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愛原様のたわごと(10年2月21日)





愛原「世間では冬季オリンピックの話題で、色々盛り上がっているようだな。」

逆沢「まだ金メダルは取れてないみたいだけどねー。前回の冬季オリンピックよりは、メダル数では現時点でも既に上みたいだけど。」

鼎「前回は、荒川静香さんが金メダルを取ったんだよね。銀と銅はゼロだったから、トータルでもたった1個だけだったんだけど。」

逆沢「今回も果たして金が取れるか? ってかあれだけ多くの選手とお付きの人を連れて行ったんだから、今度こそ前回の雪辱を果たして欲しいんだけどねー。」


鼎「数では既に上回ったけど、参加人数の割にしたら、まだちょっとさみしいかも。後半に期待したいところだよね。」

愛原「世界の人から見たら、【また金満国家ニッポンが、人数だけは大量に送り込んで来やがった】みたいな印象かも知れないからな。大軍を擁しながら、次々と我が国の精鋭達が討ち死にしていくような光景をみてるようで、何となくせつない。」

逆沢「よその国は、もっと少数精鋭戦術で、確実にメダル狙いで挑んでる国も多いからねー。」

鼎「日本では、ちょっと前に事業仕分けが話題になった時に、【日本の選手強化費用は他国と比べても安い。もっと増やせ】と、予算削減に猛反対してた人もいるけど、実際には、日本が選手達に予算計上したいる額は、決して少なくはないよね。」

愛原「強化対象となる選手の頭数が多いので、一人あたりで割れば決して額としては多くはない。あと、数え切れない程のお付きの人とか訳の分からん部分で、限られた予算がだだ漏れになってるからな。スポーツ界の政治利権も結構酷いようで、日本体育協会トップである森喜朗を筆頭として、やたらめったらどこかで聞いたような名前が並んでいるのも大問題だ。」

鼎「冬のオリンピック関連でも、日本スケート連盟会長の橋本聖子さんとか、日本カーリング協会名誉会長の鳩山邦夫さんとかが、トップを勤めておられるんだよね。」

愛原「日本ソフトボール協会会長の山崎拓。日本陸上競技連盟会長の河野洋平。日本バトミントン協会会長の綿貫民輔。日本バスケットボール協会会長の麻生太郎。あと森は、日本ラグビーフットボール協会のトップも兼任している。他にも何人かいたはずだ。」

逆沢「みんな自民党ゆかりの人ばかりなのが、気になるんだけど。」

愛原「そりゃ当時の与党だからな。」


逆沢「うーん。無茶苦茶ねー。肝心の選手に行き渡る前に、かなり多くの税金が、色んな関係者の元に吸収されてしまってるような気がするわ。」

鼎「広く薄く、ばらまいている印象だよね。」

逆沢「メダルが取れそうだからという理由ではなく、【メダルを目指しているから、私達にもお金を回して下さい】とあらゆる競技の関係者が名乗り出て、まんべんなく広く薄くお金を配っている印象かな?」

鼎「どのオリンピックでもそうだけど、日本は選手以外のスタッフの数が特に多い印象だよね。選手の頭数自体も多いけど。」

逆沢「しかもそれだけの事務スタッフを連れて行ってる割に、くだらんチョンボとか平気でするし。仙台のスケルトン女子の選手とか北海道のリュージュ女子の選手が、用具規定違反で、戦う前からどんどん失格で涙目状態になってるし。他国の選手ではありえないようなミスが、頻発しているらしいからねー。」

鼎「たくさんのスタッフがついて行ってる割に、何、仕事してんのかなぁーとガックリきちゃうよね。」

愛原「選手ならルールを知ってても当然だという厳しい意見もある。その一方で、そういうのはコーチやスタッフがきちんと対処しておくべきだろうという意見もある。日本の場合は、日本選手団長でもある橋本聖子を筆頭として、非選手スタッフの数が多いので、具体的に誰に責任があるのか、よく分からない状態になってしまっているのだ。」

逆沢「その橋本聖子は、【もう一度管理、準備の徹底を怠りないようにし、気を引き締めて競技に集中してほしい】みたいな口調で、各競技の監督、コーチあてに注意を喚起する苦言の文書を送ったそうね。つまり橋本聖子は、責任を負う立場ではなくて、責任を追及する立場という事になるのかな?」

