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愛原様のたわごと(20年6月7日)






愛原「政府が10兆円もの巨額予算を、事実上の白紙委任の形で計上しようと画策しているらしいが、10兆円というのがどれほどの額なのか? それを白紙委任するというのがどういう意味なのか? どれほどの国民がそれを真面目に理解しようとしているのだろうか?」

逆沢「額が大きすぎて、よく分からんってのが、正直な感想なんじゃないの? 兵士数500とか、兵力3万くらいまでなら、大体想像できるけど、第2次世界大戦での日本軍の戦死者数200万人とか言っても、全然ピントこないようなもので。」

愛原「横浜スタジアムの観客収容人数が確か、約3万人じゃなかったか? 兵力3万というのは、横浜球場を満員御礼できるくらいの人数規模と思って差し支えない。戦死者数200万人というのは、都道府県別人口ランキング16位の長野県の人口とほぼ同じ。つまり大規模な都道府県でもなければ、県民がまるまる消滅しても全然足らない数の戦死者数を出した計算になる。ちなみに戦死者数というのは、あくまで死んだ軍人の数であって、空爆などで死んだ民間人の数を表す死没者数も加えたら、おそらくとんでもない数になる。」

鼎「人の数は、まだ比較のしようもあるけど、お金の量は、ちょっと比較が難しいよね。特に兆単位になると、比較対象すらほとんどない訳だから。」

逆沢「スーパーに売ってる商品の値段のような単位じゃないからねー。年収1000万円とか年俸5億円とか、そんな単位ですらないし。アベノマスクの代金が数百億円とか言われて、ほえーっと思ったけど、それでも兆には全く届かないし。もう全然想像できない額というか。」

鼎「小泉内閣の時に、国債発行の30兆円枠を突破するか否かで大問題に発展した事があったけど、10兆円といったらその3分の1くらいだから、何となくすごい額くらいは分かるんだけど。」

愛原「大阪府の年間予算が約5兆円だから、大阪府規模の自治体2個分の年間予算相当といったら分かりやすいか? 滋賀県・奈良県クラスなら年間予算が約1兆円だから、10年は滋賀や奈良クラスの県政を無税で支えられる予算規模というか。」

逆沢「ゴメン。全然ピンとこない。全く分からない。」

愛原「じゃあ最近10年の国の平均税収が約50兆円といったら、ピンと来るか? あるいは消費税1%あたりの税収が約2兆円だから、仮に10兆円余分に支出が増えるとするなら、コロナ対策特別税という名目で消費税を12%にしても、元を取るには5年はかかる額というか。」

鼎「実際には、東日本大震災の復興名目の特別税も、未だに続いているくらいだし、一度ふくれあがった特別支出分を取り戻すには、何十年もかかる事くらいは理解できるけど。」

逆沢「数字で言われても全然ピンと来ないけど、鼎のいうような説明されたら、少しはピンと来るわ。要するに東日本大震災やコロナのような名目でいたずらに支出を増やすと、それを取り戻すのに何十年もかかる。つまり【10年に一度のペースで起こる大災害の度に、取り戻すのに20年かかるような大支出を繰り返したら、あっという間に借金地獄になっちゃう】って事ね。」

愛原「うーん。なるほどな。いたずらに大きそうな数字を出しても、全く理解にはつながらない。もっと実感できるような置き換えをする必要があるというか?」

鼎「よくテレビで【東京ドーム何個分】とかいう単位で説明するけど、あれも分かりやすそうで、全然分かりにくいよね。それと同じ気もするよ。【先の大戦での日本兵の戦死者数は、東京ドーム約45個分です】と言われても、かえって分かりにくいというか。」

逆沢「そんな、ひどいたとえされたら、随分と少ねえ戦死者数だな、と誤認識しそうで怖いわ。」

愛原「東京ドームの観客最大収容人数は約45000人だから、200万人÷4.5万人で、44.4個分の計算になるから間違いでは無いけど、ミスリードの元にはなりそうだな。実際には、45000人という数自体が、実はすごい数字なだけに。」

鼎「市の要件を満たすのが3万人だから、郡部の町村はもちろん小規模な市よりも、ずっとたくさんの人数を、東京ドームは収容可能って事だよね。東京ドームの45000人とか、甲子園球場の47000人というのは。」

愛原「そう。そこいらの市町村の人間を、東京ドームなり甲子園球場なりに老若男女一人残らず詰め込んでも、実際には観客席の数はまだまだ余る。それくらいとてつもない数の人間を、あれらの球場は詰め込めるのだ。つまりすごいのは、あくまで球場の方。人口を表現する尺度としては、これらはあまりにもふさわしくない。人口規模を測るには、むしろ都道府県別の人口とか、そういう尺度を用いる方が的確だろう。」

逆沢「まぁ東京ドームは面積の単位として使われるのが普通で、人口の単位として使う例はほとんどないと思うけど。」

鼎「ともあれ戦死者数を表現したいのなら、東京ドーム45個分ではなく、人口17位の長野県民相当みたいな表現にする方が的確という事だよね。」

愛原「もっとも当時の日本の人口は約7000万人だったから、約1億2千万人いる今の日本に置き換えるなら、戦死者数約350万人。人口第10位の静岡県規模になるという解釈をした方がいいかも知れない。もっともこれは軍人の数だけなので、これに空爆死没者などの民間の犠牲者数も加えたら、千葉県から埼玉県くらいの規模になりそうだ。」

逆沢「そう考えると、どえらい数の犠牲を出したものだな。あの時代の大戦は。」

愛原「あの東日本大震災ですら、死者と行方不明者数を合わせて約18500人だからな。戦争による被害は、東日本大震災200回分から400回分に相当する。」

逆沢「その説明が一番分かりやすいな。つまりあの超大震災の数百倍、悲惨って事か? 戦争というのは。なるほど、戦争だけはやってはいけないという主張も、道理だわ。」

鼎「数字というのは、慣れてないと全然使いこなせないよね。甲子園球場の観客収容可能人数が47000人と聞いても、先の大戦の戦死者数が200万人と聞いても、コロナで新たに積み上げられる予算が10兆円とか、日本の借金が千兆円とか聞いても、現実離れしすぎて、逆に何とも思えないのと同じ感覚というか。」

愛原「逆にコロナ関連みたいに、数字を過大評価されるような事もあるよな。去年のインフルエンザ感染者数や死亡者数と比べて、あるいは交通事故死者数と比べて、特段突出した数字でもないのに、あまりにも過大に騒がれすぎているというか。」

逆沢「過大評価されすぎた数字の例と言えば、24時間マラソンで80キロ、あるいは100キロを24時間で走って感動を与える企画とかあったけど、大抵のフルマラソン大会は、長くても制限時間7時間。つまり42キロを悪くても7時間以内に走るのが大前提という事を知ってる人からすると、プッでしかないからね~。そもそも時速4キロで歩き続けるだけでも、24時間あれば96キロにはなってしまう。24時間ウォーキング企画でも、それなりの人なら割とクリアできてしまうというか。」

鼎「けどそんな簡単な計算すらしようとしない人からすれば、24時間で数十キロ走る(or歩く)ような企画でも、すごい偉業に感じてしまうというか、感動のドラマになっちゃうのが現状って事だよね。」

逆沢「私達は、数字を見ているようで実は全然見ていない。世間がすごい数字と騒げばなにやらすごい数字に見えてくるし、逆に大したことの無い数字とみなせば、取るに足らない数字に見えてしまう。そういうものなのかも知れないわね。」

