愛原様のたわごと(20年7月19日)
愛原「今までのテイストと少し変えて、今回はかなり物騒な話。今回のテーマは【安楽死】。」
逆沢「これはまた、物騒というよりも、ずっしりと重すぎるテーマをぶち込んできたわねー。」
鼎「安楽死というと、死を望む人たちにしてあげる最期の救いみたいなイメージがあるけど、宗教によっては自殺自体を禁じている所もあるほど、倫理的にもすごく難しいテーマだよね。」
逆沢「触れなきゃいいのに、って思うくらい、取り扱いの難しいテーマだと思うわ。正直。」
愛原「まぁ漫画の世界では、キン肉マンや男塾みたいに、簡単に生き返るような世界観の作品もあるし、最近はやりの異世界転生ものに至っては、死後の新たな人生をテーマにした作品ジャンルだから、死ぬ事自体がある意味希望にもなり得るんだろうけど・・・。ただ現実世界における死は、生き返る可能性は基本0%である上に転生できる保障もなく、死に至る過程で苦痛を伴うケースも多い。また自分が死ぬのも怖いが、大切な人が死ぬのも非常につらい。自分の死であれ、他人の死であれ、死というもの自体ができれば避けたいものでありながら、遅かれ早かれいずれ必ず訪れる悲しいものともいえる。今回はこのリアルな死を中心に、安楽死。その中でもあえて死を望む人たちにスポットを当ててみようと思う。テーマがテーマだけに、ちょっとだけ真剣にな。」
逆沢「お前が真剣にとかいうと、かえって不謹慎な展開になりそうで怖いわ。」
愛原「宗教によっては議論の対象にするだけでタブーになるようなネタだから、誰かにとって極めて不謹慎な話に流れになるのは仕方ない。しかし安楽死問題などに関しては、思考停止して見て見ぬふりして良いような軽すぎるテーマでもないと、常々思ってきたからな。重すぎるテーマであり、故に逃げたくなるようなテーマでもあるが、実際には重すぎるが故に、絶対に逃げてはいけないテーマでもあると思うし。」
鼎「ただ、大抵の人は、そもそも死にたいと思わないし、(大切な人であるほど)他人にも死んで欲しくもない側の人たちだよね。安楽死の需要自体ないというか。」
愛原「ごもっとも。人は本来、生まれながらにして生きる気力を十分にもっているものだからな。そして親しい人にも、同様に生きる気力をもって、一日でも長く生き抜いて欲しいと願っている。逆にムカつく他人に対しては【死ねばいいのに】と思う事もあるが、そいつはそいつで【憎まれっ子、世にはばかる】じゃないが、やはりしぶとく生き続けようとするだろう。自分も他人も、大抵は生き汚くとも生き抜こうとするのが通常なのだ。しかし、この生きる気力というのは、何かのきっかけで突然衰えたり、失われるものでもある。まずはそうなる理由についてから、考えてみたい。」
逆沢「生きる気力が衰えたり、失われる理由ってか。もっと分かりやすく言えば、死にたくなる理由。自殺したくなる理由。みたいな。」
愛原「まぁ、そんな感じにもなるかな? 大抵の人は生き汚くとも生き続けようとしたがるものだが、まれにそういう心境になる者も存在するからな。」
鼎「一番多そうなのは、生きる希望が失われる事のような気がするよ。生きがいの喪失というか。」
逆沢「生きがいも何も、ただ惰性で生きてるだけの人間も多いだろ?」
鼎「惰性だけで生きられる人もいっぱいいるけど、世の中にはそうでない人もいるんだよ。特に人生経験の少ない若い人ほど、受験に失敗したとか、失恋したとか、イジメを受けているとか、そんな理由でも十分絶望を感じられるというか、ノイローゼ状態にもなってしまいやすいというか。」
愛原「別に若い人だけに限らず、大きな挫折を味わうと、そういうノイローゼ状態になりやすいというのはあるだろうな。職場で四面楚歌状態に追い詰められたり。莫大な借金を背負う羽目になったり。テレビやネットで大バッシングされたり。親とか子とか、配偶者とか恋人とか、大切な人が亡くなったりしても、絶望で頭が真っ白になって生きる気力を失う要因になり得るだろう。」
