トップページに戻る


愛原様のたわごと(18年4月1日)







愛原「4月1日といえばエイプリルフールだが、せっかくなので今回のテーマは【詐欺師〜平気で嘘をつく人達】でいきたいと思う。」

鼎「どうせなら嘘そのものをテーマにした方が、分かりやすくていいと思うけど。」

逆沢「あるいは嘘を見破る方法とかね。」

愛原「嘘の範囲自体が恐ろしく広いからな。ウソであると知っていながら誰かを誤認させる目的で意図的に使用されるウソもあれば、本人にウソをついてる自覚は無くとも、結果的にウソをばらまいてたという事もある。」

鼎「一番多そうなのは、ウソか本当かも分からない事を、思い込みや願望を根拠に決めつけ口調でばらまいてたら、結果的に嘘を垂れ流してたってパターンかな? デマが流布される過程でよくみられるパターンだよね。」

逆沢「ああ、【アイツが犯人に違いない】みたいなパターンね。」

愛原「デマ系の嘘は、法律用語における未必の故意とほぼ変わらないよな。」

鼎「未必の故意というのは、たとえば歩行者がいる狭い道路を車で横切ったら、もしかしたら本当に歩行者をはねてしまうかも知れないけど、まぁ結果的にそうなっても仕方ないみたいな感じの意思で行われるパターンを指して使われるよね。そいつをはねてやろうという明確な意思まではないけど、結果的にそうなっても構わないみたいな感じで。」

逆沢「ビール瓶でそいつの頭を殴ったら、もしかしたら本当に死んでしまうかもしれないけど、結果的に死んでしまっても構わないと認識していたら、未必の故意に該当するって事か?」

愛原「うん。未必の故意は、過失寄りでは無くあくまで故意寄りと、法律的には認識される。結果的にそれで人が死ねば、過失致死ではなく殺人扱いにもなり得る恐ろしいものだ。タテマエとしては。」

逆沢「あれ? けど2012年に関東連合の連中が無関係の市民を金属バットで集団リンチして殺した事件では、結果的に死に至っただけで故意では無かったとして過失致死容疑にしかならなかった気がするけど?」

愛原「あくまで殺意は無い傷害致死という方向で起訴した東京の検察は本当にひどいと感じた事件だな。金属バットで人を殴れば、人が死んでもおかしくない事くらいは容易に想像できると思うのだが。ましてや1発2発ではなく、集団リンチなのに。」

逆沢「何らかの忖度が働いたのかねー?」

愛原「さぁ? ともかくデマの類いは大体、未必の故意の延長線がほとんどのような気がする。その根拠のない噂話が事実であれ、デマであれ、結果的に対象の名誉を貶められればそれでいいという悪意に基づいた行為でしかないというか。」

鼎「それが嘘であるか事実であるか、その真贋を見分けるのはすごく難しい事も多いよね。」

愛原「嘘か真実かの二元論で決着が付かない事も多いからな。部分的に真実である(嘘である部分と本当である部分が混じり合ってる)こともあるし、内容が誇張もしくは矮小化されていることもある。」

逆沢「【あいつは嘘つきだ】とか【あいつは正直者だ】と言った所で、100%嘘しかつかない人間も、100%嘘をつかない人間もいないだろうしねー。」

鼎「だから一流の詐欺師は、たくさんの真実の中に嘘を混ぜたりするらしいよね。あるいは最初は誠実な取引を繰り返して、相手を信用させた後に思いっきり騙しにかかるとか。」

愛原「家族が【お前は騙されている】と諫言してても、詐欺師の言う事を家族よりも信じたあげく騙される類いも多い。つまり一流の詐欺師は、ある意味家族以上に、人を信用させるスキルに長けている。嘘つきではあるが、嘘つきだと思わせずに誠実に見せかける技量に長けているのだ。」

逆沢「政治家の選挙ポスターとかみてると、悪人なんか一人もいないってツラばかりなのも、彼らの多くが詐欺師だからかねー?」

愛原「さぁ? ともかく詐欺師というのは、ただの嘘つき人間と比べていくつかの相違点がある。その中でも一番重要なのは、(目的を完遂するまでor永遠に)嘘がばれてはならないという点だ。」

鼎「エイプリルフールの嘘とか、マジシャンによるマジックとは、全然違うよね。」

逆沢「そういうのは、はじめから嘘ありきだからね。嘘であるとか、トリックが存在するという大前提で成り立つからこそ楽しめるわけで。」

愛原「詐欺師の嘘は、そうじゃない。それが嘘であるとバレたら詐欺師自身にダメージが跳ね返ってくる。その代わり嘘を貫き通す事ができれば、騙された相手が損害を被る(事もある)代わりに、騙した側が相応の利益を得る。」

逆沢「嘘がバレてもバレなくても、誰かが不幸になるとすれば、とても世の中の為になるものとは思えないわね。詐欺というのは。」

愛原「詐欺行為そのものが、詐欺罪という名の犯罪だからな。そりゃあ反社会的行為に決まってる。法律用語としての詐欺罪は、人をあざむくことで財産的な不利益を与える行為を指すが、国語辞典的な広い意味では金品に限らず、とにかく騙す事で人に不利益を与えたり、自身が不当な利得を得ようとすれば、それそのものが詐欺行為だ。偽計業務妨害とか偽証罪とか公文書偽造罪とかその他諸々。」

