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愛原様のたわごと(17年4月2日)





愛原「最近、【忖度(そんたく)】という言葉が、大流行らしい。」

逆沢「あー、森友学園問題が原因で大はやりらしいわね。確か【空気を読んで、便宜を図る】というか、【偉いさんからの圧力を察して、融通を図る】というか、なんとなーくだけど、そんな感じで使われてる?」

鼎「それ、厳密には【忖度】というよりは、【斟酌(しんしゃく)】といった方が良さそうな気がするけど・・・。」

逆沢「忖度にしろ、斟酌にしろ、そんな普段、読み書きもできないような難読文字の細かい使い分けなんかどうでもいいわ。」

愛原「全く同感だな。まぁ正しい文章を使う事でご飯を食べている文筆家なら、それなりに気を遣うべきポイントかも知れんが、そうでもない限りは、正直どうでもいい差だろう。テレビや新聞・ネットなどでも、定期的に【正しい日本語】だの【単語の本来の意味】だのいったものが特集されるが、言葉の持つ意味やニュアンスなんてものは、時代によって変わるものであり、【昔はこういう意味で使われていたから、今でもこう使われるべきだ】みたいに強制されるのは、正直あまり好きではない。」

鼎「ただ、言葉を持つ意味やニュアンスが人によって違うと、好意で言ったはずの言葉が、相手には侮辱にしか聞こえないなんて事もでかねないから、それで【正しい言葉遣い】なんてものが、定期的に取り上げられるような気がするよ。」

逆沢「【正しい言葉遣い】だの【正しいマナー】だのといったものに細かい人から見ると、正しくない言葉遣いや正しくないマナーをする人は、軽蔑すべき対象に感じたりするものらしいからねー。」

愛原「そんなのは、【人を見下すツール】でしかない。俺に言わせれば、貴族階級が平民階級との間に、目に見えない壁を作る為に意図的に作ったものでしかないと感じる事すらある。」

逆沢「あー、貴族階級でしか通用しない高貴な振る舞いができる者としか交流しない事で、意図的に下々の階級との交流を遮断するわけね。平民階級は、貴族階級でしか通用しないマナーみたいなものは、まず知らないし、身につける必然性や機会もないから。」

愛原「一定以上の資産がないと身につけられないような礼装を強要したり、一定以上の教育を受けていないと話がかみ合わないような内容の会話や言葉遣いをスタンダードにする事で、その水準に満たない下民を恥ずかしくさせて、その場の空気になじめなくさせる事で、意図的に排除する為の手段だな。下民が上流階級の輪に入ろうとしても、言葉遣いや礼儀がなってないなどと、散々侮辱された上に屈辱も味あわされて、とてつもなく恥ずかしくて情けなくて、散々劣等感を味あわされた上で、その場を立ち去らざるを得ない空気にさせる恐ろしいものだ。」

鼎「庶民同士でも、マナーや言葉遣いのうるさい人は、自分がそれに詳しい事を理由に、相手を見下したり非難したがる傾向が強そうだよね。たとえば一部の鍋奉行の人とか。」

愛原「俺なんかからすれば、【うるせえっ、黙ってろ】って感じだな。鍋なんてものは、おのおのが好きに鍋に箸をつけて食べるものだと考える俺なんかからしたら、むしろ誰かが最初にそういう豪放な食べ方をしてくれた方が、内心すごくうれしくて助かる。」

逆沢「細かい人からすると、公衆トイレのトイレットペーパーの使い方一つとっても、うるさいらしいからねー。電車やバスの吊り輪つかむのにも、いちいちハンカチ使ったりとか。それがマナーなのか、単なる過剰な潔癖症なのかは知らないけど。」

愛原「双方が正しいマナーだの正しい言葉遣いだのに関心が薄いままなら、お互いに不幸にならずに済んだのに、一方がそれにやたら細かいせいで、全体に不快な雰囲気が発生したならば、その方が余程災難だ。」

鼎「うーん。私、もしかして野暮なツッコミしちゃったかな?」

愛原「いや、別に全然問題ない。お前さんの場合は、知識を振りかざして誰かを見下そうとした訳でもなく、ただのネタ振りのツッコミだから。むしろ今回のネタの進行にとってプラスだから、すごく助かった。」

鼎「ちなみに辞書で言うところの【忖度】は、【他人の心中をおしはかること。推察する事。】だから、ものすごくぶっちゃけた言い方をすると、【空気を読め!】とか【俺の言いたい事を察しろ!】みたいな感じ。一方の【斟酌】は、【その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して、程よくとりはからうこと。】だから、今回のケースで言うと【忖度した上で、その意思に沿った形で、何らかの便宜を図るなり、融通を利かせるなり、配慮を行うこと】みたいな感じになるのかな?」

逆沢「重箱の端っこをつつくような、本当にどうでもいい差でしかないわ。」

愛原「全く同感だ。ちなみにこういった細かい言葉の使い分けに関して、シナリオなり小説なりを書く側の視点で言えば、各キャラクターや世界観によって使い分けるのが妥当という結論になると思われる。」

鼎「キャラクターや世界観によって使い分けるというと?」

愛原「たとえば、典型的なギャル系のキャラが【ら抜き言葉】を使ったとしても、それはむしろ自然だろ?」

逆沢「そんなキャラが、正確な日本語だの、丁寧な言葉遣いだのをしてたら、かえって気持ち悪いわ。」

愛原「そういう事。だからギャル系キャラに【正しい日本語】などをしゃべらせるのはむしろ野暮だし、ギャル系キャラが主人公の一人称作品にするなら、ナレーションや心情描写部分も含めて、(小難しい人達が言うところの)正しくない日本語で統一した方が、むしろ都合がいいわけだ。」

逆沢「マックならマック、マクドならマクドのままで、統一して使った方が都合がいいって事ね。」

愛原「そう。そのキャラがマクドナルドの事をマックと呼ぶのなら、特段の事情でもない限りは、マックのままで統一した方が、読者も混乱しなくて済む。そのキャラがら抜き言葉を多用するなら、あくまで作中はその勢いのままで突き進んだ方が、やはり混乱がなくて済む。」

