トップページに戻る


愛原様のたわごと(12年6月16日)





愛原「今年のAKB総選挙イベントも大盛況だったらしい。」

鼎「総投票数を見る限りでも130万票くらいあるらしいし、本当にすごい数だよね。コアなファンが一人で何百票も入れているせいもあるかもしれないけど。」

愛原「実際には投票券だけ別に入手する方法とかもあるらしいが、投票券の入ったCDの単価が1600円だから定価前提だと、ざっと20億円近く動いた感じだな。」

鼎「リアルの選挙もこれくらいの熱気があったらいいのにね。」

愛原「全くだ。130万票って、直近の参院選でたちあがれ日本が北海道から沖縄まで全国からまんべんなく集めてきた比例の総得票数(約120万票)よりも、何気に多い票数だからな。ま、あっちは一人一票だけど、その代わりリアルの投票券はタダの上、ある種の強制力も働くから相殺して考えると、やっぱりそこらの弱小政党よりも余程強そうだ。」

鼎「この際AKB党とか作ってリアルに政界進出したら、電通とかの宣伝工作のバックアップも受けて、意外と大政党になっちゃうかも。」

逆沢「ごめん。私はAKB48とか、正直全然感心ないから。そんな事聞いても【へー、ふーん。それで?】って感じだわ。あとメディアのごり押しも大概にしろとも。」

鼎「うーん。ごり押しなのかなぁ? そう言えば韓流ごり押しとか色んな言葉を聞くけど・・・。私は多くの人が興味を持つニュースほど、よく取り上げられるのは当然だと思うけど。プロ野球の世界でも巨人関係のニュースが一番多いのは、それだけ巨人ファンが全国に多くいる事の裏返しという話も聞いた事があるし。関西では阪神関連のスポーツニュースばかりなのも、それと同じ事だと思っているし。」

逆沢「巨人ファンが多いから巨人メインの野球中継やニュースが多いのではなくて、巨人戦ばかり中継していたから、巨人ファンだけが増えたの間違いなんじゃないの? 特に昭和40年代までは、全国のほとんどで巨人戦中継オンリーだったなんて話も聞くし。」

鼎「という事はAKB48が大人気だからメディアで大きく取り上げられているのではなくて、メディアで大きく取り上げられたからこそ、AKB48のファンがそれだけ増えたって事かな?」

愛原「一見【鶏が先か卵が先か】みたいな議論に聞こえるが、俺的には逆沢の主張に基本同意だな。宣伝効果というのは、実際なかなか侮れない。だからこそ電通を始めとしたPR会社は絶大な権力を持っているし、球場からネットまであらゆる所で広告が掲載されている。」

鼎「けどどんなに宣伝をたくさんやっても、肝心の商品の中身がイマイチだと、結局、そっぽを向かれて、一過性で終わっちゃわないかなぁ? やっぱり最後にモノを言うのは、宣伝効果よりも商品の中身の方だと思うけど。」

逆沢「却下。私は巨人や阪神が他球団と比べて特段に見てて楽しいチームだとも思わないし。他のプロ野球チームが、見ててしらけた試合ばかりするような、出来の悪い球団ばかりとも思わないし。」

愛原「我々凡人には、そもそもまともな鑑識眼自体備わってないからな。みんなが素晴らしいと言えば、それを信じるしかないという事もかなり多い。みんながピカソの絵が素晴らしいと言い、実際に高い値段で売買されているとなれば、それを肯定するしかないのが実情だ。」

逆沢「だからCMでも、【全米NO1ヒット】とか【国内売り上1位】とか【(有名人である)○○さんも絶賛!】とかいううたい文句も、すごく多いしね。みんなが評価しているとか、あの人も推薦しているといえば、それだけでも効果抜群というか。」

愛原「【人気が人気を呼ぶ】という側面も忘れてはならない。みんなが素晴らしいと言えば、それまで関心の無かった人も、なんとなく好印象を持ってしまう事も多い。みんなが美味しいといえば本当に美味しく感じ、みんなが健康に良いといえば本当に健康に良く感じるし、みんながハマっているなら、自分もやってみようという事も多いはずだ。」

鼎「それは分かるかも。【この薬はすごく効く】とか【このおまじないで調子が良くなる】と本気で思いこむ事で、本当にそういう効果が出る事もあるらしいよね。」

愛原「思い込みや自己暗示の影響力は、なかなかに絶大だ。この料理はすごく美味しいと評判だと認識する事で、実際に美味しく感じたり、これからすごく嫌な仕事があると思うだけで、胃痛や目まいなどの健康不調をもたらせてしまったりとか、プラスにもマイナスにも作用する。」

逆沢「でも【この健康法なら必ずダイエット成功】と自己暗示をかけても、まず成功しないけどね♪」

愛原「肥満は精神面よりも肉体面に主に起因してるから、思い込みだけで改善はしない。暗示効果でやせたいなら、拒食症かスポーツ中毒になるよう、何らかの強い自己暗示をかけた上で、実際に食事量を減らすなり、運動しまくるしか方法はない。って、そんなテーマをやりたいんじゃねえ!! 今回のテーマは【宣伝と人気】の方だ!」

