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愛原様のたわごと(15年4月26日)






愛原「今回のテーマは、大多数のRPGの存在意義に関わる、とある重大なイデオロギーに関わる話。すなわち【ハト派とタカ派】について語ってみよう。」

逆沢「おいおい。ハト派タカ派がとある重大なイデオロギーという事か?」

鼎「ハト派タカ派は互いに相反関係にある比較的概念だよね。タカ派の方が、強行的・積極的・支配的・攻撃的な考え方を持っていて、逆にハト派は、穏健的・平和的・反戦的・共存的な考えを持っているというか。」

愛原「うん。タカ派・ハト派というのは、主に敵に対する態度を表す対立軸として使用される概念だな。敵・・・即ち、むかつくアイツに対して、どういう態度を示すべきか? 痛い目に遭わせてやれとか、ナメなれないように力を誇示すべきとか、悪口を広めて孤立させてやれとか、体罰で教育してやれと考える側はタカ派的。逆にハト派は、どうやったら仲直りできるか、あるいはどうやって共存できるか、あるいはどうやったらお互いに相手の不快な部分に関わらないでいられるか、どういう部分で譲り合ったり妥協できるか、そういう事を模索して、より平和的な解決を目指そうとする。」

逆沢「だ・か・ら、ハト派やタカ派のの意味くらいは説明されずとも分かってるから、なぜ重大なイデオロギーなのかという事をさっさと説明しろや。」

愛原「仮にハト派が世界全体の大多数を占めていたら、争いもおきないだろ。争いが起きなければ、ハック・アンド・スラッシュ型や和製RPGを初めとする大多数のRPGの存在目的が無くなるとは思わんか?」

逆沢「あ・・・なる程。」

鼎「悪の大魔王とか、世界制覇を企む侵略国家とか、平和な世界を転覆せんとするテロ集団とか、そういうタカ派の人達がいないと、そもそも物語が成立しないゲームも多いよね。」

逆沢「ついでに言うと、主人公陣営も、タカ派でないと物語が進まないわね。主人公が【話せば分かる!】とか【争いはいけない事だ!】とか言って戦う事を拒否したら、そもそもゲームにならないから。」

愛原「そう。ハト派が強い世界観だと、そもそもゲームにならないのだ。【世界は今日も平和です。まる!】ではシナリオ自体が盛り上がらないし、主人公の活躍の場も無くなるし、そもそもゲームの目的すら無くなってしまう。」

鼎「でも逆を言うと、リアルの世の中でも、ハト派が強いほど世界は平和になりやすいって事だよね。」

逆沢「けどタカ派がハト派にケンカを売ってきたら、ハト派もケンカに応じざるを得ないし。」

愛原「うーん。ガンジーという偉大な指導者がもたらした成果も考慮した場合、非暴力主義が必ずしも悪い選択肢とは断定しきれないけどな。アヘン戦争にしろ尊皇攘夷運動にしろ鬼畜米英にしろ、弱者が強者にケンカを売っても、なかなか望み通りの成果にならない事も多いし。」

逆沢「ただ凡人がガンジーを真似ても、状況がますます悪化するだけの気もするけどねー。ロクに抵抗しないままだと、植民地は何百年経っても植民地って感じで。」

鼎「ガンジーさんが偉大なのは凡人ができない偉業を成し遂げたからであって、凡人が外面だけガンジーさんを真似ても、同じように上手くはいかないと思うよ。」

逆沢「そうそう。ハト派も、タカ派が攻撃してくるなら、やっぱり武器を取らざるを得ないとは思うわ。思想的には矛盾せざるを得ないけど。」

愛原「矛盾って程でもないだろうけどな。タカ派・ハト派というのは、そもそも敵対陣営に対する味方陣営内の派閥的分類に過ぎないし。たとえば同じ日本人同士であれば、これは通常味方同士と考えられるが、その味方同士でも親米派・新韓派もいれば、反米派・嫌韓派もいる。で、特定国に対してどういう態度を取るかを巡って、味方同士で争いが生じる事がある。敵や外に対してどういう態度を取るかの差がタカ派・ハト派の差であり、味方同士の争いは、また別ベクトルの問題だ。」