鼎「逆を言うなら、その作品に、高い教養を持ち、ちゃんとした言葉遣いをするキャラが登場するなら、そのキャラには正しい言葉遣いをさせる必要があるって事だよね。」

愛原「無論、その通り。高い教養と品格を持つはずのキャラが、あまりにむごい日本語を話そうものなら、それはそれで興ざめだからな。」

逆沢「つまり結論からと言うと、正しい日本語だから正しいとか、間違った言葉遣いだからおかしいとかではなく、そのキャラや世界観にあった言葉遣いをするのが一番正しいって事ね。」

愛原「そういう事。忖度だの斟酌だのといった言葉の意味の中身、もしくは使い分けなどに関しても、技法レベルで悩む意味はほとんどない。重要なのは、その世界観やキャラに合っているかだけ。小学生キャラが何の意味もなく、いきなり忖度だの斟酌だのといった言葉を使ったら、明らかに不自然だろうし。というか大人キャラでも、そうそう多用される事もないだろう。但し、森友学園問題でみたいなものがきっかけで、忖度という言葉が大ブームになっている世界観なら、小学生が調子に乗って【忖度。忖度!】と叫んで騒いでいても、それは別におかしくない。むしろ作品の世界観を特徴付ける上で、良いスパイスにもなるだろう。」

逆沢「忖度がブームになる世界観って、なんか嫌だわ。つうか気持ち悪い。」

愛原「シナリオ描写をする上でも、忖度がブームになるのはすごく都合が悪い。無言の圧力とやらが幅をきかせるのは、もっと都合が悪い。なぜならそれをリアルに描写するほど、悪事の責任の所在がボケてしまう危険性があるからだ。」

逆沢「ラスボスが【私は何の指示を出しておりません。部下が勝手にやった事です。私が命令したという証拠もありませんよね】と言って言い逃れをし、その部下が【私が勝手にやった事です。ボスは何も悪くありません。ボスが命じたという証拠もありませんよね】とか言い出したりしたら、最高にむずがゆい展開になりそうね♪」

鼎「明らかな悪事が行われたにもかかわらず、悪のボスが知らぬ存ぜぬを繰り返したり、悪の幹部が忖度したり、証拠は何もないとか悪魔の証明だとか言い出したりすると、そもそも物語自体が成立し無くなっちゃうよ。」

愛原「という訳で今回のテーマは、【無言の圧力と忖度行為】。もっとも少年漫画などでは、ほとんど見られないものだけどな。」

逆沢「部下が勝手にやった事みたいな言い訳ばかりして逃げ回るようなボスは、少年漫画のボスにするには、あまりにもカッコ悪すぎるからねー♪」

鼎「子供向け作品ならなおのこと、命令系統がはっきりしてないと、状況が伝わりにくいよね。あと無言の圧力という概念が、そもそもピンと来ないだろうし。」

愛原「たとえば【脅されました→怖くなってしぶしぶ従いました】という構図なら、誰が見ても分かりやすい。脅すシーンの際に、見せしめに虐殺するみたいなシーンを入れれば、なお分かりやすい。【ああ、ここまで徹底的に力の差を見せつけられて、分かりやすい形で脅されたらば、降伏するのも仕方ない】という形にもっていけるからだ。」

逆沢「ところが逆に、忖度して降伏しましたなんて形にされると、読み手には、何のことが全く分からなくなってしまうって事ね。」

愛原「そう。降伏を受け容れた側が【脅した事実はない】と言って、降伏した側も【脅された事実はない】などといって、表面上円満に降伏なんかされると、興ざめを通り越して、何が何やら訳が分からなくなってしまうのだ。」

鼎「【脅された結果、しぶしぶ従った】というなら構図として分かりやすいけど、ニコニコ笑いながら言いなりになってたりすると、周りも対応に困るよね。現実のイジメのシーンには、割とありがちらしいけど。」

逆沢「ああ、イジメのシーンに置き換えると分かりやすいかもね。一方が一方を言いなりにして、お金を奪ったり、悪事の手伝いをさせられたり、むごい扱いを受けている。で、正義の味方がそのイジメをなんとかしようと立ち上がっても、肝心のいじめられっ子がいじめっ子からの報復を怖れて【僕はいじめられてなんかいない】とか【カツアゲをされたりもしていない】とか言って事実を否定し、いじめっ子も【イジメをした覚えはない】とか【これは友達へのかわいがりだ】とか言って言い逃れをすると、正義の味方も、介入しにくくなるというか。」

鼎「実際には圧力を受けているにもかかわらず、圧力を受けていないように口止めさせられたりして、口裏を合わせられてしまうと、正義の味方も対処に困ってしまうよね。」

愛原「勧善懲悪物語は、悪党が隠す事無く堂々と悪事を働き、被害者がその被害と苦悩を隠し立てせずにはっきりと口にする事で、はじめて成り立つからな。悪党が悪事を否定したり、被害者が被害に遭った事を隠すようになると、表面上は誰が介入するまでもない平穏状態であり、正義の味方も介入しにくいというか、無理矢理介入しても独善になりやすい。」

鼎「ただ悲しいかな。現実には、悪党が無言の圧力をかけて、被害者が勝手に忖度してしまう事で、そこで起きている悪事や不正が隠蔽されている事も多そうだよね。イジメの例だけでなく、たとえばサービス残業とかもそうだろうし。」

逆沢「上司から分かりやすい形で圧力を受けて、文面に残る形で無償労働を引き受けさせられたというなら不正の証明もしやすいけど、目に見えない圧力とか、周囲の独特の空気を感じて、自主的にサービス残業という形にされると、いざという時に、その証明がしにくくなるからねー。タイムカードを始めとして、何時間サービス残業したかの証拠が残されてないケースも多そうだし。」

鼎「そうでなくとも【会社側は決してサービス残業を強要していない。従業員が自主的にサービス残業をしただけだ。】という形にしたがりそうだよね。」

逆沢「部下にしてみれば、会社からの圧力を感じて忖度して、しぶしぶサービス残業をしているだけなんだけど、無言の圧力を感じたとか、忖度した事実ですら伏せられて、あくまで【自主的】に配慮した形にさせられるのよね。」

