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愛原様のたわごと(14年7月6日)







愛原「前回更新した翌日あたりから、急にワールドカップ熱が盛り下がったな・・・。」

逆沢「ギリシャ戦までは、毎日毎日、ウザいくらい盛り上がってたのにねー。【ギリシャ戦まで○○時間】とか、毎日毎日やってるワイドショーとかもあったそうだし。」

鼎「でも北京オリンピックの時のような猛バッシングにならなかったのは良かったよ。たとえ一部から手のひら返しと言われても、各種メディアの多くが潔くフェードアウトに転じたのが功を奏したのかも知れないよね。」

逆沢「そして日本チームのいないワールドカップに興味はないと言わんばかりに、いよいよトーナメントに突入したにも関わらず、ワールドカップに関するテレビ報道はほとんどなし。で、その代わりに注目されたのが、東京都議会のセクハラヤジ問題とか、集団的自衛権閣議決定のニュースとか、政務活動費の不正使用疑惑で揺れる某兵庫県議による記者会見とか・・・。いやあ、ネタには事欠かないもんねぇ。」

愛原「マスコミも番組に穴を開けたくないからな。たとえば東京都議会のセクハラヤジ問題などは、元々は6月18日に起こった出来事なんだが、ワールドカップ熱が下がった後に時間差で大ニュースになったくらいだし。もしも日本チームがギリシャ戦で大勝してたら、引き続き盛り上がり続けたであろうワールドカップ報道にかき消されて、セクハラヤジ問題自体が、蚊帳の外に置かれてたかも知れん。」

逆沢「うーん。つまりタイミング次第で、重要なニュースが隅に追いやられたり、どうでもいい芸能ニュースがやたら盛り上がったりする事も珍しくないって事か?」

愛原「政界や芸能界は、常にその理屈で動いているぞ。特に政界は、ワイドショーやニュース報道が下火になる土日や、新聞の休刊日などを常に意識しているし。芸能界もネタに応じて、発表する曜日や時間帯を調整する。」

逆沢「世間的にはネタ満載の2週間だったけど、アンタ的には使えそうなネタとかあった?」

愛原「まぁ各種メディアによる報道内容に関しては、それほど違和感は感じない。一方ネット世論の方では、人間としてこれはどうしても許せないと思った件が、1つだけある。」

逆沢「人間としてって、お前はブタだろ? 何、どさくさに紛れて人間のフリしてんねん?」

愛原「ブーッ!! 知能指数は人間と多分そんなには変わらんのに、扱いがひどすぎるッ!!」

鼎「まぁまぁ。それで気になったネット世論って何?」

愛原「うん。セクハラヤジに関するネット世論の中に、被害者をセカンドレイプするような主張を見つけてしまってな。正直、怒りと悲しみを抑えきれなんだわ。」

鼎「セカンドレイプというのは、一般に被害者の傷口に塩を塗るような行為を指すよね。」

逆沢「性犯罪に関する捜査などでは、取り調べをする捜査官や裁判官達も、セカンドレイプにならないように被害者に対して細心の注意を払わないとダメだとか、最近になって色々言われ始めたわね。でもセクハラヤジ問題で、そんなセカンドレイプなんてあったか?」

愛原「そういう無頓着が生み出す悪意なきセカンドレイプではなく、明確な悪意に彩られたセカンドレイプの方があった。」

鼎「明確な悪意に彩られたセカンドレイプというと、自己正当化目的もしくは報復手段としてのセカンドレイプって事かな? 被害者が警察や学校の先生やマスコミに訴え出たのを受けて、被害者の恥ずかしい写真をばらまいたり、被害者に関する悪い噂をばらまく行為とかは、悪意あるセカンドレイプの具体例として有名だけど。」

逆沢「あぁ、加害者が自分を正当化する時によくやる奴ね。【コイツはこんなクズだから、ひどい目に遭わされても当然だ】みたいな。まぁいじめっ子がイジメを正当化する時によく使うアレ。」

鼎「警察も、そういうセカンドレイプを平気でやる事があるよね。桶川ストーカー殺人事件とか、姫路2女性殺害事件とか。警察の捜査の怠慢が招いた失態を隠すために、被害者の名誉をおとしめるようなデマ情報をマスコミにリークして、自分達に批判の矛先が向かうのを避けようとした例といえばいいのかな?」

