愛原様のたわごと(19年6月23日)
愛原「お前ら、ぶっちゃけ、どんな政党を作ってみたい?」
逆沢「は? 政党どころか、政治家にすら、なる予定無いんだけど。」
愛原「まぁ普通、誰でもそうだよな。けど、この視点に欠けているのが、日本の政治が三流と言われてる一番の原因のような気がするんだ。つまり有権者一人一人に、政治の理想像が無い。どんな日本にしたいのか? どうすればそんな日本にしていけるのか? 俺が総理なり、知事なり、市長なり、議員なりになったら、こんな事をやってみたい、みたいな視点だな。この視点が決定的に欠けてるから、行き当たりばったりの、無責任な判断しかできない。」
逆沢「随分と、偉そうな事を言ってくれるわ。大体、多くの庶民が政治に求める事なんて、【今よりマシな政治】か、【今より悪くならなければそれでいい】くらいでしかないと思うし。ちょっとレイシスト入った人間なら、それに加えて【ムカつく奴らにガツンとやってくれる政治家に投票したい】みたいな攻撃的意向が、それなりのウエイトを締めてそうだけど。」
鼎「現状の保守を前提にしているという意味では、最も原点的な保守思想ともいえなくもないよね。」
逆沢「正直、【今後の日本をどうしたいか?】と問われたところで、方向性自体ないような気がするわ。今と同じ以上の生活水準が保てればそれでいい。景気を良くして欲しい。今以上の年金水準は維持して欲しい。今までのような平和を維持して欲しい。今より税金が高くなるのは御免だ。みたいな感じで。」
愛原「矛盾めいた言い方になるが、【現状を維持しようとする限り、現状は維持できない】んだけどな。現状のまま、何の手も打たなければ、少子高齢社会はまだまだ続く。国の借金もますます膨張する。国際的競争力もどんどん落ちていく。当然ながら、今の生活水準も到底維持できなくなる。言ってみれば、年収300万円の人間が、年400万円以上の生活を維持し続けているような状態なので、今の生活水準を見直さない限りは、いずれ破綻する。というか、強制的に生活水準を見直されてしまう事になる。」
鼎「現状の保守というのは、最低でも現状維持できるだけの収入がないとできないよね。支出が明らかに上回っている状態での保守思想は、緩やかな後退にしかならないというか。」
愛原「しかし今の日本は、そういう不都合な真実から、明らかに目を背けている。というか与党自身が、国民が不都合な真実に気付かないように仕向けている。」
鼎「この前、降ってわいた年金問題に関しても、与党は報告書の受け取りも拒んで、説明責任すら果たそうとしないし。モリカケと全く同じ構図だよね。不都合な真実はとことん隠すみたいな。」
逆沢「国民も、そんなおかしな状態に、すっかり慣れたというか、諦めて受け入れてしまった感じもするけどね。」
鼎「それだけ国民自体が、政府による愚民化政策に染まってしまったという事かなぁ? 【国民は何も知らない馬鹿の方が都合がいい】みたいな。」
逆沢「愚民政策って、言葉自体は割とよく聞くけど、これって実際、政策としてはどうなんだ?」
愛原「そうだな。じゃあ、ちょっと改めて再検証してみようか? 国民はアホの方が望ましいか? 賢い方が望ましいか? 【愚民政策(低リテラシー)VS賢民政策(高リテラシー)】というテーマで。」
鼎「愚民政策というのは、支配者にとって都合のいい情報しか国民に与えない事で、国民を思い通りに誘導するような政策の事だよね。」
愛原「うん。愚民政策自体はかなり昔からあって、古代ローマの時代でも【パンとサーカス】という表現で文献に残っているくらいだ。パン(食糧)とサーカス(娯楽)さえ与えれば、国民を大人しくさせておけるみたいな感じだな。」
鼎「パンとサーカスは、明らかにアメに偏った愚民政策だけど、世界的・歴史的にみれば、ムチに偏った愚民政策の方が圧倒的に多いよね。【奴隷には、労働に必要な知識以外は与えない】みたいな。」
愛原「うん。こうする事で、奴隷は逃げ出したくとも逃げ出せないような状態になる。逃げ出した所で、独力で生計を立てていく術が無いからだ。アメリカでも、リンカーンが奴隷解放令を出したのはいいものの、奴隷には、自立して生きていくだけの生計のノウハウがない事もあり、それなりの困惑があったようだな。」
鼎「専制政治自体も、一種の愚民政策ともいえるよね。たとえば農民が領主に対して反乱を起こして領主を倒しても、農民には政治に関するノウハウが無い。軍事防衛に関するノウハウも無い。だから農民一揆の類いは、一時的に体制側を脅かす事はできても、最終的には必ず体制側に巻き返されて、破れる運命にあるみたいな。」
愛原「フランス革命が一旦後退を余儀なくされたのも、民衆に政治のノウハウが不足していた点は無視できない。」
逆沢「つまり、愚民政策は、一種の刀狩り政策でもあるって事ね。民衆をアホにする事で、彼らが体制に逆らった所で勝ち目の無い状態にしておくみたいな。」
愛原「この手の愚民政策は、戦後でも割と露骨に行われていた地域がある。たとえばジンバブエや南アフリカ共和国。ここらはかつては、アパルトヘイトに代表される形で少数の白人が現地の黒人を支配する形態の国だった。しかし段階を経て、黒人達は徐々に白人達からその権力の奪還に成功する。しかし長年の愚民政策の影響により、黒人層には政治経済に関するノウハウが乏しく、特にジンバブエでは、ひどいハイパーインフレなどが発生する形になった。南アフリカの場合は、英雄マンデラの活躍もあって、それなりにはうまく軟着陸させ、BRICSの一角にまで名のある国家に成長させたが、これは明治維新に近いものがあるかも知れん。」
鼎「明治維新は、別に無知な庶民が幕府を倒した訳ではなく、それなりに政治経験も豊富な薩長の知識層が中心になった事と、旧幕臣の多くを明治新政府の幕僚として登用した事が、成功の大きな要因とも言われてるよね。」
逆沢「その例でいえば、今の日本も、大概ヤバいんじゃね? そもそも与党経験豊富な政党が自民党しかいない時点で。与党としての政治経験が絶対的に不足している非自民系の政権では、かなり苦労しそうというか。フランス革命政権やジンバブエほどまではいかなくとも。」
愛原「愚民政策の最大の効果は、体制が民衆に脅かされても、それを返り討ちにしやすい。また万が一、一時的に敗北しても、愚民と化した連中には体制維持のノウハウがない為、非常にもろく、支配を奪還しやすい点にあるといえる。農民一揆がほとんど失敗する最大の理由もこれだ。」
逆沢「要するに愚民政策というのは、国を支配層と被支配層に分けた際に、被支配層を無力化する上で効果的な政策という感じか?」
愛原「非民主主義系の国家向きの政策だな。」
逆沢「日本は、一応、民主主義国家のはずなんだが。」
愛原「民主主義国家は、愚民政策とは本来相性が悪い。というのも愚民政策は、馬鹿な愚民階級(被支配層)と、賢い統治者(支配層)によって、国を統治していくシステムのはずだが、この賢い統治者が、馬鹿な愚民に汚染されないように隔離するシステムをどう維持するかが一つの課題になるからだ。」