愛原「少なくとも外見上は【自由意思での無償労働】という形になり、無償労働したくなるほどの夢のある素晴らしい会社とか、愛社精神のある素晴らしい社員といった、美談にしかならず、真相と正反対の解釈をされる危険性すらある。」

逆沢「本当はむごいイジメが起こってるにもかかわらず、表面上は【いつもつるんでいる仲良しグループ】にしか見えなかったり、本当は一方的な主従関係状態であるにも関わらず、表面上は【親密な同盟関係】という扱いになっていたり、みたいな感じね。」

鼎「実態として無理矢理サービス残業させられているだけの状態にもかかわらず、表面上は愛社精神にあふれた素晴らしい社員と、無償でも働きたくなる程のアットホームで素晴らしい会社の関係で装われてたとしたら、あまりにもむごい欺瞞状態としか言いようがないよ。」

愛原「終戦間際の沖縄での集団自決も、そんな形にされているわな。実際には【生きて虜囚の辱めを受けず】の軍令(?)に基づいた実質無理矢理の集団自決でしかないんだけど、今の政府見解では、決して国家が死を強制したわけではなく、あくまで彼らが自由意思に基づいて自主的に死んでいった事にされてしまってるというか。」

逆沢「実際には政府の命令で殺されてるも同然なのに、それもお国のために自主的に自決していったみたいな美談にされてしまってるってか。恐ろしすぎるわ。」

原「表向きは、強者からの一方的命令でもなければ圧力でもなく、個々人の自由意思という形にする事で、本当に悪い奴に累が及ばないにする。もし問題が起こっても、部下が勝手にやった事とか、秘書が勝手にやった事と、簡単にトカゲの尻尾切りができるからな。」

逆沢「森友学園問題でも、籠池理事長一人をスケープゴートにする事で、トカゲの本体が逃げ切ろうとしてるような空気ね。リクルート事件や甘利事件と違って、トカゲの尻尾が反乱を起こしてる部分が少し興味深くはあるけど。」

鼎「リクルート事件などでは、秘書が勝手に自殺したりして、事件の隠蔽が謀られたみたいだけど、自分の命すら惜しくない程に、強い忠誠心を植え付けられていたのかな?」

逆沢「殺された可能性もあるんじゃね? 死人に口なしって事で。」

愛原「小渕優子の不正問題にしても、元地元町長の側近が【全部私がやりました。少なくとも小渕優子センセイは一切関係ありません】みたいな感じで、罪をほとんど一人で引き受けたみたいだから、いざとなったら自分の人生を駄目にしても上司を守るくらいの忠誠心を持つ者は、意外と多いのかも知れないけどな。甘利代議士の秘書にしても、似たようなものだし。一般の労働者でも、【奴隷の鎖自慢】みたいな真似をする奴は案外いるから、忖度による自己犠牲に美徳を感じる人種というのは、世間が思っているより多そうではある。」

逆沢「ゴマスリ根性か? けどゴマをすった結果、出世したりできるなら話も分かるけど、上司の罪を隠す為に自殺したり刑務所に入ったり、鬱状態や過労死状態になるまで働き続けたり、そういうのになると、どう見ても対価に見合っていないし、本当に訳分からないわ。」

鼎「海外では比較的珍しい傾向と思ったかも。日本の忖度文化は。」

愛原「かつてイギリスのチャーチル首相は、今まで欧米の言いなりになってた日本がいきなり宣戦布告してきたのを受けて、【日本人は無理な要求をしても怒らず、反論をしない。笑みを浮かべてこちらの要求をすんなり呑んでくれる。そこで今度はさらに無理難題を要求してみると、これもまた呑んでくれる。こうなると議会から『今まで以上の要求をしろ』と言ってくる。無理を承知でそれを言うと、突然、日本人は突然別人のような顔になって、『今まで文句一つ言わず黙ってここまで譲歩に譲歩を重ねたのに、さらに譲歩を迫るなんて、あまりにもひどすぎる。もう我慢の限界、戦争だ』と言っていきなりつっかかってくる】みたいな評価をしたらしいけど、これも日本の忖度文化のなせる技だろうな。軽い気持ちで忖度し続け、相手に妥協を続ける一方でストレスを貯めて、ある段階で突然壊れるか、もしくは暴発する。」

逆沢「始めから、不当な要求は受け容れないか、もしくは散々我慢した上で譲歩している事をせめて明言してくれれば、相手も考慮するのに。我慢しているも譲歩している事も一切口にせず、笑顔で相手の要求を受け容れてストレスを貯めるあたりが、いかにも日本人的ね。」

鼎「サービス残業をするにしても、せめて我慢とギリギリの譲歩をしている事実とか、しぶしぶ受け容れている事を上司に伝えればいいのに、それすらせず、【この程度へっちゃらっすよ】とか【全然大丈夫っすよ】とか言って、笑顔で相手の要求を飲み続けるから、相手の要求レベルがますます跳ね上がって、抜き差しならないレベルまでたどり着いてしまうってのは、結構ありそうだよね。」

逆沢「そういう労働者は、自分も上司の意思を忖度して笑顔で要求を受け容れているからには、上司も【既に疲労はピークに達している】とか【正直サービス残業は嫌だ】という自分の本音を忖度して、いずれ配慮してくれるに違いないという甘えがありそうな気がするわ。」

愛原「【自分がちゃんと上司の意思を忖度しているから、上司も自分の意思を忖度してくれるに違いない】ってか。考えが、甘すぎるだろ。そんな事を忖度する上司なら、始めから無茶な要求自体してこんわ。」

鼎「そうでなくとも、人の上に立つ者ほど、他人に感情移入できないサイコパス型が多いらしいし・・・。」

愛原「過労死という言葉は、世界でもそのまま使われるらしいが、忖度人間のなれの果てと考えると、なかなか来るものがあるな。まぁリクルート事件なんかでも、秘書が事件の真相を隠して自殺したりしてるが、上司の意思を忖度して、自分の命すら捨てられるとするならば、日本人の特攻隊精神は、まだそれなりに生きているのかも知れない。」