鼎「前回のテーマでも取り上げたけど、人間というのはあくまで世間の空気だけを見て判断したがる生き物なのかも知れないよね。周りの人々が大変だと騒いだら、本当に大変だと無条件に思い込む。周りの空気が平常運転なら、全然どうってことないと思い込む。周りの人間が、あいつは悪い奴だと言い張るなら、本当にその人が悪い奴のように思えてくる。テレビ局がこれがブームと宣伝すれば、それがブームのように思い込んだり、ブームに乗っかろうとする人が発生して、実際にブームが起きてしまう。逆にマスク不足と報道すれば、誰かに買い占められる前に買い占めないと危ないと感じるようになって、本当にマスク不足になってしまう。」

愛原「人は、決して知識だの、理性だの、計算だの、効率だの、実績だのといった知を判断基準に、物事を判断している訳では無い。倫理だの、道徳だの、正義といった信念や感情を常に優先している訳でも無い。時には自らの感情や欲望を押し殺しても、道理や計算で合わないと分かっていても、周りに合わせる事を優先しがちな側面を強く有している。要するに、間違っていると初めから分かっていても、あえて間違いを犯す事もある生き物なんだろう。」

鼎「普通の場合は、人は間違っていると分かっていて、わざと間違いを犯したりはしないと思うけど。」

愛原「普通の場合というか、他人の干渉のない場合だな。たとえば自分が無人島にいるなら、他人の干渉はないし、他人の目線を気にする必要も無い。自分のやりたい事をできるし、それによって別の誰かの妨害もない。そして間違っていると分かっていながら、あえて間違っている行動を選ぶ必要も無い。もちろん結果的に間違いを犯す事は無限にあるだろうけど、それはあくまで結果論でしかないからな。」

逆沢「世の中には、分からない事というのが無限にあって、やってみないと正しいかどうか分からない事も多いけど、それは厳密には間違いではないだろうしね。やってみることで、それが正しいか、正しくないか。効率的か、効率的でないか。そういうのを試す実験のようなものでしかないし。」

愛原「科学者が一つの実験を成功に導くために、千回実験を失敗させても、それは決して間違いでも無駄でもないからな。失敗を積み重ねる事自体が、成功確率を上げる作業でしかない訳だから。道が二股に分かれていて、どっちの道を進むべきか分からない時に、適当に道を選ぶのも、実は間違いでないのと同じ。結果的に間違った道を選んでしまっても、その道が間違いという事に気づければ、次はもう一つの道が正解と気づけるチャンスにしかならないからだ。」

鼎「けどそこに他人がいると、話は全然違ってくるよね。たとえば左の道を行くべきだと主張する人と、右の道を行くべきだと主張する人がいたら、どっちかの人の意見は結果的に間違いになってしまってもおかしくないし。どっちかの意見を採用して、しかもその道が間違いだったなら、自分も間違った意見を採用してしまった責任を負わねばならなくなるだろうし。」

愛原「自分一人でいる時と、他人がいる場合の差だな。自分一人なら、どっちの道を選んでも、それで誰かに責められる事は無い。選んだ道が結果的に間違っていたとしても、それはしょうがないと割り切ることができるし、割り切るしかない。しかし他人がいる場合は、違う。自分の意見を採用してもらえなかった方は面白くないし、ましてその結果、採用された意見の方が間違いだったとなれば、意見を採用されなかった側としては、一言嫌みでも言いたくなってくる。」

逆沢「間違った意見をした方が、少しくらい反省でもしてくれるか、正しい意見をした方が寛容でいてくれればさして問題も無いけど、そうでなければ人間関係がこじれるかもね。特に間違った意見をごり押しした方は、間違いを認めると嫌みを言われたり、責任を取らされたり、色々自分の立場が悪くなりかねないから、場合によっては開き直ったり、暴力などの手段で正しい者を抑えつけようとするかも知れないし。」

鼎「自分一人だったら、絶対に起きない悲劇だよね。自分一人だったら、間違った道を選んでしまったと気づいた時点で、すぐに間違いを認めて引き返すことかできる。それによって時間を無駄にしてしまったという悔いくらいは残るかも知れないけど、少なくとも誰に責められるわけでもないし、余計なペナルティーも発生しない。少なくとも間違った道を無理矢理突き進むような愚かな真似だけはしなくても済む。しかし他人といると、そうはいかない。特に間違いを認めると自分が非難されかねない状況だと、それを正当化・軽減化する工夫が必要になる。別の誰かのせいにして、責任をなすりつけるか。暴力や脅迫や策略や弁舌などをもって、自分を責めるであろう人間を無理矢理黙らせるか。あるいはあくまで間違いを認めず、さらにその道をどんどん突き進むべきと主張し続けるか。」

逆沢「自分一人なら、間違った道と気づいた時点ですぐに引き返せたのに、他人といるせいで、それすらスムーズにできなくなっちゃう訳ね。色々言い訳が必要になる。言い訳したくないなら、暴力などで黙らせるか、あくまで間違いを認めず、この道が正しいと信じてさらに突き進むしか、道が無くなると。」

鼎「【三人寄れば文殊の知恵】どころか、他人が完全に足枷になってるよね。」

愛原「そう。自分一人なら、責任という概念自体が、そもそも発生しないので、簡単に方針を転換できる。しかし他人がいると、しばしば責任を取らされるので、方針転換すら容易ではない。故に大人数になるほど、方針転換は難しくなりやすい。という訳で今回のテーマは、【間違いを改める方法】だ。」

逆沢「うーん。自分一人なら、間違いを認めようが、認めまいが、それで誰かが文句言ってくる訳でも無いから、個人が好きに判断すればいいんだけどねー。良くも悪くも自己責任だから。」

鼎「組織となると、そうはいかないよね。少なくとも、間違った状況のまま突き進まれると、みんな大迷惑というか。」

愛原「各々が好きなように行動すれば良いとするなら、それも一つの手ではあるけどな。【右の道に進みたい者は右に進めば良い。左の道に進みたい者は左に進めば良い。各自自由。自由解散】みたいな感じで。」

逆沢「自由解散って♪」

鼎「けど組織としてまとまって行動しなければならない事も多いよね。あるいはどうしても巻き込まれてしまうというか。たとえば国の政策なんかは、国民である以上は、どうやっても巻き込まれざるを得ない。国が税金を上げるといったら、(脱法行為をしない限りは)どうやっても税金をたくさん払わざるを得なくなってしまうし。国が官製マスクに数百億使うと言い出したら、それを一国民の手で阻止する事もできないし。国が戦争に参加したなら、自分が何らかの戦災に巻き込まれてもやむを得ないし。」

愛原「国単位ではなく、会社単位、クラス単位でも同じことだな。クラスとして今度の文化祭に喫茶店をやると決議されたなら、自分もそれに多少なりとも協力せざるを得ない。会社としてこんな商品を作ると決定されたなら、個人的にそんな商品がヒットする訳が無いと思っていても、給料に応じて貢献せざるは得ない。組織に属するというのは、そういう事だ。自分の意見が必ずしも通る事は無い。また他人の意見を尊重せざるを得ない事も多い。どちらも嫌なら組織から去るしかない。」

逆沢「ただ、組織から去るべきは、どうみても誤った方針を正そうとしない組織の執行部メンバーの方な事も多いけどね。」

鼎「そんな組織から縁を切って独立したくとも、それを認めてくれないケースも多いよね。特に反社会的組織とかは、組織から足抜けしようとすると、すごい嫌がらせをされるというか、時に命がけになる事もあるらしいし。」

逆沢「宗教団体でも、その信者を止めようとすると、妨害や嫌がらせがすごい所があるらしいわね。人材不足のブラック企業とか、メンバー不足の部活とか、そんなのも引き留めがすごいらしいけど。」

愛原「【去る者追わず】なら構わんが、そうでない組織も多いからな。また去るべきなのが自分でない場合も多い。先に言った【左の道を行くか? 右の道を行くか?】みたいな簡単な事例でも、組織次第では、そういうケースはあるだろう。」

