トップページに戻る


愛原様のたわごと(19年2月3日)






愛原「ようやく不快な日韓罵倒バトルが一段落してくれたような気がして、正直ほっとしている。」

逆沢「ゴシップメディアによっては、まだしぶとく相手国をこき下ろすようなネタで引っ張ろうとしてるみたいだけどね。相手国を罵倒したくて仕方ない人を相手に、商魂たくましすぎるというか。」

愛原「日本・韓国に限らず、どこの国でも特定国とか特定民族を罵ったり、ヘイトをあおるのが大好きな連中はいるからな。まぁ、ある程度はしゃあない。まぁあおりたい連中の思惑はどうであれ、とりあえず両国政府自体が冷却期間を置く方針で足並みをそろえたであろう事は、素直に評価したい。」

鼎「日本政府側からレーダー照射問題の交渉打ち切りを申し出たところは評価したいけど、その際に余計な最後っ屁をした所だけが、私としては少し残念だったかな?」

愛原「ネットの世界では、割といるけどな。自分が言いたいことだけ一方的に言った直後に、論戦打ち切りを宣言するような輩は。」

逆沢「人の顔を殴った直後に戦闘打ち切り宣言を申し出ても、殴られた側が素直に応じるわけがないくらい、常識で分かると思うんだけどねー。たとえ相手が内心で停戦に応じたいと思っても、とりあえず殴り返してからで無いと、収まりが付かないのは当然だろうし。」

愛原「俺にはレーダー照射問題の真相は、正直よく分からない。そしてそれ以上に、日本政府側がどういう思惑と落としどころを想定して、問題を明るみにしたのか、ついに最後まで分からなかった。仮に韓国船によるレーダー照射が事実だったという前提で考えても、なぜ公開処刑という形に踏み切ったのか? なぜ不可思議な小出しの証拠提出方法を選んでしまったのか? 思惑や落としどころの点以外にも、疑問点がいくつもある。」

鼎「世の中には、部下や生徒を叱責する際に、あえて公衆の面前でそれをやって、相手に恥をかかせたがるタイプの人もいるようだけど、叱責による教育効果はむしろマイナスだよね。」

逆沢「相手の評判を落としたいか、相手を怒らせたいか? もしくは何らかの見せしめ効果を狙っているか? ただのサディズムか? まぁいずれにしろ、ロクなもんじゃないわね。」

愛原「証拠となる音声データだのなんだかの公開についても、いちいちもったいぶった割に、ついに最後まで中途半端なものだったようだしな。防犯カメラやドライブレコーダーにしても同じ事だが、【使用した防犯カメラのスペックや、映してる場所や角度がバレたら困るから、映像を加工しました】みたいな論理が(それを信じている陣営以外に)通るわけないだろと。韓国側の低空飛行の証拠とやらも同様だから、目くそ鼻くそではあるが。」

逆沢「コラージュやマスコミ向けのモザイクじゃあるまいし♪ 別にスペックまでオープンにする必要はないけど、仮に決定的な映像や音声が手に入れられたとするなら、なおさら加工はしたらいかんだろ。せっかくの証拠価値が台無しになっちゃうし。」

鼎「実はナンバープレートの読み取りも困難な程の低画質のドライブレコーダーだけど、低スペックであるとバレたら困るから、ナンバープレートにモザイク加工したドライブレコーダーの映像だけを見せて、【プライバシーの為にモザイク加工をしたが、実際にはちゃんとナンバープレートも映っている。紛れもなくお前が犯人だ】といってるような状態かな?」

愛原「ムハンマド皇太子の関与が疑われたカショギ事件でも、トルコ政府は別に、【我が国の盗聴技術のスペックがバレたら困るから、音声加工した上で証拠を提出します】みたいな真似はやってないし、もしやってたら、きっと世界から鼻で笑われただろう。加工データではそもそも証拠にならないし。というかこの手の世界では、対外的にバレたら困るような機密的スペックは、通常使用しないし、しても公開には使わない。たとえば仮に盗聴に成功したとしても、今後も盗聴し続けたいならば、まず盗聴データの公開には踏み切らない。踏み切ったら、盗聴された側は、どこに盗聴器がセットされてたのか?とか、この場所での会話は危険だとか判断して、対策されてしまうから。」

逆沢「つまり仮に盗聴データを公開したいのならば、いつどこに盗聴器がセットされてたとか、盗聴器のスペックとか、そういうのがバレても構わないという前提で始めから行うという訳ね。」

愛原「ドライブレコーダーや銀行などの防犯カメラでもそうだろう。こっそり映してるのがバレたら困るシロモノなら始めから公開しないし、有事に公開する目的でセットされたものなら、始めからバレても構わない状態のはず。ドライブレコーダーのスペックがバレたら恥ずかしいとか、監視カメラの設置場所がバレたら困るなんていうなら、始めから非公開にするしかない。というか通常は、機密扱いにしなくてはならないようなマニアックなスペックでなくとも、証拠としての価値を満たせるだけの通常のスペックであれば十分なんだし。」