逆沢「自分が圧力をかけたり、無茶な依頼をした事実すら伏せて、勝手に忖度して、いざとなったら自発的に死んでさえくれる部下って、上司にしてみればこれ以上無い便利な存在ね。そりゃあ【和を重んじる】というか、【空気を読む】事の素晴らしさを説きたがる上級国民様も減らない訳だわ。敵に機密を漏らすくらいならさっさと自決しろと言われたら、忖度して自決する。無償で働けと無言の圧力をかけたなら、忖度して勝手に無償労働する。もちろん公式文書に残るような命令では無く、あくまで無言の圧力を受けた忖度だから、無理を強いた証拠も残らないと。」

鼎「そういえば数日前に、スペインで活躍する日本人のサッカー選手に対して、スペイン国王の訪日に合わせて帰国し、官邸主催のレセプションパーティーに出席するように、外務省が招待状を送ったという記事が出てたけど、これも二重の意味で忖度だと思ったよ。首相官邸側は、外務省が勝手にやった事と関与を否定。外務省も、これは政府による帰国命令では無く、参加を断る事も可能と公式弁解。つまり招待されたサッカー選手からすれば、【首相に恥をかかせない為に自由意思で帰国するか否か?】の忖度を迫られた形であり、外務省も首相官邸の関与を否定する事で、首相サイドからの要請なりが無かった形にして忖度していると。」

逆沢「はっきり命令してくれた方が、誰にとっても分かりやすいのに、忖度という形にする所が、最高にずるいわ。首相サイドが外務省に命令して、外務省がサッカー選手に命令したという形なら、責任の所在も分かりやすいのに。」

愛原「表向きは、いずれも圧力なり命令なりという形になっていない所が、最高に狡猾だな。表向き、首相サイドは何もしておらず、招待状の送付も外務省が勝手にやった事になっている。そして外務省も、帰国するかの最終判断をサッカー選手に丸投げする事で、責任を巧みに回避している。けれど指名されたサッカー選手にすれば、招待を断れば礼を失する形になってしまうし、逆に招待に応じれば、スペイン国内での試合を数試合欠場し、その間にポジションを奪われる怖れもあるし、選手としての機会損失も甚大になる。しかし表向きは自由意思だから、外務省も首相サイドも、サッカー選手に対する何らかの損失補填をする必要もないと。」

逆沢「なんか無言の圧力を受けてのサービス残業と同じ構図ねー。忖度に応じても、無償労働で余分に疲労させられるだけだけど、忖度を断ると、会社に居づらくなる。しかしそれ以前に、会社命令ではなくあくまで建前上は自由意思での参加だから、会社側に残業代の負担を要求する事が困難という点と同類というか。」

鼎「上司からの命令ではなく、部下の勝手な忖度という形にする事で、問題が起きても、部下に全責任を押しつけられるというのが、上司に取ってみれば最高に使い勝手が良いから、それで上司は公式命令という形でなく、自主的な集団自決とか、自主的な無償労働とか、秘書が勝手にやった事にしたがるって事かな?」

愛原「忖度で有名な歴史的事件(?)といえば、三国志に出てくる鶏肋事件などが有名だが、あれも上司に全責任をなすりつけられたと考えると、全ての辻褄が合うしな。」

逆沢「あー、楊修という参謀が、曹操の発した鶏肋という言葉を勝手に解釈して忖度したあげく、軍の撤退準備を独断で始めたら、それを曹操にとがめられて【何、勝手に撤退の準備なんかしてんだ!】とばかりに激怒のあげく、処刑されたという逸話ね。どこまでが事実か知らないけど。」

愛原「楊修が処刑された時期しか理由とか、撤退の経緯に関しては、実際は諸説あるが、いずれにしろ曹操は【既に撤退準備も始めてしまった事だし仕方ない】と言わんばかりに、結局遠征軍を早期に撤退させてしまっているからな。つまり曹操からすれば、【状況が不利だから撤退します】と言うとカッコ悪いし、部下に示しもつかないけど、楊修が勝手にやった事だから仕方ないというタテマエにして、撤退を正当化したとは考えられる。」

鼎「曹操さんが実際に撤退をどの程度本気で模索していたかは分からないけど、最終的に楊修さんの独断行為をきっかけに早期撤退に舵を切った部分は事実だから、楊修さんの忖度を上手く利用する事で、名声をそれ程傷つける事も無く撤退に踏み切れたという点に関しては辻褄が合うよね。」

逆沢「【部下が勝手にやった事】にすれば、問題が起きてもそいつのせいにできるというエピソードがまた一つか。忖度に関しては、本当にロクなイメージがないわね。というかもしかして、世の中、忖度シーンって多すぎないか?」

愛原「そこが、リアル世界とファンタジーの大きな差の一つとも言えるからな。ファンタジー世界では、登場人物の数が制限されるという理由もあって、悪玉が悪事を行う際に、直接手を下すケースも多い。また各シーンの分かり易さが要求される事もあって、それも悪玉自らが直接悪事を行う理由の一つにもなっている。しかし現実世界は違う。少なくともヤクザのボスが、自ら前線に出て鉄砲玉まがいの事をするケースなど(下位組織のボスとか、弱小組織のボスでもない限りは)ほとんどない。またある程度以上のランクの政治家が、自ら賄賂を受けとったり、圧力をかける為に、自ら出向くような事もあり得ない。」

逆沢「そんなのは、子分の仕事って事ね。」

鼎「特に総理大臣クラスとかになると、首相動静などで細かいスケジュールも把握されてるし、悪事を働くために直接動けるような時間的余裕もないよね。」

逆沢「その代わり大物になる程、子分の質量は増すだろうから、汚れ仕事はむしろそいつらに割り振るって事ね。」

愛原「もちろん大物ヤクザや大物政治家は、盗聴などにも十分に警戒するから、露骨な発言もしないだろう。【この前はわざわざご丁寧に有り難うございます】とか【今の状態ではご期待に添えるのは難しいかと思います】みたいな漠然とした表現に留めて、間違っても【この前は賄賂をありがとう】とか【賄賂が足りないから無理ですよ】などとは言わないと思われる。」

鼎「暴力団の人が【夜道には気をつけた方がいいですよ】とか【娘さんがいらっしゃるのですね】というようなものかな? 表面上は普通の会話でしかない言葉で、それとなく圧力をかけるようなのと同じというか。」

