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愛原様のたわごと(15年3月3日)





逆沢「なんだ、この中途半端な更新時期は? 大体隔週の週末更新ペースで続いてきたのに。」

愛原「すまんすまん。一昨日は作者が倒れていたので更新不能だったのだ。」

逆沢「倒れたって、何かやらかしたのか?」

愛原「篠山マラソンに出場して、帰宅後、すぐに寝てしまったらしい。」

鼎「昨日は確か、ほぼ全国的な大雨じゃなかった? テレビ中継していた琵琶湖マラソンも、雨の中、ランナー達がびしょ濡れになりながら走ってたみたいだけど。」

愛原「うん。雨にしっかり打たれながら、作者も42キロ走ってきたぞ。」

逆沢「何、そのマゾ仕様としか思えない罰ゲーム?」

鼎「日曜日はほぼ全国的な雨だったけど、全国の至る所でマラソン大会が行われたらしいよね。しかもどこも雨天決行で。」

逆沢「ランナーと言われる種族は、みんなマゾばっかりなのか? よくどしゃぶりの中、何キロも走る気になれるわ。別に賞金が出るわけでもないだろうに。」

愛原「警備や準備の都合もあって、余程の事がない限り、マラソン大会は大雨でも決行するぞ。ただ雨のせいもあって、某レビューサイトでは大阪の淀川寛平マラソンで50点ランクをつけられてたようだ。まぁこれを書いてる間にでも、さらにレビュー数は増えるだろうから、今後数字の前後はあるだろうけど。」

逆沢「50点って普通くらいと思うけど、そうじゃないのか?」

愛原「平均85点くらいはありそうなレビューサイトだからなぁ。ちなみに同日に行われたマラソン大会で評価人数10人以上のものだけに絞ると、上から篠山マラソンが約90点。静岡マラソン約89点。千葉県民マラソン約84点。立川シティマラソン約82点。三浦国際マラソン約77点。寛平マラソン約52点。但しこの集計は現在もレビュー募集中なので、平均点も現在進行形で常に変動しているけどな。確認したタイミング内でも、千葉と立川は順位が入れ替わって時もあったし。」

鼎「マラソン大会でも善し悪しあるって事かな?」

逆沢「そりゃあ伝説にもなった静岡県のふじのくに新東名マラソンみたいなものもあるし、やっぱり出来不出来はあるんじゃないの? 寛平マラソンの低評価の理由はよく分からないけど。」

愛原「レビューによると、雨によって道が田んぼ道状態になったらしい。足首まで浸かる所もあるとか、走ってゴールするのも危険だから歩いてゴールしたとか何とか。後は訳分からん芸人が並列して走るから、抜くに抜けないみたいなトラブルも記載されてたな。」

逆沢「それは惨い。私なら0点つけるけど。」

愛原「辛口だなぁ。沿道で応援して下さる住人の方々やボランティアの人の存在を思えば、俺はとても0点はつけられんわ。運営の不手際による不快な事が特にない限りは、少なくとも80点以上は確実につけるぞ。俺なら。」

逆沢「とりあえずその寛平マラソンも比較にならない点数つけられた伝説のマラソンが余程ひどかったらしいという事だけは、改めて理解できたわ。」

愛原「伝説のあのマラソン大会は、ランナーを死の危険にさらしたからか、30点台つけられてたな。田んぼ道状態の道を走らせた程度では、とても勝てるはずがないだろうな。」

鼎「逆に90点越えるようなマラソン大会は、色んな意味で整っているという事かな?」

愛原「多分、そうじゃないのか? というか80点を下回ると、明らかな欠陥を備えたマラソン大会みたいな評価をされてる感すらあるからなぁ。三浦マラソンなんかでも、更衣室関係でかなり不満が出ているみたいだし。まぁそれをいったらあの有名な東京マラソンでも、昔はトイレ関係でひどい評価をされた時期があったそうだけど。」

逆沢「なる程。つまり素晴らしければ90点台。普通なら80点台。更衣室など一部での不満なら70点台。泥道を走らせたら約50点。人の命を危険にさらしたら30点台ってな具合か? つまり実際に死者がでるレベルじゃないと、20点を下回る事はなさそうって事ね。」