鼎「【左の道を行くか? 右の道を行くか?】みたいなケースでは、本来は、みんなが寛容かつ柔軟であるべきだよね。特に完全に運任せであった場合は。」

逆沢「特定の道を行くべきと強く推す人の中には、自分の中ではその道を選ぶべき合理的理由があるのかも知れないけどねー。」

愛原「適当に左の道を行くべきと言ってるのか、ちゃんとした理由があって左の道を行くべきと言ってるのかは、よく聞く必要があるだろうな。また物事に100%はない事も、頭に入れておく必要があるだろう。たとえば目的の街が左側にあると分かっていても、左側の道が行き止まりでない保証はない。確率的には明らかに左だが、左が100%正解といえない場合。そして実際に、左が間違いであった場合、左を推した側が非難されるべきかと問われたら、これは安易に賛同すべきではないだろう。」

鼎「降水確率とかもそうだけど、確率はあくまで確率でしかないよね。」

逆沢「どんな名医でも、どんな病気でも治せる保証まではない。手術に失敗する可能性もある。そういう当たり前の事実を無視して、手術に失敗したら医師免許剥奪とか、傷害致死罪で有罪とかなったら、誰も医者になりたがらないと思うわ。」

愛原「逆を言えば、何の根拠もなく当てずっぽうで左だ右だと言っても、たまたま当たる事は珍しくない。確率で言えば、32人に1人は、二択問題に5連勝できる。つまりクラスに一人は、二択問題に5連勝できても不思議はない訳だが、それだけの根拠をもって、そいつがクラス一の知謀の持ち主と認定する事はできないからな。」

鼎「結果論で判断するのは危険って事だよね。」

愛原「結果論で判断するなら、【村娘をイケニエに捧げて火山の噴火を止める】的なトンデモ科学すら、実は正当化可能だからな。火山が止まるまで何人、何十人と村娘をずぅーっと捧げ続けさえしていれば、いずれそれが正当化される時は来る。【8人村娘を捧げた時点で、噴火が収まった。イケニエで噴火が収まると考えた我々の判断は、やはり間違っていなかった】みたいな感じで。何人の部分を変えれば、いずれは正当化できる時が来るからな。」

鼎「株価や為替の予想も、そんな論法で正当化可能だよね。上がると予想したなら、それが1秒後でも、1ヶ月後でも、1年後でも、100年後でも構わない。1秒後に上がってその後はずっと下がり続けても、何年も下がり続けた後にようやく底を打って上昇に転じても、時期さえ告げていなければ、一応は正当化可能というか。」

愛原「相場のドシロートは【儲かる株はどれですか?】みたいな質問をよくしたがるが、こんな質問は何の意味も無い。スキャルピングで利益を上げたいのか?、デイトレードで利益を上げたいのか? 約1ヶ月後を見据えているのか? 数年後を見据えているのか? 何十年も寝かしっぱなしで定年後に利益が出てればいいのか?だけでも、答えは全部変わってくるからだ。ついでに言うと、出口戦略なきトレードにも意味は無い。相場が好転する前にしびれを切らして慌てて処分しても無駄だし、せっかく含み益が十分出ている時に欲の皮を突っ張らせて持ち続けて、あげく元の相場以下に戻ってしまっても徒労にしかならないからだ。」

鼎「予想には、時間の指定が必要って事だよね。」

愛原「【いずれ雨が降る】という予想に、何の意味も無いからな。今日降るのか? 明日降るのか? どのくらいの量の雨が降るのか? そういう部分を無視して【雨が降る】と予想しても、何の役にも立たない。ある程度の範囲でいいから、具体性が欲しい。」

逆沢「こういう運がらみの予想の場合は、どんな優れた見識の人でも予想を外すときは外すから、無闇に予想を外した人を責めるのではなく、もっと寛容に、広角的に判断する度量が必要になりそうね。」

愛原「場数をこなせば、そのうち、【この人の予想はよく当たる】とか、【この人はこういう場面での判断力には優れるが、その代わりこういう場面では当てにならない】とか、【この人はいつも適当に予想してばかりだ】とか、色々見えてくる事もある。声の大きな人に引っ張られるのではなく、無口であったり、内気であったりする人にも、とりあえず意見を事前に聞いておくのは有益だろう。自分からは決して発言しないけど、実は優れた見識の持ち主というケースもあるからだ。」

鼎「漫画の世界にはたまにいるよね。すごく内気で部屋の隅でずっと本ばかり読んでるようなキャラだけど、実は見識に優れていて、こちらから丁寧に話しかけて意見を聞いてみたら、実はスーパー軍師の素質の持ち主だったみたいな。」

逆沢「声だけでかくて発言力もあるけど、無駄に勇ましいだけで、予想もいつも当てずっぽうで不見識みたいなキャラよりも、ずっと有益ね。」

鼎「内気な人は、そうでなくとも声の大きな人による同調圧力に負けて迎合しがちだから、そういう人に引っ張られる前に、事前に意見を聞いておく必要がありそうだよね。」

愛原「とある有名芸能レポーターも、そういうアドバイスをしていたな。インタビューをする際には、絶対に大物から先に話を聞かない。なぜなら大物芸能人に先にインタビューをしてしまうと、それより立場の弱い若手芸人達は、大物芸能人に忖度したような模範回答しかしなくなるから。本音が聞けなくなると。だから大物芸能人の意向が働きにくい環境で、先にそういった人達に本音のインタビューをするとか。」

鼎「職場の会議などでも、参考になりそうなアドバイスだよね。一人一人の社員から本音の提案などを聞きたいなら、できるだけ偉い人への質問は後回しにした方がいいと。」

逆沢「逆を言えば、組織のトップが自分の意見を多数決(or民主的に)で通したいなら、トップ自ら【私はこう思うけど、みんなの意見はどうかね?】みたいな感じで、先に意見を表明した方がいいって事ね。そしたら部下も、自然と上司に忖度した回答をせざるを得なくなるから、民主的な体裁で多数派の賛同を得た上で、自分の意見を通しやすくなるだろうから。」

愛原「ワンマンタイプのトップが自分の意見を押し通したいと考えるなら、そういう同調圧力を加えた意見の確認方法は有効だろう。しかしそれでは、部屋の隅で本を読むのが好きそうな、内気な賢人の本音は絶対に聞くことはできない。聞いた所で、周囲の空気に忖度したような模範回答しか期待できなくなるだろう。空気も読めない程の天然キャラなら、それでも平気で自分の本音を口にしてくれるかも知れないが。」

鼎「判断を間違えると命取りになりかねないような場面では、特にそういう部分で配慮が必要かも知れないね。賢人でも意志が弱く、すぐに空気を読んでしまう人もいる。逆に愚か者でも、やたら声だけは大きな人もいる。そんな時に、できるだけ賢人から多くの声を拾い上げられる仕組みが欲しいというか。」

愛原「ノイジー・マイノリティーとか、サイレント・マジョリティーいう言葉もあるが、実際に、声の大きな人間は案外少数だと思う。大半の人間は、一部の声の大きな人に流されたり、忖度するだけの小市民だろう。」

逆沢「けどサイレント・マジョリティーがまともな見識の持ち主かと問われたら、私は怪しいと思うけどね。大半の人間は、自分の頭で考えようともしない、空気に流されるだけの人達のような気もするし。」

鼎「だから私は、形勢的に不利と知りながら、それでも自分の意見を丁寧に理論的に説明できる人こそ、むしろ大事にしたいなと思ったりもするよ。」

逆沢「ただ残念ながら少数派の意見は、天邪鬼とか、なんでも反対論者みたいな扱いを受けて、ぞんざいに扱われる方が多いとも思うけどね。」

愛原「最近では、9月入学案を巡る各知事の反応が、いかにもそんな感じで興味深かったな。5月中旬にアンケートを採ってみると、47都道府県のうち、【賛成】が宮城・山形・茨城・群馬・埼玉・神奈川・山梨・長野・滋賀・大阪・岡山・徳島ら12県の知事。【どちらかといえば賛成】が鳥取・広島・香川・高知・福岡・熊本6県。【どちらともいえない】が東京を含む21県。その他が静岡と鹿児島の2県。無回答が京都府。反対が兵庫・奈良・島根・大分・宮崎の5県のみという、集団心理のサンプルとしては最高の黄金比率(?)だった。」