逆沢「ちっ。この流れのまま【簡単にやせる方法】をテーマにした方が、余程一部ファンが喜びそうな気がするのに。」

愛原「そんな方法があったら、俺が教えて欲しいくらいだわ。却下だ、却下!」

鼎「私としては、実力とか実績とか中身の良さに比例して人気も出ればいいと思うけど、現実はやっぱりかなり違うと覚悟しておいた方が良いのかなぁ?」

逆沢「だ・か・ら、このテーマの結論は最初から出てるんだって。上は電通から下はブログのアフィリエイトに至るまで、宣伝活動自体、あらゆる所で行なわれているし、人気も売り上げも、宣伝工作次第でどうにもなるのが現実なんだから。」

愛原「ま、人気以前の問題として、知名度の方がまず重要になってくるけどな。どんなに中身が良くても知名度がゼロだと、誰からも評価してもらえない。【悪名は無名に勝る】という有名な言葉もあるくらい、無名というのは色々致命的だ。」

逆沢「最近は炎上マーケティングなんて言葉すらあるからね。どこかの有名サイトにさらされる事で一躍デビューというパターンも全然見ない事もないし。」

鼎「でも炎上マーケティングで有名になっても、ほとんどは一過性で終わっちゃうのが現実だと思うよ。最悪の場合は、悪名を人気に変えるきっかけもつかめないまま、速攻で雲隠れしなくてはならなくなる事もあるし。」

逆沢「ウチのサイトも、もしも炎上したら多分閉鎖せざるを得なくなる方だと思うわ。」

愛原「俺個人としてはもしも炎上した場合、この期に乗じて頭の固い管理人を追放して、サイト名自体を【愛原様の金言】に変えた上で、サイトをそのまま乗っ取りたいくらいだけどな。」

逆沢「おいおい。いきなりクーデター計画暴露ってか。でもうかつにそんな事を言うと、管理人にコーナー取り上げられて、お前の方が先にサイトから追放されるぞ。」

愛原「上等だ。やれるもんならやってみな。俺もコーナーもって何年もなるんだぜ。」

鼎「つまり管理人の立場だと【炎上→閉鎖】がデフォルトだけど、リーダーの立場だと、炎上は乗っ取りの好機という事になるのかな?」

愛原「炎上させたら、管理不行き届きという事で管理人は更迭。代わりに俺が次期管理人・・・に、なったらいいけど、その前に本当に追放されても困るから、今の段階では冗談という事にしておこう。」

鼎「あ、微妙にトーンダウン。」

愛原「ま、炎上マーケティングどうこう以前に、いつ炎上しても凌ぎきれるだけの図太い精神くらいは標準装備しておきたいとは思うけどな。」

鼎「炎上マーケティングのような奇策ではなく、普通に人気や知名度を高めたければどうすればいいのかなぁ?」

逆沢「予算に自信があるなら、コマーシャルなり広告なりを手広く出せば、一番効果的だとは思うけどね。」

愛原「カツラとか健康食品あたりは、テレビCMが売り上げを握る鍵になってるくらいだからな。」

逆沢「ああ、グルコサミンだかコラーゲンだかヒアルロン酸だか良く分からないけど、そういうのやってるCMは多いわねー。あとカツラとかは、値段を一切出さないのが、私的になんか気に入らないわ。」

鼎「最近は、携帯ゲームのCMの比率がすごく高くなった気もするよね。」

愛原「それだけCMの影響力は、なんだかんだいっても絶大なんだろう。健康食品の錠剤の元手なんか、1錠あたり数円なんて話も聞くし。経費のほとんどは宣伝費だろうしな。カツラも、バンバンCM流してるような会社のだと、月額リース料だけで並以下のサラリーマンの月給のほとんどがぶっとぶ価格という話も聞いた事がある(もちろん実際にはモノによる)。まぁ女性用カツラを身につけたがる人達は、がっつり共済年金や厚生年金が入ってきたり、それなりに富裕層気味な人がメインだから、それでもOKなんだろうけど。」

鼎「そういえば最近は、男性用カツラの宣伝はほとんど見なくなったような気がするよね。」

愛原「男性用カツラを欲しがるメイン層は、大体子供の教育費などに追われて貧乏だからな。女性の場合、薄毛が気になるのは割と高齢になってからだが、男性の場合、還暦までハゲを通してきた人がいきなりカツラを欲するケースはまれで、どっちかというと若ハゲが気になりだした年齢層の需要が圧倒的だろうけど、その世代でカネを持ってる人間はどうしても限られる。」

逆沢「そういえば芸能人とかアナウンサーとか小倉智昭さんとかやくみつるさんとかキダタローさんとか山本浩之さんとか、その方面で有名な人は、若い頃からそれなりの収入があったような人ばかりのような気がするわ。」