逆沢「デマを流布して誰かの名誉を傷つけたり、社会を誤った方向に誘導したり、混乱させたりすれば、それも一種の詐欺と言ってもいいかな?」

愛原「そこまでいくと言葉遊びという気がしなくもないが、騙す側の心理という意味では、詐欺師と根っこは同じだろう。詐欺師というのは何も嘘つきそのものだけを限定して指す言葉では無く、未必の故意的な要素を多分に含むからな。たとえば【必ず儲かりますよ!】系の投資詐欺や、【必ず当たる馬券を教えますよ】系の情報詐欺があるが、結果的にその情報が正確で、本当に儲かってしまうケースが無いとはいえないからな。」

鼎「情報詐欺に引っかかって教えてもらった情報通りに株を買ったら、本当にその株が上がるというケースも普通にあっておかしくないよね。厳密には買うタイミングと売るタイミングをセットで教えてもらわないと、一時的に上がっててもいつの間にか下がってたりして役に立たないんだけど。」

逆沢「つまり結果的に嘘をつかない形で収まる詐欺もあるって事か?」

愛原「嘘自体はついてない詐欺的行為としては、錯誤を狙った詐欺も多いよな。何ページもある契約書の中に紛れて小さい文字で免責条項みたいなものがこっそり書いてあって、実はそここそがキモだったりとか。」

鼎「一般庶民に馴染みの詐欺的行為としては、【安い安い詐欺】みたいなものがあるよね。破格の何割引とか喧伝してるので買ってみたけど、後で調べてみたら全然安くなかったとか。」

逆沢「その分野では一流のメーカーらしいという事で買ってみたら全然そうじゃなかったとか、アフターフォローは万全と謳っておきながら、まともにサポート電話もつながらないとか、色んなケースが考えられるわ。」

愛原「安いとか一流とかいうのは、個人の主観で済まされる事項でもあるからな。【地域一番!】とか何が地域で一番なんだ?って思ったりもするが。」

逆沢「こうしてみると詐欺ってのも、あからさまな騙し行為ではなくて、未必の故意的なものの方がむしろ多そうな気もしてきたわね。」

愛原「官僚答弁と同じだな。確定的な嘘だと虚偽答弁になってまずいから、逃げ道をあらかじめ残しておくみたいな。」

逆沢「ああ、官僚答弁か。言われてみればその通りね。【可及的速やかに取り組む】というのは、普通に解釈するとできる限りの最速で取り組むという意味だけど、官僚言葉では、余程の事が無いと取り組まないという意味になるらしいし。」

鼎「【前向きに検討する】というのは、官僚言葉では余程の事が無い限りまず真面目に検討すらしないという意味になるし、【調査中】というのは今は答えたくないから回答を当面拒否しますという意味になるらしいよね。」

逆沢「詐欺師というのは、騙すよりも、はぐらかしてごまかすタイプの方が多いのかねー? 何を問うても明確な根拠を述べずに【大丈夫です】の一言で逃げ切ろうとするみたいな。」

愛原「言った言わないの水掛け論に持ち込んだりするのも、常套手段だわな。ウソ・ホントの二元論になるような展開にもちこまれる事を好まず、全てを曖昧にして逃げ切ろうとしたがるか。」

逆沢「なんか嘘つき人間の方が、余程マシな気すらしてきたわ。嘘つき人間相手なら、そいつの嘘をあばく事で問題が解決に向かうことも多いけど、曖昧化されると、実害を受けた側の救済もされず、それによって不当な利得を得た側が逃げきってしまうだけで、不快なモヤモヤ感だけが残るだけだし。」

鼎「白黒はっきりできないまま、誰かが不当に不利益を被ったり、誰かが利得をむさぼった状態が維持されるとしたら、すごく後味悪いよね。」

愛原「けど世の中、そういう事象や事件は多い。たとえばイジメ自殺なんかにしても、イジメと自殺の因果関係とやらを科学的見地から正確に証明するのはほぼ不可能だからな。」

逆沢「犯行の動機とやらも、そいつが黙秘したら永遠に闇のままだろうしね。この前の佐川某の証人喚問も、【刑事訴追の怖れがあるから】とほとんどゼロ回答状態だったけど。」

鼎「自分にやましいところがないなら回答を拒否せずに、正直に話した方が心証も良くなるのに。可能な限り資料も隠蔽して、答弁も拒否して、それで無罪だけを主張するのはすごくおかしい気がするけど。」

逆沢「シロの人間なら潔白を証明するために積極的に全てを語るのが普通だし、クロの人間でも心から反省しているなら積極的に全てを語るのが普通だろうけど、官邸や政府与党や官僚達がやってるのは、クロの人間がシロで逃げ切るために可能な限り不都合な部分を隠蔽するような動きばかりだからねー。」

愛原「だから司法機関は、本当のワルは最後まで真相を隠してもおかしくないという前提で捜査し、状況証拠をもって裁いていくのだ。」

逆沢「あらゆる方法で自白を引き出すみたいな方法は無理か?」

愛原「凡庸な一般人相手でも、そいつに嘘を認めさせるのはしんどいぞ。昔、ツイッターのプロフィールで【議論で負けたことは無い】と自己紹介しているのを見つけた事もあるが、特にこの手の人に自らのあやまちを認めさせるのは容易ではない。というかほぼ不可能だ。たとえばアメリカでは、未だに天動説を信じている人もそれなりにいるらしいが、天動説を信じ続けて20年みたいな人の認識を、お前の説得で翻意させることができるか? 俺はまず無理だと思う。」

