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愛原様のたわごと(20年1月5日)




愛原「新年明けましておめでとう。令和初めての新年という事で、今年初めのテーマを記念して【鞍替え】。」

逆沢「令和初めてのお正月はいいけど、なんで今年初めてのテーマが【鞍替え】やねん?」

愛原「令和が去年の5月にスタートしたのは、覚えているか? で、令和最初のたわごとコーナーで、俺はこんな事を言ったわな。【昭和は、勧善懲悪物語の時代】【平成は、主義主張の異なる正義同士の戦いの時代】。そして【令和は、正義のふりをした悪との戦いの時代】になるだろうと。」

逆沢「ああ、確か、そんな風な事を言ったかねー? なんとなく。」

鼎「確かに昭和の時代は、自らが悪である事を隠さない、見た目や口調からしても分かりやすい悪玉キャラがいて、そんな悪玉キャラが正義の味方に倒される物語が主要だった気もするよね。」

逆沢「で、そんな分かりやすい勧善懲悪物語のアンチテーゼが目立ったのが、平成の時代ってか。戦争は正義の国と悪の国による戦いではなく、単に主義主張が異なるだけで、どっちが正義でどっちが悪と割り切れるものではない、みたいな。」

愛原「で、俺は令和のヒーロー物語の構図を思い浮かべてみた訳だ。多分、令和は正義同士の戦いみたいなものではなく、とか言って自分が悪である事を隠さない悪玉との戦いが描かれる訳でもなく、おそらく正義を騙る悪との戦いになるだろうと。」

逆沢「昭和的な【見た目も中身も悪】というのではなく、令和は【見た目は正義、中身は悪】みたいな悪玉が跋扈する時代になるってか?」

鼎「表向きは善良な司教さんだけど、実は裏ですごく悪いことをしているとか、見た目は二枚目のベビーフェイスな経営者だけど、実際には保身と利権のことしか考えない分かりやすい悪玉思考の持ち主とか、どう見ても国内外に災いをもたらす存在なのに、それでも当選し続けられる程度には固定的な支持層を抱えている政治指導者とか、そんな悪玉キャラが主流になる時代になるという事だよね。」

逆沢「まぁ多い少ないは別にして、そういう見た目を飾った悪玉キャラ自体は、昭和からそれなりにいたけどねー。正義の味方が活躍する事で、簡単に化けの皮がはがれるけど。」

鼎「善玉を装った悪玉司教の悪事がバレる事で、信者達もすぐに洗脳から解けて、司教に騙されたとばかりに憤ったりする物語もそれなりにあった気がするけど、確かに現実はそんな簡単に洗脳が解けたりしないよね。正義の味方がどれだけ司教の悪事を分かりやすく証明しても、信者達は決してそれを信じようとはせず、逆に正義の味方がデマを流してるとばかりに信じ込んでしまったり。」

逆沢「まぁ、誰だって自分の間違いは認めたくないからねー。司教が実はワルだったと認めてしまうという事は、自分が司教を信じ支えてきた判断自体が間違いだったと認めてしまう事にもなりかねないから。だから必死で司教を擁護しようとしてしまうというか。」

愛原「そういう事。場合によっては、司教自体も、自分のことを醜い悪玉と認識していないかも知れない。どれだけ卑劣な策略に手を染めていようと、保身や利権の為に罪無き人を陥れ続けていようと、それでも自分自身は【あいつは将来、我々に脅威を与えるだろうから未然に排除しただけ】とか【組織の安定には、反対者は不要】くらいは、平気で思ってるだろう。」

鼎「保身自体は正義でも悪でも無いけど、保身のために罪無き人を陥れるとかになったら、普通に悪だよね。少なくとも【正義のために必要な犠牲】とやらにも、かなりほど遠いというか。保身のためにひき逃げをしたり、証拠隠滅をしたり、デマを流すのとなんら変わりないというか。」

逆沢「なるほど。昭和的な世界征服を企むような分かりやすい悪玉でもない。大義のためにあえて犠牲を惜しまない平成的な悪玉でもない。大いなる野望も、大いなる大義も持たず、考えてるのはまず身の安泰。そして、ちょっと儲かるチャンスがあったらずるい真似をしても構わないとか、己の欲望の為なら人を踏みつけにしても構わないとか、失態を隠したり保身の為なら証拠隠滅したり誰かに罪をなすりつけても構わないとか、そういう風に考えるだけの罪悪感がない小物的な悪玉の時代になるって訳ね。」

鼎「信じている司教の悪事に気づいても、信仰を止められない信者も、そういう保身が心底にあると考えたら、腑に落ちるよね。彼らが司教の悪事に気づいても、それでも司教を信じ続け、自らの信仰の間違いを認められないのも、根底に保身があるから。信仰の間違いを認めてしまうと、反省や償いをしなくてはならなくなる。けれど間違いを認めずに押し切れれば、引き続き今までの自分でいられるみたいな。だから彼らは、司教の悪事がバレても信仰をやめないし、むしろ司教の悪事がばらされた事自体を、迷惑にも感じているみたいな。」

