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愛原様のたわごと(09年2月22日)




愛原「中川昭一前財務大臣が、世界レベルの有名政治家になったらしい。」

逆沢「らしいわねー。せっかく有名になったのに、その直後に辞任しちゃったけどね。」

鼎「イタリアで行なわれたG7の記者会見で、酩酊状態で記者会見した事が世界規模のニュースになって、それを受けた野党の攻勢もあって、結局辞任する事になっちゃったんだよね。」

愛原「お酒の飲み過ぎとか、風邪薬の飲み過ぎとか、風邪薬とお酒のコラボレーションが悪かったとか、色々指摘されてたけどな。」

鼎「ネット上で見られたRPGの世界でも使えそうな新説としては、アメリカ陰謀説みたいなものもあったよ。G7の会合に出席した中川前大臣が、バイアメリカン政策(広報・税制優遇等の処置により、アメリカ人に自国製品を買うようにし向ける趣旨の、一種の保護貿易政策)に抵抗を示したから、妙な薬を盛られたんじゃないかっていう奇説だよ。」

逆沢「アメリカと日本では、諜報能力とか防諜能力に雲泥の差があるから、日本側の予想の付かない手をアメリカができても不思議はないけど、それは1%未満の確率だと思うわ。見た感じにしろ、薬事業界側の専門家の見識からにしても、過去の逸話にしろ、その後のバチカンでの暴れっぷりにしても、私はお酒の飲み過ぎ説に1票!」

愛原「真相は俺には分からん。まぁいずれにしろ水掛け論を避けて結果だけにしぼっても、話題性が十分な恥ずかしい目のエピソードをもたらしたのは事実だ。」


逆沢「世界各国のメディアは、どちらかというと面白おかしく軽蔑したようなイメージで報道していた印象だけどね。」

愛原「そりゃ所詮、よその国の間抜けなエピソードでしかなく、実害もないからだ。日本だってイタリアやフランスやアメリカの政治家が間抜けなことをしたら、面白おかしく感じたり間抜けに思えても、ただそれだけで終わるだろう。それと同じ事。国際世論とか外交的駆け引きに関わる大事件でないからこそ、かえって隠蔽される事もなく、その代わり脚色や一方的な見方も含めて、より面白おかしく報道されるというパターンだ。」

鼎「他国から見たら、外国である日本の政治家が間抜けなことをしたという楽しい不祥事でしかないかも知れないけど、日本国内では【国辱】とか【国益を損ねた】とか、かなり厳しい評価をされてるよね。」

逆沢「外国のメディアの中には、勤勉なイメージの日本はもはや過去のものとか、100年の一度の大不況に際して世界第二の経済大国が派遣した経済閣僚がこの程度かみたいな評価もあったから、まぁブランドイメージの低下にはなったかも知れないけどね。」

愛原「まぁともかく、スピーディーな辞任は正解だっただろう。審議をスムーズに進めたい与党にとっても、中川氏自身にとっても。辞任が一日伸びると、それだけ国会は余計に紛糾し、中川氏自身にとっても得るものは何もない。安倍内閣の時の松岡大臣や赤城大臣のようなサンドバッグ状態にされるよりも、余程利口だったんじゃないのか?」

逆沢「野党からしたら、ちょっと残念って感じかな? 表向きは【一日も早い辞任を!】と言いながら、実はいつまでも辞任に応じず抵抗してくれた方が、良かったのにと思ってたりして。」

鼎「でも案外、普段から中川昭一さんの事を愛国者と称してはばからない、いわゆる信者と呼ばれる人が一番、【辞任の必要はない】と騒いでいた気がするよ。でもこれって、かえってドツボだよね。」

愛原「敵対陣営が対象の破滅を願うのはおかしくないが、信者自身が実はその対象の破滅を結果的に最も促進していたなんてのは、考えてみればすごい間抜けな光景だな。という訳で今回のテーマは、【信者キャラ】だ。」