愛原「守るべき被害者の人権が守られるのではなく、逆に被害者の過去を暴いたりする事で、被害者にさらにダメージを与え続け、また被害者を悪者化しようとする手合いが少なからずいる事に、正直先進国の民としての品格を疑わずにはいられなかった。中には被害者に関する根拠のないデマ情報までねつ造する奴までいて、そいつは後にデマ(憶測)に基づく誹謗中傷行為を責められたのか、そのデマ部分だけは口先だけの謝罪をした上で削除してたけど、また別の理論で装備し直して被害者をセカンドレイプして、コイツは先進国とか途上国とかそういうレベルじゃなくて、普通に人間のふりをしたら駄目なレベルだろと思わずにはいられなかったわ。」

逆沢「いやぁその人、すごいレイパーねー。デマを根拠にセカンドレイプして、それを指摘されたら別の謎理論でさらにサードレイプってか。そいつ、レイプしすぎだろ。」

愛原「そういう世界に飛び込んだ奴が悪いとか、ヤジに対する耐性のない人間が議員になったせいで大問題になってしまった、とかいう謎理論でヤジを正当化したり。ヤジではなく【結婚しないのか?】【産めないのか?】と素朴に疑問を問いただしただけなのに、それをヤジと受け取った方が問題と新解釈したり。被害者都議とみんなの党がヤジを政治利用して特定の政党を陥れようとしているのは許せないと言わんばかりの主張をしたり。この被害者都議が騒いだせいで世界に日本の恥をさらしてしまったと主張する手合いもいたな。」

逆沢「騒がないと、永遠に隠蔽されるだろ? 体罰問題も橋下市長が騒いだせいで、一石を投じられたけど、そうでなければおそらく何も変わってないし。飲酒運転問題にしろ、体罰問題にしろ、イジメ問題にしろ、ブラック企業問題にしろ、今まで全く騒がれず隠蔽なり放置され続けてきた問題に関しては、一度大騒ぎして、ちゃぶ台をひっくり返すくらいの騒ぎを起こさないと永遠に改善されないだろうからねー。」

鼎「私は、静粛な議論の場でヤジが出る事自体大問題だと思うけど。会社でもどこでも、そういう場でそんな不規則発言をしたら、厳しく罰せられるよね?」

愛原「なぜか政治の場では不規則発言が多くあるが、その種類は大きく2つに分けられる。一つは与党系議員によるフォロー行為。【その通り!】とか【よく言った!】とかが有名だな。自陣営の弁士を持ち上げる時によく使われる。もう一つはいわゆるヤジで、こちらはライバル陣営の弁士の発言を否定したり、ダメージを与えるために使われる。ヤジは議会の華なんて主張する輩もいるが、最も議席の多い政党ほど(ヤジやフォローを飛ばせる議員の数も増えるため)有利に機能する事もあり、基本的に大政党に有利な反則戦術でしかないのが実情だ。良いヤジと悪いヤジがあるなんて主張する輩もいるが、野球観戦じゃあるまいし、議論の場で良いヤジなんて存在しない。弁士の発言を妨害したら、それは単純にマナー違反だ。ヤジ発言者は【被害者議員の為を思って言った】とか言い訳してたが、自党の議員に同様のヤジを飛ばす奴なんかまずいないだろうし。」

鼎「別に独身女性だけでなく、独身男性に対しても、【結婚できないのか?】とか言ったら、相手は大抵不愉快になると思うし、少なくとも自分の党の弁士に対してはまず言わないであろう不規則発言をして、さらに周囲も笑っていたとしたなら、これはもう独身である被害者をからかってあざ笑っている以外の何者でもないと思うけど。しかも最初は自分がヤジを飛ばした事を否定して【ヤジを飛ばした者は議員辞職に値する】とまで主張してながら、追い詰められてから【貴方のためを思って言った】なんて言い訳してヤジ発言を正当化して議員辞職も否定するなんて、すごく人間として醜すぎると思ったかも。」

愛原「まぁヤジの加害者に関しては社会的制裁を十分受けているだろうから、俺としてさらに追い詰める意思はない。但し、平然とセカンドレイプ・サードレイプを繰り返しておきながら何の制裁も受けず、未だにレイプ行為を繰り返したり、正当化しているネットレイパーどもは別だ。」

逆沢「さすがにセカンドレイプ行為だけは、しゃくに障ったと。」

愛原「俺は、レイプされても仕方ない人間とか、いじめられても仕方ない人間というのは、基本的にいないと思っているからな。こんな超理論を認めてしまったら、ニートやホームレスは面白半分に殴り殺しても無罪みたいな極論にもつながりかねない。相手が孫正義であろうがニートであろうが、罪状もなく人を殴ったり犯したりいじめたり殺したりしたら、等しくアウトに決まっている。襲った相手がたまたま優等生だったら実刑必至の重罪になって、逆に加害者の方がPTA幹部の息子だったりしたら【やりすぎんなよ】程度の口頭注意にすらなってない反応でハイオシマイなんて世の中だったら、さすがに怖いだろ?」