逆沢「なんかモリカケや桜を見る会疑惑渦中の一部自民党支持者みたいな思考ねー。信仰対象が不正に汚染されているとは、そもそも信じたくない。デマだと思いたい。あるいは信じざるを得なくなっても、大したことでは無いと思いたい。悪い噂がこれ以上広まる事も好まない。疑惑解明なんか論外で、疑惑収束だけを急ぎたい。少なくとも、自分の信仰が間違いだったと認めるつもりはないし、今後もできれば支持し続けたい。そのためにも司教にはしっかりと立ち直って、みんなの支持を取り戻すべく頑張って欲しいと考える、みたいな。」

愛原「そういう感じ。正義と正義の戦いみたいな、気高い宗教戦争みたいなものにはならない。第三者からみれば、普通に正義と悪の戦いなのだが、昭和の時代と違うのは、悪の勢力自身に、悪の自覚は乏しい。もしくは自覚が多少なりともあっても、表向きはそれを誤魔化そうとする。昭和の悪玉なら、悪事がバレても隠そうとせずにフハハハハと開き直って中央突破を図る感じになるが、令和の悪玉は、隠せる証拠はとことん隠滅してシラを切るような、もっとずるいスタイルが主流になると思われる。」

逆沢「なるほど。とりあえずお前が考える令和のヒーロー物語像は理解したけど、それと今回のテーマである【鞍替え】とは、何の関係があるのだ?」

愛原「さっき、悪の司教を信じる信者のたとえ話があったわな。この信者Aを軸にして、考えてみて欲しい。信者Aは、どういう局面になったら、さすがに悪徳司教を見限るようになるか? あるいは正義の味方は、どのように働きかけたら信者Aの洗脳を解くことができるだろうか? あるいは悪徳司教は、どのようにして信者Aの離反を防ごうと画策するだろうか?という視点だな。」

鼎「普通に、戦国ドラマでも、ありがちな一シーンだよね。攻城方は、できれば城を守っている城主をこちらに寝返らせるか降伏させたい。一方、城主は城主で、このまま城にこもって主君に忠義を尽くすべきか、あるいは攻城方に寝返ったり降伏すべきかどうかで迷っている。みたいな感じで。」

愛原「そうそう。まさにそんな感じ。この際、城を攻められている城主の立場になって考えた方が、分かりやすいかも知れんな。お前らが城主の立場ならどうする?と。」

逆沢「まずは、双方の戦力差によるんじゃないの? 頼もしい味方の援軍がすぐにでも駆けつけてくれそうなら、降伏する必要も無いし、援軍が来るまで耐え続ければそれでいいし。逆に援軍が来る見込みは薄い。敵の攻勢に城が長く持つ見込みも薄い。このままでは一族郎党、皆、討ち死にが避けられそうにないという状況なら、なんとかして敵の将とコンタクトを取って、寝返りなり降伏なりの交渉を進めたいと考えてもおかしくないし。」

鼎「自分が置かれている人間関係にもよるよね。たとえば主君のためなら、この命を賭けても惜しくもないという程に心酔しているなら、最終的に討ち死にするような状況であっても、絶対に降伏とかは考えないかも知れないし。でも苦楽を共にしてきた部下の命まで、自分のために捨てさせるのは忍びないと考えるなら、やはり城兵の安全と引き替えに、降伏しようと考えてもおかしくないだろうし。あるいは可愛い娘が、主君の元に人質に出しているような状況なら、娘が処刑されないようにする為にも、自分は最後まで城を守るしかないと考えるかも知れないし。逆に主君に恨み骨髄なら、たとえ城を守りきれるような状況であっても、このタイミングで城ごと敵に寝返って、主君にダメージを与えてやろうと考えてもおかしくないだろうし。」

逆沢「とりあえず戦力差でいえば、自軍が不利である程、離反を画策しやすくなるだろうし。現代でも、そうなんじゃないの? 給料をまともに払ってくれなかったり、人間関係も含めて色々ブラックな企業ほど、従業員の離反もどうしても相次ぐだろうから。」

愛原「そうすると、逆に人材を引き抜きたい側は、どうすべきなんだろうな?」

逆沢「とりあえず、相応の待遇を約束しないとダメなんじゃないの? 少なくとも元の職場よりも待遇を良くしないと、まず鞍替えしてくれないだろうとは思うし。」

鼎「城攻めしている側のような状況なら、アメではなくムチで釣る手もあるよね。【今、降伏すればそれなりの待遇で迎えてやるが、応じなかった場合は、総攻撃を加えて、一族皆殺しにするぞ】みたいな感じで。」