鼎「そういや私の知り合いの店員さんがこんな話をしていたよ。ウチのお店の防犯カメラは、実は全部ダミーとか。」

逆沢「ワロタ。でも実際、抑止力目的でそういうのを設置する所は、割とあるらしいわね。実際には防犯カメラの格好したオモチャだから、犯行の証拠とかを提示する事はできないけど、いつでも犯行の証拠を提出できるふりをして脅す効果だけはあると。」

鼎「けど結果からすれば、日本政府は韓国政府に対して、意味の無い挑発をしていただけのような状態という形になっちゃうのかな?」

愛原「まぁレーダー照射が事実だとしたら、先に意味の無い挑発をしたのは、韓国船側という事になるけどな。結果的に日本政府が公開に踏み切った事で騒ぎが大きくなってしまったが、日本政府の対応がどうであれ、レーダー照射をする事で韓国側に何のメリットも発生しないし、こうなると日本側以上に韓国側の方が、ずっと愚かで無意味な挑発を先に仕掛けたという形になってしまう。日本側をさらに不快にさせる上、外交面でもマイナスにしか働かない最低レベルの挑発をな。」

逆沢「ま、世の中には、相手を不愉快にさせる事自体が目的の人もいるからねー。反日でも嫌韓でもいいけど、そういう人達の中には、特に多くいそうというか。そういう人なら、損得勘定抜きで、人様にレーダーを浴びせたり、不毛な公開説教モードに入ってもおかしくないと思うわ。」

愛原「という訳で今回のテーマは【策略としての挑発】な。」

逆沢「つまり今までの前置きで取り上げたような、相手を不快にさせるだけで、何のメリットも生まないようなタイプの挑発ではないという事ね。同じ相手を怒らせるにしても、それによって計略・策略と呼べるような、何らかのメリットや計算が裏にあるような。」

鼎「軍記物とかでは、城にこもる相手に対して【臆病者。城を出て戦えー!】って感じで、使用されるようなものだよね。で、挑発に乗って怒って飛び出た側が、挑発を仕掛けた側に散々に打ち負かさせるまでが様式美というか。」

逆沢「けど、読者やプレイヤーの立場からすると、そういう安直な挑発に引っかかるようなのは、ただのアホキャラにしか見えないんだけどねー。」

愛原「まぁな。特に俺のような想像力の貧しい人間が、挑発シーンを描こうとすると、挑発に引っかかるようなキャラがアホにしか見えなくなる。しかしこれは上手な挑発のアイデアが思い浮かばない(orそれを適切に表現できない)からであり、本来、挑発というのは、かなり強力で回避しがたいものなんだぞ。振り込め詐欺なんかと同じというか。」

鼎「振り込み詐欺とかも、第三者からすると、引っかかる人間がアホみたいな感じで捉えられる事も多いけど、実際に引っかけられた当事者からすると、かなりのリアリティーがあるものだそうだよね。」

愛原「我々凡人の多くは、そもそも人を騙すノウハウが不足している為、人を騙して振り込みさせるような上手な嘘をつく事ができない。だからリアリティーのある詐欺が想像できないし、想像できないから、引っかかるシーンも同様に想像できない。これは振り込み詐欺でも結婚詐欺でも同じこと。我々は安易に【詐欺に引っかかる人】をアホ呼ばわりしたがるが、実際には一番引っかかりやすいタイプでもある。想像自体が出来ないから、リアルなそれがやってくると対応もできなくなるのだ。」

鼎「大半の男女は、異性を取っ替え引っ替えできるような性的魅力や会話力などがないから、そんな凡人がモテ男を描こうとしても薄っぺらくなってしまうし、リアリティーもなくなるし、だからモテ男にたやすく騙される女性の心理なども正しく想像したり描写もできなくて、結果的に【結婚詐欺に騙されるような人間はアホ】みたいなオチになりがちだけど、実際はそんな単純なものではないよね。」

愛原「挑発も、ある意味、振り込み詐欺や結婚詐欺の延長線。挑発の達人(?)が仕掛けた挑発を、凡人が退けるのはかなり困難だと認識した方がいい。」

逆沢「つまり軍記物で、挑発に安易に引っかかる武人がアホにしか見えないとしたら、それはその武人がアホであるというよりは、挑発を仕掛ける側の挑発術が相当に高いか、もしくは単に軍記物の作者の表現力が未熟かのどちらかの可能性が高いという事ね。」

愛原「仮に俺がモテ男によるハーレムものを描こうとしても、きっとアホ女しか描けないだろう。なぜなら、リアルなモテ男を描く事ができないから。それと同じで、高い挑発術を表現できる作家でないと、リアルに心にグサッと刺さる挑発シーンを描くのはそれなりに困難だとは思う。」

鼎「現実には、相手が挑発の達人(?)であれば、それに乗りやすい人間は、かなり多そうという事かな?」

愛原「というか、嫌いな相手に馬鹿にされて、不愉快にならない人間の方が少ないだろう。まして相手が格下(or見下したい相手)なら、尚更。」

逆沢「格下(or見下したい相手)に勝負を挑まれたにもかかわらず、それを拒否すると、自分の名声や威信に傷がつく事もあるだろうしね。」

愛原「軍記物で武人に挑発に乗らざるを得ないのは、そういう深刻な理由もある。特に実力の甲乙が定めがたい状態の時に、相手の挑発や決戦を拒むと、弱いor頼りないと思われて、日和見勢力などが一斉に敵(挑発した側、勝負を申し込んだ側)に走ってしまう怖れがあるからだ。」

