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愛原様のたわごと(13年3月24日)






愛原「こういうアンケートは、すごく困るのだが?」

逆沢「ああ、Yahooの意識調査アンケートか? まぁ私は割と好きだけどね。設問や選択肢の種類があまりに恣意的で、【これ絶対誘導してるだろ〜】って、思っちゃう事もあるけど。」

愛原「質問の形をした誘導というのは、営業マンがよく使うテクニックでもある。【少しでも安い方がいいですよね?】とか【より安心に越したことはないですよね?】とか【もっと手軽なものがあれば便利だと思いませんか?】といった質問系で話題を切り出し、相手が同意したら、すかさず商品を薦めるという手口。」

鼎「その手の質問は、質問という体裁をしているけど、実際には会話の糸口程度の意味しかないよね? 誰だってより安い・より安心安全・より高性能・より便利なのに越したことはないから、普通の人はそれらの質問にノーをつきつけるはずがないから。」

逆沢「でもうかつにイエスで返してしまうと、営業トークに引きずり込まれてしまうし。ノーで返したら、【なぜそう思われるのですか?】といわんばかりにさらに質問を重ねて来る時もあるし、どっちにしろウザすぎるわ。」

鼎「昔のCRPGでも、ひねくれた選択肢を選ぶと無限ループで選択肢が繰り返し表示されて、結局、ゲームデザイナーが望む選択肢しか選べない仕様になってたりするゲームがあったけど、それと同じ感じだよね。選択肢と言いながら、事実上、一つしか選択する余地がない場合とか?」

愛原「冒頭の例も、まさにそんな風に感じだ。俺は小選挙区に対して否定的な考えを持っているが、だからといって中選挙区支持者でもないし、どちらかというと比例重視派だし。TPPに関しても、メリットとデメリットを天秤にかけて判断すべきものだから、メリットだけを強調した設問にされてもすごく困る。」

鼎「前提操作による誘導というのは、詭弁のテクニックとしては割とメジャーだけど、まさにそのテクニックを巧みに使用されてる感じがするよね?」

愛原「前提操作による誘導。たとえば【今、お茶の間で大人気の○○さんの人気の秘訣は?】とか、【最近△△ってすごく評判悪いけど、貴方はあの人のどういう所が気に食わない?】とか。質問の前提自体で既に特定の誘導や印象操作が成されているのが特徴だ。端的に言えば、【なぜ1+1=3になるのか?質問に答えよ。】と全く同じパターン。」

逆沢「それ、質問として破綻してるじゃん。 ○○さんが人気者とはとても思えない人や、△△に対して特に悪感情がない人や、1+1=3と思えない人からすれば、前提条件自体が破綻しているから、そもそも回答不能というか?」

鼎「でも【人気の秘訣は?】と言われたら、その秘訣自体は分からなくても、【ああ、○○さんは人気者なんだ】くらいは受け止めちゃいかねないし、【すごく評判の悪い△△】という前提で飲み屋で先輩から質問されたら、すごくつらいかも。完璧超人でもない限りは、どんな人でも短所や気に入らない部分の一つや二つはあるだろうし、【あの人の全てを気に入っているので、その質問には答えられません】とも言いにくいし。」

逆沢「確かにねー。飲み屋や井戸端会議で、人の悪口や愚痴ばかりこぼす人はいるけど、それらで飛び出す質問は、事実上【質問の形態をした同意の要請】だから、対応に困っちゃう事は結構あるわ。」

愛原「女にモテる為のなんちゃらアドバイスにも、【女の愚痴は黙って聞け】みたいな事はよく書かれているが、そういう時って、やはり面と向かって反論したり正論でアドバイスしたらまずいのか?」

逆沢「本気の相談や質問と、ただの愚痴を混同するようじゃ、アスペと言われても仕方ないわよ。特に悪口の大半は愚痴だから。彼女らの大半は、自分達の味方をして欲しかったり、同情して欲しいだけだから、そういう時は【そうなんだ。△△ってのは、すごくひどい奴なんだね。大丈夫。君は悪くないよ】くらいに言ってやれば、【ああ、この人は私の味方なんだ】と心を許してくれるかもよ。【但しイケメンに限る】かもしれないけど♪」

