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愛原様のたわごと(09年6月19日)



愛原「3年前、風刺をテーマにした時に、ゲーム文化論をぶちあげた事があったわな。」

逆沢「知らん知らん。3年前のネタなんか誰も覚えてないって。」

鼎「詳しいことは忘れたけど、確かゲームも漫画や小説や映画やアニメくらいに文化水準が認められればいいのにねって話は覚えてるよ。」

愛原「立派立派。ほめてやるぞ。おかげで話が前に進みやすい。事前に根回しはしておくものだな。グフフ。」

逆沢「ってか、根回ししてたのかよ!? 安倍晋三のタウンミーティングやらせと変わりねえじゃん。恥を知れ、恥を!!」

愛原「別に隠してないからいいだろ。話の進行上の都合という事で大目にみろ。」

逆沢「・・・やれやれ。で、今回はゲーム文化論を3年ぶりに語ろうってか?」

愛原「うむ。俺はかつて、ゲームでも映画界や漫画界並に風刺を取り入れたり、コアなネタを採用したりできたらいいなという話をした。エンターブレインを敵に回す覚悟すら決めて、ガツンと言ってやった。だが実際には、ゲーム界の文化はむしろ逆に規制強化の方に向かっているらしいと聞いて、これは今一度取り上げねばなるまいと思った次第だ。」

逆沢「ああ、確かイギリスの議会が日本製のエロゲにケチをつけて以来、児童ポルノがどうのこうの話題になって、いつのまにか業界が自主規制に動き出したとかいう話題の事ね。ってか、情報遅すぎるわ。どこかのサイトみてようやく気がついたってか?」

鼎「私がもしもゲーム内で脱いだら、私達のゲームも児童ポルノ扱いになるのかな?」

逆沢「実は私の画像も鼎の画像も、元の素材は一緒なんだけどね。共に恋愛シミュレーションツクール2から取り入れているんだけど、別に大人用・子供用の区分でモンタージュ画像が分けられている訳でもないから、実は仮に私と鼎が同じ服装にしたり、同じような露出をすれば、体型ではどっちがどっちか全く区別がつかなくなるというオチまであるし。」

愛原「そういう事。ゲームイラスト的には、児童も熟女も何もない。鼎に大人っぽい振る舞いやしゃべりをさせれば、それで鼎は大人キャラになるし、逆沢に女子高生の制服を身につけさせれば、逆沢はその日から未成年キャラだ。」

鼎「実は私も逆沢ちゃんも、イラストの原形時点では体の線は一緒だったりするんだよね。ゲーム上の演出でそう思わせないように工夫しているだけで。」

逆沢「服装と顔のパーツで個性を出してだしてるだけだからね。鼎は【女子学生の制服】と【ほっぺの赤み】でそれっぽく見せているだけで。」

鼎「あと【タレ目】もポイントかも。」

逆沢「恋愛シミュレーション2では、【普通の目】【タレ目】【つり目】【糸目】の4種類からモンタージュできるようになってるわね。一般的には【つり目=キツい系】【タレ目=甘え系】で判別すれば間違いないかな?」

鼎「よくある美少女ゲームでは、大体はその傾向はありそうだよね。」

愛原「ウチのゲームでは、必ずしも当てはまらんけどな。逆沢も茅野もキツい系キャラだが【普通の目】を採用しているし。ついでに言うとタレ目を採用している女性キャラクターは、全13名(野川・早川・逆沢・鼎・峰・平野・夢前・国東・石田・寺島・茅野・甑・西関)中、2名だけだが、鼎とあと一人は誰だと思う?」

逆沢「うーんと、甑ちゃんかな? 同じ学生キャラだし、性格もおとなしそうだし。」

愛原「外れ。正解は国東だ。」

逆沢「ありえねえーっっ!! あの泣く子も黙る国東将軍が、タレ目キャラなんてありえねえーっっ!!!」

愛原「キャラ紹介でも何でもいいから、一度確認してみろ。口のパーツなどから峰の方が余程タレ目系に見えるが、実は峰もお前と同じ横一線。野川や甑も斜めからの画像なので分かりにくいが、実は普通の目のパーツを採用している。ここまで言っても信じられないなら、恋シミュ2を買って自力で再現しろとしか言いようがない。」

逆沢「おかしい・・・。何かおかしい・・・。」

愛原「大体、顔のパーツなんてものは、現実世界では親の遺伝なんだから、タレ目かつり目かで、人格を判別しようという事自体が無益だと思わんのか? まぁそれを言えば、体のラインも人それぞれなので、そもそも外見だけで児童か否かを判断する事自体、野暮ではあるんだが・・・。」

