愛原様のたわごと(17年10月29日)
愛原「今回の選挙は、日本の将来とか個人的な好き嫌いを一切無視して、観察者として眺める分には大変面白かった。」
逆沢「まぁ奇襲攻撃あり。まさかの解党あり。大団結の動きもあり。そしてまさかの自滅と大どんでん返しありだからねぇ。よその国か、よその星でやってくれる分には最高に面白い選挙だったかもね。」
鼎「希望の党という名の新造戦艦に乗せてもらえなかった人たちが、立憲民主党とかいう新たな小舟を造って立ち上げたけど、期待された戦艦の方が暴風雨にさらされて散々な目に遭って、小舟の方が大躍進したというのも、ちょっとした物語的展開だよね。」
逆沢「選挙当日が台風の日で、こりゃ固定票持ちの公明党あたりが強いかなと思ったら、公明党がまさかの敗戦という結果も謎展開だったわ。あと稲田とか萩生田とかいう問題児が、対立候補にダブルスコアつけて大勝利したのも謎展開というか。」
鼎「可愛そうだったのは、大阪の民進党議員の中で希望の党入りした人たちだよね。小池さんが勝手に維新の党と連携して、【大阪は維新の党で一本化するから、希望の党所属の候補は大阪以外から出るように】みたいな事になっちゃったから、せっかく大阪で強い地盤を持ってた人が、地盤も何もないヨソの県で出馬する羽目になって、あげく壊滅状態になっちゃったりとか。」
愛原「地盤というのは、なにげに現職や世襲議員にとっての最大の武器だからな。強い地盤があるからこそ、小渕優子だろうが、甘利だろうが稲田や萩生田であろうが、何があってもそれなりに票が取れる。大阪の民進党議員も、長い逆風の中にあって、それでも自民党や維新の党の候補者を振り切って選挙に勝ったからこそ現職でいれた訳だから、小池の命令など無視して自分の地盤で戦えば、結果は違ったかも知れない。実際、平野とか辻元とか、大阪の地盤を固守した民進党系現職はちゃんと今回も勝てたくらいだし。」
鼎「小渕優子さんとか、群馬5区に張り付いている限りは、誰が対立候補でも勝てそうだよね。他の県で戦ったら、ほとんどの選挙区で危ない気もするけど。」
逆沢「パンツ泥棒とかで有名になった福井2区のあの人とか、自分の選挙区では対立候補にダブルスコア近く差を付けて当選できるくらいに強いけど、他の県で出馬したら間違いなく瞬殺されるクチだと思うわ。」
愛原「国政選挙は、本来は国のために働く人を送り出す場なんだが、、地元のために働く人を送り出したいと考える有権者が多いという事かも知れんな。だから国民感情としてすぐにでも辞めてもらいたいような残念政治家でも、地元選挙区の圧倒的な支援を受けて何度でも帰ってきたりしてしまう。」
鼎「小選挙区制だと、自分の地盤の選挙区さえ固めれば、国民全体にどれだけ嫌われていても当選できてしまうのが問題だよね。」
逆沢「1位の人しか当選できないから、分裂選挙になると多数派でも普通に負けてしまう欠陥もあるしね。今回の選挙でも、野党が統一候補を立てて分裂しなければ、与党に勝てた選挙区が結構あったと思うし。」
鼎「与党でも、分裂選挙になるケースはあるけど、野党ほどはないよね。どうして野党の人は、与党の人みたいに選挙協力とかできないのかな?」
逆沢「政策の違いとか、あるんじゃないの? 野党同士でも、共産党とは組めないとか、リベラルの人は排除するとか、色んな考えの人がいるみたいだし。」
愛原「与党でも、政策やイデオロギーの違いなんか、いくらでもあるんだけどな。まさか自民党と公明党で、政策理念やイデオロギーが一致しているなんて思ってる人はいないだろうし、自民党自体も元々、色んな人間の寄り合い所帯そのものなんだから。」
逆沢「今でこそ自民党内で大きな顔をしてる石破茂も二階俊博も野田聖子も、みんな非自民だった頃があるしね。逆に今でこそ野党ヅラしてる小池百合子も小沢一郎も鳩山由紀夫も岡田克也も亀井静香も片山虎之助も中山成彬も松井一郎も、みーんな元自民だし。政策の一致とか不一致とか、何ゆーとんねん?って感じだわ。」
鼎「自民党内での政争に負けたから自民党から飛び出した(or自民党から放り出された)とか、不祥事を起こして自民党から追放された(orトカゲの尻尾切りされた)とか、自民党からスカウトされた(or詫びを入れて許された)から自民党に鞍替えしたみたいな人も、結構いそうだよね。もう政策うんぬん、イデオロギーどうこうではなく、人間関係のもつれとか、出世競争の勝ち負けとか、完全に誰かの私情や都合に振りまわされてるだけの状態というか。」
逆沢「多分、小池百合子もそのクチだと思うわ。選挙中でも、安倍政権を倒すとは何度も連呼してたけど、最後まで自民党を倒すとだけは言わなかったし。ありゃあ安倍(&その取り巻き連中)との不仲で、自民党から飛び出したクチだろうなと。」
愛原「ただ相性とか、人間の好き嫌いというのは、本当に厄介なものでだな。たとえば【甲子園に行くぞ!】という共通の目標の為に方向性を一致させて共に協力し合うチームメイト同士でも、実際には当然のように相性の一致不一致はある。会社組織なんかだともっと露骨で、足の引っ張り合いとか、派閥争いなども普通に起きる。政策理念だのイデオロギーだの有能無能だの組織への貢献度だの、そんなのとは無関係に、【アイツがなんとなく気に入らないから、隙あらば蹴り落としてやる】みたいな理不尽はどこでも起きるのだ。」
逆沢「個人の好き嫌いで、世の中をかき回さないで欲しいわ。」
鼎「でも自民党が嫌いとか、民進党が嫌いとか言う人も、政策やイデオロギーがどうこう言うけど、本当の所はただの好き嫌いが根底にあるような気がするよ。」
愛原「あえて嫌いな奴とも結ぶからこそ、大同団結ができるのだけどな。ファンタジーの世界の最終決戦でお馴染みのシーンでもあるが。」
逆沢「ああー。確かにお馴染みのシーンね。かつての敵やライバルなども、過去の諍いなどを脇に置いて、共通の敵に対抗する為に力を合わすみたいな。」
鼎「ウチのゲームでも、7lcwの大神編のラストがこの大同団結だよね。かつてのライバルだった諸勢力が一堂に会して、最終決戦に勝利して平和を取り戻す為に力を合わすみたいな。」
愛原「という訳で今回のテーマは、大同団結。小池百合子がやって大失敗した排除の論理と真逆のものだ。」
逆沢「大同団結って、大抵のバトルものファンタジーではお馴染みというか、ここぞの場面で使うと最高に盛り上がるものなんだけど、あれが盛り上がるのは、やっぱり夢の共闘みたいなものがあるのかな?」
