トップページに戻る


愛原様のたわごと(09年9月6日)





愛原「選挙も終わったし、俺様も隔週更新の通常モードに戻ったぞ。」

逆沢「お前は、どこぞの政党の応援団員か? 選挙があろうがなかろうが、あんたの日常には変わりないでしょ。」

鼎「どっちかというと、選挙モードの時の方が暇だったのか、更新が多かったくらいだよね。」

愛原「更新というのは、暇だからするというものではないのだが・・・。モチベーションとか動機付けといわれるものの問題なだけだろう。」

鼎「という訳で、今回もウディタ感想シリーズから。」

愛原「そんなに毎回、ウディタのネタばかりできるはずないだろう。却下。」

逆沢「じゃあ、制作状況をば。」

愛原「毎回、制作状況説明してたら、完全にネタバレになっちまうじゃねえか? そんなアホな企画なんか、もっと却下だ。」

逆沢「じゃあ、今回の更新はなかった事にして・・・。」

愛原「すんな、すんな。分かった分かった。それなら制作ネタから斜め15度くらいのネタやるから、更新させろ。」

逆沢「斜め15度ってなんやねん。意味分からんわ。」

愛原「まぁとりあえず、話を聞け。とりあえず今回、制作中の作品に関してだが、現在日本を舞台にしているとは今までに何度か触れた。で、実際に制作に携わって、ファンタジーを舞台にした方がどれだけ楽だったかと、今更に気づいた点も前回触れたわな。」

鼎「素材集めが結構、大変とかいう話だったよね。」

愛原「今回は、シナリオ面から、現代日本を舞台にした場合に考慮せざるを得ない課題について触れたいと思う。テーマタイトルは【実在モデルをどこまで採用できるか?】だ。」

逆沢「おお、これはシンプルに興味深いだわ。」

鼎「でも7lcwシリーズも、風刺ゲームだけあって、元ネタがありそうなイベントとか、モデルがいるとしか思えないようなキャラクターが登場してたよね。」

逆沢「ああ○○○派とかね。あいつら、本当に強すぎるわ。あれだけ選挙で大逆風にさらされたのに、何気に全員、今回も当選してるし。」

鼎「厳密には、一人は引退したけど、その代わり、息子さんがあれだけの世襲批判や逆風も乗り越えてるし、本当にすごいよね。」

逆沢「殺されても死なない連中というのは、ああいうのを指すんだとつくづく思ったわ。」

鼎「実際、小選挙区で殺されても、比例復活で死なずに済んだ人もたくさんいるよね。」

愛原「いきなり話を脱線させるな。とにかく、この実在モデルというのをどこまで採用できるか? これについて今回は少し掘り下げてみようと思う。まぁこの実在モデルというのは、人物モデルであったり、建物モデルであったり、商標物モデルであったり、色々あったりするけどな。」

鼎「全てが著作権フリーであったり、肖像権フリーであれば、簡単なのにね。」

逆沢「でも有名人とかなら、問題ないんじゃない? 森喜朗とか安倍晋三とかの写真くらい、ネットでも新聞でも所構わず使われてるし。」

鼎「それをいったら、週刊誌の広告とかにも、色んな有名人の顔写真が掲載されているよね。最近では酒井法子さんとか押尾学さんとか。」

逆沢「まぁ酒井法子とかは【逮捕された容疑者】だけど、そうでないアイドルとかでも、オメデタとかスキャンダルとかがあれば、すぐに顔写真入りで掲載されてるから、事実上、有名人に関しては、肖像権はフリーと考えても良さそうな気がするけどね。」

鼎「でも週刊誌やテレビが、ガンガン芸能人の映像や写真を無断使用してもおとがめナシだけど、私達が芸能人の写真や映像を勝手に使用したら、訴えられたりする事もあるよね。」

逆沢「そういや、そうね。なんなのこの差って感じはあるわ。」

鼎「そういえばすこし前に、【ジャニーズ系の動画を有名な動画サイトにアップしたらすぐに削除になるけど、吉本系の動画を有名サイトにアップしてもそんなに削除にならない】という記事を読んだ事もあるよ。同じ芸能界なのに、どうして差がつくんだろうね。」

