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愛原様のたわごと(11年4月3日)




愛原「例によって転載完了と。」

逆沢「だからなんでいちいち転載する? 管理人が削除しても全然意味ねえじゃん。」

愛原「俺は熱烈ファンからの応援カキコには、極力返信する方針なのだ。うん。俺って、ファンを本当に大切にするスーパーアイドル気質だよな。うん。」

鼎「せっかくだけど増えるのは、アンチだけだよ。いつもの事だけど。」

逆沢「アンチでもお客さんが増えるなら、私としては歓迎だけど、お客さんが減りそうな事ばかり抜かすからねー。この豚は。」

鼎「それで今度は、どんな憎まれ口を叩くのかなあ?」

愛原「いや。今回は大災害がらみだから、ウケ狙いのコメントとかは特に予定してないぞ。これ以上、風評被害が広まっても困るし、管理人の返信と俺の言いたい事では、内容的には全く変わりはない。」

逆沢「要するにネタがないって事ね。」

愛原「いや、元々ネタにする気も最初からないから。まぁ管理人の返信に1点だけ補足だけさせていただくならば、石油価格うんぬんは全く関係ないぞ。電力会社が従来から節電を呼びかけていた最大の理由は、単にエコの観点だ。」

逆沢「ああ、エコ。要するに地球温暖化防止の観点って事ね?」

愛原「まぁそれも含むが、エコというのは何も電力だけの問題じゃないからな。近くのお店に行くのにいちいち車を使うなとか、水道の水を出しっぱなしにするなとか、トイレットペーパーの無駄使いはやめろとか、誰もいない部屋の電灯やテレビをつけっぱなしにするなとか、ゴミの分別やリサイクルに協力しろとか、要するに電力を含めた【資源の無駄遣い】を止めろと言うのが、本来のエコの趣旨だ。」

鼎「ここ数年、日本でもすごくエコブームだよね。エコ減税とかもあるくらいだし。」

逆沢「ああ、それで各市町村の水道局とかが節水を呼びかける告知を出したり、電力会社が節電を呼びかけたりしてる訳ね。」

愛原「うん。石油価格の高騰うんぬんは、この際全くといっていい程、関係ない。福島県であんな事が起きて、原子力発電が厳しくなるであろう今後はともかくとして、少なくともそれ以前の段階では、【火力発電の比率を減らして、原子力発電の比率を増やす】方向で進んでいた訳だから、そんな事が理由になるはずもない。」

逆沢「でもエコという視点では、節電・節水その他、色々資源を大切にしないといけない事には、変わりない訳ね。」

愛原「それは当然。というかそういう話は、過去のたわごとコーナーでも何度もしたと思うけどな。少なくとも便座にまでトイレットペーパーを敷くとか、ウ○コを便器の中に落としたりする度に水を流すとか、一回尻を拭く度に30cm以上も紙を使うとか、そういう事をする女などは、俺的には全く理解できんな。」

逆沢「まぁアンタとかは、歩いていける距離のコンビニに行くのにいちいち車を出す人を論外と考えるタイプだから、そういう発想になるんだろうけどねー。」

鼎「けど私、この前、すごくびっくりした事があるよ。朝、水道から出る水が温かくなるまで、ずっと水道の水を垂れ流しにしてる人を見た時とか。」

逆沢「ああ、最近は、水道から直接温水が出るタイプの家も多いからねー。でも水道管の中に最初からたまっている水は、さすがに冷めてしまってるから、温水が出てくるようになるまでには、ちょっと時間がかかるって聞いた事があるわ。」

愛原「ウチの環境では、あまり想像できん贅沢な光景だな。」

逆沢「てかウチの場合は、自分の部屋にエアコンもついてないような、しょぼい環境だしね。」

愛原「まぁ節電とか節水とか節油(?)とかに関して言えば、普段、特に深く意識して我慢している認識はないが、多分、平均的な日本人よりも、かなり絞ってる方だとは思う。なので今回に限って、特に節電や節水をどうこうという事は、現時点では考えてない。」

