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愛原様のたわごと(19年3月31日)




愛原「統一地方選挙が始まると言う事で、今回は【理想の選挙制度】みたいなのを、軽いノリで進めてみたい。」

逆沢「選挙制度って、聞くだけで胸焼けしそうな重苦しそうなテーマを軽いノリでやるのか?」

愛原「重苦しいテーマを大真面目にやってもつまらんだろ。というか真面目にやったら、重い本一冊分以上の話になりかねないぞ。」

逆沢「そんなテーマ。サイトそっ閉じものだわ。」

愛原「だからたわごとコーナーで収まるような内容で収める。というか収まってしまう。なぜなら俺にも特に専門知識はないから。」

逆沢「要するに無駄話の延長って事ね。」

鼎「けどファンタジー作品でも、最近は民主的な世界観の作品も増えているよね。投票して、みんなの代表を選ぶみたいなのは。」

愛原「村の村長さんを村人の投票で決めるとか、学級委員長をクラスメイトの投票で決めるみたいなパターンなら、比較的簡単な方だろう。誰に投票権を与えるか?という事と、不正を防止する仕組みが整えられているか?という事と、無効票の扱いがちゃんとできているか?などがクリアできていれば、大体の所はな。」

逆沢「現実では、その3つですらも、なかなかまともにクリアできない選挙も、国や時代によってはありそうね。」

鼎「日本でも、女性に参政権が認められたのは、実は戦後なんだよね。こういったら何だけど、日本が太平洋戦争で負けたおかげで、外圧でようやく認められた新しい権利でしかなかったというか。」

逆沢「未だに【女性は土俵に上げるな】みたいな論理が平気でまかり通るこの国の流れからすると、外圧がなかったら、未だに女性参政権が無いままの未来も、あり得たかも知れないわね。」

愛原「去年の4月の大相撲舞鶴場所にて、舞鶴市長が土俵で倒れた際、現場にいた男どもは無能揃いで、結局駆けつけた女性看護師が救護したおかげで助かったというニュースがあったが、あの事件を経てなお、緊急時を除いて女性の土俵上げは認めないという方針のままのようだからな。女性の助けが無いとどうにもならないだけ特例で認めるとか、どれだけ上から目線なんだと。」

逆沢「伝統という単語を振りかざして、思考停止してるようにしか、私には思えないわ。女系天皇論などもそうだけど。」

鼎「昔から続いているからというのが、差別の正当化の論理としてまかり通るようなのは、さすがにあって欲しくないよね。【昔から続いているのなら、それは伝統であって差別では無い】という論理なのかも知れないけど。」

逆沢「それを伝統というのなら、廃すべき【悪しき伝統】でしかないわね。」

愛原「最近になって、選挙権が20歳から18歳に引き下げられるようになったが、これを何歳にするか?で揉めるケースもあるかも知れないな。」

逆沢「判断能力を考慮してという事なんだろうけど、学校の学年は同じでも誕生日で選挙権に差を付けるという論理が、私にはイマイチよく分からないけど。」

鼎「けどまさか赤ん坊や幼児にも選挙権をという訳にもいかないから、とりあえずどこかで線引きをしたという話だと思うよ。」

逆沢「私は、案外、0歳からの選挙権もアリかも知れないと思うけどねー。一定年齢未満は親がその子の分の代理投票権を持つみたいにしてでも。親の言う事をよく聞く子供がたくさんいると、選挙に有利になるというのも一つの少子化対策として機能しそうだし♪ 【未来のことなんかどうでもいい。今が大事】みたいな民意が反映されやすいシルバー民主主義より、よっぽどいいんじゃね?とも思うし。」

愛原「逆沢の主張は一見馬鹿げているようにも見えるが、誰に投票権を与えるかは、実は大きな問題だ。日本でも、一部の富裕層にしか選挙権がなかった時代も昔はあった。フセイン政権が倒れた直後のイラクなんかでも、アメリカの指導で反米思想者の参政権が制限されたようだし、誰の選挙権を認め、誰の選挙権を剥奪するかだけでも、政治の形(というか実質的な主権)は大きく変わる。金持ちしか選挙権を与えなければ金持ち有利の世の中になるだろうし、男性しか選挙権を与えなければ男性優位の世の中になるだろうし、反米主義者が立候補できないようにすれば親米政権しか成立しないだろうし、老人だらけの国でそのまま選挙を行えばシルバー民主主義にしかならないだろうし、赤ん坊にも選挙権を与えれば、子供(もしくは子供を持つ若い親)に有利な世の中になるだろう。みたいな感じだな。」