鼎「20年以上も天動説を信じている人は、その20年間の間に、色んな人から天動説は間違っていると言われ続けたり、議論をふっかけられたりしただろうけど、それでもその全てをはねのけて今でも信念揺るがず信仰し続けているような人でもあるから、並の人がどんなにもっともらしい理論をひっさげて彼を説得しようとしても、まず翻意に成功する事はないと思うよ。そんな簡単に説得できるような人なら、過去20年の間に既に翻意してるはずだろうから。」

逆沢「ああ、なる程ね。スマイリーキクチ中傷事件の時も、警察にその罪を指摘されて、なおその認識を改めず、すぐに中傷行為を再開させた人もいるらしいし、彼らにしてみれば【自分が信じている正義は、何人によっても覆される事は無い】って認識なのかもね。」

愛原「平凡な凡人ですら、そう簡単には自らのあやまちは認めない。ましてそのあやまちを正直に認めてしまうと不利益になる立場の者なら、なお素直にそのあやまちを自白する事はないだろう。嘘に嘘を重ねたり、隠蔽工作をしたり、公文書を改ざんしてでも、最後まで嘘を押し通そうとすると思う。」

逆沢「重大犯罪を犯した人でも、最後まで自らの罪を認めないパターンはそれなりにあるからね。地下鉄サリン事件のようなものにしても、未だに犯行を認めない受刑者もそれなりにいるらしいし。」

愛原「犯行を認めたからって、今更それで罪が軽くなったりしないからな。むしろ風当たりがキツくなるだけでマイナスしかないというか。政治家に支持者がいるように、彼らには信者がおり、信者からすれば【彼が罪を認めない】限りはいつまでもえん罪を信じる事が出来る。だから政治家にしてもそうだが、それを認める事で罪状や世間の風当たりが軽くなるという計算が成り立たない限りは、まず最後まで嘘を押し通そうとするだろう。」

鼎「逆を言えば、自白をすれば罪が軽くなるというエサをばらまかれる事で、してもいない罪を認める人もいそうだよね。痴漢えん罪とか。」

逆沢「ああ、痴漢関係は、罪を認めないと延々と拘留されて、長期にわたってひどい目に遭わされるけど、素直に認めると即釈放になる事も多いらしいから、それでしてもいない痴漢をすぐに認めてしまう人もいるそうね。2012年に起きたパソコン遠隔操作事件でも、同様の理由で、してもいない罪を認めてしまった人が何人もいたとか。」

鼎「なんか兵法の【三面包囲(包囲の一部をわざと緩める事で、敵に逃げ道を与える事で、敵が窮鼠と化す事を避ける戦術)】を思い出したかも。」

愛原「司法取引も、同じ理想でできているわな。正直に話す事で罪を軽減できるという逃げ道を与える事で、事件の解明を円滑にするというか。正直に話す程、罪が重くなる現状だと、罪人が最後まで嘘をつき続けて真相が隠れてしまう事も多いから。」

鼎「日本で司法取引に近いパターンがあるとすれば、真相を語る事で情状酌量の余地を提示するというパターンくらいかな?」

愛原「一貫して犯行の関与を否定していた政治家が、突然それを認めたりする時は、大体それだな。今更シラを切り通しても、どうにもならないと感じた時点で、情状酌量路線に切り替えるパターンもそれなりに遭遇はする。」

鼎「とすると真相を話せば、総理大臣よりもさらに偉い立場になれるという条件提示さえできれば、安倍総理も麻生財務相も関係者の証人喚問や刑事告発にも前向きになって、より真相を話してくれるようになるかな?」

逆沢「そんな条件提示できるわけないだろ!」

愛原「とにかく、自白する事によるメリットがない限り、いかに罪人とて、いや良心の呵責に乏しい本物のワルであればあるほど、嘘を最後まで貫き通したがるというのはあるだろう。」

逆沢「そうでなくても日本の警察は自白偏重型だから、自白が無いとまともに捜査も進みにくいのが困りものね。彼らがシラを切り通すと特に。」

愛原「死体の無い殺人とか、死後の時間が経過していて死体の損傷が激しい殺人になると、犯人が自首か自白でもしない限り、滅多に全容が明らかにならないからな。贈収賄事件とかでも、どちらも否認してる状態だと、証拠の残りにくい事件だけに解明は非常に難しい。公務員の縁故採用とか今話題のモリカケにしても、裁量権の濫用という問題だから、当事者がシラを切るとかなり解明が困難だろう。」

鼎「物証がたくさんありそうな交通事故関係でも、被害者が死亡していたりすると、加害者側の主張ばかりが通るという事は珍しくないそうだよね。」

愛原「ただ、だからといって証拠不十分による犯罪者の野放しを許す訳にもいかないからな。某婚活連続殺人事件じゃないけど、死体などの物証が一切残ってなくとも、状況証拠だけで有罪になるケースも多い。2年前にあった和歌山の当たり屋裁判も、そのケースだな。」

