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愛原様のたわごと(10年3月22日)



逆沢「あれ? 今回は隔週じゃないの?」

愛原「前回、更新間隔が空いたし、まぁいいんじゃねえのか? なんか掲示板に俺に対するコメントまでついてたみたいだし。」

逆沢「人気者ねー。それとも嫌われ者の間違いってか♪」

愛原「グフフフフ。まぁいずれにしろ、ここのコーナーは【池田様のたわごと】でも【宮田様のたわごと】でもなく、俺様のコーナーだからな。ここのスタンスは今回も全く変わらないぞ。」

鼎「本当に、相変わらずキャラ変わらないよね。」

逆沢「そりゃあ小泉純一郎が郵政選挙で大勝利した年から、続いてるコーナーだからねー。世論が順風になろうが逆風になろうが、それでどうこうなるようなヤワなコーナーじゃないわ。」

愛原「そりゃあ連載を続けている内に、悪人キャラがいつの間にか善人キャラになるような例は、漫画の世界でも珍しくない。しかしある日、突然、キャラの人格や主張が豹変して、読者やプレイヤーが混乱しないようにくらいは、それなりに考えているつもりだ。2ヶ月前に言ったばかりの事だけどな。」

鼎「その結果、人気の出るキャラも出れば、そうじゃないキャラも出てきたりするよね。」

逆沢「人気投票とかやると、はっきりと差が付く事も珍しくないからねー。」

愛原「ただキャラの人格や思想とは別に、作者の思惑が作品に反映されるのも、また真なりだ。ていうか作者が世界観を何も考えずに、作品を成立させるのは、極めて困難だ。【泣きゲ】ならプレイヤーを泣かそうという意図があるし、【ドタバタコメディー】ならハイテンションのギャグが展開されるような話の流れに持っていく事になるだろうし、【熱血ドラマ】にしても、【戦記物】にしても、あるいはイソップ寓話やドンキホーテを始めとするような古典的な童話・寓話・小説の類にしても、シナリオの過程、もしくは結末に作者の狙いが込められている事は珍しくない。」

鼎「笑わせようとしたり、皮肉を込めてみたり、カッコいいキャラやシチュエーションに読者を投影させようとしたり、可愛いキャラに萌えさそうとしたり、泣かそうとしたり、色んな意図があるよね。」

逆沢「意図通りにならない事も多いけどね。泣かせるつもりで頑張ったのに、ただ白々しいだけのシナリオになってしまってたり、ギャグシナリオにしたつもりなのに、とことんすべってしまってたり、萌えキャラにしたつもりなのに、ただうっとうしいだけだったり。」

愛原「まぁ、それらは仕方がない。琴線は人によって違うから、プレイヤーによってはつまんないと思う事もあるだろうし、作者自身のツボが多数派と異なる事もあるだろう。何も多数派に迎合する必要もないんだから、少数でも琴線の合うプレイヤーと出会えればそれで良しという場合もあるんじゃないのか?」

鼎「逆に琴線の合わないプレイヤーに批判されると、がっくりきちゃう事もあるよね。」

逆沢「バグ報告とか難易度報告とか、すごくありがたーい物もあるし、基本的には改善につながる提言は千金に値するんだけど、中にはその範囲を超えてるものがあるからねー。」

愛原「世界観や基本設定にケチをつけられるのは、正直困る。【勇者が民家の宝箱を勝手に開けて、その中身を持ちだしたけど、こんな事が道徳的に許されるのか?】みたいな質問は、特に困る。」


逆沢「そんなもん、脳内で補完しろと言いたくなるわね。」

愛原「水戸黄門の時代考証に大真面目にケチをつけたり、キン肉マンのゆで理論を真顔で批判したりなども同様だな。あるいは逆のパターンで、男塾に出てくる民明書房のうんちく話を真に受けるなんて例もあるかも知れないが。」

逆沢「現実とフィクションの区別がつかない人がたまにいるからねー。残念な事に。」

鼎「PTAの人とかユニセフの人とかが、子供に悪影響を与えるからという理由で、色んな規制を加えようとしてるけど、これも現実とフィクションの区別がつかない人が増えてるから、やむを得ない事なのかなぁ?」

