愛原様のたわごと(17年8月6日)
愛原「今回のテーマは【大抜擢された人材】。」
鼎「そういう触れ込みの人物が突然物語に登場してくることで、物語にいいインパクトを与える事も多いよね。」
逆沢「抜擢(ばってき)という言葉はスポーツ界から政界まで幅広く使われるみたいだけど、具体的にどういう人材の事を指すのだ? なんとなく若くして大出世を果たした人間とかに、よく使われるイメージが強いけど。」
愛原「抜擢というのは、辞書的には【多くの人から、特に選び出して用いること】。実質的な運用としては、通常の昇進システムに従って順当に昇進した人物ではなく、たとえば特定の上司にえこひいきされた結果、異例ともいえる大昇進を果たした人物を指して使われる事が多い。」
逆沢「えこひいきって聞くと、あまりいいイメージは無いわねー。」
愛原「好意的に解釈すれば、【コイツは将来、我が組織の危機を救う素晴らしい人材に違いない。しかし通常の昇進システムに任せていれば、コイツがしかるべき地位に就くまで何十年もかかってしまう。それでは手遅れだ。よし。私の権限でコイツの地位を一気に引き上げてやろう】と人事権のある上司が考えた時に、よく用いられるのが抜擢だ。軍記ものや、特定企業のエピソードなどで、特に用いられるケースが多いな。」
鼎「三国志の陸遜さんとか、そんな感じの抜擢されてたよね。確か。諸葛亮さんも、登用していきなり軍師と用いられたから、実質は大抜擢中の大抜擢以外の何者でも無いよね。」
愛原「ソイツが普通に昇進していくのを待っていたら、その前に組織が滅びかねない。あるいはそんな条件で雇おうとしても、まず登用に応じてくれるはずがない。そんな時に抜擢という手段が用いられる。」
逆沢「けど抜擢された方はそれでいいかも知れないけど、周りの人間は面白くないと思うわ。自分達は通常の昇進システムに従って、地道に努力して、時間をかけても一歩一歩昇進していってるのに、自分達よりもはるかに実績に劣るソイツだけがいきなり自分達の頭を飛び越して、自分達と対等(もしくはそれ以上)のポストに収まろうものなら。」
鼎「大抜擢された人材は、大体、嫉妬される事になるよね。」
逆沢「そりゃ当然だわ。ちゃんとした実績があって、その上で昇進を果たした人間に対してなら納得もできるだろうけど。その抜擢された人材には、組織のメンバーを納得させるだけの実績が全くない状態な訳だから。ぶっちゃけ、そいつが実際に役に立つかどうかすら、全然分からない訳だし。」
愛原「そう。その抜擢された人材が、実際に役に立つかどうかは、ある意味、賭けになる。抜擢した人間の人物鑑識眼が試される展開になるというか。もちろん、勝敗は兵家の常というのがあって、どんな優れた人材でも失敗するときは失敗するし、逆もあるので、たまたま抜擢した直後の仕事で結果が出ても、それだけでその人の人物鑑識眼が正しかったか否かを判断するのは危険だが。」
鼎「そういえばとあるプロ野球漫画で、オープン戦のシーズン中にライバルチームの監督が【特定ピッチャーに対してわざと三振を繰り返すよう選手達に指示をする】シーンがあったよ。つまり、抜擢されたピッチャーが優秀であるように勘違いさせて、いざ本番ではボコボコにしてしまおうと。」
逆沢「なる程。本当は大したピッチャーでは無いにもかかわらず、それでもオープン戦で大活躍した実績があれば、それを頼りに相手の監督がそのピッチャーを重用し続ける展開も期待できるだろうしね。人間というのは、自分の人物鑑識眼を信じたい生き物だから、いざ本番で抜擢したピッチャーが打ち込まれても、【オープン戦であれだけ活躍したんだから、今回打ち込まれても、これはたまたまに違いない。次こそはちゃんと抑えてくれるに違いない】とか思い込んで、いつまでも本番で我慢して起用し続けたり。」
愛原「せっかく抜擢した人材が、期待に反して全然活躍しなかったら、抜擢した上司のメンツは丸つぶれになるからな。だから自分のメンツを守りたいと思うような性格の上司の場合、あれこれ理屈をつけて自己正当化を図ろうとする。そしていつまでも、抜擢した人材を重用し続けて、さらに傷口を広げるケースも珍しくない。」
鼎「でも自分のメンツにこだわってそういう不毛な人事起用を続けていると、敵をますます利するわ、味方の不満も高まるわ、いい事は何もないよね。」
逆沢「正規の昇進システムに従って出世した人物が失態を犯しても、仕方がないとは思えなくもないけど、横紙破りの形で他のメンバーを差し置いて、異例の大抜擢という名のひいきをされた人材が失態を犯そうものなら、【ざまあみろ】と思う味方が出てもおかしくないし、そうなると味方の組織自体もギクシャクしそうだしね。」
愛原「抜擢された人材が期待に応えられない展開は最悪パターンの不幸だが、逆に期待に応えたとしても、それで組織が上手く回る保証はない。その活躍がせいぜい及第点レベルに過ぎないなら、【その程度の成果でいいなら、俺でも出来たのに】と、本来、そのポストに座る予定だった者達の不満が間違いなく高まるし、その活躍が大活躍レベルであっても、【生意気だ!】と感じる者は一定数必ず出るからだ。」
逆沢「まぁどう転んでも、嫉妬心で組織がギクシャクするのは避けられそうに無いわね。諸葛亮や陸遜レベルの大活躍でもすれば、無理矢理周囲を納得させることもできるだろうけど。」
愛原「そう。大抜擢されるからには、並の活躍ではお話にならない。並の活躍でいいなら、それなりの実績を重ねて正規の昇進を果たした人間に任せた方が、周囲の軋轢も少なく済む分だけマシだ。まして大抜擢された人材が失態でも犯そうものなら、上司のメンツも潰れるし、組織も大荒れになるし、大変な事になる。」
鼎「けど、それでもなぜか、誰かを抜擢したがる上司というのは、割と多そうな気がするけど、これは気のせいかな? 現実世界でも、ファンタジーでもそうだけど。」
愛原「ファンタジー世界の場合は、有能な上司キャラクターとしての見せ場を作る為に、使用されるケースが多い。抜擢された新キャラクターが活躍すれば、その新キャラクターもそうだが、その上司キャラクターの有能性も、作品内で強くアピールする事が出来るからだ。」
逆沢「けど抜擢されたキャラクターが、逆に致命的な大失態を犯す展開も多いけどね。」
愛原「その場合は、その上司キャラクターが無能という事を示す上での好材料として機能する。たとえば政府が抜擢した人材がことごとく失態を犯せば、その政府自体が無能の集まりという証明になるだろうし、特定の上司が抜擢した人材が不祥事でも起こせば、その上司キャラクターは無能なんだなという事が、読者やプレイヤーにも否応にも伝わるからな。」
逆沢「その上司キャラクターが、どんな人材を抜擢するかによって、有能キャラか無能キャラかが決まるって事ね。」
愛原「あと抜擢という作業自体が、いわゆる横紙破りである為、その上司の遵法意識や冒険心を示すパロメーターにもなる。無難主義の凡庸な上司キャラなら、どれだけ組織がまずい状態になろうとも、硬直した人事にこだわってしまうだろう。逆にスタンドプレー好きな上司なら、派手な抜擢を繰り返す可能性がある。また陰険で遵法意識も低い上司なら、自分の思い通りになるようなイエスマンの人材ばかりを抜擢したり、要所に配置したがる事だろう。」
