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愛原様のたわごと(20年5月24日)





愛原「俺は、パニックホラーものの作品は結構好物なんだが、リアルでは巻き込まれたくないなと、この数ヶ月で改めて感じさせられてしまったわ。」

逆沢「漫画などで描かれるパニックホラーものでは、本物の脅威がまず前提にあって、その脅威からいかにして逃れ、生き延びるかを各人がサバイバルしていく面白さがあるんだけどねー。」

鼎「漫画の世界では、正常性バイアスを働かせすぎて、脅威を過小評価してしまった哀れなモブキャラも多く登場したりもするけど、実際は正反対な人の方が多いのかな? むしろ脅威を過大評価して勝手にヒステリーを起こしてしまったり、そんな人達に忖度して同調するようなモブキャラの方が、ずっと多そうというか。」

愛原「政府やメディアのあおり方次第によっては、過剰な予防をしてしまう方に傾くのかも知れないな。トイレットペーパーの買い占め現象でいえば、【私は必ずしもデマを信じているわけではないが、テレビ局があれだけしつこく注意喚起する以上は、多くの人がそのデマを信じてるんだろうし、そうなったら結局買えなくなるのは同じなので、だから私は先んじて買い占めることにしたのだ】みたいな感じ。それをもう少し過激にすれば【私は朝鮮人の全てが悪い人とは思わないが、もしも彼らが暴動を起こしてからでは遅いので、とりあえず彼らが暴動を起こす前に先制攻撃で叩きのめして、それを未然に防止することにした】みたいな感じというか。」

逆沢「外形でみれば、【テメーのようなのが買い占めるから、デマが事実になってしまっただけだろ】とか、【暴動を未然に防止するために、テメーが先に暴動を起こしてたら世話無いわ】って思うけど、デマや暴動の背景にあるのは、案外、そんな感じなのかねー?」

鼎「デマや暴動は、パニックに陥った人が非理性的・衝動的にやってしまうものと認識されがちだけど、実際は悲観的に先の先を読みすぎた人間が、熟考の末に行うものなのかも知れないね。」

愛原「世界中にあるクーデター劇も、決して非理性的・衝動的に行われたものではなく、将来を悲観的にとらえた者が熟考の末に極めて計画的に行われたものであるケースが、案外大半かも知れないな。」

【学校を一斉休校する事にどれだけ意味があるのかは分からないが、それをしない事が感染拡大の原因と言われても困るから、とりあえず我が市でも一斉休校に従うことにした】とか、【自粛要請に従えばかえって自分の首を絞めるのは分かっているが、自粛警察とやらに嫌がらせされても困るので、とりあえず自粛要請に従うことにした】というのも、おそらく同じような心理だよね。パニックになったから、衝動的・非理性的ににみんなと同じ行動を取ってしまったのではなく、極めて理性的に空気を読んで判断した結果に過ぎないというか。但し、理性的ではあっても、合理的とはいえなさそうだけど。」

逆沢「要するに、他人の目線を気にしすぎだろ。あるいは他人に不信を抱きすぎというか。」

鼎「つまり彼らが一番恐れているのは、ウイルスではなく、他人なんだよね。」

愛原「パニックホラーものでも、信用できない他人というのはそれなりに存在するが、この【信用できない他人】の大半は、悪玉(ヒール)ないし愚物(トラブルメーカー)として登場する。根がそんなだから、いざとなったら他人を犠牲にしても、自分だけは生き延びようとする。他人を騙したり、傷つけることに躊躇が無くなる。感情のままに暴れたり、八つ当たりしたりもする。賢人の言葉に全く耳を傾けず、本能や欲望や誤った認識・信念のままに判断・行動し、さらに状況を悪化させる。」

鼎「けどリアルでたくさん登場するのは、【信用できない他人】というキャラではなく、【他人を信用しない自分】というキャラみたいだよね。」

逆沢「他人が信用できないから、たとえデマと見抜いても、あえてその商品を買い占めてしまい、結果的にそのデマを真実にしてしまう行為に荷担してしまう。他人が信用できないから、自粛警察だの自警団だの、あるいは先制攻撃による自衛権の発動だの、殺られる前に殺るなどの名目で、他人を積極的に攻撃するようになる。他人が信用できないから、(たとえ論理的・科学的・統計的に疑念があっても)メディアが広めているような世論に迎合し、世間から異端扱いされないような振る舞いをしてしまう。人が信用できない結果、他罰的になるのか、迎合して守りに入るのかは、人にも局面にも寄るだろうけど、共通しているのは、彼らにとっての脅威は、モンスターでもウイルスでもなく、あくまでヒトって事ね。」

鼎「これは、パニックホラーものの漫画視点だけでは気づきにくい人間心理で、ちょっと考えさせられるものがあったかも。」

逆沢「パニックホラーものでの最大の脅威(エネミー)は、モンスターなり、ゾンビなり、ウイルスなりで、ヒトはあくまで中立のNPCでしかないからねー。まさか彼らが最も恐れるのは、モンスターでもウイルスでもなく、周りのヒトの方だったとは。」

鼎「かつて戦前の日本人が対米開戦を決意したのも、戦時中に特攻とか集団自決とかあり得ないことが起こったのも、もしかしたらアメリカを初めとした諸外国に脅威を感じたのではなく、自国の大衆の目線に脅威を感じたせいかも知れないね。空気を読まないと村八分にされかねないとか、憲兵に撲殺されかねないとか。」

逆沢「本当に怖いのは、アメリカ兵でもB29でも原子爆弾でもなく、隣の家のオッチャンの目線とか、村の人々の目線とか、憲兵の目線とか、そういう方だったって事かな? 隣の家のオッチャンを含む彼らに非国民と罵られたり、にらまれるくらいなら、戦争に賛同した方がマシ。子供を戦地に送り出した方がマシ。特攻した方がマシ。死んだ方がマシみたいな。米軍兵が浴びせてくる銃弾や焼夷弾の嵐よりも、村の人間の目線とか、彼らが醸し出す空気の方が余程怖いというか。」

鼎「死んだ方がマシという心理は、ちょっと私には理解しにくいんだけど。パニックホラーものでも、基本的にみんな、生きるのが目標だよね。生きるために、他人を平気で犠牲にするような人もいるパニックホラーの世界観と、みんなに非国民と罵られるくらいなら死んだ方がマシという世界観は、少なくとも全くかみ合わないよね。」

逆沢「パニックホラーの世界では、政府やマスコミが機能不全を起こしてるケースが多くて、だから個人の生存欲求が前面に出て来るけど、逆を言えば政府やマスコミが健在なら、どんな外部の脅威よりも、人々は政府やマスコミが作り上げる空気の方を優先して意識するのかも知れないわね。」

鼎「つまり、たとえばゾンビウイルスみたいなものが蔓延するような世界観でも、政府やマスコミが機能していれば、人々は政府やマスコミがもたらす情報や世論の方を優先するという事かな?」

愛原「多分そうなるだろうな。前々回、集団ヒステリーについて色々とりあげたが、そういう状態になると、人々は自分の頭で考える事が困難になる。すると、どうなるか? 自分の代わりに行動指針を決定してくれる人に盲従しやすくなる。多数派に迎合しやすくなる。権威に盲従しやすくなる。都合が良く威勢も良い言葉を信じやすくなる。ゾンビウイルスについても、それらが生み出したゾンビについての情報も対策も、おそらく政府やメディアにおんぶにだっこになる。たとえそれが誤報・デマであっても、な。」

逆沢「アメリカでも、トランプ大統領が消毒液を直接体に注入すればコロナ対策になると発言したのを真に受けて、それを実行に移して体調不良を起こした人が現実に出たようなものね。トランプ大統領は、その発言に対して、責任は取らないとも明言したようだけど。」

