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愛原様のたわごと(11年2月19日)





愛原「本当なら今回の更新は、大相撲の八百長問題の続きでやりたかったのだが、今の世の中はネタだらけで全然追いつかん。」

逆沢「ネタもいいけど、選択肢をつけるという企画をあげてから、もうそろそろ1ヶ月なんだけど。」

鼎「そろそろ出来上がったかな?」

愛原「ごめん。まだ倍はかかりそうだ。そりゃあ追加仕様に過ぎないから、途中バージョンとして出すなら今すぐにでも出せるが、メドが立ってる以上は、納得のいく形で出したいと考えている。ちなみに選択肢を加えたバージョンは、かなり雰囲気が変わっているぞ。多分、自画自賛できるレベルだ。」

逆沢「選択肢をつけただけで、そんなに大げさに変わる気なんか、私ゃとてもしないけどねー。」

愛原「まぁあくまで俺の主観だし、ウチのゲームはそうでなくても、プレイヤーによって感想に幅が出やすいから、万人に受け入れられるとは思ってないけどな。」

鼎「ちなみに選択肢の数はどれくらいかなぁ?」

愛原「選択肢自体が登場する数の最終目標は100。各選択肢で登場する選択枠数は、大体は5で統一。タカ派向けの内容からハト派向けの内容まで幅広くそろえてみたつもりだ。あと選択肢の枠の数だけテストプレーするのはさすがにキツいので、誤字系のバグはちょっとくらい出るかも知れない。あとどの選択肢を選ぶかで毎回パラメータが変動する仕様にした為、ゲームバランスがもしかしたら狂うかも知れない。例えば勇ましい選択肢ばかり選べば、攻撃力ばかりがどんどん上がり続けてしまうからな。」

鼎「あ、そっか。選択枠が5あるとすれば、最低でも5周はテストプレーしないと、全部の選択肢を選んだ結果を確認できないんだよね。」

逆沢「超面倒くさいわね。作者の環境だと、一周するだけでも1週間はかかるのに。」

愛原「だから色んな意味で、ちょっと作りの甘さが出るかも知れない。まぁそんなこんなで時間がかかっている。本当に申し訳ない。」

逆沢「で、本当は前回の続きをやりたかったという事だったけど、本当は何のテーマでやりたかったわけ?」

愛原「うむ。前回は信頼できない世の中の恐ろしさについて触れてみたが、今回は【信用ラインと警戒ライン】について触れたいと思ったんだ。」

逆沢「じゃあ何も迷うことなく、そのテーマでいけばいいんじゃない?」

鼎「信用する事と警戒する事というのは、ある意味では正反対の概念だよね。」

逆沢「信用しつつも警戒もするという考え方も、ある事はあるだろうけどね。」

鼎「相手をどこまで信頼するか? 相手をどこまで警戒するか? できれば信用オンリーで済めばいいけど、なかなかそうならない世の中って気がしなくもないよね。」

逆沢「というか信用と油断は紙一重だからねー。何も対人関係だけじゃなくて、自然災害相手でもいえる事だし。」

鼎「自然災害と言えば、九州の方で火山が噴火して、また大変な事になってるよね。」

愛原「それでも九州の住民はさすがだな。慣れたものというか、俺から見ても実に見事で冷静な対応ぶりだ。もしあの規模の噴火が本州で起こったら、被害規模ももっと甚大なものになってそうだ。」

逆沢「そりゃ沖縄の人にとって台風対策が当たり前で、北日本の人にとって豪雪対策が当たり前のように、九州の人にとっては火山対策もバッチリって事なんじゃない? 九州には鹿児島県の桜島とか、長崎県の雲仙岳とか、熊本県の阿蘇山とか、有名な火山がいくつもあるし。」

愛原「つまり噴火災害に対する警戒レベルが、九州人とそれ以外の地方人とでは全然違っても当然という事かも知れんな。」

逆沢「つまりもしも本州で火山が噴火したりしたら、もっとパニックになってもおかしくないって事ね。」

愛原「本州で活動ランクが高いと指定されている火山など、長野県と群馬県の間にある浅間山くらいしかないけどな。特に福井・愛知・三重・奈良・和歌山・大阪・京都・兵庫・鳥取・岡山・広島・香川・徳島・愛媛・高知などがある日本中央部では、活火山(厳密には活動ランク指定のある山)自体が存在しない為、そもそも噴火による災害に対する警戒活動自体が必要ない。」