逆沢「東京と大阪の差なんじゃない?」

愛原「残念。正解は、企業の方針だ。【著作権違反や肖像権違反という犯罪は親告罪】なので、企業側が迷惑だと思えば訴えられるし、そうでなければ訴えない。ただそれだけの事だ。」

逆沢「つまりジャニーズに比べて、吉本は寛大だと。」

愛原「企業の方針の差だな。これは吉本興業の担当者もコメントしている事であるが、吉本は無断でアップされる事も含めて、プラスの宣伝効果としてとらえているらしい。一方、ジャニーズの場合は、肖像権を安売りしない事も含めて、営業戦略としているという事だ。ゲームソフトメーカーでも、コナミみたいに同人誌サークルを本気で訴えた所もあれば、同人化大歓迎を公言している企業もあるし、つまりはそういう事だ。」

鼎「つまり企業の考え方次第って事になるんだろうけど、これってその素材を使わせてもらう側からしたら、分かりにくいよね。」

逆沢「はっきりとOKかNGかを示している企業なら対応もしやすいけど、実際はどっちとも公言していない企業が大半だからねぇー。そういうところは、差別的な対応もしてきそうだから、尚更扱いが難しいわ。」

愛原「実際に、とある大企業が大々的に無断で営利使用(というか盗用)してても見ていないフリをするくせに、別の個人が営利でない無断使用をしてても、そちらは裁判で訴えるなんてケースもあるからな。相手チームによってストライクゾーンを変えまくる審判ほど、厄介な存在はないと思う。」

鼎「芸能人であれ、メーカーの製品であれ、企業に所属が帰属するものは、企業の考え方や気まぐれ次第で、アウトにもセーフにも変わるから、できる事ならあまり触れない方が無難かも知れないよね。」

逆沢「企業は、個人と違って、統一された意思を持たない事もあるから、担当者が変わるごとに見解が変わる事もあるしね。」

愛原「個別に使用していいかとメールで問い合わせても、OKともNGとも断定しない、曖昧な返信しかしない企業もあるらしいからな。」

逆沢「予防線を張ってるんじゃない? OKと言い切ったら、今後そのお相手がどんな使い方をしても、あるいは想定外の反響を受けた時にも困る。けど現時点でNGといえる程の材料もないし、宣伝効果も期待できそうであれば、今、ダメともいいたくないみたいな感じで。」

愛原「ファンサイト系やレビューサイト系のホームページを運営している人は、この手の壁に当たって、企業側の対応に失望する事もあるようだ。」

鼎「レビューサイト系は、ちょっと企業側にとって勇気がいるよね。高評価なら宣伝効果になるけど、低評価なら逆効果だし。」

逆沢「でも、褒めちぎることしか能のない、企業の回し者みたいなレビューサイトやファンサイトなんかいらんわ。」

愛原「そのせいか、いちいち企業側に承認を求めない人も多い。あるいは著作権に引っかかりにくい範囲の(例えば画像は使用しない等)あいまいな引用に留めるケースもよく見かける。」

逆沢「ああ、【引用】で思い出したけど、最近は教科書や参考書の業界も、大変らしいわね。著作権持ってる作家とかが、いちいち教科書や参考書で使用するにあたって、無断で引用するなと抗議してるらしいし。」

鼎「おかげで、国語の読解問題とかも、作りにくくなって、テスト問題を作る先生や業界も大変になってるらしいよ。」

愛原「何でもかんでも、著作権著作権の世の中だからな。全文丸写しならともかく、引用くらい、俺は構わんと思うのだが。」

逆沢「でも例えば小林よしのりも、昔、そんな事で文句言ってた事があったわね。小林が描いた漫画の数コマを根拠に、小林批判をする人が現れたんだけど、それで小林は【作者に無断の引用は著作権違反であり、盗用だ】と主張したらしいわ。」

鼎「でも逆に政治家の人は、【発言の一部だけを引用して批判するな!】とかいうよね。全部出したら盗作。引用も盗作。でもソースもなしで批判したら、それはそれで証拠もないのに批判するなとか、そんな事言った(書いた)覚えないと逆切れする。ちょっとズルいよね。」