愛原「【溺れる者は藁をもつかむ】ということわざもあるが、心理的に追い詰められた人に、科学的・論理的な思考を期待するのは酷だ。彼らはそういうトンデモ発言をも、あっさり真に受ける。」

逆沢「つまり政府やマスコミが、【ゾンビウイルスはここ2週間が山場。2週間分の食糧を貯め込んで、家にこもれ】と広報したならば、その真偽がどれほど疑わしくとも、大多数のモブ大衆は、それに盲目的に従うと。」

鼎「じゃあもしも政府やマスコミや吉村知事みたいな人が、【パチンコ店はゾンビウイルスのクラスターになりかねない。】とでも喧伝したら、どうなるのかな?」

愛原「パチンコ店に対する大衆の猛バッシングがすごい事になるだろうな。そしてパチンコ店の従業員や常連客は、徹底的に弾圧される事になるだろう。かつてのハンセン病患者みたいな扱いをされるかも知れない。今でも、医療関係者なり、長距離トラックの運転手なり、色んな人(その家族も含む)が、保育所に子供預けるなとか、病院に来るなとか、不当な扱いを受けたりもしているようだからな。」

逆沢「地元ナンバー以外のナンバープレートの車を走らせているだけで、嫌がらせをされた例もあるらしいからねー。」

鼎「なんか政府やメディアが機能不全を起こしてる漫画の世界の方が、本格的なパニックの際には、実はずっとマシと感じたかも。」

愛原「政府やメディアが非常時に不安をあおって、集団ヒステリーを増幅させるような真似をすると、世論がそっちに引っ張られてしまうからな。もちろんそんな中でも冷静に対応できる者も少なからずいるだろうけど、考慮しなければならない難問がさらに増える。目の前のゾンビだけでなく、政府などに煽られた大衆の動きにも気を配らなければならなくなるからだ。政府やメディアが推奨しない行動を取ろうとすると、目の前のゾンビに殺される前に、大衆に殺される可能性すら高まるからな。」

逆沢「今でも、コロナウイルスに殺される前に、政府が出した緊急事態宣言や、それに乗っかった特定知事やマスコミのせいで、経済的に殺されかねない人の方が多数出てそうな感じだしねー。」

鼎「一度途絶えた客足は、数年かけてもなかなか戻らない可能性もあるし、そう考えると、怖いのはウイルスよりも世論の空気の方としかいいようがないよね。マスコミも【コロナが憎いです】みたいなことを言って病原菌に責任を押しつけて、彼らの生活の困窮をますます助長してるけど、実際にはそういう空気に持っていった人達の方が、私は余程憎いよ。」

逆沢「吉村知事が、自分の判断で特定業種の人を公開処刑して追い詰めながら、政府に責任を押しつけてるのと同じ構図ね。」

愛原「こういう、他者を追い詰めるような真似をしながら、その責任を他者に押しつけるような連中は、絶対に最後まで責任は取らないからな。最後まで、コロナが悪い。政府が悪いといって、追い詰めた当事者である自分が悪いとは認めない。アベノマスク一つとってもそうだが、彼らは絶対に自らの失策も失策と認めない。一斉休校だろうが、過剰な自粛要請だろうが、それらに適正な効果があったと信じて疑わない。その上で、他者にもその認識を強制し、それに従わない者をバッシングし、不幸は全部それらのせいにしてしまう。」

逆沢「だから、人々は、空気を読まざるを得ないと。空気を読まないと、異端審問にかけられて処罰されてしまうから。」

鼎「【たかが】と言ったらあまりにも不謹慎だろうけど、漫画で登場するようなゾンビウイルスなどと比べれば相対的に【たかが】の範囲でしかないコロナでも、これだけ人間不信が蔓延してしまう現状を考えると、本当に怖いのは、実はヒトなんだと改めて感じてしまったかも。」

愛原「せっかくだから、もしもゾンビウイルスがリアルの日本の東京や大阪で発生したら?みたいなのを、ちょっと妄想してみようか?」

逆沢「お、それは面白そうな企画だな。」

鼎「けど前提条件の段階で、無限大の可能性がありそうなんだけど。たとえばゾンビウイルスの感染力とか、潜伏期間とか、症状とか、免疫とか。」

逆沢「感染ルートに関しては、大抵のゾンビパニック系の漫画では、血液感染がメインじゃね。噛みつかれたり、攻撃を食らって出血したりして、ゾンビウイルスが血液に入ったらアウト。まぁ血液ではなく、唾液などの体液でもアウトという場合もあるだろうけど。要するに、ゾンビの体の一部を食べたり口内・体内に取り込んでも、アウトとか。逆に空気感染とか飛沫感染というのは、あまり聞かないわね。」

鼎「悪人キャラが、ハンバーグなどにゾンビの肉をこっそり混ぜて集団感染させるようなパターンもなくもないけど、たいていの場合は、ゾンビと交戦しない限りは感染の危険は低そうだよね。」

愛原「交戦というか、不意打ちされる危険はあるけどな。通常の人間と区別がつきにくい場合や、物音を立てないタイプは要注意だ。ゾンビになったばかりなのか、全く衣服の乱れも体の損傷もなかったり。あるいは中途半端に人間時代の記憶や意識が残っており、狡猾に騙してきたりするケースもあるだろう。」

逆沢「潜伏期間は、約2週間と言われるコロナと違って、明らかに即効性ね。派手に噛みつかれでもしたら、数秒で発症してゾンビになってもおかしくないレベルというか。ヒロインクラスのキャラなら、かすり傷で済んだのか、元々の免疫が強いのか、発症までかなり時間を稼げるケースもあるようだけど。」

愛原「勇気と機転ある主人公寄りのキャラなら、急いで消毒するか、布などで縛って血流を抑えるか、最悪でも腕の一本あたりを切り落とす事で、全身への感染というか、ゾンビ化を防ぐケースもあるだろうけどな。」

逆沢「症状は、おおむね共通している部分と、作品によってバラバラな部分が混在してるわね。共通しているのは、通常の人間に対する攻撃性。なぜかよく分からないけど、とにかく普通の人間をみると、攻撃したくてたまらなくなる傾向で割と一致しているというか。」

愛原「人間に一切危害を加えようとしないゾンビは、単に気持ち悪いだけだからな。ご奉仕アンデッドと大差ないというか。少なくともパニックホラーには馴染みにくい。まぁ、そこはお約束という奴で。」

鼎「仮に、人間を一切襲わないゾンビもののパニックホラー作品を作るなら、少し設定に工夫が必要そうだよね。強烈な空気感染力を持ってるとか。勝手に増殖するとか。隠密性や機動性が非常に高いとか。」

愛原「まぁ、一口に人間を襲うといっても、その頻度は作品により様々だけどな。無条件で襲いかかってくるタイプもいれば、腹が減った(?)時だけ襲いかかってくるとか。決まった時間帯だけ攻撃的になるとか。」

逆沢「身体能力や特殊能力や知能も、作品によって様々ね。鈍重な動きしかできないタイプ。通常の人間の数倍の筋力ぶりを見せつけるタイプ。階段の上り下りも困難なタイプ。逆に武器すらそれなりに扱えるような器用なタイプ。首を落とされても動けるタイプ。一定時間経つと、行動不能になるタイプ。作品によっては、一定の条件を満たせば、免疫がつくのか、ワクチンが効くのか、ともかく元の人間に戻れるハッピーなタイプもあったりするわね。」

鼎「けど、どんなタイプでも、基本的に不死というか、打たれ強いのは共通してるよね。あと、なぜかゾンビ同士でつぶし合う事はほとんどないというか、少なくとも通常の人間と、ゾンビウイルスに感染した人間を識別して、敵味方を分ける能力くらいはありそうというか。」