逆沢「【やりすぎんなよ】で済ませた例って、大津イジメ自殺事件そのものじゃん。不謹慎にもワロタ。もちろん苦笑いの方だけど。」

鼎「けど被害者の名誉をどんどん汚すことで、イジメ行為や自分の不手際などを正当化する例は多いよね。桶川ストーカー殺人事件のような例を出すまでもなく、6月の21日だったかな? 麻生太郎副総理がイジメ問題を例に出して【勉強はできない、けんかは弱い、だけど金持ちの子、これが一番やられる】とか発言してたけど、要するに出来が悪いからイジメられるって言わんばかりだし。体罰肯定論者も、出来が悪い奴は殴られて当然って論理だけど、裏を返せば麻生さんも体罰肯定論者もネットレイパーの人達も、みーんな【加害者が悪いのではなく、被害者が悪い】という一点で主張が一致してるんだよね。」


逆沢「週刊誌などで、皇室の悠仁様が仲間はずれのイジメに遭ってるとか、愛子様が不登校になったとかいう記事も見た事があるし、数日前にもいじめっ子をかばおうとした結果、自分がいじめの対象となって暴行を受けた豊橋市の小学3年の女子児童のニュースもあったけど、麻生理論でいえば【彼らは出来が悪いからいじめられて当然】って事になりそうね。まぁ昔から【盗む泥棒が悪いのではなく、盗まれる奴が愚かなだけだ】的主張をする人は後を絶たないから、そういう人の視点では【レイプする人間が悪いのではなく、レイプされる人間が愚か】的論法になってもおかしくはないだろうけど。」

愛原「まぁ、イジメや虐待行為をする側の人間は、ある意味で間違いなく被害者を見下しているからな。 また相手の正当性を認めてしまうと自分の立場が低下して、逆に見下される側にもなりかねないし、相手を見下している(自分の方が上だとか正しいと思える)からこそ、虐待や体罰やイジメといった行為が正当化されるという事情もあるだろう。故にその見下している人間が、警察やマスコミや学校の先生に訴え出て、反撃を試みた時、【のび太のくせに生意気な!】とか【よくもチクりやがったな!】的感情が芽生えて、報復したくなる心理はあるのかも知れない。被害者の恥ずかしい写真や恥ずかしい過去をばらしてセカンドレイプに至る心境の背景には、そういう独りよがりの醜い怒りみたいな感情が含まれているのだろう。」

逆沢「そういえば【被害者が泣いて訴え出ると、加害者のばつが悪くなって今まで通りの関係(虐待やイジメなど)を継続できなくなって被害者と距離を置いてしまうから、被害者は泣き寝入りすべきだった】といわんばかりの鬼畜コメントもどこかで見たような気がするわ。」

鼎「その人、ブラック企業や体罰問題に対しても、加害者側のばつが悪くなるから、被害者は泣き寝入りすべきだとでも思っているのかな?」

愛原「まぁ、それはそれで信念だから仕方ないだろう。ダブルスタンダードを平気で繰り返す奴よりは、まだ主張に一貫性がある分だけ、人として信頼はできる。【私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る】という有名な言葉があるが俺も同感であり、自分と異なる意見の持ち主がいてくれるからこそ、自分の過ちに気づけたり、双方の良いところを取り入れる余地も生まれるからな。しかしダブルスタンダードを平気で繰り返される輩の言葉は一切信用できない。自分の立場が変わる度に、主張がくるくる逆転するような奴の言葉を真面目に聞いていたら、永久に双方が納得できるような落としどころが見つからなくなってしまうからな。」

逆沢「ま、難しい話は抜きにしても、【相手がクズなら、何をしても構わない】という理論には一切賛同できないわ。大体、加害者という人種は、常に被害者を見下す事で自分を正当化する生き物だから(交通事故のような偶発的な事件でさえ、相手が飛び出してきたからとか脳内変換して自己正当化する例は珍しくない。詐欺師など故意犯の場合は、被害者にも落ち度があると思い込む事で罪悪感を軽減している)、ほぼ百パーセント、被害者にも落ち度があると思い込んで被害者を見下そうとするだろうし。」

鼎「そういう意味では、石破自民党幹事長やケネディアメリカ駐日大使による一連のフォロー行為は、一種の清涼剤になったよね。」

逆沢「あくまで知らんぷりの都議会自民党の名声は地に落ちたけど、石破幹事長らの発言によって、自民党自身はかろうじて救われたんじゃないかなという気はするわ。」

愛原「しかしその一方で、石破幹事長やケネディ大使に対して、余計な発言・行為をしやがってと言わんばかりに非難する手合いもいるようだ。もう頭が狂ってるとしか思えない。」