逆沢「うおっ! 今回も変化球でテーマ出してきたか?」

鼎「信者キャラって、要するに宗教の信徒やってたりするキャラクターの事を差すの?」

愛原「まぁ信仰や信奉の対象が宗教だけとは限らないが、まぁテーマとしては、そうとらえてもらいたい。」

逆沢「ウチのゲームでいえば、ダークビショップ教団信徒とかがそれに当たるって事かな?」

愛原「そう。まさにそれ。」

逆沢「だとしたら、結論は簡単だわ。【信者キャラ=悪党に絶対的な忠誠を誓うザコキャラ=やられ役】。終わり!」

愛原「こらっ! 勝手に終わらせるな!」

鼎「でも信者キャラって、一般的には悪役だよね。信者キャラが善玉って事はあまりないよね。」

愛原「そんな事はないだろう。主人公パーティーの中に僧侶がいる事は珍しくないし、敬虔な信徒を率いる正義側の神に仕える者達が力を合わせて、邪教を信仰する狂信徒とその親玉を打ちのめすというシナリオも欧米では珍しくない。」

逆沢「【正義の宗教が邪教を叩きのめす】って思想は、いかにもキリスト教的ねぇー。連中にかかればベルゼブブもパズスもみーんな悪のモンスターだし。欧米ではウケるシナリオかも知れんけど、私からしたら十字軍を連想させるだけで、うさんくささバリバリだわ。」

鼎「主人公パーティーの僧侶さんはまだ宗教団体の構成員としては単独行動だからいいけど、彼らが組織化して行動するとちょっと怖いよね。」

愛原「主人公パーティーの僧侶は、思想の異なる他人とも共存できる、ある意味話の分かるただの【信徒】だ。だが、これが【狂信徒】になるとそうはいかない。そして一般信者は僧侶よりも格下扱いとされる事が多いから、そのハンデを補うべく、信仰へのこだわりは、僧侶よりも案外強そうだ。教祖とか大僧正とか格上の信者ほど、意外と現実的とか政治的とか世俗的で、逆にお布施を納める側にはなっても受け取る側には決してなれない一般信者ほど、狂信徒的な程の信仰心をもっているケースも多そうだ。」

逆沢「狂信徒キャラってのは、【思想や立場の異なる他人に、まともに耳を傾けない】【自分達が絶対正しいと思いこんでいる】【善悪二元論的な思考回路で、好き嫌いが激しい】【敵と判断した相手には攻撃的・排他的】みたいなところがあるから、まかり間違ってもパーティーに加えたいとは思わないわ。」

鼎「でも執事キャラとかメイドキャラとかも、ご主人様には基本的に絶対忠実だよね。それらも信者も、根っこは一緒だと同じだと思うけど、これはどうかなぁ?」

逆沢「ああ、何点か付け加えるのを忘れていたわ。狂信徒キャラの場合は、【視野が狭かったり、応用が利かなかったりして、思考パターンが単純】【同類を増殖させたがる】【同類と行動を共にする事で、ますます自分達の正しさを再確認する】【信者以外から見たら、信者達はどいつもこいつも、没個性的な似た者同士のその他大勢にしか見えない】とか。あと執事キャラとかメイドキャラというのは、敵対勢力と闘う事になったとしても、憎悪にまかせて闘うよりも、むしろ職務として淡々とこなすイメージがあるんじゃない?」

愛原「逆沢からみた信者キャラの評価は、完全にアンチから見た視点だな。まぁともかく宗教的(時には政治的)なタイプの信者の場合、判断基準が善悪だ。善は讃えられ推進されるべきもの。悪は忌み嫌われ存在すべきでないもの。そういう思考回路だから、敵対勢力は必ず悪という形になり、悪は憎まれて当然という事で、憎悪が戦闘の動機になりやすい。対して執事やメイドは、善悪が判断基準ではなく、ただ命令の遂行を職務上の任務としているだけだから、敵対勢力をむやみに憎む必要もないし、戦えと指示がない限り、むやみに戦う必要性もない。」

逆沢「信者というのは元々思いこみが激しいし、しかもザコ程、実力はないくせに思いこみだけは強いもんだから、他人から見たら痛過ぎる存在だけどね。でも本人は自分のことを正しいとかノーマルと思いこんでいるから、ある意味では正義の味方には違いないのかもね。」

鼎「でも自分で自分のことを正しいと、強い信念を持って認識できるような人なら、日々をつまんなく生きている人よりもずっと熱いハートを持っていると思うし、また自分が正しい存在でありたいと思って、前向きな自己研鑽を重ねる人もいるよね。」

逆沢「どうかな〜? 信者自身は、自分の意志をしっかり持った上で行動していると思ってるかも知れないけど、実際には別の誰かの操り人形のような気がしなくもないけどねー。しかも他人の意見や思想に耳を傾けたがらないタイプの場合は、他人に対しての思いやりが欠如しているという事にもなりがちだから、主人公系のキャラとしては、やっぱ規格外だと私は思うけど。」