鼎「一部のゲームでもそういう仕様があるよね。一騎打ちの申し込みを断ると、部隊の士気が下がるとか。」

逆沢「武人に限らず、ヤンキーやヤクザにしてもそうだけど、武力を重んじる人は、そういう傾向が強そうね。【ナメられたら終わり】と考えてるのか、売られた喧嘩は必ず買うというか、ナメられない為にも買わざるを得ないというか。」

鼎「【ナメられたら終わり】と考える人間を挑発するのはかなり簡単だ。たとえば世の中には、あおり運転をしたがるような人種もいるが、彼らは特にその傾向が強い。相手にその気が無くても、自分が挑発されたと感じたら、即座にカチンときて、あおり運転という形の報復活動を実行に移す。そんな人間に対して、故意にカチンとこさせるような挑発をしてみせたら、どうなるか?は簡単に想像がつくわな。」

逆沢「こちらにその気が無くても、簡単に怒りのスイッチが入るような人間を、わざと怒らせるってか♪ そりゃ、もう確実にバトルになるわ。」

愛原「そう。こちらが挑発しなくても、ちょっとしたつまんないきっかけでスイッチが入って、怒り狂う人間も多い。そんな人間をわざと挑発すれば、そりゃもう効果覿面だろう。」

逆沢「そう考えると、挑発に引っかかりやすい人間というのは、案外そこらじゅうにいるかも知れないわね。」

鼎「でもあまりに、分かりやすい挑発だと、かえって警戒される事も多いよね。」

愛原「それを逆用した計略の類いも多いな。たとえば普通に敗走してみせれば、これ幸いと追撃してくれるのに、空城の計みたいにあざとく挑発をすれば、かえって相手がこちらの罠を警戒してくれるみたいな。実際問題、そこまでものものしく演出しなくとも、敗走時にお尻ペンペンやアッカンベーをするだけでも、それなりに効果はあるかもしれない。」

逆沢「くだらないけど、意外と効果はあるかも知れないわね。逃げる際に、追撃してくる敵に向けてアッカンベーやお尻ペンペンをしてみせる事で【挑発して、おびき寄せようとしている】と思わせて、敵の追撃の手を緩めさせる計略として機能しうると言うか。」

愛原「あからさますぎる挑発は、かえって罠と警戒させる効果が発生するので、おびき寄せる目的の挑発ではなく、敵を警戒させる事で動きを鈍らせる目的の挑発というのも、時にはありかも知れんな。相手が短気過ぎると、効果は無いが。」

逆沢「そういう人間は、挑発は乗るべきものとしか考えないだろうからねー。」

鼎「短気というよりは、誇り高き武人肌と言い換えた方がいい場合も多いかもしれないよ。つい先にも触れられた通り、【ナメられたら終わり】系の人なら、罠と感じても挑発に応じざるを得ないケースも多そうだし。」

愛原「最初の方であげた挑発された城主のケースでも、実際には部下が二つの派閥に割れてるケースがそれなりに多いと思われる。一つは、お前の言うところの【誇り高き武人肌】の派閥で、彼らなら罠と分かってても、誇りのために挑発に乗るべきと考えるだろう。挑発に乗らないことで臆病者と呼ばれる事を怖れるだろう。もう一つはよくある冷静派で、彼らは【これは敵の罠だ】と、挑発に乗ることを戒めるだろう。その場合の城主は、城内の二つの派閥のバランスを考えて、冷静にどちらの意見を取り入れるかを考える事になるだろうと思われる。」

逆沢「第三者からみれば、どうみてもまともなのは冷静派の方なんだけどねー。罠と知って罠に引っかかるのも、罠と気付かず罠に引っかかるのと、結果からすればそう大差ないし。まぁ脳筋は、気合いと根性で【敵の罠ごと食い破ってみせるわ!】みたいな事を言うんだろうけど。」

鼎「脳筋と切り捨てるのもアホと切り捨てるのも簡単だけど、その人の誇りや名誉やプライドがからむと、人はどうしても合理的な判断がしにくくなっちゃうよね。そしてそういう人が影響力を行使できる程に増えると、冷静であるべき立場の人も、無視は出来なくなるし。」

愛原「そうなのだ。冷静な人間が暴徒の集団に襲われて殺されてしまう事もある。狂信徒に囲まれた場合、狂信徒のふりをしてステルス状態で溶け込んでいた方が、むしろ安全という恐ろしい状態が生じる事すらある。先の城主の件でも、挑発に乗る部下が増えすぎると、そちらの意見に乗らざるを得ない事もあるだろう。銀英伝のシュターデン提督の立場ではないが、敵を侮る血気盛んな部下の思惑通りに、しぶしぶでも動かざるを得ない事も中にはあるのだ。そして厄介な事に、部下とか大衆という立場の者は、基本的には怠け者だが、同時に無責任でカッコつけで威勢がいいものだ。」