愛原「実名を混ぜるんじゃねぇー。あと関西ローカルも混ぜるな。誰のことがさっぱりわからねーだろが。」

鼎「ところで今回のテーマは、カツラや若ハゲの話?」

愛原「しまった。また話がそれた。」

逆沢「ま、実際にどれくらい人気が出るかどうかは別としても、宣伝活動をする事で知名度を上げられる事くらいは誰でも納得ね。」

愛原「アフィリエイトにしても、それを見た人に関心を抱かせる機会を与える効果くらいはあるからな。宣伝によるメリットのほとんどは、この機会の創出にある。健康食品にしろ保険にしろカツラにしろ携帯ゲームにしろ、そのCMを見せる事で数%以上の人に関心を持ってもらえば、宣伝活動としては上々だ。」

逆沢「なるほど。機会の創出か。」

愛原「ちなみにこの機会を提供する数は、多いほど効果が上がる。いわゆるすりこみ効果という奴で、かつての原発神話とかも、現在の電力不足論にしろ、たくさん垂れ流す程、それに影響される人は増えていく。」

鼎「でもやり過ぎると、反発を買わないかなぁ。ほら、韓流ごり押しとか非難する人もいるように。」

愛原「反発するような人は、たとえ宣伝工作を自粛しても、どっちみち好感を持つ側には転向しないだろうから、マーケティングの観点ではさして重要ではない。」

逆沢「その話は去年の11月27日にも聞いた気がするわ。」

愛原「逆を言えば話題の提供頻度を限りなくゼロに近づけていく事で、ブームを沈静化させる事もできる。コンプガチャ問題にしても、吉本芸人家族による生活保護問題にしても、電力自由化問題にしても、それに関してマスコミが話題にする頻度をゼロに近づけていくにつれて、いずれ誰も話題にしなくなる。」

鼎「マスコミが話題にしようとしまいと、本当に重要な事に関しては、国民全員が強い関心を持ち続けるべきだと思うけど・・・。」

愛原「同感だな。今の東電問題などに関しては、かつての住専問題の時と全く同じ展開になっているのだが、年配の人も含めて、だーれもそれを指摘しないもんな。おそらくはまたもや誰一人責任を取る者もなく、システムや法律の変革を伴う具体的な改善策も取られず、公的資金だけぶんどられて、チャンチャンになっていくんだろう。日本人は本当に歴史から何も学ばない。」

逆沢「口では【俺達はマスコミに騙されない】と言いながらも、マスコミが不安を煽ればすぐに乗っかり、マスコミが黙り続ければいずれ自分達も話題にしなくなってしまう感じってか。うーん。本当に彼らの手のひらで踊らされている感じで不愉快だわ。」

愛原「電通などのPR会社が、いかに強大な力を持っているかが分かるだろ?」

逆沢「ま、私的にはそんな事はどうでもいいわ。どうせ私達が、テレビや新聞に広告を出す事などまずないし。」

鼎「私達の立場だと、むしろゲームとかの人気や知名度を左右する要素の方が興味があるかも。」

愛原「これはフリゲと商業ゲームとでは、全く様子が異なる。フリゲの場合は、実力はあっても人気のない作品や作者はいくらでも存在するが、人気はあるけど実力はない作者やゲームというのは、ほとんどゼロに近いと思われる。」

逆沢「いくら派手に宣伝しても、実力がなければ通用しないのがフリゲ界って事か?」

鼎「けど実力があっても人気のない作者がいるのは、少し気にかかるんだけど。これは何ともならないのかなぁ?」

愛原「俺自身、宣伝関連のノウハウをもってない事もあるせいか、全く思いつかないな。コンテストのような多くの同好者が集まる場が、現状非常にお寒い状態なのも痛い。レビューサイトや宣伝サイトの活気も、昔と比べると若干弱い。あとこれは当然と言えば当然だが、どんな人気作者さんのサイトでも、何年も活動を停止してたら、どうしても過疎化するのはやむを得ない。」

逆沢「まぁそりゃ当然だわ。ゲームメーカーのサイトでも、半年も更新を怠ったら、むごい事になるのは珍しくないんだから。」

愛原「一方、商業ゲームメーカーの場合は、ゲーム本体の実力に期待するメーカーと、射幸心や期待感をあおるメーカーに大きく分けられる。後者は主にエロゲー関係に多そうな印象だ。」

鼎「大半のメーカーは初動が全てとか、よく言われるよね。」

逆沢「初回限定特典がどうのこうの以前に、初回分しかねえだろみたいな作品もちょくちょくありそうだからねー。」

愛原「そういうメーカーは、特に宣伝活動を怠ってはならない。もちろんメーカーとして長くやっていきたければ、作品の中身も重要なのは当たり前だが(作品の中身がむごいと、次回作以降の売り上げに大きく影響するため)。」

鼎「最近は中古がすぐに出回ったりするから、そういう意味でも、初動売り上げはメーカーにとってすごく大事だよね。後で良作として評価が上がったとしても、その頃には中古が広く出回ってたりして、メーカーが期待するような売り上げにつながらない事もあるだろうから。」