鼎「つまり警戒レベルというのは、起きる危険の発生率や大きさによって常に変わるって事だよね。」

愛原「そう。日本の場合はなんだかんだ言っても治安も非常にいい為、警察官も軽装備で済んでいる。つまり世界的にみれば、犯罪に対する警戒レベルが非常に低い国という扱いになる。」

逆沢「そのせいか、外国人犯罪者にしてみれば仕事のやりやすい国という評価もあるそうだけどね。」

愛原「実情は違うけどな。日本国内では総じて外国人は目立ちすぎる為、外国人が日本国内でテロ活動などを行なうのも困難というのが、本当のところらしい。もっとも外国人労働者の多い大都会や東海地方などでは、少しだけ事情も異なるが。」

鼎「警戒レベルが低く済む程、社会全体で必要なコストも少なくて済むし、いい事づくめだよね。」

愛原「但し、警戒レベルと実際に起きる危険の質量が、きちんと比例していればの話だけどな。危険の質量が増えてるのに警戒レベルが低いままであればあまりに無防備だし、逆なら利権の温床になってしまう。」

逆沢「ああ、スーパー堤防とかダムとか、無駄な公共工事とか言われるものは、大体、そんな感じね。」

愛原「確かに洪水の危険はどこにもある。しかしその確率やリスクと比較してコストパフォーマンス的にどうなのか、大いに疑問な工事というのはいくらでもあるからな。実際の危険が小さいにも関わらず、警戒レベルばかりが高くなると、社会的な損失も膨大なものになりかねない。」

逆沢「でも何か起きると、必ずわめく人が出るし、警戒レベルというのは、ちょっとくらい高すぎる方がいいんじゃない?」

愛原「風邪薬にも適量というものがあるように、物ものには適切な分量というのがある。シロートが独断で警戒レベルを上げても、ロクな事にならないぞ。風邪薬を飲めば飲む程副作用のリスクが大きくなるし、ダムの作りすぎは自然破壊やそれに起因する別の自然災害を招く事になる。とにかくやればいいってもんじゃない。」

逆沢「ただ今の世の中は、一昔より色んな意味で警戒レベルを上げざるを得なくなってる気もしない? 治安という意味でも、対外的な不安という意味でも、単純に人と人の関係という意味でも。」

鼎「でも警戒レベルを上げるという事は、信用レベルを下げるという事にもならないかなぁ? 疑りすぎて、信用できる人まで失ってしまうような不安もあるよ。」

逆沢「でもヤクザな人ほど【俺が信用できないのか?】とか言って、すごんできたりしない? 私からすれば、信用を強要する人ほど、かえって疑わしいんだけど。」

愛原「それは善悪二元論的な発想だな。【信用してる相手に対しては、無防備にならないといけない】という事もないだろうし、【警戒すべき相手に対しては、決して歩み寄ろうとしてはならない】という事にもならないと思うんだが・・・。」

鼎「商談の世界では、信用と警戒が共存してる事も多いよね。」

愛原「相手を信用しない限り、商談というのは決して成立しないからな。とかいって無防備に契約やお金のやり取りをするような人間が、商売で成功する事もほとんどない。ただ信用度に応じて、現金商売に限定したり、手形のやり取りをしたり、取引規模を調整したり、微妙に間合いを調整する事は多い。外交の世界も同様で、無防備な程の友情か戦争(絶交)状態の2択という事は、普通はありえない。」

鼎「けど好き嫌いが基準だからどうか知らないけど、白か黒かの2択で外交上の付き合いまで判断しようとする人もたまにいるよね。」

愛原「外交といえば、今週こんな感じのニュースがあったが、このニュースの内容及び、それに対する与野党の反応にも、信用レベルと警戒レベルのバランスの難しさを感じさせられたな。」

逆沢「ああ、総理大臣自ら【方便】を駆使して、国民をだましたという内容のニュースね。こういう事を日本のトップ自らしたりするから、政治不信がさらに強まるってのが分からないのかしらねー。」

