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愛原様のたわごと(09年12月25日)




愛原「今年最後のたわごとコーナーは、恒例の政治ネタだ。」

逆沢「よりによって、皆が年末で忙しい時や、年始でのんびりしたい時に不謹慎ネタか。本当にどうしようもない事するわねぇー。」

鼎「でも久しぶりだから、ちょっとだけホッとする人もいるかも知れないよ?」

逆沢「いないいない。ウザいだけだわ。」

愛原「政治ネタに耐性のない人は、うちのサイトにはそもそも向かんぞ。そういうゲームを中心に置いてるし、今、作ってるゲームも風刺っちゅうか、それ系のネタはしっかりと入れているからな。という訳で今回のテーマは【政権交代から3ヶ月が過ぎて】だ。」

逆沢「全くゲームと関係ねぇー。」

愛原「別にいいじゃねえか? 最近、ちょっとご無沙汰の政治ネタだからな。今回は年末スペシャルとして、ガンガン政治ネタで行くぞ。」

逆沢「ひええー。なんてむごすぎる年末スペシャル〜!!!」

鼎「それで、民主党政権が始まって3ヶ月が過ぎたけど、感想はどんな感じかなぁ?」

愛原「ドラマに出てくるような姑さんのように、重箱をつつけばいくらでも不満はあるが、まぁ現時点ではこんなもんだろうというのが率直な感想だ。むしろ世論が敏感すぎる。そもそも戦後50年与党を務めてきた自民党時代からの流れを改めようとしているわけだから、たった3ヶ月で総評するのは無茶だろう。」

鼎「アメリカのオバマさんも、ブッシュ政権が残した負の遺産の処理に大わらわみたいな所があるよね。」

逆沢「そりゃあ、政権が交替したから、前線から軍を即時撤退って訳にもいかないし、リーマンショックによるダメージを、即解決って訳にもいかないだろうからねぇー。」

愛原「戦争は始めるより、終える方が難しい。ベトナム戦争の後遺症も20年くらい続いたし、その間、1985年あたりでは、平和を謳歌した日本の経済力が超大国アメリカを大きく脅かした頃もあったからな。」

鼎「今では信じられない事だけど、日本企業がアメリカ企業をどんどん買収しまくってた時期もあったそうだよね。」

愛原「一部の極右主義者が【平和ボケ】なんて言葉を軽々しく使うが、平和の力は強い。少なくとも無駄な戦争をしかけて国力を削りまくっている国よりは、はるかに強い。戦争の全てがマイナスとは言わんが、【マイナスな戦争】というのは間違いなく存在するし、その方がはるかに多いからな。」

逆沢「そう考えると日本としては、あまり他国の戦争に深く首を突っ込みすぎたくはないわねぇー。」

鼎「でもオバマさんは、ブッシュさんの【国際社会を無視した単独行動路線】を撤回する代わりに、【国際社会全体でこの難題を解決しないとならない】というスタンスで、他国にも戦争の後始末を要請しまくってるし、このままだと同盟国の立場としては、まだまだ巻き込まれそうだよね。」

逆沢「沖縄問題にしても、日本側にとっては、オバマ政権に変わったからといって、そんなに良くなった印象はないわね。」

鼎「世論としては、【決断できない総理】みたいな表現をされて支持率が下がってるみたいだけど、これはどうかなぁ?」

愛原「鳩山は、色んなアドバルーンをあげて世論や各党の反応を見ながら、じっくり検討するタイプだから、即断即決はしないだろう。うかつに即断即決をすると、野党や反対派から余計に反発を買う恐れもあるしな。」

逆沢「まぁ独断・即決で物事を決めようとしたら、【独裁的だ】とか【十分な審議を尽くしてない】とか【そんな簡単に結論を出していいような、軽い問題なのか?】いう理由で攻撃を受けるのは目に見えてるもんねー。」

鼎「でも100人中100人が納得する方法なんてないだろうから、どんなに時間をかけて慎重に結論を出しても、必ず反発は出ると思うけど・・・。」

逆沢「そりゃダム建設を強行しても中止しても、反発は出るようなもんだわ。国債を大量発行してもしなくても、反発は出るだろうし、全員を納得させる事なんて、どの政党の誰が決断しようと無理だわ。」

愛原「俺としては、沖縄問題に関しては、見直しすべきと考えている。というのも、もし今回、アメリカの圧力に負けてしまえば、今後、アメリカにどんな無茶な要求をされても、全て飲まねばならなくなる展開になりかねないからだ。来年は、10年に一度の安保更新年でもあるから、この期にグアム移転費問題から思いやり予算問題、さらに地位協定の見直しまで踏み込みたい。なぜかマスコミは、米兵やその家族による不祥事(と、その経過・結末)を大きく放送しようとしないが、こういうアメリカ側の交渉上のウイークポイントをもっと表に出すことで、交渉を有利に進められる余地もあると思うんだがな。」