愛原「ムチで勧誘する場合は、アメで勧誘する以上に、相当の戦力差が必要になるだろうな。」

逆沢「というか、そこまでの戦力差があるなら、わざわざ勧誘しなくても良さそうなケースも多いだろうけどねー。寄らば大樹の影と言わんばかりに、こちらから声をかけなくても、勝手に陣営を変えてすり寄ってくる人間も多いだろうし。」

愛原「そんな奴は、あまり信用できないけどな。こっちが強くなったからという理由で自発的にすり寄ってくるような人間は、こっちが弱くなったら自発的に勝手に去っていくだろうから。」

鼎「宝くじで一発大当たりをした途端に、会ったことも無い親戚が多数押し寄せてきたみたいな話も聞くよね。逆に一文無しになった途端に、今まで仲良くしてきた人間も、一斉に去っていったとか。こちらから鞍替え工作をするとかしないとかじゃなく、こちらの情勢次第で、勝手に人が鞍替えしてきたり逆に鞍替えされたりの方が、実はケースとして多いのかも知れないね。」

逆沢「まぁ誰だって、泥船からは逃げ出したいからねー。」

愛原「そういうのは不忠の輩として、嫌われやすい傾向にはあるけどな。豊臣秀吉も、北条攻めの際に豊臣方に鞍替えしてきた大道寺某などを容赦なく処刑しているし。」

鼎「けど、そんな秀吉さんも、若い頃は人たらしと言われる程、精力的に引き抜き工作を活発に行っていて、色んな人を自分の部下として引き込んだりしてるんだよね。」

愛原「秀吉は、低い身分の出身で、先祖代々の家臣団みたいなものが無かったからな。だから直属の信頼できる部下を、一人でも多く集める必要があった。信長様から派遣された仮の部下ではなく、本物の自分だけの部下を。という信長から派遣された仮の部下にさえ、色んな手で唾をつけて、実質的に自分直属の家臣団としてじわじわ組み込んでいった程だ。竹中半兵衛なども、おそらくそのクチだろう。」

逆沢「秀吉は自身の身分の低さもあって、引き抜き工作もすごく大変だった気もするけど、それを考えたらよくあそこまで人材を集められたものだと、改めて関心したくなるわ。」

愛原「だからこそ、人たらしなんだろうな。天下人となった後の秀吉なら、自分から声をかけなくとも勝手に人がすり寄って来ただろうが、信長家臣団の頃までなら、そこまではいかない。あの手この手で、元敵だろうが、信長直属であろうが、色んな人に声をかけまくって、精力的に色んな人材を引き込み、あるいは鞍替えさせまくったのだろう。竹中半兵衛しかり。黒田官兵衛しかり。」

鼎「今でも、一流企業の幹部を、立ち上げたばかりのベンチャー企業が引き抜いたとか聞いたら、すごい人たらしぶりだなと感じる事もあるよ。自分の方が格上だと勝手に鞍替えしてくれるけど、そうでないとなかなか鞍替えはしてくれないのが残念ながら世の常だから。」

逆沢「そういう引き抜きでの大成功例としては、たとえばどんなのがある?」

愛原「引き抜きではなく鞍替えの例でいえば、三国志の烏巣の焼き討ちあたりが一番に思い浮かぶな。曹操軍が自分よりも強大とされる袁紹軍と交戦している最中、袁紹軍の参謀である許攸が突如曹操軍の元にやってきて、貴重な機密情報を漏らしてくれたため、それによって曹操軍が袁紹軍に大勝利できたという話だが。」

逆沢「ええと、なんでその許攸という参謀は、曹操軍に鞍替えしたんだ? 袁紹軍の方が弱いなら鞍替えする武将が相次いでもおかしくないけど、当時、袁紹軍の方がより強い状況だとすれば。」

愛原「袁紹軍内の人間関係および待遇の悪さが原因らしい。まぁ強い勢力であるにも関わらず離脱者が出るとすれば、大抵は人間関係か待遇や環境の悪さが原因だわな。」

逆沢「どんな一流企業でも、組織環境をないがしろにしている組織では、離脱者が相次いでもおかしくないってか。」

愛原「まぁ引き抜く側にも、選り好みはあるけどな。許攸の場合は機密情報を持っていたから、それなりに優遇されて迎えられた。逆をいえば、どんなに肩書きだけは偉くても、使い道のない人間は重用されない。肩書きが立派だから、どこに鞍替えしても重用されると思ったら、大間違いだ。逆をいえば、肩書きがどれだけしょぼくても、使い道が大きいと判断されれば、十分に調略の対象になり得る。」

鼎「公務員とか、そんな感じだよね。市民の個人情報を預かってるから、誰でも調略の対象になり得るというか。」

逆沢「でもそれは、内通者として価値があるだけで、引き抜いてしまったら役にたたんだろ。公務員を辞めてしまったソイツは、もはやつぶしのきかないモブでしかないというか。」

