「戦国史Version 0.44i」初心者向け、「遊び方&攻略ページ」
本ページでは、戦国史ver0.44i向けの汎用非公式マニュアル&攻略という形式で、簡単に遊び方を触れたいと思っています。
あくまで非公式の、しかも私流の解釈でしかないので要注意。
1.人事フェイズ
人事フェイズには、「捕虜処遇」「捕虜交換」「客将招請」「人質処遇」の4つのコマンドが登場します。
「捕虜交換」と「人質処遇」については、出番もあまりなく事もあり、ここでは説明しません。プレイヤー個々人が自己流で、もしくは他サイトを参考に色々使い方を検討してみてください。
1−1.捕虜処遇
「登用可」と表記されていれば、登用可能です。「登用拒否」と表記されていれば、登用不可能です。もっとも時間が経つにつれていずれ「登用拒否」だった部隊も、「登用可」に変わっていきますので、気長に待ってください。
例外として「すぐに登用可になる」ケースと、「いくら待っても登用可にならない」ケースがあります。
「すぐに登用可」にしたければ、その部隊が所属していた勢力を滅ぼせばOKです。
逆に「登用可にいつまでもならない」ケースとしては、当主の部隊がこれに当てはまります。当主の部隊は捕虜になっても、所属していた勢力が健在である内は、決して登用に応じることはありません。
1−2.客将招請
自勢力に臣従している勢力からは、「客将」扱いで1名だけ部隊を借りる事ができます。
「客将」は、自勢力直属の部隊と同様に扱うことが出来るため、プレイヤーの意志で保有兵力を増やしてあげたりする事も可能になります。
但し、「客将」にできるのは、通常の場合は当主以外の部隊に限られます。
2.軍団フェイズ
軍団フェイズは、8つのコマンドで構成されますが、上4つと下4つで内容が大きく異なります。
2−1.徴兵
文字通り、兵を雇うコマンドです。雇える最大兵数は、勢力全体の石高に比例します。10万石あれば理論上はいきなり500人以上は雇う事も可能ですが、80石切ると1人も雇えなくなったりもします。
雇える兵士は、都市に付随する守備兵と、部隊に付随する正規兵の2種類に分けられます。守備兵は都市に付随する為、移動不能で、都市を守る以外の事はできません。雇用費用は守備兵・正規兵問わず、兵士1につき金1です。
但し、維持費用は、正規兵の場合は毎月兵数の0.5倍です、守備兵は毎月兵数の0.1倍と5倍もの差があります。。
なお守備兵も正規兵も、一度雇うと解雇はできません。(但し、維持費用が払えなくなると、兵士が毎月逃げていきます。初期資金がマイナスの勢力の場合は、当然ゲームプレイ直後に、いきなり兵士に逃げられることになります。)
最大兵数は、正規兵に関しては一部隊あたり5000。守備兵はその都市の城規模に比例します。シナリオによって城規模ごとの最大兵士数は異なりますが、Kinki03の場合は、城規模の100倍が最大です。
なお雇った兵士の数に応じて、石高が減少します。
また正規兵に付随する形で騎馬も雇えます。騎馬の雇用費用は、騎馬1につき金3。維持費用は、毎月兵数の1.5倍です。高価ですが、この部隊が多くいるほど、ランダムで発生する突撃の効果が上がります。突撃が発生すると敵の後続部隊にも自動的に打撃を与えることになります。
戦いなどにより、正規兵が減ると、その比率に応じて騎馬の数も減少します。
騎馬も解雇は出来ません。
2−2.鉄砲配備
正規兵に保有している鉄砲を付随できます(事前に鉄砲を購入なり生産なりしていないと、部隊に与えることも当然できません)。但し、兵士数より多くの鉄砲を持たせることはできません。
また戦いなどにより、正規兵の数が、その部隊が保有している兵士数を下回ると、その部隊の保有する鉄砲の数も減少します。
一度部隊に与えた鉄砲を取り上げることはできません。
鉄砲に維持費用はありません。
鉄砲は、離れた相手に対してダメージを与えられる、極めて強力な兵器です。その威力は、シナリオによって異なりますが、Kinki03の場合は、他のシナリオよりもかなり強力な部類に入るかと思われます。
2−3.城普請
城規模を上昇させる事ができます。その費用は現在の城規模の1000倍です。費用さえあれば、毎月1ずつのみ上昇させることができます。