鼎「選挙権を誰に与えるか? 何歳から何歳まで認めるか? みたいなのは実は主権に関わる大問題って事だよね。」

愛原「ファンタジーの世界で登場するようなローカルな村長選挙であっても、誰が選挙権をもってるか?は、実は大事なポイントだ。ここが歪んでいると、特定の層の村人だけが既得権益を握ってるようなヤバイ村に成り下がるおそれがある。」

鼎「選挙投票時の透明性と安全性(or公平性)をどうするか?も大事だよね。たとえば透明性でいえば、無記名投票にするかどうかでも、投票の傾向は変わるだろうし。」

愛原「議会の採決の時なんかもそうだが、記名方式だと、報復される可能性があるからな。【あいつは、俺に投票しなかった。だからあいつに報復してやろう】みたいな。」

逆沢「政治の世界では、割とあるらしいわね。報復されると怖いから、できるだけ勝ち馬に投票するようになるというか。だから優勢な候補に一斉に票が流れる【雪崩現象】が、政治の世界では頻繁に起きるというか。この前の自民党総裁選でも、党員票の部分では報復される危険の乏しい一般党員が選挙権を持っていたから、結構石破陣営が善戦してたけど、国会議員の方は勝ち馬に乗らないと勝者陣営に報復される危険がかなり高くなるからか、ものすごい偏りが発生したし。」

鼎「誰が誰に投票したかが分かるシステムにすると、どうしても元々有利な陣営がさらに有利になりやすいという事かな?」

愛原「まぁ議会の採決などに関しては、どの議員がどの法案に賛成したかが有権者に分かるように、記名方式した方が良い場合もあるけどな。民意の反発を買いやすい利権がらみの法案の場合、利権政治家は表向き賛否を明らかにしない事が多い。もしくは民意に寄り添ってるふりをして、いざ採決の際にはしれっと利権法案に賛成したりとかな。そういうのを防ぐ意味では、誰が誰に投票したか?とか、誰がどの法案に賛成したか?を透明にするのは間違いなく意味がある。」

逆沢「まぁ議員に関しては、みんなの代表なんだから、有権者に賛否を明らかにした方がずっといいわね。自分が応援してる議員がどの法案に賛成してるかも分からないようじゃ、代表民主制ですらなくなっちゃうし。」

愛原「あと安全性と公平性。たとえば投票所が東京にしかないとかなったら、東京近郊の人以外、著しく不利になる。そういったのが起きないようになるだけ公平性を担保する必要がある。安全性に関しては、今の日本ではほとんど問題視されないが、モラルに欠けた国では結構問題になる。特定の陣営が何者かの暴力によって潰されたり、特定の層の人間が投票にいけないように妨害したりなど。」

逆沢「まぁ日本でも、特定陣営に対してだけ【選挙演説がうるさい】とか難癖つけて、選挙妨害するような輩はいるけどねー。」

愛原「演説は立候補者の権利であると同時に、貴重なアピールの機会なんだけどな。どうしても文句が言いたいなら、それは選挙管理委員会か、もしくはそういうルールを認めた立法府に対していうべきであって、特定の立候補者に対してだけ言うのは筋が違う。明らかに特定の陣営の活動を妨害したいという卑劣な悪意が込められていると思われる。断じて許されるものではない。」

鼎「最初に触れた不正対策と、無効票の扱いも、地味に無視できないポイントだよね。」

逆沢「不正選挙の類いは、21世紀になっても、未だに世界のあちこちでニュースになってるくらいだしね。日本国内に限っても、選挙違反のようなのは全然無くならないし。」

愛原「候補者らが自分を有利にする為に選挙違反をする例もあるが、逆にライバルを陥れる為に選挙違反の疑いをかける例もある。また選挙管理委員自体が腐敗してて、票数自体を操作してしまう事もある。無効票に関しては、普段は気にするほどでも無いが、接戦になると、これが当落を左右する事もあるので侮れない。今の投票方式は、筆跡や誤字脱字などによって割と判断が割れやすいので、俺は要改善とも思うけどな。」