鼎「でもアメリカ側は、麻生政権までに既に約束された事だから、鳩山政権はそれを履行しなくてはならないと主張してるし、日本国内にもそういう主張の人は多いよね。」

愛原「アメリカもかつて、ブッシュ政権に交代した途端、温暖化問題やパレスチナ問題など、多くの外交上の約束をチャラにしまくったではないか? またスペインなどでも、政権が交替した途端、即座にイラクに派兵した兵を撤収させているし、政権交代すれば、こういう事が起きるのはむしろ当然だ。政権交代しても前政権のそれを全て引き継がないとならないというなら、政権交代させる意味がない。それともお前らは、自民党政権が約束した公共工事は、全てそのまま計画通り進めないと駄目だとでも言いたいのか? 建設計画が持ち上がった当時と、事情が大きく変わっているようなものも多いのに。」

逆沢「つまりあんたとしては、沖縄問題は安易に妥協すべきではないというスタンスなのね?」

愛原「当然だ。ただダム問題と異なり、外交問題は相手がいるからな。日本政府が方針を決定しても、相手がそれに同意しなければ、なかなかこちらの思惑通りには進まない。難しい問題なのは理解できる。」

逆沢「せめて明らかな不平等条約くらいは、是正すべきだと思うけどねー。」

鼎「でもアメリカ側は、守ってあげてるから当然だというスタンスだよね。」

逆沢「ヤクザが【守ってあげる】事を大義名分に、みかじめ料を取るようなものだけどね。」

愛原「かつての明治政府の外交官のように、タフな交渉をして、不平等条約は撤廃に持ち込むべきだ。明治以降の日本が発展途上国から抜け出せたのも、それが大きな理由の一つだしな。ポチとして他国からなめられる国から、尊敬される国、尊敬される国民に昇格する為にも、この手の交渉は毅然と行なわねばならない。超えなくてはならない険しい険しい山なのは、十分に理解できるが、安易に諦めるとそのうち植民地時代の東南アジアや中国みたいになってしまうぞ。明治時代の日本が、なぜ当時の東南アジアや中国の二の舞にならずに済んだのかを、今の国民ももう少し真剣に考えるべきだ。」

逆沢「ただ心配なのは、総理が未だに今後の外交方針を定め決めてない事なのよねぇー。交渉するもなにも、まず日本側の目指す方向と、落としどころのラインがないと、どうにもならないし。」

愛原「だな。仮に基地問題で期待通りの成果がでないにしても、その代わりに地位協定を改定するとか、グアム移転負担金をチャラにするとか、何かの【手みやげ】というか【戦果】がないと、国民も納得しないし、アメリカになめられない外交力をアピールする事もできないだろう。少なくとも一方的に相手の言いなりだけは避けなくてはならない。それでは自民党政権と同じだし、万が一、アメリカの要求のままに満額回答をしようものなら、今後もちょっと脅せば何でも言いなりになる国と認識されて、さらに圧力が強まる一方になるぞ。」

鼎「じゃあ外交問題はとりあえずそれくらいにして、次は内政問題に行きたいけど、蓮舫さんとかが活躍して【事業仕分け】とかはどうだった? 割と好評だったような気がしたんだけど。」

逆沢「科学者とかが未来への投資を切り捨てるとは何事かとか怒りまくって、その分野では結局玉虫色に収まった感じもあるけどね。あとどっかのおばちゃんが、【私の話も聞け】と言わんばかりに蓮舫さんに゜かみついてるシーンもあったっけ?」

愛原「かみついたおばちゃんに関しては、擁護のしようもないな。そもそも科学振興事業にしろ、人権啓発事業にしろ、景気刺激事業にしろ、タテマエの段階で、おかしな目標や理念を掲げた事業など一つもないに決まってるのだから、その事業のタテマエ上の目的だの理念だのを熱く語られても困るのだ。問題は、その事業の予算がまともに無駄なく使われているのか? ちゃんと成果が出ているのか?の2点。それを勘違いした人が多すぎる。」

鼎「それは言えるよね。官僚の天下りさんが作った特殊法人とかは、実質的にマージンを抜くだけの所もあるし、赤字を垂れ流してほとんど誰も訪れないような施設を作りまくってる所も多いし、そういうのが問題なんだもんね。」

逆沢「それでも連中は、科学振興に貢献してるとか、地域の発展に貢献してるとか、色んな理由をつけて、その事業の必要性を熱く訴えるけどね。」

愛原「必要なのは、あくまで【無駄】な予算を削ること。だがそれを勘違いした人が多い。また間違った運用をされている事も多い。俺に言わせれば、訳の分からない天下りみたいなものを、多数辞めさせるなり、そういう部分だけを解体すれば済むことなんだが・・・。」

鼎「でも、そうならない所が難しいんだと思うよ。仮にもし科学振興費用を削った場合は、上の方にいる天下りさんの給料はそのままで、元々安月給の現場の科学者さん達の報酬がさらに減る可能性の方が高いみたいだし。」

逆沢「ああ、それ言えるわ。確か前の政権の時に、介護保険の報酬額が増えて、これで介護従事者の給料が増えるかもと言われたけど、実際には施設の運営費がかかるなどの名目で、上の方がほとんどピンハネしてしまって、一般の介護従事者の給料にはほとんど反映されなかったなんて話もあるし。」

