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愛原様のたわごと(08年3月07日)



逆沢「最近、海の事故が多いわね。」

愛原「イージス艦が漁船を沈めたと思えば、今度は民間船が民間船を沈めたか・・・。しかも両方とも沈めた側は自動操縦とか、どうも油断が目立つな。」

鼎「海の事故は怖いよね。海の仕事は本当に命がけだよね。」

逆沢「沈められたらほぼ絶望だからね・・・。武芸自慢のわたしでも、さすがに海上でバッドイベントに巻き込まれたら、本気でやばいわ。」

鼎「明石海峡で起きた事故では、油も流出して漁業も心配だよ。」

愛原「ここで俺様が、事実上日本政界のドンまで昇進した男にあやかって、【重油は九州の方に流れていけばいい】とでも発言したら、俺も将来大出世間違いなしかな? グフフ!」

逆沢「・・・タチの悪いジョーク言ってると、人柱替わりに明石海峡に沈めるわよ。」

鼎「そうだよ。自国の船が沈められて多数の溺死者が出てるのを知っても、賭けゴルフ続けてのほほんとしても許される責任者は、世界でただ一人だけなんだよ。」

愛原「・・・なんで、アイツだけ許されるんだ。なんであんな奴が、よりによって日本政界の裏番なんだ。ってか、それ以前に何でアイツが落選しない??」

逆沢「そんなことは石○県民に聞かないとねぇー。」

鼎「でも民間船の事故はまだしも、国防の要のイージス艦があんな事故起こしたのは、ちょっと心配になっちゃうよね。」

逆沢「この国、本当に大丈夫かな?と思えるような不祥事よね。」

愛原「石破防衛大臣が、もしもまともな軍事センスを持つ人物ならば、とてつもない危機感をもってしかるべきだと思うがな。」

逆沢「戦時中なら、間違いなく魚雷とかの攻撃を受けて、何も出来ないまま爆沈ね。」

鼎「どんなに高性能でお金がかかった船でも、全然意味ないよね。」

逆沢「まぁ、戦時中なら、もう少し緊張感をもってやってくれるとは思うけど。」

愛原「どうかな? くだんのイージス艦は、間もなく寄港という段階で油断して、漁船と衝突してしまった。油断が原因なら、平時も戦時も条件は変わらんだろう。日本の領海に入って安心した途端に、敵潜水艦とかの攻撃を受けてドカンって可能性は十分あるぞ。」

鼎「知ってる? 中国の潜水艦は、日本側が全然気づかないうちに瀬戸内海の中までも入ってこれるんだよ。」

逆沢「ってか確か前の10月か、中国の潜水艦が、横須賀港に配備されている米軍空母のキティホークが撃沈可能な範囲まで近づいていた事がニュースになってたくらいだし。まぁ日本の実習船を沈めるようなヤンキーどもなら、それくらいの失態はあっても不思議はないと思うけど。」

愛原「日本もアメリカも、装備の豪華な割りには、どこか抜けてるところがあるからな。もっともアメリカの場合は、イラクやアフガニスタンでの戦いぶりを見ても分かるとおり、圧倒的な装備や火力や物量をもって押しつぶすタイプだから、少々抜けてる所があっても、パワーと技術力で押しつぶす戦法だけで何とかなるんだろうが、元々少数精鋭装備の日本がこうも油断だらけでは・・・・。」

逆沢「まぁ、アメリカの十八番は、軍民巻き込み必至の大空爆だしねぇー。黒藤軍と同じで、10発攻撃を放って1発が命中すれば良いという思想というか、2割の確率で敵を逃がすくらいなら、敵味方を巻き添えにしても9割以上の確率で敵を確実に倒す方を選ぶタイプだから、少々抜けてる所があっても、全体で見ればノープロブレムというか・・・。」

鼎「でも日本は違うよね。でもイージス艦の事故は、何が、原因で事故になっちゃったのかなぁ? マニュアルはしっかりとしてたけど、それを乗員らがちゃんと守らなかったからか、マニュアル自体が未熟だから引き継ぎの不備を突く形で事故につながったのか、どっちなのかな?」

愛原「前者ならひどいモラルハザードだ。罰則を再整備した上での綱紀粛正は避けられん。後者なら、外部から識者も招いて、強いリーダーシップで基本的な運用能力を整備しなおさねばならん。無論、ここでいう識者とは、マスコミ御用達の評論家とかじゃなくて、もっと実戦的な意味の奴だぞ。」