シナリオにより、城規模を上昇させた際の効果は異なりますが、Kinki03の場合は、城規模の100倍までの最大守備兵数と、城規模の1000倍までの最大兵糧数を持たせる事ができるようになります。
また、城規模が上昇するほど、敵軍がその都市を攻めて来た際の「強襲」攻撃に対して、粘りやすくなります。
2−4.城兵糧補充
各都市が保有する兵糧の量を増やすことが出来ます。兵糧の相場は、金1につき兵糧1です。籠城戦になった場合、毎月、その都市にこもる兵士数(正規兵+守備兵)の数だけ、兵糧を消費する事になります。いくら兵士数が多くても兵糧が少ないと、あっという間に開城させられてしまうので、兵士数に見合う兵糧は忘れずに補充しておくのが基本です。
但し、一度都市に補充した兵糧を移動させたり売り払ったりはできませんので、敵に攻められる危険のない都市に関しては、気を配る必要性はあまりありません。
2−5.軍団編成
「軍団」を作ったり、いじったり、畳んだりできるコマンドです。
ちなみに軍団は、早い話がコンピュータに戦略を委任する目的で編成するのが主な役割という事になります。よって全てを直接管理したいタイプのプレイヤーにとっては、必要性は低いです。軍団を作るには、最低1部隊を軍団長に任命しないとならない為、部隊数の少ないうちは、このコマンドの出番は事実上ありません。
また軍団員に含めた部隊に対しては、原則的に直接命令を下せなくなります。移動も各種戦略も、勝手に軍団員が考えて行うようになるからです。
それでも特に中盤以降、軍団を編成するメリットは非常に大きくなります。その理由は次の「軍団指示」の項目で説明します。
2−6.軍団指示
軍団ごとに、管轄エリアを指示した上で「待機」「内政」「侵攻」「内政・侵攻」のいずれかの指示を出せるようになります。
なお1つの軍団が管轄できるエリアは4つまでで、そのエリアはそれぞれ隣接している必要があります。また複数の軍団で同一エリアを管轄することはできません。
「内政」指示を行うと、管轄エリアの内政作業を勝手に行ってくれます。かなり便利です。ある程度、所持金に余裕が出来るとかなり内政が面倒くさくなりがちですので、「内政」軍団を各地に配属できれば、かなりゲームをスムーズに進めることが出来ます。予算をきっちり与えておけば、しっかり内政してくれるはずですので、余程神経質なプレイヤー以外は安心して任せても大丈夫だと思います。
一方「侵攻」指示を行うと、その管轄エリアで行える限りの軍事活動を行ってくれるようになります。こちらはあまり賢い判断をしてくれるとは限りませんが、プレイヤーが直接管理できないような遠いエリアの軍事活動を維持する為に、必要になることはあります。(いくら外交策で特定方面に敵を絞っても、滅ぼした勢力の残党が武装蜂起するケースなどもあるため、やはり地方方面軍を必要に応じて結成する必要性は少なからずあるのです。)
通常は、「内政」専門軍団で構いませんが、「侵攻」も軍団に担当させるという選択肢もアリという事で覚えておくと良いかと思われます。
2−7.軍団所領
軍団ごとに、特定の都市を与えたり取り上げることが可能です。本ゲームでは、軍団の人事や所領をどういじっても、部隊ごとの忠誠度みたいな概念自体がない為、無問題です。あくまでビジネスライクに徹してOKです。
さて軍団に都市を与えた場合、軍団はその都市から得られる収入を自動的に得られるようになります。また「侵攻」も任せておけば、勝手に徴兵などもその都市から行ってくれます。逆を言えば、「侵攻」を任せているのに所領を与えていない場合、兵士の補充が軍団内で行えなくなる為、プレイヤーが随時、徴兵済みの軍団員を送り込んであげなくてはならなくなります。
また先の「軍団指示」コマンド内にあった「侵攻地軍団所領化」にチェックを入れておけば、新たに軍団が攻め取った都市も軍団の所領に自動的に組み込まれますので、参考にしてください。
2−7.軍団資産
軍団ごとに、予算を上げ下げできるコマンドです。特に所領を与えていない場合、このコマンドで予算を十分に与えてやらないと、軍団は何の仕事もできなくなるので必ず適宜補充しておかねばなりません。