鼎「普段から掃除をちゃんとやってる人は、大掃除の時だけ一生懸命にならなくてもいいとか、普段から献血している人は、ここぞの時だけ慌てて献血に行かなくてもいいみたいなものかな?」

逆沢「そういえば、献血の方は、現時点ではもう十分集まったらしいわね。」

鼎「その代わり、4月〜5月上旬あたりがピンチという話も聞くよ。献血で集めた血は有効期限があってあまり持たない事と、献血済みの人は2ヶ月以上次の献血ができない(注:400ミリの場合。成分献血ならもっと短い)というルールがあるから。」

逆沢「あ、なる程。3月に献血志願者が一気に増えてくれたのはうれしいけど、その代わり、4月5月が手薄になりかねないって事ね。」

愛原「普段から定期的に献血に応じている人からすれば、そんな事をいちいち考える必要もないけどな。少なくとも今年の2月頃に献血済みの人間にとっては。」

鼎「ウチのサイトも、本当に平常モードだよね。世の中は全然平常モードじゃないのに。」

愛原「そうなのだ。西日本でも少しずつ、震災の影響が出ている。まぁ物資の欠乏とかは仕方ないのだが、訳の分からないパニック状態になる人が西日本にも混じっているらしく、ちょっとイライラする事もある。」

鼎「お店によっては、懐中電灯とかコンロとかが売り切れてたりしてるみたいだよね。」

愛原「うん。2週間前に買ったばかりのテレビを補強する為に、耐震グッズを買いにホームセンターに行ったんだが、しっかり懐中電灯とかは売り切れてたな。」

鼎「耐震グッズの方は、売り切れてなかった?」

愛原「全然。至って平常通り、商品棚に陳列されてたぞ。」

逆沢「うーん。訳分からん。あれだけの大震災が起きたばかりだから、耐震グッズも売り切れてて当然の気もしてたのに。」

愛原「典型的な集団心理によるパニック現象だと思ったな。水は売り切れててもお茶やジュースや牛乳はたっぷりあるとか、コンロや懐中電灯は売り切れてても耐震グッズはたっぷりあるとか、冷静に考えれば色々意味不明な事があちこちで起こっているようだ。」

鼎「中には、豆腐や納豆を買い占めた人もいるらしいよね。すぐに腐るのに。」

逆沢「うーん。パニック恐るべし。」

鼎「パニックといえば、悪質なデマをばらまく人も多いらしいよね。被災地で強姦や強盗が相次いでいるとか、外国人による犯罪が急増しているとか。」

逆沢「あれ? でも地震が起きる前からでも、【犯罪のほとんどは在日外国人の仕業です】とか書き込みまくる人とか、同じくらいいなかった?」

愛原「地震が起きる前からそういう書き込みを繰り返したり、それを支持したりするような奴は、素で頭がおかしいんだろうな。」

鼎「けどそういうデマを流す人って、どういう神経をしてるのかなって思う事もあるよ。」

愛原「まぁ、そこまで言ってやんな。俺やお前自身も含めて、デマを信じたり拡散する一味に、知らず知らずの内になってしまう事はあるからな。特にこういう状態になると、信じていい情報が何か、よく分からなくなりがちなのは仕方ない。」

鼎「デマに惑わされないようにするには、どうすればいいかなぁ?」

愛原「日常生活をできるだけ維持して、むやみに変わった事はしない。ソースのない情報は特に警戒する。その情報を信じた結果、誰かを傷つける可能性があるなら、特にその情報には慎重に対処する。あとイライラしない事。イライラが募ると、つい他人に対して攻撃的になりやすく、他人を傷つける方向のデマにも乗ってしまいやすくなる。」

鼎「でもこういう情勢だと、イライラが溜まる一方になるのは、仕方ない気もするけどどうかなぁ?」

愛原「まぁ被災者の皆様がイライラくるのは、ある程度仕方ない。だがお通夜モードは、被災者でない一般人の不快指数まで高めてしまう副作用があるからな。そこがすごく困る。」