逆沢「国東将軍みたいな水軍顧問招いて、一から立て直すしかないってか?」

鼎「国東将軍は、【足を引っ張る部下】が口癖のぼやきの指揮官だし、現実主義の知将でもあるから、楽天イーグルスの野村監督みたいに、再生してくれるかも知れないね。」

愛原「あいにくだが現在、事件を捜査しているのは海上保安庁。そこを仕切っているのは上部官庁の大臣である冬柴鉄三国土交通大臣だ。大の宗教政党嫌いで知られる国東将軍が、公○党の冬柴大臣の下位に回るはずがないだろう。日本の海軍を立て直す前に、公○党の本部に火をつけかねんぞ、奴は。」

逆沢「う・・・確かに。」

愛原「もっとも知将の国東将軍なら、いきなり火をつけるような真似はするはずないか・・・。せいぜい海上保安庁の捜査に協力するふりをして、冬柴大臣が喜びそうな偽情報を流して、スキャンダルで政治的に抹殺しようとする方が、まだ国東らしいかな?」

鼎「でもそういや国東将軍は、北狄編で黒藤軍の軍艦をジャックして破壊してたけど、そこで【軍艦の乗っ取りや内部破壊工作など、「通常ならまず不可能」だけど、相手が「あり得ない事」と思い込み、正規の警戒を怠るなどの隙ができれば、そこに付け込む隙が生じる】みたいな事を言ってたよね。」

愛原「昔、【亡国のイージス】という映画があって、そこでも日本のイージス艦がジャックされる設定になってたが、今回のような事件が起きることから逆算すれば、残念ながら荒唐無稽とまではいえないな。【亡国のイージス】みたいな複雑な手を使わなくても、もっと直接的に接弦して乗っ取りを企てても、案外簡単に成功しそうだ。」

逆沢「国東将軍のような敵に仕掛けられたら、本気で日本のイージス艦をそのまんま拉致されそうで怖いわ。」

鼎「結局、どんな素晴らしい軍備を持ってても、それをちゃんと扱えないと意味ないって事だよね。」

愛原「その通り。という訳で今回のテーマは、【性能と運用】だ。」

鼎「確かに、どんなに基本スペックが高くても、使う人次第って事は多いよね。」

愛原「そう。使う人の能力も関係あるし、使うタイミングもある。イージス艦で山は登れないように、適材適所の問題もある。」

逆沢「ゲームの世界で、プレイヤーの腕がものをいうジャンルを上げろといわれたら、やっぱり格闘ゲームが一番かな?」

愛原「そうだな。格闘ゲームや、アクション性の強いパズルゲームなどは、基礎知識は勿論のこと、反射神経やセンス、慣れなど色んな要素が関わってくる。まさしくプレイヤーの運用次第のゲームだな。」

逆沢「厳密に言えば、ツクールシリーズも作者の運用能力次第って部分はかなりありそうだけどね。反射神経とかはいらないけど。」

愛原「それは、ここの作者に対する侮辱か?」

逆沢「あははは。でも結構いいところ突いてない?」

鼎「でもプレイヤーの腕次第といっても色々あるよね。初心者でも優しい性能というのもあれば、玄人でないと使いこなせないような性能というのもあるし。」

逆沢「小型車とF1カーの差のようなもんかな?」

愛原「ハイスペックが最良とは限らん。性能をどれだけ引き出せるかというのも大事な問題だ。例えば、アクションゲームをパソコンでやってて、普通では考えられないような所に重要なキーが配置されてたら、イラッと来ることもあるだろう。」

逆沢「あー、それはあるかも。ってか、むしろ普通のAVGの方が逆にそういうセンスは感じるわね。普段は邪魔にならないで、なおかつ必要なときに分かりやすくワンタッチでクリックできるようなボタン配置になってたら、さすがだと思うし。逆に使用頻度の高いスイッチを押すまでに、何度もウインドウを開かないとならないような作りになってたり、気づきにくい場所に重要なボタンがあったりしたら、制作者のセンスを疑うし。」

鼎「そう考えたら、初心者でも扱いやすいような性能というのも、結構大事だよね。」

愛原「軍事の世界とかだったら、敵に盗まれて即使用されたりしないように、あえて初心者ではまず使えないような作りにすることも必要とは思うけどな。」

鼎「火災報知器のボタンとかは、必要なときには誰でもすぐに使えて、必要ない時に誤って押したりしないようにとか、結構考えて作られているよね。」

愛原「単純に見えて、優れたスペックの一例だな。必要なときに【使いやすく】、必要ないときには【使いにくい】というのは、なかなか難しい。しかしガスコンロにしろ消火器にしろ、リスクの回避(安全性)と利便性の両立が求められる機器は多い。【スペック=利便性、最高性能】ととらえがちだが、現実は少し違う。」

