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愛原様のたわごと(16年12月25日)





愛原「今年最後のテーマは、【商業レビュアー(評価する者)】。」

逆沢「なんでそれが今年最後のテーマとして選ばれたのか、よく分らないけど、いきなりテーマ名ぶちあげられたら、しょうがないか。で、レビューというと、ゲームレビューとか、そういう奴の事?」

鼎「一言で言うと、感想文を書く人って事だよね。」

逆沢「食べログとか、ああいうのもレビューに含めていいのかな?」

愛原「まぁ条件付きだが、一応は構わない。もっともレビューを正確に訳すると、感想というよりは、審査の方がニュアンス的に近くなる。単なる感想というよりは、何らかの基準や根拠に基づいた論評、講評、検査、調査・・・、まぁまとめて審査って感じかな?」

逆沢「己の主観や好き嫌いだけで好き勝手に感想を述べるみたいなのとは、似て非なるモノって事かな?」

愛原「主観が入るのは人間だから、(本来、好ましくは無いが)仕方ない。ムーディーズのような巨大審査機関ですら、主観が入る事に関しては全く否定していない。一方、単なる好き嫌いで善し悪しを判定するのは、レビューとしてはNGだ。審査というのは、個人の好き嫌いで判定されるものであってはならないからな。」

鼎「先生の生徒に対する好き嫌いだけで、生徒の通信簿の成績が決められてはならないようなものかな?」

愛原「うん。たとえば紅組と白組との対戦で、紅組の勝ちと発表したならば、なぜ紅組の勝ちと判断したのかを、それなりに説明できるなら、それはレビューといえる。体操競技やフィギュアスケートの点数付けにしろ、学校の通信簿の評価にしろ、その数字を付けるに至った背景が備わっていれば、それは単なる感想ではなく、厳正なる審査結果といえるようなものだな。」

鼎「つまり個人的な好き嫌いだけで優劣を判断したり、得点を付けるのは、単なる感想であって、審査やレビューとは言えないという事だよね。」

逆沢「じゃあ、食べログとか、レビューと言えないんじゃないの? 個人が好き勝手に評価してるだけのような気もするし。」

愛原「まぁ、そんな気はしなくもない。というか、審査の体裁だけ保った感想なんてものも、世の中には多いからな。実際、嫌いなものに対しては、そいつの欠点を見て批判だけをしたくなるし、逆に好きなものに対しては、そいつの美点だけを強調したがる者も多いし。」

逆沢「全く中身が同じでも、好きな者に対しては【あいつは欠点もあるかも知れないが、美点もある。よって彼を高く評価する】と高得点をつけて、嫌いな者に対しては【あいつは美点もあるかも知れないが、欠点もある。よって彼を低く評価する】と低得点をつけるようなものね。」

鼎「政治家とか、言ってる内容が同じでも、あの人の意見なら賛成、あの人の意見なら反対と、評価を正反対にする人も多いよね。たとえばカジノ法案を出したのがあの党だったら(もっともらしい理由を付けて)容認するけど、別のあの党だったら同じ内容でも(もっともらしい理由を付けて)批判するみたいな。」

逆沢「もっともらしい理由をつける事で、単なる無責任な感想が、説得力のあるレビューに早変わりしちゃう事もあるって事ね。」

愛原「ちゃんとしたレビューといえるのか、レビューのふりをした個人的な好き嫌いの垂れ流しでしかないのかは、全体の流れから判定するしかないだろうな。評価するにあたっては、本来、基準があるはずだが、それが対象によってぶれてたら、それはレビューとしては大問題だ。」

鼎「私達としては、できるだけ公正なレビューであって欲しいと思うよ。」

逆沢「少なくとも信頼できるレビューであって欲しいわね。あの人のレビューだったら信用できるみたいな感じで。」

愛原「そのレビューや審査をどの程度信用するかは、ある程度は個人の問題でもあるけどな。たとえばミシュランガイドだろうが、モンドセレクションだろうが、その権威をどれだけ信じるかどうかによって、レビューとしての価値は変わる。」

逆沢「あー、なるほど。モンドセレクションとか、人によってかなり評価に差がでそうね。モンドセレクション受賞って聞くだけで、すごく価値のあるものと断定する人から、情報弱者向けの箔付けに過ぎないと断定する人まで。」

鼎「けど私達の大半は、専門家でもなんでもないから、そういう格付けの信憑性はできるだけ高くあって欲しいよね。【この賞を受賞したからには、高い価値を持つ商品であるに違いない】とか、【高得点をマークしたからには、きっと素晴らしい製品であるに違いない】とか、【あの人が絶賛したからには、きっと信用できるお店に違いない】とか。」

