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愛原様のたわごと(19年12月22日)





愛原「今年も、もう終わり。」

逆沢「とりあえず今年も無事、生存報告できましたってところか?」

鼎「振り返ってみて、今年はどうだった?」

愛原「年齢のせいもあるだろうが、年度による善し悪しの差は、昔ほどあまり感じなくなっているな。」

逆沢「ま、来年はもっと良い年になりますように、とか、毎年よく期待されるけど、実際には年ごとにそんなに差が出ない方が多いかもね。」

愛原「景気もそうだが、数年から数十年単位で検証しないと、全体として良い方向なのか、悪い方向なのかも、分からないしな。」

逆沢「1年単位で良い悪いを比べたところで、実際には大した変化がない方が多いってか? まぁ、あまり起伏が大きすぎても困るけど。」

鼎「景気でいえば、デフレなのは、ここ十数年での非正規雇用者の急増で国民全体の所得平均が伸び悩んでいるからで、物価だけでいえば、おそらくインフレ傾向だよね。今年も消費増税に便乗した本体価格の値上げ自体が、あちこちで起こったし。本体価格据え置きなら、中味の量が減ってたり。」

逆沢「物価はインフレ気味なのに、所得が伸びないって、それただのスタグフレーションじゃね? 政策の失敗が引き起こす不景気の象徴というか?」

愛原「日本は、景気の先食いを数十年にわたってしすぎたからな。今の段階になって、自転車操業でも回らなくなって、その分のツケを払わされているのだろう。」

逆沢「よく増税を発表すると、増税直前に駆け込み需要が起きて景気の先食いが起こり、増税直後にその反動で消費の冷え込みによる景気の悪化が起こると言われてるけど、数十年単位の景気の先食いってのは、初めて聞いたわ。」

愛原「国債という名の借金を大量にする事で、日本政府は既に十分に景気の先食いをしてしまったではないか? その返済(or返済の先送り)が困難になった以上、これからの日本はますます苦しくなっていくと思うぞ。」

鼎「それでも日本経済は安心とか、いくら借金しても大丈夫だとか、今こそ減税と積極経済で景気のてこ入れをすべきとか、色々威勢のいい主張をする人は未だにたくさんいるよね。現実逃避しているのか、都合のいい真実(?)しか見ようとしない人が多いのか、よく分からないけど。」

愛原「2011年の9月3日に借金というテーマで話をした時にも少し触れたが、いくら借金しても大丈夫なんて事は、決してありえないぞ。」

逆沢「2011年って、8年以上前の話じゃねえか? 賞味期限過ぎまくりだろ?」

愛原「まぁ8年前のネタなんて、大抵は消してしまった方がいいレベルのネタばかりなんだけどな。俺自身も、8年もすれば大体、思想も大きく変わってる事が多いし。変わってこそ、成長してるとも思えるから、それはそれで構わないのだが。」

鼎「8年前と比べて、思想や知識が全然変わってないとしたら、その方が余程危ないかも知れないよね。人間としての成長が止まってる可能性があるから。」

愛原「だから若いクリエイターなんかは、10年前の自分の作品なんて見たくもないという人も多いな。10年前の自分の作品の稚拙さが嫌でも目に入ってしまい、すごく恥ずかしくなってしまうから。」

鼎「けど皮肉なもので、10年前の作品の方が実はよく売れていたみたいな作者さんもたまにいるよね。腕も知識も、10年前の自分よりずっと成長しているはずなのに。」

愛原「まぁいずれにしろ、こと国家財政に関する考え方としては、幸か不幸か8年前と大して変わってないらしく、前置きのネタの賞味期限を別にすれば、まだまだ使えそうだと感じた。せっかく年末だし、景気のいい話とはいかないが、そのまま景気の話をテーマにしてみたいなとも思う。」

鼎「世間一般でも、景気を、政府に求める最重要項目に上げる人は多いよね。」

逆沢「まぁ誰でも、景気はいい方がいいからねー。パンとサーカスじゃないけど、今の景気さえ良ければ、政府がどれだけ腐敗してようと、今後の景気に悪影響を与えようとも、全然気にしないという人も、それなりに多そうだし。」

鼎「でも景気って、そんな簡単によくする事ができるのかな? というか好景気って、ずっと続けられるものなのかな?」

逆沢「コンドラチェフの波とか。ああいう景気循環曲線とかみると、景気は常に良い状態と悪い状態を繰り返しているだけだから、好景気の後は必ず不景気が来るし、不景気の後は好景気が来るだけのような気もするけどねー。」