鼎「中世の王国などの場合は、統治者層専門の教育とかがあって、そこで彼らは政治や軍事のノウハウを身につけたりしてたらしいよね。」
愛原「つまり民主主義国家で愚民政策を行う場合は、支配層と被支配層の間で見えない壁を作って、両者間で別次元の教育を並行して行うシステムを構築しておく必要がある。被支配層には知らされない秘密の知識や情報などを、支配層限定で習得できる体制作りが必要になるわけだな。」
逆沢「んな事、できるのか?」
愛原「できないなら、馬鹿な愚民階級と、馬鹿な統治者階級に分けられるだけだな。愚かな有権者にふさわしい、愚かな政治家だらけの国になるだけだ。【愚かな有権者が当選させた、愚かなリーダーが統治する国】と言い換えてもいいか?」
逆沢「ああ、なる程。まさしく今の日本だ♪」
鼎「逆に国民を賢くすると、どんな国になりそうかな?」
愛原「まず賢いの中味について、再定義しておこう。ここでいう賢いとは、リテラシーの類いを指すと解釈して欲しい。理解力・解釈力・分析力・表現力の類いだな。情報リテラシーなら、情報の中味をちゃんと分析・判断できる能力。ネットリテラシーなら、デマ情報などに踊らされず、適切な検索ワードなども抽出しながらネットをきちんと使いこなす能力。メディアリテラシーなら、マスコミが流す情報をただ鵜呑みにするのではなく、その意図や傾向も分析して、正しく咀嚼・吸収する能力。他にも、金融リテラシーなり、政治リテラシーなり、色んなリテラシーがあるが、いずれも同様だ。安易に雰囲気や噂話に惑わされず、適切に金融情報なり、政治情勢なりに関して、適切に分析・理解・判断していく能力。」
鼎「そもそもリテラシー(literacy)という単語の語源は、読解力とか識字率というものだよね。」
逆沢「そういや、日本人の識字率は、かつては世界的にみてもかなりの高水準と聞いた事があるわ。20世紀に限っても、多くの家庭が新聞を普通に購読してるくらい、すさまじく識字率が高かったとか。」
愛原「特に戦後昭和年代の日本人からすれば、家に新聞があるのも、新聞が当たり前に読めるのも、ごく一般的な光景なんだが、世界的にみればこれは割と先進的な光景だった。そしてだからこそ、日本人は世界的にみても珍しいレベルの技術大国にして経済大国になり得たとも言える。」
鼎「人類が他の動物と比べて、特段に繁栄できた理由の一つが文字の発明と言われてるけど、その文字を当時の日本人が世界的にトップレベルに使いこなしていたとすれば、戦後の発展の理由も分からなくも無いよね。何も勤勉性とか、手先の器用さとか、そういうのではなく、むしろ識字能力の高さが、最大の発展の要因だったかも知れないというか。」
愛原「仮に文字の読み書きが不得手の場合、情報の収集力も理解力も、大きく毀損されることになる。メモしたい情報があっても、それをメモできない。読みたい文書があっても、それを読めない。なんて事になったら、どうなるか? 曖昧な脳の記憶力だけで全ての情報を管理しなければならなくなる。これはとんでもないハンデだ。そう考えると、識字率の高さが、文字を読み書きしたり、読解したりする能力がどれだけ重要か、否応なく分かるだろう。」
逆沢「けど21世紀に入って、世界的にも識字率はかなり向上した感もあるけどね。少なくとも日本のライバルになりそうな国で、識字率に難があるような国はほとんどないだろうし。」
愛原「だから日本のアドバンテージが失われたともいえる。日本の経済的地位が低下したのは、世界の識字率向上とおそらく相関関係にある。世界が識字率でも日本に追いつき・追い越せした事でな。」
鼎「今の日本人は、英語や中国語を使いこなせない点でみると、世界レベルでの識字率は、むしろかなり厳しい立ち位置にある気もするよ。世界的にはマイナー言語である日本語限定での識字率の高さでしかないから。」
愛原「あと識字というか、要求されるリテラシーの概念自体が一段階上に上がってしまった。もはや文字が読めるだけでは、優位性はない。その文字で書かれてある内容の解釈力こそが重要になってしまった。要するに、ウソやデマにまみれた文章をただ読んでも、何の役にも立たない。読んだ上で、これはどこまで信用できるか? そのわずかな内容の中から、どれだけのヒントを読み解けるか? そのようなより上位の解釈力が重要になった。」
逆沢「リテラシーに求められる水準が高くなったって事ね。」
愛原「そう。たとえば高齢者運転に関するバッシングニュースをみて何を思うか? それを見て【高齢者運転はやばい】と感じるだけなら、情報に踊らされるだけの側だ。そうではなく、本当に高齢者による運転事故は急増しているのか? 他の交通事故ニュースと比べて、報道規模は適切なのか? そうでなければ誰がどのような意図をもってこのようなニュースを流しているのか? そういう所まで考えないと、リテラシー不足といわれてもやむを得ないだろう。」
鼎「統計データでも、その解釈具合でその人のリテラシーの度合いが分かるよね。よく見たら、グラフの掲載範囲自体がかなり恣意的に限定したものという事も多いし。」
逆沢「まぁ愚民政策を推進したい側の人間からすれば、そういうリテラシーの高い大衆というのは、邪魔でしかないんだろうけどね。」
愛原「支配する側の都合でいえば、大衆からはできるだけ刀狩りを推進した方が安全だ。しかし武器を使えない大衆は、戦の際にはあまり役に立たない事も分かるな?」
逆沢「数少ない支配層の人間の戦闘能力が余程高いならともかく、そうでなければ、国民全体が武装した敵国にはまず負けるわね。」
愛原「文字の読み書き能力にしろ、計算力にしろ、交渉能力にしろ、同じ事。大衆を愚民化した場合、支配層は無能な愚民に代わって、全部自分達だけでライバルと渡り合わなければならなくなる。」
逆沢「けど愚民の上に立つ統治者も、実は愚民と大差ない無能ばかりというケースすらありえると。今の日本からして考えると。」
鼎「戦時中の日本を考えると、本当にそう思うよ。当時の日本政府は、嘘まみれの大本営発表などを垂れ流して、どんどん日本人を無知にしていったけど、じゃあウソ情報を垂れ流してた当時の政治指導者や軍人さんが立派だったかと言われたら、あり得ない戦略判断を繰り返したりして、実は統治者層の人たちの方が一般大衆より余程愚かな人たちだったんじゃないかとも思えるし。」
逆沢「いたずらに愚民政策をやると、統治階級もどんどん腐敗していくというか、つられてアホになっていくってか?」
鼎「アフリカでも中東でもそうだけど、愚民政策をやる事で一部の特権階級だけが富を独占するような国は、大体国全体としても貧しいような気がするよ。」
逆沢「とすると自国民に対して、まともに説明責任を果たそうともしない今の日本が、ここ数十年で大きく落ちぶれたのも、当然の帰結ってか。そしてそんな現状を保守しようとする限り、さらに落ちぶれるのも。」