逆沢「食べログにしろ、某雑誌のゲームレビューにしろ、素人がお店や賞品の善し悪しを事前に判断する上で役に立つという期待感があるからこそ、それなりに需要があるともいえそうだしね。それだけにレビューの内容は、できるだけ正確であって欲しいわ。」

鼎「どのお店に行こうか迷ってるときに、ミシュランガイドで高評価だったりすると、きっと素晴らしいお店に違いないと思える人もいるだろうし、信用できるレビューがあると、それだけで迷う時間を短縮できるメリットもあるよね。」

愛原「そういう役割を特化したのが、いわゆる格付け屋といわれる組織だな。食べ物関係ならミシュランなど、企業や国家の債権に関してならムーディーズなど。」

鼎「確か債権関係の格付け会社では、アメリカ資本の大手3社が世界の95%のシェアを握ってるそうだよね。だからこの大手3社が国債の格付けを下げると発表しただけで、その国の貨幣や債権の価値が一気に暴落する事もあるとか。」

愛原「うん。だから国によっては、担当大臣自らが格付け会社の幹部を接待する事も珍しくないし、日本のような国でも、国債の格付けをたった1ランク下げられるだけで、担当大臣が非難や抗議のコメントをいちいち読み上げたりする。たかが一民間企業のレビューに過ぎないにもかかわらず、な。」

逆沢「たかがレビュー会社のくせに、生意気だな。おい。」

愛原「そのレビュー会社が上とか、下と言うだけで、貨幣や債権の相場が大きく動くからな。その影響力は、ミシュランガイドの非ではない。その気になれば、一国の景気を上下させるくらいの影響力も見せそうだ。」

逆沢「たかがレビュー会社に過ぎないくせに、一国の経済を動かす程にまで影響力があるという事は、そのレビューの結果は、余程信用できるモノだったりするのか?」

鼎「ファンタジー世界の予言者並の正答率があるなら、その人が上というだけで価値が暴騰したり、その人が下というだけで価値が暴落するような例があっても、おかしくはないと思うけど。」

愛原「残念ながら、そんな素晴らしいものとは言えないだろうな。あのリーマンショックを引き起こした主犯とも言われてるくらいだし。」

逆沢「ん? それはどういう事だ?」

愛原「リーマンショックというのは、主にサブプライムローンの焦げ付きによって起こったものなんだが、格付け大手は、そのサブプライムローンに対して、異常なまでの高評価をしていた。そして高評価を真に受けた投資家達が多額の投資をしたあげく、最終的に大損失を出す訳だが。ちなみにサブプライムローンによる大損失によって、倒産に追い込まれた企業の一つがリーマン・ブラザーズという巨大投資会社であり、リーマンショックというのは、リーマン・ブラザーズ程の巨大投資銀行すら破綻させてしまう程の経済的ショックを与えたという理由から来ている。」

逆沢「ちなみにサブブライムローンというのは、どういうものだったんだ?」

愛原「日本人向けに簡単に訳すると、低所得者向け高金利住宅ローンのこと。通常の銀行のローンでは借りることが困難な低所得者層に対して、高金利を条件に貸し出すローンの事だ。最初の数年間の金利が安く抑えられている事や、当時のアメリカ経済がバブルだった事。さらに仮にローンが支払えなくなっても、不動産を差し出せば十分償還可能と思われた事から、貸し手の金融機関も、借り手の低所得者も、そろって飛びついた。」

鼎「なんか、1990年代の日本で問題になったバブル崩壊や住専問題と構造が同じっぽいよね。」

愛原「全く同じだ。通常のメガバンクの審査基準では、まず貸し出せない層に対して、その傘下にあるノンバンク(住専など)が代わりに高金利で金を貸し出す。最初の数年だけ金利が安いシステムも、フラットなんちゃらと同じで、かつての日本と同じ事をアメリカが10年以上過ぎてからそのまま真似たともいえる。いや、アメリカの方がもっと極端だったかな? なんせNINJAローンとも言われてたから。」

逆沢「NINJAローンとはなんぞや?」

愛原「NINJAというのは、【No Income(無収入), No Job(無職), and no Assets(貯金などの資産ナシ)】の略。要するにカネのアテの無い奴でも借りれるローンの事を、向こうではNINJAローンという。」

鼎「日本でも、【担保ナシでも貸しだせます】的な低額ローンとかあるけど、向こうではそれをNINJAローンと言ったりもするって事かな?」

愛原「但し、そういうローンは日本でも、大体法定金利上限の高金利だけどな。そしてアメリカのサブプライムローンも、大体そんな感じだった。リスクの高い層に貸し出すだけあって、その分、金利は総じて高い。」