逆沢「そういや、郵政人事を巡って鳩山邦夫が【西川善文社長の後継候補リストが同封された手紙を麻生から受け取った(つまり麻生は元々、西川総裁をクビにする気まんまんだったのに、初心をひるがえした証拠)】事をバラした時に、麻生は【内容を全部見せるということが果たして正しいことか】と、鳩山批判をしてたわね。証拠を出さない段階では、鳩山はソースのないいい加減な事を言うみたいな口調で批判してたのに、ソースを出したら私文書を勝手に公表するなんて人間としてどうかしてるみたいに批判したりして、とことんズルい人間だと思ったわ。」

愛原「まぁ麻生太郎や小林よしのりの件は少し特殊な例として、引用というのは本来、難しいものではあるんだけどな・・・。7lcwシリーズも含めて、偏ったキャラクターの偏ったメッセージだけをキャプチャーして引用すれば、それで全く違う印象を閲覧者に与える事はできるからな。」

逆沢「もしも戦術画面や全体マップを一切掲載せずに、メッセージイベントの部分ばかり10ほどキャプチャーして掲載したら、SLGではなくAVGと勘違いする人が現れても、確かに不思議はないだろうしね。」

愛原「とかいって、作品全体をコピーして、勝手に無断配布されても困るってのも十分理解できる・・・。」

逆沢「著作権の問題は、ある意味、利用する側の良心と利用される側の寛大さで、成立してる部分はあるからねぇー。」

愛原「まぁ俺としては、多少キツいレビューされても、レビュー自体してもらえないよりははるかに上という立場だから、この手の問い合わせに対してNGを出す事はほぼないけどな。」

鼎「ところで話は少し変わるけど、現実世界を舞台にした場合、どこまで実在の人物や商品や建物を出していいかという課題にも当たると思うけど、これはどうすればいいかなぁ?」

逆沢「私は、有名なものなら別にいいと思うけどね。ほら昔、ジャイアンツの選手として登場する主人公が活躍するアニメとか漫画が、結構あったじゃない。あれには長嶋とか落合とか結構、有名な実在のキャラクターもいっぱい出てたでしょ。敵チームのやられ役も含めて。」


鼎「そうだよね。他球団在籍の実在の選手が、やられ役として出てたくらいだから、もしかして有名人なら、誰をどんな風に扱ってもいいのかなぁ。」

愛原「でもプロ野球の機関が公認しない限り、実名で選手が登場するプロ野球ゲームは販売できないみたいな決まりもあるらしいし、その辺の区別がやっぱりよく分からんな。」

鼎「なんか、ダブルスタンダードだらけだよね。漫画とゲームでは、ストライクゾーンがかなり違うのかなぁ?」

逆沢「それってすごく困るんだけど。あっちで余裕で使われてたから大丈夫だと思って、私達が同じように使用したら即アウトってなったら、すごく困るし。」

鼎「つまり実在のプロ野球選手をゲームで登場させるのは難しいって事かなぁ?」

逆沢「しゃあないわ。登場させるなら、政治家くらいに留めた方が無難なんじゃない?」

鼎「でも実在の政治家が、そのまま実名で登場する作品なんて聞いた事ないよ。党名でも【民自党】とか、そんな微妙な党名はよく登場するけど、そのままストレートに【自民党】って登場する作品も、ちょっと記憶にないよ。」

愛原「ノンフィクション系の漫画や小説なら、一応なくもないが、全体としてはかなり少ないな。織田信長とか坂本龍馬のように、昔の時代の人なら特に問題なさそうだが、現代の政治家や政党をそのまま使うのは少し難しいのかも知れん。」