逆沢「すさまじいレイパーぶりね。○ン○ン立ちっぱなしなんじゃないの?」

愛原「○ン○ン立ちっぱなしなのは個人の自由だが、分別も付かないレイパーは、献血も受け付けてもらえないレベルでむごい性病持っててもおかしくないし、正直関わりたくないというか、もしも改心できないなら他人に性病をまき散らす前にさっさと死んでくれとも思うわ。自分が邪悪な思想という名の性病に冒されている事にも気づかず、ネットで性病まみれの汚い思想を大きな顔してまき散らされると、さすがに不愉快を通り越して怒りを禁じ得ない。」

鼎「かつて中川昭一議員が泥酔会見を行って問題になった時も、当時の麻生総理が機敏に中川大臣を更迭して事態を早々に収拾しようとしたのに、一部のネット右翼らが中川大臣をやたら擁護して、かえって事態を深刻化させた事があったけど、それと同じ空気を感じたかも。せっかく安倍総理や石破幹事長らが素早く適切な対応をして自浄能力を見せつけることで事態を沈静化させようとしてるのに、跳ねっ返りの人達が被害者をセカンドレイプして、レイパー側の都議会自民党の態度も最悪なままだから、かえって印象の悪化と長期化を招いてしまったというか。」

愛原「かつてナントカ還元水でもめてた時の安倍政権も思い出したわ。今話題の政務活動費の不正使用疑惑の某県議以上に怪しすぎるナントカ還元水大臣の謎答弁に対して、当時の安倍総理が自浄能力を発揮できなかった結果、事態は国会を空転させるまでに悪化して大臣自殺まで発展したあの時を。」

鼎「自浄能力を発揮できなかった為に、最悪の結果を招いた典型だったよね。ナントカ還元水の時は。」

逆沢「そして今でも、自浄能力のかけらも無さそうなネットレイパーや都議会自民党が、同じ轍を踏んでしまっていると。」

鼎「自浄能力さえ発揮できたらすぐに解決できる問題であっても、なぜかそうしない人達っているよね。イジメを見つけても見て見ぬ振りして、それがやがて自殺につながるとか、放っておいた結果、さらに問題が大きくなって、それでもまだ隠蔽に隠蔽を重ねる人とか。」

逆沢「根拠のない誹謗中傷で被害者をレイプしておきながら、それを糾弾されたら、別の理論を持ち出して再度レイプにトライする人とかも、似た思考かもね。反省して自浄能力を発揮するのではなく、あくまで自己正当化にこだわり続けたり、問題の隠蔽に挑み続けたり。」

鼎「どんな不祥事もいつかは話題にされなくなる時は来るけど、実際には決して忘れられたりはしないよね。ホットな話題にはならなくても、何かの時にその度にきっとネタにされ続けるだろうから。そうなるよりは、自浄能力を発揮してきちんと処理しておいた方がいいと思うのに、それでも臭い物に蓋をするような処理の仕方を好む人はいるよね。」

愛原「大津のイジメ自殺事件にしろ、尼崎の猟奇殺人事件にしろ、どんなホットな話題でもいずれは日々のニュースにもならなくなる日が来るのは仕方ない。しかし人々は、過去にそういう痛ましい事件があった事は忘れない。俺が今回、桶川事件などを引き合いに出したように、後味の悪い不祥事であればあるほど、何かの時に必ず再びネタにされる。故に後腐れのないよう、可能な限り自浄能力を発揮しておくに超した事は無い。しかしそれをせず、被害者をレイプしたり、臭い物に蓋をすることで、とりあえず表面だけ繕う選択を選びたがる人もいる。」

鼎「大津イジメ自殺事件の時も、教育長が自殺した少年の家庭に問題があるかのような発言をして問題になった事があったけど、被害者をさらにレイプする事で、自らの不正や怠慢を自己正当化する人は私も許せないよ。」

愛原「まぁ被害者に非(過失)があり、それが事件の一因となるケースもあるだろう。そういう場合においては、過失相殺分や責任の所在をはっきりさせる為に、被害者側にとって不利となる部分に関しても、しっかりと目を向けていく必要があるだろう。俺としても、闇雲に被害者を神聖視すべきなどと主張するつもりはない。しかし因果関係のない部分に関してまで、無闇におおっぴらにするのは全く良くない。セクハラヤジと被害者都議の過去の間には何の因果関係もないし、被害者がホームレスであろうがニートであろうが、それが事件と無関係ならば、それを殊更にニュースにとりあげるべきでもない。まして被害者がニートやホームレスだったら、加害者の罪を軽くすべきなんて事も認められない。」