愛原「うん。だから鞍替えをする方も、させる方も、そいつの価値を正確に見極める必要がある。たとえば大坂の陣で、徳川方は豊臣方に多数の調略を仕掛けたが、それは人材の引き抜きが目的ではない。あくまで内通者として大坂方の情報を得るためだからだ。多くの戦国武将が城攻めの際に降伏を促しただろうが、そいつの価値も、第一に城を持っているから。つまり城を明け渡してしまった時点で、そいつは既に半分用済みとなる。もちろんそいつ自身が有能武将であったり、優秀な家臣団を率いている立場であれば、その後も優遇され続けるだろうが。」

鼎「そういえば烏巣の焼き討ち劇で大貢献した許攸さんも、機密情報をもっていたからこそ最初は優遇されていたけど、その後はぱっとしなくなって、にも関わらず機密情報を漏らした事による功績を鼻にかけて偉そうにし続けていたから、最後は粛正されちゃったんだよね。」

逆沢「そう、考えると安易な鞍替えは禁物ね。一時的に役立つから鞍替えを歓迎されただけで、本当の意味で自分の価値を評価されていた訳ではないから。」

鼎「宝くじが当たった事で人が集まってきたようなタイプも、その人自身の価値ではなく、その人が持つカネに群がってきただけだから、カネが無くなったら去っていくのは自然みたいな感じだよね。」

逆沢「会社を退職するまでは、ものすごい数のお歳暮や年賀状が届いていたけど、定年退職後に全くお歳暮も年賀状も届かなくなったってタイプも、同様かもね。ソイツ自身に人徳があったのではなく、ソイツが持つ肩書きや権限に人が群がっただけで。」

愛原「鞍替えのリスクは、他にもあるぞ。まず一番大きいのは、人間関係の断裂。許攸のように既に袁紹軍内での人間関係に愛想が尽きているような立場なら、鞍替えする事で袁紹軍内の同僚との人間関係が断裂しても痛くもかゆくもないが、そうでない場合は、それなりにリスクを背負うことになる。」

鼎「人間関係を傷つけずに綺麗に鞍替えできれば最善だけど、そういうのは柴田方から羽柴方に上手く鞍替えできた前田利家さんとか、一部に限られるよね。特に敵対組織に鞍替えした場合は、たいていの場合は、鞍替え前の仲間とは絶縁に近くなるだろうから。」

愛原「自分が去る元組織が遠からず滅びるなら、一時的に元仲間との人間関係が断裂しても大した影響はないかも知れないが、そうでなければ後々面倒くさくなるリスクを背負う可能性はあるだろう。」

逆沢「ああ、なぜ自分の仕える主君が無能だったり、自分の信仰する宗教の上層部が腐敗してたり、自分が所属する政党がダメダメでも、なんで簡単に見限れないのか、その理由が改めて見えてきたわ。別に忠義とか、そういった儒教的精神ではなくて、単に自分が今まで積み上げてきた人間関係が壊れてしまうからって事ね。」

鼎「令和直前の4月14日のたわごとでも触れたけど、高須克弥さんや百田尚樹さんらがどれだけおかしな主張しても絶対に持論を曲げないのは、持論を曲げた事により自分たちを信じてついてきた人達を裏切る事になるというか、持論を曲げたら積み上げてきた人間関係が壊れるから、もうそれで突っ走るしかないみたいな感じかな。」

逆沢「どちらが正しいか?では無くて、どちら側にいた方が得か?というPost Truth的な考え方が、結局判断基準になってしまうって事か? 最近、どこでも顔を出すわねー。Post Truth。」

愛原「どちらが正しいか?という視点に立つなら、自分の支持する司教なり議員なりが悪事を働いていると気づいたら、信者も支持者も即見限る動機になり得た。昭和的な作品の傾向も、大体そんなノリだった。しかし今は、そうではない。見限るという事は、その司教なり議員なりを支持する事で培ってきた人間関係を精算する事もなりかねないので、損得でそれを信じるかどうかなどを選ぶ風なノリになる。元々、そのグループに所属し続ける事に不安があったなら、これで鞍替え(or離脱)できる大義名分ができたとばかりに、即脱退の流れになりやすいが、鞍替えしたくとも、適切な受け皿がないとか、離脱した際の報復が怖いとか、そういうのになると、あえて鞍替えせずに陣営に留まる可能性も高まるだろう。」

鼎「今の官僚さんが、政権の悪事に気づいても、正直に答弁しないのは、政権や職場内での人間関係が断裂するのだけは避けたいという思いが反映されてしまってるという事かな? 昭和の勧善懲悪モノのノリなら、ウソの答弁をしてまでこんな政権を官僚として支えたいとは思わないって判断になるだろうけど。」