鼎「とすると、天下りさんとか偉いさんが人事や経理や事業の発注権を握っている限りは、どんなに公的補助金を増やしても上の方の報酬が増えるだけで、逆に事業費を減らせば真っ先に下の方の報酬が減らされるだけになってしまうって事かなぁ?」

愛原「それはあり得る。つまり現場で働いている下っ端の従業員の給料を人質にとって、【国の補助を削れば、日本の技術力はこんなに落ちるぞ】と脅してるんだ。【お前ら、天下りや幹部どもの給料を減らすか、お前ら自身が辞めればそれで解決】って、俺なんかは思うんだけどな。」

逆沢「ODAなんかでも、その国の権力者の個人財産が増えるだけで、一般国民の生活水準向上にはほとんど貢献しないという話もあるしね。」

鼎「なんとか上の方の役職の人の報酬や、利権業者への無駄な発注を減らせるような形の、事業仕分けができればいいのにね。」

愛原「テレビでは、安月給で働く科学者の卵みたいな人が取り上げられていたが、こういう人達に予算が回らず、上の方がほとんどピンハネしてると思うと、気の毒にもなったな。」

逆沢「まぁグッドウィルとかが派遣事業をやってた頃も、派遣業者側が5割以上ピンハネして、本当に現場で働いている人にはわずかの給料しか入らないみたいな事もあったらしいからねー。」

愛原「実際に現場で働いている訳でもない偉そうな奴らの方が、実はもらえる報酬が多いなんて、どう見ても異常な社会だ。」

鼎「でも偉そうな人達に反抗してクビにされてもアホらしいからという理由で、偉そうな人に逆らわず黙々と安月給で働いている人も多いよね。」

逆沢「実際には、その大して働いてもいないのに人事権や予算配分権などを振りかざして偉そうにしている人達がいなくなれば、現場も助かるだろうにね。」

愛原「民主党は、そういう部分にも、もっとうまくピンポイント攻撃をして欲しかったな。」

逆沢「内政問題では、子供手当をどうするとか、暫定税率をどうするとか、色んな事も話題になってるわね。」

愛原「この部分に関しては、正直、大きな危惧を持っている。バラマキと非難されても当然だ。景気対策のための一時的な財政出動と異なり、恒久的なものになりそうでもあるから、財源とよく相談して考えてもらわないと駄目だ。」

逆沢「まぁ前政権の麻生が、定額給付金や公共工事の大型解禁なんていうバラマキをやったのに、民主党が国民を締め付けるような政策しかしなかったら、国民に見放されかねないという危惧は分かるんだけどね。」

愛原「自民党がバラマキ重視だったから、民主党も負けずにバラマキ重視というのでは、あまりにも無責任というか危険すぎる。3兆円の無駄削減にも苦労していたくせに、それに匹敵する額の予算を必要とする手当を新たにプラスなんて、どういう了見だ?」

逆沢「確か来年の米軍グアム移転費用の日本負担が1兆数千万円ほどだから、それを止めたら財源は楽勝で確保できそうだけどね。」

鼎「日本国内の無駄をたくさん止めても、なかなか1兆も削れないのに、米軍関連予算を止めたらすぐに兆単位のお金が捻出できるってもすごいよね。」

愛原「まぁそこは、相手あっての事だからともかくとしても、新規事業に関しては慎重になるべきというのが俺の意見だ。人間は【もらえそうなものが、結局もらえなくなった場合】よりも、【既に持ってるものを取り上げられる場合】の方が、より強い不満を感じる生き物だから、一度権益をプレゼントしてしまうと、後で取り上げようとしても絶対に思うようにはいかなくなる。」

逆沢「それは言えるわね。暫定税率を廃止しようとしても、それによる税収をアテにしている地方の反発は必至で、実質的に廃止断念に追い込まれているし。」

愛原「整備新幹線事業にしても、一度着工してしまうと、途中で建設中止とはなかなかいかなくなる。だからやめておけと俺は主張しているのだが、どうも民主党政権の動きはきな臭い。この財政危機の中でも、無理に強行しそうで戦々恐々だ。」

鼎「改めて聞きたいんだけど、正直、民主党政権になって、どんな感じかなぁ?」

愛原「さっきも言ったが当面は注視しながら様子見だ。少し頼りない部分もあるが、財政面以外では、とりあえず前政権より悪くなっている部分もなさそうだしな(日米関係に関しては、一度は乗り越えなくてはならない試練と位置づけているので、関係悪化を問題視する事はない)。」

鼎「時事ネタを採用する際には、民主党はどんな感じかなー?」

愛原「自民党政権時代と違って、未来予測がしにくい難しさ、ウケる失言やウケる問題行為をあまりかまさない難しさ、個性的な趣味を持ったキャラが少ない難しさなどがあり、素材としてはイマイチだな。まぁ先のことは分からないが。」

鼎「という訳で、来年もよろしくねー♪」










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