鼎「でもゲーム文化論の話でいえば、話は【児童ポルノか否か】という段階を既に飛び越えて、陵辱ネタの規制という段階まで一気に進んだらしいよね。」

逆沢「ザマーミロ♪」

愛原「まぁ、逆沢の立場ではそういう事になるのかな? まぁタバコと同じだな。タパコを吸わない人からしたら、いくら喫煙規制されてもそれがどうしたって心境ではあるだろうしな。」

逆沢「嫌煙者からしたら、最近の喫煙規制の流れはむしろ歓迎だろうしね。愛煙家からしたら、駅でも喫茶店でもどんどん吸える場所が減っていって、肩身が狭くなる一方って事になるんだろうけど。」

鼎「それと同じノリで、今後、ゲームの表現範囲が狭くなっていく可能性はあるよね。」

逆沢「ザマーミロ♪」

愛原「俺は、ザマーミロって心境にはとてもなれないけどな。」

鼎「でも私は、これはゲーム文化論で語る問題ではなく、性風俗論として語るべき問題だと思うよ。」

逆沢「同感。私のザマーミロも、【ゲーム文化における表現の自由】という視点ではなく、単に性風俗の有り様についてからの評価だから。」

愛原「だが何十年も昔から、エロ小説とか、エロ漫画はいくらでもあるのに、なぜエロゲだけが批判の矢面に立たねばならんのだ? 俺はゲーム文化の水準が漫画や映画に追いつけばいいのにって立場なのに、これではますます離されてしまうではないか?」

逆沢「ああ映画といえば、そういやポルノ映画ってのも、何十年も前では大はやりだったそうね。映画館自体の人気が下がっていつの間にかポルノ映画ってのも聞かなくなったけど。」

鼎「現実の世の中では、ポルノ映画とかエロ小説とかエロゲとかに頼らなくても、お金さえあればソープとかヘルスとかデリヘルとか、色んなリアル型の性風俗も利用できるよね。」

逆沢「一応、タテマエ上では売春行為は禁止されているんだけど、現実問題として黙認されているからね。そのカラクリがよく分からないんだけど?」

愛原「【陸海空その他の戦力を保持しない】事になっている日本に、自衛隊があるのと同じようなものだ。この日本という国は、法を超越した存在がいくつも存在する。ソープ業界なども与党や公安機関の了承・黙認の元に成り立っている。パチンコなども含めて、容認されている多くの風俗産業には、警察の天下りなどがたくさんいるからな。」

逆沢「ああ、連中は、なんとか倫理機構とか審査機関とか協会という所にたくさんいるらしいわね。で、政府や警察による直接指示ではなく、彼らが巣くうなんとか機構が主導した【自主規制】によって、実質的には統御されていると。」

鼎「なんか想像以上にどす黒い闇が、性風俗産業にはありそうだね。」

愛原「どす黒くしているのは、利権に巣くう公権力の方だけどな。例えば性風俗の代表格ともいえるソープ(本番有りの店舗型売春施設の事を一般的にソープという。当然、お風呂に入らないソープもある。)の場合でいえば、特殊浴場協会という組織が全国にあって、それぞれの地方で地元の自民党議員や公明党議員を呼んだりして持ちつ持たれつやっている。いくつかの地方協会の公式ホームページでは、その旨も正直に記載しているから、調べてみれば政官界と風俗産業がどれだけ癒着しているかくらいすぐ分かる。」

逆沢「法的には規制されている性風俗とか賭博産業が、現実の日本に堂々と存在しえるのは、そういうカラクリがあるからね。」

愛原「全てではないけどな。まぁ俺としては、利権構造にむらがる政治家や公安機関は大嫌いだが、現状の性風俗の規制自体にも疑問を持っている立場だ。公営カジノをやろうとか言ってる政治家もいる世の中で、いたずらな風俗規制は反対だ。」

逆沢「確か、7lcwのイベントでも、池田が【あらゆる色と欲望が渦巻く、カオスの中のカオス】と寺島が治める越中をののしるイベントがあったけど、越中には他地方から色んな人が遊びに来るって設定もあったわね。」

鼎「池田さんの影響力が強い出羽などでは禁欲的な政策が敷かれている事もあって、風俗産業とかはかなり規制されているから、そういう人がたくさん越中に遊びに来るってイベントがあったと思うよ。」

愛原「カジノ好きの人は、日本にカジノがなければラスベガスやモナコや韓国に行くだけの事だ。難しい理屈じゃない。逆に中国では、日本の漫画やアニメが大流行だが、その理由も同じ事。中国国内では模範的な性格の主人公が活躍する作品が政府から推奨されている為、一般的な中国人にとっては国内産アニメなどは退屈で、刺激的な日本の漫画やアニメの方が面白いからだ。」