愛原「作品の中身に自信があったり、後でまた遊びたくなるようなゲームに関しては、ディスクレス不可にしてる所も多いな。ま、本当に作品の中身が良いゲームなら、プレイヤーもなかなか手放したがらない為、比較的中古にも流通しにくいので、どっちにしろそんなにメーカーが神経質に考える問題でもないが。」

鼎「特にSLG系は、何度でも再プレイしたくなりやすいゲームも多いからか、割と中古に流れにくいイメージもあるかも。」

逆沢「ただSLG系は、いわゆる萌えゲーと違って、いわゆる大ブレイクするイメージはないんだけどねー。ほら、ゲーム単体としてはよく売れても、アニメ化したりするようなイメージまではあまりないというか。」

鼎「いわゆるメディアミックスだよね。ゲーム本体だけじゃなくて、公式ファンブックや音楽CDも別に売り出したり、ラノベとか漫画にもなったり、フィギュアなどの関連グッズも売れたり、アニメ化もしたり、そんでもって続編や外伝も出せたりして、メーカー側としてはすごく夢のある状態というか。」

愛原「メディアミックスで最も分かり易いのは、ラノベ業界の気もするな。原作であるラノベ本体自体は読んだ事はなくても、そういうアニメやキャラクターが存在すると知っている人は多いといったケースもままあるし。あと萌えアニメ系も、メディアミックス活動が活発だな。」

鼎「派手な宣伝活動による知名度向上と商業的収益を同時に見込める、壮大な経済活動だよね。」

愛原「共通言語化できるレベルまで人気と知名度を上げる事ができたならば、本来ならその作品に見向きもしなかった層までが新たな顧客になってくれる為、ますます商業的にはおいしい状態になるな。」

鼎「うーん。ただ共通言語化レベルまでなると、嫌な意味での同調圧力がかかるから、私はそこまで人気が出過ぎると、逆に引いちゃう事もあるけど。」

逆沢「ああ、【クラスのみんながファミコン持ってるのに、僕だけ持ってない】的な状況になるわけね。」

鼎「みんなと話を合わせる為に、同じ物に関心を持たなければならないような状態は、私はあまり好きじゃないかも。」

愛原「俺としても同感だが、メーカー側としては、同調圧力がかかる程、人気が出れば言う事なしだろうな。」

逆沢「けど、そうなったらなったで、タチの悪い商法が色々出るのは不快だわ。ほら、たとえば、去年、何かのアニメの映画で、何回も見に行くことで手に入る限定グッズとかあったらしいけど、あんな感じの。」

愛原「ああ、もしかして【けいおん!】の件の事か? 映画館でその映画を見る度にポイントがついて、それが一定数溜まると手に入る限定グッズがあったらしいな。」

逆沢「そういう訓練された萌え豚相手の商法って、なんだかなーと私は感じたんだけど。同じ映画を続けて何回も見る意味自体もハァ?って感じだし。」

愛原「まぁ、そう言うな。購入時特典をコンプリートしたいが為に、同じゲームを何本も買う猛者も、世の中には案外いるらしいからな。」

鼎「AKB48の総選挙の投票権を多く確保する為に、同じCDをたくさん買った人も結構いるらしいし、そういうのは別に珍しい事でもないと思うよ。」

逆沢「みんな訓練されすぎだわ。ていうか【ワーキングプアなんて日本にいるの?】って思えるくらい、みんなカネとヒマ余りまくりなんだなぁって、ほほえましくなっちゃったんだけど。」

愛原「ま、【稼げるときに稼いでおかないと】という考えが売り手側の根底にあるだろうからな。人気商売というのは、大体そんなものだ。投票券だけを省いたAKB48のCDが大量に捨てられていたなんて記事を見たときには少々切ない思いもあったが、それを含めて、この手の商法の良し悪しに関しては、考えがまとまっていないので俺からはコメントしにくい。」

逆沢「うーん。えげつない商法を平気でやる方が悪いのか? それにほいほい乗っかる訓練されたファンの方が悪いのか?」

鼎「ファンの人も商売をしてる側の人もどっちも笑顔になれるのなら、私は外部の人間があれこれ悪くいうのもどうかなー?という気もするけど。」

愛原「そうなのだ。射幸心を煽るような商売に関して問題視する要素がないといえば嘘になるが、じゃあ頭ごなしにファンが好きでやってる行為を否定するのもどうなのか?という疑問もあってだな。俺からみれば1袋何百円もするランダムなカードを集めてカードゲームに興じる者も、パチンコなどに興じる者も本質的には全く同じに見える訳で、故に一方を非難して一方を擁護するようなのは好きじゃない。さすがに違法ドラッグとか絵合わせとか、そういう類に関しては、はっきりとノーといえるが、そうでない者に関してはできるだけ、人が好きでやってる事に関しては寛大でありたいと考えているからな。」