鼎「そんな風に言っちゃうと、政府による景気対策自体が無意味なようにも、聞こえちゃうんだけど。どっちみち勝手に上がって、勝手に下がるだけのシロモノなら。」

愛原「政府による景気対策に意味があるかどうかを検証する前に、まず好景気や不景気がどうして起こるかを振り返ってみないか?」

逆沢「ああ、なる程。それが分かりやすいかもね。ええと確か、モノがよく売れる状態なら、とりあえず好景気という解釈でいいのかな?」

鼎「いわゆるお金がよく回る状態だよね。リスクオンという言葉を使いたがる人もいるよね。」

逆沢「個人単位なら、自分の商売が上手くいってたり、収入がたくさん得られる状態を指して景気が良いと言われる事が多いだろうけど、社会全体でいえば、そういう人達がたくさんいれば、とりあえず世の中として好景気と言えるのかもね。」

愛原「現代経済でいえば、鼎の言うリスクオンという単語こそが、好景気を指す用語そのものと言っても良いだろう。要するにみんなが、お金を貸したがる状態。投資したがる状態。また借りたがる状態。お金を貸すのも、投資するのも、借りるのも、どれもリスクのある行為だが、あえてそのリスクのある行為を積極的に採りたがるような経済状態の事を指してリスクオンというが、これこそが好景気のコアと考えて、おそらく間違いない。」

鼎「お金を貸せば、返してくれないリスクはあるけど、利子が得られればそれだけで不労所得(?)のような感じで、おいしい収入源にもなるよね。お金を投資するのも、貸す行為と同じで、上手くいけばよりたくさんのお金になって還ってくるおいしさがあるし。逆にお金を借りる方も、そのお金を元手に商売や投資(自分磨きも含む)を成功させたら、返済してもおつりが来るほどの富を生み出せるし。ローンで家や車を買うのも、快適な生活空間を構築する事が自分自身の労働力としての価値も高めるとか、通勤時間や買い物時間を短縮する事による時間の節約効果も考えたら、必ずしも悪い選択肢ではないよね。」

愛原「そういう事。手元にお金が余ってる人は、お金を貸したり投資する事でさらに多くの富を生み出せる。逆に手元にお金がない人でも、お金を借りる事で、それを元手に多くの富を生み出せたり、快適な生活を送る事ができる。元々裕福な人も、そうでない人も、みんなが豊かになれる。これが好景気の正体だ。」

逆沢「そんな好景気の循環が延々と回ってずっと続けばいいのに、なんで好景気はいつか終わっちゃうのかな?」

愛原「借金を踏み倒す奴が出るからだ。」

鼎「借金を踏み倒されたら、お金を貸し出した人は大損をするよね。そしたら彼らは他人にお金を貸したがらなくなるよね。そしたらお金を借りることで事業を回してる人達も、突然融資が縮減しちゃうことで、お金を稼ぐチャンスが失われたり、場合によっては資金繰りが苦しくなって、即倒産しちゃう事もあるよね。収益構造が悪化するだけでも、投資してくれた人にもまともに恩恵を施せなくなって、逆に投資してくれた人に大損を食らわせてしまうケースも多く出てくるだろうし。」

愛原「いわゆるリスクオフの状態だな。そうなると富を持つ者でも、お金を貸し出したくても、踏み倒されるリスクが大きすぎて容易に貸し出せない。設備投資や事業投資をしても赤字になりやすく、結局、半ば使い道の無い紙くずと化した資産だけを内部留保として貯め込んでしまう形になってしまう。逆に商機や商才があっても種銭のない者は、お金を借りたくても、信用されなくて貸してもらえず、せっかくの商機を無駄にしやすくなる。またそもそも借りても返せるメドが立ちにくいので、堅実経営型の人程借りる勇気も出ない。」

逆沢「世の中が好景気なら、しっかり投資して大もうけしてやるぞって気にもなりやすいけど、逆に不景気だと、借金して投資しても思うように売上が伸びずに返済できるかも怪しくなるから、それなら現状でやり繰りしようという話になる。せっかくお金を貸したくても、手堅い商売相手は手堅いが故に容易に借りてくれない。喜んで借りてくれそうなのは、いつ踏み倒してもおかしくない危ない連中だけってのは、悩ましい話ね。」

愛原「ちなみにバブル景気というのは、返せるメドも立たないような奴らにすら、気軽にポンポンお金を貸し出してしまえるような好景気末期の状態を指す。」

鼎「1000万円の土地が、5000万円の土地に高騰した所で、欲の皮の突っ張った人が、5000万円でその土地を喜んで買っちゃうような状態だよね。5000万円で買った人はその土地がいずれ1億円になる事を夢みているんだろうけど、実際にはそんな展開にはならず、逆に元の1000万円に戻ってしまっちゃったりして。」

愛原「好景気の末期には、こういう【返せる見込みの薄い相手に平気で貸し付け】てしまったり、【これ以上上がる見込みの薄い投資に手を入れ】たがる現象が、少なからず起こる。バスに乗り遅れまいとした結果だろうけども、結果としてあるのは、それらが次に来る不景気の規模をさらに拡大してしまうという事実だけだ。」

