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愛原様のたわごと(11年1月16日)




愛原「ようやくバグ報告が落ち着いてきた気もしたので、先日【WOLF RPGエディター公式サイト】様にて、僭越ながら宣伝させていただいた。といっても【ウディタで今こんなの作ってます!スレッド5】の方でだけどな。」

逆沢「ああ、【作品登録ページ】の方ではなく、そっちの方でか? まぁその方が、無難は無難ね。色んな意味で。」

鼎「で、反響はどうかなぁ? やっぱりなんといっても公式サイトだし、けっこうアクセス数とか伸びた?」

愛原「実は、そんなに大差なかったりする。まぁ、ここの作者よりはるかに技量のある作者さんが、堂々と【作品登録ページ】に登録されていても、俺の想像を下回る反響しか得られてないみたいな例もなくはないので、実力相応だとは思うけどな。」

鼎「もっともっと好評を得て当たり前の作者さんですら、いまいちな反響で終わってしまう事もあるのはとても残念だよね。」

逆沢「今はフリゲの数も増えて、ライバルも多いからね。プレイしてみたらけっこう面白い作品というのはたくさんあるんだけど、それ以前に見つけてすらもらえなかったり、素通りされてダウンロードしてもらえなかったりする割合も、かなり多そうみたいだしね。」

愛原「俺自身、ベクターなどで望みのジャンルのフリーソフトを探しても、気になったソフトを全部ダウンロードする事など、まずないからな。もし全部ダウンロードさせて起動してみたならば、自分にぴったりのソフトが見つかる可能性がさらに高くなるのは分かっているのだが・・・。」

逆沢「まずダウンロードしてもらえるまでが大変ってのが、改めてよく分かるわね。」

鼎「テレビ番組や漫画本とか小説本でもそうだけど、ちゃんと観たり読んだりすれば面白い作品も多いとは思うけど、全部視聴するのは難しいのと同じようなものだよね。」

愛原「ちなみにこの前、久しぶりにアクセス解析してみたら、公式サイト様からやって下さったのはありがたいが、なぜか7lcw+2の方のコーナーだけ見て回って帰られた方もおられたみたいで、ちょっと吹いてしまった。」

逆沢「あはは♪ まぁいいんじゃないの。目を止めてもらっただけでも。」

鼎「もしプレイしていただけたなら、感想ももらえたらうれしいよね。」

逆沢「しかし7lcw+2の方は公開して随分となるけど、今ではどれくらいの需要があるのかな?」

愛原「感想の類はほとんど聞かれなくなったが、今でも需要は少しくらいあるみたいだぞ。【フリーソフト超激辛ゲームレビュー】様に掲載されたレビューの効果がけっこう大きくて、今でもこちらからウチにやってこられるお客様が、それなりにはおられるからな。」

逆沢「へー。相当影響力のあるサイト様なのね。激辛レビュー様は。」

愛原「俺自身も、よく利用させていただいてもらっているからな。企業レビューのようなきれい事ばかりでもないのに、味と愛がすごくあるレビューが心地よい。本当に素晴らしいレビューサイト様だ。」

鼎「新作の方も負けられないよね。」

愛原「負けるも何も、傾向が少し違ったみたいだからな。基本的なノリはそう変わらないはずだが、それでも【架空世界の7lcwと比べて、今作の風刺は合わなかった】というご意見もあったぞ。逆に今作の方がハマったというご意見もあるし、少しでも多くのプレイヤーから幅広く意見を募りたいという思いも強まる、とても中身のあるありがたいコメントばかりだ。」

鼎「今回の主人公は、無音キャラだけど、これに対する感想もけっこう幅広い感じだよね。」

愛原「うん。ちなみに昨日時点での問8のアンケート結果がこれだ。」







逆沢「無回答がトップ♪ 何これ?」

愛原「うん。作者感涙ものの、長文にわたるコメントを何通かに分けてたくさん送って下さった方もいたし、クリア途中の時とクリア後に分けて送って下さった方もおられたみたいでだな。そういう方は大体皆、最初に答えられた質問を重複して回答しないよう配慮して下さっているみたいなんだ。だから無回答が一番多いのは至って当然。他の設問でも同じ傾向だぞ。」

