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愛原様のたわごと(10年5月14日)




鼎「あれあれー? また更新しちゃってるよ。最近、どうしたの? 製作詰まった感じ?」

愛原「大外れ。また掲示板カキコあったし、とりあえず飛んできた感じ。」

逆沢「あんたねー。いい加減にしないと、本気で管理人に怒られるわよ。」

鼎「てか管理人さん。ついにせっかくのカキコを消しちゃったよね。」

愛原「実は、こっちに転載したけどな。」

逆沢「こらっ! 管理人に無断でなんて事を!!?」

愛原「実はその真下にあった書き込みも、別の場所にリンクを貼って移しておいたぞ。そうしないと少し前のテーマで触れた話の中身が、何のことか分からなくなってしまうからな。」

逆沢「ちょっと待て〜。これはまずいって。管理人、絶対怒るって。」

愛原「そんな事を言っても、せっかくカキコしてくれたのに消すなんてもったいないじゃないか? それに掲示板の書き込みに対して、俺がいちいち反応を示すのは、ある意味このサイトの風物詩のようなものだぜ。もう何年もやってるくらいのな。」

逆沢「で、でも、それはゲーム関連の書き込みなどに対してが原則じゃない? 管理人はたわごとコーナー関連のコメントに関しては、原則的にスルー推奨の方針だし。」

鼎「【エサをあげないでください】って、しっかり書かれてたよね。リーダーはすぐにネタにしちゃうから。」

逆沢「本気でネタに変換しちゃうからねー。今までも掲示板の書き込みを元にしたネタが、どれだけここのコーナーで登場した事か・・・。」

愛原「ところで管理人は、どうしてせっかくの俺様ファンからの書き込みを消してしまったんだ?」

鼎「別にリーダーのファンだなんて、どこにも書かれてないよ。」

愛原「たとえアンチであったとしても、俺様に関心を持ってしまった以上はファンのうちだ。グフフフフ。」

逆沢「ああ、管理人の立場としては、掲示板が政治討論の場になっちゃう可能性を相当気にしてたらしいわよ。さすがにこの掲示板の流れはまずいって。それでクリーンアップしたんだって。」

愛原「管理人もケツの穴が小さいな。俺が管理人なら、いくらでも毒舌マシンガントークで返信してやるのに。」

鼎「管理人には管理人さんの立場があると思うよ。今まで何年もここのサイトがうまくやってこれたのは、管理人さんの努力も割とあるかも知れないし。」

逆沢「あんたが管理人なら、とっくにこんなサイトなんか、炎上して焼け落ちてんじゃないの?」

愛原「焼かれるのは困るな。食べられるのも困る。」

鼎「人気サイトの管理人さんなら、掲示板形式じゃなくて、非公開のコメント投稿枠を設置して、そこに投稿されたコメントを管理人さんがこっそり読んで、適時、ブログなどでレスを返す方法もやっておられたりするよね。」

逆沢「ウディタの開発者さんの公式サイトなどでも、そんな感じになってるわね。まぁあそこほどの超人気サイトになると、ファンの書き込みの全てにこまめに返信する訳にもいかないから、ああいう形にするのがベストな気もするけど。」

鼎「ウチもそんな感じでやってみたらどうかなー? 気に入った書き込みだけ返事する形式に。」

愛原「荒らしやスパムでもない限り、気に入らない書き込みなんかないけどな。少なくとも俺からしたら、大抵の書き込みは全てネタに変換する自信はあるぞ。俺様は腹もふところも大きいからな。」

逆沢「だからアンタは良くても、管理人が困るんだって! サイトの存在意義に関わる問題だから。」

愛原「まぁ俺と違って、管理人は政治的には中立だからな。ウチのようなサイトは、公的な立場としては中立を堅持せざるを得ない。ゲームの断り書きにもあるが、【特定の思想などを、特にサイトとして推奨している訳でもない】というのが公的な見解である以上、掲示板で社会ネタをやられても困るというのはあるからな。」