逆沢「でも確か、泥酔状態のまま記者会見をやった中川昭一が主人公のゲームって存在してなかった?」

愛原「ブッシュに靴をぶつけるゲームもあったな。」

鼎「そういえば政治家や政党から訴えられた、漫画やゲームもないよね。」

逆沢「ああ、そういやそうだわ。世界のブッシュも、中川昭一も、実際に訴えたなんて話は聞かないし、案外、政治家をゲーム化するのは、セーフなのかも知れないわね。」

鼎「つまりプロ野球選手はアウトっぽいけど、政治家はセーフっぽいと。」

愛原「どっちにしろ俺は、有名人を実名のままゲームに登場させるような、危ない橋を渡る予定はないぞ。」

逆沢「なんだ、ツマンネ。」

鼎「じゃあ、人物ではなくて地名や名所みたいな固有名詞だったらどうかなぁ?」

逆沢「東京とか大阪を作品に出して、問題になる事は100%ないと思うけどね。そもそも訴えようがないし。」

鼎「でもたまに、架空の地名が作品中に登場する事もあるよね。野比のび太君の住所とか。」

愛原「東京都練馬区までは実在する地名だけど、その先は架空だったな。」

逆沢「ま、そりゃしゃあないわ。聖地巡礼ネタにはなるかも知れないけど、色んな意味でヤバ過ぎる。」

鼎「でも最近はやりの聖地巡礼は、観光にも貢献するから、もう少しリアリティーのある地名にしても良かったかも知れないよね。」

逆沢「それはいえるかもね。地名や名所に関しては、もう少しくらいはリアリティーがあった方が、かえってプラス印象かもね。」

愛原「同じ固有名詞でも、人物名はNG傾向が強いのに、地名はむしろ歓迎の傾向が強くなりつつあるのかも知れんな。」

逆沢「【○○の舞台となった街】みたいな感じで、行政がPRに乗り出してる所すらあるしね。」

鼎「特に地方を舞台にした作品は、歓迎されやすい傾向がありそうだよね。」

愛原「愛着がわくからな。ヤンキーものとか、反社会的な作品の舞台になる事もあるが、それでも無名よりはマシという事か、賛否両論以上の評価にはなってるような気はする。」

逆沢「ところでふと思ったんだけど、有名な場所には、大抵ランドマークがあるわね?」

愛原「なんだ? ランドマークがどうかしたのか?」

鼎「ランドマークって、東京タワーとか甲子園とか奈良の鹿とか、そういう地域の目印とか宣伝塔として機能している建物や自然やシンボルの事だよね。」

逆沢「そう。でもランドマークって、確か必ずしも公共物ばかりじゃなかったわねぇー。」

愛原「甲子園球場とか、通天閣とか、なんばグランド花月とか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとかは、民間企業の所有物だな。」

逆沢「・・・なんで関西のランドマークばかり例に出す。ていうか、企業の所有物を、無断で作品に登場させていいの?」

愛原「甲子園を目指す高校野球児をテーマにした作品は数多いが、それで甲子園球場を保有する阪神電気鉄道がクレームをつけたなんて話は、聞いた事もないけどな。」

鼎「じゃあ、甲子園をゲームに登場させても問題ないって事かな?」

愛原「高校野球シミュレーションなんてゲームがベクターに登録されていて、人気もあるようだが、特に問題はなさそうな気もするけどな。」

逆沢「ランドマークに関しては、企業も寛容って事かな?」

愛原「訴えられた例は心当たりはない。但し、自主規制してるとしか思えない例はなくもない。」

鼎「たとえばどんな?」

愛原「桃太郎電鉄という有名なゲームシリーズがあるだろう? あれに登場する物件なんかは、自主規制しまくりの恒例だな。」

逆沢「ああ、あの作品は、固有名詞はとことん出さない方針みたいだからね。」

鼎「どんな例があるの?」

愛原「例えば桃太郎電鉄12という作品を例に取ると、大阪府内に【映画ランドジャパン】という物件が登場する。何がモデルかは想像つくわな。」

逆沢「思わず笑ってしまったわ。ってか10行ちょい上に答え出てるし。」

愛原「他にも、色々面白い物件があるぞ。大阪駅で最も高い物件がなんと【茶屋町テレビ局】という名称なのだ。普通に【テレビ局】としてたら、大阪市内でも何局もあるから特定できないだろうに、茶屋町なんてマイナーな地名出したら、思いっきり特定できるだろと。」

逆沢「それ、まんま毎日放送(MBS)やん。」

愛原「他にも枚方にある【菊人形パーク】とか、天王寺にある【仰天閣タワー】とか、宝塚にある【漫画の神様記念館】とか・・・。」

逆沢「制作者さんのネーミングの良さに拍手だわ。ってか、ひらパーや通天閣は民間企業の持ち物だけど、手塚治虫記念館は市立だから、何も別名にしなくてもいいような気がするんだけど。」