鼎「夢の共闘とか、ドリームチームとか、実現不可能と思われたタッグチームとか、色んな表現がなされるけど、普通に考えるととても成立するとは思えない組み合わせが実現すると、それだけでワクワクするものがあるよね。」
逆沢「仲が悪いと思われた者同士がチームを組んで、最高の成果を上げるとか、それだけで脳汁がびゅるびゅる出るわ。」
鼎「こういう組み合わせが実現すると、大抵、誰かはツンデレ化するよね。本当はまんざらでもないんだけど、表向きは【嫌だけど仕方が無いから、一緒にいて力も貸してやる】的ポーズを出しまくって。」
逆沢「それがまた最高に萌えるんだわ♪」
愛原「険悪な仲とか、疎遠な仲と思われてた者が、結び合うというだけで、とてつもない期待感が生まれるからな。本来なら組むのも難しい者同士ですら組み合うという困難を成し遂げられたんだから、彼らならきっとより困難な目標も成し遂げられるだろうみたいな。」
逆沢「でもリアルでは、こういうドリームチームみたいなのは、どれくらいあるのかねー?」
愛原「有名な成功例としては、薩長同盟などがあげられるな。薩摩と長州は、禁門の変で戦を交えた程に険悪な関係だったが、坂本竜馬らの仲買もあってまさかの同盟関係成立。そしてそれによる化学反応が、徳川幕府を倒し明治維新を成立させるまでの爆発力を生んだ。大同団結は決して夢物語のファンタジーではなく、実際に世の中を変えるほどの化学反応を生じさせる事もある。」
鼎「企業の合併話なんかでも、時々、すごい化学反応が起きる事があるよね。」
愛原「企業の合併がうまくいった場合、単なる1+1=2ではなく、より大きな結果を生むこともあるな。たとえば流通業界で日本トップランクのシェアを持つイオングループにしても、元々は四日市の岡田屋と、姫路のフタギと、吹田のシロが合併してできたものだし。現在ではM&Aという名前で、異業種間での買収や併合も増えてるし、メガバンクを始めとした大手でもかつてのライバルと一緒になるケースも目立ってきているな。」
逆沢「言われてみれば企業の世界では、同業のライバルと組んだり、全く縁もゆかりも無さそうな異業種とも組んだりする例がいっぱいあるわね。険悪であろうが、疎遠であろうが、全く関係ないと言わんばかりに。」
鼎「買収や併合を繰り返しすぎて、もはや何の会社か分からないくらい、色んな商売に手を出してる企業グループも珍しくないよね。」
逆沢「トヨタが家売ったり、イオンが銀行事業始めたり、バス会社やホームセンターが飲食店始めたり、もう何でもアリの世の中みたいだしね。」
鼎「畑違いの異業種に参入して大やけどを負ったり、ライバルと業務提携したもののグタグダになっただけで終わるケースも多いけど、どうやら上手くいくケースと上手くいかないケースがありそうだよね。」
愛原「冒頭に取り上げた政治の世界で言えば、自民党と公明党の連立なんかは、成立して20年近くなるが、非常に効果的で強力な大同団結の例としてあげられるだろうな。連立結成当時は、まさかと騒がれる程度には意外性十分な組み合わせだったが、今では至って普通になった感もある。」
逆沢「今でも公明党との連立に不快感を感じる自民党関係者とか、公明党嫌いの自民党支持者は結構いそうだけどね。」
鼎「でも元々敵対していた者同士が組んだのだから、そういう軋轢が残るのはある意味当然だよね。企業同士の合併でも、表向きは上手くいっているようにみえても、内では熾烈な勢力争いを続けてる例も少なくないと聞くよ。そういう場合、大抵は力の強い側が力の弱い側を排除して、実質的に乗っ取る感じでようやくまとまるケースが多いらしいけど。」
愛原「【考えの違う者とは組めない】とか【考えの違う者と組んでもうまくいくはずがない】と考える者も、世の中には割といるからな。そういう層からすれば、連立だの選挙協力なんてのは自己都合による野合にしか映らないだろう。」
鼎「どちらかというと自称保守とか右寄りの傾向が強い人程、排除の論理に前向きな印象が強い気がするのは気のせいかな?」
愛原「というか自称リベラルとか平等主義者に、排除の論理がそぐわないといった方が適切だろうな。【嫌いな人間ともそれなりに仲良くやろうとする。嫌いな人間にも同等の権利を認める。その代わり貴方も私に同等の権利と処遇を。】というのが平等主義の根底になるから。逆に白人至上主義者を始めとする反平等主義者の場合は、【俺達とあいつらを一緒にするな!】とか【あいつらを俺達と同列に扱うな!】と考える為、自然と排除の論理が馴染みやすいと思われる。」
逆沢「排除の論理の勢いが勝るようだと、とても大同団結なんてできそうにないわね。」
愛原「逆を言うと、敵を弱体化させたくば、排除の論理が組織内に蔓延するように工作でもすればいいと言う事になる。」
逆沢「野党が大同団結しようとするたびに、野合批判とかが与党支持者らから出るのは、野党同士でつぶし合う展開に持ち込んだ方が選挙にも有利に働くからって事ね。」
鼎「けど実際問題として、野党陣営の方が全体としてまとまりを欠く気がするのは気のせいかな?」
愛原「というか自民党は、長年与党を守り続けただけあって、考えの異なる者との付き合い方に関して、相当習熟している部分はあるな。【政治とは、考えが違う者との利害調整をする為にある】と主張する者もいるが、自民党はまさにその点での技量で群を抜いている。彼らは決して平等主義ではないが、時には利権で釣り、時には脅し、時には騙したりなだめたりもしながら、とにかく自分と考えの異なる者達と折り合いをつけていく技術に秀でてたとは認めざるを得ない。まぁ自民党自体が、元々イオングループのような連合体だからというのもあるだろうが。」
鼎「確か自民党は、元々吉田茂さんらが所属する自由党と、岸信介さんらが所属する民主党が合併してできた政党だよね。だから自由民主党という党名になったと。」
愛原「その後、三木武夫らの所属する国民協同党も加わって、これが現代に至る自由民主党の母体になる。やや官僚主体の自由党、元戦犯ら戦前の実力者が多く所属する民主党、逆に相対的に左派傾向の強い国民協同党が組んだ自由民主党は、まさに巨大与党を長く維持するが、これも考えが異なる者が組んだ結果、その化学反応が良い方向に向かった好例だろう。彼らは考えが異なる者同士で組む事によって、疑似政権交代をする事で政権を常に維持する事が出来たのだ。」
鼎「安保闘争を引き起こした岸信介内閣が辞職に追い込まれても、それでも自民党がビクともしなかったのは、そういう右派政策に全く興味の無い池田勇人さんが次の総理に就任したからだよね。」