鼎「逆に【話を聞いてみる限り、どう見てもお前の方が悪い】とか言っちゃうと、好感度がだだ下がりの可能性もあるから要注意だよ。」

愛原「ときメモのような恋愛シミュレーションみたいだな。正論かどうかはどうでも良くて、とにかく彼女らの好感度が上がるような選択肢を選ばないとダメなのか?」

逆沢「相手が正論を求めているならともかく、ただ慰めて欲しかったり、味方して欲しいだけの心理の時に、相手を追い込んだらそれはさすがにまずすぎると思うわ。別に女性相手だけじゃなくて、男性相手でも。」

鼎「質問や相談の形式をしていても、実際には単なる同意の要請の場合も多いから、そこを読み違えると色々苦労すると思うよ。ほら、たとえば議論を欲しているように見えて、実は自分の意見の押しつけだけをしてくる人もいるし。そういう人は自分の主張に対して反論されたら、ムッと思うだけで、どれだけ論破しても、絶対に主張をひっくり返す事はないだろうし。」

愛原「なるほどなぁ。テレビでも広報のふりをした宣伝は多いが、議論やアンケートや提案のふりをした営業活動や布教活動も多いという事だな。」

逆沢「そういう事。たとえば詐欺師が【積極的な投資により年○○%の高配当を実現!】とアンタにアピールしてきて、アンタがその主張の矛盾点などをついて【それでは高配当などとても不可能】とか【解約手続きに不備がある】と徹底論破したとしても、詐欺師が改心して【確かに貴方の主張の通りです。これはとても他人様に勧誘できるような内容にはなっていませんね。分かりました。被害者が増える前に、この営業は中止したいと思います】となる可能性なんかないと思うし。」

鼎「自動車や保険の営業マンに【貴方の会社よりA社の方が○○の点で明らかに優位性がある。】といくら説いても、【その通りですね。我が社と契約していただくより、A社の商品を購入された方が明らかにお客様にとって有益だと思います。今後は他のお客様にも、我が社よりA社の商品の方が明らかにお得だと、正しく説明して参りたいと思います。】とはならないだろうし、それと同じ事だと思うよ。」

逆沢「そう。政治家にしろ宗教家にしろ、彼らの弁舌は正論のふりをした、ただの営業活動や布教活動に過ぎないから。だからどれだけ正論を振りかざして仮に論破できたとしても、それで相手が改心したり、営業活動を中止する事なんて絶対にありえないし。」

鼎「【我が宗教は天動説を支持しています】とか【我が宗教は進化論を否定しています】とか【1+1=3】いう宗教の宣教師に対して、どれだけ私達が論破できたとしても、相手にしてみれば【我々の主張を受け入れていただけなくて残念です】でしかなくて、私達以外の人には(既に論破されているという事実はなかった事にして)やはり【1+1=3】なんですと説き続けると思うよ。5人中4人に否定されても、残り一人が【ふーん。そうなんだ。実は1+1=3だったんだ。】と信じてくれれば、彼ら的には上々の成果だろうから。」

逆沢「そう。そんな人と真面目に議論しても、全く意味はない。どれだけ丁寧に相手の矛盾点を突いても、相手はそんな事、すぐに忘れて無かったことにしてしまうから。これは愚痴好きの人相手の相談に対する反応でも同じ。あんたがどれだけ真面目に【それはお前の方が悪い】と言っても、相手は聞く耳もたないし(自分にとっての不快な話を打ち切るために、うわべだけ【分かりました】くらいは言うかも知れない)、その後、別のイケメンが【そうそう。君は正しいよ。】と言おうものなら、【ああ、このイケメンさんは本当に事情をよく分かっている。それに比べて、なんださっきのあのブタは!! 事情も分からないくせに、好き放題いってくれちゃって】となり、めでたくアンタへの好感度だけが激減すると♪」

鼎「ネットでも、SNSやツイッターで相手と対話する際には、相手がどういうタイプかをよく見極めた方がいいよ。必ずしも相手が正論を求めているとは限らないから。」

愛原「しかしその見極めが難しい事も多いからなぁ。いかにも正論っぽく持論を述べている奴も多いが、その正論っぽい持論がデマや偏見に満ちたあまりにひどい内容だと、つい【貴方は間違っているよ】と指摘したくなる時ってないか? 特に誰かに対する誹謗中傷や名誉毀損にしかなっていない時など。」

逆沢「うーん。ただ愚痴の大半は、誰かに対する悪口で出来てるからねー。誰かに対する中傷や名誉毀損になっててもしょうがないんじゃない?」

鼎「しかもその愚痴自体が一つの娯楽として機能しちゃう事もあるよね。仕事帰りの飲み屋で気に入らない上司の悪口で盛り上がるとか、井戸端会議で夫や姑の悪口を言って盛り上がるとか。」