逆沢「あんたは、全く中立じゃないけどね。」

愛原「うむ。中立でもないし、多数派でもないぞ。俺はいつも少数派の味方だし、どちらかというと、みんなの期待や予想を裏切る展開を狙ってるくらいだからな。」

鼎「敵を増やしやすいキャラクター設定だよね。」

愛原「まぁ、それはやむを得ない。そういうキャラだし。大体、八方美人で、誰にでもいい顔をする俺様なんか見たくないだろ?」

逆沢「それはキモ過ぎる。どっちかというと、調子に乗っていらん事言って、最後にギャフンと言わされる方がお似合いのキャラクターだし。」

鼎「で、どうして今日は、更新する事にしちゃったの?」

愛原「燃料が投下されたからな。管理人の立場としては、貴重な時間をゲーム製作のサポートに回せという意向のようだが、今回は管理人の目を盗んで参上というわけだ。ああ、当然ながら今日は、ゲーム製作の方はサボったぞ。製作とサイト更新の両方をやるのは、休日でもない限りは、さすがに無理だからな。」

逆沢「安易にエサをやったら、えらい事になるという典型ね。その分だけ製作も遅れるし、アンタの不細工な顔も、余分に見なくちゃならなくなるし。」

鼎「それで今回のテーマは?」

愛原「うむ。本来は別のちょっとシリアスなテーマを取り上げるつもりだったが、予定変更。今回のテーマは【扇動する者、される者】だ。」

鼎「どうして今回は、そういうテーマ名にしてみたの?」

愛原「いやあ、今回の燃料を簡単に斜め読みした結果、これは申し訳ないけど、参考資料としてはとてもオススメできないなぁと感じてだな。ただ単に口蹄疫の話だけをするなら、普通の記事を貼れば十分なのに、なぜあえて思いっきりバイアスをかけた参考資料を出すのかなぁと。」

鼎「管理人さんも、このリンク先の記事は、さすがに広めるべきではないと感じたみたいだよ。それで削除を決断したみたいだよ。」

逆沢「バイアスといえば、まぁ最近はテレビ局でもよくやってるけどね。BGMやナレーション使ったりして。」

鼎「テレビの場合は、表向きは中立なんだけど、実は好印象を与えたい時と、疑わしい印象を与えたい時とでは、そもそもBGM自体が全然正反対なものになってる事も多いよね。」

愛原「だから硬派なニュース番組では、安易にBGMを鳴らしたり、妙なナレーションなんか使用しないけどな。視聴者の印象が偏ってしまうから。実際の所、報道と、報道の形を借りた印象操作を伴う宣伝活動は、全く非なるものだ。この点については2008年2月22日のたわごとで一度触れたので、何度も言わないが。」

逆沢「で、あんたは、そもそも口蹄疫の報道については知ってるの?」

愛原「普通に報道されてるじゃないか? 前回触れた米軍兵の子供がロープ張ってバイクを転ばした件のニュースの続編なんかの場合は、報道規制がかかってるとしか思えないほど、本当に一切報道されてない状態だが、こちらの方は大規模ではないが、適時(連日ではなくとも、経過が分かる程度には)新聞などでも報道されている。別に隠された報道ではない。強いて言えば大きく取り上げられてないだけだ。」

逆沢「本来ならもっと大きく取り上げられるべきニュースじゃないの?」

愛原「なんで? そりゃあ酒井法子のシャブ問題などと比べればはるかに重大だが。俺に言わせればむしろ、O157による貝割れ大根報道の時や、鳥インフルエンザ報道の時のような悲劇はもうたくさんなんだが。」

鼎「貝割れ大根の時も、鳥インフルエンザの時も、確か自殺者が出たよね。」

愛原「そうなんだ。貝割れ大根の時は、政府から変な疑いをかけられたおかげで、廃業した業者も出、堺市では自殺者も出た。今は裁判結果でもO157との因果関係がない事も明らかにされているが、だからといって自殺者が生き返ったり、廃業に追い込まれた農家が救われるわけではない。鳥インフルエンザの時もひどかった。アサダエッグの会長夫妻が首つって死んだという報道が流れた時には、本気で背筋凍ったぞ。」

鼎「確かアサダエッグのCMは、サンテレビなどでもよく流れていて、地元では割と評判の卵鶏だったよね。」

逆沢「でも確か、アサダエッグの場合は、国への通告が遅れた(従業員が先に内部告発する形で明らかになった為)事で、全国からバッシングが起きて、それでああなっちゃったんじゃなかったっけ?」