愛原「今の日本は、リテラシーに関する教育を全くといっていい程、していない。例えば日本人がこれだけ低金利でも貯蓄率が低いままなのは、金融リテラシーが全くないからだ。競い合うような政権交代がまるで起きないのは、政治リテラシーが全くないから。報道の自由ランキングが先進国の中で低めなのはメディアリテラシーが低いから。今の日本の教育は、考える力に全く注力していない。記憶力クイズか、パズルを解く能力に留まっている。はじめから正解が用意してある問題しか解かそうとしない。」
鼎「典型的な奴隷向きの教育だよね。」
逆沢「奴隷向きの教育とか、あるのか? 奴隷階級は無学でもいいのではないのか?」
愛原「とんでもない。奴隷階級は、仕事を遂行する能力に関しては、非常に博学or器用だぞ。たとえばアフリカなどでは頭に荷物を乗せて運ぶ人たちも見かけるが、あれはそうする事でより効率的に荷物を運べるから、そう訓練された結果。彼らは自分の衣服を編んだり、限られた食材で料理を作ったり、生活や仕事に必要な能力に関しては非常に高い。戦後の日本でも、低学歴とされる者が、器用に家を建てたり、難解な機械を操縦したりするのと同じ。狭い路地を大型トラックで走り抜けるような曲芸すら、彼らは平気でやってのける。」
鼎「逆を言うと、高学歴イコール高リテラシーとも限らないよ。たとえば、オウム真理教のテロ犯罪に関わった人の中に、かなり高学歴の人が多くいたりもしたよね。彼らは器用に、高性能な建物や機械も作れるし、特殊な薬品なども作れるし、銃器などを調達したり作成するノウハウも持っていたりするし。もちろんそれを実現できるだけの資金調達能力もあるから、人脈やコミュニケーション能力なども人並み以上だろうし。」
愛原「但し、どれだけ勉強が出来ようが、口先八丁のスーパー営業マンであろうが、超肉体派のスポーツマンであろうが、それらとリテラシー能力は全く関係ない。言われたとおりの事をちゃんとやる能力と、自分の頭で考える能力は全く別物だからだ。」
鼎「正解があらかじめ用意されていない問題について、考える能力ともいえるよね。」
愛原「来年の株価を予想したり、株価を上げたいならどうすべきかを考えるような能力だな。あるいは一党独裁体制の政治をどう変えるか? 先の敗戦をいかに総括するか?
アメリカの無茶な要求をいかに無難に退けられるか?など。どれだけAIが進歩しても、コンピュータでは解き明かせない、人間ならではの思考能力を要求される仕事全般。そういう人間ならではの考える能力にあふれた人材=高リテラシーの人間が、これからたくさん必要になっていく。」
逆沢「愚民化政策なんてしてる場合じゃねえってか。」
愛原「高リテラシーの人間は、統治者がちょこざいな情報操作を行った所で全てを看破してしまうので、統治者からすれば確かに扱いにくいだろう。しかしそんなちょこざいな情報操作を行うような統治者こそが、そもそも不要なのだ。むしろ高リテラシーの人間が民衆を導いていくような体制に変えていく必要がある。」
鼎「民主主義は、大衆の叡智を結集して難問に立ち向かう政治体制なんだから、そもそも大衆を愚民化してしまうと、【三人寄れば文殊の知恵】どころか、【船頭多くして船山に上る】になって、レミングスになってしまいかねないよね。」
逆沢「つまり愚民政策は、愚かな指導者が自分の地位を守るために、大衆を自分よりもっと愚かで無力な存在に変えてしまおうとする政策。自分達の地位や秩序の維持には役に立つけど、国力という意味では弊害が大きいという感じか?」
鼎「逆に大衆を賢くしてしまうと、愚かな指導者は、賢くなった大衆によって排除されてしまうけど、賢い大衆の一人一人が国力の大きな支えになる効果があるって事かな?」
愛原「高リテラシー人間の最大の強みは、未来に対する対処能力の高さにあるだろう。彼らは正解の無い問題、つまり未来のような正解が無い難問に対して、高い対処能力を持っている。放置してたら大変な事になるであろう難題とかを見て見ぬせず、どうすべきかを真剣に考えられる。」
鼎「ただ高リテラシー人間を養成・活用できるかは、それ専門の教育が必要になりそうだよね。ファンタジーの世界だと、ご都合的にスーパー軍師キャラが野に埋もれてたりするけど、実際はそこまで都合良い状態にはなりにくいから。」
愛原「【悪貨は良貨を駆逐する】からな。好戦的なアホ大衆が、少数派の高リテラシー知識人を売国奴として虐殺してしまう危険すらある。愚民政策下でたまに高リテラシーの人間が下々の中で偶然現れても、彼らが活躍するのは非常に難しい。そこそこうまくいっても、一揆の首謀者どまりになる可能性の方が高い。賢人が偶然現れるのを待つのではなく、政策として高リテラシー人間を多く育成・活用できるように持っていかないと、実際はかなり厳しいだろう。」
鼎「科学者とかもそうだよね。ノーベル賞を取れるような優秀な科学者が偶然現れるのを待つのではなく、そういう科学者をたくさん生み出せるようなシステムにしていかないと難しいというか。」
愛原「高リテラシーの人間は、それなりの待遇を要求する。権利も主張する。奴隷根性と真逆の所にいるので従順でも無いが、それ故に従来の価値観に無い柔軟な判断が期待できる側面もある。故に新発明などの分野でも貢献しやすいだろう。」
逆沢「科学者の育成に関しては、どの国の政府もそれなりには重視してるっぽいけど、高リテラシーの人間の育成に関しては、日本はどんどん遅れてる気がしてならんわ。歴史修正主義者が幅を効かせて、不都合な歴史とか真実がどんどん伝えられなくなる一方だし。」
愛原「不都合な真実を知った上で何とか対処しようと頭を絞るのが高リテラシー人間の思考なんだが、不都合な真実を知らない(or受け入れようとしない)大衆だらけだと、そもそも前提がかみ合わないので、大衆から全く協力を得られない。ここが非常に悩ましい。というか民主主義国家は、全ての情報を有権者に説明した上で、その判断を有権者にゆだねるシステムなのに、不都合な真実が隠されて情報自体が歪められているので、有権者自身が歪められた情報を前提にした投票をせざるを得なくなり、機能不全状態だ。これでは高リテラシー人間の育成どころではないだろう。」
鼎「日本の場合は、元々は識字率も高くてそれなりには高リテラシーだったのが、他国の識字率向上と日本政府の愚民化政策によってどんどん低リテラシー化してるから、経済地位の凋落も重なって、余計に両者の対比が分かりやすいよね。」
愛原「高リテラシーの人間なら、決してこのままで良いとも、今のままで現状維持可能とも、思わないだろう。そして問題意識がそれなりにあるなら、自分ならこうするという思考もしてみせるはずだ。」