鼎「けどこの記事で触れられている鳩山前首相の言い分って、去年ここのたわごとコーナーで触れてた事と、ほぼそのままだよね。海兵隊の本来の機能が【有事のときに米国人を救出する役割】という部分は5月7日に触れた部分そのままだし、抑止力という言い訳でごまかしたという部分も5月末に触れた事だし、なんか怖いと思ったかも。」

逆沢「なんかこのサイト。ヤバい筋から検閲されてない?」

愛原「今の所は、身辺に何の危険もないから心配するな。更新が止まらない限りは大丈夫。まぁ冗談はさておきとして、俺が思ったのは、この国の政治家は相変わらず、国民を全く信用していないというか、平気で国民を騙しまくってくれるよなと思った事だ。」

鼎「でも鳩山さんは、抑止力という言葉を使って国民を騙したかも知れないけど、その事を正直に告白したよね。この部分は私は評価してもいいと思ったけどどうかなぁ?」

逆沢「それは言えるかもね。むしろ菅とか石破とか防衛大臣とかがよってたかって、鳩山の発言を否定した方が私は怖いと思ったわ。連中は何が何でも、海兵隊自体に十分な価値があると国民に思いこませたがっているみたいな感じがして。」

鼎「なんか一人の力士が八百長を告発する度に、相撲協会の幹部が口をそろえて【八百長は存在しない。あんな村八分にされた人間の言い分に耳を傾けるな】と言ってるのと同じノリを感じてしまったかも。」

愛原「この国は北朝鮮かと思ったわ。もっとも北朝鮮では自国の将軍様を一方的に賛美するのに対して、日本の政治家達は在日米軍やアメリカを一方的に賛美するという大きな差はあるが。彼らはどうあっても、日本国民がアメリカに対して警戒心を持たないようにし向けたいらしいな。」

逆沢「北朝鮮では将軍様は本当に素晴らしいという空気で支配されているらしいけど、日本の政界では海兵隊は本当に素晴らしいという前提でなければならない空気みたいね。」

鼎「でも彼らは、どこまで本気で海兵隊が必要と思っているのかなぁ?」

愛原「自民党に関して言えば、かつて(というか今でもそうだが)海兵隊のグアム移転を強く働きかけて、お金を払うからとにかく海兵隊の削減に応じて欲しいという条件をアメリカに突きつけた事があったから、内心では海兵隊は邪魔だと思っていそうだが。」

逆沢「ああ、そういやそうだった。お金を払ってでもいいから、とにかく出て行って欲しいという扱いだったわね。」

鼎「でも鳩山爆弾発言を受けた、今の自民党の反応を見る限りは、そんな素振りはこれっぽちもなかったような気がするんだけど・・・。」

愛原「まぁ自民党も、何らかの事情で最終的に辺野古移転を決めた当事者だしな。方便にしか聞こえない抑止力という理由で、世論を説得しようとした点も含めて、今の民主党と自民党はクリソツだな。」

逆沢「鳩山も一応は方便だったとカミングアウトしたけど、それでも全面的に不要とまでは言い切ってはいないし。もしもそこまで言ったら、恐ろしい報復とかが待っているのかも知れないけど。」

愛原「まるで【ヤクザ単独では不必要だが、日本国民全体を構成するその一員として、ヤクザの皆様には頭を下げても堂々といてもらう必要がある】とか言ってるみたいだな。一番必要としているのはアメリカの方なんだから、アメリカが日本に頭を下げてお願いするのが筋なのに、なんで大家さんが店子に頭を下げて、家賃まで店子に支払ってあげなくてはならんのだ?」

鼎「自民党も民主党も、どうして本当の事を言わないのかなぁ? 八百長を否定し続ける大相撲の関係者みたいで、本当にすごく残念な感じかも。」

逆沢「方便で国民を騙し続けようとする姿勢も問題だけど、アメリカに対して国民が一切の警戒心を持たないようにし向ける姿勢の方が、私的には大問題の気がしてきたかも。」

鼎「もしかしたら【信用すべき相手に対しては、無防備にならないといけない】と本当に彼らは思いこんでいるのかなぁ?」

愛原「もっともアメリカを一方的な悪役にする気は、俺にはないぞ。アメリカ自身も日本に対して、アメリカを頼りすぎるなと警告しているし、自主防衛の必要性も訴えてきてはいる(どこまで本気かは知らないが)。そして尖閣諸島問題などで、ここぞの場面でアメリカが日本のために一肌抜いた事もなかった。にも関わらず、まだ一方的にアメリカを信用し続けて、無防備に頼り続ける日本政府の発想が俺には全く理解できない。」