逆沢「つまり結論としては、好景気が終わるのは借金を踏み倒されたり、投資が裏目に出るからであって、たとえば借金を踏み倒されないようなシステムを作れば、それだけで不景気は起きにくくなるって事か?」

愛原「投資もお金の貸し借りの枠に含めるのならば、元本が必ず保証される世の中を作れれば、現代経済でいうところの不景気は発生しない。なんて極論を言うんだ?って怒られそうだが、おそらくこれは厳然たる事実だ。もっとも元本が必ず保証される世の中自体が、そもそも現代経済ではあり得ないが。」

鼎「私、聞いた事があるよ。銀行という概念が全く無かった時代には、今の時代のような形の好景気や不景気という概念自体がそもそも存在しなかったと。」

逆沢「マジか?」

愛原「正確には、借金や投資という概念自体が無い場合は、現代経済的な意味合いでの景気の循環自体が発生しないといった方が正しいけどな。個人として、富を生み出すスキルがある者か、既に富を持っている者が、個人レベルで好景気を実感することはあっても、社会全体として好景気が実感される事はない。もっとも時の政権が、富を市中にばらまけば、その時だけは市中全体が好景気の恩恵に預かれるだろうけども。」

逆沢「つまり政権がその気になれば、一応は好景気を人為的に作り出す事は可能って事か?」

愛原「富をばらまけるだけの経済的余力が、その政権にある限りはな。」

鼎「けど富をばらまけるだけの収入源が政権にないと、そもそもそういう好景気自体を作り出せないよね。重税をかけて市中から無理矢理お金を集めた後で、そのお金を市中にばらまいても、それで好景気になる訳がないし。」

逆沢「とすると敵国から富を略奪して、自国の民衆に配るか、あるいは貴族の財産を没収して、大衆にその財産を分配するくらいしか、政府主導の好景気を演出する方法は、事実上ないって事かな?」

愛原「政権にあるのは、元々は富の再分配という機能だけ。但し、この富の再分配機能自体が、銀行としての役割を兼ねてるので、やり方次第ではまともな好景気を作り出す事も不可能では無いけどな。というか、どの国の政府も、少なからずそれに近い事はやっている。」

鼎「税金と公債でかき集めたお金を、市中に再投資する方法だよね。」

愛原「成長産業に投資する。人材教育に投資する。そして投資された成長産業や人材は、より多くの富を産むようになり、投資に見合う富を、税収という形で再び国家に還元してくれるようになる。国家や行政自体が、投資銀行としての機能を兼ねるわけだな。」

鼎「昭和時代に大成功を収めた宮崎辰雄さんによる株式会社神戸市方式も、そんな感じだったのかな?」

愛原「株式会社神戸方式は、市自体が、積極的に開発投資事業を主導し、大成功を収めた事で知られているな。もっとも投資である以上、裏目に出る事もあるし。夕張市なんかは投資が裏目に出て破綻した典型例ともいえるが。」

逆沢「どう見ても成長する見込みの無い所に投資してしまったり、何の教育効果もないような教育に投資してしまうと、お金のばらまき損になるって事ね。」

愛原「ちなみに株式会社神戸方式を今、最も上手く活用しているのが習近平体制の中国だ。中国政府は、地方行政官に経済成長のノルマを課す方法で、急速な経済成長を実現させている。ちなみに地方行政官の裁量権は非常に広く、大抵の事は即時・独自に実行可能だが、ノルマ自体は厳しいので、ノルマが達成できないと即更迭となり出世の道も断たれる。地方行政官を選挙ではなく、共産党人事で行える中国ならではの方式だな。」

逆沢「つまり今の中国は、共産主義というよりは、中国政府自体を一つの企業とした共同経営体ともいえるわけね。地方行政官はいわば支店長。だから選挙などではなく、あくまで社内人事のように実行される。そして無能と判断されたらすぐにクビ。下手な資本主義国よりも、ある意味ではずっと資本主義的な国体になってるって訳ね。」

愛原「銀英伝のラインハルトの支配体制とも似てるかも知れないな。皇帝ラインハルトならぬ習近平による親政。銀英伝は、最良の独裁国家と最悪の民主国家の相対が一つのテーマであったが、ある意味、今の中国は最良の独裁国家を目指しているといえなくもない。独裁はどこまでいっても独裁なので、皇帝に抗うことは許されず、自由・民主的な活動も強く制限されるが、独裁なりのメリットを活かして、皇帝の眼にかなった者は即時に抜擢され、スピーディーに他国を圧倒できる富国強兵を推進できている状態というか。」

鼎「ただ独裁者なり行政なりが適切に株式会社神戸方市式を成功させてくれるならいいけど、そうでないと悲惨な気はするんだけど。確か今の神戸市長も、従来の株式会社神戸市方式には否定的で、大幅な見直しを進めているらしいよね。」