逆沢「開票作業に携わっているのが胡散臭い奴だと、自分に都合の悪い候補者に関する疑惑票は全部無効にして、逆に都合のいいのは全部有効票扱いなんて事もしそうだしね。」

鼎「たまに投票用紙の配布ミスとかで、無効票扱いにされるニュースもあるけど、そういうのもすごく悲しいよね。」

逆沢「特定の候補に有利な地区でそういうのがあったりすると、対立陣営の陰謀を疑ってしまうわ。」

愛原「とまぁ、たった一人の村長を選ぶような小規模な選挙でも、場合によっては不正が入り込んで歪んだものになりやすい。しかし仮にあからさまな不正がなくとも、3人以上の候補者が立てばそれだけで、民意に反した選挙結果になる事もある点も注意したい。」

逆沢「3人以上の候補者が立つと、どういう不具合が起こるのだ?」

愛原「保守分裂という言葉をニュースで聞かないか? 要するに思想や政策や人脈の似通った2人が同時に立候補すると、2人で票が割れて、その結果、残りの1人が勝ち残るという事がたまに起こるのだ。」

鼎「たとえば政策の似たAさんとBさんがそれぞれ30%ずつの得票を得た結果、政策が正反対のCさんが40%の最多得票を得て、Cさんが選挙の勝者になるという事が起こりえるって話だよね。」

逆沢「つまりAさんとBさんの内、どちらかしか出馬しなければ、Cさんの勝利は無かったのに、2人のどちらも降りずに相打ちしてしまった結果、本来なら少数派であるCさんが勝つという現象が起こってしまったという事か?」

鼎「でも今の日本の場合は、保守分裂よりも野党の分裂の方が、ずっと影響が大きいと思うよ。保守分裂選挙の場合、対立候補は共産党しか出ないケースがほとんどだから、非保守の第三勢力が勝つケースなど0%に近いし。むしろ深刻なのは、野党が立憲民主党なり国民民主党なり維新の党なりバラバラに分裂した事で、元々非自民系の地盤だった地域で、さらに非自民系が分裂した結果、自民系が当選するケースの方が多そうというか。」

逆沢「分裂しても勝てるくらいに圧倒的なら問題ないけど、ギリギリ競り勝てる程度の力しか無いのに分裂なんてしたら、ほぼ間違いなく共倒れになるって事ね。」

愛原「だから共倒れの危険がある場合は、事前に選挙協力できればいいのだが・・・。これに失敗すると、本来の多数派が負けるような悲惨な結果になるおそれが出てくる。無論、こういう共倒れリスクを避けるために、決選投票システムというのを導入している選挙もあるけどな。」

鼎「一回目の選挙で誰も過半数を取れなかった場合は、上位2人だけで再選挙を行い、それで最終的な勝者を決める方法だよね。」

愛原「そう。この場合、仮に思想の近いAさんとBさんがそれぞれ29%と31%。思想が異なるCさんが40%の得票率だった場合。決選投票ではBさんとCさんが激突する事になる。そして一回目の選挙でAさんに投票した29%の人も、今度はBさんかCさんのどちらかに投票する形になる。その結果、29%の人の内、20%以上(Aさん支持者の中に限ればその内の約69%以上)の票がBさんに流れれば、最終的な勝者はBさんになる訳だ。」

逆沢「Aさんの支持者の内、7割以上の人が【CよりはBの方がマシ】と考えたなら、Bさんの逆転勝利につながるという事ね。」

愛原「フランスの大統領選挙などは、こういう決選投票システムになってたと思う。自民党総裁選でも、かつて決選投票で逆転が起きたケースもあったはずだ。」

鼎「石橋湛山さんの時だよね。一回目の選挙では岸信介さんの方が多くの票を取ってたけど、2位3位でアンチ岸信介連合が組まれた事で、2位の石橋さんが最終的に勝利したみたいな。」

愛原「決選投票システムを取り入れると、選挙が二度手間になる面倒くささは増えるが、民意を反映しやすいという意味では比較的プラスに働きやすいと思われる。」

逆沢「特にカルト的な組織票を排除する効果は高そうね。」

愛原「次に一人ではなく、複数の当選者を出す選挙についても考えてみよう。日本では言えば、市議会議員選挙とか県議会議員選挙とか衆議院選挙とか参議院選挙などが該当するわな。」