逆沢「なんか一方的恋愛と同じような構図かもね。【私はあの人が好きだ。だからいずれあの人も、私のことを好きになってくれるに決まっている。】みたいな感じで。一方的に愛されても、相手はすごく迷惑がってるかも知れないのに。」

鼎「私は、信じる事はすごく美しい事だし、大事な事だとも思うけど、例外も色々あるという事かなぁ?」

愛原「【今年こそ阪神が優勝するに決まっている】と信じていても、それが実現する保証なんかどこにもないように、願望と信頼がまぜこぜになってると、そういう風になりやすいかもな。仮にアメリカが本気で日本を守りたいと思っていても、本国の事情などその他の理由で動けない時もあるだろうし、他力本願でいつでも相手が、こちらの都合通りに動いてくれると思う方が大間違いだ。」

逆沢「つまり相手のことを信用していようがいまいが、自分の身は自分で守るという一定の警戒ラインは、常に必要だという事ね。」

愛原「まして理性で考えたらどう見ても不要な物を、いかにも役に立つような口調で押し付けてくる相手を、どう信用しろというのだ?というのが、偽らざる本音だ。しかも必要な理由をいくら問いただしても、テクニカルな運用部分には一切触れず、戦後60年間、抑止力だのアジアの安定だのよく分からない抽象的な表現しかした事もないし。」

逆沢「いや、だからテクニカルな話をすればする程、ツッコミどころ満載だから。」

鼎「しかしそういう事を一切気にせず、無防備なほどの信頼を海兵隊に寄せる一般国民も多いよね。そしてそういう人ほど、中国や韓国に対しては逆に信頼度ゼロ+警戒心マックスって感じもするし。」

逆沢「物事を白か黒かで判断したがる人ほど、そういう善悪二元論的な発想に陥りがちなのかもね。」

愛原「必ず起きる災害と必ず起きない災害で二分化するのが困難なように、現実世界は白か黒かで判断する事など滅多にないんだけどな。というか信用ラインマックスで警戒ラインゼロだと犯罪者は犯罪をやり放題になってしまうし、逆に信用ラインがゼロだと銀行も倒産するし、全てのお店が倒れて社会が成り立たなくなってしまう。」

逆沢「だから商売の世界などでは、取引相手を信用する一方で、時には担保を取ったり、相手の経営実態を確認したり、契約書や誓約書を作ったりして、できるだけ防備を固めたりもしたりするわね。」

愛原「もちろん何度も取引を繰り返すことで実績ができたり、元々信頼できる人の紹介であるなど、相応の根拠があれば、相手に対してかなり無防備になる事もある。だがこれはこれで、実は問題はそんなになかったりする。双方ともに余計な時間をかけずに済むことによるタイムロスを減らしたり、せっかく積み上げてきた信頼を失う事によるデメリットからお互いに信義をより重視し合うようにったり、仮にもしもの事があっても過去の利益の大きさで相応の相殺が見込めたりといったポイントがあるからだ。」

逆沢「それで相手によって、警戒レベルを引き上げたり引き下げたりするわけね。」

愛原「日本に自動販売機を置くのと、紛争地帯に自動販売機を置くのを、同一視はできないように、警戒ラインが相手や状況によって、ある程度変わるのはやむを得ない。しかし灰色の濃さに差が出る事はあっても、白か黒かの二択という事はさすがにあり得ない。」