愛原「神戸市営地下鉄の大幅赤字を始めとして、市主導の投資が完全に裏目に出るケースが増えているからな。今の神戸市長は、東須磨小学校の不祥事で明らかになった【校長が特定の教員を自身の学校に転属させることができる】という神戸方式も廃止を決定したが、担当官に自由な裁量権を認める方式は、その担当官が有能かつ善良だと優れた相乗効果を生み出すが、逆に無能とか邪悪だと、腐敗や被害をより拡大させるリスクがある。今の中国は、ノルマを果たせない無能は即更迭という方針を徹底させているのでまだしも、出来が悪くても更迭できないシステムで自由な裁量権だけを残したら、そりゃ一気にボロボロになるだろうなとは思う。」

鼎「官僚主導から政治(官邸)主導にというフレーズで、官邸の官僚支配が進んだ安倍政権の腐敗が酷いのも、どれだけ失政を重ねても責任は私にあるとだけ言ってれば、責任を取らずに済むシステムに、より自由な裁量権まで与えてしまった結果と言えなくもなさそうだよね。」

逆沢「いずれにしろ投資なんてものは、ちゃんと結果を出せる人でないと扱えないシロモノだという事だけは分かったわ。ただ積極経済の名の元に投資を活発化させても、カネをどんどんドブに投げ捨てるだけというか。」

愛原「【積極経済で景気回復を】なんて論は、昭和の頃から飽きるレベルで聞かされたが、ただ無計画にばらまいても、逆にお金を失うだけだ。穴の空いたバケツに水を流すようなものというか、飽食デブにタダ飯を食わすようなものでしかないからな。」

鼎「それでもばらまけるお金がある内はいいけど、やっていけないのは借金を元手にしたバラマキだよね。いわゆる赤字国債による景気対策というか。」

逆沢「そういや安倍政権は、アベノミクスの再点火とかほざいて、また大規模に赤字国債発行するとか言ってなかったか?」

愛原「今は、建設国債という名の実質赤字国債だらけの気もするから、今更どっちでもという感もあるけどな。いずれにしろ国債=借金であり、返せる見込みの無い借金ほどヤバいものはない。上で触れたが、借金の踏み倒し行為自体が不景気の元凶そのものでもあるし、まして国家がそれをやったら、とんでもない事になるからな。」

鼎「けど現代貨幣理論というのかな? 【どれだけ借金しても、インフレしない限りは大丈夫。むしろどんどんカネをバラまいて景気を良くしろ。日本はデフレだから、つまりいくら借金しても大丈夫】みたいな理論を主張する人も割と増えてる気がするよ。」

愛原「【どれだけ猛スピードで運転しても、運転操作さえ誤らなければ大丈夫。むしろ早く着くためにどんどんスピードを上げろ。今まで事故を起こした事が無いなら、もっとスピード上げても大丈夫】と言ってるのと同じレベルだな。借金すればするほど、インフレリスクも返済不能リスクも高まる一方なのに、お前は何を言ってんだ?って感じの詭弁だわ。」

鼎「そもそも借金と言うからには、貸してくれる人がいないと話にならない訳だし、とすると貸してくれる人がいなくなったり、彼らが返済を強く要求し出すと、借金に依存している人達は、すごく困る事になるよね。」

逆沢「日本政府は、そもそも誰からお金を借りてるのだ? 日本国債は、海外勢にはそこまで多く依存してないとも言われるけど。」

愛原「そんなもん、銀行やゆうちょなどの金融機関に決まってるだろ? あと日銀。」

逆沢「銀行とかは、民間企業とか、個人の住宅ローンとかに貸し出してメシ食ってんじゃなかったのか?」

鼎「もちろんそれが本業だけど、近年は失われたウン十年の悪影響もあって民間への貸し出し額も伸び悩んでいて、だから実際には国債などの債権の保有率が結構すごいんだよ。だからアベノミクスによる超低金利政策の継続で、どこも相当に厳しい経営状態に置かれてしまってるというか。」

愛原「もちろん金融機関のホンネとしては、できれば国債などではなく普通に民間相手に多く貸し付けたい。マイナス金利がどうこう言われる国債などに投資するよりも、民間に貸し出した方が利率が全然違うからな。だが手堅いところはなかなか借りてくれない。とかいっていい加減な連中にうかつに貸すと、新銀行東京のように踏み倒されまくって、あっという間に倒産させられる。だからだぶってる資金は、超低金利と分かっても、国債などの債権に回さざるを得ない。しかし政府側からすれば、そんな金融機関が、しぶしぶでも国債を買ってくれるから、今でも発行し続けられるという話になる。」