鼎「人が好きでやってる事を頭ごなしに否定されて、うれしくなる人などまずいないもんね。」

逆沢「しかし、何かがひっかかる・・・。素直に【はい、そうですね】とは、私は同意できないというか。」

愛原「別に同意する必要などない。俺もひっかかる部分は正直多い。特にメディア側の宣伝工作がえげつないと感じると、俺の場合はどうしてもそんな気持ちが強くなる。」

鼎「えげつないって、たとえばどんな感じ?」

愛原「ひいきが酷いと感じると、さすがに不愉快になる事がある。たとえばAKB48に関して言うならば、【他のアイドルと比べて、そんなに突出して中身があるのか?】とか思ったりもする訳だな。」

逆沢「ああ、なるほど。そういえば名古屋や大阪とかにも、AKB48の姉妹版があると聞いた事があるけど、全然知名度がないわね。」

鼎「それは仕方ないと思うよ。芸能プロダクション側がAKBに宣伝力を集中させている以上は。たとえ地方のアイドルに、どれだけ優れた素材が隠れていたとしても、肝心の芸能事務所側にAKBほどに売り出す意思がない以上は。」

愛原「・・・別にそういう次元で言ったつもりはないんだが、ま、いっか。」

逆沢「けど芸能界というのは、芸能事務所の力が絶大らしいからねー。吉本興業クラスになると、既に売れている大物芸人にこれから売り出したい芸人をセットで売りつけるような抱き合わせ商法も、普通によく使っているらしいし。」

鼎「これから売り出したい芸能人というのは、どんな芸能事務所でも普通にいると思うけど、売れるかどうか分からない芸能人さんに与えられるチャンスという意味では、やっぱり大手に所属した方が有利っぽいよね。」

愛原「企業努力といえば聞こえは良いが、実際には弱小の芸能事務所がどれだけ必死に売り込んでも、大手の芸能事務所を敵に回したら恐ろしいことになるというのが、今の芸能界の現状でもある。実力と人気が全く比例しない。だが先述した通り、露出機会が多くなるほど、色んな意味で有利なのが芸能界を始めとする人気商売だ。出たもん勝ちともいえるというか。」

逆沢「そうなのよねー。巨人ファンがすごく多いのも、単に露出機会が最も多いからだろうしねー。」

鼎「人気が出れば出る程、利益も出やすいから、その資金力をもってさらにライバルを圧倒する環境整備もできるし、またその人気にあやかるように、多くの優秀な人材が集まるし、そうするとますます人気が出て、こちらからカネをかけて宣伝しなくとも、スポンサーが逆にカネを持ってきて露出機会もますます増えるような状態にもなるし、すごくいい感じのスパイラルになりそうだよね。」

逆沢「始めは見せかけの人気でしかなくても、その人気を利用して資金力や人材を強化した結果、人気に実力が付いてきたり、人気が人気を呼ぶ効果もあるって事ね。」

愛原「逆を言うと、実力はあっても人気が無ければ、資金繰りが苦しくなったり、優秀な人材が流出しやすくなったりして、実力までなくなってしまう事も多い。それくらい人気の威力は絶大だ。そして人気が何者かによって作られるとするなら・・・。」

逆沢「なるほど。力のある芸能事務所やPR会社が、いかに強大な影響力を持ってるかが分かる思いね。芸能界では、大御所とか大手芸能事務所とか電通とかを敵に回すと、実力の有る無しに関わらず、本気で業界から抹殺されるらしいし。」

愛原「電通クラスになると、本気で政界と結託して世論操作までしかけてくるからな。表向きは単なるCM製作会社だが、実際には興信所以上の情報収集・分析作業もビジネスとして請け負っているし、テレビを全く使わない形での広報(情報操作)も、もちろん請け負っている。別に宣伝企画会社が特定政党や特定候補者のコンサルティングを請け負う事自体は違法でもなんでもない為、戦後間もない頃から広告代理店による選挙工作も増えてきているし、選挙の際のキャッチフレーズからメディア工作に至るまでそういった所が割と関与しているようだ。」

鼎「特定の法案が成立したり、あるいは廃案になるようにも、色々工作しているという話も聞いた事があるけど、これはどうなのかなぁ?」

愛原「別に違法でもないし、普通に行なわれている。たとえば1979年に合成洗剤追放条例を滋賀県が制定されるや否や、これが全国に波及するのを恐れた日本石鹸洗剤工業会が電通に依頼してネガティブキャンペーンを展開させて、阻止したという話のようなものもある。同様に電力会社が積極的に原発を全国展開していた頃、やはり電力会社は博報堂などに反原発団体の事を色々探らせたりしていたようだ。」

逆沢「こええ〜。私立探偵と興信所を足して2で割らないような仕事をしてるって事か?」
  
愛原「別に驚くほどでもないだろう。マスコミは事件が起きれば、いつでもどこからともなく被害者や容疑者の家族・親族・友人関係・戸籍・過去の学歴職歴・居住歴・恋愛歴婚姻歴・借金の有無や預金の残高・健康状態・アルバムの顔写真・現在の居場所・個人運営のホームページやブログに至るまであらゆるものを徹底的に探し出した上で、色々放送しているではないか。マスコミ関係者をナメちゃいかんぜ。彼らがその気になれば、俺達凡人のプライバシーなんか、速攻で丸裸だ。」