鼎「えーと和歌山の当たり屋裁判といえば、確か40代の女性が運転していた自動車が、交差点を左折しようとした際に、自転車で横断しようとした40代の男性を転倒・負傷させたという事件の裁判だよね。」

愛原「うん。それだけならよくある交通事故のパターンでしかないのだが、裁判長は被害者の男性が2年弱の間に交通事故の被害に5件も遭っている事を問題視。確率的に不自然として、当たり屋の疑いがあるとして加害者の女性を無罪にしたというニュースだな。」

逆沢「つまり事件の有罪・無罪を決める物証的なものは何もないけど、確率的におかしいから当たり屋と決めつけて、女性を無罪にしたってことか?」

愛原「うん。そういう事。まぁ事故の被害者といっても、直接車にはねられたわけでも無く、車の左折に合わせて勝手に転んで怪我をしたという点とか、しかも短期で5件も交通事故に巻き込まれてるとか、色々確率的におかしい部分が重なってたからな。確率だけで判断する是非はあると思うが、ともかくそういう判決結果にはなった。」

逆沢「世の中には、そういう状況証拠だけで決めつけてしまうパターンも結構あるのかねー?」

愛原「是非はあるだろうな。パソコン遠隔操作事件にしても、無罪の人を犯人と決めつけて無理矢理自白させてしまったケースに該当するだろうし。ただ確率という名の状況証拠要素を無視してしまうと、和歌山の当たり屋裁判も普通に当たり屋大勝利で終わってしまうし、首都圏婚活連続殺人も尼崎連続変死事件も、皆証拠不十分になってしまうので、どこかで線引きは必要になるだろう。えん罪被害者に対する保証が全く不足している点を補う法整備をした上で、自白偏重型から状況証拠型に変えていく流れ自体は、俺としては決して反対では無い。でないと悪人どもが口裏を合わせると、贈収賄事件にしても、関東連合関係にしても、モリカケにしても、みんな証拠不十分になってしまうからな。」

鼎「今、話題の森友問題を状況証拠で固めると、どんな形になるかな?」

愛原「現実に起こった事と、公文書の内容が決め手になると思う。個人の証言はどちらかというと二の次。まず現実に起こった事=問題視されている事は、国有地売買の妥当性と、数百もの公文書が改ざんされたという事実と、佐川前長官が重ねた虚偽答弁の数々(既に資料は破棄したなど)。国有地売買に関しては、交渉相手となる相手が他にも存在したにも関わらず、なぜ森友学園に決まったのか? 従来の手続きから逸脱した各種手続きの異例の早さ。価格の妥当性など。公文書に関しては、改ざんされた箇所が最大の決め手。あと今は捜査過程にあるが、改ざん時期と改ざんを支持したのは誰か?というのが重大になってくるだろう。そして佐川前長官が虚偽答弁を重ねた理由も注目だが、これは自白しようがしまいが最も参考にならないだろうから、他の状況証拠と組み合わせて最も整合性のある解釈をしていくしかないと思う。明智光秀が本能寺の変を起こした理由を推測するくらい、ふわっとした検証にしかならないだろうけども。」

鼎「改ざんされた箇所に関していうと、首相夫人とか一部政治家の名前が書かれた箇所とか、本件の特殊性という部分。あと価格交渉部分とかかな?」

愛原「別に公文書じゃなくて、一般企業でも特例処理をする際には、その理由が分かる資料を添付するのが常識だからな。理由も無くいつもと違う処理をしようとしても、そんな裁可が降りるわけが無いから。」

逆沢「これは○○部長による指示だからとか、△△議員からによる推薦だからとか、××さんによるクレームがついた案件だからとか、そういうのが分かるように、その人の名刺が添付されてたりするのはよくあるかもね。」

鼎「特にクレーム案件は、結果的に特例を認めるにしても認めないにしても、それと分かるようにしておかないと後々トラブルになりやすいよね。」

逆沢「正式文書にクレームがついたとか書くわけにはいかなくとも、その人の名前をどこかで出す事で見れば分かるようにくらいはまずしておくわね。でないと後になって特例処理した理由が分からなくなってしまうから。」

鼎「特例処理で通常価格より安くした場合は、製品に不具合があったからとか、お得意の◎◎さんの紹介の為とか、逆に通常価格より高くしたら、特急案件だからとか、仕様が少し違うからとか、そういうのが分かるように資料に残しておくよね。でないといつもと違う会計処理をした理由が分からず、税理士さんにも説明つかないし、最悪、税務署の監査を受ける羽目になってしまうから。会社経営に全然関わった事の無いニートの人とかには分からないかも知れないけど。」

愛原「本件の特殊性という言葉があろうとなかろうと、特殊な手続きをしたのは事実として明らかだが、その言葉が公文書に残っていたのは、それを自覚していたという証左だろう。そしてその特殊処理をした理由が改ざん処理された所にある名前の部分なんだろう。一部コメンテーターが早く売りたかったからとか、色々憶測でものをいってるが、逆にそんな事を示す公文書があるわけでもなし。必要の無い部分も勝手に公文書に残したから削除しただけという主張をするコメンテーターもいたが、必要の有無をコメンテーターが勝手に判断する事自体が傲慢でもある。そしてその改ざんされた部分を消してしまうと、特殊な手続きをした理由が全く書かれていないのに特殊な処理が認可されてしまったという、作業工程・会計処理的に謎の公文書になってしまう。そもそも状況証拠だけでいえば通常の公文書及び手続きに付け加えられた部分こそが、特例処理に至った理由となる添付資料としか解釈のしようが無い。でないと何のための記載か?という話にもなるし。」