鼎「ランナーの人達って、私達が思ってるよりも甘口評価だなと思ったかも。」

逆沢「つうか私から見ると甘口とかお人好しを通り越して、マゾにしか見えないしね。カネ払ってまであんなしんどい事して何が楽しいのか、さっぱり理解不能だわ。」

愛原「まぁ合理的な意味は、俺にも見いだせんな。ジョギング程度なら健康にも良さげだが、フルマラソンレベルになると、免疫力も落ちて風邪も引きやすくなるし、筋肉痛にもなりやすいし、正直、人に勧められるシロモノだとは俺も思わん。」

逆沢「それでも連中は、なぜ走るのだ? 別に市民マラソンで優勝しても、賞金が出るわけでもないでしょうに。そりゃあ公務員ランナーとして有名な川内さんとか、芸能人とかなら、招待選手枠だろうから、招待に応じた時点で別報酬があってもおかしくないけど。」

愛原「走りたいから走るとしかいえんな・・・。正直、趣味に合理的理由など必要ないからな。漫画を読むにも、ゲームをするにも、マラソン大会に出るにも、ゲートボールをするにも、旅行をするにも、ホットケーキを作るにも、歌を歌うにも、ボランティア活動に精を出すにも、別に合理的理由が必要ではないからな。」

逆沢「人が行動するのに、合理性は必ずしも必要ないって事は、以前にも触れた話だけど、けどそれは誰にも当てはまらないじゃないの? 少なくとも私は、好きこのんでフルマラソンなんか走りたいなんて、これっぽちも思わないし。つうか他人に勧められても不快にしかならないし。」

鼎「あ、それは分かるかも。そういやボランティア活動が趣味の人が、必ずしも常に献身的でもないし、学校の掃除時間に真面目に掃除をしていたタイプでもないらしいよね。」

愛原「そういやこんなエピソードも聞いた事がある。被災地の雪かきボランティアの人に対して、近所の住民が突然近づいてきて、【その家の雪かきなんか後回しでいいから、うちの家の雪かきと、それが済んだら家の片付けを手伝ってくれ】と言ってきたと。で、そのボランティアの人が【自分は何でも屋じゃないし、どの家の雪かきをするかもこちらで判断するから】みたいに断ったら、その近所の人が突然怒り出したとか。」

逆沢「ボランティアを何だと思ってんだ? その被災地の近所の住民とやらは。厚かましいにも程があるだろ?」

鼎「でも世の中には、人の親切心に付け込んで、あれこれ仕事を押しつけようとする人もいるよね?」

逆沢「つうか、自分の意思で奉仕をするのと、他人に命令されて奉仕をするのとでは、全然意味合いが違うだろ?」

鼎「自分の意思で勉強するのと、他人の命令で勉強するのとでも、全然やる気とか効率とかが変わるよね。」

逆沢「それ、すげえ分かる。好きなゲームのデータを記憶するのと、何の興味も無い英単語や公式や年表を記憶するのとでは、ぜーんぜん記憶効率も違うからねー。」

愛原「記憶力一つ取っても、好きでしてるのと、嫌々してるのとでは、効率に天地の差が付くからな。世の中には学校の成績は散々でも、駅名を言わせたり、三国志の武将の名前を言わせたり、AKB48のアイドルの名前を言わせたら、するする名詞が出てくる人間というのは必ずいるもんだ。故に優れた指導者というのは【単に理論的である以上に、人のやる気や興味を引き出す名人でもある】という評価も耳にした事がある。」

逆沢「それも、スゲー分かる。理論的に筋が通っていても納得できない事もあるし、逆によくよく考えたら勢い任せなだけで、色々破綻していても、不思議に人を納得させる力のある人もいるしね。」

鼎「詐欺師と言われる人の、人を引きつける力ってのもすごいよね。後から冷静に考えたらすごくおかしくても、その場で人を信用させる力がハンパじゃないというか。」

愛原「言ってる内容は同じでも、相手の態度や口調によっては【だが、断る】とか【知ってるが、お前の態度が気に入らない】と言いたくなる時はあるからな。誰だって上から目線で言われたら腹も立つし、相手が命令口調だと尚更だ。」