鼎「ただ、ここで問題なのは、民間人が預ける預金量や金利が今後どうなるか?という部分なんだよ。たとえば預金額でいえば、今後、貧しい国民が増え続けていくと、預金量もどんどん切り崩されていく事になるから、当然、金融機関の預金の保有額も減っていく。そうなると金融機関が引き受けられる国債保有量がどうなるか?という問題になっちゃうよね。」

逆沢「ええと。みんなが貧しくなって銀行に預けている預金を引き出し始めるようになると、銀行はさらに国債を買うどころか、逆に国債を売って現金化しなくてはいけなくなる。つまり政府からすると、借金したくても銀行側がお金を貸してくれなくなっちゃうって事ね。いや、逆に国債売却に伴う即時返済を迫られるといった方が正しいか?」

愛原「そうなると、政府がそれでも借金を続けるには、他の貸し手を探すしか無くなる。海外勢に貸してもらうか、もしくは日本銀行から借りる(=札束を無限に刷らせる)しかない。」

鼎「けど、海外勢に頼りすぎるとアルゼンチンルート行きだし、札束を刷り続けたらジンバブエルートになっちゃうから、実際にはどちらも問題の先送りと引き替えに、より確実かつ拡大した破滅ルートにしか行き着かないんだよね。」

逆沢「一部の賢しげな連中は、【日本政府の借金は日本人から借りているお金だから安心】みたいな謎理論を振りかざすけど、要はお前の財布の中に安倍が無理矢理手を突っ込んで、それを桜を見る会などにばらまいている状態でしかないって事を、理解すべきって事か?」

愛原「安倍というか、日本政府は【いずれちゃんと返すから】と言って、お前の財布の中からカネを持ち出してる状態なんだけど、ヤンキーのカツアゲと同じで、いずれ返ってくる保証なんかどこにもないからな。今は銀行という名の財布の中身がどうなってるか、誰も気にしてないから、事の重大さが顕在化しないだけで、仮に全国民の資産の1割でも一斉に金融機関から引き出されようものなら、多分、日本経済は大パニックになる。」

鼎「実際には、1割も引き出されたら、どんな健全経済の国でも、パニックは必至なんだけど。ただ日本の場合は、今後、大衆の高齢化や非生産性の高まりにつれて、預金がじわじわ引き出される可能性が高い事と、既に金融機関自体が債権依存になってる点が、危険ラインを高めているといえそうだよね。」

愛原「年金なんかもそうだが、次世代からお金を借りる事で、今の世代にお金を配ってる事で景気を維持している状態な訳だから、要はネズミ講と変わらない。まぁ貸してくれる人口もネズミ算式に増え続ける限りは、ネズミ講経済でも永久に破綻はしないが。」

逆沢「ネズミ算式に人口が増えるどころか、逆に減っていくようではお話にもならないと。」

愛原「ま、仮に少子高齢化減少を解消して人口を増やしたところで、単なる延命にしかならないんだけどな。その延命すら困難になってるから騒ぎになっているが、本来の話でいえば、人口を増やして延命しようという政策自体が邪道とも言える。ネズミ講による被害者数をさらに増やす事で、延命しているだけに過ぎないというか。大体、今以上の人口が、地球に優しいとも思えないし。」

鼎「つまりどっちにしろ、返せないような借金をした事自体が既に時限爆弾を作動させたようなものでしかないし、そうなると、どこまで不毛な延命を続けるかという話にしかならないという事だよね。とりあえず自転車操業であっても、ネズミ講状態であっても、貸してくれる人が現れ続ける限りは、いくらでも延命できるし、その代わり延命が不可能になった時点で景気の先食いというか、問題の先送りをし続けた分のツケを払わされるだけというか。」

愛原「【日本政府の借金は、日本国民から借りただけだからむしろ資産】とかほざいてる連中から、集中的にカネを巻き上げて欲しいくらいだわ。そいつらに取っては、資産であり債権らしいからな。まぁそういう主張の連中は、普段から【日本は世界一の債権国】とかいって、売れない米国債を根拠にドヤってもいるくらいだから、その債権が永久に現金化されないリスクも考えずに、笑っていられるんだろうし。俺は御免だが。」

鼎「実際には、消費増税などの形で、無理矢理借金の返済をさせられているというのが、実情だよね。」

愛原「踏み倒したら、国債相場も暴落するし、金融機関への取り付け騒ぎも不可避になるからな。市井には、国の借金なんていつでも踏み倒せると思ってる連中もいるようだが、踏み倒したら追加借り入れも不可能になって延命すら不可能になるという事くらいは、安倍政権も理解しているし、故に今後も税金だの年金だの介護保険だの、色んな名目で事実上の増税は増える一方になるだろう。民間のリーマン・ブラザーズが倒産して借金を踏み倒すだけでも不景気の引き金になるのに、日本政府が踏み倒したら、ソビエト連邦崩壊レベルどころじゃなくなるだろうしな。」