鼎「けど、宗教やってる人は、基本的に思いやりとか優しさとかは、冷たい個人主義者と言われる人よりもずっとあるイメージもあるけど、違うのかなぁ?」

逆沢「彼らは増殖を特に好むから、隙あらば信者仲間も増やしたいと思ってるし、それで普段はいい人を演じているだけじゃない? 実際、その信仰対象に全く好意的でない人と分かったら、その人に対しては、決して理解しようとも宥和しようとも思わず、むしろ憎悪や敵対感情むきだしの人も多そうだし。リベラルなノンポリは自分の価値観と合わない人がいても、【まぁそんな人もいるだろう】くらいにしか思わないけど、信者は善悪で色分けするから、自分(善)に好意的でない価値観の持ち主は、排除すべき悪と短絡的に結論を出しそうだしね。」

愛原「宗教をやってる人は、凡人よりも我慢も知っているせいか、表面上は寛大な事も多いが、実際には善悪観念がノンポリよりもずっと鋭敏だからな。ノンポリの人間は、白や黒と比べて、グレーの範囲が圧倒的に広いので、人を簡単にシロと認めて信用しない代わりに、クロと安直に決めつける事も好まない。それに対して信者と呼ばれる人は、ノンポリよりもずっとグレーの範囲が狭く、その分、白と黒の範囲が広い為、自分がなるだけ白でありたいと努力もするし、他人も白であって欲しいと願っている。ただ黒の範囲も広いので、キリストばりの寛大さまで持てない人は、赦す事も放置する事もできず排除という結論に結びついてしまうのだろう。」

逆沢「まぁ私個人としては、口うるさいくらいの熱い正義漢の持ち主も、理屈っぽく融通の利かない真面目っ子委員長キャラも、実は大好きだけどね。他人に何と言われようが、強い自我や自分を持っている人は、カッコいいとも思うし。それに比べて信者キャラは、盲信的な意志の強さはあるかも知れないけど、所詮は他人の思想や思惑を代弁しているだけで自我は皆無だし、信者同士でみればみんなそっくりさんというか、思考回路が濫造コピーそのものだからねー。」

鼎「逆沢ちゃんは、かぶき者系のキャラだから、自分らしさにこだわりのない没人格キャラは嫌いそうだもんね。」

逆沢「誰かの言いなりになってたら幸せになれるという根性も嫌いだし、自分らしさを封印して誰かの作った価値観に合わそうというのも嫌いだわ。でもやっぱり一番吐き気がするのは、ドッペルゲンガーを周りに囲って幸せ気分になってる連中達を想像した時。自分とそっくりさんの考え方や行動パターンの者に囲まれて、ニコニコできるその心情が最高にきしょくてしゃあないわ。」

鼎「逆沢ちゃんは、誰かとキャラかぶるの、すごく嫌がるもんね。」

愛原「よくある主人公パーティーは、所属メンバーのキャラがかぶらない方がむしろ理想だからな。意見が少しくらい対立した方がかえって面白いというか・・・。逆に狂信じみた同一宗教の信者達で構成されたパーティーの場合は、統一されたきれいなフォーメーションは期待できるかも知れんが、意外性は全く期待できないし、各キャラごとの個性的なドラマもやや難しそうだ。」

逆沢「私としては、口うるさい僧侶キャラが仲間に1人か2人までならいても構わないけど、狂信徒集団の護衛みたいな仕事は、絶対パスしたいなーと。」

愛原「随分と嫌われたもんだな・・・。お前、大門司軍に仕えた方がいいんじゃねえのか? 俺はそこまでは信者という存在に非好意的という訳ではないのだが・・・。」

逆沢「あははは。大門司軍は宗教嫌いだからねー。でもあんたを困らせる方が面白いから、パスしとくわ。意見は対立してこそ面白いという事で。」

鼎「でもゲームの世界では勿論のことだけど、現実の世界でもかなりうさんくさいようなカルト宗教にはまる人がそれなりにいるけど、それはどうしてかなぁ?」

逆沢「つまり信者の作り方ってか?」

愛原「宗教的、あるいは政治的な信者のような、いわゆる善悪観念に支えられた信者の場合は、既存の価値観を否定した時に発生しやすいと、俺は思うけどな。」

鼎「ほえっ? 既存の価値観を否定された時?」

愛原「例えば、一般市民の大半からみると【狂った正義を信じるカルトな信者】にしか見えなくても、カルトな信者から見れば【俺達は、一般市民が気づかない真実に目覚めた存在】という事になる。カルトな政治団体からすれば、【俺達は、マスコミや権力機構が作り上げた虚像に踊らされず、真実に目覚めた存在】みたいなノリになる。」