鼎「会社組織などでは、中小企業の社長さんみたいなタイプが、強気なワンマンにみえて実は一番慎重とも言われてるよね。なぜなら中小企業の社長さんは、個人資産も含めて全て担保に入れてたりするから、事業に失敗したら、破産や夜逃げ状態に直結しかねないから。それに比べて下っ端の従業員の場合は、いざとなったらすぐに会社辞めて逃げ切れるから、夢のあるプロジェクトとかを掲げられると、割と積極策に乗りたがるというか。」

愛原「下っ端の社員は、基本的に怠け者だから、面倒事が増えるような新規プロジェクトには基本的に反対というか、現状維持を好む。が、そういうマイナス面が無くて、プロジェクトがうまくいけば給料爆上がりみたいな夢だけを前面に出されると、リスクを無視して簡単に賛同に回りやすい。これは、役所や大企業でも顕著に表れやすい。なぜなら大規模組織では、その新規プロジェクトに自分が直接的に巻き込まれる人数自体が知れているから。そうなると、ほぼノーリスクで、うまくいけば自分達の処遇や名声の改善が見込まれるし、失敗しても自分が直接責任を問われにくい。だから反対する道理がない。」

鼎「戦争に賛成する国民の心理も、大体そうだよね。まさか自分が兵士として前線に派兵されたり、あるいは空爆などの被害を受けるおそれが無いとか、敗戦するはずがないとタカをくくってる人程、安易な開戦に賛同しやすくなると言うか。」

愛原「自分に負担や被害が及ばない限りにおいては、【弱気よりは強気、臆病であるよりは勇ましく、消極的よりは積極的】な態度をみせた方が、なんとなく頼り甲斐もありそうだし、カッコ良いから、どうしてもそっちに振れやすい。好戦的な世論が形成されやすい理由も、その延長にある。」

逆沢「そういう安直で勇ましいカッコつけどもが、軽々しく挑発に乗っちゃうというわけね。」

愛原「自分が斬り込み隊長として真っ先に敵陣に突っ込むとか、自分が言い出しっぺとして一番にカネを出すとか、そういう状況であれば、とても安易に積極策なんか乗らないだろうけどな。しかしそうでなければ、大規模な投資に賛同したり、隣人との対立を積極に煽ったりみたいな事を、割と平気でやる。所詮は他人のカネ、他人の戦と思ってるから。だからいくらでも威勢よく頼もしく強気なセリフをいえる。特に臆病者とか、弱気とか、頼りないとか、敵に同情的と思われたくもない人程、簡単に好戦的なセリフを口にし、挑発にも安易に乗りやすくなる。」

鼎「計略として挑発を織り込むなら、無責任だけどカッコつけで影響力だけはある人達を刺激するのが、一番簡単そうだよね。」

愛原「そうだな。たとえば隣国に戦争を仕掛けて欲しいなら、その隣国の馬鹿な大衆を挑発してやればいい。馬鹿な大衆は、あんな隣国に負けるはずがないとか、制裁してやれという機運で盛り上がって、その国の指導者を勝手にどんどん突き上げてくれる。北朝鮮やサウジアラビアみたいな強力な独裁国家には通用しにくいが、日本や韓国やアメリカなどには、それなりに通用しやすいだろう。カッコつけな大衆が、威勢よく好戦的な世論を焚き付けてくれて、一部の冷静な大衆を臆病者とか売国奴呼ばわりして、どんどん脇に追いやってくれるから。」

鼎「軍記物とかでも、血気盛んな武人タイプが、冷静な参謀タイプの事を臆病者と罵って、そのまま勢いで押し切ってしまう光景は割とあるよね。」

逆沢「血の気の多い連中を、理性でなだめるのはかなり困難って事かねー?」

愛原「しかもそういう連中はカッコつけであるが故に、悪い意味でもプライドが高いので、仮に積極策が裏目に出ても、【臆病者どもが足を引っ張ったせいだ】みたいな感じで責任転嫁する可能性も高かったりもする。」

逆沢「反戦主義者を治安維持法で取り締まるみたいな感じになるわけね。自分自身を正当化する上でも、自分達の失策を糾弾されない為にも。」

鼎「三国志演義の田豊さんのセリフにも、そういうのがあったよね。【勝てば、反対した自分も許されるだろうが、負ければ、反対した自分は殺される】みたいな。」

愛原「カッコつけ連中がごり押しした積極策が成功すれば、機嫌のいい好戦派は、反対した慎重派を見下してドヤ顔くらいはしてみせるだろうが、それ以上の態度に出る必要までは無い。しかし積極策が裏目に出た場合は、急いで慎重派を粛清しないと、自分達の政治的立場が危うくなるからな。大日本帝国も、仮に日本勢がアメリカ軍をどんどん押しこんでいれば、開戦積極派はより大きな顔をして、開戦反対派の肩身はさらに狭くなっていたであろうが、それだけで終わっただろう。しかし残念ながらそうはならなかったので、開戦積極派のプライドと政治的立場を守る為に、治安維持法の名の元に苛烈に戦争反対派を弾圧せざるを得なかったようにも思う。戦争反対派をそのままにしておくと、彼らの声がどんどん大きくなって、開戦積極派の責任を深く問われる事態になり、下手すると革命みたいなものが起こって内部から崩壊しかねないから。」