逆沢「そういう人は、結果的に、悪の片棒を担ぎ続ける羽目になっちゃうって事ね。自分は悪ではないという顔をしながら。」

鼎「そういう人達の受け皿があればいいのに。心の底から悪に染まってる人は救いようが無いけど、自分が支持している個人や団体に疑念を持てる程度に良心と知性が残ってる人達だけでも、できれば救えればいいのにとは思うから。」

愛原「これは意外と難しい。たとえば転職を想像して欲しい。今の会社の居心地が悪いからといって、じゃあすぐに適切な転職先が見つかるか?って話だな。」

逆沢「なるほど。選ぶ権利は迎え入れる側にもあるって事か?」

愛原「人たらしの秀吉でさえ、実は人を選ぶ。誰でもウェルカムではない。欲しい人材は自分から声をかけて頭を下げてでも引き抜こうとするが、残念ながらそうでない人材もいる。たとえば秀吉が城攻めをしてる際に、敵の城から兵士が逃げ出してきても、その兵士を迎えいれるどころか、逆に城に追い返したりもする。その方が敵の城の兵糧の減りが早くなるからだ。」

逆沢「敵のままでいてくれた方がむしろありがたい人材もいるって事か?」

愛原「現実でも、そんな人材はままいるけどな。たとえば高須克弥氏や百田尚樹氏と仲良くなって味方に引き込みたいか?と問われたら、実はかなり疑問符をつける。なぜなら平気でデマを流すような人間と仲良くなると、いらぬ誤解を生みかねないからだ。」

逆沢「要するに足手まといはいらないって事か?」

愛原「いつ敵に回ってもおかしくない人間も、むやみには引き込みたくない。そんな人間は、一時的にだけ大内方に寝返っていた吉川興経らのように、肝心な場面で再び鞍替えしてこちらに大打撃を与えてくる場合もあるからだ。また恨みを買っている人間をこちらに引き込むと、自分自身も恨みの対象になったり、そいつに恨みを抱いている仲間との人間関係の不和を招くリスクもあるから、こういう人間も、あまり引き込みたくない。」

逆沢「マリー・アントワネットは、説得して改心させて味方に引き込むのではなく、わざと敵のままにおいて最後にギロチンにかけるのが、正しい扱い方みたいな感じってか♪」

愛原「徳川家康は、その点で徹底していたな。まず味方と敵をはっきり分ける。味方を増やしすぎると、敵を倒した際に、敵から奪える領土が少なくなるし、奪える領土が少なくなれば味方に与えられる恩賞も減ってしまうからな。毛利家や長宗我部家までが東軍に入ってこられては大迷惑なのだ。」

鼎「とすると自分が特定の陣営に鞍替えしたいとしたら、どうすればいいのかな?」

愛原「鞍替えしたいなら、少しでも早いほうがいい。もっといえば鞍替えする対象が弱小であればあるほど望ましい。天下人になった秀吉に鞍替えしようとしても許されない確率が高いが、まだ弱い段階の秀吉なら、満面の笑顔で感謝して迎えいれてくれる可能性が高まるからな。場合によっては、大幹部の地位も約束されて、相当の厚遇を受けられるかも知れない。」

逆沢「凡俗な人間は、勝ち馬が確定してから勝ち馬に乗ろうとするけど、それじゃ手遅れって事ね。」

愛原「欲しいのは、勝たせてくれる人材であって、勝ち馬に乗る人材では無いからな。まだ勝てるかどうか分からない段階で、【あなたの勝率を上げるために支援してあげましょう】と言ってくれる人材。こういう人間は、感謝されもするし重宝もされる。恩も売れる。鞍替えした際に、大感謝される側の人間だ。逆に不要なのは、勝ちが確定してから勝ち馬に乗って、ついでに恩賞も得ようとする人間。晴れてから傘を貸すような人間。そんな人間は、雨が降った途端に、傘を取り上げてきかねないから、むしろ嫌われる。」

逆沢「儒教的価値観だと、寝返りとか鞍替えと聞くと、いかにも不忠な悪みたいな印象に語られがちだけど、実際にはケース・パイ・ケースってか。」

愛原「仕えたり支持している人間がロクデナシと知りながら、それをやめないなら、むしろそいつこそが悪の片棒を担ぐチンピラと変わらないからな。令和の時代は、それを問われる時代でもあるんだろうと思う。実際には鞍替えするのも勇気がいる。人間関係をリセットされてしまうリスクも伴うし。さらに鞍替えしたくとも、誰でも受け入れてくれるわけではないからだ。むしろ転職と同じで、それまでの自分の所行や振る舞いが試される。」

逆沢「人から恨まれたり嫌われるような振る舞いを続けていたら、泥船から脱出したくとも、脱出できない羽目になっちゃうと。むしろ見せしめのやられ役として、ポジションが固定されてしまうと。」

鼎「そんな人間が忠義とか忠誠心と言っても、すごくむなしいよね。単にヨソから声がかからない程に出来が悪いから、仕方なく忠義モノの顔をして泥船にしがみついているだけの状態なのに。」