逆沢「まとめてみると、ゾンビ勢の強みは、負傷させた人間を直ちにゾンビに変えてしまえる感染力の高さと、打たれ強さが根底にありそうね。あと、敵味方の識別能力があるタイプなら、それも地味に脅威かな? こっちは周りの人間がゾンビウイルスに未感染か感染済みかも分からない状態なのに、ゾンビの方は確実にゾンビウイルスに感染してない人間だけを識別して攻撃できるなら、こんな不利はそうそうないだろうし。」

鼎「こういうのが東京なり大阪なりで発生したら、どういう感じになるのかな?」

愛原「大阪に限らず、東京以外が感染源なら、日本政府や東京キー局が、即座に対応するだろう。そこの住民が未感染であろうが感染済みであろうが、【疑わしきは罰する】の精神でそこの住民を皆殺しにする勢いで、過激な鎮圧作戦が行われる可能性もある。そして世論も、それを支持するだろう。」

逆沢「コロナレベルでも、全国一律で何ヶ月も学校を止めるくらいだしねー。コロナウイルスレベルでも、外出したり、店を開けるだけで、テレビ局に公開処刑されたり、自粛警察に嫌がらせされるくらいだから、ゾンビウイルスレベルなら、本気で【疑わしきは皆殺し】にされてもおかしくないレベルだろうというか。正常性バイアスどころか、明らかに過剰防衛、フルパワーのオーバーキルモードになる可能性の方が高いってか。」

愛原「正常性バイアスは、個人レベルでよく起きるものだが、集団レベルになると、好戦的にして過激かつ臆病な世論に流されて、逆に過剰防衛に走る確率の方が高そうだ。【人々は残酷だが 人は優しい】というタゴールの名言があるが、逆を言えば、個人レベルでは善人で優しくとも、集団レベルになると残酷な悪人に変貌しやすいという事。個人ではとても人を傷つける事すらできない弱気な者でも、集団の中に混じれば、安易に【アイツを殺せ】と強気にのたまえるようなものだな。」

鼎「ネットでも、匿名の集団に紛れ込むことで、普段のおとなしい自分とは別人格といっていいレベルの凶暴な中傷カキコミをするような人は割といるよね。」

逆沢「つまり政府やマスコミが、集団の意思を忖度するか、あるいは逆に人々の不安につけ込んで集団を扇動する事で、残酷な世論が形成される可能性は十分あるって事ね。」

愛原「幸か不幸か、政府がオーバーキルも辞さない過剰なゾンビ対策を実行に移すことで、鎮圧に成功する可能性も高まるだろうが、そうなると鎮圧後の方が、大変になる可能性がある。たとえば大阪のミナミでゾンビウイルスとその感染者が確認されたものの、鎮圧に成功したとしても、その後の大阪市民・大阪府民に対する日本国民の視線は、相当に冷たいものになるだろう。」

逆沢「一旦は鎮圧に成功しても、まだ潜伏中のゾンビウイルスも残されている可能性がある以上、大阪の人達は、その後もずっと疑いの視線を向けられる訳ね。」

鼎「なんか単行本の1巻で、ゾンビウイルスとの戦い自体は終わって、2巻以降は、それによって生み出された偏見と差別がテーマの作品になりそうだよね。」

愛原「逆に鎮圧に完全に成功したといえない状況だと、物語はさらにややこしくなる。たとえば一旦、鎮圧に成功したと思われても、それからしばらくして奈良県でもゾンビウイルスの感染者が新たに発見されたとかなったら、日本国民は一気に集団ヒステリーに取り込まれていく事になるだろう。」

逆沢「コロナでも全国一律の学校閉鎖をやるくらいだから、戒厳令レベルの緊急事態宣言を、政府が全国に発令する可能性が高まりそうね。」

愛原「感染ルートなり、症状の特性なりが分からない限りにおいては、それも妥当だろうけどな。」

鼎「ただ今のコロナの状況からすると、ウイルスの特性を調べてみて、実は大して怖いゾンビウイルスでないと判明しても、政府やマスコミはかなり長期にわたって過剰反応しそうだけど。」

愛原「本当に怖いゾンビウイルスの方が、逆に救われるかも知れないな。ゾンビウイルスが凶悪であればあるほど、人々は自分の頭で考えて、自分達の身を守らざるを得なくなるから。逆に怖くないゾンビウイルスの場合は、人々はゾンビウイルスよりも、、他人の目線を優先して注意を払うと思う。」

逆沢「つまりゾンビウイルスが撲滅されようが、脅威で無くなろうが、それで彼らの不安が解消される訳では無い。もう一つの脅威である同調圧力が残っていれば、今度は同調圧力という名の脅威に意識が向くだけって事か?」

鼎「テレビ局なども【第二派、第三波を警戒して】みたいな感じで、さらに不安を煽りそうな気もするよね。」

逆沢「コロナにしても、まぁそれはあり得ない話ではないだろうけど。」

愛原「韓国みたいな大規模な一律検査体制ではなく、明らかに自覚症状のある人や濃厚接触の疑いが強い人だけに限った限定検査体制の日本では、分かりやすい形の大規模な第二派、第三波は、なかなか確認のしようが無いと思うけどな。早期発見できるとすれば、首都圏の往来自粛緩和によるものか、アメリカなどの外国との渡航制限を緩和したものくらいだろう。特に後者に関しては、おそらくだが欧米のコロナは日本国内で蔓延したコロナと比べると、悪い方向での変異が進んだものだろうから、これが日本国内に入ってくると、よりハイレベルの感染者数と死亡者数が出る可能性はある。前者に関しては、東京目線のテレビ局や政府は、なぜか地方の人々にも自粛の継続を求め続けているが、地方からすれば、首都圏(&大阪・北海道)の人が地方に持ち込みさえしなければいいだけの話なので、地方側でできる事はほとんど無い。無菌地域で警戒すべきは、外部からの流入であって、内部の人間同士で警戒しあっても、はっきりいって労力の無駄だ。一律休校なんて、今にすれば愚かの極みだし、それらの地方で未だに平常に戻さない所は、空気の読みすぎか、もしくは愚鈍としか言いようがない。」

鼎「地方の為政者が恐れているのは、ウイルスでは無くて有権者の目線ってのが、はっきり分かるよね。コロナが怖いのでは無くて、大衆の目線が怖い。拙速に警戒を緩めることで、自粛警察寄りの考えの人達から反発を食らうのが怖い。だから慎重に、慎重に、彼らの目線をうかがいながら、世論の多数派が緩和を望みだしたタイミングでの緩和を検討しているみたいな。」

逆沢「前回の部隊長の決断のテーマの時にも散々触れたけど、空気を判断基準にするのは、最も無能な指揮官以外の何者でも無いんだけどねー。世論を正しく導くのが、お前らの仕事だろ。お前らが、テレビ局とか無能政府とか、そんな連中が広める世論に流されてどうすんねんと。」

愛原「おかしな一斉休校のせいで、そうでなくても学業の進捗が心配されているのに、挙げ句の果てに9月入学で問題解決みたいな妄言を吐く知事すら、何人か現れて正直驚いた。ただでさえ遅れているのに、さらに遅らせてどうすんだ?」

逆沢「お前は、9月入学方式に反対なのか?」

愛原「メリット・デメリットの詳細が自分の中で整理できてないので、今のところは賛成とも反対とも言えないが、コロナによる学業の遅れの解決策として、9月入学方式を取り入れたいというのなら、それは大反対だ。あとグローバル・スタンダードとやらを大義名分にした部分に関しても、同様に強く不快感を表明せざるを得ない。」