鼎「橋本聖子を社長とすれば、各競技の監督やコーチは中間管理職で、選手達は現場の営業マンとか技術者みたいな感じになるのかも知れないね。」

逆沢「で、社長は、中間管理職に最終責任があると、明言した訳ね。」

愛原「橋本聖子は、国母選手の風紀問題が起きた際には、【すべての責任は私にある。スタートラインに立たせないままでは無責任。国母らしく競技をまっとうしてほしい】とかコメントして、不問にした事もあったし、選手には寛大なスタンスなのかも知れんな。」

逆沢「自分も、元選手ではあった御仁だからねー。ま、選手がプレーしやすい環境を整えてあげるのは、他の非選手スタッフの最大の務めだと思うし、分からない事はないけどね。」

愛原「という訳で今回のテーマは、【責任】だ。」

逆沢「おおっ! 今回はなんかちょっぴり固そうなテーマねー。」

鼎「日本人は【責任】の二文字にすごく弱いと言われてるだけに、【責任】という言葉を聞くだけで、思わずサイトを閉じちゃう人もいるかも知れないね。」

逆沢「それ、どこまで【責任】の二文字に弱いねん。」

鼎「でも日本人は、上に立つ者程、責任を取らないようにするためには、いかなる手段も選ばないみたいな所はあると思うよ。」

逆沢「他者が【責任を取って辞めろ】と言っても、【最後まで職務を投げ出さない事が私の責任】とか言って、実質的に責任を取らない奴も多いわね。」

愛原「RPGの世界では、主人公は十中八九、【責任を取る側】ではなく、【責任を取らせる側】にいる。ところがだ。ここでよく考えて欲しい。主人公が悪人と思いこんでる奴は、本当に【責任を取らせるべき悪人】なのか。また【どういう形の責任を取らせるのが妥当】なのか? ちょっとひねくれた視点だとは思うが、これを今回は改めて考えてみる契機にしたい。」

逆沢「勧善懲悪型のRPGなら、悪役はあからさまな程の悪人である事が多いから、何も難しく悩むことはないんだけどね。バッサリ切り捨てればそれでおしまいだし。」

鼎「とすると、今回のテーマは、シリアスな訳あり型の悪役を、どう裁くかという視点になる訳だよね。」

愛原「うむ。こういうテーマは案外、身近な所に転がっているものだ。例えば上で取り上げた国母選手の風紀問題や、用具規約違反で複数の女子選手が戦う前に失格に追い込まれた件について、お前達は、誰に最終責任があるとみる?」

逆沢「全部、選手の責任に押し付けたら、楽は楽だけどねー。けどちょっとそれは引っかかるものがあるかな?」

鼎「風紀問題は、前回取り上げた、朝青龍の引退問題にも通じるものがあるよね。」

愛原「【風紀や本人の素行問題まで、監督やコーチが責任を負わないとならないのか? そんなのは個人の問題だろ?】という視点は、確かに十分理解できる。その一方で、【アスリートは競技で結果を出すべきであり、素行まで第三者があれこれ騒ぐ必要があるのか?】という視点もある。」

逆沢「ああ、その意見に私、賛成。朝青龍が引退に追い込まれた時に、私、日本人の思考回路は元寇の時代と、ほとんど変わってないなーとか思ったくらいだし。」

愛原「元寇? 何でだ?」

逆沢「ほら。鎌倉武士がモンゴル兵に対して【やあやあ我こそは!】とか叫んでいる内に、モンゴル軍の兵士達は矢をぴゅぴゅっと放って、次々日本の鎌倉武士達を一方的に打ち倒していったみたいな逸話があるじゃない。日本人はくだらん礼儀作法ばかりうるさくて、それが足を引っ張っているんじゃないかと思った訳よ。」

鼎「でも大相撲の力士達も、オリンピックの選手達も、どっちも国の税金でまかなわれている部分もある以上、スポンサーである国民の皆様を不快にさせたら、やっぱりまずいと思うよ。」

逆沢「国母選手が、あの生意気な精神状態を維持する事で、競技で最も高いパフォーマンスを発揮できるなら、私はそれでもいいと思うけどねー。プロ野球のイチロー選手とか、ボクシングの亀田選手も、どっちかというとそういうタイプだし。」

愛原「イチローや亀田兄弟は、別に税金で飯食ってるわけじゃないけどな。」

鼎「でも仮に、素行問題や用具規定違反のようなケアレスミスが責任問題に発展した場合は、最終的な責任が誰に行って、どういう責任を取らせるかは、ちょっと難しい問題だよね。」