愛原「池田勇人は、吉田茂の一番弟子とも言ってもよい優秀な官僚出身政治家であり、所得倍増計画で日本の高度成長を実現させた経済のプロフェッショナルでもあった。彼は師匠の吉田茂にもたしなめられる程に沖縄問題を始めとする安保政策には無関心だったが、そもそも当時の国民は岸内閣時の安保アレルギーが強かったので、安保軽視経済全力の池田による疑似政権交代は、まさにプラスに働いたという形になるだろう。」
逆沢「自民党の疑似政権交代が上手くいった例としては、金権問題で辞任に追い込まれた田中角栄に替わって、クリーン三木の愛称で知られた三木武夫が首相になったり、リクルート問題で支持率一桁になった竹下登と女性問題で速攻辞任した宇野宗佑に替わって、三木武夫の秘蔵っ子と言われた海部俊樹が首相になった例とかも当てはまるんじゃないの?」
愛原「当時の自民党には、右から左、経済型、安保型、金権型、清廉型、官僚型、色んなタイプがそろってたからな。特定の内閣が支持を失っても、野党に政権を渡すまでもなく、自党内の人材だけで政権の色を自在に変えられたのが大きい。今の自民党よりも、はるかに大同団結体制であり、保守を名乗っても、実際にはかなり寛容な保守だった。」
逆沢「ただ今の時代に生きている私達からすれば、それだけ考え方が違う者同士でよく一緒にいられたもんだと思うんだけど。」
愛原「もちろん考えが違う者同士で呉越同舟しているのだから、党内で激しく喧嘩する事はある。というかいつも喧嘩していた。だから派閥抗争は絶えなかったし、総裁選なんかでは毎回のように激しい激闘が繰り返される。逆を言えば、公明党のような考えを同じくできる者同士で集まった党なら、党代表選挙などで激しい争いになる事もほとんどないとも言える。」
逆沢「言われてみれば、公明党って内ゲバどころか、党代表選で荒れるケースすらないわね。北朝鮮の指導部みたいというか、いつも予定調和的に次の党首が決まるみたいな。あれはあれでなんか気持ち悪いんだけど。」
鼎「その点、自民党の総裁選は、他党と比べるとものすごく盛り上がるというか、荒れるよね。あれは考えや立場が違う者同士で権力争いを繰り広げるからって事かな?」
愛原「考え自体はほぼ同じでも、個人的な好き嫌いとか、出世競争の結果、激しい争いになる事も多い。」
逆沢「でもそれだけ対立しあっても、党としては常に盤石と。」
愛原「今の自民党と違って、昔の自民党はより寛容だったからな。たとえば60年安保の際には、河野太郎派と三木武夫派が岸信介のやり方に強い反発を示し、結果的に両派は安保法案で棄権した。だが反対票ではなく棄権に留めたのが両派がみせた寛容さであり、またそれを受けて党執行部側も彼らを寛容な処分に留めた。」
逆沢「郵政民営化に反対して反対票を投じた結果、自民党から放り出された平沼赳夫らとは反対のケースね。お互いに寛容さがないというか、超えてはいけない一線を平気で越えてしまった感があるというか。」
愛原「自民党は元々、考えが違う者同士で寄り合った党ゆえに、党の方針と考えが合わない議員がいるのは当たり前の話であり、それを理由に党をクビにしたりはしない。クビになるとすれば、余程の不祥事を起こすか、反対票を投じるなどの明白な造反行為に限られた。だが今の与野党は、考えが違うという理由だけで、平気で排除の論理を振りかざす輩が増えている感がしなくもないな。」
鼎「会社でも学校でも、会議を開けば、色んな意見が出るのは当たり前だし、反対者も出るけど、それでクビとかしたら、イエスマンしか残らなくなっちゃうよね。一度決まった方針に逆らって、してはいけない事をしたらクビになっても仕方ないかも知れないけど、その前段階で選別というのはすごく変だと思うよ。」
逆沢「小池百合子が排除の論理を持ち出したのは、旧民進党議員を丸呑みすると、多数決で小池の意見が通らなくなる可能性を危惧したからかも知れないけどね。旧民進党議員の方が小池親衛隊の議員よりも、明らかに数に勝るだろうから。」
愛原「逆を言えば、自民党ではそういうケースが頻繁に起きる。政府首脳部がこれやるぞと決めても、党員の多数派を抑えられずに妥協案の受け入れを余儀なくされるとか。小泉内閣でも、道路公団民営化などに関しては、党内の多数派をまとめきれずに実質骨抜きにされている。だが、だからこそ自民党は強かったともいえる。気に入らないという理由だけで追放できない。イエスマンだけで周囲を固める事ができない。故に党首が世論から見放されたとみれば、力ずくでそいつを引きずり下ろす事が出来て、野党に政権を渡す前に建て直す事も可能だったから。」
逆沢「仮に岸信介が、自分の後がまを狙っていそうな池田勇人とか、考えの合わない三木武夫とかを、全て自民党から追放してイエスマンで固めていたら、岸内閣自体はもう数年延びたかも知れないけど、自民党自体がその数年後に消えてたかも知れないし、日本の高度成長もなかったかも知れないから、そういう意味でも、潜在的なライバルや別思想の持ち主も容認した当時の自民党の大同団結ぶりは、素直に褒め讃えたいわ。」
愛原「厳密には、自民党は政策集団ですらないかも知れない。個々人にイデオロギーや政治志向はもちろん存在するが、党としては実質バラバラだからだ。同じ派閥に属していても、思想自体は全く違うという事すら珍しくないからな。政策ではなく、縁故とか恩義で結びついてるのが自民党の派閥といっても過言でない程度には。」
逆沢「二階派とか、非自民出身者とか、他派閥出身者だらけで、どういう目的の元にまとまっている集団かすら、よく分からないもんねー。」
鼎「二階俊博さんは、田中角栄派出身最後の現職で、田中角栄さんの派閥運営手法をそのまま受け継いでいるだけだと思うよ。角栄さん自体、特定のイデオロギーに縛られるような人では無かったし、とにかく数を集めたがるというか、その上でも選挙に強い人を好むタイプだったから、二階さんもそれを踏襲しているだけの気がするし。」
愛原「自民党の派閥の中では、池田勇人率いる宏池会や、三木武夫率いる派閥あたりが、比較的政策集団色やイデオロギー色が強い派閥として知られていたが、これも年々形骸化し、既にばらばらになってたりする有様だからな。麻生太郎なんかは池田勇人の師匠である吉田茂の血統という事と、池田勇人の子飼いである鈴木善幸元総理の娘を嫁にしてる縁で宏池会に所属してたが、自民党の中では穏健色の強い宏池会元々の思想とは正反対に近いし。高村正彦なんかも三木派の系譜を継いだ割に、三木武夫や河本敏夫が持ってたような反戦主義的思想とは無縁だからな。」