鼎「まだ当時は、鳥インフルエンザに感染している疑いがある程度のレベルだったし、業者さんの立場なら、もう少し経過を見て確証が持ててからという気持ちは分からなくもないよ。今回のケースと違って保証面とか風評被害とか検査方法で、今回よりもさらに逆風が強かったから。」

愛原「別にアサダエッグとも鳥インフルエンザ発生地域帯と何の関係もない近畿外の連中からまで、あそこまで派手なバッシング受ける筋合いもないと思うけどな。全国ネットは怖いなと思ったわ。口蹄疫と同様、通常のインフルエンザと比べて、特に人体に深刻な影響がある種類でもなかったのだが。日本の場合は。」

鼎「でもあおられたら、やっぱり不安になるよ。去年から話題になった新型インフルエンザもそうだし。」

愛原「確か大阪府寝屋川市の高校の生徒がカナダ留学中に新型インフルエンザに感染した事が成田空港で明らかになった途端、その学校にジャンジャン非難の電話がなったりもしたわな。カナダ帰りの生徒は、日本に帰ったらやたらインフルエンザの報道が過熱していたような浦島太郎的な状態で、しかも偶然感染させられた被害者でしかないし、成田空港で逃げもせずちゃんと検査を受けたから発覚しただけなのに、なんで抗議の電話を受けなくてはならないのか、実に疑問な事件だった。」

逆沢「よく考えたら、貝割れ大根の時も、アサダエッグの時も、新型インフルエンザの時も、無責任な全国ネットの世論で一方的に叩かれる光景を、私達はローカルな立場から見続ける事ができた立場なのよねー。」

愛原「残念ながら今の日本人には、メディアリテラシーに対する理解が足りない。だからあおられた人間が、感情的に被害者を叩き続け、自殺者まで出るハメになる。口蹄疫の報道も、むやみに加熱するような事になれば、風評被害で口蹄疫にかかってない畜産農家まで廃業に追い込まれたり、最悪の場合は自殺者も出かねない。人体に深刻な悪影響もなく、現時点で本州まで届いていないくらいの局地的な現象で留まっているなら、むしろあおらないのが賢明だ。そして口蹄疫の件が落ち着けば、安心して宮崎産牛を全国の人が賞味するように戻ればそれが最善だと思う。一度、風評被害が広がってしまうと、何年も買い手が付かず、それこそ宮崎県の畜産業界にとって致命傷になってしまうからな。」

逆沢「つまり、アンタの立場としては、別に今の報道姿勢に問題はないと。」

愛原「全くない。別に隠蔽しているわけでもなく、一応は報道されているし、むやみに不安を煽る事をやってない分、昔よりは進歩したなとも思う。何度も無関係な全国の人から、不当かつ猛烈なバッシングを受けて、えらい目に遭わされ続けた側の光景も多く見てきた人間としては切実にそう思う。あおった政府やマスコミにも不満はあるが、そのあおりに簡単に乗って、被害者の傷口に塩を塗り回った馬鹿な連中に対しても、正直今でも不満は持っている。インフルエンザにかかったり、O157で苦しんだり、手塩にかけて育ててきた鶏を処分するだけでも災難なのに、なんであそこまで無関係の人に叩かれなくてはならないのだと。」

鼎「普通に事件を報道すればいいのに、なんかあのネットのAAつきの記事の場合は、政府を非難するような論調になってた気がするけど。」

逆沢「私もそれ、感じたわ。」

愛原「政府の対応がベストかどうかについての議論は後に置いておくとして、昔のやたら煽りまくった割に、何も保証してくれなかった頃と比べればマシだろ。自民党の時は、それこそ容赦なく廃業に追い込まれた例もあるからな。阪神大震災の時も、ローンで買った家が倒壊してローンだけがそのまま残った家庭もかなり多く出たが、ほとんど大した保証はなかったし。安倍政権の時に耐震偽造問題が出たときは、二重ローンで負担にならないよう特例措置も取られたが、せめてその程度の特例措置があってもよかったのに。」