愛原「【あいつ、1+1=2なんて言ってやがるんだぜ。信じられねえよな。】【うわっ。ダッセー。最悪だな、そいつ。】【あいつ、本当に常識ねえよな。】【ってか、空気読めねえんじゃね。あいつ、この前もおかしな事言って、みんな引いちゃってたもんな】【あいつ、みんなに嫌われてる事知らないんだろうな。みんなうわべだけはいい顔してるけど、内心じゃみんなあいつの事嫌ってるのにな。】【え、そうなのか? でも言われてみればそうだよな。】【あいつ、その内、絶対何か問題起こすぜ。】【うわっ。そうなる前にみんなに注意しておかないとな。あいつには絶対近寄るなって。】・・・みたいな感じで盛り上がるんだな。」

逆沢「冷静な第三者の視点で言えば、信じられないのも、最悪なのも、常識ないのも、内心で嫌われてそうなのも、何か問題起こしそうなのも、みんな悪口をいいふらしている当の本人の方だと思うけどねぇ〜♪」

鼎「でも人の悪口を言い合って盛り上がったり、結束し合う構図って、割とどこでも見受ける気もするよね。」

愛原「で、愚痴で盛り上がってる時に【最悪なのはテメエらの方だ】とか言って水を差すと、後で正論を吐いた人間までが、悪口の対象になってしまう訳だな。」

逆沢「愚痴の中身が正論かどうかなんか関係ないからねー。」

鼎「酒の場とか、床屋の雑談程度なら、明らかに愚痴だと分かるから対応もしやすいし、愚痴の中身が世間に拡散する事もないからいいけど、ネットで正論っぽく愚痴をこぼす人は困るよね。本人は誰かを悪役にして軽い気持ちで不満のはけ口にしているつもりかも知れないけど、同調者が多く出やすい分、ものすごい速度で拡散する事も多いし、しかも同調者が増える程、本人もより正論と思いこみやすくなりやすいから。」

愛原「だな。酒場の愚痴でも、【これは○○の仕業に違いない】や【○○はこんな奴だ】程度の悪口が出る事はあるだろうが、それが世間に拡散する事はまずない。だがネットに書き込むことで、その○○悪党説が真実味を帯びて拡散するとすれば、こんな恐ろしいことはない。」

鼎「飲み屋での愚痴も、相手を思いやったり、同情した結果、【そうだよね。○○はひどいよね。】となるケースは多いけど、ネットだと不特定多数の同意したい人達が【そうだそうだ。お前のいう通りだ。俺も○○が悪いと思っていた】→【たくさんの人がああ言ってるし、どうも本当っぽい】となる事で、ただの愚痴で済まなくなる事が多いよね。」

愛原「戦争するときの大義名分と同じで、人は常に自分達を正当化しなくては気が済まない生き物ではある。故に客観的にみてどれだけ自分に非があっても、【悪いのは別の誰か】になるのが普通だし、特に人に同情してもらいたい時や、味方になってもらいたい時ほど、【自分はこんなに可哀想な状態なんだ】とか【アイツはこんなにひどい奴なんだ】と聞き手にアピールするのが普通だろう。だが相手の同調を得る為に真実っぽくそれを語る人が出る事で、別の誰かが不当に傷つけられるとすれば、こんな悲しい事はない。」

逆沢「でも愚痴に対する正論は逆効果だし、そこが悩みどころなのよねー。愚痴に同調すれば、別の誰かの名誉が大きく失墜する。愚痴に反論すれば、相手はこちらに敵意を抱く。」

愛原「まぁ嘘や悪口を含まなければ、ただのポジティブな営業活動に過ぎないから、そう目くじらをたてる程でもないけどな。自分が宣伝したい対象の良い点をアピールしたいと思うのは当然だし。」

逆沢「ただ宣伝というのは、良い点だけ強調して、悪い点を隠したがる傾向があるからねー。法律や倫理上、記述しなくてはならない不都合な事ほど、隅っこに小さな文字で書かれている事は珍しくないし。」

鼎「そうでない不都合な事は、全く取り上げられない事も多いよね。冒頭のアンケートでも、一番肝心な選択肢が用意されていなかったり、質問内容自体が誘導的だったように。」