逆沢「政策集団ではなく、ただの縁故集団なのかもね。オヤジの跡を継いでとか、よく考えたら自民党とか元自民って、やたら世襲議員の割合も多いし。」
愛原「世襲色が強くなってから、自民党(及びその支持者)の排他主義色もより強まった気もする。中国でも習近平という世襲政治家が、太子党とかいう世襲政治家達の集まりの支持を受けてトップになった結果、反腐敗運動とかいう排他的な政敵浄化活動を大展開し、独裁色を相当強めているらしいが。」
逆沢「世襲政治家だけに、貴族意識がそうさせるのかねー。【エリート血筋である俺達を、あいつらと一緒にするな!】みたいな感じで。」
鼎「そういう差別主義というか、反平等主義というか、排他主義が蔓延するようになると、大同団結は難しくなりそうな気がするんだけど・・・。そういう貴族意識の強い人が、自分達が見下す階層の人と対等につきあえるとも思えないし。」
愛原「団結するとか、協力するというのではなく、支配するという形態で集団をまとめたいと考えているのかも知れないけどな。支配される側はたまったもんじゃないけど。」
逆沢「圧倒的なカリスマ性を持つ支配者が、ヒトラーばりの大演説かまして、臣民一同大団結するような構図を望んでるのかもよ。それも大同団結の一つの形かも知れないし。」
鼎「私は、赤壁の戦いを目前に控えた孫権さんが、机をたたき切って【これより降伏を口にした者は、この机と同じ運命になると思え!】と宣言することで、大同団結させる構図を思い出したかも。」
逆沢「私は、菅官房長官が前川前事務次官の恥ずかしい秘密を暴露した上で、【これより加計疑惑の内情を暴露する者は、前川前事務次官と同じ運命になると思え】と暗に脅す事で、隠蔽に協力する方向で役人達を大同団結させたんじゃねえかと思ってるけど♪」
愛原「それ、ただの恐怖政治じゃねえか。俺が言わんとする大同団結とは、全然別種のものだ。」
逆沢「ま、それもそっか。恐怖で相手を支配して、無理矢理協力させるってのを団結に含むのは、さすがに違和感あるだろうしねー。」
愛原「そもそも感動しないだろ? そんなシーン。むしろ嫌悪感が勝る方が多いんじゃねえか?」
逆沢「高いカリスマ性を持つ指導者キャラクターが、名演説をかまして組織を高揚させて一致団結させる分には、それなりに絵になるかも知れないけど、その内容に脅しが含まれると、興ざめするかも知れないわね。」
鼎「その演説内容に排除の論理が含まれると、排除された側は興ざめを通り越して、憎悪すら芽生える事もあるよね。」
愛原「大同団結というのは、正直言って理性的ではない部分もある。たとえば幕末の討幕運動にしても、薩摩・長州を核として、開国派から攘夷派まで一緒に大同団結してやったものだから、当然ながら後から来るひずみ具合もそれなりのものになった。しかしだからといって彼らが団結しなければ、幕府があんなに簡単に倒される事はなかっただろうし、そうなると江戸城の無血開城も困難になって、内戦が長引き、多くの血が流れ、欧州列強につけ込まれる隙も大きくなったと思われる。だから考えの合わない者同士で結びつくという一見非理性的な行動も、それはそれで意味があったと思われる。」
鼎「小池百合子さんは、自分が政権を取った後の事も考えて理性的に排除の論理を展開したかも知れないけど、捕らぬ狸の皮算用になった感が無くもないよね。」
愛原「血を分けた親兄弟でも意見の相違なんか当たり前のようにあるのに、自分のやりたい事をそのまま押しつけようとするのが、そもそもの間違いなのだ。その点、自民党や公明党は、互いに価値観の異なる相手を受け容れる土壌がそれなりにある事も政権を長く保てている遠因に含まれていると思われる。」
鼎「稲田防衛大臣を強行に使い続けたり、酷い強行採決をしまくったりした時は、支持率も危険水域まで落ち込んだけど、あれは自分のやりたい事をそのまま押しつけようとした事に対する反動が出たという事かも知れないね。」
逆沢「大同団結が絵になるのは、譲ったり助け合ったり協力し合うシーンが絵になるからだろうしね。自分一人の欲望のままに行動するなら、嫌いな奴の為に働きたくなんかないし、嫌いな奴に対して感謝の言葉も述べたくもないけど、そのやりたくない事も勇気をもってやる事が、最高の絵につながるというか。」
愛原「逆を言えば、大同団結したようにみえても、互いに自分のやりたい事を押しつけ合うような展開になったり、裏で自分だけに有利な工作でもしようものなら、徐々に残念な事になっていく事だろう。元々仲が悪い者同士で組み合うならば、日常的にいがみ合いが生じても不思議はないが、せめて最悪の一線だけは越えないとか、ここぞの場面では固く協力し認め合う関係であってくれれば、萌えるシーンになるのだが。」
鼎「それには相手が自分と違う人間である事を認めた上で、受け容れる度量が必要だよね。考えが合わないから排除するのではなく。」
愛原「【三人寄れば文殊の知恵】ではないが、自分と異なる考えを持つ者がいる事で産み出される新しい解決手段というのも、世の中は珍しくないからな。イエスマンだけだと、自分の考えのウイークポイントや間違いにも気付きにくいし、矯正もしにくいけど、異なる考えの意見が合わさる事で得られる部分もあるものだ。」
鼎「自分一人では実現不可能だけど、全く異なるスキルを持つ両者が組み合わさる事で実現可能なツープラトン技なんかも、漫画の世界では珍しくないよね。」
逆沢「それでも団結を拒むというか、排他主義的な人も世の中には多いけど、あれは自分が排除される側に回る可能性がないとか、自分が選ばれる側ではなく選ぶ側であるという傲慢な思い込みが背景にあるのかね〜?」
愛原「白人至上主義者や新自由主義者の主張とかみてると、そんな傾向はあるかも知れんな。差別主義者が、自分が差別される側に回る可能性を考えないのと同じかも知れん。」
鼎「排除の論理を振りかざした希望の党陣営が、逆に有権者に排除される側になったように、排除する排除されるというのは紙一重の差でしかないのにね。」
逆沢「そういえばかつての日本新党とか新進党も、排除の論理を振りかざして社会党(今の社民党)を非自民連立の枠組みから追放してしまったから、社会党は自民党と連立を組んで、結局あっという間に自民党が与党に返り咲いてしまったなんて事もあったわね。」