逆沢「そもそも低所得者に高金利で貸し出したら、金を返せなくて焦げ付くに決まってるだろ? 馬鹿じゃねえのか?」

愛原「当時は、焦げ付くなんて思われてなかった。だって不動産の価値は、どんどん上がっていく(と信じられている)んだぜ。低所得者がカネを払えなくなっても、その場合は、金の成る木である不動産を金融機関が差し押さえるだけだから、どっちにしろ貸し手は損をしないと信じられていたんだ。まして世界の95%のシェアを占める超大手格付け機関までが、その債権に対して高評価をしていたわけだからな。」

逆沢「でも実際には、焦げ付いたんだろ?」

愛原「思いっきり焦げ付いたよ。バブルが弾けたからな。無限に上がっていくと信じられたいた不動産の価値も下がり、景気も悪化し、ボロボロになった。そしてそんな危険なローンに高格付けをした格付け会社も責任を問われる形になって、トップが引責辞任とかしていたな。」

逆沢「引責辞任くらいで済ませるなよ。そんなインチキ格付け会社なんか倒産させろよ。世界経済をガタガタにする程の超劣悪債権に高格付けするなんて、目が曇ってるどころの騒ぎじゃないだろ? もしかしてNINJAローンの関連会社に買収でもされてたんじゃねえのか?」

愛原「仮に買収されてたしても、それを絶対に認める事はないだろうけどな。」

鼎「けど格付け会社も商売な訳だから、お金になる顧客の評価を甘く見積もるくらいの事はしてもおかしくないよね。ゲーム雑誌でも、高額の広告を出してくれる得意先メーカーのゲームの事を、決して悪くは書かないだろうし。」

逆沢「ファミ通のクロスデビューだったか。最高得点をつけた某大手のゲームが散々な評価であっという間にワゴン行きになって話題になってた事があったわね。」

鼎「あまりこんな事は言いたくないけど、自分の会社にたくさんの利益をもたらせてくれる大手のレビューは甘口にして、逆に全然儲けさせてくれない弱小メーカーのゲームのレビューは脅迫の意味も込めて辛口にするくらいの事は、平気でしそうだとも感じたよ。」

愛原「ちなみにムーディーズなどの格付け会社の格付けには、依頼格付け勝手格付けの2種類がある。そして依頼格付けというのは、たとえば年間500万円なりの依頼費を、格付けされる側の会社が格付けする側の会社に対して支払う事で行われる格付けの事。これが格付け会社の主な収入源となる。一方の勝手格付けというのは、格付け会社が勝手に行う格付けの事。そしてこの2種類が混ざり合うことで、両者の間に駆け引きが生まれたりもする。企業側は企業側で、【俺の会社の格付けを下げるなよ。もし下げたら依頼契約を破棄するからな】と圧力をかけ、格付け会社に甘い査定を迫る。実際に格付けを下げられた事で、企業側が激怒して依頼格付け契約を破棄してしまう事も珍しくない。一方、格付け会社の方も、企業に無断で勝手格付けしたあげく【良い評価をして欲しいなら、我が社に正式に格付け契約を依頼しなさい。さもないと悪い評価になっても知りませんよ】と無言の圧力をかけるみたいな感じだな。」

逆沢「ひえー。某ゲーム雑誌のレビューも、そんな駆け引きがあるのかねー? 雑誌社側は雑誌社側で、高得点をつけて欲しいなら広告代をたっぷり出せと無言の圧力をかける。メーカー側も、高得点を付けないと広告を出さないぞと無言の圧力をかける、みたいな。」

鼎「その狐と狸の化かし合いみたいなものの結果が、サブプライムローンの異常なまでの高評価だとしたら、あまりにも悲しいよね。本来なら誰が見ても危ないローンの評価が、狐と狸の化かし合いの結果、不自然なまでに高く評価されるようになって、その高い評価を世界中の投資家達が真に受けて、それが世界経済をメチャクチャにしたと思ったら。」

逆沢「つうかもう、そんないい加減なレビューを信じるなよ。どうせお金に目がくらんでわざと高評価をつけたり、逆に気に入らない所を低評価にするような恣意的なレビューしかしないんだから。」

愛原「俺も個人的にはそう思う。しかしムーディーズなどを始めとする大手格付け会社の影響力が全く薄れないのには理由がある。なぜならその格付け評価は、単なる感想文などではなく、社債などの金融商品の発行条件として深く関わってくるからだ。」