逆沢「常識的に見れば、トップに最終的な責任が帰属すると、私は思うけど。ほら、下っ端の一官僚や一公務員が、くだらん不祥事を起こす度に、大臣なり知事なり市長なりがいちいち頭を下げてるじゃない。あれと同じ事で。」

鼎「あれ。ちょっと変だと思う事もあるよ。【私が当選したら、役所内のプール金などを洗いざらい暴き出す】と言って当選した市長が、プール金の所在を新たに暴き出す活躍する度に、【組織のトップとして市長としてお詫び申し上げます】とか言って、減俸一ヶ月を自分に課したりするのを見ると。」

逆沢「ああ、そういう例は確かにあるわね。組織内の不祥事を暴く活躍をする度に、どんどん自分の給料も減っていくのよね。」

愛原「大臣レベルでもたまにあるな。省庁内の不祥事を調査して、発覚する度に、大臣が頭を下げたり、下手をすると引責辞任させられたりするからな。」

逆沢「それで無難主義の役所のトップは、役所内の黒いネタを見てみないふりをして、済ませちゃう訳ね。正直に申告すると、自分に最終責任がかぶさっちゃうから。」

愛原「正直者が馬鹿を見るような世の中は、全く好みじゃないんだけどな。」

逆沢「でもほら、千葉のイギリス人殺人事件で捕まった市橋容疑者が捕まった時も、市橋容疑者を雇っていた建設会社が、正直に情報提供した途端、その建設会社に対する取引が打ち切られたなんて話もあるし。犯人逮捕のためにせっかく正直に情報提供までしたのに、【なんでそんな奴を雇うんだ】とか言って、叩く世の中も異状だなと思ったわ。」

鼎「整形までしてる人を、何の情報もなく指名手配中の容疑者と見抜けるはずもないのにね。」

愛原「【責任】といえば、監督責任とか連帯責任という形で、事件を起こした本人以外にまで波及する事があるからな。」

逆沢「でもそれは、当然なんじゃない? ほら、ヤクザとか政治家というような連中は、手下に実行犯となる部分をやらせて、自分だけは安全な所にいるような連中が多いから。」

鼎「でも行き過ぎると、さっきの知事や市長さんのような、本来ヒーローになり得るような人にまで、責任が跳ね返ってしまうから、加減が難しいとは思うよ。」

愛原「昔々の事だが、とある高校野球チームの3年生選手が下級生相手に暴行を繰り返したみたいな感じの不祥事を隠したまま、大会に出場した事があった。で、結局それが発覚した訳だが、今までずっと高野連に報告せず隠し続けていた事を悪質と見なされ、その高校は次回の大会を出場停止になったんだ。でも不祥事を起こした当時の3年生は既に引退。で、下級生達が替わりに出場停止になった訳だが、お前ら、これをどう思う。」

逆沢「ちょっと待て。加害者側は既に逃げ切ってしまってるじゃん。下手すると大会で活躍した功績をみやげに、大学のスポーツ推薦とかも取っちゃてるかも知れないし。」

鼎「被害者である下級生に、さらに罰を重ねた感じだね。」

愛原「けど、不祥事を起こした上、それを隠し通して平然と大会にまで出て、無罪という訳にはいかんだろう。それで無罪になったら、他の高校も、皆、不祥事は今後一切、報告しなくなってしまうぞ。」

逆沢「うーん。これは難しいわ。普段以上に悪質である以上、誰かにはしっかり責任を取ってもらわなければならない。けど責任の所在をどこかに置くか。これはちょっと悩むわ。」

鼎「隠したのは、学校側だから、そこの高校の校長先生あたりをクビにしたらどうかなー? 学校側が知っていながら口裏を合わせて高野連に報告しなかったは明らかだし。」

愛原「高野連の力は、各学校の運営や人事までには及ばないぞ。校長はおろか、担任教師一人のクビすら飛ばせん。彼らに出来るのは、あくまで野球を通じての裁量のみだ。」

逆沢「うーん。うーん。それじゃやっぱり連帯責任で出場停止にするしかしょうがないか? 恨むなら、不祥事を隠蔽するような愚行を選んだ学校を恨めって事で。」

愛原「責任で思い出したが、そういやこの前、ちょっと奇妙な記事を読んだな。」

逆沢「ん? どんな記事?」

愛原「今月の10日に宮城県石巻市で、少年二人による痛ましい3人殺傷事件があったわな。で、何を考えてるのか知らんが、Yahooの連中がその記事にまで、いちいちコメント欄を設けていたのだ。で、コメントの内容が、無理矢理事件に荷担させられた無職少年に対する責任論に終始しているのだが、これがまた考えさせられる内容でだな。」