逆沢「そのせいか、当時の村山政権の震災対応を非難するカキコは、ネットの世界でも多く見られるわね。」

愛原「当時の担当大臣は自民党員だし、そもそも村山が自民党の要請を断って怠惰な処理をした訳でもないのだが。村山の責任がないとはいわないが、あそこまではっきりバッシングするのなら、自民党に対する非難が一切無いのは、率直におかしいと思う(ついでいうと、震災復興事業や関連法案関係の議論が本格化した頃には、橋本龍太郎内閣に変わっていたが、別に大きな路線変更が行なわれて、格段に救われたわけでもない。というかあれの復興予算の大半は借金であり、今でも兵庫県は借金返済に追われている。)。今の赤松叩きもおかしい。村山叩きの論理で行くなら、叩かれるのは鳩山でなくてはならない。まぁ現実的な話をすれば、自民党政権時代も含めて内閣というのは、首相→大臣→副大臣といった風にピラミッド状になって、誰かがいない時には代理が効く形になってるから、誰かが外遊中であろうと病院に運ばれようと、それで政治がストップする事はないけどな。留守中は常に代理がいるし。地方自治レベルでも、市長が何年も寝たきりになっても実は市政は回り続けられるようになっているし、事実、そういう市長不在市の例も俺は知っている。」

逆沢「まぁ、そんなにマジにならんでも。あれは口蹄疫をダシにした、ただの民主党へのネガティブキャンペーンでしかないから。」

愛原「真面目に新聞記事を読んでれば、畜産農家へは8割も保証されるよう既に工面されている事が分かるはず(残り2割も現在、政府が検討中だが)。俺達が不幸な事故などに巻き込まれても、政府が保証してくれる訳でもなく、保険で何とかするしかないのに、それと比べれば十分優遇されすぎなくらいだろう。バラマキ大好きな民主党らしく、本当になんでもカネで片付けてるなという気すらする。」

逆沢「あのネガティブキャンペーンでは、そういう部分だけは、さらりと軽く触れて、ほとんどスルーって感じだけどね。ってか何割負担とか、そういう部分は一切触れてないし。」

鼎「かつて与党だった時の自民党の主張じゃないけど、政策に不満があるなら代案を出せって感じもするかな?」

逆沢「政府の対応が遅いとか非難している人もいるけど、何が遅いのか理解不能だわ。他の似た例と比べても、断固たる対応をしてる分、局地的な災害で抑えられてるし。保証も今までより充実し過ぎている感じからあるし。そりゃあ重箱をつつけば、ホコリくらいはいくらでも見つけられるだろうし、どこまで迅速にやっても、【まだまだ遅い。もっと早くできたはずだ。怠慢だ】くらいは言えるだろうけど。」

愛原「過去の狂牛病問題や鳥インフルエンザ問題などと比べても、シチュエーションからしたら、むしろ政府は良くやってる方だ。政府の人間も未来予知ができる超能力者じゃないのだから、その点を考慮すれば、むしろよくやっている。新型インフルエンザの時に、実効性の全くない水際作戦でいらんゼニをばらまいただけの前政権よりも、百倍はマシだろ。不満があるなら、これ以上どうすべきかなのか逆に問いたい(但し結果論で【こうすべきだった】という意見は、無意味である上、どんな三流野球解説者でも言えるので不可。今後どうすべきかを問いたい)。もっとも俺は、特定業界だけに掛け金なしの政府による保険をつけたような、これ以上の保証は少し疑問だが。」

逆沢「あー、それ以上は口にしない方が良いわ。今、口蹄疫をダシにしてあおりたがっている連中は、民主党叩きがしたいだけだから、あんたが民主党を擁護すればするほど、反発を買うだけだし。」

愛原「俺はいつでも是々非々だ。普天間問題など非難に値すると思えば非難するし、よくやったと思える事があれば賞賛するだけの事だ。自民党でも公明党でも共産党でも、そういう意味で差別はしない主義だ。特定の党の名前を聞いただけで、色眼鏡の入ったスイッチが入ってしまうような連中と一緒にしないでくれ。」

鼎「あくまで俺様基準だけどね。」

愛原「うむ。だが去年の8月のコーナーでも書いたが、俺は災害や人の不幸を政治利用する奴はすごく嫌いだ。誰かを心配し、思いやってる振りをしながら、内心では自分の利益とか、別の誰かを叩く事しか考えてない奴とかな。ネットの世界では、オリンピックでキムヨナの金メダルを祝福するコメントをした某国会議員のブログが、【真央ちゃんが可哀想だ】みたいな理由に基づく非難カキコミで炎上したという例もあるようだが、こういうのも誰かを思いやってる振りをして、別の誰かを叩く事を主目的にしてる例だな。」