鼎「よくよく考えたら、本当にそうだよね。私立探偵に調査を依頼するよりも、広告代理店に調査を依頼した方が、スピードから内容の精度までダントツに良さそうだよね。」

愛原「情報収集だけでなく、情報操作も得意な点も忘れたらダメだぞ。」

逆沢「けどたまに、やらせ行為がバレるという大ポカやる時もあるけどね。」

鼎「情報操作をする上で、やらせはどのくらい行なわれているのかなぁ?」

愛原「やらせ行為というのは、陰謀とか謀略に類するバレてはいけないものだけに、タテマエ上はバレたもの以外は一切存在しない事になってるが、実際には日常的にやってると思った方が良さそうだ。バレた分だけでも、ブログをねつ造したり、暴走族に暴走行為を依頼したり、嘘の実験結果を出したり、サクラを用意したり、まぁ色々あるが。」

逆沢「ああ、色々思い出したわ。あるある大事典の件とか、タウンミーティングやらせとか。」

愛原「通常の場合、やらせがパレても大きな問題になる事はほとんどない。なぜならマスコミと広告代理店が結託して、そのニュースをほとんど報道しないようにして、不祥事を闇に葬ってしまうからだ。だが広告代理店同士で戦争になった場合とか、広告代理店や週刊誌サイドがそのテレビ局や特定団体を痛めつける目的をもって、故意に大型スキャンダル化する事もたまにある。あるある大事典やタウンミーティングの時は、多分、そのクチだろうと思われる。」

鼎「普通の場合は、やらせがバレてもほとんどスルーなのに、あるある大事典の時だけは、番組終了まで追い込まれて、制作局である関西テレビも民放連からも除名されたり、異常な事になってたよね。暴走族に暴走行為を依頼しても不問なのに、なんであの時だけ?って今でも思うけど。」

愛原「多分、関西テレビは大手広告代理店を何かの理由でマジギレさせたんだろう。で、その広告代理店が全国のマスコミに号令をかけたんだろうな。関西テレビを徹底的に痛めつけてやれと。通常の場合は、他局がやらせ行為などの不祥事を起こしても、お互いに叩かないようにしてる場合が多いが(本気で叩くと、自局でバレた時に復讐されるため)、大手広告代理店の場合は、主要放送局全てに発言力を持っているから、号令をかける事も訳ないし。少なくとも電通や吉本興業クラスになると、局を問わず一斉に特定の芸人を干しあげたり、特定の不祥事をもみ消したり、全局一斉バッシングをやるのも訳ない。」

鼎「とするとタウンミーティングやらせがバレたのも、安倍晋三さんがうっかりどこかの広告代理店を怒らせたのかな?」

愛原「あれは多分、電通をライバル視する大手広告代理店か週刊誌サイドの攻撃だろう。安倍晋三の嫁さんが電通出身とか、タウンミーティングも電通の監修で行なわれていたとか、エレベータのボタンを押すだけでウン万円とか、電通が嫌がる情報が多く出過ぎている。むしろ電通はもみ消す側だっただろう。電通自身にはバッシングがいかず、安倍晋三だけにバッシングがいくように世論を誘導できたあたり、電通は巧みに防戦したなぁとは思う。」

逆沢「おおっ。これぞ血湧き肉躍る情報戦って感じね。」

鼎「週刊誌は、電通のような大手広告代理店は怖くないのかなぁ?」

愛原「かつて電通が武富士というサラ金会社のマネジメントをしていた時、新聞より週刊誌を警戒するよう武富士側に助言もしていたなんて話もあるから、少なくとも新聞やテレビほどには、電通の威光も週刊誌には届かないように思われる。ていうか週刊誌は、割と派手に電通批判なども行なうくらいだからな。」

鼎「でもこうしてみると、私達がテレビやネットから受ける情報は、かなり何者かによって誘導されている可能性も高そうだよね。」

逆沢「お抱えのコメンテーターに、特定の方向に偏ったコメントをさせるなんて例なら分かり易いけど、他にも色々やってそうね。」

愛原「街角インタビュー一つとっても、特定の一部のコメントだけを巧みに抜き出す事で、いかにもそれが世論という風に誘導する事くらいは可能だな。わざと相手を挑発して失言を誘うやり方とか、あと心理学を応用したものとか。」

鼎「心理学的なものといえば、たとえばどんなの?」

愛原「たとえば顔写真や名簿の順番を変えるだけでも、意外と影響が大きかったりする。一例を出すと、たまに選挙で裁判官の不信任投票が行なわれるが、あれで×が一番多くつくのは、一番最初(一番右)の人だ。」