鼎「でも彼らは、大戦末期に元々の戦争反対派らを次々拷問死させる一方で、密かに降伏の交渉とかも水面下で連合国と始めてたりしてたよね。」

愛原「開戦積極派自らが降伏の交渉を始めるという事は、戦争反対派の主張の正しさを開戦積極派が暗に認めるという事。しかしそれでは自分達が戦犯として処罰される事になりかねない。だから余計に彼らを獄死させなくては、ならなくなったのだろう。自分達の責任を問える者を先に殺すなどして、無力化してしまえば、こっそり宗旨替えしても、とりあえず彼らによって処罰される事だけは回避できるからな。」

鼎「田豊さんを生かしておくと、積極開戦派の立場が無くなり、田豊一派に今後の政局の主導権を奪われかねない。しかし田豊さんを殺しておけば、今後も逢紀さんや郭図さんは戦争責任を問われる事も無く、政権の中枢でいられるって感じかな? 間違った者の保身の為に正しい者が殺されるとしたら、こんな理不尽な事は無いよね。」

逆沢「カッコつけでプライドも高いが故に、敵の挑発にも乗らずにはいられないし、自分に反対する者を許す事もできないし、自分から謝ったり折れる事もできないし、あげくの果てに保身の為に正しい味方を排除までするって、味方にいると迷惑でしか無い存在ね。」

愛原「だから挑発を仕掛ける側からすれば、最高の狙い目になる。何も敵の親玉を直接挑発する必要は無い。そういう中味もないのに威勢だけはよいカッコつけの連中をあおってやれば、それでも十分なのだから。」

逆沢「自分に対する挑発だけなら、我慢して堪え忍ぶことも出来るけど、仲間や大衆があおられて挑発に乗せられてしまうと、かなり面倒な事になるって事ね。」

愛原「あと挑発というのは、必ずしも感情や精神に訴える類いばかりではない。もっと直接的、物理的なものもあるぞ。」

逆沢「たとえばどんな?」

愛原「有名なのは、幕末の薩摩藩が、江戸の街でテロ行為を繰り返したような例だな。」

鼎「薩摩藩のテロ行為によって江戸の街がどんどん荒廃していって、それで業を煮やした幕府側が薩長軍に対して武力蜂起したという話だよね。」

愛原「あとは太平洋戦争直前の、アメリカによる経済制裁やらハル・ノートの類いとか。」

鼎「こちらは、経済面や外交面でどんどん日本を締め上げる事で、日本側からアメリカに喧嘩を売らざるを得ないように仕向けた、強力な挑発行為だよね。」

愛原「この手の挑発行為は、かなり凌ぐのが困難だ。ただ耐えているだけでは、じり貧だからな。」

鼎「こういう挑発行為に対しては、どういう対抗手段をとればいいのかな?」

愛原「極めて戦略的な裏のある挑発行為である事には変わりないのだから、少なくとも安易に乗ってはいけない。乗ったら、相手の思惑通りに料理されてしまう。半分、理想論になるが、最悪の事態を避ける為に、一方的譲歩を含めた交渉なり、可能ならからめ手なり、相手がその内根負けしそうなら持久戦なり、色んな選択肢を試すしかないだろう。これがベストというのは無いが、相手の挑発に素直に乗るという最悪の事態だけは、できるだけ避けなければならない。もちろん状況次第では、敵の挑発に乗った上で、敵の仕掛けた罠ごと食い破る事も不可能では無いが、そんな事ができる程の力があるのなら、それを交渉の道具にするくらいのしたたかさを見せた方が、比較的うまくいくと思われる。交渉は、やり方次第で昨日までの敵を味方に変える力すらあるのだから、安易に挑発に乗るのではなく、逆に仲良くしてしまう(=相手にこちらと仲良くした方が得と認識させる)のも一つの手ではあるのだ。」

逆沢「自分を挑発してくるような連中に対して、自分から仲良くするべく行動するなんて選択肢は、プライドだけは高いカッコつけには、とても受け容れがたい案だと思うけどね。」

愛原「幕末の長州は、仇敵の薩摩を敵から味方に変える事で、天下を取ったんだけどな。」

鼎「自分が挑発された場合の対応は、そういう対策で防御するのもいいと思うけど、逆に挑発する側で考えた場合は、どうかな?」

愛原「俺は挑発するのもされるのも嫌いな人間なので、効果的な挑発方法には全く理解がないが、策略として挑発を組み込むなら、まずは落としどころを最初に考えておくこと。もちろん上手くいかなかった場合も含めてな。少なくとも、目的の無い挑発行為は論外な。」

逆沢「相手の悔しそうな顔が見たいとか、相手が困惑する姿が見たいみたいな、個人的な溜飲を下げる目的だけの為に、不毛な挑発をする人間も、世の中には多くいそうだけどね。あおり運転をするような人間も、別にそれ以外の目的は無さそうに思えるし。とても戦略的な目的が背景になさげというか。」