逆沢「ブラック企業や、暴力団組織なんかも、恩義とか愛社精神とか仁義の名の元に、部下が離職したり、離脱する事を必死で食い止めようとするけど、こんな言葉で部下を引き留めようとする時点で、既に組織として落ちぶれてる証明だと思うわ。本当にまともな組織なら、そもそも離脱希望者が相次いだりはしないし、むしろ自分もそこで働きたいとか、仲間にして欲しいとか言って、色んな人が集まってくるだろうから。」

愛原「民主主義や選挙制度自体も、儒教的な価値観と真逆にあってこそ上手く機能するものだからな。前回はこっちの候補を支持したけど、今回は他の候補を支持しますみたいな感じで、気軽に鞍替えができるからこそ、健全に機能する。逆に勝ち馬に投票しないと、後で報復されるみたいな政治体制とか、町内会ぐるみで特定候補の選挙運動を強要されるみたいな空気だと、鞍替えも容易でなくなるため、万年与党によるなんちゃって民主主義国にしかならない可能性が高くなる。」

鼎「もっとスマートに鞍替えや転職ができるような世の中に変えていかないとダメと思ったかも。」

愛原「これは不義理のススメではない。というか人から恨みを買うような不義理をすると、逆に鞍替えや転職をしたくともできない状態に追い込まれる。ただしブラック企業や反社会組織のようなのから恨まれるのだけは、恐れてはいけない。これは不義理ではない。むしろ世の中に対して不義理なのは、ブラック企業や反社会組織の方だから。これ以上、悪の片棒を担ぐ羽目にならないように、一日でも早い離脱を薦めたい。悪いお兄さんに脅されて、仕方なく受け子をやってましたとか、重要文書を破棄しましたでは済まされない。こんな真似を繰り返すほどに、まっとうな人間からは、むしろ恨まれ、嫌われ、信用されなくなっても仕方ない。悪人に対して忠誠を誓っていても、まっとうな人から見たら、ただの悪の先兵でしかないからだ。」

逆沢「昭和の勧善懲悪ものと違って、悪人かどうかの見分けも、より難しくなってるからねー。間違って仕えてしまったり、間違って支持してしまっても、それは仕方ないし、だとしたら悪人に忠義を尽くす道を選ぶのではなく、さっさと見限って、これ以上、悪人に騙される人が増えないようにするのが、むしろ正義の振る舞いの気すらするしね。」

愛原「悪人は、自分の間違いを認めたくない人の心理にもつけ込んで、のこのこ騙されてやって来た部下や信者を離すまいとあらゆる手で縛り付けるだろうが、そんな心理にも負けず、さっさと間違いは間違いと認めて見切りをつけるべきだろう。」

鼎「プロスペクト理論の話をした時と同じだよね。損切りは手遅れになる前に素早くやるべきというか。間違いを認めるのが遅れると、さらに被害は拡大の一途になっちゃうから。」

逆沢「悪の片棒をいつまでも担いでると、よりたくさんの人を不幸にもしちゃうし、よりたくさんの人の恨みも買うし、そうなると鞍替えをしようとしても、もはやそれも許されなくなって、自分を騙した悪人もろとも、仲良く処刑されるしかなくなる可能性すらあるからね。」

愛原「自分は騙されただけと言っても、許される範囲には限度があるからな。正義の味方が、悪人の悪事を証明してしまったにもかかわらず、それを信じようとせずに、悪人に仕え続けるというなら、時代劇に登場する悪代官の【出会え出会え!こやつを切り捨てろ】という掛け声に乗せられて、正義の味方に斬りかかったあげく、逆に斬り殺されるようなザコ侍の扱いを受けてもやむを得ない。」

逆沢「自分の仕える上司が悪代官だと気づいたら、使い捨てにされる前にさっさと逃げろって事ね。悪代官が世の中に対して不忠をしただけで、悪代官を見限った事は不忠ではなく、むしろ世の中の正義に対する忠義でもあるから。」

鼎「内部告発の論理と同じだよね。世の中全体に対する正義や忠義と、悪人に対する忠義とどっちを優先すべきかという。」

愛原「悪人を間違って信じてしまうこともあるし、善人が徐々に腐敗して悪人に変わってしまう事もある。もちろん逆もあるだろう。だから状況によって、仕える主君を変えたり、支持する組織を変えたりするのは、むしろ正しい。誰を信じて良いか分からないからと言って、ニートを続けたり、選挙に行かないよりもずっと良い。自分の間違いを認めたくない人は、知らず知らずのうちに悪の片棒を担ぎやすいタイプでもあるのでさすがに困るが、柔軟に変化できる人間なら、失敗経験も経験値として今後の糧にできるだろうし、間違いを認められない(=自分が間違えた事すら気づいていない)人間よりも、余程視野も広く、有用な人間になり得ると思う。」