逆沢「いずれにしろ言えるのは、挫折して死にたくなったというよりは、ノイローゼになるような精神状態に追い込まれたから死にたくなっただけの気もするけどね。要するに精神障害というか。だとすると、必要なのは安楽死の制度作りではなくて、精神障害を治療する医療体制作りの方だと思うけど。」
愛原「そう言われると、全く同感としか言えんな・・・。」
逆沢「せっかくだけど、今回のテーマはミスチョイスな気もするわ。死にたくなった人に対してどうするか?と問われたら、安楽死を薦めるのではなく、カウンセリングなり、治療なりを薦めるのが正解だと思うし。というか、そういうような世の中にしてしかないと駄目だと思うわ。」
鼎「ネットのバッシングとか、学校のイジメとかは、治療やカウンセリングではなく、その人をノイローゼ状態にまで追い込んだ加害者を罰する方向で対処しないと、根本的な解決にはならないと思うよ。今の日本は、ネットで汚いカキコミを繰り返すような人をちゃんと罰する仕組みも、学校でのイジメを犯罪としてちゃんと取り締まる態勢も、全然ないから、ノイローゼになって精神を病んだり、自殺してしまう人が後を断たないだけのような気もするし。」
逆沢「ノイローゼになった人自身に自己解決能力なんかあるはずないから、社会がノイローゼになった人をいち早く保護できるシステムに変えていかないと駄目だと思うわ。ネットで激しいバッシングが起きたなら、バッシングをしている集団を第三者の通報によって直ちに駆逐・逮捕できる仕組み作りとか。学校でイジメが発生したなら、無関係の第三者の生徒がいち早く外部にそれを告発しやすい仕組み作りとか。」
鼎「ノイローゼ対策で必要なのは、まず第一にノイローゼになりそうな要因を事前に排除すること。特に悪意ある他人によるノイローゼの誘発は、刑罰を施しても絶対に防がないと駄目だよね。次に不幸にもノイローゼになってしまった人を、できるだけ速やかに発見すること。でないと誰にも気づかれないまま、自殺してしまう可能性が出て来るから。そして幸福にもノイローゼになった事を見つけてもらえたならば、それを医療やカウンセリングなどの力で元の健常な精神状態に戻す仕組みも充実させたいところだよね。」
逆沢「発見する仕組みと、治療する仕組みに関しては、社会全体の経済力とか人的余裕もからんでくるから限度もあるけど、悪意をもってノイローゼに追い込むような人間は、どの道排除しないと無限大に社会に害悪しか与えないから、ここだけは最優先で取り組みたいわね。」
愛原「精神を病む形で、生きる気力を失ったケースならば、お前らのいうそういった解決方法がおそらくベストなんだろう。しかし生きる気力を失う要因は、それだけではないぞ。たとえば精神ではなく肉体に起因するケースもある。」
鼎「精神の病は、若い人や挫折経験に乏しい人に比較的多く見られそうな傾向っぽいけど、肉体に起因するものは、逆に高齢になるほど、リスクが高まりそうだよね。」
愛原「年を取るごとに、色んな病気になるリスクが高まるからな。怪我のリスクも高くなる。そういうのが重なっていくと、やがて歩行すら困難になったり、満足に食事も取れなくなったり、会話や意思疎通も困難になったり、慢性的な痛みや苦痛と共生する生活を余儀なくされるようにもなっていく。」
逆沢「定期的な点滴がないと生命維持もできなくなったり。階段も登れないから、もう自宅でも生活できなくなって養護施設任せになったり。高齢になるほど、色んな形で不自由な生活を余儀なくされる人達もどうしても増えてくるわね。」
愛原「こういった肉体の衰えに伴う不自由とつらさは、経験者もしくはその介護者でないとなかなか理解しにくい。」