鼎「残念だけど、戦略的な目的で挑発を行う人よりも、そういう非建設的で不毛な挑発ばかりする人の方が、世の中にはたくさんいそうだよね。」

愛原「しかしそれを逆用した挑発戦略もある。敵対的内政外交という奴で、要するに外敵を作りあおる事で、大衆の矛先を逸らしたり、支持率を高めたりするものだな。」

鼎「あいつが悪いとあおり宣伝する事で、自分が批判されるのを回避し、逆に求心力まで高めてしまうやり口は、昔から時の為政者がよく使う政略だよね。特に景気が悪化したり、政策を誤って、民衆の不満が高まりつつある時に使うと、その不満のエネルギーを特定の外敵に全部向けられるので、最も効果的というか。」

逆沢「大震災などの災害の時にひどいデマが出回るのも、被災によって膨れあがった人々の怒りと不満の矛先を、特定の方向に向けたい人が仕組んでいる側面もあるかもしれないわね。」

愛原「人間は、不満があっても、それを自分のせいにはしたくない生き物だからな。だから不満のはけ口を用意する大衆操作術として、昔から頻繁に用いられてきた。国家指導者が【全部。隣国が悪い】と挑発する事で、不満のエネルギーを全部隣国に押し付けてしまう手口は、残念ながら今でもそれなりには通用してしまうのだ。つまり敵対的内政外交としての挑発は、それによって挑発対象の敵国から何らかの利益を得たり、敵国を特定の方向に誘導する事が目的ではなく、むしろ標的は身内に向いていたりする。」

逆沢「それなら、挑発対象の敵国には、できるだけ大人しくしておいてくれた方が、むしろ有り難いわね。口だけぎゃあぎゃあ騒いでいるだけ程度なら、一番都合がいいというか。逆にガチ戦争とか経済制裁とか国交断絶になると、実害が出るから困るけど。」

愛原「当然、そういう形になるな。別に相手の国に対して何かをしたい訳ではなく、単に身内の不満を制御したい目的で、相手国をダシにしてるだけだから。ある意味、シーシェパードなどと同類ともいえる。」

鼎「実は営利目的だけど、建前上は誰かを非難・攻撃をする事で寄付金や支援金を得て活動している団体からしたら、現状維持の敵対関係が続くのが一番ありがたいよね。敵がいなくなると一件落着という事で団体も解散しなくてはならなくなっちゃうから。」

愛原「だからこういう敵対的内政外交を多用するような政権は、仮に今まで敵視していた他国と仲良くならざるを得なくなってしまった場合は、別の仮想敵国を用意する形になるだろう。北朝鮮を非難しにくい政情になれば、韓国を非難し、その韓国とも修好する政情になれば、今度は中国か再び北朝鮮を非難するみたいな感じで。常に敵を作る事で、人々の不満が為政者自身に向かないように誘導する。もちろんミサイルが飛んできたり、経済交流が縮小したりして、実害を被ると逆効果だから、敵対関係を演出しているといっても口先だけで、それ以上の実力行使は絶対的な優位性がない限りは、基本しない。」

逆沢「つまり馬鹿な大衆に分かりやすい形で、仮想敵国に中指を立てる事で、自分達の強気な振る舞いをアピールするけど、本気でドンパチする気は全くないと。」

愛原「絶対的な優位性があれば、かませ犬にする事もあるけどな。明治新政府が会津藩を朝敵に指定してかませ犬にしたように。ドンパチしても大丈夫なくらい自信があれば、悪役を造り上げるだけでなく、その悪役を不満のはけ口用のサンドバッグ換わりに用意するくらいの真似は、平気でやるだろう。日本をむしばむ悪の元凶の会津人を大量虐殺する事で、人々の不満と不安を解消して、みんな幸せになりましたみたいなハッピーエンドにする訳だな。実際問題、士族の不満などはその後も根深く残るが、平民レベルの不満と社会不安はそれでおおむね解消され、比較的(会津人と士族階級以外)穏便に国の変革も進められていくことになるし。」

逆沢「わざと敵を作って、そいつをなぶり殺しにする事で正義の味方を演出するたぁ、とんでもないゲスどもだな。外敵を無闇にあおる連中がさらにクソに見えてきたわ。」

鼎「とするとシーシェパードなどの場合は、たまに自分達の反捕鯨活動をこれ見よがしにアピールするけど、本気で捕鯨国を改心させたり、もしくは締め上げる気はないという事かな?」

愛原「捕鯨国を改心させると、反捕鯨団体は敵がいなくなって解散せざるを得なくなるし、逆に締め上げすぎると、一民間捕鯨団体の出番がなくなってしまうからな。というか世界各国も、内政外交の一環として捕鯨国を適度の距離間を保って非難してるだけで、本気で締め上げる気は無いだろう。本気で締め上げたいなら、ハル・ノートとまではいわなくても、反捕鯨国が連携して、捕鯨国に対して北朝鮮に対して行使しているような徹底的な経済制裁なりを食らわしてやればいいわけだから。」

逆沢「そんな事されたら、日本なんか一年で干上がってしまうじゃねえか!!」

愛原「だから所詮、ポーズだけだって。捕鯨関連でいえば、日本という名の世界中から嫌われるヒール国家を作る事で、不満の矛先を誘導する。日本も分かりやすい悪役を演じている。もしくは反捕鯨国が仕組んだ挑発に引っかかって、醜悪な悪玉キャラを演じさせられている。」