逆沢「でもお通夜モードも、結局の所は本人がしたいからしてるだけでしょ。本人がしたい事をして、なんでストレスがたまる訳? そこに矛盾を感じるわけだけど。」

愛原「お通夜モードを当然視する人の多くは、他人にもそれを強制するからな。つまり俺のような人間を見る度に、【コイツはなんて不謹慎な奴なんだ!】という気分になるんだ。で、それを態度や言葉に出す事で、こっちも不愉快になってしまう。そしてその周囲の空気自体も険悪なものに変わってしまう。まぁそういう人間は、テレビがACのコマーシャルだらけになっても文句を言うし、逆に企業の宣伝CMだらけになっても文句を言うだろうから、結局はどうしようもないんだが。」

鼎「バラエティー番組をやったら不謹慎というのに、同じニュースの繰り返しでも文句を言うみたいな感じかな?」

逆沢「まぁ、ストレスがたまったら、何に付けても八つ当たりしたくなるしねー。ストレスをためながら、それでも必死で我慢している人からすると、ストレスもためずにのんきにやってそうな人を見るとムカつくし、とか言って自分以上にしかめっ面をしている人ばかり見てても、気分はますますどんよりするばかりだしって感じなんじゃない?」

愛原「マナーにうるさい人間ほど、人間関係を険悪なものにしやすい事もあるが、まさにそれと一緒だな。」

鼎「ほえ? マナーって、人間関係を良くする為のものじゃないの? 何でマナーが人間関係を悪くするの?」

愛原「新作の三方監督のセリフでもあっただろ? 【少なくとも他人の振る舞いにケチをつけ、自分が偉くなっているつもりの人は、いくら形だけ立派でも(駄目だ)】という趣旨の発言が。」

逆沢「あー、あったあった。【時には形から入ることも必要】と主張する吉岡君と、【言うことを聞かない奴には、体罰をしても言うことをきかす必要がある】と主張する悠久院の二人に対して、真っ向からそれを否定した穏健派らしい三方監督のセリフだったわね。」

鼎「でも考えてみれば、マナーにうるさい人ほど、それを他人にそれを強制したがったり、そのマナーを知らない(もしくは無視する)人を軽蔑したり非難したりして、場を険悪にしてしまう事ってあるよね。」

逆沢「食事のマナーとか、一礼の仕方とか、中には凡人の知らないようなマイナーなものも含めて、色んな作法やマナーってのはあるわね。中にはドアのノックの仕方までいちいち気にする人もいるらしいし。」

愛原「マナーというのは、なかなか面倒な概念だ。マナーにこだわる人からすれば、マナーを知らない(もしくは無視する)人の振る舞いがいちいちカンに障る。誰かと食事に行った時、一人でもやたら細かいことにうるさい鍋奉行とかがいると、それだけで空気が悪くなる事もあるもんだ。」

逆沢「まぁ本人にすれば善意なんだろうけどね。こうすればダシがよく取れるとか、こうすればもっとおいしくなるとか、こうすればみんな公平に食べ物が行き届くとか、この順番で食べればいいぞとか、こういう食器の使い方や食べ方をすれば食事時の不快な音が抑えられるとか・・・。まぁ中には、そんな知的な自分をアピールして【俺様偉い!】を見せたがってるだけの人もいるだろうけど。」

鼎「けどそんなマナー大明神にNGばっかりつけられて、とても不快な気持ちになる人もいるよね。食べ物くらい好きに食べさせて欲しいという人も多いだろうし。」

愛原「誰もがマナーを知らないか、もしくは全員が同じ種類のマナーを身につけているなら無問題だが、一部の人だけがマナーを知っていて、しかもそれを他人に強制したがったり、相手を小馬鹿にするタイプだったりすると、人間関係をかえって悪化させかねないからな。今の世の中に広まりつつあるお通夜モードも、それと同じニオイがする。」

逆沢「こういう時は喪に服すのが当然という考えの人からすれば、【むしろこんな時こそ、社会が活気を失わないようにしないといけない】という人は、不謹慎以外の何者でもないだろうし、そこが難しい所ね。」