逆沢「という事は、無回答を無視して、それ以外の項目で比べっ子すればいいわけね。」

鼎「【主人公が目立つ必要がない】がトップだけど、【会話にも参加させるべき】という意見も非常に多いよね。」

逆沢「【会話にも参加させるべき】に属する選択肢は2つあるから、それを合わせると【目立つ必要がない】と拮抗する勢いね。」

愛原「実は緑枠で隠している部分に正確な票数が書かれているのだが、実はぴったし拮抗していたぞ。」

逆沢「これは随分と興味深い統計になったわねー。プレイヤーによって、これだけ感じ方が違うのかとも思ったわ。」

愛原「ウチのゲームは、万人向けでない事もあって、元々感想に幅が出やすい。前回、鈴木さんをテーマにネタにした事もあったが、実際、鈴木さんに関する感想でも、両極端に分かれてたものがあったしな。という訳で今回は、大人キャラ、悠久院、鈴木に続いて、主人公をネタにテーマを取り上げたいと思う。テーマは、【しゃべらない主人公】だ。」

逆沢「最近のAVGやRPGでは、あまり見られなくなったタイプの主人公ね。スーパーファミコン時代くらいまでなら、むしろ主人公はしゃべらない方がデフォルトだったけど。」

鼎「任天堂のマリオさんとかは数え切れないくらいのゲームに登場してるけど、基本的にしゃべったり、個性的な自己主張をする事はほとんどなかったよね。ドラゴンクエストのロトの勇者とかも、ずっと無言のままだったし。」

逆沢「それでも個性がないとか、性格がよく分からないとかいう理由で批判された事は全くなかったわね。」

愛原「当時は、プレイヤーが必要に応じて脳内補完するのがデフォルトだったからな。勇者が他人の家に入って、勝手に宝箱を開けて中身を持ち去っても、それが本気で問題視される事もなかったし。」

逆沢「それは今でもそうでしょ。洞窟の中に宝箱が置いてあっても、それにいちいち突っ込まないのが大人のゲーマーというものだと思うし。」

鼎「笑いやツッコミのネタになる事はあっても、それを本気で抗議する人などはいないよね。」

愛原「かつてここの作者は、ドラクエVを何周もしたクチらしいが、一言も口を利かない戦士や僧侶を連れていっても、それはそれで脳内で勝手にツッコミを入れたりしながら、楽しんでいたようだぞ。当時はまだずっとガキだったくせに。」

鼎「子供の想像力を侮ったらいけないよ。子供は、大人よりもずっと豊かな想像力を持っている事が多いから。」

逆沢「ただRPGがAVGになると、また違うんじゃない? AVGになると、物語性がさらに強くなるから、さすがに主人公が無音のままというのは相当キツそうな気はするし。」

愛原「そんな事はない。例えば新作でも少しネタにした【ポートピア連続殺人事件】の主人公の刑事なんかは、思いっきり無音キャラだったぞ。当時のパソコンゲームは、刑事や探偵が主人公のAVGも色々あったらしいが、それらも主人公が下手に自己主張せず、プレイヤーが場所や行動を選択してシナリオを進めるだけの、典型的な主人公無音ゲームばかりだったような気がする。」

逆沢「【総当たり式AVG】という奴ね。正しい選択肢を選ぶまで、何度も何度も同じ展開をループさせられるハメになって、正しい選択肢を選ぶ度に少しずつシナリオが進むスタイルというか。」

鼎「最近のAVGでは、あまり見られなくなったゲームスタイルだよね。最近のAVGは、間違えた選択肢を選ぶとバッドエンドに直行するか、別のシナリオに分岐するか、どの選択肢を選んでも結局同じシナリオに進むかの3択みたいな気がするし。」