鼎「IWC(国際捕鯨委員会)を脱退した程度なら、それ程外交的なデメリットはないかも知れないけど、かつて国際連盟を脱退してそのまま日本が世界的に孤立して太平洋戦争で破滅した歴史とだぶらせると、ちょっと嫌な流れと思わなくもないかな。」

逆沢「ていうか、今の日本人は、そもそも鯨の肉なんかほとんど食わねえだろ。なんで脱退なんてリスキーな選択をするのか、私には意味が分からねえ。」

鼎「軍記物でよくありがちな、【ここまで馬鹿にされて引っ込んでいられるか。城を出て戦うぞ!】みたいなノリだよね。完全にメンツ重視で冷静さを失ってる状態というか。」

愛原「捕鯨問題を例に取れば、挑発の構図がよく分かるはず。反捕鯨国の主張は主に【鯨が可愛そう】的な情緒的・神学的なものであり、必ずしも科学的とか道理に沿っているとはいいにくい。日本がその主張に反発したくなるのも多少分かる。しかし挑発というのは、理不尽を承知で無理難題を相手に押し付けて怒らせる行為でもあるから、こっちの言い分の方が正しいと意固地になると、ますます相手の思う壺になる。」

鼎「けど相手の理不尽な要求を受け容れるというのも、すごく悔しいよね。【こっちの方が正しいのに、間違ってる相手にゴメンナサイと謝る】ようなもので、とてもたやすくは呑めない内容というか。」

愛原「しかし、これが本物の挑発だ。我々は安易な挑発に応じる者を、猪武者とかアホとか馬鹿にするが、リアルの挑発は、そんなたやすく回避できるものではない。薩摩藩による狼藉行為による挑発に幕府側が乗らざるを得なくなったように、あるいは大日本帝国がアメリカと開戦せざるを得なくなったように、ガチの挑発は多分に理不尽なものであるが故に、容易に回避しがたい要素を多分にもっている。」

鼎「理不尽を承知で相手に無理難題を押し付けて怒らせるのが挑発だとしたら、挑発を仕掛ける側の品位も、すごく問題だと感じたかも。」

愛原「挑発を仕掛ける側にデメリットがあるとすれば、おそらくそういう部分だろうな。当たり前だが、挑発行為はすごく嫌われる。故に嫌われても構わない相手にしか、基本的に使ってはいけない。また場合によっては、挑発した相手だけでなく、その他大勢の第三者にも、品格や道徳観を疑われるなどして軽蔑されるリスクもよく考慮する必要がある。」

逆沢「いくら自分に正当性があったとしても、無意味に公衆の面前で人をいびり倒すような人間も、また品格や道徳観を疑われたり軽蔑されても仕方ないって事ね。野次馬気質の人間なら喜ぶかも知れないけど。」

鼎「そもそも挑発行為自体が、敵対的かつ理不尽なものだとすれば、その行為自体が世間に嫌われるような不当性を持っている点にも注意したいよね。」

愛原「そう。たとえば相手をわざと怒らせて向こうから殴ってくるように仕向ける為に、理不尽な挑発行為を毎日執拗に行ったとしよう。思惑通りにいけばしてやったりだが、相手がもしも警察を呼んだら? あるいは弁護士を立てて裁判に訴えたら? あるいはその一部始終を録画されたあげくネットに公開されたら?」

逆沢「挑発を仕掛けた本人に、全部ダメージが跳ね返ってくる可能性もあるって事ね。」

鼎「相手が単細胞のイノシシタイプと確信した上で、挑発行為を行ったとしても、予想外の反応で返ってくる可能性は十分にあるよね。怒りにまかせて殴ってくると思ったら、いきなりナイフで切りつけられる事もあるだろうし。」

逆沢「相手から喧嘩を売らせるつもりが、逆に不意打ちで殺されたりしたら、話にもならねぇっ!!」

愛原「イギリスのチャーチル首相が、そういう旨のコメントを残しているな。チャーチルとしてはじわじわ日本を追い込んで適当なラインで落としどころを模索しようとしたら、前段階なしの突然の日本の宣戦布告を受けたあげく、自慢のアジア方面艦隊も撃沈されて、マレー半島などをいきなり手放さざるを得なくなって、大損害を受けた訳だから。ある意味イギリスは、日本が普通に殴り返してくると待ち構えたら、予想外に日本に深く切りつけられて大ダメージを負った被害者ともいえる。」

鼎「弱い側が、強い側に対して報復や反撃を考えた場合は、中途半端な反撃は逆効果になるから、どうしても一撃必殺狙いになりやすいし。挑発する側は、そういうリスクも込みでいないと危険だよね。」

逆沢「同じ挑発に乗るにしても、相手の思い通りにやられる訳にはいかないからね。そりゃ、真珠湾攻撃やマレー電撃侵攻みたいな、挑発した側もびっくりするような奇襲作戦も選択肢に入ってくると思うわ。こちらがグーで殴り返してくるのを期待して挑発してくるような相手には、不意打ちで背後から金属バットで全力殴打してやるくらいで丁度いいみたいな。」