愛原「今時、【痛い目に遭わせるぞ】とか【お前の子供を○○してやる】とか【マグロ漁船に放り込むぞ】とか脅そうものなら、余裕で脅迫罪でパクられるからな。大物になる程、盗聴されても怖くない内容でしかしゃべる事はないだろう。というか下手したら、ボスは会合の場でも、一言もしゃべらないままという事すらある。ボスがしゃべりたい内容は側近に全てしゃべらせるとか、みたいな感じでだな。」

鼎「一言も言葉を発しない大魔王系悪玉ボスキャラもたまにいるけど、あれは神秘性や威厳をかもしだす効果だけでなく、余計な発言をしない事で言質を与えないとか、いざとなったら部下が勝手にしたという言い訳ができるという理由も含まれてたって事かな?」

逆沢「なんかボスの情けない実態が見えてきた感じね〜。」

鼎「実際の悪玉ボスは、【俺を倒せるものなら倒してみろ】的な圧倒感を誇示するタイプよりも、【部下が勝手にやったこと】とトカゲの尻尾切りをするようなせこいタイプの方が多いって事かな?」

逆沢「むかつき度は、正統派ラスボスの非じゃ無いわね。何というか、せこすぎて悪としての威厳がない代わりに、醜悪というか、劣悪というか、ゲスっぽいというか。でも可愛げがあるような小悪党でもなければ、正面から堂々と力で倒したいような大物ボスでもなく、害虫を駆除するかのように処理してさっさとスッキリしたいタイプの悪というか。」

鼎「この手の言い逃れをするタイプの悪党を懲らしめるには、どうしたらいいかなぁ?」

愛原「独善でもいいなら、必殺仕事人とか、ザ・ハングマン的に懲らしめてしまうのが、一番手っ取り早いだろう。法的には私刑という扱いになるけど、ファンタジーと割り切るなら、爽快感があって俺は好きだ。」

逆沢「義賊系キャラのお仕事になるって事か? 正統派手段でやっつけたいなら、どうすればいい?」

愛原「これは難しい。水戸黄門や暴れん坊将軍系のように、公権力の持ち主が悪事が行われている現場に踏み込んで、現行犯でとっちめる事ができれば一番最善だが、リアルでいえば、無言の圧力系の悪党は、そもそも悪事の現場にはほとんどいないし、尻尾も出さないからな。」

鼎「せっかく現場に踏み込んでも、そこで金銭の授受が行われてたとか、便宜を図ったという決定的証拠を押さえるのは、なかなか難しそうだよね。」

愛原「大物は、そもそも金銭授受の現場なんかに立ち会わないケースがほとんどだからな。そういうのは秘書なり子分なりに、大体やらせる。もちろん現場にいる子分どもを徹底的に締め上げれば吐く可能性はあるが、大物が【そんな奴は知りません】とか【そいつが勝手にやった事】とか言い出してトカゲの尻尾切りをやり始めると、難しい展開になる事も多い。まぁ相手が暴力団なら、使用者責任で黒幕の逮捕も可能ではあるが、あれは政治家には適用されないから、森友事件などでは、黒幕にとぼけられるとかなり難しくなる。また振り込め詐欺系の事件でもそうだが、そもそも金銭授受をやるような下っ端は、ボスに関する情報を全く持ってない事も多い。クスリの売人にしても、野球賭博に関してもそうだが、捕まるのは末端だけで、なかなか芋づる式にいかないのが現実だからな。」

逆沢「うーん。悪代官と悪徳商人らが一堂に集まってるところに踏み込んで、現行犯で一網打尽は難しいか?」

愛原「そもそも一同に集まらないし、仮に集まっても、そこでは無難な会話しかなされない事が多い。悪事そのものは下っ端にほとんどやらせているからな。また悪事である以上は、証拠を残すわけにもいかないから、仮に不正な金銭授受が行われても、正規の帳簿に載る事は絶対にないし、領収書などが発行される事もない。また交渉記録なども、危なくなったら直ちに隠蔽・破棄される。故に贈収賄系の犯罪を摘発する際には、ありもしない物証の確保よりも、状況証拠固めのウエイトが高くなる。」

逆沢「まさに森友学園問題と同じ構図ね。本来あるはずの交渉記録がなぜか破棄されていたり、その交渉自体も、下っ端の官僚達がやってるだけで、上の方は表向きノータッチになってる部分にしても。」

鼎「でもこの程度なら、普通の刑事事件でも割とある光景だよね。実際にはどうやって逮捕・有罪にまでこぎつけているのかな?」

愛原「先述の通り、状況証拠を積み上げて包囲するのが、一般的だな。たとえば木嶋某が結婚詐欺殺人で有罪とされた事件なんかもそうだし、鳥取連続不審死事件もそうだし、関西での先物取引狂いの後妻業女による青酸カリ殺人事件もそうだが、状況証拠だけで有罪とされた事件自体いくらでもある。具体的な物証は何一つ残っていないし、容疑者自身も否認しているけど、確率的にも状況的にもこの人が犯人で無いと不自然と判断される事で有罪とされるケースは珍しくないというか。」

逆沢「なんで例に出すのが、全部結婚詐欺関連なのか、お前のチョイスに恣意的なものを感じざるを得ないけど、まぁ言いたい事は分かった。」

鼎「既に死体は何年も前に処分されて残ってないから司法解剖もできないし、今更物証もないし、目撃証言もないし、あるのは容疑者に関わった男性が次々と怪死しているという客観的事実だけなんだよね。安倍首相が言うところの悪魔の証明みたいな理論でいけば、まず有罪になりようがないほどの、脆弱な状況証拠しかないというか。」

逆沢「ただその客観的事実が、確率的に見て極めて異例なのが大問題なんだけどね。偶然で済ますには、あまりにも偏りすぎているというか。殺されたとされる男性はほとんど全て、同じような条件で容疑者と知り合って、同じような過程を経て死に至る。またそのような奇妙な事が続いておきながら、容疑者はトラウマに陥るような事もなく、平然と同じような出会いを繰り返す。それ自体が偶然で済ますにはあまりにも奇妙だし、しかしそれを容疑者による連続殺人と仮定するなら、全ての辻褄が合うというか、少なくとも奇妙で不自然なはずの偶然が、綺麗に腑に落ちる。」