逆沢「誰に言われなくても、自分でこれから取り組むつもりだった事を、他人に【やれ!】と頭ごなしに言われると、かえって反発したくなる時もあるしね。それが義務で無ければ、意地でもやらないという気に変わる事すらあるというか。」

鼎「他人に指図や命令をする事で、他人に何かをさせようとする人も多いけど、よく考えたら逆効果なケースも多そうだよね。何かをする意欲のある人に命令をする事で反発心を植え付けてしまう事もあるだろうし、懇願口調なら相手の自尊心をくすぐって高い成果が望めたのに、命令口調で圧力をかけてしまったが為にやる気の無い態度丸出しの片付け仕事に変わってしまったりとか。」

愛原「そういや公務員ランナーとして有名な川内選手が【僕は指導者をつけずに、自分で考えてやるのが合っている】として、某実業団からの勧誘を断ったという記事も少し前にあったが、他人の命令を受け付けず、自分の頭で考える方が高いパフォーマンスを維持できると考える人も多そうだな。」

逆沢「私も、他人に命令されるとモチベーションがだだ下がりになるタイプだから、川内選手の気持ちは良く分かるわ。」

愛原「という訳で今回のテーマは、命令コマンドだ。」

鼎「ねー。ちょっとツッコんでいいかな?」

愛原「ん? 何だ?」

鼎「コマンドの日本語訳って、命令だよね。命令コマンドって、命令命令とかコマンドコマンドって言ってるのと変わらないんだけど・・・。」

逆沢「ぷっ。ダッセーっ!!」

愛原「うむむ・・・。しかし困ったなぁ。俺としては、かつてのドラクエ4リメイク版以降に登場する【めいれいさせろ】コマンドを軸にした話の進め方をしたかったのだが・・・。」

逆沢「ああ、命令させろと命令する命令って事か? ありゃりゃ? こんがらがって、私も自分で自分の言ってる意味が分からなくなって来たわ。」

愛原「俺も話をこれ以上混乱させたくないから、命令コマンドを日本語訳するとか、ややこしいツッコミは今後はやめてくれ。」

鼎「話を本来の流れに戻すとすると、確かドラクエ4の【めいれいさせろ】というコマンドは、NPCに行動を任すと頭の悪い挙動しか行わない事にいらだつプレイヤーを救済する意図で、遅れて導入された概念だった気がするよ。」

逆沢「確かドラクエ3までは、デフォルトのRPG方式で、プレイヤーの命令通りに全ての仲間キャラクターが動いてたんだけど、ドラクエ4で仕様が変わったのよね。」

鼎「そうそう。ドラクエ4になってAIが搭載されたことと引き替えに、プレイヤーは仲間のNPCに対して大まかな命令を出すしかできなくなって、たとえば【ガンガンいこうぜ】と命令すると、MPの消費も怖れずとにかく全力攻撃。【いのち(を)だいじに】だととにかく回復重視。【じゅもんつかうな】だと呪文は一切使わないなど全部で6種類だったかな? ただし、大ざっぱすぎる命令しかできないが故に、イライラするプレイヤーもいたりして。それで従来のデフォルト方式をベースにした命令を出せるように追加されたのが【めいれいさせろ】コマンドでみたいな。」

逆沢「キャラクターが思い通りに動かないと、ムカつくのよね。【めいれいさせろ】コマンドの追加は当然だと思うわ。まぁそれでも、某キャラクターだけは【めいれいさせろ】で命令しても、勝手に行動する事があって、そいつを一軍メンバーから外したプレイヤーも多かったそうだけど。」

愛原「自分は他人に命令されるのは大嫌いなのに、他人に命令を拒否されるのはムカつくってか? いいご身分だな。」

逆沢「いや。だってゲームの世界の話だし。頭の悪いAIに勝手に行動されても迷惑なだけだし。」

愛原「まぁ、リアルでも、命令権者は大体そういう思考をしたがるよな。頭の悪い部下に勝手な行動を取られてはたまらないと。実際には命令権者である上司の事を【頭が悪い上司だ】と軽蔑しながらも、立場上、面従腹背している部下も多いけど。」

鼎「統計を取ると、自分の事を総じて頭が良い側と考えている人は、50%を大きく上回っているそうだよね。そう考えると、上司も部下もお互いに相手の事を【頭の悪い奴だ】と内心で軽蔑している可能性も多そうだよね。」