逆沢「状況証拠の積み重ねというのは、そういう処理の事を指す訳ね。」

鼎「確か兵庫県内の金属加工業者が、やはり同じように国有地を買ったけど、費用算出に4年もかかって森友学園との対応の差がありすぎてずるいとして提訴したけど、どこで森友学園と対応で差が付いたのか、裁判で明らかになればいいなと思ったかも。」

愛原「贈収賄事件などにしても、当事者同士がシラを切ったら、もう状況証拠を積み重ねるしか無い。実際にそれによって誰が利得を得たか? どういうカネの流れがあったか? そういう事実だけを淡々と積み重ねていくというか。婚活連続殺人事件にしても、当たり屋事件にしても、不自然な事が起こったという事実を元に、どう解釈すれば最も腑に落ちるのかを検証したらそういう裁判結果になっただけに過ぎない。それを覆したければ、それ以上の具体的な反証を用意するしか無い。」

鼎「パソコン遠隔操作事件でいえば、犯人扱いされていた人のアリバイを調べるとか、ウイルスの有無を再確認するとか、そういうのだよね。」

愛原「そういう裏付け捜査を警察が真面目にせず、一方的に無実の容疑者を犯人扱いし続けたならば、これは警察が真犯人を守る為に事件を隠蔽していると解釈されても仕方ない。実際、防犯カメラを調べてみたら真犯人が映ってるにも関わらず、それも確認せずに勝手に無実の人を犯人扱いし続けて長期拘留する例とかも結構あるしな。」

逆沢「都合の悪い事実を隠蔽・矮小化して、一方的にお前はクロだとか、あいつはシロだとか決めつけるのはアウトって事ね。」

愛原「黙秘し続けるとか、証人喚問を拒否し続けるとか、資料をすぐに廃棄するとか、携帯電話を水に落として使えなくするとか、ハードディスクをドリルで破壊するなどの隠蔽行為は、クロ側の人間による悪質な捜査妨害行為と解釈されても仕方ない。というか状況証拠的には、それ以外に解釈しようがないからな。シロ側の人間が身の潔白を証明する為の行為にはまず映りようが無いというか。」

逆沢「捜査対象になっているハードディスクをたまたまドリルで破壊してしまうような偶然なんか、短期に連続して交通事故に遭う確率よりもさらに低いだろ? いったいどうしたら、そんなシチュエーションになるんだ?というか。それ自体がクロである状況証拠にしか映らないというか。」

鼎「シロである人間が証拠隠滅と取られてもおかしくない行為をする動機自体がないよね。」

愛原「警察や検察が全く信用できないような状況で、証拠を提出した場合、その証拠品に手を加えられて、犯罪の証拠に改ざんされてしまう可能性があるから、時代やお国柄や担当者によっては命取りになる場合もある(日本でも、2010年に大阪地検主任検事証拠改ざん事件というのが起きている)。しかしその場合は、マスコミやネット等、自身が信頼できると思う相手にも広く証拠を提示すればいいとも言えるし、どちらにしてもシロ側の人間が証拠隠滅してプラスに受けとめられる要素は無いわな。」

逆沢「証拠隠滅罪をもっと強化すべきね。事件のキーとなっている携帯電話とかハードディスクとか公文書を壊したり紛失したり破棄したら、問答無用でアウトにするみたいな。」

愛原「言った言わないの水掛け理論にしたところでも、結局泥沼だからな。起きた事実を淡々と並べて、その事象が世間の常識と照らして、いかに異常か? どの部分が隠蔽されているか? 誰がその異常を指揮する権限を保有しているか? 誰が損得の対象となるか? どの部分が違法となりうるか? どんな詐欺師でも、自分を正当化する上で都合のいい部分だけは隠さないというか、まずアピールするだろうから、逆に出せと言われても出したがらない部分をクロという前提で推し進め、徹底的に洗い出すへぎだ。凡人でもなかなか自分の非は認めたがらないのに、ワルといわれる人間が簡単に口を割るなんて思わない方がいい。むしろ人を殺して口封じしてでも、自分だけは綺麗に生き残ろうとする側の人間だ。」

逆沢「そうでなくとも詐欺師というのは、並の人よりも人を信用させるスキルに長けた人達だしね。漫画の世界と違って。」

鼎「漫画の世界なら、出っ歯で、眼鏡で、あごが尖ってて、やせ形で、みたいな感じで、いかにも詐欺師にしか見えないキャラクターが多いけど、現実はむしろ正反対だよね。でないと騙されてくれないだろうし。」

愛原「ファンタジーの世界の場合、ばらまいた伏線をちゃんと回収しないと収まりが悪いという事情もあって、謎の多くはちゃんと解明され、真相も大体明らかにされる。しかし現実には、【真相を墓場まで持っていく】タイプの人も結構多い。」

逆沢「実は誰が好きだったとか、昔こんな仕事していたとか、犯罪に関与しない個人のプライベートなんかは、秘密を抱えて墓場まで持っていってもらっても個人的に全然OKだけど、刑事事件になるような犯罪行為まで墓場に持っていってもらうのは大迷惑だわ。」