鼎「なんか示談金手数料目的のヤクザみたいだね。」

逆沢「ヤクザは自分が交通事故などの当事者でなくとも、事件をかぎつけると、【俺が被害者の代理人をやってやる】とばかりにその場に割って入って、【被害者がかわいそうだとは思わないのか】とばかりに法外な程の多額の賠償金を加害者からせしめて、自分も手数料などの名目で大金をせしめようとするというからねー。」

愛原「誰かを心配しているふりをして、実は自分の利益だけを追及していたり、別の誰かを攻撃するのが真の目的という奴というのは、人間としても最低だな。だが新型インフルエンザの寝屋川の例もそうだが、当事者でもないのに、正義の味方づらして、ガンガン抗議の電話をかけまわるような奴も、現実には多い。被害者の傷にさらに塩を塗り込んで何が楽しいのか知らんが、本当にムカつく。」

鼎「でも悪意を持ってそういう悪い事をする人もいるだろうけど、実際には【自分は心から正しいことをしている】と思いこんでる人も多いと思うよ。」

逆沢「十字軍に限らず、自分が正しいと思いこんでる人は、案外、どんなに残酷なことでも平気でやれるというからねー。」

愛原「まぁ確かにな。人間というのは悪いことをしてる自覚がある時は良心の呵責があるから、つい手を緩めてしまう事も多いが、自分が正しいと思いこんでいる時には、なかなか手を緩めようとせず、逆にどんどん調子に乗ってエスカレートさせてしまう事すらあるだろうからな。」

逆沢「扇動されるって怖いわねー。本当は誰かに踊らされてるだけなのに、自分自身にはそんな自覚はなく、むしろ自分の意志で自ら正しい信念を持って行動していると思いこんでる訳だから。」

愛原「政治家の扇動演説に踊らされる者。マスコミの無責任なあおりに踊らされる者。色々いる。だが政治家もマスコミも、実際には必ずしも中立でも誠実でもないからな。」

鼎「今回の口蹄疫に関する報道でも、【なぜ今までと違って大きく報道しないんだ?】という声は出ても当然だと思うよ。でもそのさじ加減は難しいよね。」

愛原「俺は情報統制されるような世の中には大反対なので、彼らの主張にノーはつけたくない。しかしメディアが情報を正しく流す義務があるのと同時に、視聴者にも情報を正しく受け取り処理する義務があると思う。せっかく大きく報道してやっても、それで勝手にパニックになって、周囲に不安や被害をまき散らすような奴は、正直困るからな。何かあるとマスコミのせい、政治のせいにする奴もいるが、勝手に独自の解釈を加えて、勝手に騒いで、勝手にパニックになって、勝手に誰かを攻撃する奴にも、十分大きな責任があると思う。」

鼎「今回の報道も、もし鳥インフルエンザの時のような大規模な報道をしたなら、畜産農家はもっと大ダメージを受けた可能性はあるよね。なんでもバッシングのネタにしたがる人はいるから。」

逆沢「そんな事になったら、また厚生大臣あたりが貝割れ大根を食べるパフォーマンスをやった時みたいな、しらじらしい安全宣言までするハメになっちゃうしね。」

愛原「それにしても、本当になんでも悪意ある解釈をする奴はどこにでもいるんだなと、改めて痛感した。大げさに騒げば、被害者がバッシングの対象になってしまう。今回のようにおとなしめに情報を出せば、隠蔽だとか騒ぐ。じゃあ中国とかのように本気で情報統制社会にしろというのか? そりゃあ沖縄密約のような感じで、徹底した情報隠蔽をすれば、その事実にすら気付かない訳だから、反発も出ないだろうけどな。」

鼎「でも仕方ないと思うよ。【坊主憎けりゃ袈裟まで憎し】ということわざがあるように、嫌いな奴が、笑っても泣いても怒ってもすました顔を続けても、その態度が気に入らないとなってしまう事は珍しくないし。」

愛原「まぁ確かに、悪意ある解釈をすれば、消費税を上げても上げなくても叩けるからな。いずれにしろ悪意ある者はどうしようもない。だが俺が気にするのは、悪意ある者の存在ではなく、悪意ある者がしかけた扇動行為に踊らされる者が、少なからずいる事だ。踊らされた者は、自分自身は正義と思いこんでいる事が多い為、ある意味、悪意ある者以上に、残虐かつ積極的に行動するからな。」