逆沢「そういう陰険キャラは、ファンタジーよりも現実世界の方が多そうだわ。自分の立場を有利にするために、自分の息のかかった部下ばかりをやたら推薦したりみたいな。そいつに人事を任せていたら、いつの間にか、特定の学閥だけで幹部ポストを占められてしまったりとか。」
愛原「その手の陰険キャラクターが抜擢した人材は、有能無能という観点で言えば、平凡というか目立たないパターンが一番多い。周囲の目を引くような大活躍をする訳でもないが、上司のメンツを潰すほどの失態も犯さない。そもそも陰険キャラである上司自体が、腹心でもある抜擢した部下に対して派手な活躍を求めていないというか、ただ陰険キャラの影響力拡大の為にこっそり暗躍というか、協力する事だけを求めているというか。だから業務に関する能力としては、本来そのポストに座るべき人物と比べて、大差ない事も珍しくない。」
逆沢「業務能力を買われて抜擢された訳ではなくて、忠誠心を買われて抜擢されたタイプという事かな? コイツなら俺を裏切らない。コイツなら俺に反対する事はない。コイツならちゃんと忖度して俺の意のままに動くだろう。みたいな感じで。」
鼎「自分の思い通りにならない特定の部署を支配下に置くために、陰険なトップが腹心の部下をその部署のトップとして送り込むみたいなシーンは、現実でも物語でも割とありそうだよね。」
愛原「現実世界の抜擢として、一番多そうなパターンかも知れんな。通常の人事のままだと、自分の思い通りにならない組織は、ずっとそういう組織のままで継承されていく事も多いが、そこに自分の息がかかった部下を無理矢理ねじこむ事で、組織の体質も無理矢理変えようとするパターンというか。」
逆沢「無理矢理ねじ込まれた側からしたら、たまったものではないわね。そういう抜擢人事は。」
愛原「どれだけ好意的に解釈しても、抜擢人事というのは、そういう側面を持っているけどな。本来、そのポストに就くはずの人を無理矢理押しのけて、別の人をそこにねじこむのが抜擢な訳だから。少なくとも、押しのけられた側の人からすれば、動機が何であれ【お前は俺にとって都合が悪いから、無理矢理お前を椅子から排除して、より俺にとって都合のいい奴をそこに座らせることにしたぞ!】と宣言されたのと変わらないし。」
逆沢「どれだけもっともらしい理由を付けても、抜擢人事である以上、誰かからの不満や反発は避けられないという事ね。」
鼎「歴史物とかだと、抜擢人事というと、カッコいいイメージもあるけど、現実はそう簡単ではないという事かな?」
愛原「歴史物だと、我々は結果を知っているからな。織田信長が、羽柴秀吉や明智光秀や滝川一益といったヨソ者を抜擢し続けた事でさすがという気になるが、それはあくまで抜擢された彼らによる活躍を、後世に生きる我々が知っているから。」
逆沢「スポーツの世界でも、普通に抜擢人事ってのはあるけど、これもどっちかというと期待させるイメージで、少なくとも悪いイメージは少ないけどねー。」
愛原「スポーツの世界における抜擢人事というのは、基本的に状況がヤバい時に行われるからな。今のままでは、低迷から抜け出せないとか。ロクな人材が見当たらないとか。そういうヤバい状況の時に行われる抜擢は、大体好意的にとらえられる。というか、元々ロクな人材が見当たらない時に、未知の戦力に賭けるというのは普通に選択肢の一つであって、厳密には抜擢ですらなく、順当な人事だろうけどな。もちろん未知の戦力ですらなく、ただの駄目な戦力に全てを託そうとするなら、それは危険な抜擢人事となるだろうが。まぁいずれにしろ、スポーツの世界とか、歴史の世界では、結果が全てであり、結果を追い求めての抜擢人事なら、おおむね正当化されやすいし、それが間違いだとも思わない。政治の世界とか社内での権力闘争でみられるような、業務での結果ではなく、特定の誰かへの忠誠が考慮されての抜擢人事なら、かなりどす黒く胸くそ悪いものになりがちだが。」
逆沢「でも歴史物における抜擢人事でも、見た目は業務での結果を追及した真っ当な抜擢人事でも、必ずしもそれだけとは言えなそうな側面もあるんじゃないの? 当時の時代における現実世界でもある以上は。」
愛原「リアルでの抜擢人事は、【自分にとって都合のいい人材を無理矢理ねじ込む】為に行われるケースが大半だと思うが、この部分に関しては、織田信長や武田信玄らもおそらく同様の事を考えたと思われる。当時の大名の多くは、周囲を先祖代々の重臣に囲まれてて、自分にやりたい事があっても、その先祖代々の重臣に反対されて阻まれる事も珍しくなかったから。だから織田信長なら、林や佐久間といった重臣達の影響力を削ぐ為に、新参の秀吉・光秀・一益らを抜擢したり、赤母衣衆・黒母衣衆などのメンバーを重用する事で、積極的に歴代の重臣達の影響力を削いでいった。武田信玄も、お気に入りの部下を名門家である馬場氏なり、あるいは内藤氏や高坂氏を名乗らせる事で、本来もっとマイナーな家格で重臣にまで引き上げるのが困難な彼らを一気に重臣ランクにまで引き上げた。」
鼎「有能だから抜擢したというよりは、お気に入りだから抜擢したという側面も多少はありそうだよね。お気に入りがたまたま有能だったとか、有能な人材が元々好みのタイプだったという解釈もできそうだけど。」
愛原「この手の子飼いの将は、先祖代々の重臣達と違って、権力の後ろ盾を持たないから【主君に嫌われたら終わり】という事で、高い忠誠心が期待できた。つまり何かと主君に異議を唱えがちな先祖代々の重臣と異なり、意のままに動く事が期待できるだけでも、主君にとって都合が良かったという側面もある。徳川家康が、先祖代々の三河衆よりも、遠江出身の井伊直政を重用したり、上杉景勝がお気に入りの部下に名門直江家を継がせて直江兼続と名乗らせた上で重用したのも、同様の理由だろう。出自不詳の斉藤道三や松永久秀があれだけの権力を持てたのも、もしかしたら【権力の後ろ盾を持たない新参者】としての彼らを子飼いとして重用するメリットを、それらの主君が感じたという側面もあるかも知れない。」
逆沢「【自分の言うことだけを聞く部下】というのが、欲しかったのかもね。先祖代々の重臣には、そこまでの忠誠心はとても期待できないけど、権力の後ろ盾がない新参者なら、自分の寵愛を失ったらどうしようもない以上、自分の言う事だけは絶対に聞くだろうという期待も持てそうだし。そしてそういう子飼いの部下を、扱いにくい既存の重臣に替わる新たな重臣にまで何としても引き上げたいと。」
鼎「でも結果としては、抜擢されたはずの明智光秀さんや松永久秀さんらは、後にいずれも主君を裏切っているよね。秀吉さんや道三さんらも、独立後は主家を思いっきりないがしろにしてるし、とても高い忠誠心があったようには思えないけど。」
愛原「抜擢された直後時点においてはまだ自分が持つ権力も脆弱で、主君に嫌われたら終わりというか、だから絶対的な忠誠を誓わないとならない立場だっただろうけど、先祖代々の重臣達を上回る程に絶大な権力・・・・(主家をないがしろにしても耐えられるだけの強固な権力基盤)・・・を整えたら、もう忠義者としての仮面をつけておく必要はないという事かも知れない。武田信玄に絶対的な忠誠を誓っていた武田四名臣達にしても、武田信玄が亡くなる頃には揺るぎない重臣としての立場を手に入れて、かつて信玄が内心ウザく思っていたであろう先祖代々の重臣的ポジションに就いてたから、後継者である武田勝頼には嫌われていたみたいだしな。」