逆を言えば、「内政」専任軍団に対しては、たとえ所領がゼロでも、予算さえ一定水準以上に保たせておけば、勝手に内政を進めてくれるようになります。軍団に所領を与えると、プレイヤーが管理する本隊の収入や最大徴兵数は当然その分減少しますので、できるだけ軍団に所領を与えたくない場合は、こちらでしっかりとフォローしておきましょう。
3.外交フェイズ
本ゲームにおいて、外交は極めてウエイトの高い要素です。
コンピュータ勢力もかなり精力的に行い、このフェイズの前後に「どことどこの勢力が不戦同盟を結んだ」とか「破棄した」とか、色んなメッセージが画面の左下に出るはずです。遠い地方の弱小勢力の情勢ならさておき、身近な外交関係に関しては、チェックしておいた方が無難です。冗談抜きで、コンピュータ勢力は予算さえあればどんどん周囲を不戦同盟勢力で固め、敵対勢力を一つに絞ろうとします。
各コマンドの内容について説明する前に外交関係について、説明しておきます。
マップ(色分け表示にチェックを入れていない状態か、もしくはエリア別マップ時)内の都市についている色を見てください。
青は、自分の勢力です。
赤は、その他の通常の勢力です。不戦同盟を申し込む事が可能なのは、この赤色の勢力のみです。
緑は、不戦同盟を締結中の勢力です。
黄色は、「従属」同盟関係を結んでいる勢力です。自国が宗主国の立場であれば、黄色表示の相手は従属している勢力という事になりますし、逆に自国が従属している側であれば、黄色表示の相手は、宗主国であるか、もしくは同じ宗主国を仰ぐ従属国の同志という事になります。
紺色は、「臣従」同盟関係を結んでいる勢力です。自国が宗主国の立場であれば、紺色表示の相手は臣従している勢力という事になりますし、逆に自国が臣従している側であれば、紺色表示の相手は、宗主国であるか、もしくは同じ宗主国を仰ぐ臣従国の同志という事になります。「従属」と「臣従」の違いは、各コマンドの部分で説明します。
最後にKinki03では登場しませんが、紅色表示の勢力について説明します。この勢力は自国から見て「宿敵」関係にある勢力です。基本は赤色勢力と変わりませんが、この勢力に対して不戦同盟を結ぶことができません。つまり宿敵勢力に対しては、滅亡させるか、従属なり臣従なりさせるか、いずれにしろ優劣をはっきりさせるしかない関係と言うことになります。
3−1.不戦同盟交渉
赤色勢力に対して、不戦同盟を申し込む事が出来ます。必要な予算は、相手の勢力の石高に比例します。基本的には相手の石高が自国より低いほど、受け入れやすくなります。なお本ゲームでは、たとえ全ての勢力と同盟を結んでも、ゲームクリアとはみなされません。クリアするにはマップ内の全ての都市を青色か黄色か紺色のいずれかに染める必要があります。赤や緑や紅色の都市が一つでもあれば、まだゲームは続行です。
3−2.従属要求
緑色勢力に対して、従属するよう迫ります。タダでできます。自勢力の石高が、相手勢力の石高を大きく上回るほどに、その成功確率は高くなります。従属した勢力は、「不戦同盟交渉」「従属要求」「臣従要求」「外交関係破棄」の各コマンドを使用できなくなります。また外交関係は、宗主国のそれと同一化するようになります。
宗主国の外交関係と同一化するという事は、周囲を緑や黄・紺の勢力に囲まれて領土の拡張が不能になったり、あるいは逆に赤の勢力に広く包囲される可能性もあるので、本来はなるべく結ばないに越したことはないです。
但し、このままでは滅ぼされるのを待つのみみたいな状況に陥れば、まず生き残るために、従属やむなしといった事もあるでしょう。
逆に要求する側にとっては、将来「臣従」させる為に必要な段階の一つという事になります。従属勢力自体は、外交関係が宗主国のそれと同一化する事を除けば、基本的に不戦同盟相手と同様と考えても良さそうです。
3−3.臣従要求
自勢力に従属済みの勢力に対して、臣従するよう迫ります。タダでできます。自勢力の石高が、相手勢力の石高を大きく上回るほどに、その成功確率は高くなります。臣従した勢力は、従属時の外交面での制限を引き続き負う他、以下の制限も負います。