逆沢「命令権者は、頭の悪い部下に勝手な行動を取られたら困るから命令する。けど命令される側も、自分より頭の悪い奴に命令されても邪魔としか思わないから、やる気が下がると。不毛な関係ねー。」

鼎「せめて命令権者が尊敬できる人だったら、命令される側も素直にその指示に従えそうだけど・・・。」

愛原「体育会系の上下関係の根幹を成す信頼関係が、まさにそれだな。日本のプロスポーツ界では、その傾向が特に強いらしい。アメリカなどでは指導者として専門の教養や理論を持つ人ほど指導者として成功しやすいが、日本では選手時代の実績が弱かったり、社会的地位が低いとどんなに指導者として優れた理論や手法を持っていても、なかなか選手達から尊敬されにくく、指導が行き届きにくいらしい。まぁ近年はその傾向も若干は弱まっているらしくもあるが。」

逆沢「ただその日本の体育会系システムは、諸刃の剣でもあるのよねー。選手時代に優れた実績を持つカリスマ指導者が、たまたま指導者としても有能なら無問題だけど、必ずしもそうでないから、非科学的な因習や体罰的手法も当たり前のようにまかり通るし。」

愛原「日本人の命令文化は、色々発展途上と言わざるを得んな。実際には、命令する側にも命令される側にも、それなりの素養が求められるはずなのだが、残念ながら強者が弱者を思い通りに動かせる権利とか、上下関係を見せつけるアピール手段くらいにしか認識されていなさそうだと思う時も多い。だからくだらない命令をいちいちしたがる面倒な上司や先輩も、なかなか減らないというか。」

鼎「それで不当な命令が乱用される時もあるのかな? 万引きしろとか、裸になって川で泳げみたいな。」

逆沢「そこまで極端な例じゃなくとも、すぐ近くに灰皿があるのに、あえてそれを目の前に持ってこさせるような、面倒くさい人種はそこそこいるわね。人に命令してそれを持って来るまで待つ時間があるなら、自分が手を伸ばした方がずっと早いのに、それでもいちいち命令権を行使したがるタイプというか。」

愛原「不当な命令は受けるべきでは無いし、またそんな命令自体をさせるべきでもない。だが世の中には、たとえ不当な命令であっても、それをクリアする事で、より強くたくましい人間になれると考える人種も多い。ブラック企業に長く勤める従業員や、熱血体育会系を中心に。」

逆沢「あー、いるわね。ブラックな仕打ちに嫌気がさして組織を去ろうとする者に対して、【この程度で弱気を吐くなんて情けない奴だ】とか【そんな事だとどこに行っても通用しないぞ】とか【俺の言う事が信じられないのか。いいから黙って俺に従え】とか。」

鼎「でもそんな言葉に素直に従ってしまう奴隷根性の持ち主もいるよね。」

愛原「そういえば、日本の学校は奴隷養成機関そのものと評する者の話も聞いた事があるぞ。」

鼎「日本の学校の存在意義って、実際の所は何かな? 基礎教養だけなら小学校から中学までで十分クリアできてると思うし。古文漢文とか受験英語とか因数分解とか、何の役に立っているかも分からないような勉強も、学年が上がる程に増えていくような気もするし。」

愛原「俺も最近、その疑念を強めている。たとえばここの作者は最近ジョギングにはまっているが、学生時代にその面白さに気づく事は全く無かった。というか学校の体育で取り扱っているのは、白筋系の競技ばかりじゃねえかとも思ったり。少なくとも白筋競技に大きく偏った統計だけで、生徒の運動能力をいかにも総合的に測定した気にさせるなよと今更ながらに感じるわ。」

鼎「白筋というのは瞬発系の筋肉のことで、赤筋というのは持久系の筋肉の事だよね。短距離走とかパワー系の競技とか球技とかスピード重視の競技とか、そういうのは大体白筋系。反対に長い距離を走ったり、スピードよりも距離を重視して何キロも泳いだり、山歩きやサイクリングをするのは赤筋系というか。」