鼎「複数を選ぶ選挙のルールは、大体どこの国も複雑でややこしいよね。日本国内に限っても、市議会・県議会・衆院・参院で全部選挙制度がバラバラだし。」

逆沢「ややこしい区割りなんかしないで、市議会選挙みたいにまとめてやれば簡単なのに。定員の数だけ得票数の多い順から当選させていけば済むだけの話だし。」

鼎「いわゆる大選挙区制度といわれるものだよね。」

愛原「シンプルであり、さらにゲリマンダーが発生しづらいという点でも、俺も割と嫌いでは無いな。」

逆沢「県議会でも国政でも、全部大選挙区にしちゃえば、ややこしくなくて済むと思うのに。そうしないのはなんか、理由でもあるのか?」

愛原「理由は当然ありまくるだろうな。それが有権者にとって有益なものかどうかは別にして。どの国、どの政権でも、自分達に最も有利な選挙制度を採用したがるのは当然の話だから。」

逆沢「つまり国政などで大選挙区が採用されないのは、政権側の連中にとって好ましくない制度上の不都合が色々あるって事か?」

愛原「当然。いっぱいある。」

逆沢「たとえば?」

愛原「一番のデメリットは、与党の共食いが派手に起こる事だな。たとえば市議員の定数が15だとすれば、与党として過半数に必要な議席数は8。つまり最低でも8人の仲間と、同じ選挙区内で戦いをする形になる。もちろん8人がキッチリ連携して票を分け合えればいいが、これは宗教政党でもない限り、まず不可能に近い。」

鼎「同じ与党の議員でも、人気の差はあるだろうから、どうしても票数の差は出るよね。」

愛原「一番ヤバイのは、一人のカリスマに支えられた政党の場合だ。仮に当選ラインが1000票前後なら、8人全員が1300票ずつくらい均等に割れれば一番いいが、一人のカリスマに10000票も集まろうものなら、他の7人は、全員落選する危険すらある。」

鼎「かつて昭和の頃の参議院選挙の時でも、そんな現象が起こった時があったよね。とある人気アナウンサーを自民党が担ぎ上げたんだけど、そしたらその人気アナウンサーに大量の票が流れ込んで、その人気アナウンサーは余裕でトップ当選できちゃったんだけど、その他の自民党候補者の票がその分落ち込んで、自民党トータルとしては残念な議席数になっちゃったとか。」

逆沢「大選挙区システムで下手に人気者を擁立すると、人気者が他の候補者の票も吸い取ってしまう危険が高まるって事ね。」

愛原「だから今の参院選挙では、比例区で候補者名を書いた場合、その候補者だけでなく党自体の票としてもカウントするような、ややこしい奇々怪々システムになっている。(非)拘束名簿式比例制度というのだが。」

逆沢「そっとサイトを閉じたくなるような、頭痛くなるようなネーミングはやめろ。」

愛原「俺もやめて欲しいが、連中が決めたんだから仕方ない。ともかく今の制度では、人気者に票が集まりすぎて、他の候補者が閑古鳥状態になっても、人気者が稼いだ票数で同党の閑古鳥候補も救済されるようになっている。だから近年の参院選挙では、お茶の間で有名な人間を宣伝塔として立てるような政党が後を絶たない。」

逆沢「アホな国民なら、有名人を擁立したら喜んで投票してくれるだろうってか。国民、馬鹿にされすぎだわ。」

鼎「公明党などの場合は、非拘束名簿方式じゃなくて名簿順位をはっきりとさせたりしてるよね。人気者にどれだけ票が入っても、その人気者ではなく、あくまで名簿順位が上の人から当選する方式というか。人気者がいても、本当にただの客寄せパンダでしかないというか。」

愛原「ともかく比例方式でない、最も単純な大選挙区では、与党になれるような大政党である程、票の食い合いが置きやすい。ある意味、大政党に逆風な側面を持っている。同じ与党の仲間同士でも、地盤が競合する事も珍しくないし、地盤が競合すれば、当然ライバル関係となり、人間関係も気まずくなるしな。」

鼎「特に当選するかどうかギリギリの候補者だと、仲間の地盤であっても、浸食する余地があるなら浸食せざるを得ないし、それがきっかけで仲間同士で不倶戴天の敵対関係になる例も、市議会選挙レベルではチラホラあるよね。」

