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愛原様のたわごと(09年7月25日)




愛原「前に打ち切りの話をしたが、今回はちょっとばかし、作成中のゲームのお話をしたい。」

逆沢「ああー、そういやそんな話があったわねー。ま、どーでもいいけど。」

愛原「なんて冷たい反応しやがるんだ・・・。【諦めないで!】とか【すっごく期待してたのに悔しいわ〜!】みたいな、気の利いたセリフの一つくらい言えんのか?」

鼎「で、結局、現在はどういう状況なのー?」

愛原「現在制作中の作品は、2つ。製作意欲的には、【恋愛シミュレーションツクール2】製のゲームの方が高いのだが、何しろツクール本体の出来が、【シミュレーションRPGツクール95】以上に酷すぎて、心が折れそうになっている。少々、出来が悪いツールでも、制作者側の根性で何とかしてやろうと意欲満々だったんだが、どうも甘く見ていたらしい。」

鼎「知る人ぞ知る、超プレイヤー泣かせのツクールだよね。【シミュレーションRPGツクール95】は作り手側にとって、色々制約の多いツールだったけど、こっちはプレイヤー側にとっても制約の多いツールみたいだし。」

逆沢「windowXP以降では、BGMが正常に動作しなかったり、速攻で落ちたりする事もあって、あまりにも痛すぎる仕様みたいね。」

鼎「そのせいか、【シミュレーションRPGツクール95】が細いけど長い人気を持っているのに対して、【恋愛シミュレーションツクール2】の方は、本当に作品数も多いとはいえないよね。」

逆沢「ついでにいうと作者側に、深いテクニックを感じさせる作品もそんなに多いとはいえなさそうだしね。」

愛原「みんなあまりのむごさに、心が折れて、やがて去っていくという魔のツール・・・とまでいうと、言い過ぎかも知れんが、【シミュレーションRPGツクール95】を少し使いこなせた気分になっているだけの半人前には、かなりつらすぎるツールだという事を、今更ながらに実感した。こちらもアップテートパッチくらい期待したいのだが、見込み薄のようで、詰まったというのが本当の理由だ。」

逆沢「大人しく、ツクールXPかツクールVXに乗り換えろって事じゃない?」

鼎「XPやVXでも、理論上は製作は可能だよね。」

愛原「あのツクールXPのスクリプトは、製作意欲をこれっぽちも刺激しない。決して安くはないお金を払って買って、実際に製作にも取りかかったが、モチベーション的にこいつは駄目だと確信して3日で投げた。あれは缶詰になって1日で一気に進める事のできる作者さんならともかく、ここの作者のようなタイプの社会人が、寝る前にチマチマ少しずつ進めるには精神衛生的に悪すぎる。」

鼎「でも【できる事】の多さでは、今までのツクールシリーズとは比べものにならないし、システム派の作者さんにはXPやVXは打ってつけだと思うよ。」

愛原「あいにくだが、ここの作者はシステム作りではなく、イベント作りが最大の趣味なんだ。過去のネタで何度も触れたはずだが・・・。」

逆沢「ああー、言ってた言ってた。7lcwシリーズでも、経済活性化イベントとか、風刺イベントとか、アホみたいなイベントが100は軽くありそうなだけあって、これが作者が本当にやりたい事なんだなぁーと、しみじみ思ったわ。」


愛原「・・・まぁそんなこんなで、【恋愛シミュレーションツクール2】を扱う事にしたのだが、まぁー、これがとんでもない暴れ馬でだな。【シミュレーションRPGツクール95】よりははるかに新しく、今でもVARUE版ではない状態で販売中だとも思えないくらい、XPとの相性が悪いのが致命的に痛すぎる。端的に言うと、仮に完成しても、プレイできないPC環境のプレイヤーが続出しかねないくらいのツールでだな・・・。」

逆沢「・・・それは率直に困る!」

愛原「個人的な研究の結果、MIDI音源を使用すると、特に落ちる可能性が高くなるようだから、やむなくWAVE音源を使用すると、今度は【シミュレーションRPGツクール95】をはるかに上回る容量になったりとか・・・。色々知力をフル回転させて、暴れ馬を乗りこなすべく奮闘中なのだが、奮闘すれば奮闘する程、己の無力を思い知るばかりというヤツだ。」

鼎「それで、【恋愛シミュレーションツクール2】製のゲームは、あったとしても製作が簡単なビジュアルノベル形式のものばかりで、SLG形式のような作り手に大きな負担をかけるゲームは殆ど実在しないという事かなぁ?」

逆沢「かつてのコンパクでも、【シミュレーションRPGツクール95】製の作品はそこそこあるのに、【恋愛シミュレーションツクール2】製のゲームははるかに少ないからねー。」

愛原「コンパクでいえば、システム的にはこの作品(リンク先真ん中あたり)あたりなら、【恋愛シミュレーションツクール2】製にしては凝ってると思われる。だが応募時のコメント及び、作者のコメントに注意して見て欲しい。」