鼎「真相が明らかにならない事で、無実の誰かがずっと疑われ続ける事とかもあるよね。被害が救済されずに泣き寝入りを余儀なくされたりも。」

逆沢「そういうの。詐欺師とかはどう考えているのかねー?」

愛原「衝動による犯行と違って、詐欺師は徹頭徹尾計画犯だからな。始めから悪い事と知ってやっている。悪い事と自覚しているから、バレて捕まらないように隠蔽工作も行うし、様々な予防線も張っている。そのような人間が、突然良心の呵責に負けていきなり自首してきたり、真相を明らかにする可能性は正直低いだろう。ただ彼らは利にさといので、正直に話した方が利益が大きいみたいな展開になったら、簡単に口を割る可能性もあるけど。」

鼎「詐欺師グループの自首で一番多いパターンは、仲間割れかな? 分け前をもらえないどころか、身の危険まで感じるようになったメンバーの一人が、警察に保護を求めるパターンとか。贈収賄事件とかでも、自分一人に罪をなすりつけられそうになった人が、突然全容をぶちまけるパターンとかあるよね。」

逆沢「森友学園の籠池夫妻もそのパターンだと思うわ。始めは安倍夫妻をヨイショしてて、安倍夫妻側も当初は素晴らしいと持ち上げてたのに、突然トカゲの尻尾切り食らって、ぶちまける方向にチェンジしたパターンだろうなとか。それを警戒されてか、今は異例の長期監禁状態にされてるけど。」

鼎「異例の長期監禁がまかり通ってる現状からすると、今の司法にもあまり期待できないかな? 数百にも及ぶ大規模な公文書偽造が発覚してそれなりに経つのに、未だにたった一人の逮捕者も出てないとか、捜査機関もまともに機能して無さそうと言うか。」

愛原「地下鉄サリン事件や18億ATM不正引き出し事件や各種覚醒剤密売事件なんかもそうだが、多くの人間が犯罪に関与してそうな場合、いきなり黒幕を逮捕するなど不可能で、まずは末端の実行犯を捕まえた上で、そこから状況証拠を固めるのが王道だ(18億事件やクスリの密売等の場合は、末端が何人か逮捕されてるだけで、未だに黒幕に全くたどり着いてないが・・・)。が、その直接改ざんを実行したであろう末端の実行犯一人逮捕しようとしないあたり、各省庁だけでなく、司法でも汚染が相当進んでいる可能性があるな。大阪地検主任検事証拠改ざん事件の時には、たった1カ所だけ日付をいじっただけでも発覚するやすぐに数人が逮捕・懲戒免職となったのに、数百カ所も改ざんした本件で、未だに誰一人逮捕されないとか、色々おかしすぎる。うっかりテレビやネットなどで、官邸の関与を臭わす言動をすると、前川前文部次官のように干し上げられるかも知れん。」

逆沢「習近平の反腐敗運動も、政権に都合の悪い人間ばかりに的を絞って汚職の罪をきせるひどいものだったけど、あれと同じだと思ったわ。大体、財務省にしても迫田にしろ佐川にしろ、国税庁長官ポストとか、みんなそれなりの組織に天下りしてるし、そんなのはどこの省庁でもやってるのに、加計関連で非協力的だったから文部省だけ天下り問題を表に出して官庁から排除されたというか。」

鼎「元財務省キャリアとかいう某テレビコメンテーターが、佐川さんが国税庁長官になったのは通常の人事で論功行賞ですらないと政権を擁護してたけど、だとしたら天下りのレールの中でも最も典型的なものとしか言いようが無いよね。」

愛原「さすがにテレビコメンテータークラスではないが、無責任なネット世論では、なぜか買春してた事になってたりとかもあったぞ。どういう根拠でそういう断定に至ったのか知らんが、スマイリーキクチ事件ばりの誹謗中傷だなとは思った。」

逆沢「まぁゲームで遊んでるだけでもゲーム脳とか言って社会不適格者扱いする人もいるのが現状だから、そういう人からしたら、キャバクラに行こうものなら自動的に買春扱いになってもおかしくないんじゃないの? パチンコにいくだけでも激しく非難する人とかもいるし。」

鼎「娯楽好きの私からすれば、ゲームはOKだけど、パチンコはキャバクラはNGみたいなダブルスタンダードはしたくないかな?」

愛原「キャバクラどころかソープランドでも、違法営業でもなければ、何が問題なのか俺には分からないんだが。普通にゲームだろうが、パチンコだろうが、性風俗だろうが、そこの利用者というだけで差別される理由が俺には分からない。特に風俗産業は、わざわざ行政から営業認可受けてお墨付きすらついてるくらいだし。政務活動費でキャバクラ行った国会議員とかはさすがに非難されて当然だが、自腹で遊んで何が悪い? そういうもっと悪質な例も無視して、こういう個人の趣味を国民に暴露する事自体が、悪質な公開処刑というか、印象操作としか言いようが無い。買春扱いまでしてる奴に至っては、デマを平気で流すクズとしか言いようが無い。そういった嘘や印象操作で人を欺くのは、典型的な詐欺師の手法でルール違反も甚だしい。」

鼎「時の政権が、行政や司法のあり方を歪めているとしたらこんな恐ろしい話はないし、政敵をスキャンダルで潰すような世の中になれば、それは恐怖政治以外の何者でもないと思うよ。」