逆沢「相手が善人か悪人かの2択しか無ければ、私達も対処が楽なんだけどねー。」

愛原「けど現実の人間は、ほとんど灰色だからな。相手によって態度を変える人もいる。機嫌によって態度が変わる人もいる。生活に余裕があるかどうかで態度が変わる人もいる。急いでいるかどうかで態度が変わる人もいる。今までうまくいってた人と突然うまくいかなくなる事も、たまにあるだろう。相手の事情次第で、突然相手が約束を守れなくなる事もあるだろう。例えば友人がお金を貸してくれと言った時、貴方はどうするか? 過去の友情や信頼関係に免じて太っ腹に貸しても良し。担保とったり契約書を交わした上で貸しても良し。踏み倒されそうな懸念がどうしても消えないからと断っても良し。いずれにしろ白と黒の2択で何とかなる事例ではないとは思う。」

鼎「相手の立場もあるし、自分の身を守る為にも、一方的に信じたり頼り切るのも良くないし、とか言って人間不信になるのも問題だし、適正な信用レベルと警戒レベルをうまく見つけていきたいよね。」

愛原「と、同時に自分がより周りに信用してもらえる人間になれるように、努力する事も大事だな。自分が相手を信じる信じない以前に、自分が相手に信用してもらえないと話にならない事もあるしな。」

鼎「あ、そっか。という事は、相手に信用してもらう為に、故意に相手に対して無防備になるって選択肢もアリかなぁ? もしかして日本政府がアメリカに対して無防備になろうとしてるのも、そのせいなのかも。」

愛原「クマやサル相手ならともかく、ある程度以上、頭の回る人間にそんな真似をしても逆効果だ。むしろパートナーとして信用を失う事も多い。例えば自分の背中を守りきれない程に弱そうな人間に安心して背中を任せられるか? 自分の言いなりになって別の誰かを平気で裏切る人間が、将来自分を裏切らないという気になれるか? 自分に対して秘密を簡単に漏らす人間が、他の奴に対しては決して秘密を漏らさないと思えるか? 簡単に脅しに屈するような奴が、別の誰かの脅しには決して屈さないと思えるか? 自分の詭弁に簡単に騙される愚か者が、別の誰かには決して騙されないと思えるか?」

逆沢「うーん。確かにそれは言えるかも。そういえば歴史上の英雄とかには、安易にこちらに寝返ってきた武将を許さずさっさと見せしめに処刑したり、逆にこちらの誘いに簡単に乗らないくらい義理堅い人材を、かえって欲しがったりする人も多そうだしね。」

鼎「つまり誰かの言いなりになるだけの人は、決して尊敬されず、便利使いされて終わりって事なのかなぁ?」

逆沢「運び屋とか伝令としてバシリにされたあげく、秘密を知っている者として、用が済んだらバッサリ斬られて終わりみたいな役割ね。」

愛原「そんな風になりたくなければ、無防備になってヘラヘラしているのではなく、一定の警戒ラインは持っておかないと駄目だ。【こちらは貴方を信頼しています。しかし貴方がこちらを裏切ったら、こちらもただ泣き寝入りはしませんよ。】とか【こちらは貴方を信頼してますが、貴方にも相応の信頼の証を見せていただきます】みたいな一種の駆け引きだな。今の日本政府の態度は、あまりに無防備すぎて、相手にしたら【いつでも用済みになったり、足手まといになったら、簡単にポイ捨てできるような状態】でしかないからな。」

逆沢「うーん。これは耳が痛い。でも今の与野党の連中に言ってやりたいセリフでもあるわね。ひたすら相手の言い分を丸呑みして、馬鹿なふりをして(もしかして本当に馬鹿なのかも知れないけど)、国民にももっと馬鹿になるよう働きかけて、たまに本当のことを言ったらその人を排除するみたい事はやめてと。」

鼎「今の日本で、アンデルセン童話の【裸の王様】をやったら、王様が裸である事を正直に口に出した子供を、精神異常者扱いして密かに隔離しそうで怖いと思ったかも。」

逆沢「ああ、それはありうるわ。鳩山も本音をほんのちょっぴりぽろっと漏らしただけで、与野党からそろって猛バッシングだし。本当に将軍様の批判を許さないどこかの国みたいなノリになりつつあると思ったかも。」

愛原「俺としては時には毅然とした態度で相手の信頼(とある種の警戒)も買うべきだと思うが、強者や多数派に媚びて雷同する事で、その場限りの安全と軽蔑を買いたがる人が増えてるようで、正直ちょっと不安だ。」










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