逆沢「おおー、その例は何となく分かり易いわ。本人は一般市民が気づかない真実に気づいた、普通の人よりちょっぴり知的な存在みたいな感じに思いこんじゃってるって事ね。」

鼎「悪い教祖が吹き込んだハルマゲドンを勝手に信じたり、悪い政治団体が吹き込んだ陰謀論を真に受けたりするみたいなノリだよね。」

愛原「ワイドショーまがいの番組でも、【知られざる真実が、今、明らかにされる!】とか【間違いだらけの○○選び】とか【○○は実在した!】みたいな感じの、定説を覆すような新説とか新解釈を、いかにもといった調子で放送する場合が多いが、こういう番組を好む視聴者も多い。そしてそういう視聴者ほど、(たとえその新説が学会で低確率・低信憑性とされているものでも)それを真に受けやすい傾向はあるようだ。とにかく人は、凡人が知らない事を知っていたいとか、優越心を満たしたい気持ちがある為、そういう気持ちが強い人程、うさんくさい新説にも安易に飛びつきやすい。」

逆沢「そういうマスコミのうさんくささを、毛嫌いしている人も多そうだけどね。」

愛原「うむ。ただ【マスコミの報道は公正である】という一種の定説(?)を覆した結果、いきなり両極端に走る人が中にいて、そういうタイプが一種のアンチマスコミ教の信者みたいになっている例も多そうだ。確かにマスコミも誤る事はあるし、ヤラセをしたり偏向的な報道をする事があるのも事実だが、だからといっていきなり全否定に走るのは、さすがにどうかと思う。」

逆沢「実際には、NHKの報道も民放の報道も、報道の中身に差はない事がほとんどなんだけどね。今回の酔っぱらい報道にしても、どこの局が極端に割合的に多いとか、どこの局では一切報道しないなんて事はほぼないし。」

鼎「でも特定局の特定のコメントだけをわざわざ抜いて取り出す事で、いかにもその局が特殊であるかのような主張をする人がたまにいるよね。」

愛原「正答率95%の天才児でも、10000問解こうとすれば、500問は間違えるし、文章の読み間違いや書き損じによるケアレスミスもあるだろう。だがアンチ信者が狂気じみた執念をもって、その誤答の部分だけを調べ上げたら、【コイツの主張は間違えだらけだ。ほら、ここもここもあそこもそこも、みーんな間違えてる。こんな誰でも分かるような問題まで間違えてる。】みたいな具合になるからな。」

逆沢「典型的な狂信徒の洗脳方法ね。定説を覆した結果、トンデモ理論とかDQN理論みたいなものを持ち出して、それを信奉の対象にしようとするあたり。」

愛原「意地悪なおしゅうとめさんの目線で、定説にノーをつけて、トンデモ理論を押しつけようとするならば、悪役陣営の宗教組織とか政治結社と位置づけられても仕方ないだろうな。確かに定説がいつも正しいとは限らないのは事実だが。」

鼎「でも信者って表現は、必ずしも宗教とか政治の世界だけで使われる表現じゃないよね。特定スポーツチームの信者とか、特定ゲームの信者とか言われる人もいるよね。」

愛原「それは厳密には、ただのファンか一種の中毒者だろう。まぁ用法としては一般化しているので、間違いとまでは言わないけどな。」

逆沢「あんたもなんかの信者やってる?」

愛原「自分の事は分からん。まぁさっきマスコミ関連のネタを出したついでで言わせてもらえれば、ここの作者はサンテレビの支持者らしいけどな。ファンとか信者と呼ぶには、あまりにも半端者レベルだが。」