鼎「どんなコメントが並んでいたの?」

愛原「論より証拠という訳で、とりあえずこれがキャプチャー画像な。リンクしても良かったが、コメント欄のリンクはすぐに切れてしまうらしいので、キャプチャーで済ませた事をご了承願いたい。」

逆沢「一部、変な落書きしているような気がするけど。い丸とかい丸は何? あとの四角は?」

愛原「緑の部分はプライバシー的な事情で塗りつぶした部分。赤い丸と青い丸は、コメンテイターの考え方を大きく分けて、強行的な意見を赤で、穏健的な意見を青でまとめてみた。あくまで俺の主観でだけどな。」

鼎「赤丸の意見は、20件の中では少数だけど、上位に集まってるよね。」

愛原「一応、このコメント欄の分析の仕方を、俺なりの視点で説明しておくぞ。まず、デフォルトの状態でコメント欄に掲載されるのは、上位5つのみだ。それ以下は、さらに画面を開かないと見ることはできない。ほら、一部のブログでもそういう機能のあるブログがあるだろう。」

逆沢「ああ、【続きを読む】気がある人のみ、クリックしてコメントを広げる機能ね。」

鼎「つまり特にたくさんのコメントに興味のない人は、上位5つのコメントしか見ない訳だよね。」

愛原「そういう事になる。だから【私もそう思う】に入っている得票数が、5位と6位でかなり違うだろう?」

逆沢「ああ、なるほど。それとふと思ったんだけど、上位5つのコメントって、時間的にもトップ5なんじゃない?」

愛原「よく気付いたな。コメント354件と書いてあるが、実は改めて調べてみた所、時間的にもトップ5だった。っていうかYahooのコメントのシステムは、2ちゃんねるなどと比較しても、さらにシステムには問題がありそうな、一番古いコメントがいつまでも上位に残りやすいシステムになってるからな。一応、ソートは可能だが、そこまで便所の落書きのようなコメントに関心のない人にとっては、いつ見ても大抵、早く書き込んだ順に並ぶ仕様になっている。上位5つのみ。」

鼎「元々、上の方に来るコメントばかり見て、それでまた感想をチェックしたりするから、元々得票の多いコメントだけがさらに伸びる悪循環になってるって事だよね。」

逆沢「だったら、【私もそう思う】みたいな変なお墨付き機能なんかつけなければいいのに。」

愛原「仮に明らかに間違いな情報とか、場違いの政治宣伝的な書き込みを、非難する書き込みをしても、そんな意見は下の方に埋もれてしまうだけだし、匿名掲示板としては正直、かなり劣悪なイメージがぬぐえない。昼も夜もネットに貼り付いてる暇人が椅子取りゲームをしてるような印象だ。」

逆沢「しかもその椅子取りゲームでしかない書き込みが、いかにも多数派に指示された意見のごとく、いつまでも偉そうに振る舞っている訳ね。」

鼎「実際には、6位以下の部分に、逆の考えの意見がかなりたくさんひしめいているみたいだけどね。」

愛原「実は21位以下の意見でも、青丸型の意見はかなり多く連なっている。むしろ上位5位の意見が、少数派と思えるくらいだ。だがこんなコメントの中身までいちいちチェックしない普通の人が見ると、いかにも上位5位の意見が最も支持された意見に感じられるのが、システム的にも悪質だと言わざるを得ない。」

逆沢「で、とりあえずコメント欄の見方は分かったけど、それでこのコメントがどうかしたの?」


愛原「うむ。ここにある20のコメントをたたき台にして、お前達の正義感のありようを確認したいのだ。RPGの主人公になったつもりで、この事件の犯人達をお前達ならどう裁くか、シミュレーションしてみろ。つまりこの事件の責任の所在と程度を、お前達の正義感に照らして、大岡裁きをしてみろって事だな。」