愛原「当時の社会党にしろ、今の立憲民主党にしてもそうだが、それなりの力やプライドを持つ者が、ただ大人しく排除されると思ったら大間違いだ。窮鼠は猫もかむ。自分が相手を排除したならば、相手は相手で徒党を組んで対抗しようともするからな。気がついたら排除された側の勢力の方が大きくなって、自分が新たな主流派から見て排除されているケースは割と珍しくない。油断してると、徳川幕府でも自民党でも、倒されるときはあっさり倒される。アメリカでも人口バランスでいえば、白人は既に圧倒的多数派でもなんでもないし、油断するといずれ白人至上主義者の方が孤立させられるかも知れないぞ。」
逆沢「敵を孤立させるのは兵法の基本かも知れないけど、うかつに排除の論理を振りかざすと、逆に自分の方が孤立してしまう怖れがあるって事ね。」
愛原「戦略の最上のものは、敵を孤立させることではなく、敵を味方に変えることだ。世の中から排他主義者が消える事はないだろうけど、自分が排他主義者に染まる必要は無い。自分は自分で味方を増やしていけばいい。もちろん自分が相手に要求する分だけは、相手も自分に要求してくるだろうが、そんなのは物を買ったらお金を払うのと同じで当たり前の話。もちろん考え方や相性の合わない人間も世の中には多いが、だからといって無闇に対立するのではなく、その場合は適当に距離を取ればいいだけだ。」
逆沢「社員旅行を強制して無理矢理仲良くみたいな事をしても、ウザいだけだしね。無理矢理仲良くでもなく、嫌いな者とは徹底抗戦でもなく、必要最低限の付き合いでも十分というか、必要性自体が無ければ無視に近い関係でもいいと思うわ。【あいつを無視しろ】とか讒言したり排除し合う関係になると、敵対関係になるから、あくまで寛容な不干渉って関係で。」
愛原「大同団結といっても、必ずしもみんなで和気藹々する必要はない。もちろん共闘意識や士気を高める為の集会とか、作戦会議みたいな機会はあってもいいと思うが、相手はそもそも自分と考えの違う人間なんだから、それを忘れて細かいルールで一方的に相手を縛り付けようとすると、かえって団結が崩れる原因になりかねない。」
鼎「考えが違う者と一緒に行動するという事は、お互いに譲り合うのはもちろんの事、メンツを立てる配慮も欲しいよね。」
愛原「明治維新における開国派と攘夷派の関係は、その点でうまくいった感もあるな。結果として日本は開国に舵を切る事になるが、お互いに相手を良い意味で無視できた。開国派は自分達の主張通りになった事におごって攘夷派をいたずらにあざけりはしなかったし、攘夷派も波風立てずに容認した。また列強に媚びる開国ではないという形式にした事で、攘夷派の顔をそれなりに立てられた事も大きいだろう。であるがこそ、元々攘夷派であった高杉晋作や伊藤博文らも大同団結の輪の中心でい続けられたし、その適度な距離間による寛容さが薩摩との同盟ひいては倒幕の原動力にもなったように思える。」
鼎「嫌いな人の主張を退けると、つい勝利宣言したり、相手をあざけりたくもなるけど、それをやらない事が大同団結では大事って事かな?」
愛原「むしろ自分の意見を相手が飲んでくれたのなら、そんな寛大な相手に感謝して、相手のメンツを出来るだけ立てて、相手の要求にも違う部分で応える事で、借り貸しを帳消しする方が望ましい。」
逆沢「バトルものでも、嫌いな奴が身を挺して自分の身を守ってくれたのなら、どこかでその借りを返す活躍をしないと、気持ち的に全然落ち着かないようなものね。」
愛原「嫌いな相手に意地を張ったり、自分のメンツを守る為に意見をごり押しするのは簡単だ。逆に自分の意見を引っ込めたり、嫌いな相手のために協力するのは、なんとなく相手に負けた感じがするから勇気がいるし、ならばこそ、勇気を出した相手に対して、自分も同じだけの勇気と誠意をみせるのが、大同団結を成功させるコツの一つだと思う。」
鼎「せっかく自分が一歩下がって譲ったにも関わらず、相手がさらに一歩前に出てマウントしようとしてくるならば、そんな奴の為にもう一歩も譲歩したくないと考えるのが人情だよね。」
逆沢「こちらがせっかく車間距離を開けてあげたのに、さらにその分詰めて来やがったら、コイツ喧嘩売ってんのか、あおってやがんのかという気分にもなるからね。」
愛原「企業合併でもなんでもそうだが、大同団結を成功させられるかどうかは、メンバーのメンツをどれだけお互いに立てられるかにあるといっても過言ではないだろう。仮に誰かが自分の主張を一方的に押し通そうとしたならば、他の者は不満を持って、団結の輪から出ようとする者も現れるだろう。また場合によっては、敵の枠組みに鞍替えしてしまうかも知れない。それは非常に不幸な事だ。」
逆沢「特に大同団結の輪の中に排他主義者が混じると、その不幸が起きやすい気がするわ。【アイツと組むなら、俺は出て行く】とか【アイツを追放しろ】みたいな感じで。」
愛原「その場合は、排他主義者の方に出て行ってもらう事も検討せざるを得ないな。排他主義者の意向を優先して、寛容な側を追放してしまうのは自殺行為だ。排他主義者なんてものは、その時は満足させても、気に入らない奴が現れるたびに同じ不満をどうせ漏らすに決まってるからな。大同団結を成し遂げる為には、排他主義者をも飲み込める度量が欲しいのは事実なだけに、まぁ悩ましい決断にはなるが。」
逆沢「排他主義者というか、自分さえ良ければそれでいいという人は、自分の立場が悪い時は【仲良くしましょう】といってすり寄ってくるけど、自分の立場が安定した途端に手のひら返してくるからねー。そんな奴らを飲み込むのは、確かに勇気がいるわ。【利用するだけ利用して、用が済めばポイ捨て】という本音が透けて見えるだけに。前原とか、小池の排除発言を受けた時の、枝野らに対する切り捨てた冷たい反応がまさにそれだったし。」
愛原「ただそんな奴らですら寛大に受け容れたからこそ、田中角栄はあれだけの大派閥を作れたんだろうけどな。」
鼎「田中角栄さんは、思想や野心の中身にかかわらず、あらゆる人材を貪欲に受け容れた事で短期間で自民党最大派閥を作るのに成功したよね。二階俊博さんも、角栄さんと同じ方法で、出戻り組にもかかわらず、非自民出身者や多派閥出身者も貪欲に取り込んで、気がついたらかなり大きな派閥を作っているし。」
逆沢「けど田中角栄って、結局竹下登に裏切られる形で派閥を乗っ取られたんじゃなかったか?」
愛原「最盛期の田中角栄は、獅子身中の虫すら取り込み統御する実力があったが、さすがに老齢には勝てなかったという事かも知れんな。ただ、だからといって最盛期に派閥のメンバーを厳選してたら、田中派が最大派閥になる事もなかっただろうし、総理にもなれなかったかも知れない。小池百合子が捕らぬ狸の皮算用で失敗したのと比較すれば、決して間違った方針とはいえないだろう。」