鼎「アメリカなどの9月入学方式は、日本より半年早く行われてるから、日本がそのまま9月方式導入の為に授業開始を遅らせると、1年遅れになっちゃうんだよね。アメリカなどと足並みがそろうのではなく、半年遅れから1年遅れになっちゃうだけというか。」

愛原「どうしても9月入学を導入したいのなら、1年遅れになる不利益を受け入れるか、さもなければ現幼稚園世代の約半数を新1年生に繰り上げる荒技が必要になると思われる。後者の場合は、教員と教室を急いで確保しないと駄目だろうな。」

鼎「私立高校や大学生の場合は、卒業が半年遅れる事から、学費の負担も半端じゃ無くなるよね。」

逆沢「それに関しては、関西のテレビ局で、吉村府知事が【国が学費の面倒を見るから大丈夫】みたいなコメントをしていたらしいけど。」

愛原「吉村は、なんでもかんでも財源を国に押しつけてばかりだな。俺からすれば【隣の家のオッチャンがお前の学費を代わりに払ってくれるから安心しろ】と、権限もないのに言ってるのと変わらない。」

鼎「吉村知事は、9月入学にする事による学業の遅れに関しても、数年かけて取り戻すから大丈夫と、在阪のテレビで言ってたらしいけど。」

愛原「文科省も、2ヶ月の遅れを取り戻すのに、数年かけて取り戻す案を出していたが、それでも現場は強く難色を示しているのに、半年近くも遅らせたら、現場は大混乱だろ。取り戻すのに、何年かけるつもりだ? というか高校3年生、中学3年生ら、節目の学年は遅らせる事自体ができないから、それでこの案自体が、現場では机上の空論同然の扱いになってるくらいなのに。大学も、単位が基準だから、数年かけて取り戻す仕組みは馴染まない。とかいって医療分野をはじめ、理系・専門系の単位は、専門知識を習得していない者に単位を認めると、卒業後に使い物にならない学生ばかりが卒業証書片手に社会に大量流出しかねないので、それを許すわけにもいかないし。」

逆沢「確かに。講義や実習時間不足のせいで最低限の知識も技術も身につけてない医学卒がそのまま病院に勤め出したりしたら、社会はかなりヤバいことになりそうで怖いわ。」

愛原「次に、呪文のようにグローバル・スタンダードとか言ってる連中も、頭がどうかしているとしか言いようがない。【ウチは遊べる戦略ゲームをウリにしてきたけど、萌えゲーの方がずっと人気みたいだから、戦略ゲームを造るの止めて、萌えゲーにシフトしますわ。】とか、【ウチは日本人向けの小さな衣服をメインに商売してきたけど、これからは欧米人の身体のサイズに合った衣服をメインに変えますわ】と言ってるのと同じ。商売には、売れ筋メインでいく戦略と、ニッチ層メインにいく戦略があるが、その長短も分かっていないと思われる。」

逆沢「人気層相手の商売は、市場規模が大きいから当たればでかいけど、ライバルもその分多いから、競争に勝てないと悲惨だからねー。逆にニッチ層相手の商売は、市場規模が小さい代わりにライバルも少ないから、ライバルが多数参入してきたり、需給とニーズの中身を見誤らない限りは、そこそこは手堅いというか。」

鼎「服でも靴でもそうだけど、平均サイズの服や靴しかないというのでは、平均から外れた大きすぎる人や小さすぎる人は困るよね。まぁ小さすぎる方は子供向けでも対応できるけど、大きすぎる方はもうどうしようもなくなるというか。漫画やゲームでも、ニッチなジャンルというのはあるけど、そういう人達の需要が満たせない社会も、つまんないと思うし。みんなが売れ筋に集まる必要は全然ないと思うよ。」

愛原「そういう事。4月入学には4月入学のメリットがある。日本の学生がアメリカなどの学校に留学するにしろ、逆に外国の学生が日本の学校に留学するにしろ、約半年の準備期間が確保できるので、そういうのが助かる人には、間違いなくメリットになる。」

逆沢「というか吉村らは、そもそも誰をターゲットにしてんだ? 日本の学生をどんどん海外に送り込みたいのか? 逆に海外の学生をどんどん国内に呼び寄せたいのか? またそれによって何のメリットを期待してんだ?」

鼎「仮に海外の学生を日本に呼び込みたいなら、それだけの魅力が日本の学校にないと駄目だよね。世界中にはいっぱい名門校もあるけど、あえて日本の学校を選びたくなる理由というか。今は4月入学だから、準備期間を確保できるメリットを生かした広報戦略が使えるけど、9月入学にしたら世界の大多数の学校と同条件になるから、日本の学校自体に特段の魅力が無いと、全然選ばれなくなる気もするというか。」

逆沢「市場規模が大きい方に参入するという事は、そういう事なのよねー。たくさんのライバルとガチンコの勝負になってしまう。アメリカでもヨーロッパでも中国でもない、日本ならではの魅力が必要になると。」

愛原「逆に日本から海外にどんどん人材を送り込みたいのがメインなら、そういう視点はとりあえず必要にはならないが、なぜそうしたいのか? そうする事でどんなメリットがあるのか? 4月入学から9月入学にする事で、何パーセントの学生がその恩恵を感じるのか? そういう視点も必要になる。」

逆沢「高校野球の球数制限議論の際に、【プロ野球選手になった際の選手寿命を考えたら、球数制限はなるだけあった方が望ましい】という意見も割とあったらしいけど、それと同レベルの議論って事ね。高校野球児は学年ごとに約5万人いるらしいけど、そこからいずれプロに行けるのは約70人超しかいない。投手に限れば、さらにその半分。1000名中、約1名しか対象にならないのに、そのために全体をいじくる必要があるのか?みたいな。体調とか、そっち方面だけで議論するならまだ分かるけど。」

愛原「吉村にしろ、小池にしろ、連中は後付けで色々もっともらしい理屈をつける可能性はあるし、その際に負担は、政府なり現場の教職員らに全部丸投げみたいな事も言いそうだが、それだけの負担を他人に強いるからには、真面目にそういう部分に踏み込んで欲しいんだけどな。グローバルなんちゃらで誤魔化すのではなく、需要と供給視点で、これだけの流入数と流出数の変化が見込める。それによりこういった効果が期待できるみたいな。逆にそれによって生じる現場のコスト、学生の教育費用、教育カリキュラムの変更・負担といった部分も含めて。曲がりなりでも為政者なんだから、思いつきでベラベラしゃべるのではなくて、ちょっとは考えてから物を言えとも。」

鼎「安倍首相が、学校の一斉休校やアベノマスクを発表した時みたいな調子で、ある日突然9月入学制度への変更を発表する可能性は、どれくらいあるのかな? 【9月入学も有力な選択肢の1つであり、前広に検討していきたい】とコメントして、実際に文科省にも大真面目に議論させてるみたいだから、また【アベノマスクはじめました】的なノリで【9月入学はじめました】と、突然の発表とかされたら困惑しそうだけど。」

愛原「とりあえず、一個人としてとにかく判断材料が欲しいな。少なくともアベノマスクや一斉休校や黒川検事長の定年延長決定の時のようなノリで、深く考えず大なたを振るうのは勘弁願いたい。」

逆沢「ところでなんか、本題と関係なくなってねえか?」

愛原「おお、そうだった。俺も後先考えず、無駄にベラベラしゃべってしまってたわ。とりあえず、どこまで話を巻き戻せばいいのかな? えーと、とりあえず大阪であろうが、どこであろうが、東京が無事であれば、政府やメディアは、大衆を扇動して常に支配下に置きたがる。そして大衆も、彼らが作り上げた空気というか、世論を気にしながら、忖度して判断するようになる。モンスターなり、ゾンビなり、ウイルスなり、米軍兵なりに備えて、判断するのではない。あくまで権力なり、空気なり、世論なりに迎合して判断する方向に傾くのだ。」