逆沢「うっ。この事件は重すぎる。ってか、もうちょっとマシな例は出せないの?」

愛原「あのなぁ。裁判員制度も発足した以上、有権者の一人一人が真剣に事件と向き合うくせをつけるのは大事だぞ。いざ、自分ならどうするかを本気で問われた時には見て見ぬふりをするくせに、どうでもいい場面で口ばっかりでかいような奴が、一番困るのだ。」

鼎「【確かに自分がその立場になったらどうするか?】という視点は大事だよね。」

愛原「もし自分がこの事件の裁判を担当する立場になったなら? あるいは自分が主犯格の魔物のような少年に武器を突きつけられて、手伝えと言われたらどうするか? あるいは身近な人物がこの事件の被害者になったらどう思うか? あるいはこの巻き込まれた少年に相談を受けた立場ならどうするか? 色んな視点が必要だ。責任を問うとは、そういう事なのだ。」

逆沢「うーん。その事件。なんかオウム真理教の落田耕太郎さん殺害事件を思い出すわ。」

鼎「確か保田さんという人が、落田さんと二人で母親の救出の為にサティアンに忍び込んだけど捕らえられて、それで【落田さんを殺せば助けてやる】とか言われて、やむなく保田さんは落田さんを殺したという事件だったよね。」

愛原「平気で人殺しをやるようなキチガイに、お前も手伝えと脅されて、無事、逃げきるというのはなかなか大変だ。その時点では事件は起きてない訳だから、警察もなかなか動けないのは道理だし(実際、宮城県のこの事件でも、殺された女性の家族は再三、警察に相談に行ってたがどうにもならず、ついに殺されてしまった。仮に被害届を出していても、警察が24時間ボディーガードできるはずもない。埼玉県のストーカー殺人事件や、栃木県のリンチ殺人事件のような例すらある。)、下手に抵抗すると、自分が先に殺されかねない状況だからな。」

逆沢「【秘密を知った者は生かして帰すな】の世界じゃないけど、協力しろと打ち明けられながら、拒否して逃げ出すのは確かに勇気がいるわ。この主犯格。どう見てもマジキチだし。」

鼎「仮にうまく逃げることができたとしても、その巻き込まれた少年に、事件の件を相談されても困るって人もいるかも。」

逆沢「下手に相談に乗って積極的に助けようとすると、自分にも危険が起こりかねないからねー。【俺は関係ない。俺まで巻き込むな】とか言って、その巻き込まれた少年を突き放してしまう人も結構いるかも。」

愛原「【殺すか、殺されるか】の二者択一を迫られた時、どうするか? これは大変な問題だ。【敵兵を殺すくらいなら、敵兵に殺された方がマシ】と言い切る勇気の持ち主も少数だろうし、【巻き込まれた方が悪い】と一方的に突き放すのも、ちょっとどうかなと思うこともあるからな。」

鼎「【あなたは同罪】とか【罪は罪】という意見もあるだろうけど、私は簡単には割り切れないかも。」

逆沢「上位5つの意見の中に、【まずは大人が変わらないと】みたいな模範解答も、一件だけ含まれてたけどね。」

愛原「【社会全体の責任】という、どこでも見るような超模範解答だな。分散しすぎて、もう誰が責任者か分からないよって思わなくもないが、一理はある。」

鼎「RPGの主人公としては、どう彼らを裁くのがベストなのかなぁ? 本当にちょっと迷っちゃうよね。」

逆沢「貴方も同罪ですと、あっさり言い切っちゃうような主人公は、アンチヒーロー系でもない限り、さすがにいないとは思うけどね。」

愛原「RPGの世界の勇者のごとく、名裁きをして欲しいもんだな。こういう場合、正義の主人公としては、主犯格の少年や巻き込まれて事件に関与した少年をどう裁くべきかを。」

逆沢「うーん。現実世界では、裁き方を間違えると、責任が自分達にも跳ね返ってくるからねー。」

鼎「えん罪事件も多いけど、もし間違った裁きをしてしまったら、裁いた側の人にも責任が及んじゃうよね。」

愛原「別に裁判沙汰の事件だけじゃない。スポーツ界・芸能界・政治の世界でも、間違った責任の取り方(取らせ方)をした人間が、バッシングに遭う例は珍しくないからな。」

逆沢「【責任】の二文字って本当に重すぎ。こりゃ、みんな関わりたくないのも分かる気がするわ。」

愛原「責任から逃げないのも、正義の味方の資格の一つかも知れんな。」











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