愛原「うーん。詐欺師をどうやって撲滅するか?という方向性で行きたいのに、詐欺師が国を乗っ取るとどういう恐ろしい状態になるか?というテーマに変わっているような・・・。」

逆沢「あははは。でもそれは唐突に前文部次官のネタふったお前が悪い。」

愛原「ごもっとも。まぁ詐欺師と言われる人間は、逃げ切れると判断している限りは、嘘に嘘を重ねても、被害者の傷口にさらに塩を塗り込む形になっても、あるいは盟友を蜥蜴の尻尾のごとく切り捨てても、とにかく逃げ切る事を最優先に考えるくらいは思っておいた方がいい。世の中にはやむを得ず犯罪に与したり、衝動的に犯罪を犯してしまったりする人も多いが、彼らは非常に計画的に、理性的に、知恵を駆使し、演技も加え、周囲の人も巻き込みながら、巧みに人を騙していく。同じ悪人でも、タイプが根本的に違うのだ。

逆沢「まぁ良心の呵責に苦しむような人なら、息をするように嘘をつき続けることもできないだろうし、演技してても簡単にボロ出そうだしねー。」

愛原「一流の詐欺師というキャラクターを描くと、この良心の呵責という概念が大きなファクターになると思う。まず詐欺行為は誰かを騙して不幸にする犯罪行為であるケースがほとんどで、善玉キャラクターが演じるにはいくつかの条件整備が必要になるだろう。」

鼎「クロサギという漫画の主人公も詐欺師だったけど、彼の場合は、詐欺師をターゲットにした詐欺師であり、いわゆる悪人討伐という大義名分があったよね。」

愛原「騙す対象が悪玉だったり、憎むべき敵将とかであれば、騙す上での良心の呵責も避けられ、頭脳戦で相手に勝つ的な爽快感を前面に押し出せそうだな。」

逆沢「逆を言えば、善良な一般市民を騙したりしたら、もろ悪役詐欺師確定ね。」

愛原「まぁ詐欺師というだけで、基本悪玉だから。というか自称正義の味方の大半も、相手が悪玉だから暴力行為を伴っても支持されるだけで、無辜の民を攻撃したら、それだけで悪玉確定だから。」

逆沢「まぁ、言われてみたらそうだ。」

愛原「ま、厳密には、息をするように嘘をつく人種が、必ずしも詐欺師として有能とは限らない。その場のノリで、条件反射的につい言い訳をしてしまうようなタイプなら、後先考えず、すぐにバレるような低レベルの嘘をついてしまう事もあるだろう。」

鼎「嘘をごまかす為に、さらに嘘を重ねるようなタイプは、大体そんな感じだよね。一流の詐欺師の人は最初から全てが想定内に収まってるから、後から新たに嘘を重ねる必要もないだろうし。」

逆沢「そういうレベルの低い嘘つき人間は、息をするように嘘をつけるかも知れないけど、人を信用させる事はできないわね。単なる嘘つき人間としか、世間に認識されないだろうというか。」

愛原「死ぬまで天動説を唱え続ける人もいるように、最後まで自らの非を認めず、嘘を突き通す事自体は、実は凡人でも可能だ。というか坂本竜馬のごとく、論破される事で非を認め、主張もどんどん改めていける度量をもった人間の方がむしろ珍しいかも知れない。しかし自らの非を永遠に認めなかったり、嘘を最後まで貫く事で、人間としての信用を得られるかは別問題だ。」

逆沢「その人の信者や支持者からすると、最後まで嘘を貫き通して欲しいと思うかも知れないけどね。いきなり非を認められたりすると、その人を信じてついていった人が馬鹿をみるから。」

鼎「天動説を信じている人達からすると、教祖に相当する人がぶれずに天動説を唱え続けるのは頼もしく感じるかも知れないけど、世の中全体としては有害でしかないと思うけど・・・。」

愛原「その手の詐欺師の立場からすると、自分の唱えるその妄言が銭の種になる訳だから、内心で嘘っぱちと思っていても、表面上認める事はないだろうな。実は天動説は間違いでしたって認めた途端、嘘つきの一凡人でしかなくなってしまうから。」

逆沢「詐欺師は利にさといから、嘘を認める事によるデメリットの方が大きい限りは絶対に非を認めないという好例の一つね。」

愛原「この特性に関しては、すぐバレる嘘をつく三流の嘘つきだろうが、一流の詐欺師であろうが、基本何も変わらない。一流は一流なりに、三流は三流なりに、非を認める方がダメージが少ないという状況にでもならない限り、最後まで嘘をつき続けるだろう。良心の呵責が無いタイプという点では、全く同じだから。」

鼎「良心の呵責に悩むようなタイプなら、その場のノリでつい嘘をついてしまっても、後で後悔したり、悩む事になるよね。」

愛原「嘘も方便ということわざもある通り、嘘の全てが悪いとは思わない。嘘を全くつかない人もまずいないだろう。しかしバレたら捕まるような、それこそ詐欺師とか犯罪者と呼ばれるようなレベルの騙し行為をしてなお、全く意に介さないようなタイプは、かなりヤバい気がする。」