逆沢「実際には、ウイルスが怖かろうが、怖くなかろうが、関係ない。アメリカ軍が強かろうが、弱かろうが関係ない。空気がそう求めたなら、大衆もその方向に傾く。ウイルスが怖いと世論があおれば、本当はそこまで怖くなくても、過剰に警戒し、防衛しようとする。空気に逆らう者がいれば、自粛警察気取りの人達が制裁し、空気からはみ出そうとする人達を強く牽制もする。逆にアメリカ軍は恐るるに足らずと世論が煽れば、本当はヤバイほどアメリカ軍が強くても、対米開戦に前向きになれる。開戦に反対する者を臆病者とも非国民ともののしれる。彼らが恐れるのは、空気。周りの人々。ウイルスでもモンスターでも外国兵でもなく、周りの人達の反応こそ恐れる。彼らににらまれ、いじめられたり、村八分にされる方を恐れる。人々が最も恐れるのは目に見えない幽霊でも、武器を持った凶人でもなく、周りにいる人々って事ね。」

鼎「【人間にとっての最大の脅威は、実は人間だった】って事かな? しかも海の向こうにいるような遠くの人間ではなく、最もすぐ近くに居て、普段は味方にもなり得る人達。最も身近な味方にも敵にもなり得る人間が、集団で敵に回って自分を傷つけてくる事を何よりも恐れるというか。」

愛原「【周りの人間が敵に回る事を恐れる】というよりは、【周りの人間が敵に見えて仕方なくなる】という側面もあるだろうけどな。パニックが発生した際の買い占め騒動なんかが、その典型。周りの人達が信用できなくなった者から順に商品を買い占めるようになって、本当に品不足にしてしまう。自分の意に沿わない人間を全く許容も信用もできず、排除すべき深刻な脅威と思い込むようになって、そんな人達が先導する形で、過剰に取り締まりを強化するようになって、人々の自由をどんどん奪っていく。」

鼎「リアル・パニックホラーが発生した場合は、ゾンビなり、ウイルスなりとの戦いが描かれるのではなく、他人が信用できなくなった隣人との戦い(?)こそが、むしろ話のメインになりそうだよね。」

逆沢「【アイツは、既にゾンビウイルスに感染しているかも知れない。】と思い込んだ人間不信の人達が織りなすドラマこそがテーマになると。だから仮に大阪でゾンビウイルスが発生したら、実際には既にウイルス自体は完全駆除されていたとしても、多くの大阪人は、その後も人々から猜疑の目で見られ続ける事になっていく。【今はゾンビウイルスが発症していないだけで、いつゾンビ化してもおかしくない】みたいな目で見られるようになっていく。また少しでも感情的な振る舞いをみせたら、【やっぱりアイツはゾンビウイルスに感染していた。まさに発症する前兆だ】みたいな扱いを受けかねないと。」

鼎「本当に怖いのは、疑心暗鬼にとらわれたヒトの方としか言いようがないよね。疑心暗鬼にとらわれた人達は、周囲にいる多くの他人を潜在的な敵と見なし、空気を殺伐としたものに変えていく。政府なりメディアなりが理知的・良心的ならまだ早くそんなよどんだ空気も薄められるだろうけど、今の政府やマスコミのように、逆に不安を煽る側だったなら、大阪の人みんなが、かつてのハンセン病患者みたいな扱いを受けてもおかしくないというか。」

逆沢「【冷静な対応】だの【慎重な対応】だのを呼びかける名目で不安と警戒心だけが増幅されて、その後も不幸な大阪の人達は、ずーっと偏見の目で見られ続けていくという事ね。なんか、ちょっとムカついてきた。この際、政府や東京キー局の連中が集まる東京でゾンビウイルスのパンデミックが起きた場合のシミュレートも、やってみてよ。」

愛原「そうだな。とりあえず簡単に鎮圧された場合と、そうでない場合に分けて考えてみようか? まず政府や警察、医療関係者達による迅速な対応により、都内におけるゾンビウイルスのパニックが速やかに収束した場合。この場合、俺は東日本大震災のような不謹慎ブームが起きるのではないか?と、俺は推測する。」

逆沢「【東京の人達が可愛そう。日本国民のみんなが絆の精神で助け合おう。お祭りごとは自粛しよう。】みたいな空気になるってか。なんで大阪の時と、対応が正反対に変わるねん?」

愛原「でも、高い確率でそういう世論が作り上げられていくと思うぞ。実際に、東日本大震災が起きた時の反応がそうだったから。はじめ、東北がひどい状況になった段階では石原都知事が【天罰】と評するくらいのなめた態度だったが、福島の原発が吹っ飛んで、東京で大規模停電が発生したりして、首都圏自体が対岸の火事で済まされなくなった途端に、急に手のひら返しやがったからな。」

鼎「地方が水害に遭っても心配してるふりして悲惨なシーンだけを映してるだけのマスコミが、千葉で似たような事があった途端、急に一部損壊でも保証をみたいな報道を複数のキー局が垂れ流すようになって、今までなら絶対に認められなかったような保証まで受けられるように変わった事例もあったよね。明らかに地方と首都圏で、報道内容に差をつけているというか。」

逆沢「まぁ、有名な台風コピペじゃないけど、同じ災害でも、首都圏と首都圏以外で報道内容や報道規模が大きく変わる事自体は、別に珍しくないからねー。」

愛原「まぁそれでも、肝心の東京の人達自身が、同じ東京の人に対して警戒心を強く持ち続ける可能性も高い。誰だって自分の身は第一だからな。だから政府やメディアがどんな絆キャンペーンをしようが、人々の距離感が広まるのはおそらく避けられないと思われる。」

逆沢「そりゃ、そうか。【コイツ、ゾンビウイルス持ってるかも】程度の警戒心は、普通に残り続けるだろうからねー。表向きはメディアの流した絆世論で仲良くしてても、内心では互いに警戒しあってもおかしくないかもね。」

鼎「そういう、内に不信感を貯め込んだ状態は、デマの温床になりやすいという点でかなり危険だよね。たとえば八代英輝さんみたいな人が、テレビで【それっぽい挙動の人が、パチンコ店から出て来るのを偶然見かけた】とかポロっと発言しちゃうと、みんながパチンコ店叩きを一斉に始めそうというか。」

愛原「それはあり得るな。皆が疑心暗鬼・人間不信になってる状態で、疑わしい人間が見つからないのは非常に気持ち悪いというか、落ち着かないからな。だからこんな時に、あいつが疑わしいという情報が与えられたら、犯人捜しをしたくてしょうがない人にとってはまさに渡りに船となる。【俺の漠然とした不安は間違っていなかった。やはり潜んでいやがった】みたいな心理になって、矛先が一斉にそっちに向く。大阪のケースでは大阪の人々を叩けば不安のストレスも解消できたが、東京のケースではそれができない空気でモヤモヤがたまっていただけに、そこに八代弁護士みたいな人がイケニエを投げ入れれば、八代弁護士グッジョブとばかりに彼の功績を称えた上で、イケニエに飛びつく人が多く出る事は容易に想像できる。」

鼎「結局、どこが舞台でも、誰かがいわれのない迫害を受けるという状態は避けられないって事かな?」

愛原「そういうデマ(?)を許さない空気作りも必要になるな。みんなが不安に陥って、犯人捜しをしたくてしょうが無くなってる時に【コイツが犯人だ】と叫ぶ行為は、犯人に仕立て上げられた者にすれば地獄以外の何者でも無いからな。」