鼎「そこが愚民と高リテラシーの人間との差かも知れないよね。愚民は、ただ与えられるだけ。与えられた選択肢から選ぶだけ。選挙でも自分ならこうする的な思考は持たずに、現状をベースに、なんとなくマシそうな選択をする事しかできない。でも高リテラシーの人間は、まず自分ならこうするという目標があって、それにたどり着くにはどうすべきを考えるみたいな。」
逆沢「ああ、冒頭で言いたかったのは、そういう事か?」
愛原「試合に勝つという目標があれば、つらい練習にも耐えられるように、明確な目標があれば、途中にある一見理不尽で辛い状況も受け入れられる。しかし、そういうビジョンが無いと、現状をベースに、よりつらくない選択肢を選ぶ繰り返しになって、だらだら腐敗していくしか無くなる。今のままだらだら成り行き任せがいいのか、不確定要素は多くとも、このままではいけないという意思表示をするか? ヨーロッパではそういう風に選挙リテラシーを教えている国もあるぞ。」
鼎「信任投票という考え方だよね。現職と新人の対決になった場合は、新人に関しては実績も無いし、未知数な部分がありすぎるから、ほとんど判断材料が無い。だから新人に関しては、彼が政権を取ったらこうするだろうみたいな憶測はあまり意味が無く、むしろ現職を引き続き信任するかどうかが争点になるみたいな。現職がどれだけの公約を実現し、どういった政策を推進し、どういった公約を掲げているか? それに対して引き続き信任できるかどうかが鍵になるみたいな。」
愛原「トランプ大統領にしても、反ウォール街的な主張は当選後いきなり無かった事にしたし、積極財政策を掲げて一時一ドル118円まで上昇したにも関わらず、それも無かった事になったり、あげくロシア疑惑とか色んな新要素も出る有様。新人に関しては常に予測不能だ。そんなものに囚われても仕方ない。選挙リテラシー上でいえば、駄目なら次の選挙でさらに別の新人に変えるくらいの発想が正道で、一度不信任を突きつけた相手が、何の改善もしてないのに今度は信任というのは、何らかの錯誤が無い限りは基本ない。」
逆沢「その選挙リテラシーに関するポイントを日本に当てはめた場合、参議院選挙は結果がどうであれ、政権交代は絶対しない(衆参同時選挙なら話は少し異なる)訳だから、より信任投票としての色合いが濃いという判断になりそうね。年金問題であれ、トランプ大統領との貿易交渉であれ、不都合な部分を全部参院選以降に先送りしたり、不都合な内容を明らかにしない愚民政策の継続を、引き続き信任するかどうかみたいな。」
鼎「統計グラフの見方とか、ネット記事の読み方とか、金融商品の選び方とか、リテラシーは本当に重要だよね。」
愛原「金融リテラシーの無い者が株や為替などに手を出しても、大抵は火傷するのと同じ。たとえば株や為替をやるなら、デイトレードか長期投資みたいに、出口を先に定めないと、ちょっとした相場の変動で右往左往する事になる。もちろん何を基準に損切(or利確)するか等、事前に自分ルールとして決めるべき要素も多い。間違っても、株も選挙も雰囲気だけで選ぶものではない。マスコミがもてはやしてから買うような奴は、大体高値づかみになるように。」
逆沢「政治リテラシーに関しても同様で、まず自分なりのゴールなり方向性なりを決める。その上で現状を信任できるか?などを考慮する必要があるって事ね。」
愛原「特に現状を変えたい場合は、何らかの痛みを伴う事がある。必要な痛みなら我慢できるが、そうでなければとても耐えられるものではないからな。逆に現状を変えたくないなら、ゆでガエルになる覚悟が必要だ。【いずれ救世主が現れて、この危機を何とかしてくれる】と思い込みたいかも知れないが、それは救世主の出現のタイミングを適切に見破り、かつ積極的に支援できる高リテラシーの者だけに限られる。ある意味、底値で株や為替を躊躇なく一点買いできるくらいのセンスが必要になる。マスコミが救世主の存在を宣伝するようになってから、そいつに一票を入れるような奴は、ライブドアの株を高値づかみするようなもので、ババを引くだけに終わる可能性も高い(但し、株や為替と違って数字に表れないから、当人は最後までババと気付かない可能性は高い。狂信徒が最後まで悪徳教祖を信じ続けるように、そのババを死ぬまで必死で応援し続けるケースもあるだろう)。」
鼎「ある程度、勉強しないと株や為替で成功するのは難しいように、リテラシーは決して才能だけでなく、むしろ教育によって培われるものという事かな?」
愛原「識字自体、そうだろう。社会全体でそういう方向に持っていかないと、何百年経っても、識字率が低い国は低いままのように。文字の読み書きも計算力も、決して当人の才能や素質だけのものではない。振り込め詐欺のようなものでも、社会としてしっかり啓蒙してこそ、犯行を抑制できる。何の事前知識も報道も無ければ、詐欺の被害者はおそらく数倍になっている。同様に、ネット上のデマもネットリテラシーを高める事で、もっと減らせるはず。メディアリテラシーも、テレビでもっとマスコミの情報操作の手口を積極的に公開すれば、必ず高まっていくはずだ。政治リテラシーもしかり。」
鼎「金融リテラシーや選挙リテラシーに関しては、国によっては学校の授業でしっかりと教えたりもしてるよね。」
愛原「日本も愚民化政策ではなく、むしろそういう方向に持っていかないと駄目だろうな。国家やマスコミが大本営発表みたいな事をやり始めても、すぐにそれが見破れる。そしてそんな真似をした政治家やテレビ局担当者は、直ちに失脚するような世の中に。」
逆沢「そしてそのような世の中に変えたいのなら、どういう判断をすべきかというリテラシーも必要って事ね。」
愛原「国民の一人一人が従順なアホだらけの国の方がいいか? 高い思考力と判断力を持つ国民に支えられる国の方がいいか? 前者なら政権は維持しやすく安定的な社会になりやすいが、指導者自身も気がついたら致命的なアホになってる事も多いのが欠点。あと国際競争力は確実に弱まっていく。遅れている国に多い。後者の場合は、政権交代が置きやすく政治は不安定化しやすいが、全体的に高いレベルを維持しやすい。なまじ頭がいいので権利意識も強く、優秀な人材に対して報酬を惜しめば即流出となりやすいが、それでも先進国になる程、こちらの傾向は強い。」
鼎「今の日本の与党は、明らかに前者だよね。国民の権利を抑制する方向の憲法改正に前のめりだし、その為の情報制限も正当化する傾向があるし。政治の安定を求めたがる傾向も強いし。」
逆沢「ファンタジー世界なら、愚民政策を推進するような勢力は大体悪玉勢力だけどね。」
愛原「パンとサーカス的な善玉国家は、たまに登場するけどな。【近い内に大魔王が復活すると知りながら、それでもその不都合な真実がバレたら国がパニックになりかねないから、一般国民にはその事実は隠されている。そして主人公は、国王に託され、密かに大魔王の討伐に向かった】みたいな。」