愛原「容疑者を犯人と断定する事で、基本的な部分の矛盾が全て解消するというか、容疑者と犯人としないなら、あまりにも状況的に不自然という状況まで状況証拠を積み上げる事で、事件を解決するやり方だな。えん罪に至る可能性という点で、危うさはそれなりにあるのだが、物証も何もない状態における最も有力な捜査方式でもある。というか経済ヤクザや政治家相手に通用する唯一の捜査手法とも言えなくはない。クスリの受け渡し現場なり、賄賂の受け渡し現場なりを、現行犯で抑えるのは(おとり捜査が認められない日本では)極めて困難だし、不正取引の記録などが残されているケースがまれな以上、状況証拠の積み重ね以外に逮捕の糸口はほとんどないからだ。」

逆沢「そうでなくとも政治家なんかは、不正な献金ですら、バレたら借りてた事にするとか、返金したら問題ないという姿勢で煙に巻きたがるしね。高市某とかは還付金詐欺的な行為をしても、今後は自粛するみたいな姿勢で、返金すらしなかったみたいだけど。」

鼎「返金したら問題なんて論理が通じたら、泥棒さんは無敵だよね。バレたらその分だけ返したらOKというなら、バレずに済んだ分だけ丸儲けで、実質無敵状態になれるし。」

愛原「森友学園問題の場合、状況証拠的には完全に真っ黒だ。不自然な認可。不自然な土地売買。顧問弁護士が稲田一族。名誉校長が安倍夫人。鴻池参院議員との怪しいやり取り。系列幼稚園で園児達に【日本国のために活躍されている安倍晋三内閣総理大臣】みたいな事を言わせてるビデオ。証人喚問という場での発言も、訳の分からないネットでの諷説と違い、法的根拠を持つだけに軽視はできない。与党は些末な部分での落ち度を攻めて偽証罪で訴える事で発言の信頼度を下げようとしてるけど、首相夫人との関わりを示すような重要な部分に関しては、偽証罪で訴える事もできない状態。籠池理事長の発言以前に、首相や稲田大臣らの発言内容も、最初は【しつけに共鳴】だの教育勅語うんぬんでベタ褒めだったのに、雲行きが危うくなるや、10年会ってないと言ったり、その後顧問弁護士契約について発言が入れ替わりまくりで、むしろこちらを先に偽証罪で告発したいくらいおかしい。私人とされていた首相夫人が、実は公務員を常に帯同していたり、その公務員名による交渉記録も残っているし。その一方で、財務省などは当時の交渉記録が破棄されているとする点もおかしいし。首相夫人といえば、加計学園のこども園でも名誉校長を務めてて、そのせいか加計グループに対しても、土地売買に関する相場を無視した取引があったともされる。そして森友学園にしても加計学園にしろ、いずれも日本会議が関わっているなどの共通点もある。状況証拠を固める際には、人間関係を洗うのが定石だが、上であげた結婚詐欺事件どころじゃない人間関係やその親密性も次々明らかにされているし。」

鼎「けど実際には、安倍首相や稲田大臣は、最初の頃に森友学園の教育方針を賞賛していた頃とは手のひら返して、そんな人は知らないし、一切関係ないみたいな感じで答弁内容を大きく変更して、無関与を主張しているし、それどころか官僚の人達は、異例の早期認可とか、異例の安値売却といった部分に関して、口をそろえて【適切な処理】を繰り返しているよね。」

愛原「適切な処理で無ければ、なぜ不適切な処理が行われたかを問いただされる事態になるし、そうなると誰に対して忖度したのか、もしくは誰から圧力があったのかを調べられる事態にも発展しかねないからな。上の連続殺人事件にたとえれば、男性達の死は全て自然死であって、事件性はないと主張しているのと同義。事件性がないと認められれば、犯人捜しをされる必要も無いし、余計な事をつつかれる心配もなくなるからな。」

逆沢「上の容疑者女性達も、安倍首相みたいに【悪魔の証明だ】みたいな事を言って、男性は全て自然死で事件性はないと主張すれば良かったのに♪」

愛原「悪魔の証明うんぬんはさすがに無かったような気はするが、男性の死に関して事件性がないとか、自分は無関係みたい事は、ずっと主張してたぞ。警察や裁判官らに相手にされなかっただけで。というか、そんな論法を真に受けたら、ヤクザも悪徳役人もみんな無罪だ。この手の連中は、状況証拠で囲うしか、そもそも逮捕のしようがないからな。」

逆沢「じゃあ森友学園問題も、そろそろ特捜部が動かないとおかしいだろ? 少なくとも自然死で済まされないような事件性のある死体が上がっているような状況ではあるわけだから。認可状況や売買価格の異様性の時点で。後は犯人捜しをするだけの状態というか。」

愛原「法務大臣なり特捜部の上層部なりが、忖度して動かないのかも知れないな。あるいは政府上層部による無言の圧力か。」

逆沢「また忖度か。もういい加減にしろや。」

愛原「忖度や無言の圧力の恐ろしいところは、黒幕にたどり着く難しさ。何しろ黒幕は、無関係を装って、徹底的にすっとぼけるからな。また忖度している側も、子供のイジメやサービス残業している大人の従業員と同様に、圧力を受けている事実とか、忖度している事実に関して、すっとぼける可能性が高いこと。」

逆沢「せっかく内部告発などがあって、労働基準監督署などが立ち入りに入っても、従業員らが勝手に忖度して、違法な労働実態が無いとみんなが口をそろえるなんてケースも、それなりにあるらしいしねー。」

鼎「大の大人でも、自分の不遇な労働状態に対して口をつぐむなら、子供がいじめられている事実を隠したがっても、仕方ないような気がしたかも。」

愛原「加害者と被害者が口裏を合わせると、どんな正義の味方でも、悪の打倒は困難になってしまう。故に、ファンタジー世界ではそんなケースはあまりないし、あったとしても、割と簡単に心を許して口を割ってくれる。悪の親玉とか真犯人にしても、【フハハハ。よくぞ見破った!】みたいな感じで、割と簡単に真相を話してくれるから助かる。しかし現実世界は、なかなかそこまで簡単にはいかない。」