鼎「私が心配するのは、一月前に触れたプロスペクト理論に囚われて、分の悪い積極経済策に政府が打って出るパターンかな? 夕張市も、財政難を克服する為に一か八かのプロジェクトに打って出て、失敗して、それで破綻した訳だから。」

愛原「【増税は愚策。むしろ減税して、積極経済で景気回復すべきだ】みたいな主張をする人もいるが、正直痛々しい。銀行から借りたカネもほとんど返せない、厳しい資金繰りの中小企業の親父が【返済を迫るのではなく、むしろ追加融資してくれ。そしたら業績も回復させてみせるから】と言ってるのと変わらないからな。そんな事ができるなら、もうとっくに業績を回復させ終わってる頃だろと。」

逆沢「ギャンブル中毒者が、【今度こそ一発当ててみせるから】と言って、借りたカネを返さないどころか、さらにカネをせびるのと変わらないようなものね。」

愛原「積極経済というが、そんなものは今まで散々やって来た。減税どころか、むしろ借金してまでばらまいてきた。それでも結果が出ないどころか、むしろことごとく裏目に出た結果が、今なのだ。アベノミクスの名の元に無駄に株などにお金をばらまいたが、それでも結果が出なかったせいで勝利の凱旋も出来ず、むしろ出口戦略すら見えなくなった結果が、今なのだ。今は、結果が見え始めた段階。今からお金を借りて一発事業を成功させようなんて段階ではなく、借りたカネが返せなくなって追い詰められ始めた段階なのだ。」

鼎「公共事業一つとっても、今は新規の公共事業を積極的に計画するような段階ではなく、むしろ老朽化したインフラをどれだけ厳選して保守できるかを考えるような段階だよね。これ以上、無駄に手を広げている場合ではないというか。労働人口も減って、今までと同じ調子では、維持すら困難になっていくのが分かっている以上。」

逆沢「百歩譲って分の悪い一発逆転に賭けるしかなくなったとしても、ここまで借金を増やしてきた自民党だけには任せたくないわ。連戦連敗モードに入った大日本帝国の軍人に、引き続きインパール作戦などの指揮を任せるくらい無謀だから。」

鼎「確かに連戦連敗の指揮官に引き続き指揮を任せるのは不安だけど、じゃあ素人同然の他の人に交替して、その素人さんに采配を任せたら何とかなるというレベルじゃないと思うけど・・・。」

愛原「悲惨な状態を招いた元凶そのものに引き続き采配を任せるのは論外だが、素人同然の連中に一か八かの危険な采配を委任する不安を感じるのは当然。というか一か八かみたいな采配自体、踏みとどまらなければならない。素人指揮官なら尚更。考えるべきは、一発逆転ではなく敗戦処理の方。東京大空襲を食らってなお、アメリカに降伏を迫れるような大逆転の展開を期待してはならない。」

逆沢「景気のいい話どころか、すんげえ景気の悪い話になっちまったな。」

愛原「本当の意味で、景気のいい世の中にしたいからな。都合の悪い現実から目を背けて、妄想の世界で景気が良い気持ちに浸っているのではなく、問題点をはっきりさせて、しっかりと克服するのが正道だ。景気というのは波なんだから、落ちるときはしっかりと落としてもいい。重要なのは、景気の波が落ちこんだ時に備えて、セーフティーネットをしっかりと用意しておくこと。景気の波の落ち込み自体を無くそうとしても、無くせるわけが無く、延命したり、借金してまで無理矢理好景気を演出したりすると、後の反動がもっとむごい事になるからな。」

鼎「迫り来る津波を押しとどめようとしても無駄なんだから、そうではなくて津波が来ても大丈夫なように備えようという話だよね。景気の波は津波よりももっと強力で、好景気を永遠に続けるなんてのは不可能なんだから、不景気に備えて時間稼ぎするのではなく、備えるしか方法は無いというか。」

逆沢「逃げ切り世代と言われるような人からすれば、景気の先食いによる反動がどうなろうが、自分達の世代だけでも延命できればそれで十分なんだろうけどねー。いくら借金しても、どうせ払うのは次の世代だと思ったら、いくらでも借金できるというか。」

愛原「借金自体は、必ずしも悪ではない。借金という概念があるからこそ、貧しいものにも成功するチャンスが生まれるし、好景気自体も借金を良しとするリスクオンの賜物だ。もちろん結果的に借りた金が返せなくなる事もあるし、その結果、誰かに損害を与える事もある。不景気も借金の踏み倒しが原因で起こってしまう。しかしこれも、元々人に貸し出せるほどに富を持っていた側の人間が富を減らす事で、世の中全体の富の再分配を促すと考えれば、悪い話でもない。借金は、本来貸す側と借りる側の自由意思と信頼関係で行なうものでもあるからな。」