逆沢「ああ、なる程。かつて信玄さんが父親の代から続く、口うるさい先祖代々の重臣を内心で煙たがって四名臣に代表される子飼いの将を厚遇したように、武田勝頼もまた父親の代の重臣だった口うるさい四名臣を煙たがって、跡部や長坂といった子飼いの将を新たに厚遇しただけという事ね。因果は巡るというか。さすがは親子。やることも全く同じというか。ただ生まれた時代が違ったせいで、大きく明暗を分けただけで。」
鼎「そういえば信玄さんからみて、先代からの重臣である板垣さんや甘利さんは上田原の戦いで戦死し、勝頼さんからみて先代からの重臣である山県さんや馬場さんや内藤さんも長篠の戦いで戦死してるけど、もしかしたらどちらも、当代の主君にウザがられている老臣となった自分に絶望して、半分自殺のような形でヤケクソの突撃して戦死したのが真相なのかな?」
愛原「その辺は妄想の域でしかないが、先代からの重臣をウザく感じて、自分だけの子分を重用したい気持ちは、信玄親子や織田信長だけの気持ちではないだろう。秀吉だろうが家康だろうが、他人の手垢が付いていない子飼いの将をひいきしたい気持ちは、誰もそれなりに持っているのかも知れない。」
鼎「とすると何かにつけて明智光秀さんをイジメていたとされる織田信長さんも、実はかなり光秀さんの事を可愛がっていたのかな?」
愛原「明智光秀は、織田信長よりも6歳も年上なので、可愛がっていたという表現はどうかと思うが、少なくとも最も重用していたのは間違いないな。織田信長にとって最大級のピンチの一つである金ケ崎の退却戦で織田信長は、秀吉と光秀に危険なしんがりを任せているが、無事に二人が帰還した直後あたりから、二人に対する信長の抜擢度合いは一気に高くなっていく。まず念願の近江統一のあと、秀吉に今浜(長浜)城と北近江半国、光秀に坂本城と南近江半国を与え、この時点で既に、この二人が織田家のニューホープして確定している。そして織田信長が南近江に安土城を建設し、そこに拠点を移した事で、光秀は首都の知事と近衛軍団長を兼任したような立場になり、実質的に信長政権の筆頭重臣となる。もちろん光秀も、親族を織田家繁栄の為の政略の具にしてもためらわない程の忠勤をみせてたし、当時の時点で、光秀以上の忠義をみせた家臣も、織田家にはいなかっただろうから、忠誠心の観点からしてもこれはまともな人事だろう。」
逆沢「秀吉とか、草履を暖めたとか、信長の孫を養子に迎えたとか、ゴマすり系の忠義エピソードは色々残ってるけど、よくよく考えたら、犠牲を払ってはいないもんねー。その点、光秀は、自分の母親を人質に出したり、自分自身の娘や筆頭重臣の娘も政略結婚に出したりとか、とてつもない犠牲を出してるし、よくよく考えたら、光秀って忠臣中の忠臣なのよねー。」
愛原「だから信長も安心していたのだろう。本能寺の変で【光秀は、信長親衛隊のいない隙に信長を襲った】という主張もよくみるが、これはおそらく正しくない。明智光秀隊こそが首都の警備部隊も兼ねてた訳だから、その気になれば光秀はおそらくいつでも信長を討てたという方がむしろ正しいだろう。ただ人質として出した自分の母親を平気で見殺しにする裏切りをしたり、筆頭重臣の娘が嫁いだ長宗我部家を攻める決断をしたりなど、明智光秀の忠誠心を踏みにじるような行為を連発する信長に愛想が尽きていたタイミングで、毛利家攻めに参加しろという命も受けたものだから(しかも首都である南近江や丹波から出雲・石見への転封も示唆されていたともされる)、今を逃せば信長を殺す機会は永遠に失われると感じて、衝動的に決起しただけに過ぎないだろうというか。」
鼎「信長さんは、【光秀さんだけはどれだけひどい目に遭わそうが、絶対に俺を裏切らないだろう】という確信もあったのか、平気で光秀さんの心を踏みにじる行為を続けたのが、最後の最後で仇になった感じかも知れないよね。」
逆沢「信長が光秀を折檻するエピソードは色々あるけど、いじめっ子の心理だったのかねー? だったら転封の話も、光秀を不安にさせる為のイジメの一環で、本当は織田家一有能で便利すぎて、しかもどんなひどい仕打ちをしても絶対に裏切らない(はずの)光秀を首都の警備から外す事なんて、本音では全然考えてなかったかも知れないわね。そうでなくても信長は、過去に何度も裏切られている上に心配性だから、(忠義と能力両面で)信用できない人間に首都の警備なんて任せるはずがないと思うし。」
鼎「仮に光秀さんを首都から引き離したとして、代わりが務まる人ってどれだけいるのかな? どんな間者や暗殺者も容易に寄せ付けない知謀と、軍団長クラスの将が仮に謀反を起こしても対抗できるだけの用兵能力と、首都の政治経済や治安維持も安心して任せられる政治手腕があって、かつあの疑り深い信長さんが信用できる程の忠義の臣なんて、ほとんどいないと思うけど。」
愛原「だな。信長は、ことある毎に光秀を折檻したり痛めつけたりもしてたかもしれないが、その一方で誰よりも光秀を信用していたような側面もみられる。本願寺攻めでも、朝廷との折衝でも、武田家へのトドメの遠征でも、信長は常に光秀をそばに置き続けていたからな。まぁ光秀が近衛兵の団長としての役割も担っていたならば、主君のボディーガードとして彼が常にそばにいるのは当たり前と言えば当たり前の話だが。」
鼎「そこまで内心で光秀さんを信用していたなら、イジメるような真似をしなければ良かったのに、それでも忠誠を試すような真似を繰り返さないと不安だったのかな? 過去に何度も裏切られて、人間不信でもおかしくない信長さんだけに。」
愛原「信長は、光秀だけでなく、他の誰に対しても、イジメ同然の行為でもって人の忠誠を試すような真似を、割と平気で行っていたからな。荒木村重に対して刀で刺した餅を食えと強要したり、新たに仲間に加わった松永久秀を紹介する際に【この老人は常人には出来ぬ天下の大罪を三つ
(主君・長慶殺し、将軍殺し、大仏焼き討ち)も犯した】とわざわざ侮辱的な表現を用いたり、同じく信長にいち早くよしみを通じた黒田官兵衛に対しても、故意に援軍の派兵を遅らせて困らせたりとか。」
逆沢「忠誠を試すような真似をした結果、かえって部下の忠誠心を失ったとすれば、こんなに残念な話はないわね。まぁ世の中には、愛を試す為にわざと冷たい態度を取るみたいな人も割といるそうだから、信長がそういうタイプだったとしても違和感はないけど。」
鼎「結果的に信長さんは、荒木村重さんにも松永久秀さんにも裏切られたけど、それでも誰一人として本能寺の変みたいな奇襲を行って信長さんを殺そうとしなかったのは、やはりボディーガードとして明智光秀さんが鉄壁のガードをしていたから無謀と思われたのかな?」
逆沢「ま、明智光秀みたいな完璧超人がガードに徹してたら、いかに松永久秀や荒木村重クラスでも、とても信長を暗殺はできないかもね。で、信長自身も光秀がガードに徹している以上は無防備でも安心と、高をくくって本能寺で寝ていたら、鉄壁のガードを任されていたはずの光秀自身に襲われてあえなく絶命と。自分自身がガード担当なら、誰にも邪魔されずに信長を直接攻撃する事も可能だろうし、そう考えれば全てがつながるわね。」