逆沢「でも最高性能の高さに憧れる人も多い気もするけどね。自動車や電車の世界でもよく、最高時速○○キロとかアピールしてるのもあるし。最高時速で走る機会自体あるのか?ってツッコミしたくなる事もあったりして。」

愛原「ハイスペックに憧れる人は、多いよな。パソコン環境でもネット環境でも。しかもハイスペックが全く必要な環境じゃない人でも・・・。」

鼎「私は最高性能にこだわるよりも、使いやすさ重視の方がいいかな?」

逆沢「まぁ素人には使いこなせないようなハイスペックを使いこなせれば、それはそれでカッコいいと思う考え方も分からないではないけどね。」

愛原「まぁ、火災報知器やイージス艦の例をあげるまでもなく、使いやすさに関する考え方は様々。適材適所でいければいい。ただ問題なのは、機器側が要求する最低スペックを、使用する側が満たしていない場合だ。この場合は、大抵悲惨なことになる。」

逆沢「つまり、機器の方にもスペックはあるけど、実は使用する側の人間にも、測定不能なスペックが存在するってか?」

愛原「人間のスペックは、健康状態や心理状態や経験などになってかなり変動するけどな。そして機器側が要求する最低スペックを満たしていない人間が機器を扱った時、事故は起きる・・・。」

鼎「イージス艦による漁船沈没事故もそれって事かなぁ?」

愛原「イエス。明石海峡の事故にしても、同じ事。【油断】という名の不良状態が発生した結果、人間側のスペックが機器の要求するスペックを下回ったから、事故は起きたんだ。無論、事故というのは相対的なものだから、要求スペックを満たしていても、想定外の天災などによって事故に巻き込まれる事はあるし、逆に要求スペックを満たしてなくとも、結果的に事故なく済む事もあるが・・・。」

逆沢「でも危険地帯と分かっているエリアで自動操縦で、イージス艦の場合はさらに回避義務違反つき、明石海峡の場合は大阪湾海上交通センターによる事前警告無視つきな訳だから、どう考えても人間側のスペックがまともだったとはいえないわね。」

愛原「完璧な人間などいない。人間は必ずミスをする。その前提で物事は考えないと駄目だ。尼崎でのJR脱線事故の場合は、たった一回細微な運転ミスをするだけでもダイヤが大きく乱れるという過密ダイヤぶりと、それ故に一切の失敗を認めない日勤教育が、運転手のあせりを招き、あのような大惨事となった。たった一度のミスすら修正できない、超玄人向けの仕様は、正直あまり好ましくない。

鼎「だから少々のミスがあっても、何とかできるように二重三重の対策をしたり、素人でもある程度は何とかできるようなルール作りが必要なんだね。」

逆沢「ゲームの世界でも、【そのワンクリックが命取り】にならないように、セーブ&ロードのような重要コマンドに関しては、確認画面が出たりする事は多いしね。」

愛原「そう。だから海の世界でも、右側から左側に抜けようとする船を見つけた側に回避義務があるとか、このエリアでは自動操縦は禁止とか、明石海峡では西行きの船が北側を走るとか、色んな交通ルールが存在する。それらのルールは、海で生きる人間にとって、決して難易度の高いルールじゃない。難度の高いルールや道理に合わないルールに関しては、ルールを厳守しろとは言えない部分もあるが、今回はそうでないのに、加害者側はそれすら守らなかった訳だから、これは明確に加害者側の、しかも人間側のスペックが著しく悪い。」

逆沢「ついでにいえば、防衛省の役人のスペック自体も、恐ろしく低そうね。みんな保身第一でデタラメな情報を出したり、適正な報告を行わなかったり。」

鼎「野党からは石破防衛大臣の辞任要求も出てるけど、これはどうなのかなぁ?」

愛原「不祥事の程度や中身次第だが、管理職にある人間が管理責任を負うのは、原則論として当たり前だからな。無論、平社員の一人が万引で逮捕されたからといって、社長が即辞任とはならないように、程度はある。だがいずれにしろいえるのは、人災である以上、誰も責任を取らなくて良いということには絶対にならない。通常の交通事故でも、複数の人を殺すようなこれだけの大事故を起こして不起訴で済むはずがないようなものだ。」