鼎「けど阪神大震災の時は、今回ほどひどくなかった気もするけど・・・。」

逆沢「阪神大震災の時は、キー局のある東京近郊はほとんど無被害だったからねー。言ってみればニュージーランドで地震が起きたのと、そう変わらない印象だったからじゃない? 今回は計画停電とか放射能の影響とか、キー局のある関東人にとっても人ごとじゃない状態だから。」

鼎「そう言えば、お通夜モードで最もブームになってるのは、なぜか節電らしいよね。関西でも通天閣とか色んな建物がライトアップを止めてるし。」

逆沢「最も被害の大きな東北地方にとっては、何も電力事情だけが突出した被害ではなくて、むしろ東京電力管内限定だと思うけどねー。電力がどうこうと言う意味では。」

鼎「つまり節電を柱としたお通夜モードは、津波被害で苦しむ東北地方の人向けではなく、第一義的には関東地方の人向けのパフォーマンスという事かなぁ?」

愛原「福島原発がどうこう言いだしてから、マスコミの報道は、津波被害よりも原発事故を中心とした報道にシフトしてしまったからな。死者数や行方不明者数や被害額などを見る限りは、東北と関東ではケタが違うくらい歴然としているのだが、(少なくとも西日本の一地方に住む人間が報道を通じて感じた主観では)東北地方よりも福島や関東にスポットが当たりすぎてる気がしてならない。たとえば仙台市での被害がどの程度で留まっていたとか、そのライフラインや流通状態などがどの程度まで現在復旧してるかなんか、ぜーんぜん分からない。」

逆沢「まぁ一部マスコミの報道によると、【東北関東大震災】だし、一部スローガンでは【がんばろう日本】だしねー。東北と関東の被害は同等だし、苦しみは西日本も含めた全日本で共有しろって事じゃない?」

愛原「新潟県や兵庫県で大地震が起きようが、岡崎や佐用などで水害が起きようが、福知山線で脱線して100人以上が死のうが、ある意味ほとんど人ごとだったのに・・・。」

逆沢「それはしゃあない。かつて阪神大震災が起きてしばらくした頃なんか、東京キー局がこぞって【もしも同規模の震災が東京で起きたら?】という番組を何度も報道してたくらいだしねー。関西の被災者の感情を逆撫でしまくりというか。」

鼎「そういえばかつて麻生さんも、【安城や岡崎だったからいいけど、名古屋で同じことが起きたらこの辺、全部洪水よ!】と言ってたけど、それと同じようなものかな?」

愛原「まぁ俺達も、ニュージーランドで大震災が起きてもそんなにセンチメンタルにならないように、被災した当事者以外が他人事になるのは仕方がないというか、それ自体は至って当然だ。だが関東で何かあった時だけ、全国規模でお通夜モードが蔓延というのは何かおかしくないか?」

鼎「お通夜モードは、一種のマナーみたいな扱いだから、それを推進したがる人によって、ますます拡散しやすい所も問題だよね。」

逆沢「石原慎太郎なんかも、【今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくる】とかいって、お通夜モードをますます広めようと頑張ってくれてるくらいだしね。ちょっと前までは【震災は天罰】とか他人ごとみたいに言って突き放してたのに、東京が計画停電とかで実害を被りだしてから、手のひら返して、【お前らも痛みを分かち合え】って、ナメてんのかと思ったわ。」

鼎「義援金などの前向きな支援方法じゃなく、精神的なお通夜モードまでが急激に全国に蔓延しだしたのも関東での電力不足が明らかになってからだし、その自粛内容のメインが節電がらみなのも、やっぱり関東目線だからかなぁ? 私としてはこれから東北地方での復旧作業が忙しくなるだろうから、被災地方外での不急の住宅リフォームや道路工事などの公共事業は自粛しようとか、家を流されたり道路がメチャクチャになった東北地方の住民の被害者感情に配慮して、やはり住宅リフォームや道路工事などの公共事業は自粛しようとか、そういう声は全然出てないし、過去の震災でもそういう声は一度も出た試しもない気がするけど。」