逆沢「まぁそれを言えば、被害者だけでなく加害者側にも言えるんだけどね。」

愛原「同感。センセーショナルな事件になると、加害者の経歴が丸裸にされる事も多いが、中にはどうみても事件に無関係のプライベートまで丸裸にされてしまっているケースも多い。まぁそれでも最近は、以前よりははるかにマシにはなったけども。たとえば10年以上前なら、ウイルス遠隔操作事件の容疑者に関するどうでもいいプライベートなども、もっともっと丸裸にされていただろうと思われる。」

逆沢「で、容疑者の自宅からオタク向けアニメのDVDが発見されたとか、容疑者のパソコンからエロゲが発見されたとか、色々ニュースにされて、またオタクが色々叩かれたりする訳ね♪」

鼎「それ、全く関係ない人まで巻き込んで、無差別レイプ状態になってしまってるよ・・・。」

愛原「まぁ、そういう意味では、日本のメディアも一応、進歩はしているのだろう。ただネットの方はヤバい。レイプを批判されても再度レイプを繰り返すような悪逆非道のネットレイパーまでいる有様で、無法地帯そのものだ。」

逆沢「まさしく無法地帯だわ。テレビや新聞で著名人がうかつな発言をしたらすぐに祭りになるのに、ネットではごく一部だけ炎上する例はあるものの、大半はレイプし放題がまかり通っている有様だからねー。ネット弁慶どもが、政治家だろうが財界人だろうが芸能人だろうが無名の加害者や被害者であっても、上から目線で容赦なく叩きまくったり、犯しまくるような状態だから。」

鼎「彼らの残念な書き込みは、決して便所の落書きでは終わらず、世界中に翻訳されて拡散される事も珍しくないのに・・・。」

愛原「我々日本人が、中国や韓国にいる残念な人達による不祥事や間抜けな行為を笑っているように、間抜けな書き込みや愚かなヘイトスピーチをする日本人が出れば、それは日本嫌いの外国人にとって、格好の侮蔑ネタになる。ケネディー大使が被害者都議を激励する一方で、それを非難するネットレイパーが現れたならば、そのネットレイパーによる愚かな書き込みはどこかの国で翻訳され、国外にも拡散されている事だろう。」

逆沢「ネットレイパー自身は、地面に掘った穴に向かって【王様の耳はロバの耳】と叫んだだけのつもりかも知れないけど、実はその穴は世界中につながっているわけね。」

愛原「それらは【便所の落書き】と形容される事もあるが、ネットも実は世界中の人が閲覧可能な公共物だ。その世界中の誰でもみれる公共物に、匿名を隠れ蓑にして、日本の恥となるような書き込みを繰り返されるとすごく残念になる。世界中の人に見られてるという意味では、便所に落書きどころか、世界遺産に落書きするくらいの愚行と言ってもいいかも知れない。」

逆沢「しかもリアルの落書きなら、こすったり削ったりしたら消せる事も多いけど、ネットの落書きは、一度拡散したらもう誰にも消すことはできないからね〜。」

鼎「ところでこの話は前置き? 本題?」

愛原「うーん。少ししゃべりすぎたな。今回のテーマは前回の話の続き。前回は【あやかり型主人公】をダシにして、他者に対するリスペクト(尊敬・敬意)の大事さについて触れたわな。今回はそれと正反対の視点。ディスリスペクト(軽蔑・侮蔑)について語る。ネットスラングではよく【disる】とか【ディスる】という表現がみられるが、これは本来はディスリスペクトの略らしい。単に【否定する】という意味で使われる例も多いらしいけど。」

逆沢「うーん。軽蔑されたり侮蔑されるというのは、できればご遠慮願いたいわねー。」

鼎「誰だって他人に軽蔑されるような人にはなりたくないよね。」

愛原「そう言うだろうと思った。だからこそ上のような前置きをしたかったのだ。人は自分を正当化する時、相手を必ず見下して安心しようとする生き物だという事をな。たとえどんな悪逆非道のレイパーであっても。」

逆沢「ああ、なる程。レイパーであろうが詐欺師であろうが泥棒であろうが人殺しであろうが、どんな醜い人でも、人は相手を見下したがるって事ね。」

鼎「むしろ醜い人であるほど、人をたくさん見下したがるような気もするよ。自分がどうしようもない程醜いから、よりたくさんの人を見下さないと安心できないというか。逆に王貞治さんとか原辰徳さんとか、名声高い人はそもそも他人を見下したり、小馬鹿にするような発言はあまりしないよね?」