逆沢「ただ政府が介入すると、話が厄介になる事も有るという事ね。」

愛原「とりあえず、景気の先食いを誘発させるのは、すごく困るな。政権の人気取りとか、そんなくだらない目的でお金をばらまかれると、後の世代が無理矢理ツケを払わされて、大変な事になる。個人の貸し借りなら信頼関係に基づいた自由意思でのものになるが、政府による借金はヤンキーによるカツアゲとも大差ないしな。」

鼎「老後のために備えて銀行に預けておいたはずのお金が、政府によっていつの間にか使い込まれていたというのは、すごく困るよね。」

愛原「本当に消えているか、さもなければハイパーインフレで価値が大きく毀損してるか。年金も、今の若い世代が納めたお金がまともに返ってくるかは、現状すごく怪しい。民間企業による養老保険とかなら、払うべき積立額が勝手に増えたり、受取額が勝手に減らされたりする事も無く、加入も途中解約も原則自由なんだから、本来はそれと同じようにすべきなのだが。」

逆沢「その代わり、民間保険会社は倒産する可能性もあるけどね。」

愛原「怪しい会社に投資したら大損害を被るのと同じ。それも含めて自己責任。少なくとも保険会社の延命のために、無断で受取額を減らされたり、加入や脱退を制限されるよりもずっとマシ。今の日本は、NHKの受信料もそうだし、年金等もそうだし、学校の給食代とかもそうだが、事実上、税金と変わらないもの(=要するに強制)が多すぎる。ひどい。」

鼎「NHKの受信料もそうだけど、自由化すべきだよね。加入するのもしないのも自由。そして契約は必ず遵守する。後になって、支払額を減らしますとか、支給年齢を下げますなんてのは、民間では詐欺同然で絶対に認められないんだから。」

逆沢「私は、とりあえず逃げ切り世代とやらが選挙権を振りかざして、これ以上、救いの無い延命をやらない方向に世の中を変えていかないと駄目だと思うわ。少子高齢化がこのまま進むって事は、逃げ切りたい世代が、今後ますます増えて、建て直しがより難しくなるって事だから。」

愛原「そう言われると、俺も耳が痛いなぁ。俺自身、今は直ちに借金漬けをヤメロと主張する立場だが、もう何十年かして、それでもギリギリ日本経済が保っていたならば、おそらく【このまま俺が死ぬまで、とりあえず逃げ切らせてくれ】と悪あがきする側に、鞍替えしてるような気がしてならんからな。聖人では無いので。」

逆沢「お前も、老人になったら、若者の足を引っ張るクソ老人側の陣営に鞍替えする予定ってか?」

愛原「予定では無いが、そうなる可能性を否定できるほど、強く気高い人間でもないからな。俺が言えるのは、少子高齢化がますます進んで、老人の声がイコール民意みたいな状態がますます加速したら、ますます手遅れになるぞという事だけだ。特に第2次ベーブーム世代から就職氷河期世代あたりが老人になった時に対する備えくらいは、今から急いで行ないたい。彼らが貧しく老いて、今さえ良ければそれでいいみたいな世論になっても、戦争を含む無謀な積極経済を主導するようになっても、極めてヤバイからな。」

鼎「【今さえ良ければそれでいい】って世論は、好景気を生み出す投資のリスクオンとも、相性が悪いよね。投資は、数年後、もしくはそれより後の見返りを期待して種植えを行なうものだから。【植えた種が実になるのは自分が死んだ後なら、今から種を植えてもお金の無駄】とみんなが考えるようになったら、誰も投資を行なわなくなっちゃうし。」

愛原「投資は次世代の為に果実を残す為の手段。逆に借金は次世代に負債を残す事で、果実だけを先食いする手段でベクトルが真逆ともいえるな。そして日本は、まさに後者の道をどんどん歩んでいる状態とも言えるかも知れない。」

逆沢「このままだと、安倍は、後世に大きなツケを残した亡国宰相として、すげー悪名を残す事になるのかねー?」

愛原「それならこの国の未来は、まだ明るい。最悪なのは【安倍ちゃんは、たくさんのお金をばらまいてくれた。今の政権は、やれ増税だというばかりで、景気も目に見えて落ち込んでいて本当にひどい。安倍ちゃんの頃に戻りたい】という世論になる方だな。安倍がばらまいたから、次の世代の政権が苦しんでいるだけなのに、安倍が諸悪の根源とも気付かず、逆に安倍の頃は良かったと讃えるようだと、本気でヤバイ。合成麻薬の中毒者が、麻薬の売人に感謝して、麻薬をやめさせようと尽力している人を恨むくらいヤバイ状態とも言える。」

逆沢「クスリ漬けならぬ、借金漬け状態ね。クスリのせいで財産を失い仕事を失い健康も損なっているのに、クスリ自体やその売人を恨まずに、むしろクスリやその売人に感謝してしまう状態。クスリをやめさせようとする人に憎しみを抱く状態。」