逆沢「てか毎年、年度末は予算消化のために公共工事が増えるのは当然だし、特に今年は統一地方選挙があるから、例年以上に道路掘りまくりって感じだったけどね。私が今年の3月に体験した範囲では。」

鼎「お通夜モードが良いとはそんなに思わないけど、もしもやるなら、関東地方の人々に主に同情した(特に西日本では無意味な)節電よりも、東北地方の人々に同情した建設自粛の方が合理的だよね。そうすればそれだけ多くの土木業者や建設予算を、東北地方の復旧に投入できるわけだし。」

愛原「まぁ震災が起きたからという理由ではなく、普段から節電とかに取り込もうというのなら、それは極めて正しい。そうでなくとも日本人1人あたりの電力消費量は年々増える一方で、これが原発推進の原動力になってるのも明らかだからな。だがブームとしての一時的な節電で留まるなら、ブームが去った後の反動がちょっと怖い。ダイエット太りばりの電力浪費が夏あたりに来ようものなら、逆効果だ。」

逆沢「ぷ。ダイエット太りって、お前が言うか?」

鼎「でも真面目な話。年間で一番電力消費量が少ないのは5月で、逆に一番多いのは冬ではなく夏だそうだよね。」

逆沢「5月頃なら、東京電力管内でも計画停電をほとんどせずに済みそうって分析をする人もいるみたいだしね。」

愛原「まぁダイエットも節電も、【継続こそ力なり】という点では同じだな。一時的にやるだけなら、【形だけ努力はしました】とかいった体裁作りのパフォーマンスに過ぎない。それこそ心の入っていない礼儀作法そのものだ。被災者のことを思いやってるように見えて、実は【周りの人に不謹慎呼ばわりされて叩かれないように、とりあえず形だけのパフォーマンスをして自己防衛してるだけ】と見られても仕方ない。要するに被災者を思いやってるのでもなく、ましてエコとも関係なく、【自分が可愛い】だけなのとも思う。そしてそんな人に限って、無駄に水道の水を垂れ流したり、すぐに車に頼ったりするんだろうとも思う。あるいは【○○は営業自粛しろ】的な、他人に強制ばかりしたりとかな。」

逆沢「その心が入ってる方が大事って部分も、三方監督の主張とかぶってるわね。確か【おいしく食べられる。心を込めてお祈りできる。それが大事だと思っています。】というセリフだったかな?」

鼎「私の場合も、友達がおいしそうに料理を食べてる所を見たらすごく嬉しくなるけど、中には【食べ方のマナーがなってない】とか言って、そのおいしそうに食べてる人の気分を害するような口調で、マナーを強制する人もいて、すごく気まずくなる時もあるよね。」

逆沢「そんな人は、他人をこき下ろして【俺様偉い!】をアピールしたい人の典型にしか、私は見えないけどね。」

愛原「マナーも、哀悼の形も、そう歪んだものでなければ、俺は人それぞれでいいと思うけどな。ただこれ以上、お通夜モードが長引いて、国民全体の不快指数が高まると、ますます悪循環になりそうで正直不安だ。何度も言うが、人はイライラが募るほど、他人に八つ当たりしたくなるし、攻撃的にもなる。そうなるとますます他人にお通夜モードを強制するようになったり、あるいは政府・電力会社、場合によっては被災者自身の自己責任のせいにして非難しあうようになったり、デマが横行したりしかねない。景気も悪くなれば、ますます国民のマインドも悪化するし、そうなればますます悪循環。正直、俺自身も、日に日に冷静さを失いつつある気がして、自分に自信が持てなくなっている。」

逆沢「それは困るわねー。東北や関東の人達が多少、冷静さを失っても仕方ないとは思うけど、西の人間までそういう空気に取り込まれたら、誰が彼らを励まして、誰が彼らを救援するのよ?」