a.宗主国は臣従勢力の都市に移動・通過が可能。
b.臣従勢力の部隊は、宗主国の指令通りに移動・出陣させられるようになる。
c.宗主国は、臣従勢力から最大1名の部隊を客将として招聘できるようになる。
d.臣従勢力の都市がゼロになった場合、その所属部隊は全て宗主国の所属となる。
つまり事実上、宗主国の一部になります。本ゲームの場合、相手の勢力を完全に滅亡させようとすると、時間がかかる場合も多い為、この臣従勢力をどれだけ多く作れるかが、速攻クリアを目指すならカギとなる事も珍しくありません。
3−4.外交関係破棄
基本は、不戦同盟を破棄する事に使います。コンピュータ勢力も周囲を全て不戦同盟勢力に囲まれるなどした場合、このコマンドをガンガン使ってきます。コンピュータ勢力の場合は、周囲を囲む勢力の内、最も石高の低い勢力に対して、外交関係破棄を行ってくる可能性が極めて高いです。従って、もしもプレイヤーの勢力が、その「その相手から見た隣接勢力のうち最も石高の低い勢力」だった場合、せっかく同盟締結にこぎつけても即同盟破棄される可能性が高いです。極論すれば、何度同盟を結びなおしてもお金の無駄にしかなりかねません。
このコマンドは、成功率100%で、しかもタダでできます。
またコンピュータはほぼ100%使って来ませんが、一応、自勢力に従属している勢力や臣従済みの勢力に対しても、実行可能です。従属勢力が邪魔と感じた場合は、実行するのも一つの手です。
3−5.独立・主家鞍替
どちらも自勢力が、宗主国に仕える立場の場合のみ、使用可能なコマンドです。
「独立」は、言葉の通りで、宗主国と対等の立場になります。このコマンドは100%成功します。但し、人質を預けていた場合は、その安否は保証外です。
「主家鞍替」は、主家と仰ぐ勢力を変えたい場合に使用します。但し、こちらのコマンドは相手あっての事もあり、失敗する事もあります。但し、成功しても、人質を預けていた場合のその安否は、やはり保証外です。とある勢力に仕えたはいいものの、別の勢力から自都市を攻められてどうにもならないなんて時に、使用してみるのも一つの方法です。
なお「主家鞍替」が成功すると、その地位は(たとえ今まで臣従してたとしても)必ず「従属」となります。
コンピュータは、宗主国が弱体化したとみれば、「独立」を使用してくる事もあります。この確率はシナリオによりますが、Kinki03の場合は、それなりに発生します。同様に「主家鞍替」の方も、今までの主家よりもさらに石高の高い勢力が自都市に迫れば、使用してくる事があります。
3−6.従属志願・臣従志願
自勢力の側から自発的に、「従属したい」「臣従したい」と相手に懇願するコマンドです。このコマンドは、「従属要求」や「臣従要求」のケースなどどは異なり、元々の外交関係に左右されません。今まで赤色だった相手に対して、いきなり臣従を志願する事も可能です。予算も一切かかりません。
但し、相手が受け入れてくれるかは別問題で、人質を要求される事もあります。
コンピュータ勢力の場合、自都市に攻めいられてアップアップになってくると、情勢に応じてこれらのコマンドを頻繁に使用してくるようになります。場合によっては普通に「不戦同盟交渉→従属要求→臣従要求」の手順を踏むよりも、こちらを目指した方が手っ取り早い事も多いです。
「従属志願」は、ある意味で最強のコマンドです。不戦同盟すらままならない強敵に対しては、「従属志願」はある意味必須です。
但し、前述の「独立」や「主家鞍替」をして一度離脱した元宗主国に対して、再び志願する場合、若干成功率が下がるような気もしますので、その点は留意した方がいいかも知れません。
一方、プレイヤーの側で「臣従志願」する事はほとんどないと思います。あっても「臣従」した時点で、天下取りはほぼ絶望的になります。
上級者プレイヤーに限っては、遠方の宗主国に客将を送り込んで兵力をもらい受けるプレイとか、近辺の宗主国の主力を孤立分断させて(以下略)みたいなプレイを活用できるでしょうが、そんな猛者ならここを見ても学べる事は何もないかと思われます。
3−7.連合結成
このコマンドは、使用不能です。