逆沢「社債の発行条件? なんか難しそうな話だな。もうちょっと分かりやすく話せ。」

愛原「たとえば会社が社債などの金融商品を出して資金調達をしたいと思っても、指定された格付け会社から一定以上の評価を受けないと、それができないという事。少なくとも大手金融業者などは、どの格付け会社からも評価を受けてない金融商品を易々と引き受けるような真似はしないし、仮に格付けが投資不適格級まで下がれば、一気に回収にかかったりもする。またそういう風に契約を盛り込んでもいる。つまり格付け会社の評価というのは、単なる感想文などではなく、それ自体が取引条件にもなっているという事だ。ちなみに日本政府公認の信用格付け会社は、アメリカの大手3社とその系列に加えて、国内の2社のみ。国内2社に関しては、どちらも政府御用達のようなものだけどな。」

逆沢「アメリカの大手3社だけで世界のシェアの95%を握ってるとするなら、日本の格付け会社に存在価値なんかあるのか?」

愛原「日本国内限定で、少しくらいは価値があるのかも知れないって所だろうな。たとえば日本国債(ソブリン債)の格付けに関して、アメリカの大手3社は、いずれもシングルAと厳しい評価だが、日本の格付け会社はトリプルAからダブルAと、かなり高い評価をしている。ちなみに格付けランクで一番高いのは、トリプルAで、以下ダブルA、シングルA、トリプルBと続き、ダブルB以下は投資不適格扱いになる。そして国債(ソブリン債)の格付けのランクによって、その国の企業の価値の上限も連動する事から、国債の格付けが下がる事で、その国の経済にも強烈な影響を及ぼす事がある。これをカントリー・シーリング。もしくはソブリン・シーリングという。」

鼎「その国の格付け自体が高いほど、その国に所属する各企業も(国家による救済が期待されやすい等の理由から)高評価になりやすいって事かな?」

愛原「うん。国の信用が下がると、その国に所属する企業の信用も連動して下がる。だから国債の格付けが下げられようとすると、その国は大体激しく抗議する。または格付け企業の担当者を接待漬けにしようとする。」

鼎「けどアメリカの大手3社が足並みそろえて日本国債の価値をシングルAにしてるのに、日本の格付け会社では最高位のトリプルAもつけるとか、一体どちらが正しいのかな? どちらも間違ってるかも知れないけど。」

愛原「世界的には、95%のシェアを占めるアメリカの格付け会社を基準に判断しているのは間違いない。ただ日本サイドとしては、日本が中国や韓国よりも低い評価なんて納得いかない!って事なんだろうか、日本国債に対してかなり高めの評価をしているようだ。少なくとも中国よりはマシと言わんばかりに。」

逆沢「けど日本国債の価値が、世界最高位のトリプルAというのは、さすがに盛りすぎだろって思うけどねー。世界最大級の借金大国でもトリプルAなら、ほとんどの国がトリプルAになっちまうだろというか。」

鼎「こうしてみると、格付け会社というのも、すごくいい加減なもののような気がしてきたよ。サブプライムローンの格付けがやたら高かった点にしても、日本国債の格付けにも会社ごとに極端な差がある点にしても。」

逆沢「格付け会社なんか廃止しちまえって、今、本気で思ってしまったわ。もういい加減過ぎて。」

愛原「それでも政府自らが信用格付業者制度なんてものを作ってるくらいだからなぁ。」

逆沢「どうせアメリカの圧力に負けて、無理矢理格付け会社の神格化に協力させられてるだけでしょが?」

愛原「うーん。それは多少は含まれているかも知れんが、大筋としては違うと思う。というのも、政府にも投資家にも、審査能力なんてないからだ。」

逆沢「ん? それはどういう事だ?」

愛原「たとえば我々に、おいしい外食屋を見抜く能力なんてあるか? あったとしても、日本国内全ての飲食店を回ってレビューする暇なんてあるかという事だ?」

鼎「つまり政府にも、投資家にも、もちろん私達一国民にも、日本中の企業の審査や格付けを行えるだけの暇も労力もないから、格付け会社にその役割を押しつけてるって事かな?」

愛原「俺は、そう考えている。仮に格付け会社が存在しない場合、得体の知れない会社が、甘い言葉で金融商品を出しまくったりして、詐欺だらけになりかねないからな。少なくとも新銀行東京みたいなずさんな融資が蔓延するか、そうなる事を怖れて貸し渋りが蔓延するか? いずれにしろデメリットは大きい。各金融機関が各企業の業績をいちいち自力で審査するのも手間だし、それなら格付け会社に審査を任せて丸投げしちゃえって感じかな?」

逆沢「けど、格付け会社も、結構いい加減だと思うけどねー。」

愛原「違いない。個人的には、もう少し格付け会社の影響力を減らして欲しいとも思わなくも無い。ただ、格付け会社の影響力を減らしたとしても、それで投資家や国民が、対象となる企業や商品を正しく見抜くことができるかは、全く別問題だけどな。」