逆沢「おおーっ、サンテレビ!」

鼎「西近畿人御用達の、阪神タイガース信者育成チャンネルとして有名だよね。」

愛原「元々阪神というプロ野球チームは、読売新聞グループ傘下の巨人や、中日新聞グループ傘下の中日と違い、マスコミがバックについていた訳ではないので、布教能力(?)は低かった。元来、近畿圏には阪神の他にも、近鉄・南海・阪急といったチームが存在したし、親企業としても阪神グループはそれらより下位でしかなかったくらいだし。本拠地が大阪ではなく兵庫というのも、人口規模でいえばハンデかも知れない。」

鼎「にも関わらず、阪神が巨人に次ぐファン層をかかえられた理由は何だろうね? セリーグだからという説もあるけど、それだったら広島や中日も同じだし、しかも広島や中日は、元々地元唯一だもんね。」

逆沢「で、その貢献者がサンテレビと!」

愛原「サンテレビは他局さえ邪魔しなければ、最大週6日まるまる阪神戦を、延長戦まで含めて完全中継しようとしてくれるからな。CMも少ないし、見応え抜群。他局と阪神戦の中継が競合しても、サンテレビを選ぶ人は多いと思うしな。あとサンテレビと姉妹関係にあるデイリースポーツの存在も大きいかも知れない。」

鼎「デイリースポーツ社は、阪神ぴいきのスポーツ新聞だよね。最近は阪神の人気も上がって他のスポーツ新聞も追従してきたけど、最近までは唯一だったもんね。」

愛原「サンテレビとデイリースポーツ社は、共に神戸新聞社を親会社としているんだが、このグループの存在があるからこそ、読売新聞社や中日新聞社をバックに持つ巨人・中日に対しても、人気勝負で対抗できるのだろう。神戸新聞グループ自体は、大手の読売や中日と比べると貧弱だが、それでもスポーツ新聞という支援媒体も持っていたり(デイリースポーツは、近畿・中国・四国の他に関東と宮城県でも宅配販売可能な為、意外と影響力がある。反面、中部・九州・宮城県以外の北日本では入手困難なので、阪神人気の理由が理解しにくい地域もそれなりにはある。)、サンテレビが本拠地の兵庫だけではなく、大人口の大阪府全域(難聴地域を除く)でも映るという点が効いていると思う(さらにサンテレビは西は高知・島根から、東は滋賀・三重まで幅広くケーブルをつないでいる為、潜在的な広報力はかなりある。)。」

鼎「こうしてみると、信者やファン獲得の為には、マスコミの威力はやっぱり大きいような気がするよね。全国ネットの巨人が全国で人気なのは当然な気がするし、東海一円で独占的な広報力を持つ中日が優勢なのも納得だし、関西の弱小電鉄グループでしかない阪神がたくさんあった在阪チームの中で生き残ったのも、地元の有力マスコミが全力で支援してくれたからだと思ったら納得だよね。」

逆沢「芸能の世界でも、マスコミが取り上げてくれるかどうかで知名度や人気は大きく変わってくるし、マスコミの影響は本当にすさまじいわね。」

愛原「その強大さ故に、偏向やねつぞうや誇張の度合いが過ぎると反発を買う。但し、デイリースポーツが阪神びいきのはスタンスなのだから、それを偏向というのはお門違いだ。むしろ報知・中日・デイリー以外のスポーツ新聞が、人気球団に便乗して、人気が出れば追従し、人気が無くなれば見放すみたいな、徹底した風見鶏主義である方が気にならなくもない。」

逆沢「確かに報知はどんなに巨人が叩かれてた頃も巨人一筋だったし、デイリーも暗黒時代の阪神を唯一支えてたくらいだから、筋が通っていたという言い方も可能だよね。」

逆沢「でも読売放送は、最近巨人のテレビ中継の頻度や放映時間をかなり削りつつあるけどね。マスコミの商業化という視点では仕方ないのかも知れないけど。まぁ偏向偏向と軽い気持ちで騒ぐ人はいるけど、本当に怖いのは各局が独自性を捨てて、視聴率主義で横並びになって、どのチャンネルを選んでも同じ角度で同じ放送しかしないとか、より煽った者勝ちになる事だと思ったわ。」

愛原「ようやく、信者嫌いのお前も、少し評価してくれたか。つまりアンチから見れば偏向でしかなくとも、客観的に見ればそれはスタンスでしかないという事もありえるという事だ。信者は自分好みでないスタンスの存在をとにかく嫌い、隙あらば単一色に染めたがるけどな。」