逆沢「理屈上はその通りなんだけど、大抵、外に対してタカ派的な人間は、内に対してもやっぱりタカ派的だからねー。自分の意に添わぬ奴は、敵であろうと味方であろうと、同じように容赦しないって感じで。」

鼎「逆にハト派の人は、内に対しても外に対しても、できるだけ話し合いや譲り合いで物事を解決したがる傾向が強いよね。」

逆沢「で、タカ派が強くなると、場は荒れる。ハト派が強くなると、場が静まる。歴史はそれの繰り返しと。」

愛原「なんか銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーのセリフを思い出したわ。【人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。 人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする】という奴。」

逆沢「実際には、タカ派が強くなると好戦機運が高まって争いが起きて、ハト派が強くなって厭戦機運が強まると争いをやめる空気になるんだと思うけどね。」

愛原「ただ時の政権が、自分の都合でハト派とタカ派の比率を大きくねじ曲げてしまうと、色々面倒くさい事になりかねないようだ。豊臣政権しかり、末期の大日本帝国しかり。」

逆沢「あー、確か戦国時代に入って、専業兵士というタカ派武力集団をいち早く本格導入した織田家が天下統一に突き進み、豊臣秀吉がそのシステムを引き継いだけど、天下統一した後、武断派といわれるタカ派集団の扱いに困って、朝鮮戦争に突き進んだり、文治派とイザコザ起こしたり、色々面倒くさい事になってたわね。」

愛原「戦争に勝ち抜くにはタカ派の武断派の働きが必要だからタカ派を優遇する必要があるけど、平和な世の中を維持するには、ハト派の文治派中心の政権に切り替えていく必要がある。この切り替えには秀吉だけでなく、家康も結構苦労していたようだ。文治派の本多正信と武断派の榊原康政の確執あたりは割と有名だし。」

逆沢「戦争をしたくなったらタカ派中心の政権にする必要があるけど、戦争をやめたくなったらハト派中心の政権に切り替えていく必要がある。けどその切り替えは結構難しくて、ここを間違えると、秀吉政権や末期の大日本帝国みたいになりかねないと。」

愛原「ただ、好戦派思想の持ち主を反戦派思想に切り替えるのは、嫌韓派思想の人間を親韓派思想に切り替えるくらい難しいからな。思想の切り替えができないなら、不要になった思想の持ち主を排除するしかないが、無理に排除しようとするとまず荒れる。」

鼎「豊臣秀吉さんの場合は、需要が高くなった文治派を近くに置く代わりに大封は与えず、不要になった武断派には中央政策に関わる権限は与えない代わりに大封を与えてご機嫌を取る政策でバランスを取ろうとしたけど、思うようにいかなかったんだよね。文治派と武断派の仲がますます険悪化して、外様の家康さんにその点を付け込まれるまでに。」

愛原「その反省もあってか、徳川家康の場合は、本多忠勝や榊原康政クラスの大功臣にすら大封を与えず、武断派を徹底的に冷遇していたな。戦争に強い武断派に大封を与えたら、戦争に弱い文治派が武力で抑え込まれかねないという配慮かも知れんが。」

鼎「銀英伝の最終巻の後書きにも、【ビッテンフェルトやポプランあたりは、平和な時代にはさぞかし身を待てあますことでしょうね】みたいな作者のコメントが載ってたけど、武力一辺倒の人が、平和時に身をもてあますだろうというのは、大多数の人にとって共通の認識なのかも知れないよね。」

逆沢「でもその切り替えに失敗すると、需要の薄い軍人が未だに大きな顔をして経済発展を阻害している戦後の北朝鮮みたいになると。」

愛原「へうげものという漫画に登場する徳川家康が画策した関ヶ原の戦い以降の戦いの真の目的を【増えすぎた武人の間引き】みたいな風に描かれていたな。太平の世を作るにあたっては、増えすぎた軍人は無駄なコストにしかならないから、この際、戦にかこつけて徹底的に大量処分すると。」