逆沢「ぐふっ!! 【不正落ちやハングアップによりゲームが止まる事がある。】とか書いてある!! 銅賞なのに!?」

愛原「・・・むごいだろ。といってもむごいのは、作者さんではなく、ツクールの方な。ちなみにMeでプレイする場合は、俺が確認した範囲ではハングアップ率はそれなりに下がる。BGMが鳴らないなんていうふざけたバグも起こりにくい。・・・これでも公式サイトの動作OS対応表ではXPはOKらしいし、もう何とコメントしたらよいか分からん・・・。」

鼎「でも、という事は、プレイヤーさんのPC次第では、問題なく動くという事だよね。」

愛原「多分な。でも色々ネットの中を駆け回って調べた範囲では、似たような症例はままあるようだ。正常に動く人の方が圧倒的に多いのなら、製作意欲もそれなりには上がるのだが・・・。」

逆沢「恐るべし【恋愛シミュレーションツクール2】。恐るべし、エンターブレイン製ソフト。」

鼎「でもXPとかに逃げる手もあったのに、あえて挑んだのは作者の判断だよね。」

愛原「うむ。一応、ツクールXPも起動して比較した上での判断だ。ツクールVXは【やさしさ】がウリらしいが、実際はスクリプト内部の解説部分がXPに輪をかけて不親切らしいとの意見を確認した事があるので、今の所は購入予定もない。」

逆沢「でもよーく考えたら、ここの作者って、絶対に【恋愛】要素のあるゲームなんか作るタイプじゃないわよね。なんで【恋愛シミュレーションツクール2】なワケ?」

愛原「グフフ。実は恋愛シミュシリーズでゲームを作ろうとしたのは、今回が初めてではない。昔、【市長になろう!】というゲームを製作していた事もある。」

逆沢「うおっ! タイトルからしてこれはキツそう!!」

鼎「それは一体、どんなゲームだったの?」

愛原「タイトル通り、市長選に立候補して、対立候補よりたくさんの得票を得て、市長になろうという趣旨のゲーム。住民は主に、保守層・タカ派層・ハト派層・役人層・利権層・DB教団層の6つにカテゴリー分けされ、主人公の演説や活動内容によって、特定の支持層から支援を受けたり、あるいは逆に敵に回ったりする事がある。それでも現職も含めて個性的な3人のライバル候補者より、多くの票を取ったら勝ち。」

逆沢「そんな中身はどうでもいいけど、DB教団ってもしかして・・・。」

愛原「うん。ダークビショップ教団。圧倒的な組織票を持っているのが特徴。宗教法人への課税を公約とする地元国会議員の傘下に入った場合、色々恐ろしい意地悪をしてくる。役人層も、票数への影響は最も小さいが、うかつに公務員給与の削減とかを公約に掲げると、色んな形で選挙妨害をしかけてくる。」

鼎「どこかの国の裏事情がモデルなのかな?」

愛原「知らん知らん。まぁ今制作中のゲームは、そういう系統とは全く別の、一部で形容される所の【厨臭さ】ある作品だけどな。」

鼎「で、それはどんなのなの?」

愛原「今年の3月6日のたわごとコーナーで取り上げたネタを、ゲーム化したものだな。スタンド使いまでは、さすがに登場しないが、一種のバトルもの。」

逆沢「くせえーっ、くせえーっ! そんな臭い作品は、絶対にロクなもんじゃねえわ!」

愛原「まぁ営利で作ってる訳ではないから、需要は元々気にしてはいないが・・・。個人的に気にしているのは、人気が出る出ないの問題ではなく、プレイ可能かどうかの方だ。先述の通り、【恋愛シミュレーションツクール2】は大概ヤバい。今時、Meのパソコンを使っている人間は少数だろうし、XPでも乗り越えなくてはならない壁は大きいし、それ以降だともう??だからな。」

逆沢「動作環境だけは、エンターブレインの問題であって、こちらが知力を尽くして努力してもどうにもならないからねー。」

愛原「どうにかならないものをどうにかすべく、色々研究中ではあるんだけどな・・・。まぁ製作意欲はまだまだあるし、いわゆるエターなる可能性はあっても、製作打ち切り宣言までは出したくないとは思っているのだが・・・。理論上は、XPなどで作った方が確実なだけに、一度きっちり打ち切り宣言をした上で、XPで一から作り直した方がよさそうだが、こちらは作者との相性が非常に悪く、精神衛生上極めてよくないという問題点がある。」

鼎「エンターブレインさんが【恋愛シミュレーションツクール2】のデータをインポートして作れるような【恋愛シミュレーションツクール3】を出すか、せめてXPやVista以降でも快適にプレイできるようになるパッチを出してくれたら、万事解決なんだけどね。」

逆沢「それをいうなら、【シミュレーションRPGツクール2】を作るか、そっちのパッチを先に出して欲しいわ。」

愛原「今の所、エンターブレインは、そういう声を完全に無視しているからな。【恋愛シミュレーションツクール2】のバグに関しては、ここの作者もユーザーサポートに苦情出した事があったし、他のユーザーからもあってもおかしくないと思うが、【ご期待に添えず申し訳ありません】と、まるで判を押したような模範文で返して来て、もう駄目だと感じたものだ。」