鼎「こうしてみると挑発って、結構リスキーだよね。こちらが理不尽な挑発行為をしていれば、法や道理をもって世論も味方に付けて反撃される事もあり得るし、逆に損得度外視の刑務所入りも辞さないような猛烈な攻撃で対抗される事もあるだろうし。」

愛原「挑発対象とも裏で芝居の打ち合わせをした上で、敵対的内政外交の一環で挑発の演技をしあうだけなら可愛いものだが、ガチの挑発は、それなりのリスクを伴う。相手が想定通りにグーで殴り返してくるような単純なタイプであったり、もしくは韓信の股くぐりのような屈辱を自ら受け容れる対応ができるタイプに対してなら、挑発やそれに伴うマウントも一定の効果があるだろうが、相手が想定を越える対応能力の持ち主であるか、想定外にキレやすいタイプだとかなりやばい。」

逆沢「そう考えると、レーダー照射問題も、実は日韓政府で芝居の打ち合わせが出来てたのかねー? 結果的には安倍も文在寅も、自分の国の排他的愛国者(韓国嫌いの日本人&日本嫌いの韓国人)の世論を味方に付けられた事を思うと。」

愛原「知らん。俺には双方に何の利益の無い、ただの無意味で不毛な挑発合戦にしか見えなかったけどな。」

鼎「今回のIWC(国際捕鯨委員会)離脱を受けて、日本は世界が予想しない行動を取る国だと再認識させた事の方が、私には少し気になるけど。あの北朝鮮ですら、国連を始めとした世界の主要な交渉機関からの離脱はめったにしないのに、日本はそういうのをためらわない国と思わせた事が今後どう影響するのか。」

逆沢「ヤクザやヤンキーの世界では、【キレると何をしてくるか分からない奴】と思わせる事で相手を威嚇する手合いも多いけど、日本政府もそう思わせたいのかねー。これ以上、反捕鯨で騒いでいると、【突然宣戦布告して、また世界を驚かせてやるぞ】みたいな感じで。」

愛原「勝算の無い挑発行為は、やめて欲しいんだけどな。失うものが何も無いような下っ端の鉄砲玉のような輩ならともかく、失うと困る者が多すぎる今の日本で、うかつな挑発はかなり危険だ。」

鼎「挑発行為というのは、怒りや欲望に任せて、ただ感情的に相手を馬鹿にして悦に浸る目的で使用されがちだけど、そういうのは下の下策で、実はもっと奥深いものだと思ったかも。」

愛原「挑発を仕掛ける側からすれば、誰かをバカにして悦に浸るだけの目的で使用するなど論外。得られるのはその場の自己満足だけでそれ以上の実益はなく、相手によっては手痛いしっぺ返しを食らう羽目になる。逆に挑発を食らった側も、やはり不快になるだけで、応じても無視しても、得になるものはほとんどない。相手が自己満足目的で無策に挑発してきてるだけなら、レーダー照射問題を受けた韓国側のように、徹底抗戦してドローに持ち込んだ方がベターかもしれないが、戦略的に挑発行為を仕掛けている輩の挑発に乗ってしまうと、大抵はすごく悲惨な事になるので、その場合は相手の股をくぐったり、こちらから屈辱的な要求を受け入れるのも選択肢に入れながら、できるだけ回避するよう努力したい。」

逆沢「お前のそのコメントは、嫌韓の日本人とか、反日の韓国人には、かなり嫌われそうな内容だな。」

愛原「それは仕方ない。挑発行為を受けた際に、挑発に乗るなと提言するような冷静派みたいなのは、どうしても血気盛んで誇り高い陣営からは【臆病者】だの【敵に通じている】だのいわれて嫌われる。しかしこういうのは、誰かが言わなければならないだろう。治安維持法みたいなものが復活してくれば、さすがに俺も田豊みたいには潔くなれないし命も惜しいので、しれっと誇り高く好戦的な世論の中に混じってステルスに徹するか、連中の靴の裏をなめざるを得なくなるが。」

逆沢「小物過ぎて涙が出るわ。」

愛原「実際、小物だからな。小物であるが故に、普段は冷静派のふりしていても、ガチの挑発の名人から挑発を受ければ、いの一番に挑発に乗って、真っ先に突撃してるかも知れないぞ。」

鼎「自分だけは詐欺に引っかからないと思い込んでいる人程、実は詐欺に引っかかりやすいタイプだから、冷静を気取っている人程、実は要注意だよね。」

愛原「本当にそう思う。俺には人を挑発したり、騙すスキルが全然ないから、安易に挑発に乗せられる者の実態や、リアルな振り込み詐欺や結婚詐欺のシーンが全く想像できないし、故に騙される人がアホにしか見えない底の浅さすらあるからな。別に悪用する予定はないから、たとえば異性を思い通りに操れるみたいなスキルがあれば、是非とも教えて欲しいわ。そしたら騙される側のリアルも見えてくるだろうし、安易に挑発に乗せられる者のリアルも見えてくるだろうから。」

逆沢「たとえそんなスキルを知ってても、そんな小物野郎に教えるのは危険すぎるわ♪」




















過去のたわごと 
 2019年 1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















トップページに戻る