愛原「という訳で今回のテーマは、【フィクション】だ。ちなみにフィクションとは、架空とか虚構という意味な。」

鼎「テレビのドラマとか小説の世界では、よく【この物語はフィクションであり、実在の個人・組織とは一切関係ありません。】という断り書きが出るよね。」

逆沢「そんな当たり前の事を、なんでわざわざ断らないとならないのかという疑問はあるけどね。」

愛原「ノンフィクションと区別をつける為だろ。史実や記録に基づいて制作された作品ならノンフィクションだ。」

逆沢「じゃあ、水戸黄門はノンフィクション?」

愛原「あれはフィクション。ってか、時代劇は【この物語はフィクションであり〜】のテロップは出ないのか?」

逆沢「さぁ、忘れたわ。」

鼎「大河ドラマは、確かそのテロップは出なかったよね?」

愛原「大河ドラマは、中途半端にノンフィクションだから、扱いが難しいな。歴史マニアでない普通の視聴者に、間違った知識を植え込みやすい危険な番組だと思う。」

逆沢「逆に現代を舞台にしたドラマは、ほぼ間違いなく【この物語はフィクションであり〜】のテロップが出る感じがするわね。」

鼎「【らきすた】や【涼宮ハルヒの憂鬱】も、どこかで見たような光景が出てくるけど、もちろんフィクションだよね?」

愛原「当たり前だ。ゴジラが東京タワーを壊すのも、自衛隊が戦国時代にタイムスリップするのも、キムタクっぽい素人が突然総理大臣をやる事になるのも、もちろんフィクションだぞ。」

逆沢「東京タワーも、自衛隊も、総理大臣という役職も、埼玉県という地名も、みーんな実在してるんだけどね。」

愛原「実在してても、フィクションはフィクションだ。水戸光圀という人物自体は実在の存在だが、彼が諸国漫遊する事で、それは明らかにフィクションに変わるようなものだ。東京タワーが何度、怪獣に破壊されようと、フィクションはフィクション。決して誤情報ではないぞ。」

逆沢「あはは! まぁそらそうだわ。ゴジラ見て本気で東京タワーが破壊されたと信じる奴がいたら、そいつの顔の方こそ、是非とも見てみたいくらいだわ♪」

鼎「ただ残念なことに、現実とフィクションの区別がつかない人が増えてるのか、フィクションに対して規制を強める動きはなかなか弱まる事はないよね。」

逆沢「区別が付いてないのは私達じゃなくて、PTAなどのお偉いさんの方だと思うけど。なんか【現実とフィクションの区別がつかない人がたくさんいる設定の世界観】にどっぷりハマっちゃってるみたいというか? まさしく【お前は、誰と戦っているんだ?】みたいな感じ?」

愛原「特に18禁関連で最も規制が強くなってる傾向があるが、別に性犯罪者が増えているような統計はないだろう。まして【性犯罪を犯す奴=現実とフィクションの区別の付かない奴】でもないはずだ。」

鼎「でも民明書房のネタの中には、結構信じ込んでしまいそうなネタもあるような気がするし、誤解させる作品というのはあるかも知れないよ。」

愛原「男塾の世界観自体は、誰がどう見てもフィクションだし、突然そんな事言われても、作者も困るだけのような気がするけどな。」

逆沢「まぁ、あんな学校が実在すると信じる日本人はいないと思うしね。」

愛原「確かにフィクションの中に、ノンフィクションが混じる事はある。東京タワーも自衛隊も埼玉県も実在するようなものでな。だがそれでいちいち【東京タワーは実在の建物です。ですが実在の東京タワーと本作は、一切何の関係もありません。】なんて説明する必要はないと俺は考える。ってかそんな作品は、一つも見たことはない。」

鼎「最初に、フィクションと断っているんだから、それで十分だと私は思うよ。」

愛原「今はある意味で、過保護すぎる。この流れで行くといずれ、【キン肉マンは非科学的で子供に間違った知識を与えかねないから発禁】とか、【水戸黄門は間違った歴史を広めかねないから放送禁止】とか、【ゴジラは貴重な文化遺産である東京タワーを侮辱したから放映禁止】とかなりそうで本気で怖い。」

逆沢「青少年に悪い影響を与える可能性のあるものは全部排除しようという、排除の論理が広がりつつあるからねー。」

愛原「悪い影響というか、勝手に悪意ある解釈をしてるだけの気がするのは俺だけか? 大体、悪意ある解釈をしたら、どんなものでも【悪い影響を与える作品】になりそうな気がするが。」

鼎「アバターですら、アメリカの一部の保守派からは、厭戦思想の入った反米的映画と言われてるそうだよ。」

逆沢「私からしたら、戦争には悲惨な側面もあるんだよという事を、作品内で伝えているだけだと思うけど。」

愛原「その保守派とやらは、戦争を賛美する思想の持ち主なのか? その方がよほど危ないと俺なんかは思うけどな。」

逆沢「まぁアメリカの戦争映画は、どっちというと戦争の悲惨さを伝えるよりは、【悪党どもを力で蹂躙してヒャッホー!】的な視点がメインだからねー。もう自分達がカッコ良く勝つ側というのが当たり前の前提になってるというか。」