鼎「人狼ゲームみたいな感じだよね。【この中に犯人が紛れ込んでいます】と言われて、みんなが不安になってる時に、突然、自分を名指しされた上で【お前が犯人だ】と言われた時の絶望感は想像を絶するものがあるというか。」

逆沢「自分は内心で【彼は犯人じゃない】と確信していても、気が弱い人は空気を読んで、それを見て見ぬ振りもしそうだしね。下手に口を挟んで、自分が犯人扱いされても困るから。」

愛原「次に東京都内で発生したゾンビウイルスに対する初動対応に失敗してしまった場合。但し、これも複数パターンがある。一つは、感染拡大を防げず、埼玉・千葉などにもゾンビウイルスが広がりだしたものの、人々の生活は維持できており、政府もテレビ局も健在でいる場合。もう一つは、政府やテレビ局が機能不全を起こすレベルで大規模な被害に発展してしまった場合。もしくは政府等に見捨てられてしまった(=政府等による支援が絶望的な)場合。」

鼎「後者の場合は、パニックホラーものの王道展開だよね。もはや政府自体が存在しない場合にしろ、政府による隔離政策か何かが発動した状況にしろ、どっちにしてももはや外部からの積極的な支援は期待できない。自力で何とかするしかないというのは。」

逆沢「この場合でも、人々は、空気を読むのかねー?」

愛原「空気は読むだろうけど、以前ほどの同調圧力はないだろうな。なぜなら空気を作ったり、まして広める者がいないから。まぁ自分が何らかのグループに属したならば、そのグループの空気にはある程度、従わざるを得ないというか、これは仕方ないが。でないとグループを結成する意味自体がなくなるから。だからそのグループのルールなり、掟なり、空気にどうしてもなじめないなら、グループから抜けるしかない。ただグループから抜ければ再び自由にはなれるので(その代わり、グループによって身を守ってもらえなくもなるが)、そういう意味では、以前ほどには絶対的に空気に支配されない安心感はあるだろう。」

逆沢「望もうと望まざると、自分の頭で考えざるを得ない状況に近づくって事ね。」

愛原「自分の頭で考えるのが苦手なら、できるだけ早く、自分好みのグループを見つけて、混ぜてもらうのがいいだろう。グループのリーダーなりが、自分に代わって行動指針を定めてくれる事も多いから、自分は黙ってそれについていけばいい。」

鼎「逆に、ゾンビウイルスの早期鎮圧には失敗したけど、政府もメディアも生きているみたいな状態だと、どういう展開になりやすいかな?」

愛原「これは、予想不能。但し、政府などが健在という事は、それらによる干渉や圧力を今後も受けるという事で、基本的には他力本願な状況になりやすい。政府やメディアが有能かつ良心的であれば良いが、逆だとかなりまずい展開に陥る可能性がある。たとえていえば【ミッドウェー海戦以後の大日本帝国】のような政府の管理下にいるような状態になるからだ。」

逆沢「無能なくせに、そのくせ自分達を強く管理してくるって訳ね。彼らの世論喚起機能だけは健在だから、空気で大衆を操る分には問題ない。かつての嘘まみれの大本営発表みたいなものが、常態化する危険もあると。」

鼎「まぁ今のコロナ騒動でも、検査数を抑えたりしてるせいで、本当の感染者数がまるで把握できていないとか、統計操作されているとか、色々言われてはいるけど。」

逆沢「日本の統計が嘘まみれなのは、コロナよりずっと前からだから、今更感はあるけどねー。」

鼎「つまり大戦末期の大本営発表みたいな感じで、政府やマスコミが嘘まみれの情報を流してくる可能性もあるって事かな? 本当は鎮圧なんて全然できてないのに、政府の無策無能を隠す為に【新宿区でのゾンビウイルスは9割がた駆逐完了】みたいなウソ情報を垂れ流したり。逆に対岸の火事の認識で余裕をかましてる西日本勢を同じ土俵に乗せるために、【大阪と福岡にゾンビウイルスの感染者が紛れ込んだ可能性が濃厚】みたいな虚報を流したりとか。」

逆沢「嘘で不安を煽られても、嘘で油断を誘われても、どっちも困るわ。」

愛原「嘘でも、人々が冷静に嘘を嘘と判断できるなら、問題はそこまで深刻ではないだろうけどな。但し、妙な空気による同調圧力が混ざってくるとまずい。【今こそ、国民の一致団結と協力が求められる】みたいな感じで、異論を許さない空気になってくると面倒だ。」

逆沢「そんな異論を許さない空気の中で、【消毒液を体内に注射すれば、感染対策になる】と大本営発表されたら、恐ろしい事になりそうね。従えば人体に悪影響。しかし従わなければ、お上に従わない者として村八分にされるみたいな。」

愛原「前門の狼、後門の虎って感じだな。ゾンビウイルスはもちろん厄介だが、自国の政府や報道機関も、それ以上に厄介と。」

鼎「パニックホラーものには、政府が黒幕とか元凶という設定の作品も多いよね。だから政府は、味方のふりをして実際には敵。【目撃者は消す】の精神で、怪物に襲われた市民(特に事件の真相に迫ることに成功した市民)を生かして返す気はさらさら無い。国民を保護する風にみせて、実際にはより危険な場所に誘導したり、密かに抹殺するくらいは朝飯前。嘘情報で国民を欺くことも朝飯前みたいな。」

愛原「当てにならない政府。いい加減な情報ばかり垂れ流すテレビ局。それでもそんな政府やテレビ局の言い分を真に受ける愚かな大衆も、少なからずいる。そして、そんな大衆を敵に回すと、自分が大衆によって危険分子扱いされない危険な状況。一件、荒唐無稽ではあるが、それは戦時中の日本でもそうだし、今のコロナ騒動でも当てはまっているだけに、密かにリアリティーはあると思われる。」

逆沢「不安で人間不信になってるのに、政府やテレビ局の言う事は信じてしまうというのも、なんか矛盾してると思うけど。」

愛原「前々回で触れた話でもあるが、自分の頭で考えられなくなってるから、他人が与えた行動指針に盲従するしかできなくなってしまっている。彼らは原則、人間不信なので、口では【政府もマスコミも信用できない】とは常に言い続けるが、実際にはなんだかんだで信じてしまっている。信じざるを得ないのだ。自分の頭で判断できないから。」

逆沢「【マスゴミは信頼できない】と言いながら、信じている情報源はネットのニュースだけという人も、そんな感じなのかもね。ネットのニュースも、大半はそのマスゴミとやらが流してるものなのに。」

鼎「なんか部下に全責任をなすりつけるだけで自分は何もしない無能上司のような思考でもあるよね。【お前が全部責任を取れ】とか【そのくらい自分で全部考えろ。俺は一切手伝わないからな】といって丸投げしているタイプというか。本当は自分の力では解決する能力が無いから、部下に仕事を丸投げしてるだけなのに、そんな駄目な自分を認めたくないから、部下が悪いとか、部下に責任があるということにして、上から目線で他人に仕事を押しつけてるだけというか。本当は部下が何とかしてくれる事を期待しているだけの他力本願な状態なのに、にもかかわらず偉そうにしている。政府やマスコミを上から目線で常に非難しているのに、それらが何とかしてくれるはずというか、それらが責任もって対応すべきだと考えるのも、その延長といえなくもないよね。」

愛原「パニックホラーものでも、そんな住民キャラが割と登場したりする。主人公が危険を侵し、何とか貴重な情報を入手して、それを住民達に説明しても、住民達は、【それがどうした?】とか【そんな情報がなんの役に立つ?】とわめくばかりで、貴重な情報をどう生かすかという発想すらしようとしない。そして主人公達が限られた情報を元に、敵の弱点を指摘したり、それなりに勝算のある作戦を立案しても、今度は【失敗したらどうする?】とか【犠牲者が出たらお前はどう責任を取るつもりなんだ?】みたいな感じで、リスクばかり口にして、責任ばかり押しつけたがる。自分の頭で考える事はしないのに、無駄に上から目線で、人に立案と責任だけを押しつけたがる輩というのはそれなりにいるものだ。」