逆沢「自己責任でいいんじゃないの? どうせ格付け会社の言う事を信じて、NINJAローンに多額の投資をしたあげく大やけどしても、連中は損害の責任取らないし。」

鼎「私は、格付け会社のレビューによって、相場が勝手に動くのが正直嫌かな?」

愛原「相場は、美人投票だからな。必ずしも、正しい方向に動くのでは無いのが厄介だ。」

鼎「美人投票というのは、【自分が最も美しいと感じている人に投票する】のではなく、【みんなが最も美しいと感じているであろう人に投票する】ものだよね。つまり【私自身はヒラリーに投票する気は無いけど、大衆の大半はヒラリーに投票するだろうから、ヒラリーが当選する方に賭ける】とか【私自身はイギリスのEU離脱に賛成票を投じるけど、大衆の大半は離脱に反対だろうから、ブックメーカーの賭けでは離脱反対の方にお金を賭ける】みたいな。」

逆沢「あー、その結果、世論調査やブックメーカーの予想と、現実の投票結果が逆転したりするって事ね。」

愛原「相場の世界では、美人投票の原理で相場が動く。たとえば仮に【自分自身はアベノミクスは幻想】と思っていても、【周りの人間はアベノミクスを真に受けてるんだろうなぁ】と感じて、みんなが【円安に賭け】れば、実際に円安に動く。同様に、【サブプライムローンなんてものが、絶対に上手く行くはずが無い】と心の中で確信していても、【格付け会社が高評価を出してるし、愚かな大衆はどうせこれを真に受けるんだろうな】と予想したならば、サブプライムローンによるバブルも起きる。日本のバブル景気にしても、中国のバブルにしても、アメリカのサブプライムローンにしても、みんながいずれは破綻すると予想していながら、それでもどんどんバブルがふくれあがるのは、【愚かな大衆はどうせ真に受けるに違いない】という思い込みがあるからだ。」

鼎「裸の王様の世界だよね。自分自身は裸だと思っていても、みんなが裸じゃないと言ってる以上は、それに便乗するしか無いみたいな。」

愛原「戦国時代の茶器バブルにしてもそうだが、仮に内心で【こんな茶器に城一つの価値もあるはずかない】と思っていても、信長公も秀吉公もそれだけの価値があると言ってる以上は、実際にその価値で売買されてしまうからな。ルソン壺なんて、フィリピンのルソン島で日常的に使われてるただの壺でしかないんだけども、それをみんなが高価な物として受けとめている以上は、それも実際に高く売れてしまう。」

逆沢「もちろん土地バブルにしろ、茶器バブルにしろ、アベノミクスバブルにしろ、バブルはバブルでしかないから、【周りの人も実は自分と同じ不信感を持っている】という事実に気付いた時に、あっさり弾けちゃうんだろうけどね。裸の王様の世界のように。」

鼎「黒田総裁がアベノミクスに関して、ピーターパンを引き合いに出して【飛べるかどうか疑った瞬間に飛べなくなってしまう】とコメントしてたことがあったけど、相場の世界はまさにそうだよね。土地バブルも、茶器バブルも、アベノミクスも、みんなが不信感を口にし出した瞬間に、相場も一気に下がりだしてしまうと言うか。」

愛原「格付け会社というのは、そういう幻想を創り出す罪な存在ともいえる。格付け会社が高評価を出せば、それを真に受けて相場も上がる。自分自身は格付け会社の評価は胡散臭いと感じていても、【世間の人はそれを真に受けてるだろうなぁ】という思い込みが世論の主流を占めている間は、相場は上がり続ける。いくら自分自身は格付け会社の嘘に気付いていても、相場の下落に賭けてたら大やけどは確実だ。」

逆沢「こんな茶碗に大した価値も無いと正しく見抜いていても、それを二束三文で手放したら馬鹿を見るって事ね。遠い将来には、本来の二束三文の価値に戻るかも知れないけど、ブームが続いてる内は、できるだけ高く売りつけた方が得のようなもので。」

鼎「でも一番駄目なのは、嘘のレビューとか、一時的なブームを真に受けて、本当は二束三文の茶碗を城が買えるくらいのお金を出して購入する人だよね。」

逆沢「サブプライムローンに資産をつぎ込みまくって破綻したリーマン・ブラザーズのようなものね。」

愛原「二束三文の茶器をバブル期に二束三文で売ってしまったら、もったいないとは思うが損まではしない。一方、二束三文の茶器をバブル期に大金はたいて買ったら、確実に損をする。そう考えると、一番賢いのは、二束三文の茶器をバブルに乗じてさっさと高値で売りさばく奴なのかも知れんな。」