逆沢「賛成派は、いかにも声が大きい目立ちたがりが多そうな印象ね。宮城の村井といい、大阪の吉村といい。岡山や徳島の知事も、割と自己主張強そうだし。群馬の一太も、パチンコ屋叩きも吉村に負けず劣らずの勢いで扇動してたし、国会議員時代から空回り気味のパフォーマンサーというか、いちびりだったから、まぁ納得って気がするし。一番、目立ちたがりの東京の小池がいないのだけが不思議だけど。」

愛原「小池都知事は、村井知事や吉村知事と並んで、最も早い時期に9月入学案を提案していた三羽ガラスの一人だったが、持ち前の高い政治勘で素早く空気を読んで変節した可能性があるな。5月中旬のアンケートの頃には、9月入学案について、すっかり発言しなくなっていたし。同じ頃、関西準キー局に出まくって、9月入学案を積極的にアピールしていた吉村知事とのギャップがすごかった。その代わり、小池都知事の顔色ばかり伺っている神奈川や埼玉の知事が、小池都知事の変節に気づき遅れて賛成枠に取り残されたって感じかな?」

鼎「【どちらかといえば賛成】と【どちらともいえない】の知事の多くは、多分典型的な日和見主義者だよね。空気に流されるだけのモブっぽい人達が多そうというか。」

逆沢「愛知県の大村知事あたりは、5月上旬に反対を明言してたと思うけど、結局、空気を読んで日和ったのか? まぁ小池都知事も賛成から【どちらともいえない】にトーンダウンしてるから、おあいこと言えなくも無いけど。」

愛原「賛成派優位の空気である以上、賛成を口にするのは容易いが、反対を口にするのは勇気がいるからな。そういう意味では【どちらともいえない】の中には、内心では反対の者が案外多くいるかも知れないな。公的には中立を装って、日和ってはいるが。」

逆沢「【その他】の2県って、なんなんだ? どちらの知事も、アクが強そうだけど。特に鹿児島県の三反園は、脱原発路線を掲げて当選したのに当選後に原発容認派に鞍替えする大どんでん返しパフォーマンスまでやってのけて、胡散臭さ満点というか。」

愛原「そのアクの強い性質故に、【その他】という個性的な回答をあえて選んだという事だろう。ちなみに静岡県知事は【今は感染症対策に注力中】という理由で、鹿児島県知事は【社会全体での合意が大切】という理由でその他を選んだらしいが、両者とも基本的には賛成側ともコメントしている。」

逆沢「実質的には2人とも、【賛成】もしくは【どちらかといえば賛成】だけど、そのまま回答するのは芸が無いから、あえてひねって【その他】にしてみせたって感じか。個性的というか。無駄に回りくどいパフォーマンスというか。逃げ道を作っただけというか。」

鼎「そんな賛成派優位の空気の中で、あえて反対を明言した5県の知事は勇気があるよね。開戦に前向きな空気の中で、あえて反戦を唱える的な勇気を感じるというか。」

逆沢「ただの天邪鬼とか、利権がらみで反対というなら、軽蔑に値するけどね。」

愛原「彼らが反対理由としてあげているのは、宮崎県知事が【将来的な導入の検討は有意義だが、多くの調整事項がある】。島根県知事が【経済的負担について保護者の理解や社会システムとの調整が必要】。兵庫県知事が【コロナ対策と絡めるのは飛躍しすぎ】というものだな。結果的には、安倍総理や文科省が9月入学導入を断念した理由と全く同じである所が興味深い。どの知事も、9月入学制度そのものには賛成も反対も明言していないが、現実問題として超えないといけない課題が大きすぎて【今は無理】というスタンスであり、非常に地に足が付いているといえなくもない。」

鼎「島根県の知事さんに関しては、岩手・鳥取と並んで三大安全地帯県の一つなのに、なぜかパチンコ店相手に強硬措置を取ったりもしてたから、地に足が付いているというよりは、もしかしたら極端に臆病なリスク排除主義者なだけのような気もするけど。」

逆沢「最後の無回答の京都ってなんやねん?」

愛原「よく分からん。無回答だから、そもそも理由についても回答がない。何らかの不手際でアンケート自体が届かなかったのか、あるいは知事が自分の意思で回答しないと決めたのか?」

鼎「兵庫県の知事は、隣の吉村知事に振り回されて一時期不安な時期もあったけど、その後、防災のプロとしての本領を取り戻して、割と手堅い出口戦略案を出したりもしてたよね。」

逆沢「吉村知事の支持層を中心に、一部の有権者からの評判は今でもすこぶる悪いみたいだけどね。」

愛原「華が無いからな。実際には日和見主義者よりは、ずっと自己主張もして、目立ってもいるんだけど、派手な人気者でもある吉村知事と比較すると、どうしても対立陣営扱いになってしまうから、そういう意味で敵を作りやすくはある。老練ではあるのだが。」

逆沢「少数派の反対論者だから、悪目立ちするというのもあるだろうけどね。反対5知事の中には、部屋の奥で本を静かに読んでいるタイプとまでは言わないけど、聞かれたから空気も読まず反対に一票を入れたけど、仮に誰にも聞かれなかったら、きっと誰にも反対と明言する事も無かっただろうみたいなのもいそうだし。もしかしたら奈良県知事とかも。」

愛原「奈良県知事は、関西広域連合が結成されたときでも、全く空気を読まずに、一人不参加を決めた個性派だからな。維新系知事のように派手に目立つタイプではないが、口を開いたらまさかのノーで、人々を驚かせる存在というか。群れるのが嫌いなのか、空気に決して流されない性質なのかは分からないが、今回もその特性を遺憾なく発揮したというところだろう。反対した理由については記事に載ってなかったから、宮崎・島根・兵庫の知事らのようなもっともな理由があったのか、ただのアンチなのかは分からない。」

逆沢「奈良県知事は、コロナ問題に関しても、長い間全く記者会見すらしなかった事で、動かない知事として、逆にニュースに取り上げられたくらいだからねー。その結果、大阪のパチンコ客が奈良県に押し寄せるようになったとか言う声も出たりして。」

鼎「けどそれで、奈良県でコロナの状況が他よりも明らかに悪化した訳でも無いし、結果的には国や他の都道府県知事が大げさすぎただけかも知れないよね。」

逆沢「関西の知事は、面白い奴ばかりだな。あくまで平常運転であろうとした奈良県知事。逆に大阪で非常事態宣言が解除された際に、それに関して強い懸念を示して、大阪府民などが和歌山県域に入ってくる事を強く牽制した和歌山県知事。対応はお粗末なのになぜか人気者の大阪府知事。逆に手堅いのに評価されない兵庫県知事。アンケートにもただ一人無回答の京都府知事とか。」

愛原「関東の知事も、一人一人は個性的で面白い面々のようだけどな。特に小池・森田・一太あたりは、悪目立ちしすぎというか。俺が有権者なら絶対に投票しないけど、対岸の火事としてみる分には興味深い。」

鼎「けど関東を含めて、東の知事さんは、みんな空気を読む傾向が強そうだよね。そうでないと当選できない土地柄なのかも知れないけど。」

愛原「いずれにしろこの賛成・反対のバランスは、偶然にしてもよくできているとは思うんだ。無駄に声の大きな人達のグループ。それに釣られたり、忖度するグループ。日和見で様子を見るグループ。そんな中、あえて反対するグループ。そんな人達を斜めに見ながら、【俺は他の連中とはひと味違うぜ】と独特のパフォーマンスをして、その他にチェックしてみせるグループ。などなど。」