愛原「だから地方では、自民党系の会派が複数あるような所も普通にある。というか国政レベルでも、自民党には色んな派閥があるが、あれも中選挙区時代の共食いの弊害だ。」

鼎「たとえば中選挙区の当選議席数が3とすれば、与党とすれば3議席全部欲しいから、大体3人の候補者を立てるけど、実際には3人立てて3人とも当選する保証は無くて、何議席かは野党に取られてもおかしくない。とすると与党の3人の候補は、野党候補だけじゃなくて、与党候補とも戦争せざるを得ないから、当然3人の与党候補同士で地盤の奪い合いもするし、そうなると当然仲も悪くなるし、3人が3人とも別の派閥に属して相争うみたいになったりするわけだよね。」

愛原「大選挙区では、その仲間内の抗争がより激しく起こる。先に市議員の定数が15なら、8人の候補を当選させられれば与党としては合格なのだが、誰かが落選してもおかしくないし。また8人と言わず当選する人数は多いほどいい訳だから、与党で全議席独占を目指して15人の候補を送り出してもいいくらいだし。だがしかしそうなると、より激しく仲間内の抗争になるというジレンマも起こる。」

鼎「その点、宗教政党みたいなのは、大選挙区ですごく有利だよね。きっちり票を分けて、立候補者全員を当選させることもたやすいから。」

逆沢「某宗教政党の場合、トップ当選みたいなのは狙わなくて、確実に当選できるラインギリギリで最大人数を送り込んできたりするからねー。持ち票が10000票で当選ラインが1000票なら、8人ほど候補を立てて、1200票×8人で計9600票で8人全員当選みたいなのを、平気でやってくるというか。」

愛原「宗教政党以外ではまず不可能な神業だな。他党で似たような事をしても、人気者が3000票くらいもっていったせいで、別の誰かが1000票割って落選したりとか、そもそも候補者数を8人に絞りきれなかったとか、普通にトラブルがでまくるだろうから。」

鼎「あと大選挙区では、一匹狼が当選しやすくなる特徴もあるよね。」

愛原「15人当選できるなら、15位内に入ればいい。50人当選できるなら50位内に滑り込めればいいからな。別に1位を狙う必要は無く、一定数の組織票なり浮動票を取り込めれば当選できるシステムだから、マニアックな人気を持つ候補者に有利な選挙制度ともいえる。全体としてどれだけ嫌われ者であろうが無名であろうが、特定の校区なり、特定の職業なり、特定の宗教、特定のファン層なりで、当選ラインを上回れる票さえ稼げればOKという事で。」

逆沢「組織票やマニア票に支えられた人達ほど有利で、大政党ほど仲違いしやすいという時点で、国政や都道府県政で採用されない理由が分かった気もするわ。」

鼎「都道府県の議員選挙では、大体、中選挙区制度だよね。選挙区によって1人区(実質、小選挙区)もあれば10人近くの大規模中選挙区もあるだろうけど。」

愛原「国政や県政の場合は、区割りがあるので、それだけでも立候補者の負担は相当に楽になる。自分が立候補する選挙区内だけで人気取りをすれば済むようになるので、移動の負担も楽になるし、仲間同士でつぶし合うリスクもかなり軽減されるしな。」

逆沢「けど区割りをしてしまうと、その選挙区外の事を考えなくなる懸念も出てきそうね。実際に国会議員のくせに、国政のことは二の次で自分の選挙区のことしか考えない奴みたいなのも、かなりいそうだし。」

鼎「県会議員だともっとひどいよ。というか県民の代表ではなくて、自分の選挙区の代弁者みたいな人がほとんどになっちゃうし。全体の事をまるで考えてないというか。」

愛原「国民レベルでどれだけメチャメチャ嫌われていても、地元選挙区の支持さえあれば当選できてしまうようなシステムだからな。」

鼎「区割りをすると、その狭い選挙区の都合しか考えなくなるデメリットもあるけど、1人区に近くなるほど、少数意見が反映されにくくなる懸念が高まるよね。」

愛原「特に小選挙区だと、その選挙区域内で一番人気のやつしか当選しなくなってしまうからな。たとえば全国一律で40%の支持があるA党。30%の支持があるO党。20%の支持があるB党。10%の支持かあるAB党があったとしよう。そして議員定数が100人だとして、仮に大選挙区であれば、弱小のAB党でも約10人の当選者を送り出せる可能性がある。しかし100の小選挙区に区割りされてしまったなら、A党候補者が過半数を余裕で確保するだけで、AB党は全選挙区でほぼ全滅だろうし、2番人気のO党でも10人当選できるかも危なくなる。」