逆沢「いやいや。3択じゃなくて4択だわ。そもそも【選択肢自体が登場しないAVG】も結構あるし。ビジュアルノベル形式とでも言うのかな?」

鼎「じゃあ新作も、選択肢がほとんどないような状態だから、ビジュアルノベル形式という分類になるのかなぁ?」

愛原「選択肢自体は、たくさんあるだろ。どの場所のイベントを最初に選択するかとか、どういう仲間を連れて行くとか・・・。」

逆沢「いや。そういう意味の選択肢じゃなくて、シナリオの中での選択肢の話なんだけど。」

愛原「どのイベントを最初に選択するかなどで、その後のイベントの登場順位が変わったり、微妙にシナリオの文章が変わったり、小さな分岐は色々あるんだけどな。」

逆沢「誰も気付かないから、無意味な分岐だけどね。」

愛原「しくしく。」

鼎「でもアンケートの感想の中で、とても参考になるご意見もあったよ。【無個性キャラであるはずの主人公が、プレイヤーの思惑と大きく離れた行動をするのは微妙】とか【無口で周りに流される個性の主人公にしか見えない】という内容のご意見もあったし。」

逆沢「あー、その気持ちは分かるわ。【なんでそこで悠久院に黙ってついて行く?】とか思う事は私もあったもん。」

愛原「そういう戦闘では、無理に悠久院に同調せずに、さっさと逃げるという選択肢も取れるのだが、分かりにくかったかな? 事前に選択肢を出して、選択肢に応じた勝利条件をはっきり示す形式にした方が良かったかも知れんな。」

逆沢「あー、それ、いいかも知れないわね♪」

愛原「じゃあ同じような意見が他にも得られたら、バージョンアップする事にしよう。シナリオをいじる形になるので、少し時間がかかるかも知れないが。」

鼎「プレイヤーごとにイメージする主人公像が変わるのは当然だと思うけど、これはどうやって折り合いを付けていけばいいかなぁ?」

愛原「正直、これに関しては、今でも悩んでいる部分もあるのだ。近年の市販のAVGを例に取れば、萌え系AVGでよく見られるテンプレート型主人公と、燃え系AVGや背徳系AVGでよく見られる変人型主人公の2パターンに集約されているみたいだけどな。」

逆沢「あー、テンプレート型の方は、簡単にイメージ沸くわ。地味とか平凡がウリだけど、なぜか潜在的に異性にモテていて、それでいながら主人公自身はそんな自分に気付いてないようなタイプで。あとなぜか、ボケよりはツッコミの方が得意そうなキャラが多そうね。」

鼎「真面目で大人しいテンプレート型と、ちょっと反抗したい年頃的なテンプレート型がいるけど、どっちにしても、いつも同性の友達やクラスメートと一緒につるんでわいわいやっていたり、普段からクラスやサークルを積極的に仕切りまくっているような、ちゃんとしたリーダーシップを発揮している事はあまりないよね。」

逆沢「【みんなのリーダー】よりは【一匹狼】の方が若干近そうだけど、それでも孤立して浮きまくっているような事は全然ないし、イジメられてる程でもないし、逆にイジメに荷担している事もないしと、本当に微妙なスタンスを保ってる事が多いわね。テンプレート型主人公は。」

愛原「テンプレート型主人公は、目立ちたいときに目立つ事もできるが、目立ちたくない時にはとことん地味になれる才能を持っているみたいだからな。外見的には目が隠れている事も、一昔は多かったみたいだ。目が隠れてない場合は、ほぼ間違いなくフツメン以上だな。あと主人公がシリアスに演説した場合、場をしらけさせる事なく、仲間の結束を高め、なおかつ仲間のハートをゲットする確率が極めて高い。」

逆沢「アハハ。あんたとは、その点でも正反対のタイプね。」

愛原「うむ。ついでに言うと、ツッコミよりボケの方が好きな所もテンプレート型とは正反対だな。」

鼎「でも普段はまず鍋奉行や幹事役を買って出る事もないくらい出しゃばらないタイプなのに、ここぞの場面でいきなりリーダーとして活躍できるって、すごくうらやましいタイプだよね。」