鼎「けど介護する方も、される方も、本当に大変だよね。特に老老介護とかになると、介護疲れによる殺人が起きてもおかしくない程につらいものがあるというか。」
逆沢「老老介護もつらいけど、若い人でも介護はかなりつらいわ。労働面でも経済面でも。」
愛原「ウチのようなサイトを覗くような世代に介護される側の人間はほとんどいないと思うが、介護される側もその心労や負担はかなりのものになる。別に要介護のような状態でなくとも、若い頃のような体の動きはまずできない。思考の衰えも、どうしても自覚せざるを得なくなる。高齢者になるほど、振り込み詐欺のようなものに引っかかりやすくもなるが、これも正直、仕方が無い部分もある。見た目は健康であったとしても、本人や家族が思っている以上に、やはり思考能力や判断能力の衰えは深刻なのだ。」
逆沢「ただ、そういった高齢者自身が、自ら死を望むケースは稀だと思うけど。どっちかというと、介護する側の人が殺したいとまではいかなくとも、早く死んで欲しいと思う方が何倍も多そうというか。」
鼎「けど財政問題に敏感な人なら、姥捨て山的発想で、そういった高齢者に対する福祉を制限したいと考える人達も多そうな気もするよ。あるいは相模原障害者殺傷事件の容疑者みたいな感じの、選別主義者も。」
愛原「早い話が、【役に立たない人間は死ね】論者だな。何を基準に、役に立つ立たないを分けるのかは知らんが。」
逆沢「その人を維持するのに必要な経費が、その人が生産する富よりもずっと上回るようなら、そんな人間は生かしておく必要は無いって発想なんじゃないの?」
愛原「何とも怖い発想だな。」
逆沢「けど現実問題として、チューブにつながれているから、かろうじて生きていられるというか、生きているだけで会話もできない、歩行もできない、みたいな人を無理矢理生かし続けるような社会が健全とも思えないけどね。もちろん社会にそれだけのリソースがあるならいいけど、実際には限られた労働力や資金を、そこに注力できる余裕もないケースも多いし。」
鼎「医療費も馬鹿にならないし、実際に家族がそれで困窮したりする例もあるよね。」
逆沢「そりゃあ、働かず介護に専念していても、医療費と介護費と介護従事者の生活費の全てを国が全額面倒見てくれるなら、それでもいいけど、そうでなければ、家計にも重大な影響を与えてしまうからねー。」
愛原「今回のテーマは、安楽死であって、殺しではないので、介護する側の人間の立場は置くとしても、介護される側の人間として、どう思うか?と考えても、無理矢理生かされても苦痛というケースはそれなりにあるかも知れんな。」
逆沢「本人に意識が無いような状態なら、チューブで無理矢理生かされようが、逆に殺されても何とも思わないだろうけど、そうでないなら、少なくとも慢性的な苦しい痛みを伴うような状況で生かされ続けるくらいなら、さっさと殺してくれと思わなくもないだろうしね。」
鼎「自分のせいで大切な家族が、苦しんでいると感じたなら、それもすごく心苦しいと思うよ。早く解放されたいというか。」
愛原「そういう理由で死にたいと思っても、これは精神障害とか、そういうのではない気もするな。特に肉体的な痛みや苦痛を伴う理由の場合は。」
逆沢「漫画の世界でも、拷問されたキャラが、【殺してくれ】と叫ぶシーンとかあるけど、あれはガチだと思うわ。これ以上、苦痛が続くようなら早く殺して欲しい。できる限り、苦痛を伴わない形で解放して欲しいという意味で。」
鼎「漫画の世界で、仲間に【殺してくれ】と懇願するようなシーンは、他にも案外あるよね。たとえば明らかに足手まといになりそうな場合とか。」
逆沢「悪魔や吸血鬼みたいなキャラに襲われたり、ゾンビウイルスみたいなものに感染して、自分の意識がもうすぐ消えてしまうみたいなシーンで、自分の心が消えて完全な怪物になる前に殺して欲しいと懇願するシーンとかは、お約束に近いレベルでメジャーだと思うわ。」