愛原「【今の景気さえ良ければそれでいい。政権がどんな不祥事を起こそうが、今の景気さえ良ければどうでもいい】って人は、既に借金でラリってしまってる危険な状態と思った方がいい。お前らに配られたそのお金は、元々お前らが銀行に預けてるお金から出てるものなんだぞと。あるいは次世代がその代金を支払う種類のものなんだぞと。政府が打ち出の小槌を持っていて、そこからお金が湧いて出たりする訳がないんだからな。」

逆沢「それくらいは言われなくても分かる。政府が打ち出の小槌を持っていたら、税金なんて始めから取らなくていいんだし。打ち出の小槌なんてないから、税金だの年金だの介護保険だの、色んな名目で何重にも徴収しないと駄目なわけだから。」

鼎「人為的に好景気を作り出しても、景気は波である以上、そのツケは必ず払わされるという事は理解しないと駄目という事だよね。」

愛原「政府の役割は、不景気に備えたセーフティーネットを用意する事であって、景気の先食いをやったり、後の反動を拡大させるような延命を行なう事では無い。また投資先や貸し出し先を吟味し、借金の踏み倒しやヤバイ投資を抑制できれば、健全な好景気の持続は可能だし、それができた国こそが、より発展できるんだろうけど、逆を言えば経済対策の担当者が腐敗してると、一気に衰退する一方になってしまう。」

逆沢「中国が理想の独裁国家をどれだけ実現できるかは知らないけど、日本が腐敗した民主国家の代表例になるのだけは避けて欲しいと思うわ。【今さえ良ければそれでいい】人達の民意とか、逃げ切りたい人達の民意とか、都合のいい真実(?)とやらしか信じない人達による民意とか、そういう後ろ暗い民意だけが忠実に反映されてしまう腐敗しまくった民主国家だけは、避けて欲しいというか。」

鼎「銀英伝に登場する腐敗した民主国家も、働き手が不足して社会インフラの維持すら困難な状況が描かれてたけど、そんな悲惨な状態にまで追い込まれたくないよね。」

愛原「独裁国家なら、独裁者の出来次第で良くも悪くもなるが、民主国家の場合は、大衆の出来次第で良くも悪くもなる。そして独裁者が責任を取らない独裁国家は必ず腐敗するように、大衆が責任感を持つ事無く、自分の都合ばかり考えるような民主国家も必ず腐敗する事も、理解しておく必要があるだろう。誰も景気は良い方がいいと考えたがるが、その景気は、ただの先食いなのか?、借金によるものなのか?、その景気対策自体に効果はあるのか?、今の政権の主に責任を取る意思はあるか?、投資に失敗した際のリスク管理も含めて、色々考えるべき事は多い。」

逆沢「面倒くせえな。なんでシロートの庶民が、そんな小難しい経済政策について、いちいち考えなきゃならないんだ?という気持ちにもなりそうだな。」

愛原「自分の頭で考えるのが面倒くさいとか、理想の独裁者に政治経済を全委任したいというのなら、理想の独裁者が支配する独裁国家に移住するしかないな。おあつらえ向きに、海の向こうのすぐ近くに、富国強兵ばく進中の独裁国家があるがどうだ?」

逆沢「それは、ちょっと!!」

愛原「とりあえず移住する気が無いなら、自分の頭で考えて、自分が所属する国が腐敗した民主国家に陥らないように動くしか無いな。今の日本は借金まみれだがまだ破綻している訳ではないので、これ以上、借金まみれにならないように頑張れば、まだ立て直せる見込みはあるぞ。不景気は、借金の返済に追われたり、更なる借金が困難な状況で起こるが、逆を言えば、債務処理があらかた片付くなどして、再び投資に前向きになれる空気になれば不景気は終わる。債務処理のメドも立ってないのに、さらに借金を重ねたら破綻コース直行だけど。」

鼎「じゃあ来年の目標は、とりあえずアベノミクス再点火の阻止と、アベノミクスの敗戦処理かな? いつ出口戦略を実行するかも明言されない官製相場のせいで、個人が投資するタイミングを見極めにくいのが現状だけど、出口戦略が完遂したら、きっと明るい兆しも見えてくるだろうから。」

逆沢「出口戦略が実行されたら一時的に大暴落は避けられないけど、落ちるところまで落ちたら、後はしばらく上がるだけというのが景気の波って奴だからねー。政府にはセーフティーネットをしっかりと準備した上で、華麗かつ迅速に撤退戦術を成功させて欲しいわ。」

愛原「その目標は個人の目標としては大きすぎるが、政府にはそれくらいの意気込みで来年に臨んでもらいたいものだな。」


















過去のたわごと 
      12月8日 承認欲求に囚われないために
 2019年 11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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