愛原「そうなのだ。だが不謹慎という名の魔物が、西にも確実に押し寄せている。暗いオーラを何とか取り除き少しでも光を東に向けて強く浴びせたいとも思っているが、石原慎太郎や一部マスコミなどが拡散するお通夜モード推奨の流れは、想像以上に強力と感じざるを得ない。」

鼎「お花見を推進した所で、東京や関東の電力事情や特段に悪化する訳でもないだろうし、石原知事にはもっと東京や日本が元気になるよう、前向きなコメントをして欲しかったような気がするかも。」

逆沢「こういう時こそ、一部から嫌われてもポジティブな石原節が聞きたかったのに、やっぱり選挙を意識してるのかねー?」

愛原「あと都知事も東京キー局も、いい加減、東京目線の情報拡散はやめて欲しいな。東京が被害範囲に含まれなければ人ごとモードなのに、含まれた途端に全国にお通夜モードを強制拡散されてもという気もする。俺的には、有事に備えて首都機能のバックアップもしっかりしてれば、少しはマシだったかも思うのだが・・・。」

鼎「そういえば首都移転計画とか、副都心計画とか、首都機能分散とか、東京一極集中抑制とか、そういう話も盛んに言われてた時があったけど、なぜか震災後未だに、そういう話は全くと言っていいほど出てこないよね。」

愛原「近畿広域圏ローカルの報道範囲限定で、関西の財界とか一部政治関係者などは地味にそういう旨の発言を震災後もしてるが、全国ネットからは相変わらず無視されてるな。どうやら今後も【東京が沈没する時は、日本が沈没する時】という事らしい。一都市が壊滅しただけで全体が沈没しないように、リスク分散ししましょう的な発想が、どうやら東京方面にはこれっぽちもないとも思ったな。」

鼎「阪神大震災が起きた時には、一つの事務所や工場が壊滅しただけで企業自体がいきなり倒産しないようにと、こちらの大企業は色々研究したもんだけどね〜。」

逆沢「東京の発想はリスク分散ではなく、あくまで不沈空母東京路線みたいだしね。計画停電の範囲一つとっても、他を切り捨てても中心部だけは死守してみせるって発想みたいだし。」

鼎「えっ? じゃあ私達は、不沈空母を守る為に切り捨てられる側??」

逆沢「東京電力管内でも、何度も計画停電の対象になって切り捨てられモードに入った所と、絶対安全圏モードでくっきり差がついた気もするしね。初日にいきなり被災地が計画停電範囲に含まれた時なんか、いきなりツッコミどころ満載だったし。」

愛原「東京を守る義理もない外資系企業などの場合は、さっさと首都圏から西日本や香港などに拠点を移し替えてる所もあるみたいだけどな。おっと。気がついたら、今回もまた本題のないネタばかりになってしまったな。」

逆沢「私はもう諦めてたけどね。災害が起きると、それについて過剰反応して話し込んでしまうのは、今まででもずっと一緒だったし。」

鼎「でも本当はとても難しい話題だよね。災害について話すのは。」

愛原「ACのCM一つとっても、必ずクレームをつける人も出るように、この手のネタは、必ずある種の人の反発は買うからな。ただそれでも、これたけは言っておきたい。お通夜モードの強制はいい加減にやめろ。中央さえ良ければいい的な、東京一極集中的発想もいい加減にやめろ。個人的には、そういう発想の人物こそ、次の東京都知事になってほしいもんだが。」

逆沢「現実には、【災害に強い街作りを】とか能弁垂れて、さらに東京の不沈空母化と東京一極集中を推進したがる候補者ばかりの気もするけどね。」

愛原「その能弁を好む点に関しては、統一地方選挙の対象となる他の西日本の候補者達も、実はそのまま当てはまったりするけどな。関東に配慮してかの節電ブームは西日本にも確実に押し寄せているが、東北に配慮して建設自粛をアピールする政治家が全くいないのは、ある意味とても不可思議だと思う。」

逆沢「コンロや懐中電灯ばかり売れて、耐震グッズが全く売れていないようなものかもね。要するに空気にのまれてるだけかもね。」










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