逆沢「完全に人や物の流れを止められるなら、規制してもいいかも知れないけど、人や物の流れも止められないのに規制しても、人は物のある方に流れるだけって好例ね。」

鼎「でもソープもエロ小説もOKなのに、エロゲは駄目って具合になったのは、何が原因なのかなぁ? エロゲ産業は他の性風俗産業と比べて献金が足りなかったのかな?」

愛原「知らん。イギリス初のあれが原因だと仮定すれば、ちょっとした外交面でのパフォーマンスが目的かな? パフォーマンスだけが目的なら、実質的には今までと何も変わらないと思うが、利権が絡んだ場合は少し面倒な事になるかも知れん。エロゲ業界はソープ業界などと比べると、とても儲けている業種とはいえないからな。」

逆沢「私的には、エロゲ規制は全然構わないけど、他国からの圧力が原因だとしたら、そっちの方がムカつくわ。」

鼎「アメリカとかイギリスという国は、よく他国の文化にケチをつける事が多いよね。」

愛原「【汝の隣人を愛せよ】の宗教の国だからな。自分達の宗教や文化こそが正しく、その正しい文化と幸福を隣人にも分け与えてやらなければならないと考える思想の彼らは、積極的に宣教師や十字軍を派遣し、他国をも自分達に同化したがる。だから鯨を食べるような輩は矯正しなければならないし、まぁそれと同じ事だろう。日本国民はアメリカやイギリスが何をやろうと、利害がからまない限りは他国の動静や文化には無関心だが、彼らは違うのだ。」

逆沢「で、日本はそれに屈したと?」

愛原「タバコと同じで、利用しない人にとっては消滅してもどうって事はない存在だからな。パチンコなどの場合は、利権が深くからむから、うかつに潰すと政治家や役人自体の懐に響くからそう簡単には潰せない。だがエロゲくらいはどうって事ないという事だろう。ソープだって、行政がその気になったらあっという間に潰れるぞ。」

鼎「確か大阪府では、時の政権が制定した府条例によってソープ街が完全に潰されちゃったんだよね。」

愛原「よく知ってるな。その通り。だから大阪府ではソープ街は存在しない。」

逆沢「大阪は風俗のイメージが強いのに、意外ね。」

愛原「まぁ本番なしでもいいなら、ヘルス系やデリヘル系が数え切れないくらいあるからな。どうしても本番したいなら、ちょんの間と呼ばれる施設でいいなら、飛田新地に行けば120店程あるらしいが、行った事ないので詳しくは知らん。まぁすぐ近くの神戸に西日本最大規模のソープ街があるので別にどうでもいいかも知れん。大衆店なら、エロゲ2本分の予算があれば十分利用できるしな。・・・ってか、話が脱線してしまったな。」

逆沢「まぁエロがなくても、ゲームはゲームだし、私的には今回の規制でゲーム文化が危機に陥る程には思えないけどね。過剰反応して、妄想じみた拡大解釈する気も毛頭ないし。まぁシャワーシーンが登場するからという理由で、ドラえもんが規制されるような時代が来たら、さすがに慌てるけど、まぁそんな世の中にはならないと思うしね。」

愛原「全く容赦がないな、お前は。俺自身はタバコは吸わないが、なんか愛煙家の味方をしたくなりそうな心境だわ。」

鼎「タバコは吸える場所が制限されているだけで、全面規制される事はないと思うよ。税収面でも大切なドル箱だから。」

逆沢「そういや経済評論家の森永卓郎って人が、タバコについて面白い事を言っていたわ。タバコを吸う人は単に税収面で貢献するだけでなく、短命に終わりやすいから、年金や健康福祉関係でも余分な費用が発生しない、とっても素晴らしい存在って主張なんだけどね。森永さん自身はヘビースモーカーらしいけど、このオッサン言ってくれるわと思ったわ。」

愛原「ある意味では、道理だな。嫌煙家の権利を侵害するような野蛮な愛煙家は困るが、でなければやみくもに愛煙家を規制すべきでないとはいえそうだ。エロも性欲を健全に発散できるアイテムとして、もっと前向きに評価して欲しいなと俺的には思うのだが。カネの余っていない人や、性病が怖い人にとっては、ソープなどよりもエロ本やエロゲの方が余程、合理性があるアイテムだとも思うしな。」

鼎「社会的な評価では、漫画やテレビが子供の健全な育成を阻むと言われているように、エロ本やエロビデオやエロゲは性犯罪を助長されるアイテムとも、かなり認知されているらしいけど・・・。」