逆沢「史実の大坂の陣も、大阪方に10万人もの浪人が集まったらしいけど、徳川政権に間引きされる事を嫌った浪人にとって、最後の抵抗だったのかねー?」

鼎「明治新政府も、西南戦争や萩の乱を通じて、かつて徳川幕府打倒の原動力となった薩摩隼人や奇兵隊の戦士を多数処分したそうだけど、戦乱の時代に最も必要とされたタカ派の人達も、平和な時代には邪魔者扱いしかされないって事かなぁ。」

逆沢「RPGで登場する正義の味方が、最終的に王様になるか、人知れず表舞台から去って行くかの2拓になるのは、中途半端なタカ派のままだと平和時に生き残れないからかも知れないわね。」

愛原「大きな戦乱の後、平和な時代になっても正義の味方が平穏に生き延びたいならば、思想をタカ派ではなく、ハト派のままで置いておくのが有効だろうな。」

逆沢「ハト派のままだと、戦いの場に身を投じられないんじゃ無いの?」

愛原「だから、巻き込まれ型にするのだ。主人公自ら戦いに身を投じるのではなく、やむなく戦いに身を投じる形にする。【本当ならこんな戦いなどしたくない】とか【一日も早く平和を取り戻したい】という認識を強くもたせ、敵対陣営がっぽさを前面に出す。敵対陣営がどうしようもない悪であればあるほど、やむを得ず戦うという論理に説得力が増すからな。」

鼎「けど、それって、リアルの好戦政治家などがよく使う論法だよね。【鬼畜米英】とか【大量破壊兵器を保有している疑いがある】とか言って、相手をどうしようもない諸悪の根源と位置づけて、【自分は本当はハト派だが、やむなく武器を取る事にした】ってスタンスにしたがるのは。」

逆沢「というか強者程、弱者を一方的に蹂躙する大義名分を得る為に、弱者側を挑発したり、時には自作自演してでも、【相手側からケンカを売ってきたからやむなくケンカを勝った】みたいな演出をするってのは、昔からありがちな気がするわ。薩摩藩が江戸の街で狼藉しまくって、幕府側がそれにキレて薩摩藩邸を襲撃するのを見届けて、待ってましたとばかりに薩長軍が倒幕の兵をあげて、鳥羽伏見の戦いに持ち込んで無理矢理幕府を倒した時みたいに。」

鼎「方広寺鐘銘事件や満州事変のような例もあるし、真珠湾攻撃も事前に石油資源などを止めて日本側から宣戦布告せざるを得ないように仕組んだ結果だし、弱者側からケンカを売らざるを得ない状況に追い込む手口って、昔から頻繁に行われてる気がするよ。」

逆沢「で、【我々は決して争いは好まない。しかし相手からケンカを売ってくるなら、我々も粛々と自衛権を行使せざるを得ない】みたいな態度で、喜々として侵略権を行使するわけね。」

愛原「ハト派のふりをして争いをしかけるというのは、争いをやめる時にも非常に柔軟に機能する。戦況が悪化したり、これ以上の継続にメリットが感じられなくなった段階で、いつでも自分から争いを止める大義名分が確保できるからな。」

逆沢「ヤン・ウェンリーの名言じゃないけど、【我々はいつでも人道第一だ。これ以上の争いを決して臨まない】とでも公言すれば、いつでも争いの中断を提案できるって事ね。」

鼎「でもそういうのは、本当のハト派からしたら、最も許せないなんちゃってハト派だよね。ハト派のふりをして、タカ派的な行動を推進しようとしている訳だから。」

愛原「まぁ現実世界では、悪の大魔王みたいなあからさまなタカ派はほとんどいないからな。【やむを得ない】みたいな理由をこじつけた上でタカ派的行為を正当化する。本物のハト派がどれだけ話し合いや妥協を提案しても、【話し合いが通じる相手ではない】とか【これしか方法は無いのだ】とか【十分審議は尽くされた】とか色々理由を付けて真性ハト派の提案を全否定して、無理矢理強行な行動に突き進んでいく。」