4.内政フェイズ
まず最初に押さえておくべき事は、このコマンドは、当主のいるエリアとその隣のエリアでしか実行不能だと言うことです。この制限がある為、領土が拡大していくと、軍団の結成はどうしても視野に入れておかざるを得なくなります。
Kinki03内で一例を出すと、例えば大阪エリアに当主がいる場合、「大阪エリア」とそれに隣接する「阪神エリア」「北摂エリア」「北河内エリア」「南河内エリア」「堺エリア」へは内政コマンドが出せますが、それ以外のエリアに対しての内政の直接実行は不可能だと言うことです。
あと本項目では、ついでに収入についても説明します。
4−1.楽市楽座
毎月各都市に対して行えます。1都市ごとに金50の費用が必要で、商業値が上がります。エリア内で政治が高い部隊がいると、効果が高くなります。
天災も戦災もなく都市の平穏が保たれれば、放っておいても商業値は自然増するのですが、短期で上げたければやはりこのコマンドは必須です。
ちなみに商業値の分だけ、毎月収入が増えます。最も安定収入が見込める財源です。
Kinki03の場合は、平成の大合併前から市だった都市のみ、実行可能です。最大値も低い為、他のシナリオと比べると、中盤以降はこのコマンドをほとんど使用しなくなります。
4−2.新田開墾
9月から翌2月にかけてのみ、毎月各都市に対して行えます。1都市ごとに金500の費用が必要で、石高が上がります。エリア内で政治が高い部隊がいると、効果が高くなります。
徴兵する度に下がるので、微減するので要注意。
毎年9月始めに、この「石高×税率」分だけ収入になります。1万石で税率50%なら、収入は金5000です。
Kinki03の場合は、元の石高が1万石未満の勢力の場合は、最高石高と同数の初期石高なので、他のシナリオと比べると、あまりこのコマンドを使用する意味はないです。
4−3.鉱山開発
毎月各都市に対して行えます。1都市ごとに金100の費用が必要で、鉱山値が上がります。エリア内で政治が高い部隊がいると、効果が高くなります。
徴兵する度に下がるので、微減するので要注意。
ちなみに「鉱山値×鉱山技術÷100」の分だけ、毎月収入が増えます。鉱山技術は各勢力ごとに決まっており、「大名家一覧」の奥の方で見ることが出来ます。この数字は自勢力より高い鉱山技術を持つ勢力の都市を奪ったり、地道に鉱山開発コマンドを続けることで上昇しがちです。一度上がれば、下がることもありませんので、終盤にはとんでもないほど高い鉱山技術の数字になる事も珍しくありません。鉱山値自身も、やはり一度上げれば下がることはなさそうなので、終盤にはいつの間にか本ゲームの超主力財源になったりします。
これはKinki03の場合も、例外ではありません。
4−4.船舶建造・交易船派遣
港を保有する都市があれば、その都市に最大10隻の交易船を建造する事ができます。
そして船があれば、1隻ごとに金100の予算で、航海訓練ができます。これによって航海技術を上げることが出来ます。
そして「所要月×100」以上の航海技術が勢力にあれば、当該の交易先に対して交易を実行可能です。交易は1隻ごとに金1000の予算でできます。交易によって得られる金収入は、交易先と派遣船数よりによります。
但し、Kinki03の場合は、港を保有する都市をデータとして入力していませんので、このコマンドは関係ありません。
4−5.鉄砲生産・鉄砲購入
いずれも鉄砲を入手するために必要なコマンドです。
無論、入手しただけでは何の役にも立たず、前述の「鉄砲配備」コマンドで、各部隊に配備する必要があります。
これらのコマンドは、あくまで入手するだけです。
「鉄砲生産」は、生産可能なエリアを保有している場合に限り、一定の費用を払うことで実行可能です。
「鉄砲購入」は、購入可能なエリアを保有している場合に限り、一定の費用を払うことで実行可能です。シナリオや購入先によっては、入手まで月日を要する場合もあります。
Kinki03の場合は、生産可能なエリアをデータとして入力していませんので、「鉄砲生産」コマンドは関係ありません。逆に「鉄砲購入」は、全てのエリアで即時入手が可能です。但し、地方間の価格や入手量の格差はありませんが、毎月少しずつ、インフレします。