逆沢「王様の裸をみて、王様は裸だと言う奴は正直者だが損も得もしない。王様の裸をみて自分は馬鹿に違いないと思い込む奴は、一番馬鹿を見る。そして一番賢いのは、王様が裸である事を知りながら、騙されてる振りして王様の服は素晴らしいと讃えたり、その馬鹿には見えない服とやらを売りつける人って事かな?」

鼎「なんかゴールド・ラッシュみたいだよね。ゴールドラッシュなんてまやかしだと見抜いてる人は、騙されもしないけど得もしない。ゴールドラッシュのブームに踊らされてツルハシ担いで掘りに行く人は馬鹿をみる。そして一番賢いのは、ゴールド掘って大もうけですよと煽ってツルハシを大量に売りつける人みたいな。」

逆沢「もしかしてリーマンショックや住専バブルの時でも、たくさんの人が泣いた一方で、こっそりしこたま儲けた人がいるのかな?」

鼎「トランプさんが大統領選挙で勝ったら株も為替も大暴落とか言われてたけど、そういう予想を信じて大損をした人の裏には、そういう嘘を信じ込ませて大もうけした人もいるかも知れないね。」

逆沢「やっぱりいい加減なレビューをまき散らした奴は、死刑にせんといかんわ♪ 去年の年末に、今年の日経平均株価は3万円超えとか、為替は1ドル130円突破は確実とか言ってたアナリストもいたけど、信じて投資した人は大体痛い目見ただろうし。」

愛原「こいつら、わざと嘘の情報を流して、大衆に損をさせることで、裏で大もうけしてんじゃねえかと思う事もあるよな。」

鼎「嘘とまではいかなくとも、誘導されてると感じる事はあるよね。」

逆沢「格付けとかレビューとかを信用するしないは個人の勝手だけど、それが影響力を及ぼすのは不愉快だわ。大々的に宣伝されると、自分は間違ってると感じていても、【でも大衆はそう信じてるだろうなぁ】という印象になるから、どうしても振りまわされてしまうし。」

鼎「トイレットペーパーが不足するというデマが流れたりすると、誰かがそれを買い占めてしまうから、結果としてトイレットペーパーが買えなくなったり、もしくは法外な価格で購入せざるを得なくなったりして、迷惑するようなものだよね。」

愛原「自分自身が嘘を嘘と見抜いていても、他人がそれに振りまわされると、結局自分も巻き込まれる。それが嫌なら、大衆より先を行くしか無い。トイレットペーパーが不足するというデマが流れたなら、誰かが先に買い占めるよりも先に、自分が買い占めてしまうみたいな感じで。」

逆沢「そんな事をしたら、ますます騒ぎが大きくなるだろ。お前が先に買い占めなければ誰もデマを真に受けずに済んだのに、お前が買い占めたせいで、別の誰かが真に受けたり、あるいは売り切れで手に入れられなくなったりとか。」

愛原「そう。そういう理不尽な事がたまに起きるのだ。トイレットペーパーが不足するというデマをみんなが半信半疑に思っていても、実際に誰かが買い占め始めたら、自分もそれに乗っからないと売り切れて困ってしまう可能性が出てくるからな。」

逆沢「【嘘から出た真】状態になっちゃうわけね。誰が聞いても胡散臭いデマでしかなくても、実際にみんなが預金を下ろせば、本当に銀行は破綻する。実際にみんなが商品を買い占めれば、本当に品不足も起きる。実際にみんなが株を買い始めれば、本当に株価も上がる。実際にみんなが暴動を怖れて抑圧を強めれば、本当に暴動も起きるみたいな感じで。」

鼎「嘘から出た真と言えば、偽薬効果というか、プラセボ効果と言われるものもあるよね。この薬は効くという思い込みをする事で、実際に痛みが和らぐみたいな。」

愛原「水素水とか、マイナスイオンとか、コラーゲンとか、ヒアルロン酸とか、そういうものに価値を見いだす人もいるし、もちろんそれらを鼻で笑って切り捨てるのは簡単だが、実際に信じる人だけが救われるみたいな部分が無いとは言い切れないからな。」

逆沢「温泉の効能とか、まさにそんな感じだしね。価値を信じる者だけが感じられる価値というか。」

鼎「そういう悪く言えば影響を受けやすい人達、良く言えば偽薬効果の効能を享受しやすい人達にとっては、ミシュランガイドなり、食べログなりの恩恵は、かなりあるのかも知れないよね。」