愛原「本能寺の変の当時、はじめから信長親衛隊なんてものは、いなかったと思う(あるいは光秀隊自体が親衛隊を兼ねていた)。仮にいたら、そいつらはその頃どこで何をしていた?という話になるし、誰がその兵を預かっていた?という話にもなるし、その兵は本能寺の変の後、どこに消えた?という話にもなるからな。はじめから信長親衛隊なんてものは居なかったというか、光秀自身が信長親衛隊の隊長であり、その隊長を信じていたからこそ無防備でいられたし、その首都も安心して任せられた。しかし部下の忠誠心を試さずにいられない強迫性レベルの心配性というか人間不信が、光秀と信長自身を追い詰めてしまったような気がしなくもない。」
鼎「信長さんだけに限らず、秀吉さんもそうだし、世界レベルでも天下を握った人は、大体、功臣粛正も躊躇しない程の人間不信に陥る傾向があるみたいだけど、すごく残念だよね。」
愛原「その結果、自分の寝首をかけるだけの優秀な能力の持ち主はむしろ警戒されて、自分よりも少し馬鹿だけど、忠誠心だけはやたらありそうな部下だけを信用して抜擢したがるようになるとすれば、結構悲しいわな。」
逆沢「もしかしたら稲田朋美を重用しすぎた安倍晋三も、そんなタイプだったのかな♪」
鼎「馬謖さんを重用しすぎて失敗した諸葛亮さんは、【泣いて馬謖を斬る】と同時に自身にも3段階降格も課したけど、安倍さんの場合は、稲田さんを最後まで擁護して自分自身にも一切処罰を科さなかったけど、これは時代の違い? 日中の文化の違い? それとも安倍さんと諸葛亮さんの考え方の違いなのかな?」
愛原「安倍首相に関しては、抜擢の基準が極端に好き嫌いに偏ったタイプとしか言いようがないな。稲田さんは大好き。自分の事はもっと大好き。パンツ大臣や萩生田はそれなりに大好き。今村前大臣など過去にさっさとクビを飛ばしてきた人達はそれ程でもない。豐田真由子や中川俊直は全然関心無いから自民党から速攻で追放。籠池理事長も嫁の仲良しであって自分にとっては他人だから速攻で尻尾切り。加計理事長は自分の仲良しだから絶対に守る、みたいな感じで。まぁ安倍総理も、歴史上の人物にならってカッコよく抜擢人事をやってみたつもりかも知れんが、織田信長なり武田信玄なり、劉備や孫権にしても、彼らは英雄であり、凡人が簡単に真似できるものではない。」
逆沢「信長や信玄クラスの大英雄なら、常に警戒しなければならない程に、自分よりも優秀な人材なんてそうそういないだろうから、安心して優秀な人材を抜擢できるだろうしね。」
鼎「それ以前に、優秀な人材を見抜いたり、そういう人に忠誠を誓わせたりできるだけの器自体、普通の人にはないよね。凡人が諸葛亮さんの家を訪れても、まず彼を登用する事は不可能だろうし、まして彼がそれだけの価値がある逸材とも感じられないだろうし。」
愛原「というか、それ以前に、秀吉や光秀や武田四名臣クラスの人材自体、そこらにゴロゴロしてる訳がないからな。そういう逸材と巡り会うにはとてつもない運か、あるいはそういう逸材を引き寄せるだけのカリスマ性か、もしくは凡人を逸材に育て上げられるだけの育成力のいずれかが必要になる。そしてそれが可能なのは、それこそ信長や信玄クラスの英雄だけだろうと思われる。」
逆沢「秀吉や光秀みたいな人間が、会社や組織にゴロゴロしてたら、逆に怖すぎるわ♪」
愛原「そう。元クラスメートの中で、一人二人、wikipediaに名前が掲載される者がいれば御の字というのが現実であり、抜擢に応えられるだけのスゴい奴らが世の中にゴロゴロしてるはずがない。まして自分自身が信長や信玄に準じるレベルの英雄であるはずもないだろう。その現実を無視して、無闇に抜擢人事なんて行うと、稲田前大臣ほどまではいかなくとも、とても期待した成果も得られず、逆に恥をかかされることになる。人間というのは、自分の【人を見る目】というか、人物鑑識眼を過大評価する傾向があるが、【自分が気に入った人間なんだから、きっと素晴らしい人材に違いない】なんて思い込むと、大体ロクな展開にならない。むしろ詐欺師のいいカモになるだけだ。」
鼎「逆にこちらの嫉妬心を煽るほどにムカつく人間の方が、余程【能力的もしくは人格的に優秀な人材】というケースの方が多いかも知れないよね。本人自身に、それが嫉妬という自覚があるとは限らないけど。」
逆沢「人間は嫉妬深い生き物だから、自分よりも格下というか、無能な人間ほど安心感や好感を抱き、逆に自分よりも人格的に優れていたり、能力的に秀でている人相手に危機感を抱くところがあるからね。確かに自分が気に入った人間であるほど、何らかの部分で欠陥があって、仮に抜擢してもとても大きな仕事ができそうにないというケースはあるかもね。」
鼎「そうでなくとも抜擢人事は、必ずと行っていいほど、嫉妬や反発も産むし、そうなると足も引っ張られやすくもなるし、並大抵の人を抜擢したところで、とても上手くいくものではないよね。」
逆沢「安倍総理って、稲田朋美の他に、松野博一や下村博文らを安倍四天王として指名したらしいけど、お前、人の見る目なさ過ぎやろと本気で思ったわ。萩生田とか世耕とかもロクなもんじゃねえし、菅官房長官も、上から目線で侮辱的な言動が多いから、無駄にヘイトを貯めやすい点でどうみても官房長官向きじゃないんだけど、骨格とかいって全然外す気も無いし。」
愛原「抜擢というのは、順当な人事ではまだ到底届かない立場の人を、人事権を乱用して無理矢理そのポストにつけさせる行為であるから、どうしても博打になる。そして誰でも務まるようなポストならまだ問題は少ないが、経験や専門スキルが必要なポストでこれをやると、大抵ロクな事にはならない。我々街中の凡人を、プロ野球の先発投手として抜擢したらどうなるかくらい、簡単に想像できるようなもので。」
逆沢「ストライクがそもそも入らないだろうし、それ以前にキャッチャーミットまで、まともにボールが届かないかも知れないわね。仮にちゃんとストライクが入るレベルであっても、それだけならボカスカ打たれまくるだろうし。」
鼎「一度も国会で答弁する機会が無い(or官僚が書いた答弁書を棒読みするだけで事足りる)くらいマイナーな大臣ポストなら、(失言などの余計な真似さえしなければ)誰でも務まるかもしれないけど、専門性のある部署でうかつな抜擢人事をやると、大やけどをするハメになるって事だよね。」
逆沢「世の中には、誰でも務まるような仕事でも、余計な事をして台無しにするのもいるけどね。」
愛原「スタンドプレーが好きそうなキャラとかに多そうだな。だがそういう奴でないと、わざわざ抜擢する意味がないという側面もあるかもしれない。というのも地味で普通の仕事で構わないなら、わざわざ抜擢しなくても既存の人材で間に合う事の方が多いからだ。地味なキャラクターであっても、それでも抜擢する意味があるとすれば、それは既存の人材が余程ヤバい奴であるか、もしくは陰険な奴が勢力拡大を狙って腹心を送り込むパターンくらいしかないと思われる。」
逆沢「横紙破りのような形で誰かを抜擢すれば、まず間違いなく誰かからの不満や嫉妬を買うのに、それでもわざわざ抜擢というハレーションを生む行為をするからには、それだけのメリットが必要だろうしね。」