鼎「失敗経験のある人間は、そうでない人間よりも、余程有用な事も珍しくないよね。なぜなら失敗した理由と、成功した理由を、正しく把握しやすいから。何の苦労もなく鉄棒の逆上がりができた人や水泳ができた人には、それができない人の気持ちや理由も全然理解できないけど、苦労して逆上がりや水泳ができるようになった人は、上手くいかなかった理由と、上手くいくようになった理由の両方を肌で体感してるし、そういう人の心理も実体験で理解できてる強みもあるだろうし。」

逆沢「逆をいえば、一番タチが悪いのは、現時点で既に失敗してるのに、それに気づいていないか、気づいていても気づかないふりをして、間違いを正当化してる人間ね。こういう人間は、間違いを逆に広めてしまうから。」

愛原「悪人ほど、義理人情なり愛社精神なり愛国心なりといった言葉を盾に、悪事への荷担を強要したがるが、正論で悪事を正当化できないから、そういったふわふわした単語で悪事を正当化しているだけに過ぎない。そういうのに絶対に乗ってはいけない。愛国心はならず者の最後のよりどころと言う人もいるし、逆に君子は豹変するということわざもある。」

逆沢「あいにく私は【君子は豹変する】という言葉は大嫌いだわ。小悪党が、勝ち馬に乗る時や、泥船から逃げるときや、無責任な前言撤回を正当化する時に、無反省に使うフレーズでもあるから。」

愛原「じゃあ俺も、その発言部分を反省して撤回するわ。確かに反省無き開き直りは、俺も嫌いだからな。【君子は豹変する】という言葉自体は嫌いじゃないが、出来の悪い政治家が自分の発言を無責任にドヤ顔で撤回するシーンが多すぎて、すっかり汚されてしまった感じはあるし。まぁ【新しい判断】よりはマシだが。」

鼎「悪人に忠義を尽くし続けたり、自分の悪行を認めずさらに悪事を推進するようなのは論外だけど、だからといってドヤ顔で鞍替えしてみせるのも、人の心理として不快感を刺激しやすい部分はあるよね。」

愛原「許攸も、ドヤ顔で寝返り自慢を続けたせいで、殺されたしな。自分の間違いを認められないままの人間よりは百倍マシだが、判断を変えざるを得なくなった事実に対して悔恨も反省もなく、ましてドヤ顔というのは、さすがにまずいという事だろう。ただ間違いを認めた人に対して、厳しく当たるような風潮は、やはり改めて欲しいかな。そんな風潮だと、間違いを認めたくても、間違いを認めたら激しく叩かれてしまう事を恐れて、多くの人が間違いを認めず、開き直って間違った道を正当化して突き進まざるを得ない世の中になってしまうから。」

逆沢「罪を認めると厳しく罰せられてしまう世の中だと、みんな罪を認めたがらなくなるようなものね。確かにそういうのは困るし、そんなすさんだ世の中にしたくなければ、罪を認めたり、間違いを認めた人に対する寛容性は、もっと欲しい所かもね。」

鼎「元々間違いをしないような完璧な人間などいないし、まして今の悪人は、自分が悪人である事を隠したがるから、どうしても騙されたり、判断を間違いやすい点は、もっと考慮したいところだよね。」

愛原「そもそも悪事と失敗は、違うしな。知らず知らずのうちに悪事に荷担させられてた段階なら、判断として失敗したとはいえるが積極的に悪とまではいえない。故にそういう人には、もっと寛容であって欲しい。しかしそれが悪事と気づく機会があってなお、(人間関係のリセットを恐れてとか、間違いを認めたくない心理が働いたりとか、色々理由はあるだろうが)悪事に荷担し続けるならば、これは悪代官に仕えるザコ侍のように、正義の味方に斬り殺されても仕方ないような気がする。」

鼎「間違い自体は誰でも、何度でも繰り返すから、寛大に許されて欲しいよね。でないと間違いを認めにくくなって、世の中自体も残念な事になっちゃうから。もちろん間違いを認める側も、ドヤ顔で開き直ったりはせず、それなりに反省の意はもって欲しいけど。失敗経験を今後の経験値にする為にも。」

愛原「そして判断は早いほうがいい。徹底的に追い詰められてから間違いを認めたり、鞍替えを企んでも、自己保身のために心にもない謝罪をしているようにしか見えないからな。」

鼎「捜査が難航しているときに自首したらそれなりに潔いという評価になって心証も良くなるけど、どうやっても逃げ切れないレベルで追い込まれてから自供をはじめても、保身としか思えないようなものだよね。」

逆沢「鞍替えや寝返りというのが世間一般で印象が悪いのは、勝ち筋が見えてから、勝ち馬に乗ろうとするような、セコい連中が目立つからのような気もするしね。逆に大企業の社員が脱サラしたり、実力未知数のベンチャー企業に再就職しても、それを勇気ある決断という人はいても、寝返り・裏切りという人は少ないだろうし。」