愛原「昔の西部劇なんか、もっと極端だったぞ。【自称正義の保安官達が、開拓者達の平和と安全を脅かす野蛮なアパッチどもを、クールにカッコよく容赦なく撃ちのめす】みたいなものすら、あったみたいだからな。」

逆沢「ちょ・・、なんで侵略者が先進兵器で先住民を蹂躙しておきながら、正義の味方を気取ってるのよ?」

愛原「まぁ何が正義かを、いちいち議論する気はない。それだけアメリカは自由の国なんだろう。何でもかんでも【疑わしきは排除】思想の日本よりは、ある意味ではマシなのかもしれん。」

逆沢「今の日本は、規制一辺倒だからねー。保守勢力の台頭をひしひしと感じるわ。」

愛原「俺としては、科学的にどうであろうが、歴史的にどうであろうが、【その作品の世界ではそうなっているのだ】という部分に対して、もっと寛大であって欲しいと思う。フィクションとはそういうものだ。」

鼎「ところでふと思ったんだけど、私達もフィクション上の架空キャラだよね?」

愛原「無論そうだぞ。もしかしたら俺の同姓同名が世界のどこかにいるかも知れないが、もちろん無関係だ。」

鼎「その架空キャラである私達に対して、掲示板で応援や意見のコメントをつけるのって、これってどうなのかなぁ?」

愛原「ああ、言いたい事は分かった。でも現実世界でも、架空キャラに年賀状やバレンタインチョコを送る人が結構いるらしいからな。滋賀県彦根市のマスコットキャラであるひこにゃん宛にも、かなりの年賀状が届いたなんて記事も読んだことがある。」

逆沢「どうやって、架空キャラであるひこにゃんに、年賀状なんて送るのよ?」

愛原「ひこにゃんの著作権者である彦根市が、年賀状の宛先(彦根城の住所らしい)を公開していて、そこに送ればひこにゃんに届くという設定になってるらしいぞ。」

鼎「という事は、私達にご意見や激励のメッセージを送りたい場合は、どこに送ればいいのかなぁ?」

愛原「現時点で、正規の連絡手段はない。というのも権利者である作者が、俺達個人に対する意見を募集していないからだ。掲示板を運営しているのも【管理人】であって、俺達や作者ではない。」

逆沢「じゃあ、掲示板にここのコーナーに対する感想を書いても無意味ってわけ?」

愛原「あの掲示板は、本来はゲーム関係の掲示板であって、たわごとコーナーの感想用掲示板ではないとの位置づけだからな。そもそもたわごとコーナーは、ある意味では最も反発を買いやすい政治ネタをよく取り扱う為、真面目にご意見を募集したり、あるいは質問にいちいち回答する訳にはいかんのだ。そんな事をしたら、結論の出ない無限回廊に引き込まれるのが目に見えているからな。」

逆沢「そういう展開になるのがイヤだから、はじめからたわごとコーナーがグーグルなどの検索で引っかからないように、設定してるくらいだからねー。」

鼎「だから部外者が間違ってウチのサイトに迷い込んでこないように、色々工夫してるくらいだもんね。」

愛原「このコーナーは、あくまで便所の落書きのようなものだ。誰かの返信を期待して、更新されているページではない。2ちゃんねるやヤフーのニュースコメントなどと異なり、不特定多数に読まれる事を前提とはしていないんだ。」

逆沢「政治ネタとか、ヤバいネタをやめれば、そんなややこしい事は気にしなくてもいいのに。」

愛原「それを言ったら、風刺色の濃いウチのゲームを公開する意味自体もなくなってしまうからな。ここはそういうサイトだとしかいいようがない。あと7lcwをプレイされた事のあるプレイヤーなら分かると思うが、俺は数多くのキャラクターの一人でしかない。俺と作者は、全く別人格だからな。」

鼎「確かに作者の魂が入らないキャラクターはありえないから、全キャラに作者の魂や主張の一部は入ってるけど、特定のキャラが作者の代弁者という事は絶対にないよ。」

逆沢「その代わり、どんなモブキャラにも、作者の魂や主張や憧れの一部(反面教師的なものも含む)は入ってるけどね。極端な話、悲鳴をあげて命乞いをする兵士にすら。」

愛原「タカ派の宮田にも、ハト派の婆娑羅にも、あるいは黒藤や赤竜や甑ですら、作者の魂の一部は間違いなく入っている。しかし特定のキャラが作者の意志を忠実に代弁する事は決してできない。宮田の主張と、婆娑羅の主張と、黒藤の主張と、俺の主張が、それぞれイコールでない事からも分かる通り、俺達にできるのは、せいぜい作者の魂の一部を表現するのみだ。どうしても作者の意図をこのコーナーで代弁したければ、今週は【婆娑羅様のたわごと】、来週は【宮田様のたわごと】みたいに、毎回コメンテーターを変えて、テーマごとに作者の意志に最も近そうな思想やスタンスのキャラを起用するしか方法はない。」