逆沢「つまり区割りする選挙区数が増えれば増える程、一番人気の勢力に有利に働き、少数意見はほぼ抹殺されてしまうという事ね。」

愛原「仮に大選挙区制度なら、最大勢力のA党でも4割前後の議席数しか取れず単独過半数は困難だ。つまり弱小のAB党が与党になるチャンスも十分にあるという事。AB党としてはA党と組む手もあるし、O党やB党と組んで大連立でA党に立ち向かう事もできる。」

逆沢「少数派にとっては、大選挙区の方が明らかに夢があっていいわね。」

鼎「一部の人に不人気な比例代表制というのも、大選挙区の亜流だよね。」

愛原「人気アナウンサーの例の所で触れたが、比例代表制というのは、ある意味、大選挙区の改良版だからな。大選挙区は、少数派に有利な制度だが、それ以上に宗教政党のような組織票に極めて有利に働く特質もある。そして大政党に不利に働く特質もある。しかし比例代表制の場合は、仮に人気者に票が集中しすぎたからといって、その票はちゃんと他の候補者にも比例配分されるので、大政党で不利になる事は無いからな。」

逆沢「私にはよく分からないけど、比例代表制が嫌いな人は、比例代表制のどういう部分が気に入らないのだ?」

愛原「さぁ? 衆院選に関してネットでよく聞くのは、敗者がゾンビのように復活してくるのが気に入らないとかいう理論だが・・・。じゃあ比例単独なら問題ないのかという話になるし。それでも気に入らないというのなら、完全小選挙区制・・・つまり、現状よりもさらに大政党に有利な選挙制度にしろという意思表示なのかも知れんな。衆院で比例部分を完全に削除したら、前原誠司や野田佳彦といった一部のコアな人達を除いてほぼ全議席を与党系の議員が独占することになるだろうし。少なくとも共産党などはほぼ全滅するだろう。参院側にも衆院とは異なる形の比例制度はあるが、こちらは先にも触れた通り、アイドル人気投票的な側面もあるものの、敗者復活制度のようなのは一切無く、一応は大選挙区ベースなので、衆院よりはほんの少しだけ民意を反映しやすいと思われる。」

鼎「けど参院も、中選挙区と非拘束比例制度のハイブリッドという、ちょっとだけややこしい制度になってるよね。」

逆沢「限りなく小選挙区に近い中選挙区なんていらんわ。全都道府県の半分以上が一人区とか、アリバイ作りにもなってないないだろ。」

愛原「限りなく小選挙区に近い中選挙区といえば、県会議員選挙でもそんな区は多いが、今回の統一地方選挙でも、無投票の選挙区が25%以上という報道があったな。」

逆沢「国政だけ見てるとあまり印象ないけど、今は政治家になりたい人はそんなにいないのか?」

愛原「県や市町村レベルになると、うまみが少ない。争点も少ない。下手に出ても勝算も少ない。そこらの事情があるだろうな。特に県議選の1人区の場合は、争点と勝算の両面で既存の有力単独候補者に立ち向かう事自体が、相当に厳しい。俺的には、県の人口が100万人を割るような自治体で区割りをする事自体、全く意味も分からないし、無投票当選だらけになる程、区分けを細切れにする事自体、俺には理解不能。これでははっきりいって選挙をする意味がない。」

逆沢「まぁ国政選挙でも、開票と同時に当確が出るような選挙区がかなりあるしねー。はっきりいって、しらけるわ。」

鼎「市町村議員選挙での議員のなり手不足は、全く別の理由だよね。特に貧しい自治体での報酬不足が問題になってるというか。」

愛原「年収300万円台で兼業禁止とか言われたら、さすがに躊躇もするわな。市町村会議員の年俸は、自治体によって開きが大きくて、裕福な市の議員なら、年収1000万円台、さらに経費名目で実質収入はさらに倍みたいなところもそこそこあるが。」

逆沢「そういう裕福な市なら、議員のなり手不足なんてのは、起こりようがないわな。」

愛原「滅多に無いな。市議選なら大選挙区だから、それなりにチャンスもあるし。しかし県議選の場合、特に1人区の場合は、そうはいかない。1位以外勝てないシステムだと、勝ち目のない選挙区もそれなりにでるだろうし。国政でも、安倍晋三や小渕優子みたいなの選挙区は、その内、無投票になるんじゃないか?と思う事がある。」