逆沢「まぁ今回の選挙で分かったのは、与党が大同団結してるのに、野党が大同団結しなかったら、そりゃあ勝てんわという事かな?」
鼎「与党は政策で一致できるから強いというよりは、考えの違う者同士でもまとまれるから強いといった方が適切というのもあるかも知れないね。」
愛原「考えの違う者同士で野合しても上手くいくはずが無いと言う者も多いが、学校でも職場でも、考えを同じくする者の集団では決して無い。家族ですらそうだ。仮に考えを同じくする者だけで組織を作ろうとするなら、それは公明党のような宗教組織か、イエスマンで構成された独裁者の団体に限られるだろうし、そんなのに世の中を好き放題に動かされようものなら、不満を抱かない者の方がはるかに少数になる事だろう。そうではなく、考えの違う者同士でもうまくやっていけるような組織の方が、俺には魅力的に感じる。」
逆沢「自分のしたい事だけをやるような人とか、気に入らない人を排除したがる人とか、恐怖政治で支配しようとする人などは、私達が何を言おうと自分達に不都合な事には全く耳を傾けてくれないだろけど、考えの違う者とも上手く協調できる人なら、こちらの意見にもそれなりに耳を傾けて取り入れてくれる可能性が期待できるだろうからね。」
鼎「ただ大同団結はお互い様の感覚で成り立っているから、他人に寛容さを要求するだけでなく、私達自身も排他主義に陥らないように気をつけないと駄目だよね。」
愛原「人間は神じゃないから、どうしても好き嫌いの感情は無視できないし、寛容さをもって許せる範囲にも限度があるが、大きな方向性としてそういう認識は常にしておきたいところだな。」
過去のたわごと | ||||
2017年 | 10月15日 | 品質について | ||
10月1日 | 華麗な策略、汚い策略。その違い | 9月17日 | 平等主義と反平等主義 | |
9月3日 | ファン型オタクとマニア型オタクの違い | 8月20日 | ツイッターの利点と問題点 | |
8月6日 | 大抜擢された人材 | 7月23日 | 誇りと傲慢 | |
7月9日 | 傲慢とマウンティング | 6月25日 | 権威を利用するナイトども | |
6月11日 | 悪事プレイ(のススメ) | 5月28日 | 異界人(宇宙人)の干渉 | |
5月14日 | 集団の思考ルーチン | 4月30日 | 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン | |
4月16日 | 名声欲 | 4月2日 | 無言の圧力と忖度 | |
3月20日 | ロスト・ハイ・テクノロジー | 3月5日 | 破壊神の信者 | |
2月19日 | 一人称形式で見える視野の範囲 | 2月5日 | 歴史的人物の当時の評価 | |
1月22日 | 未来予測 | 1月8日 | 人相見(人物鑑定) | |
2016年 | 12月25日 | 商業レビュアー | 12月11日 | 成長戦略の目玉としてのカジノ |
11月27日 | パニック | 11月13日 | 生存ゲーム的なシチュエーション | |
10月30日 | 強敵感 | 10月16日 | 感情移入という視点からのキャラクターメイク | |
10月2日 | 供給過剰社会 | 9月18日 | 血筋 | |
9月4日 | 統一されるべき尺度 | 8月21日 | 暑さと寒さ | |
8月7日 | (優秀な)下っ端 | 7月24日 | 超便利社会=超疲弊社会 | |
7月10日 | 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者 | 6月26日 | 少子化社会という舞台 | |
6月12日 | 有事法制(緊急事態における法のあり方) | 5月29日 | 悪のセレブサロン | |
5月15日 | 成功者が成功後にやりたいと思うこと | 5月1日 | ゲーム世界とリアル世界の違い | |
4月18日 | 過去に戻ってやり直すということ | 4月3日 | 八百長 | |
3月20日 | 異邦人(外国人労働者) | 3月6日 | 陣形 | |
2月21日 | 功績泥棒 | 2月7日 | 三国志13をプレイ | |
1月24日 | 裏切り者 | 1月10日 | 善政家 | |
2015年 | 12月27日 | 精神〜命よりも大切なもの | 12月6日 | 独立戦争 |
11月23日 | ジャーナリスト | 11月8日 | 精神力 | |
10月25日 | 優しい指導者 | 10月11日 | 助けを求める人たち | |
9月27日 | 兵站 | 9月13日 | 善玉が起こした悪事や不祥事 | |
8月30日 | カイゼン | 8月14日 | 盗作・ゴースト | |
8月2日 | 表稼業 | 7月20日 | 正論を用いない説得工作 | |
7月5日 | ディストピア | 6月21日 | 財政破綻 | |
6月7日 | 防諜 | 5月24日 | サイコパス | |
5月10日 | 戦犯 | 4月26日 | ハト派とタカ派 | |
4月12日 | 不遇な先駆者 | 3月29日 | プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人) | |
3月15日 | 世界の管理者という名のラスボス | 3月3日 | 命令コマンド | |
2月15日 | 攻略本・攻略サイト | 2月1日 | お遊びコマンド | |
1月18日 | 精神異常状態 | 1月4日 | NPCの選択判断ルーチン | |
2014年 | 12月14日 | 男女キャラクターの比率 | 11月30日 | 不安と安心の役割 |
11月16日 | 現実主義者の正体 | 11月3日 | アイテムゲット | |
10月19日 | 真相にたどり着けない者 | 10月5日 | 挫折 | |
9月14日 | 嫌いだけど素晴らしい人達 | 9月7日 | 売れている作品と面白い作品の違い | |
8月24日 | 援軍 | 8月3日 | ブラゲとパケゲ | |
7月20日 | 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 | 7月6日 | ディスリスペクト(軽蔑・disり) | |