逆沢「一番最初に名前を出されると、どうしても目立つからねー。」

愛原「テレビのニュースの背景とかBGMやテロップだけでも、かなり印象操作ができるし、ニュースの順番を入れ替えるだけでも効果はある。」

逆沢「こうしてみると、原発再稼働の流れからAKB48のブームまで幅広く、何らかの情報操作がされていてもおかしくないって事か?」

愛原「資金力に余裕のある団体がその気になれば、広告代理店などを通じて様々な情報操作を講じる事ができる(ただし、大手広告代理店の力を借りるには、最低でも1千万円は必要と思った方がいい)。」

鼎「最近は、食べログ問題とかステマ問題とか、ネットの世界でも色んな情報操作というか宣伝工作があるから、油断禁物だよね。」

逆沢「バカ発見器の異名を持つツイッターあたりなんかは、適当な釣り針を用意しておいたら、いくらでもRTして、(裏を取ってみればいかにも根拠希薄なネタも含めて)指向性の強い世論もどんどん拡散してくれそうだしね。」

鼎「ネットの世界では、流行を創り出すようなポジティブな宣伝工作ではなくて、誰かの悪口ばかりいうようなネガティブな宣伝工作がすごく多そうだから、そういう情報には特に気をつけたいよね。」

逆沢「ネットに限らず、選挙とか政治関係は、ネガティブキャンペーンばかりのような気もするわ。自分の応援したい政党の政策をアピールするのではなく、とりあえず潰したいライバルのダメな部分ばかり強調したがるイメージというか。」

愛原「一方、ポジティブキャンペーンに関してだが、こちらはAKB48ブームにしろ、韓流ブームにしろ、ブーム(流行)を作る事は、その業界団体にとって最も基本的かつ効果的な販促手段だから、常時行なわれていると考えて間違いない。」

逆沢「ああ、ブームね。10年以上前までは【今年の水着のブームはこれ!】とか普通にやってた気もするけど、あれもよく考えたら、色々おかしかった気がしてきたわ。」

愛原「ブームが起きてから水着を生産しても季節外れになって間に合わないから、夏前までに先にブームを作っておくのは、業界的には常識だったのかもな。」

逆沢「なんかムカつく。始めから仕組まれていたと思うと、すごくムカつく。」

鼎「けどブームが作られたからと言って、それで困る人はいないと思うけど、これはどうかなぁー?

愛原「ま、流行の一つもないと、それはそれで退屈する人は多いからな。アニメオタの人にとって、共通言語として成立するクラスの人気アニメが大きな燃料になるように、流行は新たな刺激を求める人にとって良い燃料になる。あと流行は、市場を活性化させる効能もあるからな。」

鼎「市場を活性化させる効能というと、たとえば?」

愛原「たとえば小泉ブームが起きれば、純ちゃんまんじゅうが売れる。ハルヒやけいおん!がはやれば、関連グッズ屋が儲かる。同人作家達も喜ぶ。それを買う人達も喜ぶ。みんな喜ぶ。そんな感じ。AKB48に関しても、主力メンバーの高齢化に伴って飽きられるか、新たなアイドルユニットブームが起きるまでは、まだ当分は、業界自身の手で散々ブームを引き延ばされるんじゃないのか? かつてドラゴンボールが散々引き延ばされたように。」

逆沢「ああ、ドラゴンボールか。作者の鳥山さんも、最後の方はかなりうんざりしてたみたいだけど、編集側の都合で、かなり引っ張られたらしいわね。」

鼎「ジャンブは、不人気になると完結して無くても容赦なく打ち切る割に、稼ぎ頭である内は、作者自身がしんどくなっても、なかなか連載を終えさせないイメージがあるかも。」

愛原「人気が出過ぎると、その人気にあやかるたくさんの人が出る。メディア業界。グッズ業界。同人業界。色んな人がそれで生計を立てている。もちろんファンも、その人気作品を楽しみにしている。これらたくさんの人を自分だけのわがままで斬り捨てるのは、なかなかに大変だ。出版社にしろテレビ業界にしろ芸能事務所にしろスポーツ業界にしろ、一部のキラーコンテンツだけで黒字を維持している所も、意外と多い。人気作品や人気作者や一軍選手が生み出す莫大な黒字をもって、今は赤字にしかならない売れない作家や売れない芸人や二軍選手を育てようとする。もちろん大半の作家や作品や選手は泡沫として消えていくが(つまり赤字を出しただけで消えていく)、その中のひとにぎりが成功すれば、またそいつが出す黒字に頼って、会社を運営していく構図だな。人気商売というのは、大体そんなもんだ。」

鼎「漫画業界やスポーツ業界のように、実力と人気がまだ比例しやすい業界なら、私もすごくいいなと思うけど。」

逆沢「芸能界とか政界がらみになると、真の実力とは全く別次元のレベルで、勝手に人気まで作られていくからすごく不愉快だわ。日本で最も出来の悪い二大利権漬け政党が、そのまま二大政党とか、明らかにおかしいだろとか。」

鼎「けど利権漬けだからこそ、財界とか利権団体にとっては操りやすいし、そういう団体ほど資金力もあるだろうから、大手広告代理店とかの力を借りて都合の良い宣伝工作や情報操作もできそうな気もするかも。」