鼎「まさしく狂信徒だよね。」

逆沢「でも今回のネチズンの反応は、ちょっとだけ新鮮に思ったかも。普段はマスコミの報道量に比例して、勝手に扇動される人の方が多いんだけどね。」

愛原「それはかなりあるな。テレビが大々的に報道すれば、多摩川のアザラシや、がけっぷち犬だって全国的ブームになっちゃうんだもんな。」

鼎「がけっぷち犬の時は、ちょっと違和感を憶えたかも。確か百単位の飼い主志望者が現われる程の人気犬になっちゃったんだよね。」

逆沢「けど当選した飼い主さんが、よりによって特に犬好きでもないただのミーハーおばさんだった為に、結局、このがけっぷち犬は、案の定、飼い主に飽きられて、まともな飼育環境にも置かれず、いつの間にか野犬になっちゃったらしいけどね。」

鼎「現実には、全国どこでも何千何万の動物が保健所で殺されてるのに、マスコミで取り上げられた犬猫だけに、関心が集中しちゃうというのも変な話だよね。」

愛原「それを言ったら、中国残留孤児に冷たく、北朝鮮による拉致被害者だけに何かと同情的で手厚い現象とかもあてはまる。この問題も待遇差別がひどすぎると、裁判沙汰にもなったくらいなんだがな。他にも最近で言えば、ハイチ地震の時はPKOで自衛隊まで派遣されたのに、その直後に起きたチリ地震の時は政府も世論も無関心だったなんて例もあるし。」

逆沢「あー、思い出したわ。チリ地震。確か日本の東北地方まで津波が到達していたとかでニュースになってたわね。規模の大きい割に、あっという間に人々の記憶から消え去った、黒歴史の地震ね。」

鼎「マスコミが大きく報道すれば酒井法子さんのシャブ事件でも大事件になるし、全く報道しなければすぐに忘れ去られるという典型例だよね。」

愛原「うーん。そういう意味では、今回の口蹄疫に関する報道規制疑惑も、悪い面ばかりではないか? 市民がマスコミの思い通りばかりには動かなくなりつつあるという意味では。」

逆沢「酒井法子よりも押尾学の方が、どう見ても凶悪だろという世論も、ネットならではという感じもするしね。」

鼎「ネットも結構偏っているけど、テレビや新聞もとても中立とはいえない事が意外とあるもんね。」

愛原「うむ。だからこそメディアリテラシーという考え方は大事なのだ。新聞もウィキペディアも、決して完全中立ではない。編集者や執筆者次第でどうにでもなるからな。我々に必要なのは、一方的な視点で書かれたそれらを見抜く視点だ。悪意あるニュースは、よく接してみると特定の印象操作が仕込まれているはずだからな。テレビのBGMにしろ、今回の口蹄疫の記事にしても。」

鼎「本当に悪い人の思惑にのって、安易に誰かを攻撃したり、誰かを悪く思いこむような事をしたくないよね。」

逆沢「私もちょっと不安になって来たわ。誰かに踊らされて、本当なら救われるべき人を逆に傷つけたりはしてないかとか。」

愛原「もう自殺者まででるような、無責任な世論の暴走をみるのはたくさんだ。だが流言飛語の計略によって名将が誅殺される例のごときは、実際にも多い。扇動された者による正義の刃ほど、危険なものはないといってもいいくらいだ。」

逆沢「ところであんたが【これはひどい】と思った扇動事件とかある?」

愛原「そんなもん、数え切れないほどある。だがせっかく話題を振ってくれたんだし、とある報道番組の印象操作ぶりをあばくのに成功したネットの成功例を一点だけあげておくか。一応、ウチのサイトもネット上にあるわけだし、ネットの功績面をフォローする意味でな。」

鼎「どんな例?」

愛原「これ。感想はいちいち聞かない。ただマスコミに悪役化されたら、こんな風に報道されてもやむを得ないという覚悟はしておくべきだ。もちろん、ネットもしかり。悪意ある者に悪役認定されると、何をやっても悪く言われるし、元々、不幸な状況に置かれた人の傷口に塩を塗り込むような真似も平気でやる。我々は、扇動者に踊らされないようにだけはしたい。本当に悪い奴は讒言している奴であり、変な噂を広める奴の方なのだ。」















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