鼎「【真相を告げたらパニックになるから黙っていた】という隠蔽の正当化は、色んな場面で見られるよね。大本営発表とかも、日本軍の劣勢という真実が知られると、軍に対する国民の不支持や士気の低下を拡大したり、最悪パニックになるからという理由付けはできるし。」
逆沢「与党が例の報告書受け取りを拒否したのも、平均2000万円が必要という事実が明らかになると国内がパニックになりかねないからという自己正当化もできそうか?」
愛原「そもそも不都合な真実の隠蔽自体が、体制側への不信感の増加を抑制するものであり、かつパニックを始めとした秩序の破壊を抑制する目的のものでもあるからな。それを是とするのなら、国民に与える知識を取捨選択して故意に偏らせていく愚民政策側の政策もアリにはなるだろう。」
逆沢「ま、国民が知らない所で勇者が事前に大魔王を討伐してくれたり、日本軍がアメリカを降伏させてくれたり、与党政権が今後も長く老後保障をしてくれるというなら、結果的にそれも正当化できるかも知れないけどね。」
鼎「けど【国民に真相を告げても、パニックを起こすだけで役に立たない。国民には真相を隠しておいて俺達だけでなんとかしよう】というのは、ちょっと国民が馬鹿にされすぎな気もするけど。」
愛原「愚民政策を正当化している側の人間からすれば、そりゃ国民は愚民にしか見えないだろう。というか愚民で無くては困るし。彼らが国民を馬鹿にし、軽視するのも無理は無い。また国民のリテラシーを高めるのには、それなりの教育や文化水準が必要になるから、元々の国民のリテラシーが低いのに、突然【不都合な真実】をカミングアウトされようものなら、国民がパニックに陥っても、そりゃああり得なくも無いだろうとも思う。」
逆沢「そんな事言ったら、既に愚民政策にどっぷり浸かってしまっている国民に、いきなり不都合な真相を知らせても混乱を生むしかならないから諦めろって事にならねえか?」
愛原「まぁ、工夫次第だろうけどな。愚民政策に浸かった国民は、良くも悪くも従順なので、工夫次第では宗旨替えも簡単だ。公明党の支持者とか、見てたら分かるだろ? 非自民から自民連立に宗旨替えしようが、大阪都構想反対から賛成に宗旨替えしようが、彼らは盲目だから案外素直に付いてくる事も多い。あれだけ移民に反対してた自民党支持者でも、安倍が移民受け入れに前向きなスタンスを明確にした途端に無抵抗にそれを受け入れたりもしたように。」
逆沢「単に与えられる情報を制限されて愚民になってるかと思ったら、そうじゃなくて、完全に疑う思考自体も無くして、盲目状態の愚民になってるじゃねえか。完全に奴隷状態というか。」
愛原「中途半端な愚民なら、突然趣旨替えされたらさすがに違和感に気付いて反発もするだろうが、魂まで汚染された愚民なら、愛する指導者が昨日までと正反対の主張をしても案外素直に受け入れるだろうからな。」
鼎「ただ体制側が、最終的に難題を丸く収められるならともかく、何の解決能力も無ければ、すごくまずいと思うのは私だけかな? 大魔王に対して打つ手が全く無いのにその存在を隠し続けている状態とか。アメリカに勝てる見込みが無いのに大本営発表を続ける状態とか。年金財政の好転が全く見込めないのに安心を強調するような状態とか。」
愛原「その場合は、ポツダム宣言を受託するような状態まで突っ込むしか無いな。【真実を告げられたとき=ゲームオーバー】。」
鼎「もっと早く真実を知っていれば、もっと状況を改善できたかも知れないのに、改善に挑む努力をする機会も与えられないまま、真相を知っていよいよゲームスタートした瞬間にゲームオーバー確定ってあまりにも悲しいよ。」
愛原「そこはファンタジーとの最大の違いだな。ファンタジーの世界では、基本的にハッピーエンドで終わるので、一般国民が最後まで真相を知らない状態でもまぁ許容されやすい。しかし現実世界の場合は、不都合な真実が隠し続けられた場合、十中八九バッドエンドで終わる。」
逆沢「愚民政策で保身せざるを得ない程に出来の悪い指導者どもに、不都合な真実をなんとかできるだけの能力を期待しても無駄ってか?」
鼎「そんなエンディングを迎えるくらいなら、事前に国民のリテラシーをあらかじめ十分に上げておいて、できるだけ早期に彼らの叡智にゆだねても良かったのにと思うよ。悲惨な状況を招いた責任者は当然罰せられるだろうけど、その後は高いリテラシーを持った人々が最善を尽くしてくれるだろうから。そしたら少しくらいはマシな状況になってる可能性も高そうだし。」
逆沢「高いリテラシーを持つ人間なら、事前に正しい情報さえあれば、それなりに冷静に対応もしやすいだろうからね。お金が足りそうにないならお金を貯めるように動けるようになる。侵略されそうなら、侵略されにくい場所に避難を検討できる。政策実現能力があるなら、それをもって危機を回避・緩和する。みたいな感じで。」
愛原「誰かの言いなりにしか動けないような低いリテラシーの者なら、偉い人にお任せというか、誰かに判断を丸投げした方が間違いが無いとも考えがちだ。そんな人なら正しい情報なんて興味が無いかも知れない。欲しいのは魚の釣り方ではなく、魚そのものだともなりがちだろう。高リテラシー社会というのは、ある意味、自己責任社会でもあるから、多少の過酷さは無くもないのだが。」
逆沢「今の日本の場合は、国民に必要な情報も与えないのに、自己責任を強調するから、それよりはマシだけどね。正しい情報と必要かつ公平な装備を与えてくれた上で、自己責任というなら。」
鼎「老後までに平均2000万円を集められるだけの余力も準備も情報もノウハウも時間も金融リテラシーも与えず、自己責任というなら、それはさすがにインチキが過ぎると思うよ。」
愛原「逆を言えば、パンとサーカスを最後までちゃんと責任もって与えられるなら、愚民政策も条件によってはアリといえるだろう。大本営発表のような口先ではなく、それがリテラシーある人間からみても信用できる裏付けもあるならば。」
逆沢「愚民政策を支持しても、ある程度のリテラシーは結局必要なのかよ?!」
愛原「最低限のリテラシーもないのに愚民政策を支持したら、政権側が約束を破ってパンとサーカスをくれなくなった時に、路頭に迷うことになるぞ。まぁ中途半端な愚民ではなく、何があっても為政者を最後まで信じ続けられるような狂信徒級の愚民になったならば、どれだけ裏切られ続けてもそれを裏切りと感じず、支持し続けられるだろうから、それなりに幸せかも知れないが。」
逆沢「そこまでおめでたい愚民にはなりたくないわ。」
愛原「だったら自分の頭で考える癖をつけたい。人から与えられた選択肢から正解を選ぶという発想ではなく、自分の理想を叶えるにはどうすればいいかを考える視点。たとえば、こういうゲームを作ると決めた上で、どういう準備やプロセスを踏むべきかを考える視点。ものづくりの視点だな。別にゲームではなく、料理でも仕事でも何でも構わない。また与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、その裏にある意図を考える視点なども。」