鼎「追い詰められてから仕方なく、鞍替えを企んだり、間違いを認めるのではなく、もっと余裕のある段階でそれをやれば、むしろ勇気ある判断として褒め称えられる可能性もあるって事だよね。」

愛原「あと普段から、敵味方関係なく、無闇に恨みを買うような真似は避けたい。相手が明らかに悪いなら話は別だが、そうでない人間に対して、あいつは敵だからとか、そんな理由だけでひどい振る舞いを続けると、自分の間違いに気づいた時に、今後の立ち振る舞いの選択肢を縮めてしまう事になりかねないからな。」

鼎「日頃の行いが大事という事だよね。自分が間違えている可能性も考えて、ある程度は謙虚に対応すべきと言うか。」

逆沢「自分の正義に盲目になりすぎて、敵に悪逆非道な振る舞いをしたり、むごいヘイトを当たり前に続けようものなら、後で自分の間違いに気づいても、絶対に許されず、結局間違いのまま突き進むしかなくなるって事ね。」

愛原「逆をいえば悪人は、まずそれを子分や調略相手にやらせる。たとえば手下に万引きをやらせるとか、懐柔した公務員に賄賂を受け取らせるとか。悪事に荷担させる事によって、寝返りや鞍替えを防ぐわけだな。」

逆沢「悪人をうかつに信じてしまうと、罪人になったり、誰かの恨みを買ったりして、後悔しても今更引き返せなくなる点も、覚えておかないと危険ってか。」

鼎「けどだからといって、そこで悪人と決別できないと、骨までしゃぶられる勢いで悪人の手下として協力させられ続けるだけだから、たとえ罰せられる事になっても、そこは勇気を持って決別しないとダメだよね。」

愛原「令和の時代は、こういう人間達と正義の味方との戦いがおそらく主流になる。正義の味方が、やむなく悪の片棒を担いでいるだけの人間を多く鞍替えさせる事ができれば、それだけ多くの人が救われ、真の悪玉との戦いも楽になり、よりハッピーエンドになるだろう。」

逆沢「けど悪の片棒を担ぐ人間が、鞍替えする事に後ろめたさを感じてしまったり、あるいは保身を優先する者ばかりだと、正義の味方は、無数のザコ侍を切り伏せる所から始めなければならなくなり、難易度が一気に高まると。」

愛原「全てのザコ侍を切り伏せられるなら良いが、物量差で押し切られてバッドエンドになる可能性もあるからなぁ。たとえば鞍替えして内部告発してくれる官僚が何割かでも出てくれればいいが、全く出てこないか、出てきても少数過ぎると、潰されたり自殺に追い込まれたり、ヒーローものにしてはあまりに後味の悪い展開になる危険もある。昭和の物語でよくあったように、悪の証拠を突きつけて即ハッピーエンドというわけにはいかないので、そういう意味で少し物語自体の難易度も高くなる。」

鼎「だとしたら、勇気ある鞍替え者を温かく迎える空気が世の中に欲しいよね。今まで敵側であったからといって冷たくしてしまうと、せっかく良心に目覚めて鞍替えしたいと思っても、より鞍替えしにくくなっちゃうし。」

愛原「間違えることを恐れて何もしないよりは、失敗を恐れず行動できる人間でありたい。しかし間違いを認めたくないが故に、それが悪行であっても突き進むような人間ではありたくない。前に進むけど、それなりに振り返って、必要なら直ちに道を変えられるような人間でありたいな。」

逆沢「その代わり悪事と気づいても、それを改める気も無い奴には、しっかりと正義の一撃を食らわせて欲しいわね。昭和が令和に変わっても、そこに悪がある限り、おそらく正義の味方の需要は無くならないだろうから♪」

愛原「平成までは、モブの大半は正義と悪の戦いに巻き込まれるか、眺めるだけの立場だったが、令和ではそうはいかない。モブの大衆も、知らない間にどちらかの陣営に組み込まれている可能性が高い。そして不幸にも悪側の陣営に組み込まれてしまった時、そして不幸中の幸いにも自分が悪側の陣営にいる事に気づけた時、鞍替えする勇気が持てるか? 鞍替えを受け入れてもらえる立場にいるか?  色々試される事になる。モブの一人一人も、運命に翻弄されるだけでなく、ある意味ではメイン級らしい選択肢を用意される時代になると思う。」

逆沢「とりあえず、悪の陣営から誰も鞍替えする者が現れなかった結果、悪の陣営が勝ってしまったみたいなバッドエンドだけは見たくないわね。」

愛原「改心者が全く出なかった結果、物量で悪が押し勝ってしまうエンディングが令和のトレンドになったら、そんなん嫌過ぎるわ。」


























過去のたわごと 
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神〜命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方〜捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤〜エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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