逆沢「言われてみればそうね。自分に自信を持って、かつ心に余裕のある人は、優れた他者に対して尊敬の念を示したり、讃えたりする事は多くとも、逆に人を馬鹿にしたり他人の名誉をむやみに失墜させるような発言はしたがらない気がするわね。」

鼎「という事は、他人に軽蔑されるかどうかよりも、自分が他人を軽蔑したがるかどうかの方が、人間性を判断する上では重要なのかな?」

愛原「もちろん軽蔑されてもやむを得ない他人というのは、間違いなく存在すると思う。たとえば俺は、レイパーやいじめっ子を心の底から軽蔑しているが、この点に関して自分の方が相手より誤っているとは特に思っていない。」

逆沢「しかしレイパーはレイパーで、レイプしている対象や、その対象をかばおうとしている人達の事を、心から軽蔑してそうな気がするけどね。」

鼎「こちらはこちらで相手のことを軽蔑しているけど、相手は相手でこちらのことを軽蔑しててもおかしくないって事かな?」

逆沢「互いに相手のことを邪魔とか不要と思う、極めて不毛な関係ね。こちらはこちらで反社会的なレイパーは決して許せないと思っているけど、レイパーはレイパーで自分のレイプ行為を邪魔する奴は許せないと思っているとするならば、もうお互いに相手を排斥せざるを得ないほどの対立関係にあるというか。」

愛原「じゃあ、どちらも軽蔑せず、中立を守るのが最も正しい生き方か? イジメに積極的に加担もしないけど、イジメ行為が悪いとも思わない。ひたすら見て見ぬふりをする。自分がイジメられる側になっても、いじめる側にはいじめる側の論理があるのだから、相手の論理にも一定の配慮をすべきと考えてと現状を素直に受け容れる。そういう生き方が正しいか?」

逆沢「上の方で言う所の、【被害者が泣いて訴えると加害者のばつが悪くなるから、被害者は抵抗すべきでない】という考え方ね。ブラック企業がどれだけ従業員を抑圧しようが、悪徳政治家がどれだけ公金を横領しようが、彼らには彼らの事情があるんだから、それらにも一定の配慮を払い、無闇に現状を変えるべきでないといういかにも仏様な考え方というか。」

鼎「誰が何をしようと一切構わず、現状をありのままに受け容れる世の中の場合、表面上はすごく穏やかかも知れないけど、それってよく考えたら、究極の無政府状態だよね。モヒカンが誰を殺そうが、誰を犯そうが、何を盗もうが、決して抵抗しない生き方というのは。」

逆沢「あー、ややこしい。全人類から軽蔑されるべきクズは間違いなくいる。しかし自分が他人を軽蔑できる側かどうかは分からない。というか軽蔑に値するクズの方が、よりたくさんの人を心の底で見下して自己正当化している可能性が高い。とりあえず本気で軽蔑に値する人間と、他人を軽蔑することでしか自分の中の劣等感や罪悪感を和らげる手段がない可愛そうな人間の二種類がいる事は分かったけど、どこで区別したらいいやら、本当にややこしいわ。」

愛原「俺もその区別はうまくつけられん。ただあえていえば2点ばかり、見分けるポイントがあるように思える。一つは【罪を憎んで人を憎まず】ができるか否か? もう一つはディスリスペクトの反対、即ちリスペクトができるか否か? 他人を見下すことでしか安心感を得られない人間には、おそらくどちらも極めて困難な事項であるだろうからな。」

鼎「【罪を憎んで人を憎まず】という言葉は有名だけど、つまりレイプという行為は軽蔑すべきだけど、レイプをした人間そのものが必ずしも軽蔑の対象になるわけではないという事かな?」

愛原「うん。どんな人にも良い所もあれば悪い所もある。セクハラヤジ問題を例にとるならば、今回、都議会自民党は極めて恥知らずな振る舞いをしたけれど、じゃあ都議会自民党が良いことを何一つしない悪の存在そのものか?と問われたら、これは即断定はできないだろう。もちろん逆を言えば、都議会自民党がどれだけ素晴らしい活躍を重ねようとも、セクハラヤジが許されるか? 被害者は泣き寝入りすべきなのかといえば決してそんな事はないはずだ。」

逆沢「どんな優等生であってもレイプをしたら罰せられて当然だけど、レイプをしたからその人が優等生として貢献してきた事まで否定されるべきではないという事ね?」

鼎「ASKA容疑者が覚醒剤をやったのは非難されるべきだけど、彼が覚醒剤をやったからといって彼が過去に世に送り出してきた素晴らしい楽曲の数々の価値まで全否定されるべきではないという事かな?」