逆沢「極端な赤筋型の人からみれば、ほんの数十メートルを全力で泳いだり、1500m走るのも、白筋系というか短距離系以外の何物でもないしねー。」

愛原「スロージョグペースでとりあえず5キロ走らせてみたら、そいつが白筋型か赤筋型かがすぐに分かる事もある。白筋型はバテが先に来やすいが、赤筋型はランニングハイ状態になって体が逆に軽くなりやすい。肥満でも虚弱体質でも何でもないのに、なぜか学校で体育が苦手な者がいるなら、赤筋系の可能性を考慮して試してみる価値はあると思うぞ。特にそいつがやたら自転車が得意とか登山が得意というなら、かなりの確率で赤筋型だ。学校では赤筋型競技はほとんど取り扱われないから、単なる運動音痴で片付けられている場合も多いが。」

逆沢「学校の授業って一時限45分とか50分がほとんどだから、赤筋系の授業がしにくいんじゃないのか?」

愛原「まぁ仮に長距離走の典型の一つである10000m走をやろうとしても、50分以内で走り終えられるのは、高校男子でも3〜4人に1人くらい(恒常的に練習を続けていれば2人に1人以上は50分以内に収まると思われるが)。女子ならほんの一部だけになりそうだな。地方の10キロマラソンで50分で走れたら、ほぼ上位半分に入れるだろうから、そこから逆算して。」

逆沢「たとえ地方のマラソン大会でも、わざわざカネ払ってエントリーするような奴らは大体ガチだから、平凡な高校生が少々練習を積んでも、2人に1人も50分切れるかねー?」

愛原「生まれついての素質や体型が物をいう短距離と比べると、長距離は練習量でカバーしやすいから、俺は可能だと思ってるけどな。まして高校生なら若いし。まぁちゃんとした統計がないので、本当の所は俺にも分からん。」

鼎「10000m走もそうだけど、登山やサイクリングも、何かの合宿で突発的に取り入れることはできても、恒常的に授業に組み込むのは難しいのが難点だよね。」

逆沢「そいつの持久力を本気で測定したければ、かなり長い時間が必要だと思うしね。これが短距離走とかなら、練習を積み重ねても元々遅い人が早くなる確率はほとんどないし、測定も数秒から数分で済むから成績評価も楽になるし。けど長距離走とか、全然そんな訳にいかないでしょ?」

愛原「まぁぶっつけ本番でフルマラソン大会で完走できる奴なんてまずいないし、月80時間の練習を3ヶ月は続けないときついだろうな。どんなに難易度の低い大会でも、制限時間は7時間くらいだから。大阪マラソンクラスなら10キロ2時間ペースでも第2関門くらいは越えられるけど、篠山マラソンとかだとその1.5倍以上ペースで走らないと最初の関門で撃沈しかねない。というかスタート地点の渋滞も考慮に入れると、実質5時間で42キロを走り終えないと門が閉鎖されて完走できない。」

逆沢「篠山マラソンは、若干山がちな地形もあって、近畿地方の有名フルマラソン大会では実質最高レベルの難易度だからねー。」

愛原「でもしし汁も出るし、最高だぞ。特に日曜日は終日雨天だったから、特に33キロ前後付近にあったたき火に寄り添ってしし汁食べたりするのが最高だ。あまり立ち止まりすぎると関門に間に合わなくなるから、休みすぎは厳禁だが。」

鼎「でもそういう赤筋素質の有無は学校ではなかなか分からないし、一生気づかないまま人生を終える人がいても不思議はないよね?」

愛原「漫画家になれる才能とか、創造力関連の有無も、学校の授業ではほぼ評価されずじまいだよな。」

逆沢「つうか漫画家という職業に関しては、学歴との因果関係はほとんどないだろ?」

鼎「学校の授業で判明するのは、結局記憶力とか計算力とかそういうものだけなのかな? でも記憶力などに関しては、趣味の分野やどうでもいい事だけはやたら強い人もいるし、やっぱり関係ないか・・・。学校って、いかにもその人の頭の良さや運動神経を総合的に測っているように見せかけて、実は創造力とか赤筋運動とかをほとんど無視してたり、結構偏りすぎてると思ったよ。」