鼎「けどリテラシーは、視点だけの問題ではなく、ある程度は知識の問題だから、そこは社会全体で対応してもらうしか無いよね。振り込め詐欺一つとっても、視点や機転だけで対応できる範囲は限られてるし、基本は色んな詐欺の手口を知るという知識の方がモノを言うから。」
愛原「その点は、愚民政策を推進する勢力に待ったをかけられそうな勢力の伸張に期待するしかないだろうな。不都合な真実を隠したがったり、情報操作を是としたり、権利意識に鈍感な勢力などは論外だ。」
過去のたわごと | ||||
2019年 | 6月9日 | 壊された人への対応 | 5月26日 | 新時代の脅威 |
5月12日 | (攻撃の)大義名分 | 4月28日 | 前回の反省とキャスティングの話 | |
4月14日 | 汚染された情報の拡散 | 3月31日 | 理想の選挙制度 | |
3月17日 | 黙示 | 3月3日 | あの世の世界 | |
2月17日 | うまくいかなかった革命後をどうするか? | 2月3日 | 策略としての挑発 | |
1月19日 | 腐敗した司法(正義の裁きの担い手) | 1月5日 | 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く | |
2018年 | 12月23日 | 悪の根源≒マウントしたいという欲望 | 12月9日 | Steamのゲーム |
11月25日 | 成り上がったダメ人間 | 11月11日 | 自分を強化する技VS敵を弱体化する技 | |
10月28日 | 限界への挑戦 | 10月14日 | 「弱者=守られるべき善人」でない場合 | |
9月30日 | 脅しによる支配 | 9月17日 | 信用できない情報だらけの社会の場合 | |
9月2日 | 太鼓持ち | 8月19日 | 連続攻撃 | |
8月5日 | 信用スコアに支配された社会 | 7月22日 | 内通者 | |
7月8日 | 人件費コスト管理ゲーム | 6月24日 | 忠義者キャラ | |
6月10日 | 欠陥つき有能キャラの処遇 | 5月27日 | 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動 | |
5月13日 | 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 | 4月29日 | 論破 | |
4月15日 | 正義の味方という名の制裁者 | 4月1日 | 平気で嘘をつける人たち | |
3月18日 | 公正世界仮説 | 3月4日 | 被害者叩き | |
2月18日 | 政治力 | 2月4日 | 統率力 | |
1月21日 | 優秀すぎるライバルが現れたとき | 1月7日 | 素性を表す記号としての肩書き | |
2017年 | 12月24日 | フリゲの雑談 | 12月10日 | 賤民階級 |
11月26日 | 個性づけとしてのパラメータ | 11月12日 | 宿敵宣言 | |
10月29日 | 大同団結 | 10月15日 | 品質について | |
10月1日 | 華麗な策略、汚い策略。その違い | 9月17日 | 平等主義と反平等主義 | |
9月3日 | ファン型オタクとマニア型オタクの違い | 8月20日 | ツイッターの利点と問題点 | |
8月6日 | 大抜擢された人材 | 7月23日 | 誇りと傲慢 | |
7月9日 | 傲慢とマウンティング | 6月25日 | 権威を利用するナイトども | |
6月11日 | 悪事プレイ(のススメ) | 5月28日 | 異界人(宇宙人)の干渉 | |
5月14日 | 集団の思考ルーチン | 4月30日 | 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン | |
4月16日 | 名声欲 | 4月2日 | 無言の圧力と忖度 | |
3月20日 | ロスト・ハイ・テクノロジー | 3月5日 | 破壊神の信者 | |
2月19日 | 一人称形式で見える視野の範囲 | 2月5日 | 歴史的人物の当時の評価 | |
1月22日 | 未来予測 | 1月8日 | 人相見(人物鑑定) | |
2016年 | 12月25日 | 商業レビュアー | 12月11日 | 成長戦略の目玉としてのカジノ |
11月27日 | パニック | 11月13日 | 生存ゲーム的なシチュエーション | |
10月30日 | 強敵感 | 10月16日 | 感情移入という視点からのキャラクターメイク | |
10月2日 | 供給過剰社会 | 9月18日 | 血筋 | |
9月4日 | 統一されるべき尺度 | 8月21日 | 暑さと寒さ | |
8月7日 | (優秀な)下っ端 | 7月24日 | 超便利社会=超疲弊社会 | |
7月10日 | 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者 | 6月26日 | 少子化社会という舞台 | |
6月12日 | 有事法制(緊急事態における法のあり方) | 5月29日 | 悪のセレブサロン | |
5月15日 | 成功者が成功後にやりたいと思うこと | 5月1日 | ゲーム世界とリアル世界の違い | |
4月18日 | 過去に戻ってやり直すということ | 4月3日 | 八百長 | |
3月20日 | 異邦人(外国人労働者) | 3月6日 | 陣形 | |
2月21日 | 功績泥棒 | 2月7日 | 三国志13をプレイ | |
1月24日 | 裏切り者 | 1月10日 | 善政家 | |
2015年 | 12月27日 | 精神〜命よりも大切なもの | 12月6日 | 独立戦争 |
11月23日 | ジャーナリスト | 11月8日 | 精神力 | |
10月25日 | 優しい指導者 | 10月11日 | 助けを求める人たち | |
9月27日 | 兵站 | 9月13日 | 善玉が起こした悪事や不祥事 | |
8月30日 | カイゼン | 8月14日 | 盗作・ゴースト | |
8月2日 | 表稼業 | 7月20日 | 正論を用いない説得工作 | |
7月5日 | ディストピア | 6月21日 | 財政破綻 | |
6月7日 | 防諜 | 5月24日 | サイコパス | |
5月10日 | 戦犯 | 4月26日 | ハト派とタカ派 | |
4月12日 | 不遇な先駆者 | 3月29日 | プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人) | |
3月15日 | 世界の管理者という名のラスボス | 3月3日 | 命令コマンド | |
2月15日 | 攻略本・攻略サイト | 2月1日 | お遊びコマンド | |