逆沢「【結婚式場の料理でもまずいものはまずい。ジャンクフードでも上手いものは上手い】と、他人の評価を一切受け付けない人もいる一方で、高級品とか人気店とか、モンドセレクション受賞と言われるだけで本来以上に美味しく感じられる人もいるだろうからね。」

鼎「他人を誘う時に、その辺で悩む事もあるかも。安い大衆店でも、自分が美味しいと感じるお店に誘うべきか? 自分にとってはイマイチでも、失礼の無いように格調高い高級店に誘うべきか? 大阪の人は安くて良い掘り出し物とかを喜ぶ傾向が強いとか、東京の人は品質以上に自分のためにお金をかけてくれたという事実こそを評価する傾向が強いとか、そんな話は聞いた事はあるけど。」

愛原「ブランド的な価値というのかな? 大半の凡人からしたら何の価値も無い変な絵画でも、名のある鑑定人が高評価をするだけで、勝手に相場が跳ね上がるみたいな。」

鼎「それ故に、有名な団体や著名人によるレビューや格付けには、相場を動かす力があるし、そういう需要が無くならないともいえそうだよね。」

逆沢「だからこそレビューをねつ造したり、悪用する連中も、後を絶たないという事かも知れないわね。たとえインチキでも、ブランドとしての格さえつけてしまえば、本当の価値が分からない愚か者が、列を成して店に押し寄せてきたり、大金をはたいてまで買いたいと言ってくるわけだから。」

愛原「テレビで美味しいと評価されたとか、ネットのランキングサイトで高順位になったとか、有名雑誌に大きく取り上げられたとか、政府公認の格付け団体として承認されたとか、何でもいいから、そういう箔をつける事で、真に受ける奴が必ず出る。また内心で胡散臭いと思っていても、ブランド志向の人間が勝手に持ち上げてくれる事で、実際に相場が跳ね上がっていったりする。逆に誹謗中傷される事で、たとえそれが悪質なデマであっても、実際に悪影響を受ける事も多い。」

鼎「ブランド志向の強い人だったら、実際はまずいお店でも、自分の味覚がズレてるだけで、実際は価値のあるお店と思い込んで、そんな素晴らしいお店に誘ってくれた事を喜んだりもするよね。」

逆沢「そういう他人の目線を気にしがちな人なら、逆に不衛生なお店と噂が立ったら、たとえそれが根も葉もないデマであっても、絶対にそんな店には立ち寄らないだろうしね。実態を知ってる人が【本当は安くて美味しくてちゃんとしたお店】とその店に誘っても、誘ってくれた人に対して悪意と不快感を感じて、あからさまに敬遠したりとか。」

愛原「【あんな不衛生なお店はそう遠くない内に潰れるに違いない】と噂を流されると、美人投票効果によって、それが悪質なデマである事を知ってる常連客さえ、世間の目を怖れて敬遠するようになって、客入りが激減して、経営状態が悪化して、衛生面にも労力が回らなくなって【嘘から出た真】になって、本当に潰れるという現象は十分にあり得る話だ。特に政府公認の大手格付け会社クラスになると、一企業を大躍進させるのも倒産に追い込むのも、さじ加減次第で十分可能だろうしな。」

逆沢「NINJAローンさえ、高評価をつければ超優良債権に化けさせる力があるくらいだしねー。」

鼎「美人投票効果がすごく厄介だよね。たとえば私達がNINJAローンはヤバいと思って空売りを仕掛けても、彼らが高評価をすれば、実際に相場は跳ね上がってしまう訳だから、そうなると空売りをした分だけ確実に損をさせられる事になるし。」

逆沢「アベノミクスなんかもそうね。仮に何の効果もなくても、マスコミが煽れば期待感だけでどんどん株価も上がっていくし、逆に手のひらを返せば、失望感だけでどんどん下落していくし。」

愛原「価値があるかどうか分からない絵画とか、本当に鑑定人だの格付け屋だの称する連中が発する評価だけが、相場を支えていると言っても過言ではなさそうだしな。」

鼎「そういえば2週間ほど前に、兵庫県の加西市が保有している絵画が高騰してて話題になってたよね。1989年に130万円で買った絵が、時価2000万円くらいに跳ね上がって、それで市が売却を検討しているとか。別に作者不明の絵だったけどそれが明らかになったから相場が跳ね上がったとかではなく、普通に同じ条件で17年ほど保有し続けてただけなのに、それだけで10倍以上の相場に膨れあがるとか、もう訳分からないよ。」

愛原「俺も訳分からんわ。飲食店とかなら、味が落ちたとか、料理の腕が上がったとかで、評価が上下してもおかしくないが、絵の価値がたった10数年で10倍以上も変わるとか、色々謎過ぎる。」