鼎「なんかしつけの名の元に幼児虐待や体罰を肯定化する人の発想だよね。それ。」

愛原「どんなタカ派も、自分を正当化する大義名分くらいは用意しているからな。本来のハト派からしたら、とても徹底的に話し合ったとか、妥協点を模索したようには見えない段階でも、さっさとこれ以上の話し合いや妥協点の模索を打ち切って、強攻策に移ろうとする。というかわざと話し合いを決裂させたり、話し合いに努力したという振りだけして、本来の目的の行動にさっさと移ろうとしたがるといった方が正確かもしれない。」

鼎「ハト派なら、本当に大量破壊兵器が存在しているかを徹底的に検証したり、あるいは仮に保有している事が明確になってもできるだけ穏便に解決する方法を模索するだろうけど、タカ派からしたら、あくまでそんな大義名分はタテマエでしかないから、時間をかけてハト派の思惑に乗せられたらたまらないって事になるのかなぁ?」

愛原「タカ派にも2種類いそうだな。一つは単に思慮や我慢が足りないタイプ。思慮や我慢が足りないから、気に入らない事があるとすぐに強硬論に訴える。体罰肯定者などがこちらのタイプだな。あるいは安易に死刑を選択したがるタイプとか。もう一つは、真性の邪悪。深く議論や検証をされたら、自分がおかしな事をしてるのが世に明らかにされるから、それまでにさっさと強行採決したり行動に移して既成事実化しようと企むタイプ。大量破壊兵器を保有している疑いなどの難癖をつけては、相手に反論の準備も与えないまま、さっさと行動に移して実利をもっていってしまうタイプというか。」

逆沢「どっちもひでぇ〜。」

愛原「まぁとかいって、ハト派的な慎重な行動を取っていると、どうしても時間がかかるし、期を逸する事もあるから、どっちも善し悪しあるとは思うが。」

逆沢「ハト派のデメリットは、時間がかかりやすい事もあるけど、相手がタカ派的論理をふっかけてこちらに攻撃をしかけている時に、やられっぱなしになる可能性がある事が大きいと思うわ。こちらは必死で論理武装して相手を説得しようとしていても、相手からすれば本音は別の所にあって、ただこちらを欲望のままに痛めつけたいだけの場合、こちらの説得は全くの無駄にしかならないわけだし。それこそ獣に話しかけるようなものというか。」

鼎「ハト派とタカ派の関係って、典型的な囚人のジレンマそのものだよね。みんなにとって幸せなのは、みんながハト派になる組み合わせだけど、ハト派とタカ派がぶつかったらタカ派が有利だから、相手より上に立ちたい者がタカ派になりたがる。けどみんながタカ派になると、終わる事の無い乱世になって、みんなが不幸になって最悪の結末になってしまう形というか。」

逆沢「タカ派は核兵器や武力のようなものね。一番理想なのは、全世界が核兵器を無くす事だけど、他国より有利に立ちたい国が核武装したがる。しかし核兵器が全世界に拡散したら、それはかなりヤバい状態みたいなものというか。」

愛原「多くのゲームの世界の場合、この一番ヤバいタカ派全盛期の状態でスタートするケースも多い。」

逆沢「まぁゲーム的には、一番面白いからねー。登場勢力全てが天下統一目指してよーいドンみたいな展開は。」

愛原「ゲームは娯楽であり、娯楽には刺激がつきものだ。人は退屈すると刺激が欲しくなる生き物であり、刺激的な世界観・・・つまりタカ派的な世界観は多くのゲームと大変相性が良い。」

逆沢「まぁゲーム自体、退屈とまでは言わなくても、それなりに時間に余裕のある人がやるものだから、退屈を紛らわすタカ派的な世界観は心地良いかもね。小難しい理屈に振り回されず、勢いでガツンとやっても許される世界観というか。」

鼎「ゲームの世界で、【主人公の行動は本当に正義なのか?】とか【悪の大魔王を倒したからといって、それだけで世界の人は幸せになれるのか?】とか小難しい事を考えると興ざめだし、たとえ思慮や我慢が足りないと言われても、勢いのままに行動してハッピーエンディングに到達できるタカ派的世界観は、たしかにゲームの目的と照らしても理にかなうと思ったかも。」