逆沢「でもそういう人は、自分のアイデアなら、1%でも勝算があると信じられたら、インパール作戦のような無謀な計画でも、ごり押ししそうな気がするわ。他人の計画なら、1%でも失敗する可能性があるなら、それに抵抗し、少しでも不具合があればその責任を他人に押しつけようとする。逆に自分の計画なら、1%でも成功する可能性があればごり押しし、不具合があれば、アイツが反対したからだとか、アイツが乗り気で無かったせいだとかいって、やはり他人に責任をなすりつけようとするというか。」

鼎「パニックホラーの世界の主役は、ゾンビでもモンスターでもなく、そういう身勝手な人々の方かも知れないね。ゾンビやモンスターは、あくまで集団ヒステリーを引き起こすきっかけに過ぎない。むしろ最大の敵は、ヒステリーを起こして、思考放棄に陥ったり、身勝手な行動を取りたがる人達の方にあるというか。」

愛原「そんな人間達が、うぎゃあぁぁと殺られて、惨めな最期を迎えるのがパニックホラーものの醍醐味の一つと俺なんかは考える。いかなる困難を前にしても、自分を見失わず、勇気を持って立ち向かえ、また助け合える者は生き残る。一時的に己を見失ったり、我を忘れても、それを反省・克服できたり、それを補える美点があれば、やはり同様に生き残れる。しかしその一方で、自分の頭で考えようとせず、誰かの役に立とうともせず、逆に人に責任を押しつけるだけとか、人を切り捨てたり犠牲にする事にためらいのない人間は、因果応報的に報いを受ける。現実には、そんなご都合的な展開ばかりにはなかなかなり得ないが、だからこそ虚構の世界くらいは、それが叶うと、読者的には非常にスカッとしやすくなるとも思う。」

逆沢「なるほど。あくまで人間ドラマ。人間が主役って事か。パニックホラーというのは。」

愛原「ゾンビやモンスターの暴れっぷりを観察する作品ではなく、それによってパニックを起こした人間を観察する作品といった方が正解だろうな。だからジャンル名も、パニックホラー。決してバトルものではない。強大な敵とのバトルがテーマではなく、極限状況に置かれた人間の挙動こそがテーマなのだ。」

逆沢「つまり極限状況に置かれるきっかけ自体は、些細なものでも構わないという事ね。とにかく人々が動揺して、パニックさえ起こしてくれれば。」

愛原「そう。インフルエンザよりも、余程致死数が低いウイルスが相手でも構わない。それを人々が過大に恐れて、パニックになってくれさえすれば、とにかく物語は成立するのだ。存在しない口裂け女であろうが、火星人の襲来であろうが、ノストラダムスの大予言であろうが、その他真偽不明な超常現象やUMAであろうが、隣国の脅威であろうが、とにかく信じて不安がってさえくれれば。」

逆沢「物語として眺めるのは楽しいかも知れないけど、演じさせられるのは不愉快だけどね。」

鼎「テレビ局とかは、すぐに社会の敵や不安を作り出しては、煽りたがるよね。場合によっては政府も。」

愛原「出来の悪い為政者が、外敵をあおって、大衆の怒りの矛先をそちらに向けるのは、古代からの常套手段でもあるからな。」

逆沢「他人が不安や恐怖でパニックになってるのを対岸の火事視点で眺めるのは痛快かも知れないけど、巻き込まれたり、集団ヒステリー側への同調圧力がかかるようなのは、絶対にノーサンキューだわ。」

愛原「だったら対岸の火事で済まさない事だな。人の不幸を天罰と笑ってたら、人を呪わば穴二つという奴だ。」

鼎「脅威を過剰に煽られるようなのが続くと、本当の脅威の時に、オオカミ少年のような展開になりそうだから、そういうのも困るよね。」

愛原「リスク・マネジメントの視点で言えば、過小評価するよりは、少しくらい過剰な方がいいのだが、限度があるからな。少なくとも臨機応変な修正ができないのは困る。災厄の規模や中身がよく分からない時は多少過剰なくらいでも構わないが、その詳細を把握するにつれて、適正な規模の対応策に改めていく姿勢が必要だ。」

逆沢「ただコロナ対策にしても、【自粛規制を緩めた結果、第2波が来たらどうすんだ?】みたいな不安を感じる人もいるだろうし、そういう人が規制緩和や学校再開にも後ろ向きな気もするけどねー。中には【働かなくてもお金だけがもらえる今の生活がずっと続いた方が有り難い】って身分の人もいるかも知れないけど。」

愛原「未来なんて誰にも分からないんだから、臨機応変に対応したら、いいだけだろ? どんな名投手でも、全ての打者に全力投球するわけではない。少しでも長く投げ続ける為にも、手を抜いてもいい打者には手を抜いたりもする。それと同じ。締め付けてばかりだと、人の心も疲弊するばかりだからな。また今回のコロナのようなのは、未知の要素も多いのだから、できるだけ色んなシミュレートを行う発想が重要だ。そしてその結果、色んな事がはっきりし出した。武漢のウイルスと日本のウイルスは、同じコロナでも中身が違う。そして日本のウイルスはヨーロッパのウイルス寄りだが、死者数などで明らかな差があり、それらとも完全に同一とも言いがたい。さらに元々、感染者率が低い地域内で相互自粛しても意味が無い。実効再生産数という言葉もあるが、0をいくらかけ算しても0であり、感染者率が極めて低い段階では、外部から足し算で持ち込まれる事こそを警戒するのが重要になる。故にそういう地域での一斉休校などは、コロナの神の怒りを静める為に村娘をイケニエを差し出すレベルの気休めにしかならない。また重篤化する確率は、どの世代でも0ではないが、インフルエンザと比べて現段階で突出しているわけではない。高齢者やぜんそくなどの特定疾患持ちの者にとっては極めて大きな脅威になり得るが、そういう層に対しては当面引き続き警戒を呼びかけると共に、それ以外の層には過剰警戒を戒め、まして自粛警察みたいな真似こそ自粛するのが肝要。一方で、大規模な感染が確認された地域に関しては、都市封鎖を含めた隔離政策などは有効。というか甘く見るとアメリカやブラジルみたいになる。などなど。」

鼎「普通のインフルエンザと比べたら、耐暑性はかなり高そうだけど、それでもどちらかというと、やはり夏のような暑さには弱そうだよね。人口密度が低い北海道が長引いてるのも、そう考えると筋が通るし。」

愛原「暑さだけでなく、湿気も関係あるかも知れんな。世界でのコロナの分布をみると。」

逆沢「お前ら、そんな事考えたのか? 暇だな。」

愛原「自分の頭で考えるとは、そういう事だからな。もちろん学校のテストと異なり、あらかじめ正解が用意されている問題ではないから、状況の変化に応じて見解の修正は常にしていかねばならない。【Plague Inc Evolved】というゲームをたしなむ者なら、ウイルスなんてのは常に特別変異を起こす物であり、かつて正しかった知識が今後も正しいとは限らないという事も当たり前に理解できているだろうしな。少なくとも迂闊な形で海外渡航制限を解除してアメリカなどからコロナが大量に持ち込まれたら、従来の国内でのコロナ対策の常識が通用しなくなる可能性くらいは念頭に置いておくべきだろう。」