逆沢「家電量販店とかで買う時も、そう思う事はあるわ。あまりにアピールポイントが偏ってたりすると。」

愛原「家電に関しては、購入前に自分が重視するポイントをはっきりさせて、その上で仕様をしっかりチェックしておいた方がいい。たとえば掃除機なら、吸引力・動作音・重さ・価格・見た目・利便性(ゴミの処理容量やお手入れ方法など)などから、自分が重視する項目をあらかじめチェック。最近のサイクロン式掃除機は、吸引力がほとんど落ちない事をウリにしてるが、肝心の元の吸引力が弱ければ意味はないし、大して中身のないアピールポイントに惑わされてはいけない。」

鼎「何となく良さそうなものを買おうと思うと、宣伝する側のアピールポイントに惑わされてしまう事があるから、何となくではなく、自分なりに重視するポイントを先に決めておく方がいいって事だよね。」

愛原「そう。たとえば重さと価格を最重視していて、なおかつ軽さをアピールポイントにしていて値段が手頃なら、その商品は候補に入るだろう(無論、吸引力が極端に低すぎたりすると、後で泣きをみるから、実際には重視するポイントは全てチェックしておくのが望ましい)。」

逆沢「何となくで買うと、後で後悔する事も多いのは分かる気がするわ。」

愛原「ちなみに俺がカメラ類を買う時に最も重視するのは反応力なんだが、家電店などに行っても、ズームや画素やハードディスク容量などばかりが強調されてちょっと困る。たとえばビデオカメラなら、高速被写体でもブロックノイズが出ないものならいいのだが。」

鼎「デジカメの方なら、シャッターのタイミングさえ合えば、高速飛行中のカモメでも割と綺麗に取れる商品と出会えたからよかったけどね。」

愛原「欲を言えば、シャッター速度ももっと早くして欲しい(特に高倍率撮影時のシャッター反応速度の遅さは半端ない)。もっとも貧乏人だから、カネは出せないが。」

逆沢「カネないなら駄目だ。あきらめろ。」

愛原「まぁデジカメのシャッターのタイミングは、軌道を予測して腕でカバーできるが、ビデカメのブロックノイズはどうにもならんからなぁー。当分は、静止画中心で我慢するしかないか。」

鼎「ゲームに使う素材なら静止画ばかりだから、問題ないと思うけど。」

愛原「静止画だけだと、捕らえきれないケースも多いんだ。ま、ともかく大事なのは、相手のアピールポイントに惑わされる事なく、自分なりに重視するポイントをあらかじめはっきりさせておく事。でないと冒頭のアンケートをみて、選挙制度を現状維持か中選挙区の2拓でしかモノを考えられないようになってしまう。」

逆沢「口の上手い営業マンに【健康は大事ですよね?】と言われて何も考えず【はい】と答えると、【そこでこの健康食品!今ならわずか月○○円】になりかねないようなものね。」

鼎「【わずか】と言われても、冷静に考えたらとてもわずかな額とはいえないケースも多いし、そもそもその健康食品が良く効く保証もないよね。」

逆沢「ヒアルロン酸だの、お酢とニンニクだの、色々言ってるけど、そもそもその前提条件となる成分がどの程度効くのか自体分からないしねー。」

鼎「それに似たような商品は他社も出しているから、それらとも比較しないと駄目だよね。」

愛原「ま、いずれにしろ宣伝行為自体は全く否定しない。宣伝と宣伝と正しく伝わる限りにおいては、多少の誇張や誘導くらいは許容範囲だろう。宣伝する側の主張を間に受けないリテラシーを消費者側も持つべきであり、一方的に宣伝側を非難するような事はしたくない。但し、ステマなど、宣伝と宣伝と表記せずに相手をだましたり不正に誘導する行為は、さすがに褒められないが。」

逆沢「あと悪口も問題ね。もっとも【これは悪口です】と事前に断る人はほとんどいないし、悪口を多用する人は、普通の人以上に自己正当化する傾向があるからより厄介なんだけど。」

愛原「悪口の大半は、中立な第三者からみれば【それ、お前自身の事だろが】とツッコミ可能であったり、【立場が入れ替わったら、きっと今までの主張も全部ひっくり返すんだろう】と思えるようなダブルスタンダード満載だから、その矛盾点を見破る事自体は難しくない。叩き続けている相手のことを褒める事もないし、長所短所を比較検証したり、悪口対象と自分達(もしくは自分達が応援する陣営)との共通点を再検証する事もしないから、簡単に区別がつく。」