愛原「民主党なんか、出来たばかりでそんなに勢力が強くなかった頃から、なぜか二大政党扱いだったからなぁ。ただそういう前提の報道が繰り返される事によって【自民党に入れたくないなら民主党に入れるべき。民主党に入れたくなければ自民党に入れるしかない。】みたいな空気ができてしまっている感じもする。冷静に考えれば、有権者はどの党を選んでもいいはずなのに。」

逆沢「しかも選挙制度の仕組みを良く分かってない人が、比例制度反対とか叫んでるけど、これも誰かに踊らされているのかねー。比例制度が縮減すればするほど、自民党と民主党の2拓しか選択肢がなくなって、ますます変革が期待できなくなるだけなのに。そりゃあ、現状に満足している人なら、比例制度廃止路線でもいいだろうけど。」

愛原「直近の参院選挙の比例で、自民党と民主党が取ったのは2党合計で約55%程度。45%の人間は自民党と民主党以外の政党に投票している。にも関わらず比例の割合が少なすぎて、自民党と民主党の議席数だけが突出してでかくなってしまっている(自民民主の2党だけで参議院全体の約78%。衆議院に至っては約85%。)。にも関わらず、まだ比例減らせとかわめいている奴は、間接民主制においてどう民意を反映させるべきかという事がまるで分かっていない。連中の中にはアメリカやイギリスを引き合いに出して世界の主流は二大政党制とか言ってるのもいるが、実は二大政党制状態の先進国はその2国だけしかなく、しかもイギリスもそれが崩れつつあるのが現状なのも知ろうとしない。電通を始めとするマスコミ関係者の刷り込み工作に、まんまと乗せられすぎている。」

逆沢「そうなのよねー。無意識の内に、2大政党制が当たり前とか、比例を削減したら今よりも良くなるに違いないとか、増税は所得税でも法人税でもなく消費税であるべきとか、何の合理的な理由もなく、思いこまされてしまってるのよねー。宣伝でそう思いこまされたというよりは、始めからそれが常識のように報道されているから、それが常識のような感覚になっちゃってるというか。」

愛原「しかもそういうのに限って、妙な同調圧力がかかるからな。そんなの当たり前って空気になってる時に、それに抗するのは非常に難しい。天動説が常識になってる人達が集まっている場で、ガリレオクラスの超一流科学者がいくら地動説の正当性を論理詰めで説いても、説得は困難なように。宣伝工作によって形成された空気と戦うのは、本当にしんどい。」

鼎「私がテレビのコメンテーターだったとしても、スタジオの求める空気に反するようなコメントをするのは難しい気がするかも。」

逆沢「仮に鼎が相手が反論不能なほどの正論でスタジオの求める空気に逆らう発言をしたとしても、そういうハプニングが起きた場合、司会が別の誰かに質問するなどしてあんたの発言を黙殺する方向に持っていくか、それでもダメなら無理矢理別のコーナーに移るか、CMになりそうな気がするわ。」

鼎「結局、声の大きな人が、特定のものを褒めちぎったり、バッシングするのを阻止するのはしんどいって事かな?」

愛原「ま、ポジティブなものなら、無理に止めなくてもいいんじゃねえのか? 誰かが何かを褒めて、その結果、それに人気が出ても、それだけなら誰も不幸にならないし。」

逆沢「でもたまに【○○君はえらいわねー。それに比べて△△は?】みたいな感じで、誰かを褒めているようにみえて、実は誰かをおとしめているパターンもあるから油断ならないけどね。そうでなくとも、誰かの人気が高まれば高まるほど、別の誰かの立場が悪くなったり、あるいは他のみんなが空気になってしまう事もあるし。」

愛原「そういうのはポジティブキャンペーンである以上に、実態はネガティブキャンペーンそのものでもあるからなぁ。むしろ○○君だけでなく、△△さんの良いところを見つけたり励ましたりする余裕の方が欲しい。派手な4番バッターが人気を博してる裏で、地味な守りの達人や、バントの達人もいるかも知れない。人気はなくとも、ちゃんと実力はあって、貢献もしている人達。あるいは今は実力はなくとも、これから伸びる素質のある者たち。○○君に比べて、お前は無能だ。お前の存在なんか知らないというのではなく、もっと寛容な目で他の者達にも目を向けてやって欲しい。AKB48や巨人阪神や自民民主のようにメジャーではなくとも、思わず応援したくなる未知の存在が見つかるかも知れない。マイナーな存在であっても、意外と侮れない一面を見つけられるかも知れない。今は誰にも評価されず腐っている状態でも、愛情を注いでやる事で開花する事もあるはずだ。あくまで余裕がある時からでも構わないから、そういう部分にも目がいく世の中であって欲しい。」

鼎「人気がある者やよく売れる物だけが価値があるんじゃなくて、他にもちゃんと関心を持ってみてみると、意外と輝いていたり、これから磨いてやれば輝けるであろう存在はきっといっぱいあるよね。」
















トップページに戻る