鼎「個人的には、独特のパフォーマンスをしてみせる層に興味がわくけど、ただ単にかき回すだけの人達なのか、本当に凡人とひと味違う優れた見識も持っているのかは、丁寧にふるい分けたいところだよね。」

逆沢「それを言ったら、少数派の反対論者も同じ事だけどね。ちゃんとした識見をもって諫止しているのか? 単に逆張りしてるだけなのか? それとも黒い利権などを守るために抵抗してるだけなのか?」

愛原「多数派も、実際には色々いる。が、その中でも一番目立つのは、【考えるよりも先に行動するタイプ】だろう。少なくとも【考えてから行動するタイプ】よりも、行動順位は早くなるから、空気を作る上でイニシアチブは握りやすい。」

逆沢「【考えるよりも先に行動するタイプ】が空気を作って、それに空気に流される者達がどんどん追従していく流れになっていくって事ね。」

愛原「迅速さが重要視される局面なら、その方が良い事も多いけどな。但し、その場合は、小池知事じゃ無いけど、素早い変節をできるのが条件になるだろう。考えずに行動した結果、それでも迅速さも含めて良い方に作用したなら結果オーライだが、いつもうまくいくとは限らない。故に裏目に出たと感じたなら、すぐに変節して折り返す器量も必要になるだろう。」

鼎「とするとその器量の部分が重要になるよね。自分一人なら変節しても誰にもとがめられないけど、集団の場合はそうはいかないから。」

愛原「変節するという事は、支持者からみれば裏切りになるし、敵対者からすれば格好の攻撃材料になるからな。」

鼎「鳩山由紀夫元総理ではないけど、政治家が間違いを認めて意見を翻すのは、特にリスクが大きいよね。以前からその人に反対の立場の者はこれ幸いとバッシングに走るだろうし。逆に支持者も、意見を翻されたら、裏切られたようで全く面白くないし。敵からも、味方からも、総攻撃を受けかねないというか。」

逆沢「三反園鹿児島県知事も、そんな感じね。脱原発が間違いかどうかはともかくとして、少なくとも三反園知事自身は何らかの理由でそう感じたから当選後に変節したんだろうし。でも変節されたら、脱原発路線だから三反園知事を支持して当選させた人達からすれば、裏切り行為以外の何者でも無いし。」

愛原「小池知事みたいな変節慣れした強者ならともかく、吉村知事みたいなのは、ちょっとはダメージあるかもな。変節するとイメージダウンしてしまう以上、今までの主張を押し通すしかない。しかし逆風の中で強行突破するのもしんどいから、しばらくは無かったことにしたがるような気もするな。」

逆沢「狸寝入りという奴ね。安倍総理にしろ、甘利にしろ、河井夫妻にしろ、佐川元国税庁長官にしろ、加計理事長にしろ、黒川前検事長にしろ、ほとぼりが冷めるまでダンマリを決め込む。できるだけ都合の悪い話題からは逃げ続ける。変節もできない。間違いも認められない。しかし堂々と自己正当化できる状況にもない以上、狸寝入りしてやり過ごすしか無いと。」

愛原「まぁ狸寝入りでも何でも、それによって結果的に間違いが改められたなら、まだ救いはあるけどな。【左の道を進んだけど、行き止まりに当たった。にもかかわらず草むらをかき分けて、崖をよじ登って、さらに道の無い道を無理矢理突き進むことにした】なんてよりも、余程マシかも知れない。」

鼎「左の道を突き進んで行き止まりに当たったなら、あえてそれを咎めずに、みんな知らんぷりで引き返すのも、一つの方法って事かな?」

愛原「信頼関係のあるパーティーなら、景気のいい悪態なり、フォローの一つでもかましてやれば、より気持ちよく引き返せるだろうけどな。【間違いは誰にもある】の精神で、笑って許せれば、それに越した話はない。」

逆沢「けど政治の世界みたいに、笑って許せない場合も、世の中には多いからねー。たとえば左の道を行くと決めた層が、右の道を行くべきだと主張した反対派を散々罵ったりしたら、とても笑って許せたりはしないだろうし。」

愛原「これはお互いにとって不幸だ。左の道を進むべきと主張した陣営としたら、本当なら間違いを認めて素直に引き返したいけど、以前に右の道を行くべきと主張した層を散々罵ってたりすると、どうしてもバツが悪くなるからな。」

逆沢「突然、責任の押し付け合いが始まったり、反対派の粛清が始まったりするわけね。」

鼎「間違った主張をした側が内ゲバでつぶしあいをするくらいは勝手だけど、反対派の粛清というのは、ひどすぎると思うけど。戦況の悪化に伴って、開戦派の人達が難癖つけて反戦主義者を次々処罰するようなものだから。」

愛原「ただ、そういうのは歴史的にも珍しくないからな。自分の意見を押し通せて、なおかつ上手くいったなら、自分の意見に反対した者のメンツが潰れるだけだから、反対者を笑って許す余裕もできやすい。しかし逆に自分の意見を押し通したものの、最悪の結果に至った場合は、自分のメンツが丸つぶれになって責任問題にもなりかねないから、自分に責任を問うであろう反対者を粛正しようという流れに、どうしてもなりやすい。少なくとも自分の意見を押し通せた程度には、政治力・権力・多数決等での優位がある訳だから、その力をもって無理矢理反対者を押しつぶす事も不可能では無いからな。」

逆沢「そこが怖いのよねー。少数派は、自分の意見が正しくとも間違っていても、どっちにしろ身の危険にさらされる。間違っていれば、それを理由にさげすまれる。正しければ、感謝されるわけではなく、逆に強い憎悪と警戒の対象となる可能性がある。」

鼎「だから、かな? 日和見派は、とにかく空気を読んで、優勢な方に付きたがる。あるいは中立を装う。どっちが論理的に正しいか?というのではなく、どっちに付いた方が身の安全を確保しやすいか?という視点で、物事を考えるから。」

愛原「ただ、空気を読むというのは、意外と簡単では無いけどな。たとえば先の9月入学の知事のアンケート結果についてもそうだが、空気というのは常に一定ではない。当初は、9月入学派が圧倒的に優勢でも、色々検証して、実際に導入するには、あまりにもハードルが高いとなったなら、現場レベルの方から異論がどんどん広がってくる事もある。小池知事みたいな政治遊泳の達人なら、しれっと豹変する事もできるんだろうけど、空気を読める人間と、空気に流されるだけの人間は、似てるようで全然中身が違うからな。」

逆沢「自分自身は、器用に空気を読んでるつもりでも、実は単に空気に流されているだけの場合もある。器用に立ち回っているように見えて、実は誰かに踊らされているような人間は、気がついたらハシゴを外されてる可能性も十分にあるって事ね。」

鼎「小池知事は、ハシゴまで用意して、多くの知事を高所に呼び寄せて扇動したけど、自分自身はこっそりハシゴから先に降りていって、ついでにハシゴも持ち去ってしまったとしたら、なかなかのタヌキだよね。【緑のたぬき】という異名も伊達じゃないというか。」

愛原「日和見派でも、限りなく中立に近いスタンスなら、無傷でいる事も十分可能だろうけどな。一番まずいのは、最初はそこまで前線にいなかったのに、空気を読みすぎてというか、すっかり空気に染まって、いつの間にか最前線で旗を振ってるようなタイプだろう。」

逆沢「一部の自粛警察のようなタイプね。空気に染まって、いつの間にか最前線で自粛警察を演じて、挙げ句の果てに逮捕されるみたいな。」

愛原「こういうタイプは、一番困る。【左に行くべき】と考えていたグループの中核メンバーも、内心では【間違ってたら引き返したらそれで済む事】程度に軽くとらえていたのに、一部の先鋭化した連中が、【右に行くべき】と主張する連中を散々罵倒し、今更前言撤回できない雰囲気にまで持っていったりもするからだ。」