愛原「そんな感じ。悪い部分はディスリスペクトされても当然だし、しかしそれとは別に良い部分はちゃんとリスペクトしてあげるべきだという考え方だな。他人を見下して安心したがる人種の多くは、実はこの考え方がすごく苦手だ。なぜならその行為ではなく、その人そのものを見下す事で、自分はあいつより上だと思い込んで安心できるから。」

逆沢「ああ、確かに。行為を基準に判断しても、人間としてどちらが上かどうかは決着をつけられないからねー。」

愛原「だから彼らは、民族でも職業でも学歴でも血液型でもなんでもいいから、それらを基準に人そのものを見下して、なんとか自分の精神を安定させようとする。」

鼎「もう一つのリスペクトができるかどうかというのは、どう判断すればいいのかな?」

愛原「前回、リスペクト型とあやかり型の話をしたわな。相手に対してちゃんとした敬意を持って応援する層と、ただ単に都合のいい時だけあやかっている層の2種類がいると。で、自分に自信のある人間は、優れた相手に素直に敬意を払う事ができる。逆に自分に自信のない人間は、エンビィといわれる種類の嫉妬しか出来ない。まぁエンビィに関しては2010年の12月25日のたわごとで触れたけど。また自分にとって都合のいい時だけ、相手を持ち上げたりはするけど、それらも対象の地位や名声を利用して自分を有利にしたいという打算でしかないから、利用できる内は【俺はあの人と仲がいいんだぞ】とアピールして自分の価値を上げるのに利用したりもするが、英雄が地に落ちたり、自分に恩恵をもたらさない存在と思った途端に、簡単に手のひらを返す。昨日まで閣下!とかお師匠様!と持ち上げていた存在であっても、すぐに無かった事にできる。逆にまともなリスペクトができる人ならば、本田圭佑やイチローがアスリートとして大変素晴らしい事は認めつつも、必ずしも盲目な支持まで至るとは限らない。彼らの人格や政治信念に関しては、また別問題と考えるだろう。もちろん仮に彼らが、自分と正反対の政治信念や道徳観念を持っている事が後に明らかになったとしても、それが理由で全否定まではしない。」

逆沢「つまりたちあがれ日本に立候補した中畑清を尊敬することは出来なくとも、野球選手として、あるいは監督としての中畑清をすごく尊敬し憧れるというのもアリって事ね。」

愛原「まさにそんな感じ。俺自身も、中畑氏の政治的スタンスには疑問符の立場だが、彼の野球人としてのスタンスには十分に好意と敬意を持っているしな。麻生太郎という人間に関しても、色々ムカつく部分は多いけど、危機管理能力とか分かり易さとか政治家として賞賛すべき部分も多いし、単純に人としてシロクロを断じるつもりはない。」

鼎「逆を言えば、あやかり型というか、本当の意味でリスペクトできない人の場合は、利用できないと思ったら見切るのも早いけど、利用できる内はその人がどんな失態を犯しても、常におだて持ち上げ続けるって事かなぁ?」

愛原「泥酔会見問題を起こした際の中川昭一をやたらかばったり、セクハラヤジ問題で都議会自民党を擁護したり(被害者をセカンドレイプする事による間接支援含む)する層をみたら、明らかだろ? 彼らは行為ではなく人で判断する為、自分にとって持ち上げる価値がある内は、そのあやかっている人がどんな失態をおかしても、ひたすらかばい続ける。その為には、ダブルスタンダードの愚を侵したり、誰かをレイプしようがお構いなし。ああ、そういえば、今回のヤジの件では被害者を散々レイプする一方で、加害者議員の事務所に卵が投げつけられた件だけはしっかり非難しながら、さらにその一方で過去にチョンマゲで有名な松浪健四郎が国会のヤジを受けて議員に直接水をぶっかけた件に関しては、ヤジを受けたのだから水をぶっかけても仕方ないという謎擁護をしてる人もいたぞ。」

逆沢「なんという選民主義♪ スーパー人治主義礼賛思想というべきか♪ 相手が誰かによって反応が180度変わりまくりって、おかしいだろ。」

鼎「そういう人の延長に、【コイツはこんなクズだから、ひどい目に遭わされても当然だ】的発想があるのかな? 自分にとって都合のいい人はクズじゃなく立派な人だから、悪い事をしても許されるべきだし、逆に自分にとって都合の悪い人はクズそのものだから、悪い事をしたら厳罰を与え、被害者側になったらセカンドレイプして徹底的に打ちのめすと。」