逆沢「悪党は、最後まで隠れたがるからねー。振り込め詐欺の黒幕が表に出てくる事はほとんどないし、政治家やいじめっ子も、最後までシラを切り続けるし、シラを切るのが無理になっても、【お金を返したから問題ない】みたいな詭弁で正当化を謀るし。」

鼎「一番、厄介なタイプの悪玉だよね。無言の圧力をかけたり、忖度を迫ったり、最後まで他人のせいにしたり、それでも駄目なら【極めて異例ではあるが違法性はない】だの【返金したから問題ない】だのといった詭弁まで使って、最後まで絶対に自分の罪を認めたがらないタイプの悪玉は。」

愛原「目に見えない圧力を受けてしぶしぶ忖度するタイプの部下もいるが、忠臣気取りで喜んで忖度するタイプの部下もいる。こっちも大概ヤバいぞ。」

逆沢「確かに。偏った正義感というか、忠誠心に基づいて、最後まで積極的に真相を隠しそうだしねー。こっちが黒幕を倒そうとしても、体を張って妨害してきそうで、最高にうっとおしそうだわ。」

鼎「サービス残業が横行してそうな現場では、いやいや忖度している労働者もいるだろうけど、忠臣気取りで喜んで忖度しているタイプもそれなりに混じってそうだし、そういう人達が、必死で情熱的に会社の立場に立って、全然問題ないみたいにアピールしだすと、労働基準監督署の人達も、特に対応に頭を悩ませそうだよね。」

愛原「ファンタジーの世界でも、狂った忠臣タイプの中ボスみたいなのは、たまにいるからな。こういうタイプは、忖度うんぬんではなく、普通に始末するのが一番手っ取り早い。あと狂った忠臣タイプの延長に、上司の意図しない忖度をする奴もたまにいるな。」

逆沢「ああ、上司が望んでいない事を、良かれと思って無断で実行してしまうタイプの部下か?」

愛原「このタイプに勝手に忖度されると、上司にとっても不幸だ。下手すると、無関係の上司にも責任なり疑いなりがかかる怖れもあるからな。まぁ上司と言われる者には管理責任が生じるから、その不祥事が業務内容やポジションに起因した範囲である限りは、本来【部下が勝手にやった事】で済まされるはずもないのだが。」

鼎「その部下が勝手にやった事でも、たとえば会社の肩書きで行われならば、上司もしくは会社全体に責任が降りかかってもやむを得ないという事だよね。」

愛原「そう。仮にその社員が、客から預かったお金を持ち逃げしてドロンしたならば、会社として客に賠償する責任がある。まぁ詐欺師が勝手にその会社の社員を名乗っていただけとかなら話も変わってくるが、本当にその会社の社員である(もしくはあった)という場合は、責任は免れない。かなり昔、保険外交員が顧客から預かった保険代をこっそり着服して保険の自動更新を停止させてしまっていたり、新聞配達の元社員が、既にその職場を辞めた事実を隠して従来の客から新聞代を回収してだまし取ったなんて事件があったが、こういう場合、客は保険料や新聞代を二重払いする義務は無い。客からすればいつも保険料や新聞代を回収しにくる人でしかなく、その人を疑う理由は何も無いからだ。」

鼎「そういうトラブルを避ける為に、銀行などは、引き継ぎ作業をかなり厳格に行うよね。」

愛原「お金関係は、引き継ぎをいい加減に行うと、本来の回収権限の無い人にお金を渡した渡さないみたいな話になって、渡した側も受けとるべき側も不幸になるからな。部下が会社と無関係の所で犯罪を犯したとかなら、上司の管理責任までにはならないけど、職務の範囲、その地位を利用した不祥事なら、上司もしくは組織全体の管理責任は避けられない。たとえば会社の従業員が、職場と無関係の状況で女性をレイプしたとかなら、組織の管理責任問題には基本ならないが、職場内のお店で客の女性をレイプしたとか、取引先の女性を仕事を理由に呼び出してレイプしたなどとなったら、上司もしくは会社全体の管理責任はまず避けられないようなものだ。」

鼎「安易に【部下が勝手にやった事】とか【既に解雇したから関係ない】といっても、それは通用しないという事だよね。」

逆沢「政治家だけは、【秘書が勝手にやった事】で、簡単に逃げ切れるみたいだけどね。暴力団ですら、使用者責任で連帯責任になるのに。」

鼎「悪玉キャラにも色々あるけど、一番醜悪なのは、自らの手を汚さないタイプの悪玉キャラなのかなと思ったかも。自分だけは絶対に安全な所にいて、言質すら与えず無言の圧力で部下に忖度させて、彼らを手足にして悪事を行うタイプというか。仮に悪事がばれても、今度はその手足をトカゲの尻尾切りにして非情に切り捨ててしまう。そして自分だけは安全な立場から綺麗事を言って、美談で醜悪な実態を糊塗してしまうタイプというか。」

愛原「ウチの作品で言えば、黒藤がまさにその役回りだな。黒藤の表向きのメイン肩書きは、ダークビショップ教団の主宰であり、綺麗事を言って人心をつかむ人間でしかない。もちろん実際には、一国を牛耳る影の宰相なのだが、仮に政権が不祥事を起こしても、責任を取るのは政治家や官僚達であり、黒藤自身には決して責任は及ばない。無限に生えてくるトカゲの尻尾を切れば、彼自身は最後まで無傷でいられるのだ。」

逆沢「悪事を行っても、それを周りに悟られないように口裏合わせをしたり。仮に悪事がバレても、自分はむしろ被害者みたいな顔をして、トカゲの尻尾なり政敵なりに責任転嫁する冷血漢。悪党の中でも、クズさでは一番のタイプかもね。」

愛原「北斗の拳に登場するような分かりやすい悪党なら、正義の味方も容赦なく叩きのめせるが、口裏合わせまでして善玉を装うような悪党は、もっとも憎々しくあると同時にやりにくい相手だ。」