逆沢「不安を煽られる事が大嫌いなお前が、そういうことを言うと、なんかすごく違和感を感じるわ。」

愛原「俺は、無駄に全方位に防衛線を張って、カネと労力を浪費するのは大嫌いだが、必要な部分に必要な予算と労力を割くのまでは反対しないからな。野球の投手と同じで、手を抜いていい部分は手を抜く。手を抜いてはいけない部分は全力であたる。そしてよく分からない打者には、色んな球種を試すようなノリで、多少のリスクを恐れず実験も色々やる。まぁとあるパニックホラーものの主人公も、そんな事してたんだがな。ゾンビの性質や弱点を調べるために、あえてリスクを取って。」

鼎「怖がって、逃げてばかりではいけないって事だよね。コロナでも、闇雲に規制規制で挑むのではなく、ここまでは解除しても大丈夫みたいな感じで、試す精神こそが重要というか。だから一律休校みたいな、その他の選択肢を奪う発想はむしろ有害で。」

愛原「とあるゾンビ漫画では、一定時間後、免疫ができたのかどうかは知らんが、一度はゾンビになった被害者達が、元の人間に戻る設定のもあった。もちろん主人公達は、元々そんな事実を知るわけがないから、当初はゾンビ軍団との苛烈な戦いにも関わっていたわけだが。」

鼎「けど、もしもその事実に早く気づけたら、無駄に殺し合う必要もなかったんだよね。うまく戦いを避け続ける事ができれば、不幸にもゾンビ側になってしまった、かつての仲間と殺し合う必要もなかった訳で。」

愛原「そういう事。ゾンビ側になってしまった人間は、痛覚などが麻痺している為、ゾンビとしての活動中は、手足を切り落とされようが目玉をくりぬかれようが何とも思わない。しかし一定期間が過ぎて、人間に戻れば、当然、失われた腕のまま、失われた目のままであり、出血量・損傷程度次第ではおそらく死に至る。生き延びても、一生障害者となる。悲惨だ。」

鼎「そう考えると、【アイツはゾンビになってしまった。もうおしまいだ】と思い込むのではなく、こちらに余裕が有る限りは、彼らが助かる可能性を模索する選択肢は捨てない方が良さそうだよね。」

愛原「コロナも同じ。過剰に恐れすぎて、病院関係者らをケガレ扱いしようものなら、いずれ自分達の生活・安全に跳ね返る。過剰な自粛活動ばかりやって、経済を萎縮させ続ければ、コロナ後もずっと何年も続く国民生活に大きな禍根を残す。ゾンビ→戦え、コロナ→戦えだけでなく、どうやったらスムーズに元の生活に戻せるかという発想は常に必要だ。」

逆沢「大阪でゾンビが発生したからといって、慌てて大阪に核ミサイルを撃ち込むような真似をしたら、後処理などできっと後悔する事になるようなものってか。」

愛原「俺からすれば、一斉休校自体による学業の遅れ自体が、過剰反応した結果招いた、ドエらい後遺症にしか思えないからな。まぁ未知の要素に関しては、過小評価するよりも過大警戒するくらいで良いのだが、色んな情報が明らかになっていくにつれて、それが過剰とか、見当違いと感じたら、早めに軌道修正くらいはして欲しかったのが。」

鼎「少なくとも、間違いを認めると支持率が下がるからとか、謝罪が必要になるからみたいな、つまんない理由で、誤った発言や、不効率な政策を撤回できないというのは、すごく困るよね。アベノマスク一つとっても、既に市場にマスクが出回りだしてからやっても無意味なんだから、勇気ある方針撤回をもっと早くして欲しかったというか。」

逆沢「けど、間違いを認めたくない心理は、為政者だけでなく、大衆も同じだけどね~。人は、自分がだまされたとか、空気に流されたとか、そういうレベルの失敗ですら、容易に認めたがらない。後悔もしたがらない。自分がだまされる阿呆、流される阿呆とみなされるのも癪だから。だから内心で、しまったなと感じてしまっても、一度支持した意見を撤回する事は滅多に無い。だから、今、緊急事態宣言や一斉休校に関するアンケートをやり直しても、多分未だに【もっと早く全国一律の緊急事態宣言を出すべきだった】とか【一斉休校は適切だった】と答える層は、多数派を占めると思うし。」

鼎「なんか悪徳宗教にだまされた信者の心理だよね。内心で入信した事に対する後悔が少しあっても、今更引っ込みがつかないから、そのまま開き直って、信者としてあり続けるみたいな。あるいはポツダム宣言を受け入れるその日まで、対米開戦は間違っていなかったと信じ続けるみたいな。」

愛原「つくづく最大の敵は、集団ヒステリーに侵されたりして、間違いを認められない、自分の頭で考えようともしない、そういう人間の集団なんだと感じさせるな。」

逆沢「そういうお前は、大丈夫なのか? 人を考えもせずベラベラしゃべる奴と非難しながら、お前自身もそんな真似をやらかしたばかりだが。」

愛原「大丈夫とは言わんが、そう有りたいとは思ってる。たとえば俺は、現在、自粛規制緩和に大きく傾いているが、仮に大規模な第2波みたいなものが来れば、手のひらを返す準備も用意もある。それは名投手が、打者に応じて費やす労力を変えるのと同じで、戦略的にも当然の行いだからな。【もしも第2波が来たら、どうすんだ?】と問われたら、だったらまた手のひらを返したらいいと答えるだけ。逆を言えば、今、第2波とやらが確認できてもいないのに、みえない幽霊に怯えて過剰な警戒をする必要は無いと考える。どんな人間でも、一定時間は睡眠を取らないといけないように、休めるときに休む。働けるときに働くというギアの切り替えは大事。いくら敵襲が怖くとも、三日三晩徹夜で警戒し続けるような真似はできない。」

鼎「未知の脅威に対しては、情報更新に伴って、柔軟な戦略の練り直しはあって当然だし、安倍首相も、メンツとかにこだわらず、間違いは間違いと認めて柔軟に対応して欲しかったよね。」

愛原「状況の変化に伴う方針転換を責めようとは思わないが、既に不適切となっているのにそれを改めないのはただの職務怠慢であり、この部分に関しては責任負ってもらわないと困る。責任は私にあるではなく、責任は私が取るの方向で。大衆の方も、お上におんぶにだっこではなく、不適切なリーダーを改めないのはただの怠慢であり、主権者としての責任を感じてもらわないと困る。状況の変化に伴い、今のリーダーが不適格となったならば、支持を翻す事は決して恥では無い。くだらんメンツにこだわって支持を続ける者は、くだらんメンツにこだわってアベノマスクや黒川人事を正当化し続ける奴と、同類だ。」

鼎「周りの空気を思うと、自分の主張を曲げるのも勇気がいるけど、その空気に負けない勇気こそが大事だよね。」

愛原「【人々は残酷だが 人は優しい】。安易に集団に流されるという事は、自らの人間としての優しさや良心を追いやり、悪に染まりやすいと言う事。集団に染まり、自分の頭で考える事を放棄し、集団の中で匿名化して残虐非道をも正当化するような人間にはなりたくないし、なって欲しくないな。」

鼎「そういう残酷で無思慮な集団は、ある意味、コロナよりもゾンビよりも恐ろしい。ギリギリの所で生きる人の生活を脅かす。賢者を死に追いやり、自らの首を絞める。無駄に敵を増やしもする。そういう認識も大事だよね。」

愛原「と言うわけで今回は、ウイルスよりも、ゾンビよりも、米軍よりも、ずっと恐ろしい集団の空気について取り扱ってみた。たかが空気。されど空気。空気は時に人を無限大に残酷にし、人を不幸にもする。空気を作り、あおり、拡散する者は、その危険性と罪深さを今一度再認識して欲しいなくらいにも思う。」



過去のたわごと 
 2020年 5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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