愛原「どういう育ちをしたら、そんなうらやましい人格が身につくのかな?」

逆沢「育ちもなにも、物語開始時点で一人暮らしの確率が高いみたいだけどね。もし誰かと同居している場合は、アクの強い師匠役の人間か、萌えの対象になる姉妹がそれに当てはまることが多そうだけど。あと平凡なだけの両親や弟キャラとかはお呼びじゃないというか。」

愛原「俺としては、その手のテンプレート型主人公は、もう胸焼けしてお呼びじゃないのだが。」

鼎「でも逆を言えば、テンプレート状態になる程、普及しているくらいだから、世間的にはやっぱりそういう主人公は需要が高いのかなぁ?」

愛原「需要があるんだろうな。主人公に変な個性をつければつけるほど、ファンの層は間違いなく限られていくだろうからな。」

逆沢「でも逆に変人型主人公の場合もあるわね。」

愛原「やたら熱血であるか、それ以外なら変態趣味だったりする事が多いな。」

鼎「でも新作の場合は、最終的には主人公に個性をつけないという方針で固めたんだよね。」

愛原「うん。もっとも全くの白紙の人格というわけにはいかないので、どちらかというとテンプレート型主人公が、一応のベースになってはいるが。」

逆沢「周囲に流されやすそうに見える性格も、テンプレート型主人公の影響なわけ?」

鼎「テンプレート型主人公の場合は、キメる時はキメるけど、普段は周囲の空気を乱しかねないような自己主張はしない事も多いから、そういう意味では確かに、テンプレート型に近いとも言えそうな気はするよね。」

愛原「正直、作者も悩んだみたいだ。たとえば悠久院が妙な暴走をしたとして、主人公はどう行動すべきか? プレイヤーによっては殴ってでも止めたいと思うだろうし、穏健なプレイヤーでも黙って成り行きを傍観していられないと感じる事はあるだろうからな。またTRPGにおける【マスターいじめ】が好きなプレイヤーなら、もっと極端な行動を望む事もあるかも知れない。」

逆沢「ああ、マスターいじめ。仕事の依頼主にいきなり斬りかかったり、依頼主から前金だけもらってトンズラここうとしたり、シナリオの進行を妨害するような事ばかりしたがるプレイヤーというのは、間違いなくいるわね。」

愛原「まぁそれはそれでマスターの腕の見せ所なので、俺がマスターならそれはそれで、ある程度までなら別に構わんけどな。ただCRPGでマスタリングをやる場合は、そういう訳にはいかない。分岐の数だけ、シナリオを事前にプログラム内に組み込まないとならないからな。だから仮に【俺のイメージする主人公は、鈴木さん以上に消極的な性格なんだ。だからもっとクエストをさぼらせろ】と言われても、残念ながらそんな要望に答える事はできない。」

逆沢「あはは。まぁそこまで困ったプレイヤーさんはまずいないと思うけどね。」

愛原「CRPGやAVGの場合、プレイヤーにとって納得のいかない行動を主人公がとった場合は、プレイヤーの側で脳内補完してもらう事が、どうしても基本になってしまう。もしも【主人公が消極的で面度くさたがりな性格】という事にするなら、【××さんに脅されてやむを得ず】とか【××さんにカッコいい所をみせたくて仕方なく】とか、そういう風に脳内補完してもらえると助かる。まぁ同梱のゲーム説明書2にも、同様のお願いを掲載してはいるが。」

鼎「けどそれでも、約半数の人からいただいたご意見は、重く受け止める必要がありそうだよね。」

愛原「その通りだな。シナリオの性格上、分岐を増やす事はできないが、シナリオの流れに影響しない範囲で、選択肢を増やす方向で対応しようかなとは思い始めている。例えば、選択肢によって他キャラからの好感度とか、主人公や仲間のパラメータが微妙に変わる仕様とかはどうだ?」

逆沢「どうだ?とか言われても、そんなん知らんわ。」

愛原「そんな風に言われると寂しくなるな。まぁ皆さんからのご意見を参考にしながら、ゆっくり考えるとするか?」











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