逆沢「現実世界で、安易に【お前は死刑だ】みたいな事をやっちゃうと大問題だけど、まぁゲームの世界だしねー。時代劇で、暴れん坊将軍が悪党を手打ちにしたり、大岡越前が大岡裁きで片付けてもスカッとするだけで、全然問題にならないようなもので。」

愛原「そう。ゲームの世界で無闇に現実論を押しつけるのは野暮というものだ。但しそれは、あくまで架空世界だからであって、リアルとははっきり区別を付けたい。リアルで訳の分からない勧善懲悪や大岡裁きをやられたら、悪扱いされたものがあまりに気の毒だ。」

逆沢「ただ現実と架空の区別の付かない人がいるからねー。世の中には。大した証拠も無いのに、勢いのままに【あいつが犯人に違いない】とか【さっさと死刑にしろ】みたいに叫ぶ人もいるし。」

愛原「リアルとフィクションの区別が付かない人が現れると、その度に漫画やゲームを毛嫌いする人から攻撃されるから正直困る。」

逆沢「しかし実際には、漫画もゲームも嫌っていながら、現実の架空の区別がつかないようなトンデモ理論を振りかざす人も多いけどねー。」

愛原「俺としては、リアルの鬱憤を晴らせるのがフィクションだと思っているくらいだし、つまりリアルとフィクションはそもそも別物だから値打ちがあるとも考えている。ゲームの世界でタカ派的な価値観が好まれるのはリアルがそうでないからであり、だからといってリアルにゲームの世界的なタカ派的価値観を安易に持ち込むと、きっと世の中は無茶苦茶になるだろうからな。」

ゲームや漫画の世界で、戦乱の世が好まれるのは、現実の日本がすごく平和だからだよね。」

逆沢「実際に戦争を体験した世代ほど、タカ派的な再武装論には否定的らしいしね〜。二度と戦時中のような悲惨な体験をしたくないと考える人が大半らしいというか。」

愛原「人は退屈すると、刺激的な世の中に憧れるようになる。これは仕方ない。しかし今の世の中は、漫画やゲームの世界で、いくらでも死と背中合わせの刺激的な世界を疑似体験できるのだから、リアル世界まで刺激的な世界に変える必要など、これっぽちもない。」

逆沢「勝手に誰かを悪党と決めつけて殺し合ったり、口先だけの綺麗事を掲げて誰かを蹂躙したり、相手の事を少しも理解しようとも歩み寄ろうとせず互いに悪口だけ言って排除しあうような世界なんて、私もリアルではノーサンキューだわ。」

鼎「リアルの世界では、日本でも韓国でも中国でもアメリカでもハト派の人はたくさんいるし、そういう人達が友好の為に頑張っている中、タカ派の人が石を投げつけては友好を壊したがる事もあるけど、それに負けたらいけないよね。」

愛原「友好関係の強化というのは、ある意味、賽の河原で石を積み上げてるような作業だな。どれだけ各国のハト派の人達が仲良くしようとしても、タカ派の人が石を投げ込んでそれを壊すから、なかなか前に進まない。まぁ日本でも中国でも、他国の悪口を言うことで盛り上がれたり、反日・反中こそが愛国者とかいう人もいるから、各国の政治家もそういう層を意識せざるを得ないのだろうけど。」

鼎「タカ派の人は、敵対意識を堂々と示す事で満足感が得られて、妥協や協調をすると弱腰と非難するようだけど、それじゃ絶対に距離は縮まらないし、より不幸な状況にしかならないよね。」

愛原「相手が強くて、こちらを挑発してきても決して暴発も盲従もせず、外交で関税自主権を取り戻した小村寿太郎のように粘り強く交渉できる。逆に相手が弱くとも、無駄に挑発して敵に回さず、それを味方に取り込めるくらいの配慮をする。思慮も我慢もできない側の人間でなく、より懐の広い人間でありたいものだな。」












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