愛原「ま、今回はいろいろな角度からディスリスペクトについて軽く検証してみたが、まぁ難しい事を考えなくても、普通にネットみてたら、ああこの人は他人を見下す事でしか平静を保てない人なんだなと感じる事はあるかも知れない。」

逆沢「行為ではなく人そのものを見下す。おだてたりあやかる事はあっても、他人に対する敬意の念が感じられない。相手によって態度がころころ変わる。あと私としては【常に誰かをおとしめないと気が済まない人】も含めたいかな? ほら、おめでたいニュースであるにも関わらず、【それに比べて○○は・・・】みたいな感じで、いちいち誰かを落とさないと気が済まない人とかいるじゃない? あんな感じ。」

愛原「なるほど。それは分かりやすいな。常に誰かを見下さないと心の平静を保てない可愛そうな人ってのが、アリアリと伝わるな。」

鼎「私は、【何かを評論する際に、いちいち侮蔑語や罵倒語を付け加えないと気が済まない人】を推したいかも。昔、マクドナルドが低価格路線を改めるニュースが出た時に経済評論家であるかのような上から目線で【バーガー一個の値段で牛丼が食べられる時代に値上げなんてアホか。客を馬鹿にするマクドはそんなだから低迷を続けるのだ】みたいな批判をしてた人が、低価格路線を維持する為に従業員を酷使するスタイルがよく話題にされがちなすき家の店舗閉鎖騒動の際には、手のひらを返してやっぱり【アホか。従業員を大切にしないゼンショーはそんなだから駄目なんだ。まぁいずれそんな風になると前から思っていたけど。】とか言って、すき家を批判してたのをみて、この人はただ人を見下して安心したいだけなのかな?と思った事があるよ。」

逆沢「そいつはひでぇ。けどダメ人間としてのポイントは高そうだし、ネタとしてはおいしいから許す! 言ってる事は矛盾してるのに経済評論家であるような上から目線といい、前から思っていたとか言ってかしこぶってるわりに、前に自分が言った事はすっかり忘れてしまってる厚顔無知ぶりといい、わざわざ罵倒表現や侮蔑表現を使用して、対象を徹底的にこき下ろす点といい、いろいろ面白すぎるわ。」

愛原「まぁそういう極端な例は抜きにしても、中国や韓国に関するネガティブ記事が、ネットのアクセスランキングでも割と上位になりがちな事から推測する限り、最近の日本人自体が昔以上に誰かを見下さないと安心できない性質に変わっているような印象は受ける。」

鼎「政務調査費の不正疑惑で某兵庫県議が記者会見して、そのローカルニュースが一気に全国区になったけど、私はすごく怖いと思ったよ。肝心の不正疑惑の方ではなく、県議の泣きわめいた部分ばかりが何度も報道されて、しかもその部分をあざ笑うコメントがあまりにもたくさんありすぎて。この人達は、不正疑惑そのものの解明にはあまり興味は無くて、ただ単に水に落ちた犬を打ちたいだけなんじゃないかと思ったら、なんかすごく肌寒い感覚を感じてしまったというか。」

逆沢「つまり誰かを見下してあざ笑いたい人達にとって、その県議の記者会見内容は、格好の燃料になってしまったって事か?」

鼎「セクハラヤジ問題も、ヤジを飛ばした議員を叩いて見下したい層と、セカンドレイプされた被害者をあざ笑って見下したい層にとって、都合のいい燃料になってないか不安もあるよ。もう内容はどうでもいいから、ただとにかく水に落ちた犬を打ちたいとか、誰かを見下せればそれでいいと考えるような、品格に乏しい日本人が増えてるとしたら、それはとても恐ろしい事だとも思うし。」

愛原「誰かをいじめたり、上から目線で非難する事で優越感を味わいたいと考えるような日本人が増えてるとしたら、それはあまりに悲しい事だ。もちろん非難に値する残念な人間というのはいつの世でも少なからずいるが、だからといって彼らを叩いたり見下す事が目的になってはいけないと思う。不正があれば解明され、罪に応じて罰せられ、不備があれば改められ、過ちがあれば正されるというのが正しい姿であり、最もひどいヤジを飛ばした人間を特定しないままであったり、公金の不正流用に関する詳細が明らかにされる事もなかったり、具体的な再発防止策が制定されないまま、ただ誰かをあざ笑ったり罵倒してそれで終わりというのでは、ただのガス抜きにしかならないと思う。」

逆沢「他人を見下して馬鹿にしたり罵倒する事でしか、自分の劣等感や罪悪感を軽減して安心できないダメ人間のガス抜きだけの為に、誰かがセカンドレイプされ続けたり、自殺においこまれない事だけを、今は祈るわ。」



















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