逆沢「黒藤だけじゃなく、銀英伝のトリューニヒトとかもそうだろうけど、マスコミも抱き込んで、自らの美化を図るような悪党は厄介だわ。美化されてるが故に、信者のような厄介な手下がいててもおかしくないし、そういう部下が、自らを犠牲にしてもボスを匿おうとするケースもあるだろうし。」

鼎「銀英伝の世界では、憂国騎士団といった政府の応援団みたいな過激派組織も登場するし、それらと裏で手を組んでる警察も登場するし、政府の息がかかった御用学者も登場するけど、現実でもそれに近い人達はいそうだよね。直接的に黒幕の息がかかっているのか、自称ネット保守のような感じで自発的に忖度してフォローしてるに過ぎないのかは、それぞれだろうけど。」

愛原「黒幕が裏でつながっていようがいまいが、タテマエとして自主的でありさえすれば、それは【そいつらが勝手にやった事】で済まされるからな。そして実際に、(黒幕が分かりやすい圧力をかけるまでもなく)自主的に忖度する者も多い。ある者は、上司にゴマをする為に。ある者は、忖度しない場合の報復を怖れて。サービス残業なんかはまさにそれだろう。サービス残業に応じる事で、上からの歓心を得る目的か、さもなくば職場で冷遇されるなどの報復を怖れて、積極的にしろ消極的にしろ。」

逆沢「ただ森友学園問題にしろ豊洲などの落札率問題にしろ、政治家がどの程度関与してるのかは分からないけど、極めて不自然な異例の事態が発生した事だけは確かだし、不審死を自然死と置き換えて、沈静化を図るような真似だけはして欲しくないわね。」

愛原「同感だな。ロッキード事件やリクルート事件は大騒ぎされたが、政治家が不正な献金を受けとって私腹を肥やそうとしたという話でしかない。それに対し、森友学園問題や落札率問題などは、国民の資産にダメージを与えるものであり、悪質さにより勝る。」

鼎「本当に政治家が関与してないなら、適切な処理みたいな扱いにせずに、堂々と犯人捜しをすればいいのに、犯人捜し自体をされたら困るとばかりに、適切な処理である事をアピールしたり、どう見ても黒幕になり得ないような弱い立場の人に罪をなすりつけて尻尾切りを図るようなのは、醜悪としか思えないよ。」

愛原「銀英伝のトリューニヒトを最後に裁いたのは、まともな司法による裁きではなく、一人の人間が放った凶弾による個人的な私刑でしかなかった。ウチのゲームの黒藤にしても、彼を倒せるのは、かの国の国内法を超越した外圧以外に基本存在しない。この手の自らの手を汚さないタイプ(無言の圧力で忖度させて、他人に違法を行為をやらせても、自分自身は絶対に罪になる行為を直接行わない。またその気になれば、司法すらねじ曲げる事ができる)の悪人を、正当な手段だけで裁くのは、難しいのかも知れない。故に必殺仕事人的なアウトローの正義の味方による活躍劇も俺は大好きだ。が、状況証拠をしっかり固め、かつどんな圧力にも屈しない事で、他人を容赦なく切り捨ててでも自分だけは最後まで綺麗で居続けようとするような、見た目は綺麗だけど中身は真っ黒な悪党が裁かれるような展開を、より多く見てみたいと思う自分もいる。」

逆沢「あー、今、お前、さりげなくすごくいい事言った。そうなのよねー。一番肝心なのは、どんな圧力にも屈しない。忖度しないという精神なのよねー。重要なのはむしろ。」

鼎「状況証拠がうんぬんとか、そういうのはテクニックの問題であって、実践は別だよね。圧力に屈して忖度しちゃったら、どんなテクニックも無効化されてしまうだろうから。」

逆沢「無言の圧力をかけて忖度させる奴も悪いけど、忖度する方にも問題はあると思うわ。イジメをやめて欲しいなら、いじめっ子に忖度して【僕はいじめられてなんかいません】なんて言うべきじゃないし。サービス残業が嫌なら、上手い断り方を考えるか、頼りになる誰かに相談するか、転職も考慮すべきだろうし。【自分が忖度してるなら、いじめっ子や上司も動揺に、自分の事を忖度してくれるに違いない】なんて期待は、ほとんど期待できない以上。」

鼎「部下に忖度を強要するような人は基本スネ夫だから、目上にペコペコして忖度する事はあっても、部下にはその分尊大で、部下に対しての忖度とか、ほとんど考えないよね。むしろ風向きが変わったら、トカゲの尻尾切りをするように、今まで従順に従ってくれた部下を簡単に切り捨てられるくらい冷酷非情だし。人を自決に追い込んでも、それを恥じる事もなく、むしろ美談に仕立て上げるくらいの狡猾さも持ち合わせてるというか。そんな感じだから。」

愛原「そんな【他人をドブに沈めても、自分だけは綺麗でいたい】と考えるような醜悪な悪党に、こちらへの忖度を期待しても無駄だし、ましてこちらから忖度してあげる義理も無い。上手い断り方を考えるなり、正義の味方が動きやすくなるような状況を作るなりして、少なくとも忖度しないで済む方法を考えた方が建設的だろうな。」

逆沢「脱忖度って事ね。」

愛原「どんな作品でも、悪党に忖度して媚びを売った事で、幸せになったキャラなどいない。むしろ脱忖度に舵を切った時に、光明が見える方が多い。森友学園問題にしても、財務省の土地売買の担当者なり、大阪府の認可担当者なり、誰かが脱忖度できてれば、始めから何の問題にもならなかったはずなんだ。そして今でも遅くは無い。財務省の担当者なり、首相夫人に付き添って秘書業務をこなした公務員の人なり、そういった人が脱忖度に舵を切って、本当の事を話せば、特捜部も動きやすくなるだろうし、一気に真相にも近付ける。勇気を持って、脱忖度して欲しい。」

鼎「他国の人から見たら、どんなに不当な圧力を受けても、ニコニコ笑って忖度する日本人はかなり変みたいだけど、そういうのはやっぱりやめた方がいいよね。そんな忖度は、最終的にみんなが不幸になるから。」

愛原「忖度という言葉がブームだけど、脱忖度という言葉の方こそブームになって欲しいな。」























過去のたわごと 
2017年 3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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