逆沢「痴漢のえん罪をテーマにしたドラマで、検察官が【被告が痴漢物のエロビデオを所有していた】との理由で攻め立てられていたシーンもあったし、そういうのを持っているだけで、異常性癖者と扱われる局面ってのは、確かに存在するかもね。」

鼎「何かの大きな犯罪を犯した人が、エロゲとかを持っていたとしたら、大抵とりあげられるくらいだしね。」

愛原「ひどい偏見だな。【(犯罪)抑止力としてのエロ】という考え方はないのか?」

逆沢「全くないわね。別にエロゲやエロ漫画がない昔の方が、ずっと性犯罪率が高かったとも思えないし。」

愛原「でもエロゲやエロ漫画が登場した事で、性犯罪者が増加したような傾向も統計もないだろ?」

鼎「タバコや鯨の肉と同じで、欲しくない人にとっては無くても困らないけど、好きな人は好きというだけの存在でしかないと思うよ。その嗜好者が他人に迷惑をかけない限りにおいては、私はやみくもにその人の好きな物を奪おうとするのはよくない事と思うけど。」

愛原「感動した! 俺も同感だ。」

逆沢「まぁね・・・。ただ嫌煙家からしたら、一人でもマナー知らずの愛煙家がいる以上はタバコは規制すべき存在になるだろうし、アメリカの捕鯨反対派からしたら、食べるという行為自体が野蛮行為だという側面はあるからねぇー。それと同じで、一人でも重大犯罪を犯したエロゲーマーがいる以上はエロゲ自体を規制すべきと考えたり、あるいはエロゲという存在自体を不浄な物と見なす人がいるという事実もあるのは覚悟すべきかもね。」

愛原「かつては漫画もテレビも、もっと批判の矢面に立っていた時期があった。ゲームも同様だが、それ故にもう少し市民権のある存在になればいいのにというのが、三年前から変わらぬ俺の主張だ。【鯨を食べるな!】と言われて【はい、そうですね】というような真似は、俺は反対だ。むしろ手塚治虫が築き上げた漫画文化が市民権を得たように、もう少し温かく前向きに見守って欲しいとも思う。平安時代を代表する紫式部の源氏物語も、究極的にはエロ本でしかないんだからな。」

逆沢「また極端な例を!」

鼎「でも考えてみたら、歌舞伎も落語も、元々は古典芸能なんて高尚な存在ではなくて、ただのお笑いとか娯楽でしかなかったんだよね。」

逆沢「じゃあその内、マンガの殿堂ならぬゲームの殿堂を、政府が造ろうとする時代が来るかもしれないってか?」

愛原「俺は、マンガの殿堂建設には反対だけどな。あれは正式名称を【国立メディア芸術センター】というように国立なのだが、それが気に入らん。」

鼎「ほえっ? 何で国立だと駄目なの?」

愛原「なんで東京の施設を作る為に、地方人の税金を出さねばならんのだ? あの手の施設は【ワッハ上方(正式名称「大阪府立上方演芸資料館」)】【宝塚市立手塚治虫記念館】と同様、地方の裁量でやるべき質のものだ!」

逆沢「ワッハ上方に関しては、橋下徹知事が見直しの意向を示しているわね。費用対効果が悪い事と、関西の市民らの寄付金のみで設立された【天満天神繁昌亭】が大盛況なのを引き合いに出して。」

鼎「繁昌亭は、確か市民らの寄付金のみで1億8千万円をかけて設立された民営の落語会館だよね。平日でも行列ができる程の人気って聞いた事があるよ。」

愛原「俺の友人も寄付して、どっかに名前が載ってたはずだ。まぁわざわざ税金を投入しなくても、民間の寄付金だけでハコモノの一つくらい建てられるくらいに、関西人のお笑い文化への執着は強いし、そう考えるとワッハ上方のような存在は確かに不要という意見も全くでなくはない。」

逆沢「ってか、ワッハ上方ははやってんの?」

愛原「俺が行った時は至ってすいていたし、実感はないな。若手芸人の練習場として、実質的には機能しているみたいだが。まぁ中身があれば民営でも客は詰めかけるし、官営でも駄目なものは駄目という典型だ。まぁ熊本城の復元工事の為に寄付金を募集したら、4日で1200万円が集まったなんて報道もあったし、本当に価値のある文化を維持する為なら、市民もそれなりにお金を出すものとはいえそうだ。」

鼎「繁盛するとか人気があるとかそういうのは別にしても、手塚治虫記念館のように、地元ゆかりの偉人を起用して、町おこしの一環としての施設もあるけど、そういうのも別にいいよね。」