5.戦略フェイズ
部隊を移動させるコマンドです。シナリオによって、一月に移動できる距離は様々です。シナリオによっては、敵の都市をまたいでの移動が可能な場合もあります。攻城戦を展開している自部隊を戻す作業も、実はこのフェイズで行えます。
Kinki03の場合は、一月で移動できる距離はかなり広いですが、敵の都市をまたぐことはできませんので、都市を寸断されると大変なことになる場合があります。
コンピュータ勢力の場合、隣接する赤色(or紅色)勢力の都市の中で、最も驚異を感じる都市に隣接する自都市に部隊を集結させるケースが多いようです。
6.出陣フェイズ
まず最初に押さえておくべき事は、内政フェイズと同様、このコマンドも、当主のいるエリアとその隣のエリアでしか実行不能だと言うことです。
そのため、直前の戦略フェイズで、当主のいるエリアに関しては、よく考えておく必要があります。
当然ながらプレイヤーによる直接的な命令で出陣できるエリアも限られてきますので、多方面作戦を展開している場合は、軍団をうまく運用する必要もでてきます。
7.野戦
さて、出陣フェイズで敵対都市に侵攻した(orされた)場合、戦闘が始まるわけですが、守備側は野戦に持ち込むか籠城戦に持ち込むかを、選択する事が出来ます。そして野戦を選択した場合のみ、このフェイズが発生します。
野戦は、「総大将部隊」1つと、「その他の部隊」を1つか2つに分ける事から始まります。
但し部隊が一つしかない場合は、「総大将部隊」のみの編成となり、「その他の部隊」は存在しなくなります。ちなみに当主が野戦に参加していた場合は強制的に当主の部隊が「総大将部隊」となります。また守備側で正規兵の部隊が参戦している場合は、正規兵の部隊の中から「総大将部隊」を選ぶ形となり、守備兵の部隊は「その他の部隊」のみの配属となります。
「そのたの部隊」が2つある場合に限り、野戦の途中で前衛と中衛を交替する事が可能です。「総大将部隊」は必ず後衛を担当する為、基本的には前にいる「そのたの部隊」が壊滅させられない限り、直接戦うことはできません。
そして「そのたの部隊」が1つだけある場合と、2つある場合の有利不利ですが、これはケースバイケースです。1つの部隊に統合すれば、当然ながらより有利な兵力差で相手の部隊を叩くことが出来ます。一方、2つに分けた場合は、前衛と中衛を途中交替できる為、士気を回復させながら戦い抜く事ができます。
本ゲームでは、ダメージを受けると士気が下がり、ダメージを受けずにターンを進められれば士気は上がる為、どうしても前衛は士気が下がる一方になりがちです。しかし士気の下がり具合は、ダメージの量と比例しますので、相手により多くのダメージを与えようと思えば、やはり1つの部隊に兵力を集中させるのも、一つの有効な手段です。
一般論として言えば、敵軍の鉄砲の保有量が多い場合、近づくまでに士気を大きく下げられてしまう為、「その他の部隊」は2つに分けた方が賢明かも知れません。逆に自軍の鉄砲の保有量が多い場合は、前衛に鉄砲を多く保有する部隊をそろえるべきです。中衛・後衛の部隊に鉄砲を持たせても、全く役に立ちません。
ちなみに部隊の戦闘力は、「総大将部隊の智謀+各部隊の武勇」で決まります。
守備兵による部隊は、智謀0、武勇3として扱います。
また総大将部隊の智謀が相手より一定以上高ければ、「奇襲イベント」が発生する事があります。このイベントが発生すると、いきなり敵の総大将部隊を攻撃する事が出来ます。(その代わり、双方とも鉄砲攻撃と退却はできなくなり、どちらかの士気が0になるか、引き分けになるまでの強制戦闘になります。)
逆を言えば、自軍の総大将の智謀に自信がある場合は、前衛・中衛が壊滅させられない限りはいきなり全滅させられる事はない為(騎馬による突撃だけで総大将部隊をいきなり倒される事はほぼあり得ないです)、この場合、総大将部隊の兵力はゼロに近くても大丈夫です。
なお戦闘中に部隊が討ち死にする事も、シナリオによってはあります。
ちなみにコンピュータ担当の守備側勢力は、総兵力に大きな差が無い場合は、野戦を挑むことが多いです。