逆沢「あんたの場合は、ひねくれた視点とか、色々、特定のアライメントが強すぎて、特定ベクトルの話題に偏らざるを得ない欠点もあるからねー。」

愛原「それも含めて【愛原様のたわごと】コーナーなのだ。よって誰が何と言おうと、ここが【宮田様のたわごと】とか【池田様のたわごと】にでもならない限り、根底に流れるコーナーの色彩が変わる事は今後もないぞ。」

逆沢「で、ちょっと聞きたいんだけど、あの掲示板のコメント。あれ、私達の立場としては、どう対応するわけ? 内容からしてどう見ても、管理人あてとは思えないんだけど。」

愛原「いや、俺がどうこう反応する以前に、管理人が対応に苦慮している。というのもウチの掲示板は回転速度がそんなに早くないので、下手するとあの意図せざる匿名の政治的なコメントが、いつまでも掲示板の最上位に残る可能性があり、それはさすがに好ましくないので、申し訳ないが削除した方がいいかなぁとも検討中のようだ。何にしろ、サイトを開設して初めてのケースなので、とまどいは否定できない。」

逆沢「長文で、いきなり政治的な主張を書き込まれても困るけどね♪」

鼎「他のサイトさんとこでは、何箇条の条文をつけたりして、【○○な書き込みは削除する事があります】みたいな断り書きがしてある事も多いよね。」

愛原「サイトの管理人が几帳面な人柄なのか、もしくは荒らし対策の側面もあるかも知れないな。ウチの場合は幸い、今までそういう事を考える必要もなく、数年、維持する事もできたが。」

鼎「かなり暴言・妄言・政治的なネタも多いサイトにしては、穏やかにやってこれた感じもするよね。」

愛原「全くありがたい限りだ。改めて多くの訪問者さんや常連さんの寛大さと心優しさに、心より感謝する。いやマジで。」

逆沢「って事は私達としても、こういう場合は華麗にスルーがベストって事かな?」

愛原「今後に関しては、このコーナーに関するご批判の類は、申し訳ないが原則スルーな。真面目に対応すると、長文にならざるを得なくなり、こっちの決して長くない自由時間を、大きく束縛する形になってしまう。適当に流すなら短文で済むが、そうなると【ご意見として承りました】的な定型文になってしまわざるを得なくなる。もっとも目からウロコの貴重なご意見なら、有り難く拝聴して丁寧に対応したいとも思わなくもないが、残念ながら今回のようなケースは、一番困るのだ。のび太パパの心境だな。」

逆沢「ああ、【嘘はつきたくないし、本当のことを言えば傷つくし】って奴ね。」

愛原「せっかくのご意見を真っ向から否定したくはないが、内容が内容だけに、どの部分でフォローしたらいいか正直困る。そもそも公有地でない場所に何かを建てようとすれば、立ち退きを迫らざるを得ない点では、都会も田舎も変わりないし、まして産廃処理場や原発や米軍基地のようなリスクの高い施設は、誰もが嫌がるからな。大型港湾地区だろうが、野菜畑だろうが、そこに住む人間の気持ちに変わりはない。それに極論だけを言えば、東京ほど原発建設に向いた都市はないとも言えるんだぜ。」

鼎「ほえ? なんで?」

愛原「埋め立て地を分譲してテレビ局やコミケ会場を誘致するのではなく、そこに原発を建てれば良かったのだ。分譲前の埋め立て地は誰の土地でもないから、立ち退き費用もかからんし、地権者ともめるリスクもない。楽勝で建てられるぞ。面積もお台場あたりから夢の島。あと新豊洲あたりまで確保できれば、福島第一原発と福島第二原発を合わせたくらいの面積にほぼなる。」

鼎「海の方は問題ない?」

愛原「あるわけねえだろ。問題があるようなら埋め立て事業自体、やっとらんわ。」

逆沢「まぁどっちにしても、そんな極端な場所に建てずとも、東京電力管轄内には、千葉の太平洋側とか、伊豆半島とか、神奈川県とか、他にもいくらでも候補地はあるだろうけどね。」