6月22日 | あやかり系主人公 | 6月8日 | 中毒 | |
5月25日 | 箱庭ゲーム | 5月11日 | ダブルスタンダード | |
4月20日 | 偽りの理想郷 | 4月6日 | 防御力 | |
3月23日 | 自分用ゲーム作り | 3月9日 | 育成する指導者、選別する指導者 | |
2月23日 | 忠誠 | 2月9日 | 変化するキャラクター | |
1月26日 | 一芸職人VS器用貧乏 | 1月11日 | 評判 | |
2013年 | 12月23日 | 身分制度 | 12月8日 | 陰謀 |
11月24日 | 秘密 | 11月10日 | 努力が報われるゲーム | |
10月27日 | ゲームの自由度について | 10月13日 | 出来の悪い二代目 | |
9月29日 | 怒り | 9月15日 | 撤退戦術 | |
8月30日 | ヒール(悪役) | 8月15日 | 覆水盆に返らず | |
7月28日 | 予知・予測 | 7月13日 | かつてのヒーロー | |
6月30日 | 覚醒(新能力発現・急成長) | 6月15日 | 犠牲 | |
6月3日 | 単独開発 | 5月19日 | ダメ人間 | |
5月5日 | 悪徳宗教を必要とする人々 | 4月21日 | 悪の連帯責任 | |
4月7日 | 3種類の立場からみた作品批評 | 3月24日 | 中立性を装った愚痴・悪口など(仮) | |
3月10日 | 人気対戦競技の条件 | 2月24日 | 幻想空間 | |
2月10日 | お金 | 1月27日 | 尊敬できる敵 | |
1月13日 | やる気・気合 | 12月29日 | ルール | |
2012年 | 12月15日 | 厨二病 | 12月2日 | 売れ筋 |
11月17日 | 改心 | 11月4日 | 議論 | |
10月21日 | 優秀な人材の起用・登用方法 | 10月7日 | 憎しみにとらわれた人達 | |
9月22日 | 友情やコネによる人事起用の危うさ | 9月8日 | 権力欲に取り憑かれた人達 | |
8月19日 | 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために | 8月5日 | 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い | |
7月29日 | 人が自ら死(自殺)を決意するとき | 7月15日 | 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク) | |
7月1日 | 選択肢があるということ | 6月16日 | 宣伝と人気 | |
6月2日 | ホンネとタテマエ | 5月19日 | コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話 | |
5月6日 | 鑑識眼 | 4月30日 | 平等と競争 | |
4月14日 | 公務員ヒーロー | 4月1日 | SF設定 | |
3月18日 | 情報収集 | 3月3日 | 原発考察 | |
2月19日 | プライド | 2月5日 | お笑い | |
1月22日 | ラスボスの処断方法 | 1月8日 | 創造→創作 | |
2011年 | 12月30日 | 独裁者 | 12月9日 | 二次創作品 |
11月27日 | 万人向けからマニア向けの時代へ | 11月13日 | 無敵能力の人たち | |
10月29日 | 正式名称 | 10月15日 | 利の人、情の人 | |
10月3日 | ポジティブ・ネガティブ | 9月16日 | 利権 | |
9月3日 | 借金 | 8月21日 | 何も変わらない事の恐怖 | |
8月5日 | 発信したいオタクと共感したいオタク | 7月25日 | 戦う地方、媚びる地方 | |
7月17日 | 充電期間 | 7月10日 | ひとそれのアンケート結果 | |
7月2日 | 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) | 6月21日 | 東日本大震災3 | |
6月5日 | 上司に反発 | 5月21日 | 修正する度量 | |
5月14日 | 挑戦する勇気 | 5月1日 | 調子 | |
4月17日 | 専門スキル | 4月3日 | 東日本大震災2 | |
3月18日 | 東日本大震災1 | 3月5日 | ネトウヨと不良キャラの共通点 | |
2月19日 | 信用ラインと警戒ライン | 2月5日 | 信じられない者ばかりの世界観 | |
1月23日 | 武器を交えない戦争 | 1月16日 | しゃべらない主人公 | |
1月7日 | 異世界に飛ばされた凡人 | 12月25日 | 後ろ向きな嫉妬心 | |
2010年 | 12月19日no2 | 人それのゲーム難易度 | 12月19日no1 | 社会人型キャラ |
12月11日 | 新作公開してから一週間 | 12月5日 | 新作ゲーム紹介 | |
11月20日 | 理想と現実 | 10月29日 | 新作公開予定 | |
10月18日 | 派閥 | 10月1日 | 仲間 | |
9月19日 | キャラクターイメージ | 9月6日 | 理想を持った人間。そうでない人間 | |
8月21日 | 革命後 | 8月8日 | 長編のオチのつけ方 | |
7月24日 | 勇者は世直しができるか? | 7月10日 | 全力集中プレイと長期戦略プレイ | |
6月27日 | RPGのチームバトル | 6月13日 | 傭兵団 | |
5月29日 | 相手の思考をよんでみよう | 5月14日 | 扇動する者、される者 | |
5月7日 | こっそりアンケート設置お知らせ、ほか | 5月3日 | 地方を主人公の舞台にしてみよう | |
4月17日 | コンピュータは人間を上回れるか? | 4月2日 | 政権交代から6ヶ月が過ぎて | |
3月22日 | フィクション | 3月12日 | 困ったパーティメンバー | |
2月21日 | 責任 | 2月6日 | 教育 | |
1月23日 | トップダウン式製作とボトムアップ式製作 | 1月10日 | ゲーム作成スタッフ | |
2009年 | 12月25日 | 政権交代から3ヶ月が過ぎて | 12月12日 | 血液型 |
11月29日 | 編集日記・編集後記 | 11月14日 | AVG(+SLG)制作中 | |
