技が必殺技の劣化版であるなんて、とんでもない。格闘ゲームでも、通常技と必殺技が見事なコラボレーションを演じるからこそ値打ちがあるのであって、どっちかが相対的に大きく役ただすなら、(ウケ狙いとか手加減目的でもない限り)誰もそんな技は使わないだろう。」

鼎「それでも必殺技の方が華があるから、もしも必殺技を頻繁に放てるだけの技量があれば、必殺技の比重を高めたくなる気持ちは分かるよ。」

愛原「そういや昔、ストリートファイターUがブームだった頃、昇竜拳と波動拳と竜巻旋風拳以外の攻撃を一切使わずに、ここの作者が扱うエドモンド本田を破ってやると豪語した仲間がいて、見事粉砕された事が1度だけある。でもこういうのは超例外で、普通は必殺技に傾重しすぎた戦いでは隙がありすぎて、格下相手以外にはまず勝てんぞ。」

逆沢「つまりここの作者は、格下だったと?」

愛原「まぁ率直にイエス。でも漫画の世界でも、必殺技を得意げになって連発しているような悪役は、大抵最後に弱点を暴かれたり、一皮むけられたあげく負けるのがお約束だからな。戦隊ものでも、放映後最初の10分以内で主人公が必殺技を使ったら、大抵はその必殺技を破られるフラグだ。」

逆沢「必殺技は、調子に乗って惜しげもなく使ったらオシマイってか?」

愛原「この辺は、経済政策でも同じ事だ。例えば国債発行額30兆円なんて大技は、上手く決まれば効果も大きいが、外すと借金を大きく増やすだけでダメージがそのまま跳ね返ってくるし、小泉のように調子に乗って毎年のように発行し続けたら、色あせもしてしまう。そして度重なる必殺技の連発(しかも空振りが多く、当たってもクリーンヒットには程遠い)で、これ以上、必殺技を放てるだけの基礎体力も無くなりつつある状態だ。」

鼎「100年に一度の大不況と言われている今こそ、大きな必殺技を決めたいのに、過去の必殺技の無駄打ちの連発で、それを放てるだけの基礎体力もなかったり、必殺技への信用度が下がっているとしたら残念だよね。」

逆沢「野党が反対ばかりしているから、話が前になかなか進まないという意見もあるけどね。」

愛原「舛添のツーレイト発言ではないが、野党が与党案に基本賛同するなんて、今の状況ではまずありえない。最新の選挙で大勝利をして世論のお墨付きを得た民主党側が、もしも自民党側に譲歩して給付金案に最終的に賛同しようものなら、それは自民党にノーを突きつけた支持者に対する背信行為にしかならないし、そんな事をしたら民主党の支持率は激減するからだ(自民党陣営にすれば、民主党に折れさせれば望みの法案も通せる上に、民主党の支持率も下がって一石二鳥なので、何としても折れさせようとしているようだが・・・)。少なくとも給付金に否定的な世論が勝っている状況では尚更だ。せめて民主党サイドが出した【給付金を予算案から切り離して審議すべき】という譲歩案だけでも飲めば、給付金以外の法案はスピーディーに通っていて自民党にとってもプラスだったし、民主党側もメンツが立ったが、麻生内閣はそれから蹴って、全面戦争に打って出てしまったからな。自民党側の方が劣勢なのに、民主党側の和解案を吟味もせず全面戦争を選択した以上、優勢な民主党サイド側から降伏してくるはずもなく、こうなった以上、解散が発令されるまで、日本の経済政策において必殺技をクリーンヒットさせる事は、極めて困難な状況になったと言わざるを得ない。オバマがかなりのスピードで経済を立て直そうとしている以上、日本も遅れを取るわけにはいかないのだが、かなり無念な状況だ。」








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