鼎「その絵の作者さんが2008年に亡くなったから、これ以上その作者さんの絵が増える見込みが無くなったって事で、価値が跳ね上がったのかな?」

愛原「絶版になった古本とかじゃあるまいし。んな訳ねーだろ。」

逆沢「ただドラマ化とか、ちょっとしたきっかけで、特定の小説や漫画の価値が跳ね上がる事もあるんじゃね? 私は絵の世界は分からないけど、何かのきっかけで大きく取りあげられたり、あるいは絵画鑑定の超大物権威みたいな人に評価されたり、電通みたいな仕掛け筋にブームにされたりする事で、価値が暴騰する事はあるかと。」

愛原「総じて言える事は、茶器ブームや土地ブームと同様で、モノの価値なんて決して不変では無いという事だな。同様に、レビューの信憑性も、それだけ曖昧という事だ。」

鼎「時代やブームによって、価値が上がったり下がったりするのは仕方ないけど、せめてそこに悪意が混じって欲しくはないかな? 他人を騙してハメ込む為に、いずれ暴落必至なものにわざと高得点をつけるとか。」

愛原「好き嫌いを基準で審査してはならないように、己の金儲けとか都合によって評価をねじ曲げるような奴は、レビュアーとして失格と言わざるを得ないな。」

逆沢「どんな世界的権威であろうと、評価を偽ったり誤る事で、結果的に信じていた人に大損害を与えるようなレビュアーには、制裁くれてやるべきだと思うわ。」

鼎「体操やフィギュアスケートの審査員にしても、誰もが首をかしげるような得点評価をしたら、説明責任を求められるし、納得のいく説明もできなかったら、そんないい加減なジャッジをするような人に審査は任せられないよね。」

愛原「学校の通信簿、入試試験の合否でもそうだな。テストで80点の人より50点の人の方が上の評価だったりしたならば、そう判定した経緯を聞かないと納得できない人は多いだろう。その理由に統一された基準に則った合理性があれば話が別だが、単なる好き嫌いの感情で差がつけられてたり、ダブスタがあれば、それは非難されて当然という話になる。審査・格付け・レビューなどというのは、単なる好き嫌いの垂れ流しで済む感想文とは違う。それなりの公正さや根拠が求められるものだ。」

鼎「ネットでも、単なる個人的な感想に過ぎないものなのか、大衆に判断材料として提示する意図をもったレビューなのか、区別が付かないものが多いけど、前者ならただの感想とか、好き嫌いに基づいた一意見に過ぎないと、できれば一言欲しいかな?」

逆沢「特に専門家を名乗る人のレビューなら、より社会的な影響力もあるしね。医者がデタラメな診療をしてはならないように、学校の先生がデタラメな採点をしてはならないように、裁判官がデタラメな判決をしてはならないように、立場に応じたレビューをして欲しいというか。」

愛原「格付け会社のレビューは、単なる意見表明ではなく、実際に相場を動かせるだけの力がある。医者の診断にも、患者に大きな決断を促すだけの影響力がある。学校の先生による進路指導にも、その学生の将来を左右する力がある。格付け会社のレビューを信じるか? 医者の診断を信じるか? 学校の先生の進路指導に従うか? それを真に受けるのも真に受けないのも最終的に個人の勝手ではあるが、専門家の意見だけに、無視できない力があるからな。自分に専門家以上の知識があるなら、自分の頭で判断すればいいが。」

鼎「政府やメガバンクでさえ、ノウハウが不足してたりするが故に、格付け会社に審査を委託しているくらいなのに、私達シロートに判断できる訳が無いよ。私達にできるのは、目の前のお医者さんが何となく信用できるかどうかを雰囲気で判断するくらいのレベルがせいぜいで。」

愛原「それ故に、レビュアーや鑑定人の責任は重い。本当は100万円の価値がある金細工を1万円で買い取って、100万円で売りさばくような詐欺をやられては困るのだ。」

逆沢「人間だから間違える事は誰でもあるけど、嘘をついて私腹を肥やすのだけは許されないわね。みんなには買いを進めておきながら、自分は裏で売りまくってるみたいな。」

鼎「ただ嫌いな人を困らせたいだけの為に、もっともらしい口調でわざと悪いレビューをするような人も駄目だよね。」

愛原「そういった悪質なレビュアーを監視するシステムも欲しいよな。」

逆沢「レビューをレビューするってか。もう訳わからんわ♪」

愛原「今年も、グダグタな終わり方になってしまったな。まぁ平常運転のまま、無事1年を終えたという事で良しとしよう。」

鼎「それ、全然成長していないって言うんだよ。」

愛原「ともかく、来年も良い年を!」








過去のたわごと 
2016年     12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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