逆沢「さすがに国政選挙で無投票当選はまずいから、誰かがカネ払って、泡沫候補を立てる八百長をしてる気がしてならないわ。県議選で25%以上も無投票選挙区があるのに、県議選以上に勝敗が分かりきってる選挙区で無投票選挙区が国政で一つも無いとしたら、絶対何らかのカラクリがありそうだし。」

愛原「その辺は、カラクリがあったとしても表に出ることはないだろうけどな。統計不正すら珍しくない現状では、その程度の事があっても不思議はないが。まぁ小選挙区制度というのは、区割りによる大政党の有利化もあるが、どういう区割りにするかによるゲリマンダーによる効果が発生するというのも、彼らが推進したがる要因の一つだろう。」

鼎「区割りの形自体がゲリマンダーにつながる事もあるし、一票の格差がゲリマンダーにつながる事もあるよね。」

逆沢「きっちり均等に区割りなんかできっこけど、それ以前に明らかに過疎地に有利とか、傾向が均一に偏ってたりすると胡散臭さ満点だわ。」

愛原「別に日本だけでなく、外国でも農村部に有利な選挙区割りはあるけどな。先進国・発展途上国問わず、農村部の方が概して保守的な事もあり、現状維持的な思想の大政党にとって票田として優秀だからな。アメリカの大統領選挙場合は、総取りシステムのせいで、逆に農村部に不利に働いているが。」

鼎「アメリカの大統領選挙の場合は、州ごとに決選投票して、たとえ1票差でも勝った方が、その州が持つ選挙人を総取りできるシステムだよね。そして選挙人の数はおおむね人口比例だから、人口の多い州を制することが大統領選を制する形になるというか。」

愛原「そう。どんなに僅差でも最大人口のカリフォルニア州を制すれば自動的に55票が手に入る。逆にどんな圧倒的大差でアラスカ州を制してもその州からは3票しか手に入らない。だからアメリカ大統領選挙では、過疎の州は見向きもされない。どんなに大差に勝っても、意味ないから。まぁ総取りシステム自体は、日本でも実は自民党総裁選の党員票部分で採用されてた時もあったんだが。」

鼎「僅差であろうが大差であろうが、勝者が全部持っていくシステムという時点で、機能的には小選挙区と大差無さそうだよね。総取りシステムも。」

逆沢「アメリカは2つしか有力な政党がないから、銃規制も格差社会も、全然改善されないんだと思うわ。どっちも実質賛成とか、どうしようもねーというか。」

愛原「二大政党制で二大政党に談合されたら、有権者としたら手の打ちようがないわな。まぁ一党独裁状態よりは【マシな方】を選べる分だけ、救いはあるかも知れないが。」

鼎「やはり選択肢は、多ければ多い方がいいよね。たとえば一方の法案には賛成でも、もう一方の法案には反対したい時もあるし。そんな時に、なんでもごり押しと、なんでも反対の2党しかないのも困るし。」

逆沢「そもそも与野党の概念がある事自体が、おかしいわ。学級会とかなら、誰の意見であっても良いアイデアなら支持されやすいし、まずいアイデアならどんな人気者のアイデアでもはねられるだろうし、大物議員だからとか、与党案だからとか、そんなので差がつくこと自体がおかしいというか。議員全員が、党議拘束とか無視して、賛成したい法案には賛成し、練り込みたい法案があれば積極的に関心ある有志が超党派的に集まって共に練り込みみたいに、自由にすればいいと思うし。」

愛原「政党政治自体の否定か。まぁそれも一興だが、今回のテーマから外れるから、今回はそれ以上踏み込まないでくれ。油断するとどこまでも間延びしかねないテーマでもあるし、そろそろ話を畳まなければならん。」

逆沢「じゃあ私から最後に一つ疑問? 最近はやりの出直し選挙って、あれ意味あるの? 任期中に勝手に辞職して、辞職した当人が再度すぐに立候補して、それから1年も経たない間にまた再選挙とか、あれ、有権者を冒涜してるとしか思えないんだけど。」

愛原「うーん。制度で決まっているから仕方ないと言えば、思考停止の伝統主義者と変わらなくなるし・・・。一応、タテマエとしては任期途中の選挙を安易に許すと、再選を目指す現職首長は、自分が一番有利なタイミングで辞職するようになるから、それを阻止する為に、任期途中で辞任して出直し選挙になった場合は、残り任期のみの期間とするルールに定められているのだが。本音で言えば、出直し選挙自体、俺も禁止して欲しい。任期途中で職を放り出すような無責任な首長は、再立候補禁止にするとか。」