逆沢「愛国心教育とかやりだしたら、もっともっと学校内での人物評価が偏りそうだけどね♪」

鼎「学校の成績の存在意義がますます分からなくなってきたかも・・・。」

愛原「昔、【学校で測れるのは、その生徒が努力できる性格かどうかだ】という話も聞いた事があるが、これも近年は疑問に感じている。というのも人一倍努力した結果、素晴らしい進学校に行ったものの、そこで授業について行けずに落ちこぼれた人のようなケースもあるからな。逆に努力の虫と評される程でも、特定教科(数学や英語や体育など)特定教科が落第点クラスだったが故に低評価に甘んじたクラスメイトもたくさん知っている。学校は決して努力を基準に人をふるいにかけている訳でもなさそうだ。」

逆沢「それで行き着いたのが、奴隷養成機関としての役割という事か? 勉強という役に立つかも分からない嫌な仕事にどれだけ真面目に取り組めるか? そして高い労働成果を上げられるか? そして身の程を知っているか? 好きな仕事でどれだけ高い成果を出せても、嫌な仕事に真面目に取り組めない奴は奴隷として役に立たないからふるい落とす。いくら努力できる性格でも、身の程をわきまえない奴も、扱いにくいからふるい落とす。(テストで低い点しか取れなかったり、運動が苦手だったりして)一定以上の才能が無いと見なされる者も、その結果に至る努力の有無にかかわらず、使役効率が悪いという事でふるい落とす。たとえどれだけ無意味な業務であっても、与えられた職務に真面目に取り組め、かつ設定された条件内で高い成果を出す者ほど評価されるシステムというか。」

鼎「そういえば国語の読解問題や社会の考察問題で、出題者の意図をはみ出した鋭いツッコミを回答しても、試験では必ずバツになるけど、あの出題者が脳内で設定した条件外だからアウトってシステムも、そういう理由だったのかな?」

愛原「そういや中学の頃、理科か何かのテストで、出題者が用意した前提条件に対して、そんな前提自体がそもそも再現不可能とか指摘した生徒がいたが、先生はその生徒の主張をごもっともと笑って受けとめながらも、テストではバツとせざるを得ないと言ってた事があったわ。まぁ何も言わずにバツをつける先生よりも、ずっとユーモアはあったと思うけど、まぁ学校教育=奴隷教育と考えたら、出題者が望まない回答は、たとえ内容的に正しかろうとマイナス評価にしかできないのかも知れん。」

逆沢「なんとももったいない話ねー。そういう常人が予想もしない発想ができる人間こそ、新しい世の中を作る原動力になり得るだろうに。」

愛原「そうでなくとも、高い創造力を要求される分野で活躍している人間は、多かれ少なかれ反骨だからな。某小説で【普通の仕事が出来ないから作家になったような人間たちだぞ。そんな奴が素直に納期を守ると思うか?】みたいな事を言って嘆く編集者のシーンがあって、ニヤリとも来たが。」

逆沢「あはは。まぁ分かる。けど反骨な奴隷は、いつ主人の寝首をかいてくるか分からないし、やはりノーサンキューなんだと思うわ。高い創造力の持ち主は、ちょっとしたきっかけで奴隷状態にある理不尽や社会の矛盾に気づいてしまう可能性もあるし、だったら創造力を学校で鍛える必要なんかないと。」

鼎「逆に体育会系バリバリの人間ほど、就職に有利とされるのは、単に体力があるだけでなく、奴隷根性が染みついているであろう事が期待されているからかな? たとえ不当な体罰を受けようが、理不尽な命令を強要されようが、それを愛のムチとか、将来の自分の為とか言い聞かせて、高いモチベーションを維持できるであろう事が期待できるから。」

逆沢「まぁいちいち上司の命令に疑問符を付ける部下は、上からしたら扱いにくいとは思うけどね。」

愛原「お前も、ゲームプレイヤーの立場になったら、NPCが余計な行動を取る度に機嫌が悪くなるタイプみたいだけどな。」

逆沢「まぁ所詮はNPCだし♪」

愛原「ブラック企業の経営者や古株上司なんかも、所詮は使い捨ての部下だしくらいにしか思ってない可能性がありそうだな。」

逆沢「結局、何が言いたいのよ?」

愛原「他人が必ずしも言いなりにならないゲームはどうだ?」

逆沢「まぁ、敵なら、少しくらい骨がある方が燃える時もあるだろうけどね。けど味方の勝手な行動は困る。」

愛原「なんか、【俺の言いなりに動かない奴は敵とみなす】と言わんばかりの危険な発想だな。もっと楽になってくれよ。どんなに親切なボランティアの人でも、必ずしも自分の思い通りにこき使えると思ったら大間違いなんだからな。」