鼎「人によっては、新聞やテレビ系のマスコミ自体を全否定して、ネットこそが最も真実に近いという主張の人もいるよね。」

愛原「ネットでは各社の記事やアングラ系も含めたみんなの意見が読めるから、比較しながら公正に判断できるってのが、連中の主張だな。」

逆沢「私からみたら、ネットほど偏った存在はないと思ってるけどね。元々目立つ意見しか見ない人も多いし、そもそも【公正】でない判断基準の人が公正っぽく比較しても、公正な判断ができるはずがないし。」

愛原「通常の大手マスコミによる無作為抽出による世論調査と異なり、ネットでのアンケートの場合は、そのページにたどり着いて、アンケートに答えたい人が自発的に答えるだけから、答えが偏るのは当然だ。ある法案に反対の人達が多く集まるページで、【この法案に賛成ですか、反対ですか?】と聞いても意味ないしな。少なくとも昼も夜もネットの世界に居座って、一日何回書き込みしてんだみたいな人の意見が、世論の平均であるとはとても思えない。」

逆沢「ヤフーのコメント機能とかでも、今は投稿者の投稿履歴が分かるから、奇妙な意見を書く人の履歴を見てみたら、昼も夜も関係なく一日に何度も書き込みしまくってる人とかいて、びびった事あるわ。コイツなんやねんって。」

愛原「ヤフーのコメントは、以前よりは改善されたものの個人的には、まだ問題は大きいと思っている。信者だか工作員だか知らないが、そういう連中が暇と勢いに任せて書き込んだ意見が、いつまでも上位にデフォルトで残る為、うざくてしょうがない。」

鼎「ネットの世界でも、色んな信者さんとかアンチ信者さんがたくさんいるみたいだよね。しかもその人達はみんな、【自分は凡人どもの知らない、真実を知っている】と思いこんでいるのか、断定口調で上から目線の人が多そうだよね。」

逆沢「信者というのは、自分の方が相手よりも賢く正しいと信じている事が多いからね。第三者からみたら、そういう連中はカルトなDQNにしか見えないけど、当人からしたら自分の方がむしろまともで、一般大衆こそが愚かな愚民に見えてしまうという事じゃない? だから上から目線で生意気なキャラが多いと思うし。しかも信者ってのは、迷いなくある意味では勤勉だから、布教活動や敵対陣営への攻撃行為にも労力を惜しまない感じだしね。」

鼎「信者も、一人ではさすがに弱いから謙虚にもなれるけど、束になったり自分は安全な所にいると思うようになると、急に狂信徒化しちゃって、【あれ、この人ってこんな攻撃的な人だったっけ?】って驚く事もあるよ。」

逆沢「ネットの世界の信者の場合は、教祖に匹敵するような統率者が率いている訳じゃないから、暴走する信者が特に出そうな気がするわ。この前、スマイリーキクチという芸人をネット上で激しく誹謗中傷したという事で逮捕された人も出たそうだけど、これなんかも【凡人の知らない真実を知ったと思いこんだ信者が、正義の味方ぶって、感情の赴くままに違法行為である事も恐れず、相手をいたぶった】例のような気がするし。信者は一人一人は弱いけど、集団として一体化する(あるいはそう思いこむと)と急に凶暴な狂信徒化するいい例だと思ったわ。」

愛原「分かった分かった。ここの作者にも、ファンのレベルまでに抑えて、くれぐれも狂信徒化しないようにクギをさしておくから、信者批判もその辺にしておけ。」

逆沢「私も、信者の存在そのものを否定してる訳じゃないわよ。パーティーメンバーの中に尊敬できる僧侶キャラが現れてもおかしくないとは思ってるし、そういう僧侶キャラは、自分の自我もしっかり持っている事が多いから。けど悪の手下をやってるような狂信徒は、大抵、他人が植え付けた信念を自分の信念と勘違いして、心からの奴隷状態になっていたり、一人では弱っちいくせに、集団化すると強気になれるようなチンピラまがいばかりだから大嫌いなのよ。」

鼎「中には一人でも強い意志を持っている信者さんもいるけど、他人の意見を聞かず、ただ独善的で排他的な狂信徒タイプの人だったらガッカリだよね。」

愛原「まぁ狂信徒になりたくないのは、同感だ。ただ狂信徒自身は、自分が狂信徒である事にはなかなか気づかず、むしろ自分(とその同志)以外の方が狂っていると思いこみがちだから、自覚症状が出にくい。自戒とせねばならんな。」









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