鼎「悪口対象と自分達との共通点や相似点を見つけてしまうと、悪口を言えば言うほど自分自身に跳ね返ってくるから、そういう人は絶対に自分に当てはまることでも気付かないふりして、相手だけを攻撃し続けると思うよ。むしろ些細な相違点をことさらに強調して、【我々はあいつとは違う】と主張したがると思うし。」

愛原「憎しみを煽る人間は相違点を強調し憎しみの連鎖を嫌う人間は共通点や相似点を強調する傾向はあるよな。ま、そういう観点からみても、そう言う人間を見抜く事は難しくない。ただ問題なのは、その矛盾点をどれだけ真面目に指摘しても、あるいは適当に相づちを打って同調してやっても悪い結果にしかならない点の方だ。上でも何度か言ってるが。」

逆沢「しかもそういう相手ほど【これは愚痴ではなく正論である】ってばかりに熱弁で悪口いいまくる事が多いから、うかつに同意すると【俺の正論が認められた】とばかりにますます増長して、誹謗中傷を拡散しかねないし、とかいってまっすぐ批判しても改心の見込みもない上、こちらへの好感度が下がるだけだからねー。どうしたらいいもんやら。」

愛原「ま、これは相手にもよりけり。あと自分の責任感や誇りや手間暇にもよりけりとしか言えんな。悪口をまき散らす当人が自分にとって大事な人間なら、なるだけ相手に配慮しながら真剣に諫めた方がいい。相手もこちらのことを大事な思っているならば、それなりには耳を傾けてくれるだろう。また悪口をまき散らす当人が自分にとってどうでもいい他人なら、これも(心理的・時間的に余裕があるなら)普通に諫めて構わない。相手はこちらの言い分を真面目に受け止める事もなく、好感度もだだ下がりになるだろうが、相手の醜い振る舞いに同調しない事で自らの矜恃も保たれるし、第三者からみた評価もその悪口くんに連動して下がらずに済む。」

鼎「イジメっ子をみて、一緒にイジメに参加するかしないかの差のようなもんだよね。」

愛原「そう。赤の他人に嫌われても痛くもかゆくもないから、一緒にイジメに参加するような連中と第三者から思われたくなければ、そういうのには遠慮無く冷ややかな視線を浴びせて構わない。」

逆沢「一番ヤバいのは、赤の他人って程でもないけど、相手にとって自分が特段に大切な存在でもないだろう、中途半端な知人ね。特に利害関係者とか。」

愛原「これはケース・バイ・ケースとしかいえない。うかつに嫌われると面倒なことになるけど、さりとて同調したくもない時が一番困る。」

鼎「でも幸か不幸か、一緒に悪口を言い合って盛り上がるのが好きな人も多いよね。ネットでも、常に特定の人種なり政党なり団体なり思想なりの悪口を言い合う事で、連帯感を強めたり盛り上がろうとしたがる人もいるような気がするし。」

愛原「心が寂しかったり、さもしい人は、仲間との連帯感を欲したり、誰かを下におとしめる事で優越感や正当性を感じる為に、悪口に積極的に荷担する事になるだろう。でもそうでない一般人なら、そういうタイプとは親密になり過ぎないがいい。」

逆沢「ところで今ふと気付いたんだけど、今回、何のテーマ?」

愛原「うーん。なんかよく分からなくなってしまった・・・。本来は【営業や布教活動はあくまで自分の意志を通すための宣伝活動の一環であり、決して中立的なものではない】という視点で語る趣旨だったのだが・・・。あと【これは宣伝ですと言い切ってしまうよりは、いかにも自分が中立ですといわんばかりの顔をしながら、自分に都合のいい話を薦めた方が相手に受け入れやすくなるから、人は中立を装いたがる】という点。あと【特に悪口をはじめとするネガティブキャペーンは、なお自分の正当性と中立性を装う必要性が高くなる】点など。」

逆沢「つまり実は自分の意志を押し通したいだけで、対立陣営の意見を聞き入れるつもりもないのに、そういう人ほど中立性や正当性や客観性を装いたがるって言いたかったって事か?」

愛原「そこまでは言わんが・・・。せいぜい【疑われる中立性の事例】についてとりあげるつもりだったが、いつも通りというか、結構話がそれた。」

鼎「私的には、【愚痴や悪口の罪悪性】が話のメインになったかなぁとも思ったかも。」

愛原「そっちが事実上のメインテーマになってしまった感じもあるよな。本当に今回のテーマ名、どうしよう・・・・。」













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