愛原「【このピンチを切り抜けるには、抜擢しかない。周りの連中の不満や嫉妬なんか、気にしてる余裕はない。というか彼ならば、周囲がどれだけ反発しようがきっと突破して成果を出してくれるだろう。】という消極的理由か、【気に入らない奴の勢力を弱める為に、この抜擢は必要だ。それで元々気に入らない連中がさらに不満の声を上げても、むしろ望むところだ。】という嫌がらせ的積極的理由か、どっちにしろ何らかのメリットがないと抜擢なんてやってられない。まぁ前者の場合は、周囲の不満や嫉妬というマイナスを打ち消す以上の結果を出す必要があるが、後者の場合は、元々嫌がらせが目的という事もあり、(送り込んだ人材が余程の問題児でも無い限り)抜擢に成功した時点で、半分以上目的を果たしているとも言えるけどな。」
逆沢「政治の世界や、大会社の権力闘争の世界で、醜い抜擢劇が相次ぐのは、狙っているポストに腹心を抜擢できた時点で、目的の半分以上を果たせているからか?」
鼎「そのポストに抜擢して何をやらせるかではなくて、そのポストを抑えること自体に意味があるってパターンかな? たった一つの小選挙区当選枠ポストを取って何をやるかではなく、当選枠をゲットする事自体が目的化してるみたいな。」
愛原「こういう政治的な動きをする奴が、人事を壟断するようになると、大体組織はムチャクチャになる。本来なら【優秀な人材を抜擢することで、優れた成果を出す】形になるのが理想だが、【組織に抜擢してもらう為に、人事権を握る上司にゴマをする】部下だらけになるからだ。数日前に、福田康夫元総理がインタビューで同様の趣旨の発言をしていたが。」
鼎「福田元総理いわく、最近の忖度文化は、日本自体を危うくすると警告していたよね。【自民党が潰れるときは、役所も一緒に潰れる。自殺行為だ】とも。官僚達が人事権を握る政府に媚びを売るようになると、政府が腐敗した時、官僚も一緒に腐敗して、浄化作用が働かなくなるみたいな。」
愛原「組織自体が、上司にゴマをするような人材ばかりになると、誰を抜擢しようが全く状況が改善せず、福田元総理のいう通り、組織にとっての自殺行為にしかならない。せっかくここ一番のピンチを乗り越える為に抜擢しようと思っても、肝心の候補の人材が、自分を良く見せようとゴマをするような人材ばかりだと、本当に使い物になるかどうか判断が全くつかなくなるというか、まともな人材が残っていない可能性も高いからな。またそういうゴマスリタイプの人材は、自分を良く見せる技術だけは高いから、全く成果が出てなくとも、別の仲間のせいにしたり、嘘の報告をしたり、場合によっては自分のイエスマンであらかじめ組織を固める事で、組織を乗っ取って好き放題始めたりする可能性もある。」
逆沢「松永久秀とか斉藤道三とか、あるいは秀吉らにしても、なんとなくそんなイメージあるわ。主君にしてみれば高い忠誠を期待して子飼いとして抜擢したつもりかも知れないけど、実際は忠義者とは正反対のゴマスリタイプで、主君相手には忠義者の仮面つけていい顔しながら、裏で主君をも凌駕するような権力を着々と築いているみたいな。」
鼎「忠義を基準に人材を選ぶようになると、狸の化かし合いみたいになりそうだよね。抜擢してもらう為に忠義者のふりをしてゴマすったり忖度したり。その裏で自分も着々と権力を蓄えて、自分にとっての腹心をあちこちに配置したり。でもその腹心も実はこっそり下克上を考えていて、その日のために自分の腹心を着々と要所に派遣して。でも実はその腹心も・・・。」
逆沢「どこまで行くねん。永遠にループやないか♪」
愛原「もうそうなると、能力なんか完全にそっちのけだな。あるのは打算。常に誰かにゴマをすりながら、どこかで手のひらをひっくり返すタイミングを考えてる、忠義者のふりをした悪党だけが支配する世界というか。もちろん根がそんなロクデナシだから、(上司に喜ばれるか、自分達の利益になるなら)不正も躊躇わず行えるし、ライバルも卑怯な手で蹴落とせるだろうし。」
鼎「そうなると、人事システムや昇進システム自身が、体をなさなくなるよね。元々は、変な人間が重要なポストを占めたり、メンバーの嫉妬や不満が出にくいようにという配慮も込めて、そういうのもシステム化されてるのに、人事権のある者が勝手に自分好みの人間だけを抜擢し始めたら。周りの人達も、真面目に頑張るのがアホらしくなって、誰かに媚びたり忖度する事しか考えなくなってしまいかねないし。」
愛原「人事システムや昇進システム自体も、放っておくとどんどん硬直したり腐敗していくものだから、適度に抜擢という要素も入れてシャッフルする意味は大きいんだがな。だが抜擢というのは、ここぞの場面でやるからこそ効果があるのであって、それが普通になるようではいけない。まして人事権者が【アイツは俺に逆らったから見せしめだ!】な事をやり出すと、みんなが人事権者の顔色ばかり伺って忖度ばかりするようになり、忠義者のふりをしたゴマスリの悪党だらけになってしまう。そして肝心の仕事の成果には、誰も興味を示さなくなる。」
逆沢「野球のピッチャーは、本来相手の打線を抑えるのが仕事なのに、監督のご機嫌ばかり伺って、監督の趣味の事を調べたり、監督が嫌いな人間の悪口ばかり考えるようになって、まともに練習しなくなったら、やがて野球チーム自体がボロボロになってしまうようなものね。」
愛原「そう。野球選手に必要なのは、相手チームに勝つスキルを磨くことであって、監督への忠誠を誓う事では決してない。もちろん野球の世界だけでなく、一般企業でも、役所や政治の世界でも何でも同じ。上司に忠誠を誓ったり、上司に媚びるのが仕事であるはずが無い。それを勘違いさせるような人事は決して許されない。人事権者は、忠誠を第一に抜擢などを考えてはならないし、またそういう人間に人事権を与えてはいけない。」
逆沢「戦国時代における大名家は、ある意味、大名の私物だから、自分への忠誠を第一に抜擢をやっても多少はアリかもしれないけど、今の日本はそうじゃないからねー。野球チームが監督の私物ではないように、企業も社長一人の私物ではないし、政府や役所なら尚更だしね。人事権を振りかざして、自分への忠誠を強要するのは権利の濫用でしかないと思うわ。」
鼎「そうでなくても、稲田さんを最後までかばい続けた安倍総理のように、自分が抜擢した人材がどれだけミスを重ねても、最後まで擁護しようとする人もいるだろうし、そうなると、抜擢した人間も、抜擢された人間も、その人達によって巻き込まれた関係者や大衆も含めて、みんなが不幸になるから、抜擢には慎重でありたいよね。」
愛原「能力を見込んでの抜擢なら、そいつに能力が無いと分かった時点で、すぐに罷免する事も可能(但し、抜擢した人間も任命責任は負うべき)だが、忠誠を見込んでの抜擢だと、能力的に微妙でも忠誠自体に揺らぎがない限り、容易に罷免できず、面倒くさい事になる場合があるからな。」
逆沢「任命権者が自分の間違いを素直に認められない困った性格の場合、さらに面倒くさい事になるだろうし。」
愛原「ファンタジーなら、そんなダメ組織の典型として扱われるだろうな。愚かな君主によって抜擢された無能な防衛軍長官が不様な敗戦を続けても、愚かな君主は自分のメンツと、可愛い子飼いの防衛長官の将来にこだわって、なかなか罷免の決断ができない。そして他の幹部達も、君主の機嫌を損なう事を怖れて忖度して、誰一人として防衛軍長官の罷免を献策できず、むしろその防衛長官を色々理由を付けて擁護するばかり。そうこうする間にさらに戦況は悪化し、ついに首都で歴史的大敗まで決してしまうみたいな。」