逆沢「ゼニにならねぇ事はやらねえんだヨっ!!ってのが、偽らざる本音かもね。営利法人だし。」

愛原「最初に悪い所ばかりふれてしまったが、【恋愛シミュレーションツクール2】には、パラメータの表示や操作・レイアウト作りが簡単に行えるとか、モンタージュ機能が充実している為、素材集めにあまり苦労しないとか、作成できるセーブファイルがデフォルトで無限だとか、色々美点も多いんだけどな。」

鼎「弱点がむごすぎるけど、XPとかですらないような、強力な長所も持っているツールだよね。」

逆沢「ツクールXPやツクールVXが優等生キャラなら、【恋愛シミュレーションツクール2】は本当にイロモノキャラね。」

鼎「学校の成績が悪くても、プロ野球選手としてはそれなりに一流というタイプかなー? 【恋愛シミュレーションツクール2】は。」

愛原「むごい不具合さえなければ、それなりのプロ野球選手のようなものだろう。だが実際には不具合が酷すぎる。たとえるなら、暴行事件とかピンクスキャンダルを繰り返しやすい性格のプロ野球選手のようなものだ。」

逆沢「そいつは駄目だわ。プロ野球選手としての実力がどうこう以前に、社会人として問題がありすぎるってのは。」

愛原「だから【恋愛シミュレーションツクール2】は、暴れ馬なんだ。【シミュレーションRPGツクール95】の場合は、できる事は限られるが、いわばバント職人としては優秀みたいなノリでの特定分野での使いやすさとか、監督の腕次第で活躍の場が広がるみたいな、一種の可能性と魅力がある。だから古いツールの割りには、微妙な需要もある。【恋愛シミュレーションツクール2】の場合は、突然キレて、監督やファンに殴りかかって来かねないような性格(?)的な問題点があって、そこが厄介なのだ。」

逆沢「同じXPでも、まともに動作しない可能性がままあるって事は、たとえるなら、ファンやチームメートによって態度をコロコロ変えて、嫌いな奴には徹底的にひどい振る舞いをするようなワガママ選手のような感じだもんね。」

鼎「【シミュレーションRPGツクール95】は、そういう意味では優等生だったよね。確かにパントしかできないみたいな不器用さはあるけど、古参の割りにはMeでもXPでも動くし。」

愛原「【シミュレーションRPGツクール95】は、監督がちゃんとした使い方をする限りは、名選手だったんだけどな。」

逆沢「ツクールXPは?」

愛原「優等生だが、一監督の立場として、使いたくない選手だな。あのスクリプトという機能と、PC自体にハイスペックを要求する姿勢が、いかにも【オレ様を使いこなせるものなら使いこなしてみろ】と言ってるみたいで、何となくムカつく。そこを我慢して使いこなしてこそ名監督なのかも知れないが、精神衛生上の問題というのは、そういう意味も含む。元々機能の限定された【シミュレーションRPGツクール95】を一人前にすべく使いこなそうと努力するのは楽しい作業だったが、ツクールXPにはサッカーの中村俊輔や大リーグのイチローに近いにおいを感じたのかも知れない。」

鼎「一流の選手ばかりを集めて戦った、かつての長嶋巨人よりも、野村再生工場の方がどちらかというと好きって事かなぁ?」

愛原「・・・それは少しあるかも知れん。ツクールXPやツクールVXを使いこなすのも魅力だとは思うが、それはここの作者の仕事ではないような気もする。一流の戦力を率いて多くの戦果をあげて多くのファンをつかむよりも、むしろそういうライバル相手に、限られた戦力で善戦する方が好みなのは確かだ。」

逆沢「まさしく嫌われ者路線。今をときめく流行のヒーロー相手に喧嘩を売っては敗北を重ね、勝ってもヒーローのファンから石を投げられるような役回りね。」

鼎「ヒーロー長嶋巨人を敵に回していた頃の、イヤミでふてぶてしい野村ヤクルトみたいな役柄みたいだね。」

逆沢「それで今後の予定は?」

愛原「夏は、ゲーム作成上のモチベーション的には最も上がる季節なので、もう少しだけ【恋愛シミュレーションツクール2】で頑張ってみる。頑張っても駄目なら、もう一つの企画に切り替える。」

鼎「夏は、世間的には一番モチベーションが下がる時期なのに、変わってるね。」

愛原「実は7lcwも+2の方も、公開時期が秋以降である事から分かるように、夏は最も制作意欲が高まるのだ。逆に冬は仕事が忙しい事もあって、製作はあまり進まない。」

鼎「でもたわごとコーナーは、冬から春が一番更新が多いけど。」

愛原「まぁ気にすんな。という訳で最後になったが、今回のテーマは、【恋愛シミュレーションツクール2の魅力?】な。」









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