逆沢「忖度しすぎるタイプというか、ゴマスリタイプに、割といそうね。空気を読んで迎合するだけに飽き足らず、その場の空気で優勢な方に徹底的にゴマをする。そして空気的に劣勢な側を徹底して攻撃し、この機にマウントしようとももくろむ。そんな感じの。」

愛原「こうなると悲惨だな。【左に行くべき】と主張する側も、【右に行くべき】と主張する側も、内心では己の主張が100%正しいとまでは思ってないし、間違ったら引き返したらそれでいいと軽く考えていたにも関わらず、どちらかの陣営に媚びを売りすぎた人間、あるいは信者化してしまった人間が、先鋭化して、いたずらに対立を深めて後に引けない雰囲気を作ってしまうと。」

鼎「そういう人間をたしなめる人が必要だよね。といっても対立陣営の人間がたしなめても、火に油を注ぐだけだから、自分の陣営にいる者がしっかりたしなめるしかないだろうけど。」

愛原「確証がなく、また引き返せる案件に関しては、いつでも引き返せるように余裕を持った態度を堅持するべきだろうな。場合によっては、【相手に貸しを作る】ではないが、自分の提案を引っ込めてしまうのも一つの手だ。たとえば自分は内心で右だろうと思っても、空気的に左が優勢だと思ったら、意地を張って右を主張し続けるのではなく、あっさりと左行きを容認すればいい。結果的に左行きが正しくても、早く譲った事で自身への傷は浅く済むし、かつチームとしては正しい選択を選べたことで大万歳。逆に左行きが間違っていたとしても、左行きを最初から主張していた連中と仲がこじれていなければ、方針転換を提案するのは比較的容易だろうからな。」

鼎「いがみ合うことで発生するリスクを考えたら、さっさと譲歩した方がチームの雰囲気も悪くせずに済むし、決断と行動が早く済む分、時間ロスも少なくなるし、判断が間違っていた際の方針転換もいがみ合ってたケースよりも容易だろうという訳だよね。」

逆沢「ただ譲歩してはいけない場合もあるけどね。たとえば国家として某国に宣戦布告するなんて決断は、一度してしまうと後には引けなくなるから、その場の空気に絶対に流されてはいけないというか。」

愛原「一度決断してしまうと、方針撤回が困難なケースに関しては、絶対に後悔しないレベルで徹底的に熟慮し、拙速だけは避けなくてはならない。大半のモブは空気に流されて判断・行動したがるだろうが、そんなものに呑まれてはいけない。必要とあらば、全力で阻止する覚悟も必要となるだろう。」

鼎「けど全力で阻止したにも関わらず、押し切られてしまう事もあるけど、この場合はどうすればいいのかな?」

愛原「しぶしぶでも良い結果が出るよう、協力していかざるを得ないだろうな。勝算薄い戦争と分かっていても、できるだけ勝率をあげるよう協力していくしか無いようなものだ。あるいは同じ負けるにしても、できるだけダメージを減らした状態での敗戦に持っていくか。ソフトランディングという奴だな。」

鼎「けど勝率をあげるように努力するのでもなく、敗戦のダメージを下げるのでもなく、ヤケクソになって、無謀な戦いばかりを味方が繰り返すようになったら・・・。」

愛原「穏便に説得して、軌道修正できれば上策だが、そんな事が可能ならとっくにそうしてるだろうから、この案は実質却下だな。とするとクーデター起こすか、外部と協力(場合によっては敵と内通)してでも、そんな味方の執行部を潰してしまえれば中策。もう組織の立て直しは不可能と割り切って、自分の保身だけに専念するのが下策というところになりそうだな。ヤケクソになるレベルまで腐敗している状態だと、かつて反対していた事を理由に処罰されてもおかしくないし、狂った味方に殺されるくらいなら、自分の身だけでも守った方が余程マシかもしれんからな。狂った味方に殉じるのも美学とするなら、それも一興だが。」

鼎「集団ヒステリーをテーマにした時にも触れたけど、空気に流されるだけの集団は、無思慮、無謬、攻撃的、他罰的な状態に陥って狂いやすいから、そういう人達に押し切られないように、初動の段階で何とか抑える努力が必要ってなりそうだよね。」

愛原「空気で流されている時点で、既にヒステリー特有の傾向も発生しているだろうからな。無思慮だから空気に流される。そしてそんな無思慮な判断を疑わなくもなる。そしてそんな無思慮な自分に対して、論理的に異論を挟む者が現れると、まともに反論もできなくなるから、余計に腹が立つ。【全体の和】だの、【空気読め】だの、あるいは【多数決で決定だ】みたいな非論理的な論法で、無理矢理少数派の異論を力尽く(or数の暴力)で押さえつけようとしてしまう。そして攻撃性と他罰性を、異論を挟む少数派に如何なく発揮し、二度と関係修復も方針転換もできないような深い溝まで掘ってしまう。」

逆沢「多数決って手段はいかにも民主的だけど、空気を読んだり、空気に流されるだけの人が多い場合は、むしろ有害な気すらしてきたわ。」

愛原「それは東京都知事選挙などが行われる度に、毎回感じる。東京都知事選挙では10人以上、場合によっては20人以上の候補者が乱立する事も珍しくないが、メディアによって大半の候補者は泡沫候補として切り捨てられ、その公約や理念をほとんど広報されることもなく埋没させられる。テレビ局などが作った空気によって、事実上2.3人の候補者による争いに最初から収束されてしまう。そして有権者は、肩書きや、その候補者が醸し出す空気を基準に、何となく信用できそうな人を雰囲気で選んでしまう。」

逆沢「部屋の隅で静かに本を読んでいるような候補者なら埋もれても仕方ないけど、勝手に泡沫候補のレッテル貼られて、無理矢理、視界に決して入らないような部屋の隅に追い立てられて、挙手しても発言する機会も与えられず、公開討論の場にも呼ばれもせず、そのまま埋没してしまうとしたら、あまりにも悲しすぎるわね。」

愛原「今回のコロナ騒動は、各知事の思想や手腕を分析する分には大変に面白かったのだが、東京や大阪の知事ばかり目立ったのは、やはり不愉快だったな。俺は大半の知事は取るに足らないモブばかりと思ったが、色々眺めてみると良きにしろ悪きにしろ、意外と個性を発揮している知事さんは多くいて、こういう人が埋もれているのはもったいないと感じたりもしたのだが。」

逆沢「一太知事あたりは、目立たなくて逆に救われた気もするけどね。」

鼎「東京キー局が東京びいきなのはいつもの事として、それ以外で比較的目立ったのが大阪と北海道の知事というあたり、若手イケメン枠みたいなものもあるのかな? なんか小泉進次郞ブームとかぶるものがあるよね。」

逆沢「小泉進次郞も、マスコミが作り上げた空気で、神聖化されてただけじゃん。テレビ局とタッグを組んだら、それなりに発進力もあるけど、全然中身はないというか。」

愛原「政治の世界でイケメン枠って、それ自体が怖いわ。顔で政治の有能無能を決めんじゃねえよ。」

逆沢「でも芸能人枠とかもありそうじゃん。東国原某が宮崎県知事だった時も、そんな感じだったし。そもそもテレビ局は、政治ができるできないで、ピックアップする政治家を選んでないというか。」

鼎「けど東国原さん本人は宮崎県知事だった当時、テレビ局にすごく持ち上げられてたせいか、自民党から出馬要請があった際に【私が次期総裁候補として、自民党さんはお戦いになるご覚悟はあるのか?】と問いただすなど、自分を自民党総裁(≒総理大臣)にしてくれるなら、自民党入りしてやってもいいぞという姿勢を堂々とみせたりもしてたよね。やっぱりテレビで持ち上げられると、自分はすごく有能で偉いみたいな空気になっちゃうのかな? 吉村知事も、同様に持ち上げられて、まんざらでも無さそうなコメントもしてるけど。」