鼎「愚かな君主に人事権を掌握されたのが、最大の悲劇といえるかな? その防衛軍長官も、もしももっと時間をかけて正規のルートで昇進していたなら、もっと優れた指揮官になってたかも知れないし。でも経験不足のまま無理矢理抜擢されてしまったから、そんな将来の可能性も潰されてしまって。他の幹部の人達も、愚かな君主のご機嫌を取る事しか出来ないというか、そんな人しか抜擢してもらえない以上、誰も罷免を献策できなくても仕方ない気もするし。」
愛原「本来の抜擢は、むしろ王様(人事権者)の機嫌を損ねても、ピンチを救えるような人材を抜擢するような形で行われるべきものだ。大体、組織なんてものは、腐敗してくると王様自身が抜擢なんてしなくても、勝手に王様の意を忖度して動くような人材ばかりであふれるようになるからな。もちろん面従腹背なので、裏では王様を傀儡化したり寝首をかく事を企んでいても不思議はないが。」
逆沢「社長自身が直接サービス残業の指示をしなくても、中間管理職が勝手に忖度してサービス残業の指示をしたり、一社員が自主的にサービス残業をするようになるようなものね。もちろん心の底から社長に忠誠を誓っている訳ではなく、面従腹背で仕方なくサービス残業をしてる者も多い状況だろうけども。」
愛原「そういう疲弊・腐敗した状態を救える者がいるとすれば、それは誰かのイエスマンではない。むしろトップ(人事権者)自身ですら考えもしないようなアイデアと実行力をもった者だ。そしてそういう者を抜擢できた時、組織は生まれ変われる。」
逆沢「トップの言いなりの人間が、トップが支配する今までの体制を大きく変えて組織を立て直すなんてできっこないから、そういう意味でも、ある意味でトップにも逆らえる器量をもった人間こそが、むしろ抜擢するにふさわしいという事かな?」
鼎「トップ自身にも、すごく度量が求められそうだよね。今まで自分達がやって来た方法を否定されても、受け容れられる度量というか。まぁ今までやって来た方法が通用しなくなってるからこそ、抜擢による大変革が必要になってるのだろうから、今までの自分を否定してもらわないと困るという部分もあるだろうけど。」
逆沢「阪神タイガースの球団経営サイドが金本監督に託した超変革も、まさにそういうものらしいわね。本来の人事権者は、あくまで金本監督を抜擢したフロント側なんだけど、フロント側は別に金本監督に盲目な忠誠を求めている訳ではなく、むしろフロントが金本監督に協力するから、何とか球団を立て直して欲しいと頼んだ形になっているというか。その流れで掛布二軍監督が誕生したり、実際に色々変革された部分もあるらしいけど。」
愛原「諸葛亮を招いた劉備も、諸葛亮の知恵を借りて今までの冴えない状態から生まれ変わりたいと考えたからこそ、彼に大権を渡して未来を託したんだろうし。決して諸葛亮に盲目なイエスマンになる事を期待した訳じゃないだろうからな。」
鼎「抜擢とは、盲目な忠義者のイエスマンを抜擢する事で自らの権力基盤を強化するためではなく、今までのやり方を超える方法を模索・実行する為にそれが可能な人間を抜擢して託す為に行われるのが正道という形にまとめられそうだよね。」
逆沢「自分に都合のいい忠義者を抜擢して、周りをイエスマンで固めるのは悪い抜擢。ピンチを乗り越えるために、今までに無い優れた新しい方法を構築・実行できる人間に託すのが良い抜擢。そんな感じになりそうね。」
愛原「もちろん、ピンチを救えるような優れた人材なんて、そう簡単には見つからないのが実情だが、それでも方向性が正しければ、そう反発を買う事はないだろう。金本監督に超変革を成功させる才があるかは分からないけど、それでも阪神タイガースを建て直したいと考えるフロントの方向性自体は支持されてるからか、今の所、反発も特にされてなさそうだし。」
逆沢「逆に安倍内閣の場合は、自分のお友達とか都合のいいイエスマンばかり優遇したり抜擢するなど、抜擢の目的や方向性自体がムチャクチャだから、支持率も急減したと。」
愛原「今(もしくは近い将来)が日本国にとっての大ピンチという状況であり、それを救う為に稲田朋美という人材の抜擢がどうしても必要という理由が分かりやすく説明されていれば、国民の反応も少しは違っていたかも知れないがな。」
逆沢「仮に今(もしくは近い将来)が日本国にとっての大ピンチ状態だとすれば、稲田朋美に日本国の将来を託さなければならないような状態に追い込んだ超無能なトップを更迭するのが先ね。誰かを抜擢する前に♪」
過去のたわごと | ||||
2017年 | 7月23日 | 誇りと傲慢 | ||
7月9日 | 傲慢とマウンティング | 6月25日 | 権威を利用するナイトども | |
6月11日 | 悪事プレイ(のススメ) | 5月28日 | 異界人(宇宙人)の干渉 | |
5月14日 | 集団の思考ルーチン | 4月30日 | 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン | |
4月16日 | 名声欲 | 4月2日 | 無言の圧力と忖度 | |
3月20日 | ロスト・ハイ・テクノロジー | 3月5日 | 破壊神の信者 | |
2月19日 | 一人称形式で見える視野の範囲 | 2月5日 | 歴史的人物の当時の評価 | |
1月22日 | 未来予測 | 1月8日 | 人相見(人物鑑定) | |
2016年 | 12月25日 | 商業レビュアー | 12月11日 | 成長戦略の目玉としてのカジノ |
11月27日 | パニック | 11月13日 | 生存ゲーム的なシチュエーション | |
10月30日 | 強敵感 | 10月16日 | 感情移入という視点からのキャラクターメイク | |
10月2日 | 供給過剰社会 | 9月18日 | 血筋 | |
9月4日 | 統一されるべき尺度 | 8月21日 | 暑さと寒さ | |
8月7日 | (優秀な)下っ端 | 7月24日 | 超便利社会=超疲弊社会 | |
7月10日 | 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者 | 6月26日 | 少子化社会という舞台 | |
6月12日 | 有事法制(緊急事態における法のあり方) | 5月29日 | 悪のセレブサロン | |
5月15日 | 成功者が成功後にやりたいと思うこと | 5月1日 | ゲーム世界とリアル世界の違い | |
4月18日 | 過去に戻ってやり直すということ | 4月3日 | 八百長 | |
3月20日 | 異邦人(外国人労働者) | 3月6日 | 陣形 | |
2月21日 | 功績泥棒 | 2月7日 | 三国志13をプレイ | |
1月24日 | 裏切り者 | 1月10日 | 善政家 | |
2015年 | 12月27日 | 精神〜命よりも大切なもの | 12月6日 | 独立戦争 |
11月23日 | ジャーナリスト | 11月8日 | 精神力 | |
10月25日 | 優しい指導者 | 10月11日 | 助けを求める人たち | |
9月27日 | 兵站 | 9月13日 | 善玉が起こした悪事や不祥事 | |