鼎「けどよく考えたら、安倍総理とか、本来の任期4年満了どころか、3年も経たないうちに2回も衆議院を解散して総選挙に打って出てるよね。あれも全部、自分に有利なタイミングに解散総選挙に打って出てる訳だから、法の趣旨からみれば私はアウトだと思うけど。」

愛原「全くその通りだ。任期途中で解散したら、そいつは二度と選挙に出られないみたいに法改正すべきだろうな。野党の不信任決議による解散総選挙とかなら、リコール扱いだから、議論の余地もアリだろうけど。」

鼎「そういえば地方選挙でも、首長が自発的に出直し選挙に打って出たら、本来の残り期間が任期となるけど、リコールや不信任による選挙の場合は、通常の選挙と同様に再び4年になるのだよね。」

愛原「あまりにリコールや不信任による再選挙が乱発されるようなら見直しの議論もありだろうが、現段階では俺としては賛否無しだな。与党議員が自分達の都合のいいタイミングで選挙をするために、なんちゃって不信任とか、やり始めたら、さすがに見直し必至だろうが。」

逆沢「よくよく考えたら、任期途中で総理大臣や地方首長らが、自分の好きなタイミングで選挙をできる今の制度自体が既に歪んでるというか、与党(現職)有利過ぎる気がするわ。」

愛原「古今東西、どんな支配者も、自分が一番有利になるようにルールを作りたがるものだからな。今の選挙制度は、必ずしも欠点を修正したより素晴らしいものばかりではなく、時の権力者が自分達を有利にする為に仕組んだものもかなり多い。玉石混淆だ。」

鼎「私達は民主主義を素晴らしいものと位置づけがちだけど、その根幹にある選挙制度すら、自分達に都合のいいように歪めようとする人達も、実際には後を絶たないという事かな?」

愛原「うん。残念ながら。仮に中世ファンタジー的な世界観で、悪の大魔王を倒した英雄が民主主義的な世界を作ろうと志したとしても、実際にはかなり苦労させられるだろう。どういう選挙制度を作るかを考えただけでも、実は結構頭を悩ませる作業だ。」

鼎「王様がやりたい放題の状態よりも、民衆にも参政権のある世の中の方が絶対に民衆にとってプラスのはずだけど、それでも肝心の民衆が、ややこしく悩ましく感じちゃうかも知れないね。自分の頭で考えて誰かを選んだり、賛成反対を決めるよりも、頭のいい人に全部任せた方が楽だと感じても不思議はないというか。」

逆沢「その頭のいい人が、お前の為になる政治をやってくれる保証なんてどこにもないんだけどねー。白紙委任で全てが上手くいくと考える方が甘すぎるというか、それではお前が知らない所でますます状況は悪化するだけだというのに。」

愛原「頭ごなしに【選挙に行きましょう】みたいなのではなく、面倒くさくとも、大衆にそのシステムとかをちゃんと理解してもらう必要があるだろうな。でないと民衆の手で専制君主を生み出すような悪夢をも生みかねない。民主主義という名前が付いているから自動的に素晴らしいものではなく、選挙システム自体が、やり方次第でどうとでも歪められるものでもあるのだから。」

鼎「警察が存在するから必ず安心でないように、選挙システムがあるから安心でもない。そのシステムをよく理解し、改善していかないと政治もどんどん腐敗していくという事を忘れたら駄目という事だよね。」

逆沢「選挙システムがあるから、気に入らなければ変えたらいいと思い込んでいたら、既に変えたくても変えられない状況になっていたという事も有りうるって事ね。」

愛原「今でも選挙区によっては、無投票選挙区になっていたり、誰が出ても勝ち目がないような酷い選挙区も多い有様だからな。」

鼎「少数意見をどうするか?とか、選択肢自体がほとんどない状況をどうするか?とか、そういうのを考えると、選挙制度もまだまだ改善の余地はありそうだよね。」

愛原「決まってるから仕方ないというのは、ただの悪しき伝統主義者でしかない。他人に任せてたら、勝手に良くしてくれるだろうという願望ではなく、自分はどういう所に不満を持っていて、自分ならこういう部分を変えるみたいな思考をする。それが民主主義的な思考なのではないかとも感じる。」

逆沢「無駄話の延長ではあったかも知れないけど、軽いノリとまではいかなかったわね。」

愛原「政治家なら、公約違反かもな♪」








過去のたわごと 
 2019年 3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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