逆沢「まぁ、明石海峡の事件の場合は、ほぼ間違いなく加害者側の企業から賠償金が支払われるだろうから、それ自体が責任の取り方ともいえるけど、イージス艦の場合はどうなるのかな? まさか税金からじゃないわよね。」

愛原「通勤途中のキセル乗車で捕まった社員が出たからといって、会社側が社員に替わって違反金を鉄道会社に払うわけがないように、こんな明らかな怠慢事故の賠償金まで、何で国民が払わねばならんのだ?」

鼎「でもそれは難しい思うのは、私だけかなぁ? それと石破大臣はこのまま防衛省改革の為に続投するとか言ってるらしいけど、これもどうなのかなぁ?」

愛原「額賀や久間のような防衛利権にどっぷり浸かった大臣よりはマシだと思うがな。ただ国会で、イージス艦の艦長が事故当時、仮眠を取っていた事を石破は非難してたが、これはケースバイケースだと思っている。」

鼎「ほえ? そうなの?」

逆沢「私は、銀河英雄伝説のロボス大将を思い出したけどね。肝心な所で仮眠取って、結果的に味方に大損害を与えたダメ司令官。」

愛原「当時のイージス艦の艦員の勤務スケジュールが分からないのであくまで一般論だが、例えば長期航海の場合は、交替するなどして互いに睡眠をとるのが当然だからな。少し注意のいる程度の水域を通る度にたたき起こされては、十分な睡眠も取れないし、そんな睡眠で重大事に冷静な指揮がとれるとも思わない。有事でもない自国の海域で寝てるくらいは、構わんだろう。肝心なのは、正規かつ妥当なスケジュールとしてその時間が艦長の仮眠タイムに充当されていたかであって、そうであれば俺は無問題であると考える。無論、これは仮眠の是非であって、衝突事故を起こした事に対する管理責任や指導責任は別問題だぞ。」

逆沢「水軍に関してシロートのあんたが、軍事のプロを自認する石破大臣に楯突くとは、恐れ入ったわ。」

愛原「いや、別に楯突いている訳ではないが・・・。それにこの件に関しては、水軍のプロである国東将軍らに聞いても、そう違う回答は出てこないと思うぞ・・・多分。それにマジな話、日本の領海なんて、マラッカ海峡などと比べれば、極めて安全な水準だぞ。語る価値もないほどに。」

鼎「でも明石海峡は、1日平均863隻も通るらしいよ。わずか3.7キロほどの狭い海峡なのに。」

愛原「阪神大震災前と比べたら、それでもマシだろ。例えば震災前の神戸港のシェアは世界有数で、特に1970年代では世界一のコンテナ取り扱い個数も記録している。神戸港の主力であったトランシップ貨物比率が、震災前で32%あったのが、震災でシェアを一気に奪われて現在2%まで落ち込むなどして、これでもだいぶマシになってると推測できなくもないんだぞ。」

逆沢「シェアといえば、やはり国東将軍が辰巳軍相手に、水運のシェアを奪う計略を放ってたけど、水運のシェアはやはり一度奪われると簡単には取り戻せないの?」

愛原「難しい。神戸港は本来、関東方面の貨物船にしても、大阪湾内の貨物船にしても途中で立ち寄りやすい地理にある事で、トランシップ貨物のメッカとして非常に強力なスペックを持っていた。要するにハブ空港ならぬハブ港。関東や中京や大阪湾界隈の小さな船がみんな神戸港に荷物を運び入れ、その荷物は神戸港で巨大な貨物船にまとめて積みなおされる。そしてその巨大な貨物船は荷物をまとめて欧米などに向かう。あるいは逆に欧米や東南アジアから運ばれた日本向け荷物の多くがほぼ全て神戸港に集まり、そこから小さな船がそれぞれ自分の荷物を積み込んで、東京なり名古屋なり大阪なりの港に帰って行くといった役割だ。ある意味、日本の海運を牛耳っていたとも形容できる神戸港のシェアだが、これが震災で一気に吹き飛んだ。」