1月18日 | 精神異常状態 | 1月4日 | NPCの選択判断ルーチン | |
2014年 | 12月14日 | 男女キャラクターの比率 | 11月30日 | 不安と安心の役割 |
11月16日 | 現実主義者の正体 | 11月3日 | アイテムゲット | |
10月19日 | 真相にたどり着けない者 | 10月5日 | 挫折 | |
9月14日 | 嫌いだけど素晴らしい人達 | 9月7日 | 売れている作品と面白い作品の違い | |
8月24日 | 援軍 | 8月3日 | ブラゲとパケゲ | |
7月20日 | 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 | 7月6日 | ディスリスペクト(軽蔑・disり) | |
6月22日 | あやかり系主人公 | 6月8日 | 中毒 | |
5月25日 | 箱庭ゲーム | 5月11日 | ダブルスタンダード | |
4月20日 | 偽りの理想郷 | 4月6日 | 防御力 | |
3月23日 | 自分用ゲーム作り | 3月9日 | 育成する指導者、選別する指導者 | |
2月23日 | 忠誠 | 2月9日 | 変化するキャラクター | |
1月26日 | 一芸職人VS器用貧乏 | 1月11日 | 評判 | |
2013年 | 12月23日 | 身分制度 | 12月8日 | 陰謀 |
11月24日 | 秘密 | 11月10日 | 努力が報われるゲーム | |
10月27日 | ゲームの自由度について | 10月13日 | 出来の悪い二代目 | |
9月29日 | 怒り | 9月15日 | 撤退戦術 | |
8月30日 | ヒール(悪役) | 8月15日 | 覆水盆に返らず | |
7月28日 | 予知・予測 | 7月13日 | かつてのヒーロー | |
6月30日 | 覚醒(新能力発現・急成長) | 6月15日 | 犠牲 | |
6月3日 | 単独開発 | 5月19日 | ダメ人間 | |
5月5日 | 悪徳宗教を必要とする人々 | 4月21日 | 悪の連帯責任 | |
4月7日 | 3種類の立場からみた作品批評 | 3月24日 | 中立性を装った愚痴・悪口など(仮) | |
3月10日 | 人気対戦競技の条件 | 2月24日 | 幻想空間 | |
2月10日 | お金 | 1月27日 | 尊敬できる敵 | |
1月13日 | やる気・気合 | 12月29日 | ルール | |
2012年 | 12月15日 | 厨二病 | 12月2日 | 売れ筋 |
11月17日 | 改心 | 11月4日 | 議論 | |
10月21日 | 優秀な人材の起用・登用方法 | 10月7日 | 憎しみにとらわれた人達 | |
9月22日 | 友情やコネによる人事起用の危うさ | 9月8日 | 権力欲に取り憑かれた人達 | |
8月19日 | 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために | 8月5日 | 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い | |
7月29日 | 人が自ら死(自殺)を決意するとき | 7月15日 | 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク) | |
7月1日 | 選択肢があるということ | 6月16日 | 宣伝と人気 | |
6月2日 | ホンネとタテマエ | 5月19日 | コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話 | |
5月6日 | 鑑識眼 | 4月30日 | 平等と競争 | |
4月14日 | 公務員ヒーロー | 4月1日 | SF設定 | |
3月18日 | 情報収集 | 3月3日 | 原発考察 | |
2月19日 | プライド | 2月5日 | お笑い | |
1月22日 | ラスボスの処断方法 | 1月8日 | 創造→創作 | |
2011年 | 12月30日 | 独裁者 | 12月9日 | 二次創作品 |
11月27日 | 万人向けからマニア向けの時代へ | 11月13日 | 無敵能力の人たち | |
10月29日 | 正式名称 | 10月15日 | 利の人、情の人 | |
10月3日 | ポジティブ・ネガティブ | 9月16日 | 利権 | |
9月3日 | 借金 | 8月21日 | 何も変わらない事の恐怖 | |
8月5日 | 発信したいオタクと共感したいオタク | 7月25日 | 戦う地方、媚びる地方 | |
7月17日 | 充電期間 | 7月10日 | ひとそれのアンケート結果 | |
7月2日 | 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) | 6月21日 | 東日本大震災3 | |
6月5日 | 上司に反発 | 5月21日 | 修正する度量 | |
5月14日 | 挑戦する勇気 | 5月1日 | 調子 | |
4月17日 | 専門スキル | 4月3日 | 東日本大震災2 | |
3月18日 | 東日本大震災1 | 3月5日 | ネトウヨと不良キャラの共通点 | |
2月19日 | 信用ラインと警戒ライン | 2月5日 | 信じられない者ばかりの世界観 | |
1月23日 | 武器を交えない戦争 | 1月16日 | しゃべらない主人公 | |
1月7日 | 異世界に飛ばされた凡人 | 12月25日 | 後ろ向きな嫉妬心 | |
2010年 | 12月19日no2 | 人それのゲーム難易度 | 12月19日no1 | 社会人型キャラ |
12月11日 | 新作公開してから一週間 | 12月5日 | 新作ゲーム紹介 | |
11月20日 | 理想と現実 | 10月29日 | 新作公開予定 | |
10月18日 | 派閥 | 10月1日 | 仲間 | |
9月19日 | キャラクターイメージ | 9月6日 | 理想を持った人間。そうでない人間 | |
8月21日 | 革命後 | 8月8日 | 長編のオチのつけ方 | |
7月24日 | 勇者は世直しができるか? | 7月10日 | 全力集中プレイと長期戦略プレイ | |
6月27日 | RPGのチームバトル | 6月13日 | 傭兵団 | |
5月29日 | 相手の思考をよんでみよう | 5月14日 | 扇動する者、される者 | |
5月7日 | こっそりアンケート設置お知らせ、ほか | 5月3日 | 地方を主人公の舞台にしてみよう | |
4月17日 | コンピュータは人間を上回れるか? | 4月2日 | 政権交代から6ヶ月が過ぎて | |
3月22日 | フィクション | 3月12日 | 困ったパーティメンバー | |