愛原「【手塚治虫】の部分が、モロに個人名だから遠慮したのかも知れないな。」

鼎「でも、この桃太郎電鉄シリーズを例にして見てみたら、何となく実在の名所をどう扱ったら無難かが、参考にできなくもないよね。」

逆沢「【個人名や企業名は、元ネタが分かってもいいけどとりあえずボカす】みたいな感じね。」

鼎「甲子園球場だけは、実名のまま使っても差し障り無さそうだけど、これもできたらボカしたほうがいいかなぁ? 別に野球漫画でなくとも、きっかけがあったら割とそのまま使われるランドマークでもあるし。」

愛原「【甲子園】というのは西宮市内の一地名でしかないし、【球場】も普通名詞だからかな? 高校野球で使われるだけあって、そこらの公営施設よりもはるかに公共性が高いのも、理由の一つかも知れん。」

逆沢「京都や奈良にある寺社関連も、宗教法人が保有してても、実名で使用されるケースが多そうだしね。」

愛原「世界遺産や国宝やら重要文化財の類に関しては、そもそも事実上の公営直轄施設だからな。税金も投入されているし。」

鼎「じゃあ、人間国宝の桂米朝さんとかは、実名でゲームに出してもOKって事?」

愛原「手塚治虫記念館と同列に考えるなら、人名が関わってるだけで、困難がつきまといそうな気がしてならん。」

逆沢「あぁ〜、ややこしい。現実世界を舞台にしようとすると、色々いらん事で悩みそうだわ。」

愛原「そのせいか、故意にランドマークが多く登場するような都市を避ける漫画やアニメの作品も多い気がする。東京の都心部にこだわらず、ちょっとずらして練馬や世田谷や多摩地区のベッドタウンとか、埼玉や千葉を舞台にする作品も多いしな。同じ東京でも、千代田区や葛飾区みたいな個性の強い地域は、それだけの個性を生かせる作品でないと使いこなせないという事かも知れん。」

鼎「関西が舞台の作品でも、大阪市内を舞台にすると個性が強すぎるせいか、兵庫とかの周辺地方にずらしてる作品もあるよね。」

逆沢「個性の弱い都市ほど、よくいうと汎用性があるからね。特にベッドタウンといわれる都市は、全国どこでもそんなに大差はないし。」

愛原「個人的にも、ヘッドタウンを舞台にした方が、素材的にも悩みが少なくて済むというのはある。札幌だろうが仙台だろうが広島だろうが福岡だろうが、実質的にはどこを舞台にしても、特に問題はないからな。」

逆沢「過疎の町とか、工業地帯とか、下町エリアとか、大都会の中心とか、高級住宅街とか、そういう所は、汎用性という点では確かに少し見劣りするからねー。」

愛原「しかしせっかく現実世界を舞台にするのなら、日本中のどこを舞台に置き換えても代用の利くベッドタウンなどではなく、もっと【その都市らしさ】が出る地名を扱いたいという気持ちもある。幸い地名だけは、(余程細かくならない限り)割と自由に使えるわけだから。」

鼎「人名や施設を現実そのまんまで使うのは勇気がいるけど、何でもかんでも架空づくしにするなら、ファンタジーを舞台にするのと大差ないもんね。」

逆沢「それなら、【日本】を舞台する必然性すらないしね。」

愛原「現実の都市らしさをできるだけそれっぽく再現しているという点では、やはりドラマ系が抜き出ていた印象もある。最近は採算が取れなくなったせいか、あまり見なくなったが、一時期のサスペンスドラマには、その温泉街らしさをよく宣伝したようなドラマも多かった気がする。」

逆沢「ってか、あれはまんま宣伝だし。」

愛原「宣伝であろうがなかろうが、その都市らしさが出た作品というのは、ファンタジーでは味わえないある種の醍醐味はあるからな。」

逆沢「そういう作品に挑戦してみたいわけね。」

愛原「そこまで大それた野望はないけどな。けどせっかく現実世界を舞台にするなら、どこでも代用できるベッドタウンばかりが舞台では、つまらんと思うのだ。例えばドラえもんや空条承太郎が、大阪や名古屋や福岡のような個性ある都市に遊びに来てもよいとは思うのだ。」

逆沢「それやったら、イメージがズタズタにされそうだわ。」










トップページに戻る