愛原「町おこしになるなら、いいと思うぞ。だがいずれにしろこの手のは国立で建てるべき施設ではない。国立というのは、北海道から九州・沖縄までの住民が等しく納めた税金で立てられるものなのだから、特定地域の町おこしにしかならないものは困るし、どうしてもやるなら、地域ごとに均等配分すべきだ。例えば関東地方には日本人の30%しか住んでいないのだから、国立施設の7割は地方にあってもいい。だが全国でたった一つの施設とか、ナンバー1の施設はなんでもかんでも首都圏に集めているような気がしてならん。東北や九州の人間は、東京をもっともっと発展させる為の金づるでしかないというのか? 実に不愉快だ。」

鼎「また脱線してるよ。」

逆沢「まぁ、ゲームにも漫画にも小説にも映画にも、エロはあっていいかも知れないけど、エロに頼るようじゃ本末転倒だわ。今回の規制は、ちょっとした意識改革にはなるんじゃないの?」

愛原「やみくもにゲームとかオタク文化を嫌う人にも、意識改革をお願いしたいのだが・・・。」

逆沢「ゲームの方はともかく、エロの方は難しいと思うわ。あれは何も一部のフェミニストだけの問題じゃなくて、欧米を中心とした世界規模でも主流となりつつある価値観だから。大体、エロを公共の電波に流す訳にはいかないから、宣伝力も限られるし、そういうエロに頼っている内は、市民権もクソもないと思うしね。」

愛原「サンテレビでは、一応エロゲを特集するコーナーがある番組もあるんだが・・・。」

逆沢「特殊な例を出すな! ともかくゲームからエロを切り離す事ができれば、話は変わってくるだろうけどね。ほらっ、例えば女性ゲーマーによる戦国武将ブームとかが密かにあるらしいじゃない? ゲームから飛び出た新カルチャーという点でも、女性陣に受け入れられたという点でも、ゲーム文化の可能性はまだまだ捨てたものじゃないかもよ。」

愛原「あんなの、イケメン狂いの腐女子が、勝手にイケメンな戦国武将を想像して萌えてるだけじゃねえか・・・。【花より男子】ブームの時と本質的には何も変わらないし、俺はあいつらは苦手なんだが・・・。」

鼎「でも女性に受け入れられる事が、市民権向上の第一歩だよ。漫画もアニメも女性に受け入れられる事で、初めてキモくなくなるという視点は大切だと思うよ。」

愛原「ただでさえ男性の立場は年々弱くなっているというのに、まだ女性にゴマすれというのか? 大概情けない気分になるわ。」

鼎「でも女性を味方につけた作品は、やっぱり強いと思うよ。少なくとも女性から認められたら、まずその作品に対してバッシングを受ける事はなくなるから。別に女性向けゲームである必要はないけど、そういう視点も大事だと思うよ。」

逆沢「大河ドラマでもゲームの主人公にしても、最近は男性キャラのビジュアルが、かなり意識されつつあるのも事実だしね。そして女性を大切にする男性キャラがもてはやされる点も。」

愛原「・・・んな事、意識した事もなかったわ。でも考えてみれば、女性にプレイされる可能性なんか、これっぽちも考えた事なかったな。ウチのゲームにはエロどころか恋愛的な要素すらないが、もしも女性がプレイしたらどういう感想を持つかという視点には少し興味が出てきた。」

逆沢「女性は一般的にくどいの嫌いだし、政治にもどっちかてぇと無関心だから、うけない予感はするけどね。男は小泉純一郎を政策や思想で語るけど、女性はカッコよさがまず第一印象だから。だから橋本龍太郎は【龍ちゃーん♪】で、小泉純一郎は【純ちゃーん♪】だけど、森喜朗や福田康夫や麻生太郎にはシーンな訳で。」

鼎「じゃあ、リーダーの場合は、ブーブーかな?」

愛原「・・・涙出そうだ。けどイケメンばかりいい思いをさせないというのが、俺様ルールだから、変える気はないぞ。イカサマギャンブルしてでも、イケメンにもガツンとやるのが俺様キャラだ。」

逆沢「で、最後にイカサマがバレて、ボコられる超恥ずかしい三枚目って訳ね。ある意味、女性から嫌われるキャラを真っ向から演じまくってるわ、アンタは。」

愛原「うーん。せっかく高尚な(?)政治風刺ゲームをひっさげて、ゲーム文化の市民権拡大を画策していたのに、女性に嫌われたあげく、キモいゲームという評価で終わるとすれば悲し過ぎるな・・・。」










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