逆沢「本人が偉いと勘違いするだけなら可愛いもんだけど、小泉進次郞に対する世論の反応見てると、視聴者(=有権者)自身も、【あれだけテレビで持ち上げられているんだから、きっと立派な奴に違いない】と錯覚してそうだけどね。ある意味、テレビ局が世論すら操っている。少なくともテレビ局が泡沫候補と決めて取材対象から外した候補者が、トランプ大統領みたいに成り上がる事は決して無いし。逆にテレビで賞賛され続けたら、実績が無くともすぐに未来の総理大臣候補くらいまでは持ち上げられる。」

愛原「マスコミが第4権力とは、よく言ったものだな。まぁ立法・行政・司法が、ある意味談合している現状において、報道機関がそれらに対峙できる第4権力となれるなら、それ自体は悪い話ではない。しかしそれは対峙しているのが条件で、報道機関までが政府サイドとグルになってたり、プロレスごっこしてるようなら、そんな報道機関は直ちに潰されるべきだろう。」

鼎「けど日本のマスコミは、記者クラブ制度が未だに存続しているせいもあって、報道機関同士で監視し合ったり、論争する事もないし、行政や警察・司法などとの癒着もすごいよね。報道内容もだから全部横並び。この局は、パチンコ叩きには批判的とか、一斉休校には批判的みたいな、独自性も全く無い。そして自分達がいかにも中立・公正・正義であるような視点での報道もすごすぎるというか。」

愛原「報道機関は、政府と対峙するポジション。つまり政府が検察官役なら、マスコミは弁護士役のスタンスくらいでちょうどいい。裁判官役は国民が務めるから。今はテレビ局のコメンテーターらが裁判官気取りでジャッジしまくってるし、空気に流される国民も、そんなマスコミが垂れ流すジャッジを真に受けたり、あるいは感情的に反発していたりもするが。そもそもマスコミが裁判官を気取るから、国民が【裁判官(マスコミ)がそうジャッジしたのなら、そうなんだろう】とか【この裁判官(マスコミ)は狂ってる】みたいな感情論になって、おかしな事になる。検察官は被疑者を公正に糾弾し、弁護士が被疑者を公正に擁護し、その上で裁判官が両者の言い分を聞いて判断するように、本来、マスコミは政府を批判する立場で公正に報道すべきなのだ。政府が政府に都合のいい発表しかしないのは当たり前なのに、それに対峙できる役割を報道機関が引き受けないなら、それは検察官の言い分だけ聞いて、判決するようなおかしな状態にしかならないわけだから。」

逆沢「ただマスコミが弁護士の役割を引き受けたら、国民は裁判官役として、責任感をもって自分の頭でジャッジしなければならなくなるけどね。みんなそれが嫌だから、裁判官役を報道機関に押しつけてるだけのような気もするし。国民はあくまで、警察等(政府)の発表と裁判所(マスコミ)の判決だけ聞いて、無責任に納得したり、批判してるだけの気楽な立場を望んでいるというか。だからマスコミが【小泉進次郞は日本の希望】と持ち上げれば、それで納得するか、批判するくらいはするだろうけど、その流れ自体を否定まではしないというか。もうマスコミが判決を出してしまってるから。マスコミ自体が、将来判決をひっくり返したら別だけど。」

愛原「検察は検察で、弁護士は弁護士でスタンスがあるのは当たり前なんだから、彼らに裁判官的な中立を求めてもお門違いだし、それを国民が理解した上で、報道機関がしっかりと政府の矛盾や詭弁を指摘して、批判できる立場を堅持できれば最善なんだけどな。なぜなら一般国民には、情報収集力がなく(役所や議員等に適切な情報公開を要求したり、分析するノウハウも時間的余裕も予算もないため)、単独では正しくジャッジできるだけの資料も情報も持ち合わせていないから。」

鼎「そう考えると、政府とメディアの癒着なんて悪夢でしかないよね。マフィアと警察が裏でつながってるようなものだから。」

逆沢「けど今の政府は、電通や吉本興業にも、100億単位の金を渡したりもしてるようだけどね。完全にズブズブというか。」

愛原「だから大衆は、空気に流されるのではなく、自分の頭で考える必要がある。政府と報道機関の言い分を比較して、自分でジャッジする。もしも政府の言い分と報道機関、たとえば田崎史郎の言い分が同じベクトルなら、こりゃあ裏で癒着してるなと考えて、余程警戒して飲み込まれないような位置で臨む。それくらいでいいと思う。」

鼎「でも、自分を信じすぎないのも大事だよね。むしろ人間は間違えて当たり前というスタンスで、ちょうどいいというか。」

愛原「信じすぎると、間違えたときに方針転換しにくくなるからな。いつでも方針転換できるように、予防線を張っておくくらいの方がむしろ安心だ。まぁ自分一人でいるなら、方針転換しても誰も咎めないので好きに振る舞えばいいが、周りに人がいると方針転換しずらくなる場合があるから。逆に自分の無謬性をアピールしすぎたり、対立陣営を激しく侮辱したりすると、自ら退路を塞ぐことにもなりかねないので、引き返せる余裕がある限りは、譲歩しても退路だけは確保する精神の方が無難だ。」

逆沢「でも周りの人間が、勝手に退路を断った上で盲進したり、引き返せない道を突き進もうとしちゃう事もあるだろうけどね。」

愛原「体を張って止められそうなら、できるだけ止める。それが無理なら、泥船から逃げられそうなら、自分だけでも逃げろとしか言えんな。」

鼎「自分の頭だけでは判断できない時もあるよね。そんな時は、クイズ・ミリオネアのオーディエンスじゃないけど、つい多数派を信じたくなるというか、空気に流されたくなる時もあるだろうけど。」

愛原「多数決自体が悪い訳じゃない。誰かが同調圧力をかけてから意見を求めても、その場合は期待できる効果が得られないだけの話だ。同調圧力を発生させるような声の大きな人間に尋ねるのは後回しにするというか、そんな人間の影響が混じらない空間で、一人一人、色んな者の意見を聞くのなら、多数決、オーディエンスという選択肢も必ずしも悪くない。」

逆沢「クイズ・ミリオネアといえば、オーディエンスという救済案の他に、フィフティフィフティというライフラインと、テレフォンというライフラインもあったわね。」

愛原「テレフォンというか、信頼できる人間にアドバイスを求めるというのも、有効に使えれば効果絶大だな。たとえば9月入学問題に関しては、総理でもマスコミ関係者でも世論でもなく、現場に最も近いところにいる学校職員や、受験を間近に控えている学生らにテレフォンすれば、最も現実的な回答を得られる可能性が高そうだ。現場を知らず、空想で理想論を唱える人達よりも、ある意味、ずっと事情をよく理解できている人達だからな。」

鼎「9月入学案に関しては、ほぼ同時期に全国市長会がアンケートをとってみたら、なんと8割が反対だったそうだよね。知事の間では明らかに賛成寄りだったのに、より現場に近い市長側では圧倒的に反対優位で、完全にねじれてしまってるというか。」

愛原「残念ながら少なからずの知事は、現場を知らない裸の王様状態だったのかも知れんな。元々、考える前に行動する吉村知事みたいなのはともかく、それに安易に追従した知事も多く出たのは、少し残念かも知れない。我々一般大衆の立場なら、願望をそのまま口に出してもいいが、知事ランクの者が実務を無視して発言すると、そのしわ寄せが全部現場にかぶさってしまうからな。」