逆沢「まぁ良心の呵責に苦しむようなタイプよりも、悪事を行ってなお平然として慣れるようなキャラクターの方が、悪玉キャラとしては使い勝手いいけどね。正義の味方が思いっきり叩きのめしても爽快感の対象にしかならないから。」

愛原「中途半端な悪党よりも、そういう意味ではマジ使い勝手いいよな。外道系悪玉というのは。」

逆沢「【ま、待ってくれ。俺はもう改心したんだ!】とか言って、許しを請うたあげく、背中をみせた主人公に不意打ち食らわせるような嘘つき外道キャラクターとか、悪玉として最高だわ♪」

愛原「ツイッターでも、そういう面白コメント見た事あるなぁ。自分から他人のツイートに敵対的なコメントつけて論戦を挑んだあげく、コテンパンにやられて、でも本人はあくまで非を認めず【話は平行線】を理由に自分から停戦を呼びかけておきながら、それから1日も経たない間に、その論戦相手を中傷するツイートをしてさらされた奴とか。」

鼎「議論というのは、一方もしくは双方が譲歩しない限りは永遠に平行線というか、少なくとも【自称、論戦で負けたことは無い】人間に対しては、平行線以上にはまずならないけど、第三者から見ればどっちが優勢かは分かりやすい事も多いよね。」

逆沢「優勢でいてなお、相手の停戦に応じた側の人は状況が分かってると思うわ。どうせこれ以上の議論の継続は無意味だし。あと停戦を呼びかけた側があとで反省の色も見せずに最後っ屁かまして恥の上塗りをしでかした点も、悪玉としてはキャラを全うした感じで個人的にポイント高いかな♪」

愛原「良心の呵責という概念を持たないような外道キャラに、最後だけ美しい振る舞いされても、かえって扱いに困るからな。悪党らしく見苦しい抵抗をして欲しいという期待はあるわな。最期まで外道にふさわしい振る舞いというか。」

鼎「正義は最後に勝つファンタジーならそれでいいけど、けどリアルではそんな外道キャラクターは困るかな? 外道キャラクターによって苦しめられる人が増えても困るし、何よりも絶対的な正義の味方がいないから、その外道キャラクターが曖昧化戦術とか使って、逃げ切る可能性もあるし。」

愛原「憶測や願望で物事を測るようになると、それこそ詐欺師の餌食になりかねない。詐欺師は甘い言葉で安心させたり、恐怖感を煽って脅したり、色んな方策を駆使して印象操作もしてくるが、そんな時は立ち位置をフラットにしてみよう。隠蔽工作ばかりしてくる奴がシロにみえるか?とか、肝心な情報を何も出さずに大丈夫ですとしか言わない奴が信用できるか?とか、裏読みしなくても当たり前に分かる部分から考えてみる。そして時には配役も入れ替えてみる。好きな人間と嫌いな人間を入れ替えて、自分の所感が真逆になるのなら完全にダブルスタンダードで、個人的な好き嫌いだけで結論を先に決めつけているだけの可能性が高い。」

鼎「いつも一緒にいる家族とかが積極的に自分に危害を加えてくる可能性は低いけど、赤の他人はどんな甘い言葉を並べてもそうじゃないから、素性の良く分からない人が甘言を弄していても、身近な人が猛反対しているなら注意した方がいいよね。」

愛原「あと一番大きな問題として、人は自分自身に対しても平気で嘘をつく。天動説を信じたがる人ではないが、人間は本質的に自分の非を認めたがらない生き物であり、自分の信じたい事しか信じたがらない確証バイアスをもった生き物でもあるので、せっかく誰かが自らのあやまちを教えてくれても、それを否定したくなる。それこそ誰に何十年指摘されても意固地に天動説を改めない人のように、人は自分自身にすら嘘をつくのだ。」

鼎「振り込め詐欺に引っかかる人ような人は、大体それだよね。周囲の人がどれだけ引き留めても、今まさに騙されようとしている自分自身の非を認めたがらないから、最後まで突っ走って、振り込んでしまうみたいな。」

愛原「自分の中にある冷静な部分が既に非を認めているのに、自分の中にある妙なプライド部分が邪魔をして、その結果、冷静な自分の部分に嘘をつき続ける形になる。だから死ぬまで天動説を否定できないみたいな喜劇になってしまうのだ。」

逆沢「詐欺師に騙される人も、ある意味、自分自身に嘘をつき続ける詐欺師に陥ってる可能性があるって事ね。最初の振り込み時点で既に怪しいと内心で感じていても、今更それを認めたくないから【自分は騙されていないはず】とか【ここまで誠実に対応してたら仮に相手が詐欺師だとしても、良心に恥じて後で全額を返してくれるかも知れない】とか、細い希望を信じて、2度目、3度目の追加の振り込み催促にも応じて、さらに傷口を広げてしまうみたいな。」

鼎「あと、良心の呵責に悩みながら、嘘に嘘を重ねるような人も、自分の良心に嘘をつき続けているタイプといえそうだよね。内心で悪い事と知りながらも、【自分は上司の命令に従っただけだ】とか【家族と生活を守るためだ】と自分の良心に嘘をついて、自己正当化を図るタイプというか。」

愛原「他人に騙される騙されない以前に、自分自身が心の中にいるもう一人の自分に騙され続けている可能性も考えてもいいかも知れないな。」




















過去のたわごと 
2018年 3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















トップページに戻る