鼎「でも土地が空いてるから、問題なく建てられるって訳でもないよね。住民運動とかもあるだろうし。」

愛原「良いところに気づいた。そして今の鼎の指摘は、話の本題そのものでもある。東北電力の建造物でもない危険な原発を、どうして東北人や新潟県民は受け入れたのか? ここがポイントなのだ。」

鼎「やっぱりお金のせい?」

愛原「うむ。固定資産税を初めとする原発関連の各種諸収入のせいだ。ちなみに関連収入の額は、(計算方法にもよるがおおむね)年間10億円から60億円。福島第一原発と福島第二原発関連を合わせてなら、4自治体が関連して大体計70億円。人口は4自治体合わせて約4万人。つまり住民一人あたり、年約18万円と引き替えに原発を受け入れた計算になる。これを東京でやったらどうなるかを再計算して欲しい。」

鼎「えーと。例えばお台場から夢の島あたりまでのエリアで仮定するなら、港区と江東区のエリア内に入るよね?」

愛原「2つの区の人口を合わせると、大体67万人。つまり住民一人あたり、年1万円ちょいと引き替えに原発を受け入れる計算になるな。」

逆沢「たった1万円と引き替えに、命かけられるか!!?」

鼎「実際には、他の区の人も、原発反対運動に参加するかも知れないよ。チェルノブイリの原発事故の場合は、10キロから30キロの範囲で影響があったらしいし。」

逆沢「て事は、もしお台場の原発が爆発したら、東京23区の大部分は壊滅するわね。もしもどこかの敵国が、お台場の原発にミサイルを打ち込んだら・・・おお怖っ!」

愛原「もし他の23区にも原発関連の諸収入を分割するならば、一人あたりの年間収入は、800円くらいになるな。」

逆沢「誰が800円で納得すんねん! 23区民の多くが、原発反対の声をそろえて上げる光景が目に浮かぶわ。」

愛原「だから前回に言った通りの結論になっただろ? 敷地がないから作れないのではない。仮に敷地があっても、ソロバンを弾いたら、反対派が賛成派を上回る事は目に見えてるから、はじめから首都圏に原発を建てるなんて意見が出てこないのだ。ところが東北地方や新潟の場合は、人口比が全然違うから、札束の威力が相対的に全く違ってくる。あと平均年間所得の額も全然違うから、福島県民にとっての18万円は、東京都民にとっての約29万円と同価値だしな。つまり4人家族なら、東京人にとっての年収116万円相当の追加収入クラスになる。」

逆沢「つまり、東京人にとっては原発誘致なんて、リスクばかり高くてありがたみのかけらもないけど、福島県を初めとする東北の人や新潟の人にとっては事情が違うって事ね。」

愛原「同じ札束の厚みで頬を叩いても、首都圏と東北地方では、全然威力が違うからな。」

逆沢「それで話がつながったわ。」

愛原「俺に言わせれば、東京ほど欲望に忠実な都市はない。欲しい建物があれば、莫大な予算をかけて、どんどん埋め立て地を広げていって、新たに土地を作ってしまう。東京は狭い狭いといいながら、高速道路を造る為に掘ったり立ち退きさせる余裕はいくらでもあるらしく、今でも新宿線・晴海線・品川線・横浜環状北線・高速川崎縦貫線と、作りまくり。原発を作る土地はないが、コミケ会場や高速道路を増やす土地や予算はいくらでもあるというのも変だしな。原発以上にそれらが利益を上げるとも思えないし、利用者負担の原則からいっても、利用者がリスクを背負わず、権利だけ享受するというのも変な話だ。東国原知事の【宮崎県にも高速道路を!】という主張も、首都圏の優遇ぶりと比較する限りにおいては、確かに一理はある。ってか、こんな分かりきった結論に至るまでに、一体何行費やしたんだ?」

鼎「20行以上、費やしたのは確実だよね。」

愛原「さらに結論。真面目に回答に応じると、これだけの手間がかかる。もちろん、俺の説明下手に主因があるのは明らかだが、要するに返信のための拘束時間が長くかかりすぎて、物理的に負担が多すぎて無理という事だ。だからたわごとコーナーで、俺がおかしな事を言ったと思っても、他人の便所に書かれた落書き程度に思って、笑って受け流してくれ。別に他者のサイトに迷惑投稿をした訳でもなく、あくまで俺様のプライベートな便所コーナー内での出来事という事でな。という訳で以後、コーナーあてへの詰問や反論の類は、原則的に堪忍な。」

鼎「という訳で、これからもご愛顧よろしくお願いしまーす!」













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