鼎「神戸港が握っていたシェアは、どこへ行ったの?」

愛原「大きいのは韓国の釜山かな? ちなみに今回、明石海峡で沈められた船(1466トン)は、堺から韓国に向かっていたそうだし、船の耐久性や規模から逆算してもトランシップ貨物として一度、韓国に運び入れる予定だった可能性がある。一方、ぶつけたタンカー(2948トン)は千葉県の市原市から、兵庫県の高砂市という、明石海峡を抜けたほんの目先にある都市に向かっていたのだが、ゴール間近でなぜそんなに急ぐといった感じだ。危険な最短航路を選択したのも問題だし(明石海峡の南部は東行きの船の航路となっている為、紀伊水道経由で西に向かう船は、衝突回避の為にできるだけ迂回して北側に入る事が推奨される)、衝突ギリギリの航路で追い抜きにかかるのも問題だし、その割りに自動操縦で、しかも警告にも応じない、右側からやってくる砂利船にも配慮していない(前述の通り、回避義務はこの場合、主にタンカー側にある)など、問題点が多すぎる。もっとも双方の船の破損具合などから、衝突時の破損による浸水などが直接の原因ではなく、超過積載によって、元々ちょんと横から突かれるだけでも転覆するような状態にあって、まさにそれが現実になっただけという説も出ているようだが・・・。」

逆沢「上の方にあった国東将軍の指摘通りって感じがするわね。通常では起きないはずの事故が、事故などあり得ないと思いこんで、正規の警戒をしなかった時、本当にそれが起きたって意味では。」

鼎「それじゃもし、沈んだ船が超過積載だったりしてそれが原因で沈んだとしたら、もし3つの船の内、どれか1つがルールを守っていたら、今回の大事故はなかったのかも知れないんだよね。」

愛原「・・・・そうだな。3つの船にそれぞれ、落ち度があったのかも知れん。残る砂利運搬船にしても、たとえ回避義務がタンカー側にあったとしても、自動操縦による反応の遅れは否定できないだろう。砂利船にしてみれば、勝手知ったる地元の海で法も守っているのだからと、強気の操船を貫いたのかも知れないが、それでも斜め後方からやってくる砂利船に対して、タンカーが実際に回避運動を取るのが難しいのは明らかなのだから(かなり早い内に気づいて減速するしかない為)、ここは応用があってしかるべきだった。」

鼎「車の運転といっしょだね。いくら安全速度で丁寧に運転してるからといっても荷物の積み過ぎはよくないし、、運転技術に自信があるからといってギリギリの無理な追い越しをしてもいけないし、自分の方が法を守っているからといって、相手が勝手によけてくれると思いこんで自分からは決してギリギリまでブレーキを踏まないなんてのも駄目だって事なのかも知れないね。」

逆沢「でも、誰でも急いでいる時はあるし、荷物を多く積まなければならない時もあるから、模範ばかり遵守できるってもんでもないけどねぇー。」

愛原「そうだな。ただやむを得ない事情だけの特例事態ならまだしも、多くの場合は、それが特例ではなくいずれ常態化する事で事故になる。始めはおそるおそる荷物を多く積んだり、安全をしっかり確認した上での追い抜きをやっていたのが、それが常態化すると、やがて大した注意も払わぬまま追い抜き行為をしたりなるんだ。事故は、腕が未熟だから起きるだけでなく、腕を過信しすぎて正規の注意を怠ったりする事でも起きるし、飲酒運転による事故なんか、まさにその典型だろう。戦いにおいては、あきらめもダメだが、慢心はそれ以上罪深い。今川義元も織田信長も、いずれも慢心によって滅びたといっても過言ではないし、運用を語るにあたっては、こういうメンタルな部分も考慮に入れなければ駄目だ。」

逆沢「だったらなおのこと、イージス艦の問題も、しっかりと責任の所在を明らかにして厳しく処分しないと駄目ね。慢心に満ちたいい加減な運用で大きな事故を招いても、大したペナルティーがないなんて事になったら、いつかまた、同じような事故を繰り返しかねないわよ。」

愛原「昔の武人の中には、遅刻した者は斬るとかおふれを出したら、本当に遅刻した者は斬るなどして、徹底した綱紀粛正を行おうとしたものも多くいた。JRの事故のような例もあるし、今の日本の徴兵制度で下に厳しすぎる処置をすると自衛官がいなくなるから、適度の余裕というか、部下に一方的に責任を押しつけるのではなく、教育や管理の責任を負うべき立場の者の責任をより強く追及すべきなのは当然だろう。その上で、斬るべき時に斬るべき人を斬らないと、軍事では命取りになりかねない。無論、責任の所在をきちんと突き止めて、再発防止策を整えた上で、きちんと責任者(場合によっては自らも含めて)を処分できるか? それができるかどうかで、石破大臣の器も知れるというもんだ。」

鼎「自衛隊は装備の性能はそんなに悪くないと思うけど、大臣以下の人材面の運用能力も、装備の性能に負けないようにしないと駄目だよね。」




過去のたわごと
2008年 2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック
1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日










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