8月30日 | カイゼン | 8月14日 | 盗作・ゴースト | |
8月2日 | 表稼業 | 7月20日 | 正論を用いない説得工作 | |
7月5日 | ディストピア | 6月21日 | 財政破綻 | |
6月7日 | 防諜 | 5月24日 | サイコパス | |
5月10日 | 戦犯 | 4月26日 | ハト派とタカ派 | |
4月12日 | 不遇な先駆者 | 3月29日 | プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人) | |
3月15日 | 世界の管理者という名のラスボス | 3月3日 | 命令コマンド | |
2月15日 | 攻略本・攻略サイト | 2月1日 | お遊びコマンド | |
1月18日 | 精神異常状態 | 1月4日 | NPCの選択判断ルーチン | |
2014年 | 12月14日 | 男女キャラクターの比率 | 11月30日 | 不安と安心の役割 |
11月16日 | 現実主義者の正体 | 11月3日 | アイテムゲット | |
10月19日 | 真相にたどり着けない者 | 10月5日 | 挫折 | |
9月14日 | 嫌いだけど素晴らしい人達 | 9月7日 | 売れている作品と面白い作品の違い | |
8月24日 | 援軍 | 8月3日 | ブラゲとパケゲ | |
7月20日 | 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 | 7月6日 | ディスリスペクト(軽蔑・disり) | |
6月22日 | あやかり系主人公 | 6月8日 | 中毒 | |
5月25日 | 箱庭ゲーム | 5月11日 | ダブルスタンダード | |
4月20日 | 偽りの理想郷 | 4月6日 | 防御力 | |
3月23日 | 自分用ゲーム作り | 3月9日 | 育成する指導者、選別する指導者 | |
2月23日 | 忠誠 | 2月9日 | 変化するキャラクター | |
1月26日 | 一芸職人VS器用貧乏 | 1月11日 | 評判 | |
2013年 | 12月23日 | 身分制度 | 12月8日 | 陰謀 |
11月24日 | 秘密 | 11月10日 | 努力が報われるゲーム | |
10月27日 | ゲームの自由度について | 10月13日 | 出来の悪い二代目 | |
9月29日 | 怒り | 9月15日 | 撤退戦術 | |
8月30日 | ヒール(悪役) | 8月15日 | 覆水盆に返らず | |
7月28日 | 予知・予測 | 7月13日 | かつてのヒーロー | |
6月30日 | 覚醒(新能力発現・急成長) | 6月15日 | 犠牲 | |
6月3日 | 単独開発 | 5月19日 | ダメ人間 | |
5月5日 | 悪徳宗教を必要とする人々 | 4月21日 | 悪の連帯責任 | |
4月7日 | 3種類の立場からみた作品批評 | 3月24日 | 中立性を装った愚痴・悪口など(仮) | |
3月10日 | 人気対戦競技の条件 | 2月24日 | 幻想空間 | |
2月10日 | お金 | 1月27日 | 尊敬できる敵 | |
1月13日 | やる気・気合 | 12月29日 | ルール | |
2012年 | 12月15日 | 厨二病 | 12月2日 | 売れ筋 |
11月17日 | 改心 | 11月4日 | 議論 | |
10月21日 | 優秀な人材の起用・登用方法 | 10月7日 | 憎しみにとらわれた人達 | |
9月22日 | 友情やコネによる人事起用の危うさ | 9月8日 | 権力欲に取り憑かれた人達 | |
8月19日 | 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために | 8月5日 | 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い | |
7月29日 | 人が自ら死(自殺)を決意するとき | 7月15日 | 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク) | |
7月1日 | 選択肢があるということ | 6月16日 | 宣伝と人気 | |
6月2日 | ホンネとタテマエ | 5月19日 | コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話 | |
5月6日 | 鑑識眼 | 4月30日 | 平等と競争 | |
4月14日 | 公務員ヒーロー | 4月1日 | SF設定 | |
3月18日 | 情報収集 | 3月3日 | 原発考察 | |
2月19日 | プライド | 2月5日 | お笑い | |
1月22日 | ラスボスの処断方法 | 1月8日 | 創造→創作 | |
2011年 | 12月30日 | 独裁者 | 12月9日 | 二次創作品 |
11月27日 | 万人向けからマニア向けの時代へ | 11月13日 | 無敵能力の人たち | |
10月29日 | 正式名称 | 10月15日 | 利の人、情の人 | |
10月3日 | ポジティブ・ネガティブ | 9月16日 | 利権 | |
9月3日 | 借金 | 8月21日 | 何も変わらない事の恐怖 | |
8月5日 | 発信したいオタクと共感したいオタク | 7月25日 | 戦う地方、媚びる地方 | |
7月17日 | 充電期間 | 7月10日 | ひとそれのアンケート結果 | |
7月2日 | 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) | 6月21日 | 東日本大震災3 | |
6月5日 | 上司に反発 | 5月21日 | 修正する度量 | |
5月14日 | 挑戦する勇気 | 5月1日 | 調子 | |
4月17日 | 専門スキル | 4月3日 | 東日本大震災2 | |
3月18日 | 東日本大震災1 | 3月5日 | ネトウヨと不良キャラの共通点 | |
2月19日 | 信用ラインと警戒ライン | 2月5日 | 信じられない者ばかりの世界観 | |
1月23日 | 武器を交えない戦争 | 1月16日 | しゃべらない主人公 | |
1月7日 | 異世界に飛ばされた凡人 | 12月25日 | 後ろ向きな嫉妬心 | |
2010年 | 12月19日no2 | 人それのゲーム難易度 | 12月19日no1 | 社会人型キャラ |
12月11日 | 新作公開してから一週間 | 12月5日 | 新作ゲーム紹介 | |
11月20日 | 理想と現実 | 10月29日 | 新作公開予定 | |
10月18日 | 派閥 | 10月1日 | 仲間 | |
9月19日 | キャラクターイメージ | 9月6日 | 理想を持った人間。そうでない人間 | |
8月21日 | 革命後 | 8月8日 | 長編のオチのつけ方 | |
7月24日 | 勇者は世直しができるか? | 7月10日 | 全力集中プレイと長期戦略プレイ | |
6月27日 | RPGのチームバトル | 6月13日 | 傭兵団 | |