なおKinki03の場合は、鉄砲の威力が割と高い為(値段も高いが)、味方の戦闘力と兵力(+鉄砲の数)差次第では、野戦で敵兵の数を0にする事も可能です。あと討ち死にする事はありません。
8.籠城戦
守備側が野戦で敗北した場合、もしくはいきなり籠城戦を選択した場合、強制的に籠城戦になります。
といっても、守備側にできる事は、正規兵の部隊を途中で退却させるかどうかだけです。
正規兵の部隊を退却させる事で、守備側の総兵力は減りますので、敵の「強襲」攻撃に対しては耐性は弱まりますが、反面、兵糧は長持ちしやすくなります。
一方、攻撃側は「強襲」「待機(兵糧攻め)」の2択を駆使しながら、都市を落とす事になります。
「強襲」を使えば、味方の兵士はかなり損傷します。城規模と敵の総兵力にもよりますが、2倍や3倍程度では、とても強襲で攻めきるのは困難です。
一方、「待機(兵糧攻め)」の場合は、味方の兵は守備側の鉄砲や奇襲などで傷つけられない限りは、味方が損傷することは基本的にありません。但し、相手の兵糧が切れるのをただ待つだけになりますので、長期戦になるケースもままあります。
そして本丸までたどり着かれるか、もしくは兵糧切れを起こした時点で、守備側は敗北になります。都市は奪われ、場合によっては籠城していた部隊が捕虜にされてしまうこともあります。
なお智謀差によっては、様々な計略イベントが発生する事もあります。
また落城後に部隊が切腹する事も、シナリオによってはあります。
但しKinki03の場合は、城規模ごとの最大兵糧の量が少なめの為、相手の正規軍の兵力次第では、兵糧攻めで簡単に攻略できるケースもままあります。あと切腹はしません。
9.長期戦(&戦闘のポイント)
実際には、1ヶ月で全ての戦闘が終わることは少なく、大抵は長期戦になります。
長期戦になると、守備側が複数の都市を持っていた場合、大抵は救援軍を差し向けてくる事になります。
この場合、包囲軍側は野戦で救援軍と戦うことになります。そして野戦で勝てた場合に限り、再び籠城戦(攻撃側から見れば攻城戦というべきか?)モードに移行する事ができます。無論、籠城側がその前に野戦に打って出る事もあります。
つまり生半可な戦力で、敵の都市を攻めても、まず攻略は不可能です。
また長期戦になると、攻撃側は参戦兵士1につき金1、参戦騎馬1につき金3が、毎月費用として発生するので、経済的な負担も大きくなります。
味方が大兵力ならば、圧倒的な兵力で攻め入って「強襲」で押しつぶすも良し。兵糧攻めで確実に圧殺するのも有効です。
しかしより効率的に攻め取りたいならば、「釣り」が有効です。わざと小勢力で攻め入って、野戦に持ち込んで、敵兵力を削っていくのです。但し、「釣り」を毎ターン継続するには、様々な兵力を保有する複数の部隊を持つ事が望ましくなります。そしてとことんまで敵兵力を削ってから、大兵力を動員して一気に「強襲」すれば、普通に「兵糧攻め」にするよりもはるかに短期間で、なおかつ被害も抑えて勝つ事ができます。
味方が小勢力なのに、城を攻め落としたいと考えるならば、鉄砲が有効です。まずは野戦でとことん削っていきましょう。敵に隣接されたら即退却を繰り返して、毎月しつこく攻め入るだけでも、意外と敵戦力は削れます。
また、攻めるタイミングも考慮したいです。例えば、すぐ隣で第三勢力に攻められている都市があれば、あと1ヶ月ほどで落城間近の段階まで待った後、その都市に攻め入って当初の攻め手の軍を打ち破れば、効率よく漁夫の利を得ることが可能です。
また第三勢力に攻め行っている隙を突いて、大規模な救援軍が駆けつけられない内に一気に攻め落とす手もあります。
また敵の所持金がゼロなら、敵は兵力も兵糧も補充できませんので、これを計算に入れるのも良い方法です。
一方、守備側は大変です。相手が小規模部隊なら、圧倒的な兵力をひっさげて、救援に駆けつければOKですが、そうでなければいずれやられます。
むしろそういう状態に追い込まれないようにする事が大事です。
つまり外交で生き延びるしかありません。「従属志願」がある意味で最強のコマンドというのは、つまりはそういう事です。