2月21日 | 責任 | 2月6日 | 教育 | |
1月23日 | トップダウン式製作とボトムアップ式製作 | 1月10日 | ゲーム作成スタッフ | |
2009年 | 12月25日 | 政権交代から3ヶ月が過ぎて | 12月12日 | 血液型 |
11月29日 | 編集日記・編集後記 | 11月14日 | AVG(+SLG)制作中 | |
10月31日 | シナリオ | 10月18日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2 | |
10月3日 | オリジナル | 9月19日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには | |
9月6日 | 実在モデルをどこまで採用できるか | 8月24日 | 素材? | |
8月14日 | 今時の報道スタイル | 8月8日 | ユーザーサポートにメールを送ってみました | |
7月25日 | 恋愛シミュレーション2の魅力? | 7月11日 | 人気と実力 | |
6月27日 | 打ち切り | 6月19日 | エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考 | |
6月6日 | 貴族階級 | 5月23日 | 悪の戦闘員 | |
5月10日 | 異なるキャラクターの視点でみてみよう | 4月24日 | 強者がますます強くなる・・・ | |
4月11日 | ゲームエディタ | 3月29日 | 愛郷心 | |
3月22日 | 匿名ネット社会 | 3月6日 | 暗躍する超能力者たち | |
2月22日 | 信者キャラ | 2月15日 | 必殺技 | |
2月1日 | アンチヒーロー(悪役型英雄) | 1月23日 | カタストロフィーを未然に阻止しよう | |
1月16日 | フェアな戦い | 1月3日 | あれから幾年後 | |
2008年 | 12月28日 | 国盗りSLGの景気対策 | 12月20日 | 現実世界をゲーム化してみよう |
12月5日 | 内部対立 | 11月29日 | 推理もの?? | |
11月22日 | 悪人とも言い切れない罪人 | 11月7日 | 正史 | |
10月31日 | 萌えない女性キャラ | 10月18日 | 関西弁 | |
10月5日 | 大阪 | 9月21日 | 避けられない強大な敵 | |
9月7日 | 人気・魅力・カリスマ | 8月29日 | 黒幕 | |
8月23日 | 運と実力 | 8月9日 | COMの思考ルーチン | |
8月3日 | 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 | 7月19日 | 軍師 | |
7月5日 | 各国の思惑を構成するもの | 6月21日 | 催眠術 | |
6月7日 | 和解 | 5月24日 | 知恵者 | |
5月16日 | 千年生きてみよう | 5月3日 | 生き残ることと勝ち残ること | |
4月18日 | 冷酷な指導者 | 4月5日 | お金の使い道 | |
3月15日 | 若さ | 3月7日 | 性能と運用 | |
2月29日 | アンケート現況発表(質問2について) | 2月22日 | 広報戦略 | |
2月10日 | 差別 | 1月27日 | 敵のスペック | |
1月13日 | 神の加護、神聖魔法 | 12月30日 | フリーゲームのレビュー | |
2007年 | 12月16日 | 国盗りゲームのパターン | 12月1日 | 謎について |
11月16日 | ゲーム世界での対人設定2(その他視点) | 11月3日 | ゲーム世界での対人設定1(味方視点) | |
10月20日 | レジスタンス勢力 | 10月5日 | 終盤〜エンディング | |
9月21日 | 世襲について | 9月8日 | 悪役(ヒデブ派5隊長など) | |
8月24日 | 確率について | 8月10日 | セーブ&ロード | |
7月27日 | 成長について | 7月15日 | SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理 | |
6月30日 | SRPGのマップのシステム | 6月17日 | 徴収と略奪 | |
6月2日 | 兵科あれこれ | 5月19日 | 理想の君臣関係 | |
5月4日 | 経済力うんぬん | 4月21日 | 戦略ゲームと戦術ゲーム | |
4月6日 | 公開情報と非公開情報 | 3月24日 | 個人戦用の武器等 | |
3月9日 | 兵士の武器 | 2月25日 | ゲーム作りとゲーム遊び | |
2月11日 | 少数派(属性持ち)向けゲーム | 1月28日 | バージョンアップ | |
1月13日 | 宮田軍にてこ入れ? | 12月30日 | フリーゲームの宣伝 | |
2006年 | 12月15日 | 投票・アンケート | 12月1日 | 最強の敵 |
11月18日 | 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ | 11月4日 | デバッグ | |
10月22日 | 現代・近未来ものについて | 10月6日 | 趣味の社会人クリエイター | |
9月15日 | 新作?の状況について | 9月8日 | BGMについて | |
8月27日 | 登場人物の口語表現 | 8月12日 | 女性キャラ | |
7月28日 | 主人公選択式ゲーム | 7月16日 | マイサイトについて | |
7月2日 | 死について | 6月17日 | 風刺について | |
6月2日 | シナリオタイプあれこれ | 5月19日 | ゲーム作りの進め方について | |
5月5日 | ゲーム作りを始める時について | 4月21日 | 高能力キャラの表現方法 | |
4月8日 | 悪い敵 | 3月31日 | 名前について | |
3月18日 | 伝え方と伝わり方 | 3月12日 | キャラクターのプロフィールについて | |
3月5日 | アマとプロによる基本プロット考 | 2月25日 | 自作CGについて | |
2月19日 | 著作権について | 2月12日 | バックグラウンドの設定について | |
2月5日 | SRPG95の次回作に対する期待 | 1月29日 | 分岐と自由度について | |
1月22日 | 難易度について | 1月15日 | 勢力別能力値考察 | |
1月8日 | 主人公について | 1月1日 | ユニットの能力値をどういじるかについて | |
2005年 | 12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日 |