5月29日 | 相手の思考をよんでみよう | 5月14日 | 扇動する者、される者 | |
5月7日 | こっそりアンケート設置お知らせ、ほか | 5月3日 | 地方を主人公の舞台にしてみよう | |
4月17日 | コンピュータは人間を上回れるか? | 4月2日 | 政権交代から6ヶ月が過ぎて | |
3月22日 | フィクション | 3月12日 | 困ったパーティメンバー | |
2月21日 | 責任 | 2月6日 | 教育 | |
1月23日 | トップダウン式製作とボトムアップ式製作 | 1月10日 | ゲーム作成スタッフ | |
2009年 | 12月25日 | 政権交代から3ヶ月が過ぎて | 12月12日 | 血液型 |
11月29日 | 編集日記・編集後記 | 11月14日 | AVG(+SLG)制作中 | |
10月31日 | シナリオ | 10月18日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2 | |
10月3日 | オリジナル | 9月19日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには | |
9月6日 | 実在モデルをどこまで採用できるか | 8月24日 | 素材? | |
8月14日 | 今時の報道スタイル | 8月8日 | ユーザーサポートにメールを送ってみました | |
7月25日 | 恋愛シミュレーション2の魅力? | 7月11日 | 人気と実力 | |
6月27日 | 打ち切り | 6月19日 | エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考 | |
6月6日 | 貴族階級 | 5月23日 | 悪の戦闘員 | |
5月10日 | 異なるキャラクターの視点でみてみよう | 4月24日 | 強者がますます強くなる・・・ | |
4月11日 | ゲームエディタ | 3月29日 | 愛郷心 | |
3月22日 | 匿名ネット社会 | 3月6日 | 暗躍する超能力者たち | |
2月22日 | 信者キャラ | 2月15日 | 必殺技 | |
2月1日 | アンチヒーロー(悪役型英雄) | 1月23日 | カタストロフィーを未然に阻止しよう | |
1月16日 | フェアな戦い | 1月3日 | あれから幾年後 | |
2008年 | 12月28日 | 国盗りSLGの景気対策 | 12月20日 | 現実世界をゲーム化してみよう |
12月5日 | 内部対立 | 11月29日 | 推理もの?? | |
11月22日 | 悪人とも言い切れない罪人 | 11月7日 | 正史 | |
10月31日 | 萌えない女性キャラ | 10月18日 | 関西弁 | |
10月5日 | 大阪 | 9月21日 | 避けられない強大な敵 | |
9月7日 | 人気・魅力・カリスマ | 8月29日 | 黒幕 | |
8月23日 | 運と実力 | 8月9日 | COMの思考ルーチン | |
8月3日 | 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 | 7月19日 | 軍師 | |
7月5日 | 各国の思惑を構成するもの | 6月21日 | 催眠術 | |
6月7日 | 和解 | 5月24日 | 知恵者 | |
5月16日 | 千年生きてみよう | 5月3日 | 生き残ることと勝ち残ること | |
4月18日 | 冷酷な指導者 | 4月5日 | お金の使い道 | |
3月15日 | 若さ | 3月7日 | 性能と運用 | |
2月29日 | アンケート現況発表(質問2について) | 2月22日 | 広報戦略 | |
2月10日 | 差別 | 1月27日 | 敵のスペック | |
1月13日 | 神の加護、神聖魔法 | 12月30日 | フリーゲームのレビュー | |
2007年 | 12月16日 | 国盗りゲームのパターン | 12月1日 | 謎について |
11月16日 | ゲーム世界での対人設定2(その他視点) | 11月3日 | ゲーム世界での対人設定1(味方視点) | |
10月20日 | レジスタンス勢力 | 10月5日 | 終盤〜エンディング | |
9月21日 | 世襲について | 9月8日 | 悪役(ヒデブ派5隊長など) | |
8月24日 | 確率について | 8月10日 | セーブ&ロード | |
7月27日 | 成長について | 7月15日 | SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理 | |
6月30日 | SRPGのマップのシステム | 6月17日 | 徴収と略奪 | |
6月2日 | 兵科あれこれ | 5月19日 | 理想の君臣関係 | |
5月4日 | 経済力うんぬん | 4月21日 | 戦略ゲームと戦術ゲーム | |
4月6日 | 公開情報と非公開情報 | 3月24日 | 個人戦用の武器等 | |
3月9日 | 兵士の武器 | 2月25日 | ゲーム作りとゲーム遊び | |
2月11日 | 少数派(属性持ち)向けゲーム | 1月28日 | バージョンアップ | |
1月13日 | 宮田軍にてこ入れ? | 12月30日 | フリーゲームの宣伝 | |
2006年 | 12月15日 | 投票・アンケート | 12月1日 | 最強の敵 |
11月18日 | 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ | 11月4日 | デバッグ | |
10月22日 | 現代・近未来ものについて | 10月6日 | 趣味の社会人クリエイター | |
9月15日 | 新作?の状況について | 9月8日 | BGMについて | |
8月27日 | 登場人物の口語表現 | 8月12日 | 女性キャラ | |
7月28日 | 主人公選択式ゲーム | 7月16日 | マイサイトについて | |
7月2日 | 死について | 6月17日 | 風刺について | |
6月2日 | シナリオタイプあれこれ | 5月19日 | ゲーム作りの進め方について | |
5月5日 | ゲーム作りを始める時について | 4月21日 | 高能力キャラの表現方法 | |
4月8日 | 悪い敵 | 3月31日 | 名前について | |
3月18日 | 伝え方と伝わり方 | 3月12日 | キャラクターのプロフィールについて | |
3月5日 | アマとプロによる基本プロット考 | 2月25日 | 自作CGについて | |
2月19日 | 著作権について | 2月12日 | バックグラウンドの設定について | |
2月5日 | SRPG95の次回作に対する期待 | 1月29日 | 分岐と自由度について | |
1月22日 | 難易度について | 1月15日 | 勢力別能力値考察 | |
1月8日 | 主人公について | 1月1日 | ユニットの能力値をどういじるかについて | |
2005年 | 12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日 |