逆沢「実務を無視というと、定額給付金やアベノマスクの件も、みんなそんな感じね。発案者が現場を無視して、理想だけで事を進めるから、現場は大混乱。予定日もオーバーしまくるわ。アベノマスクに関しては、不良品も出回るわ。定額給付金の件にしても、政府がマイナンバーとからめるから、チェック作業が何倍になったりしてると言うし。」

鼎「マイナンバーカードで申請する場合は、暗証番号とか、超えなくてはならないハードルがいくつもあって、そこで窓口が混乱したりもしたようだし。ちゃんと入力したつもりでも、確認困難だから、何度も同じ入力を繰り返した人とか、郵送と重複申請した人も多く出たらしいけど、重複申請の備えがなかったから、二重支給を避ける為に、余分にチェックする必要も生じたとか。マイナンバーのサーバーがダウンしたというトラブルもあったよね。その結果、政府はマイナンバーでの申請を薦めてるのに、自治体はなるべく郵送での申請をするようにお願いするような矛盾が発生したりとか。50以上の自治体が、マイナンバーでの申請自体を、公式に受付停止したとも言われているし。」

愛原「マイナンバーカードの保有者自体、2割もいないのに、それでもサーバーがダウンしたらおかしいだろ。仮に国民全員がマイナンバーカードを持つようになったら、サーバーが常時ダウンして、通信不能になるんじゃねえのか?」

鼎「そんな訳分からない悲惨な状態に対抗するために、加古川市なんかは、独自のオンライン申請システムをやってるらしいよね。マイナンバーカードなどが無くても、手軽にオンライン申請ができるという画期的システムというか。行政側の事務負担も少なく、本来の5分の1の時間で受付事務を完了できるスグレモノらしいよ。」

逆沢「それ、スゴいな。日本政府も、訳の分からん天下り法人とかに事務委託するくらいなら、加古川市に知恵を借りた方が良かったんじゃね?」

愛原「空気とノリで適当な事を決めるのではなく、現場の賢人に耳を傾けろって感じだな。今からでも遅くはないから方針転換して・・・って、さすがにアベノマスクや定額給付金に関しては、遅すぎるか?」

逆沢「うん。さすがにもう手遅れ。でも10兆円の予備費とか、Go Toキャンペーンとか、電通委託問題とか、そういうのに関しては、方針転換できる時間的余裕はあると思うけど。というか手遅れになる前に、急いで方針転換してもらわないと困る。」

鼎「10兆円の予備費計上に関して、与党は【さまざまな事態に柔軟に対応するため】とか【大胆かつ強力な有事における予備費】とか、安倍総理に至っては【臨機応変に対応することが必要だ】からという根拠で、それを正当化してたけど、私は銀英伝のアムリッツァ戦役におけるフォーク准将の演説を聴いてるみたいで、すごく怖くなったよ。」

逆沢「具体的な使い道には一切言及せず、高度な柔軟性を維持する為に予算を多めに確保したってか。具体的な戦略・戦術も何も無いまま、高度な柔軟性をもって大兵力を動員すれば何とかなると考えた、当時のフォーク准将とダブるといえば、まさにそんな感じかねー。とすると行き当たりばったりの用兵で大兵力を思いっきり損耗した同盟軍のように、日本政府も行き当たりばったりで10兆円もの大予算を損耗して、思いっきりドブに捨てるだけになるのかねー? 過去の東日本大震災の復興予算でも、沖縄とか訳の分からない地域のナントカ事業費で消えたみたいな感じで。」

愛原「不謹慎ながら、10兆円と書かれた大宇宙艦隊が、次々爆破される光景を思い浮かべて笑ってしまったわ。」

鼎「それでも【何もやらないよりはマシだ】とか、反対するだけの野党を批判する声も、聞かなくは無いけど。」

愛原「以前、去年の11月10日のたわごとでプロスペクト理論について触れたが、出来の悪い案をやるくらいなら、何もしない方がはるかにマシなんだけどな。マイナスにするよりは、ゼロの方がマシというか。プロスペクト理論の心理で、人は不利な状況に置かれると、【何もしない】よりは、分が悪くても改善される可能性に賭けたがるというのはあるのだが、それこそが多くの場合、地獄への片道切符になる。ヤンキーに恥ずかしい写真を撮られたからと言って、その恥ずかしい写真を返してもらえる可能性に賭けて、言いなりになってたら、もっとひどい写真を撮られるだけになるように、損切りしてでもこれ以上のマイナスを避けなくてはならない局面は多い。」

逆沢「原監督のスキャンダルをもみ消すために、反社会勢力に1億円貢いでも、悪い奴はそれで引き下がるのではなく、また時間をおいてさらに追加のカネを要求してくるようなものってか。」

愛原「何もしないとヤバいという気持ちになるのは、分かる。無能政府と罵られない為にも、何らかの経済政策もしたいのだろう。しかし、だからといって高度の柔軟性だか、臨機応変だか知らんけど、行き当たりばったりの戦いをやられては困る。銀英伝の同盟政府は、選挙対策というこざかしい目的の為に、しなくともいい行き当たりばったりの戦役を起こしてあげく、後の亡国につながる未曾有の惨敗を喫したが、安倍政権も似たような事をやろうとしてるみたいで、非常に暗澹とした気持ちになる。」

鼎「前広に検討すると言いながら、最終的に9月入学案を断念したときのように、こういう場面こそ、臨機応変に方針転換して欲しいよね。」

愛原「こちらを不当に侮辱するような真似をしたら、さすがに笑って方針転換を受け入れる事はできなくなるが、そうでなければ方針転換に対して、一切責めるつもりはないからな。9月入学案に関しても、安倍総理をそれで非難する気は全くないし。吉村くらいになると、他の過去の色んな発言なども相まって、さすがにそのままでは受け容れがたいけど。」

逆沢「お前みたいな者がいるから、方針転換したくても方針転換できなくなって、結局、そのまま突っ走るか、敵対者粛正路線で゜開き直る奴らが、出るような気もいるけどねー。」

鼎「相手に許す心があってこそ、反省しよう、謝罪しよう、間違いを認めようという気にもなりやすいけど、そうでなければ、じゃあ開き直っちゃおうと考える人も、どうしてもでちゃうよね。こちらが出した条件で示談に応じてくれるなら形だけでも頭くらい下げてやらなくもないが、そうでないなら徹底的に無罪を主張して争ってやるみたいな人も多いから。」

愛原「【責任は私にある】くらいは認めてもいいが、【責任は私が取る】気はさらさらないようなものか。謝罪してもノーペナルティーで、かつ潔くカッコいい奴と讃えてくれるなら喜んで頭も下げてやるが、謝罪したら非を認めたことになってバッシングもされるというなら、絶対に謝罪なんかしないし、知らぬ存ぜぬで逃げ切ってやるみたいな心理だな。だとしたら、そんな奴を許したいとは、俺は全く思わない。全体のことを考えたら、それでも過去を水に流して許してでも、方針転換させた方が良い場合もあるが、多分、内心でのわだかまりは残るだろうな。」

逆沢「つくづく、人間は面倒くさい生き物だと感じるわ。くだらんメンツにとらわれて、許す許さないなんて次元で争うから、柔軟に方針転換もできなくなるとすれば。」

愛原「そうだな。今の所、理想論。もしくは努力目標にしかならないが、せめてこちらからは、相手の顔を無闇に潰すような真似はしないよう配慮したい。相手を無駄に怒らせて、自分の退路を自分で断つような真似だけはしたくないからな。自分が間違っている事も多い。そして自分が間違えた場合に備えて、退路だけは確保しておくというか。そして相手が間違えた際には、気持ちよく迅速に方針転換してもらえるように、工夫と配慮もできればいいなとは思う。自分が方針転換したいとき、相手に方針転換してもらいたいときに、無駄ないがみ合いが発生するのは、誰にとっても不幸だからな。」















過去のたわごと 
 2020年     5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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