鼎「頭ごなしに命令するのではなく、できるだけ相手を尊重する姿勢が欲しいよね。そして相手が依頼や命令を断ったからと言って腹を立てるのではなく、なぜ相手がそれを断ってきたかを振り返る余裕が欲しいというか。」

愛原「そういう感情を抱かせるようなゲームを作れたら理想なんだけどなぁと、しみじみ感じている。思い通りに動かないNPCにいらついて終わるゲームでなく、無茶な命令を拒んだり、時には盾突いてくるNPCにニヤリとできるようなゲームにしたいというか。まぁこの辺は理想でしかないが。」

鼎「命令するのではなく、おだてたり敬意を示す事で相手にその気にさせるという方法があってもいいと思ったかも。」

愛原「人間は、良くも悪くも合理的な側面ばかりではない。内容的にはもっともな指摘でも上から目線で言われたら反発したくもなるし、逆に一文の得にもならないボランティア的行為でも、感謝されるなら一肌脱いでやろうという気にもなれるものだ。」

逆沢「ただ悲しいかな。世の中には自分の上位を示した上で、人に命令したがる人種もいるのよね。尼崎事件の角田某もそうだけど、人を精神的に奴隷状態にした上で、思い通りに操りたい人種もいるわけで。世の中には自分で動いた方が早くても、人に命令して使役せずにはいられないような面倒な人種もいるし。」

鼎「どうしても他人の協力を得たい事もあるとは思うけど、それでも【めいれいさせろ】って態度ではなく、もっと相手に敬意を払ってお願いする方が双方にとって幸せになれるケースも多いよね。上から目線で命令するのではなく、低姿勢で懇願すれば相手も快く応じてくれる事もあると思うし。ちょっとした気遣いの問題だとも思うよ。」

愛原「無闇に【めいれいさせろ】を行使するのではなく、他人に信じて任した方が、お互いに幸せになれる事も多いと思う。あまり細かい事まで命令され続けると、自分が信用されてないという不安にも駆られるし、相手に対しても不信を感じるようになる。そして創造力のかけらもない、いわゆる指示待ち人間ができあがる。それはすごく悲しい事だと思う。」

逆沢「まぁ川内選手のセリフじゃないけど、どの指導者にも仕えず、誰かに命令されない立場の方が、高いパフォーマンスを発揮できると考える人もいるし、無闇に他人に指示を出すばかりが脳じゃ無いとは思うわ。」

愛原「自分の意思で走るからこそ、マゾとしか思えないようなフルマラソンも走りきれるというのは、間違いなくあるよな。フルマラソンなんてものは、他人に命令されていきなり完走できるものじゃない。自分が命令する立場でも、命令される立場でも、普段からそれ用の肉体改造や準備をしてない者がフルマラソンを完走するなんて、まず不可能だ。」

鼎「漫画家を初めとする高い創造力を要求される分野の人も、その傾向が強そうだよね。他人に【面白い作品を作れ】とどれだけ命令されても、それで面白い作品が作れる訳がないし。自分のモチベーションが最高潮にならないと、面白い作品にもとてもなり得ないというか。」

愛原「スポーツ選手も同じだな。ただ【早く走れ】と命令されるだけで早く走れたら、誰も苦労せん。誰でも出来るような業務なら、命令する事による効能が全くないとはいえんが、そうでないなら、無闇に命令するのではなく、その人のモチベーションを刺激したり、プレッシャーを与えずに環境を整える方法こそ考えるべきだ。自分の意思で考えて行動するのと、他人に無理矢理やらされるのとでは、前者の方がずっと良い結果が出やすいに決まってる。」

鼎「誰だって、自分の好きな事をする分には、すさまじい記憶力や集中力を発揮するようなものだよね。」

愛原「という訳で俺も、誰に命令されることもなく、俺のやりたいようにゲームを作るぞ!」

逆沢「それが言いたいだけの為に、延々と無駄話続けたのかよ!!」













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