10月31日 | シナリオ | 10月18日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2 | |
10月3日 | オリジナル | 9月19日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには | |
9月6日 | 実在モデルをどこまで採用できるか | 8月24日 | 素材? | |
8月14日 | 今時の報道スタイル | 8月8日 | ユーザーサポートにメールを送ってみました | |
7月25日 | 恋愛シミュレーション2の魅力? | 7月11日 | 人気と実力 | |
6月27日 | 打ち切り | 6月19日 | エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考 | |
6月6日 | 貴族階級 | 5月23日 | 悪の戦闘員 | |
5月10日 | 異なるキャラクターの視点でみてみよう | 4月24日 | 強者がますます強くなる・・・ | |
4月11日 | ゲームエディタ | 3月29日 | 愛郷心 | |
3月22日 | 匿名ネット社会 | 3月6日 | 暗躍する超能力者たち | |
2月22日 | 信者キャラ | 2月15日 | 必殺技 | |
2月1日 | アンチヒーロー(悪役型英雄) | 1月23日 | カタストロフィーを未然に阻止しよう | |
1月16日 | フェアな戦い | 1月3日 | あれから幾年後 | |
2008年 | 12月28日 | 国盗りSLGの景気対策 | 12月20日 | 現実世界をゲーム化してみよう |
12月5日 | 内部対立 | 11月29日 | 推理もの?? | |
11月22日 | 悪人とも言い切れない罪人 | 11月7日 | 正史 | |
10月31日 | 萌えない女性キャラ | 10月18日 | 関西弁 | |
10月5日 | 大阪 | 9月21日 | 避けられない強大な敵 | |
9月7日 | 人気・魅力・カリスマ | 8月29日 | 黒幕 | |
8月23日 | 運と実力 | 8月9日 | COMの思考ルーチン | |
8月3日 | 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 | 7月19日 | 軍師 | |
7月5日 | 各国の思惑を構成するもの | 6月21日 | 催眠術 | |
6月7日 | 和解 | 5月24日 | 知恵者 | |
5月16日 | 千年生きてみよう | 5月3日 | 生き残ることと勝ち残ること | |
4月18日 | 冷酷な指導者 | 4月5日 | お金の使い道 | |
3月15日 | 若さ | 3月7日 | 性能と運用 | |
2月29日 | アンケート現況発表(質問2について) | 2月22日 | 広報戦略 | |
2月10日 | 差別 | 1月27日 | 敵のスペック | |
1月13日 | 神の加護、神聖魔法 | 12月30日 | フリーゲームのレビュー | |
2007年 | 12月16日 | 国盗りゲームのパターン | 12月1日 | 謎について |
11月16日 | ゲーム世界での対人設定2(その他視点) | 11月3日 | ゲーム世界での対人設定1(味方視点) | |
10月20日 | レジスタンス勢力 | 10月5日 | 終盤〜エンディング | |
9月21日 | 世襲について | 9月8日 | 悪役(ヒデブ派5隊長など) | |
8月24日 | 確率について | 8月10日 | セーブ&ロード | |
7月27日 | 成長について | 7月15日 | SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理 | |
6月30日 | SRPGのマップのシステム | 6月17日 | 徴収と略奪 | |
6月2日 | 兵科あれこれ | 5月19日 | 理想の君臣関係 | |
5月4日 | 経済力うんぬん | 4月21日 | 戦略ゲームと戦術ゲーム | |
4月6日 | 公開情報と非公開情報 | 3月24日 | 個人戦用の武器等 | |
3月9日 | 兵士の武器 | 2月25日 | ゲーム作りとゲーム遊び | |
2月11日 | 少数派(属性持ち)向けゲーム | 1月28日 | バージョンアップ | |
1月13日 | 宮田軍にてこ入れ? | 12月30日 | フリーゲームの宣伝 | |
2006年 | 12月15日 | 投票・アンケート | 12月1日 | 最強の敵 |
11月18日 | 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ | 11月4日 | デバッグ | |
10月22日 | 現代・近未来ものについて | 10月6日 | 趣味の社会人クリエイター | |
9月15日 | 新作?の状況について | 9月8日 | BGMについて | |
8月27日 | 登場人物の口語表現 | 8月12日 | 女性キャラ | |
7月28日 | 主人公選択式ゲーム | 7月16日 | マイサイトについて | |
7月2日 | 死について | 6月17日 | 風刺について | |
6月2日 | シナリオタイプあれこれ | 5月19日 | ゲーム作りの進め方について | |
5月5日 | ゲーム作りを始める時について | 4月21日 | 高能力キャラの表現方法 | |
4月8日 | 悪い敵 | 3月31日 | 名前について | |
3月18日 | 伝え方と伝わり方 | 3月12日 | キャラクターのプロフィールについて | |
3月5日 | アマとプロによる基本プロット考 | 2月25日 | 自作CGについて | |
2月19日 | 著作権について | 2月12日 | バックグラウンドの設定について | |
2月5日 | SRPG95の次回作に対する期待 | 1月29日 | 分岐と自由度について | |
1月22日 | 難易度について | 1月15日 | 勢力別能力値考察 | |
1月8日 | 主人公について | 1月1日 | ユニットの能力値をどういじるかについて | |
2005年 | 12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日 |