鼎「積極的に【殺せ】とまでは言わなくとも、【自分をここに置いていけ】みたいなシーンも割とあるよね。実質殺せと言ってるのと大差ないけど、さすがにそこまでやると後味が悪いから、とりあえず自分を見捨てて置いていけみたいな感じで。」
逆沢「漫画的には、【俺を置いて先にいけ】というのは、大抵は生存フラグなんだけどね。すぐに復帰・合流するパターン。死んだと思わせて、ここぞの場面で再会を果たすパターン。敵となって現れるパターン。色々あるけど。」
愛原「リアルで【ここに置いていけ】となるケースは、そう多くないだろうけどな。但し尊厳死的発想で、これ以上の医療活動をやめて欲しいと自ら訴える程度の事はあるだろう。」
鼎「仲間や身内に迷惑をかけられないとか、これ以上、惨めな姿を見せたくないとか、これ以上の苦痛に耐えられないとか、色んな理由があるけど、これらはいずれも人として正常な判断力を有してるからこその、切実な願望であるところが悩ましいよね。」
愛原「思考停止して、それでも無理矢理生かすというのなら、まぁそれも一つの判断だろう。但し、無理矢理生かすという選択をした以上は、自己満足で完結してはいけないと思う。無理矢理生かされた側の人間が、生きてて良かったと思える程度には、きちんと責任感をもって面倒を見て欲しいと思う。」
逆沢「まぁ生き続けるのがつらいから、死というつらい選択肢を選ばざるを得なくなっているのに、無理矢理生きろというのは、ブラック企業を辞めたくてしょうが無い人に対して、無理矢理ブラック企業で働き続けろと言ってるのと大差ないからねー。」
鼎「それこそ、選別主義者の発想そのものだよね。死にたいほどつらい状況に置かれていても、役に立つと認められてしまったら、無理矢理生かされる状態と同じというか。ブラック企業にしてみれば、薄給で酷使できる人材は何よりも有り難いから、絶対に辞めさせたがらないというのと同じ論理というか。」
逆沢「奴隷が舌をかまないように猿ぐつわさせた上で、無理矢理強制労働させるようなノリで、無理矢理生きろとか、もっと働けと言われても、全然嬉しくないわ。」
愛原「けど、そんな選別主義者なら、体を壊すなどして、本当に働けなくなったら、いの一番に追放するだろうな。役立たずを飼っておく余裕はないといわんばかりに。」
逆沢「本人が辞めたいと言っていても、ガン無視で労働基準法無視の超過重労働をさせ続けたあげく、その従業員が体を壊して働けなくなった途端に、容赦なく解雇するようなノリね。役に立つ人間は無理矢理生かす。役に立たなくなった人間は、姥捨て山に捨てるようなノリで速攻で処分するみたいな。」
鼎「こうしてみると、本来、生きる権利であるべきものが、生きる義務になってしまってる感じもするよね。だから死にたいと思っても、無理矢理生かされてしまうというか。」
逆沢「でも生かす価値のないと判断された人間に関しては、生きる権利がないといわんばかりに、容赦なく切り捨てようともするのよね。選別主義者は。」
愛原「故に、生きる権利というのは、安楽に死ぬ権利とセットでないと、いけないとも考える訳だ。生きる義務でない以上、生きる権利を放棄する権利もあって当然だからな。大抵の人は、生きる権利を放棄しないから、そういう発想になりにくいだけで。」
逆沢「ただ生きる権利を放棄する場合に関しては、かなり慎重であるべきな気もするけどね。それこそノイローゼに陥ったような人が、安易に生きる権利を放棄してしまっても困るから。」
鼎「集団自決とか【生きて虜囚の辱めを受けず】とか、同調圧力じゃないけど、ある条件下で自殺するように洗脳されている場合もあるから、そういう配慮も必要だよね。」
愛原「まぁそのような洗脳済みの人間は、安楽死じゃ無くて、苦痛を伴うような自殺の方法であっても、同様にやり遂げてしまうような気もするけどな。」
鼎「洗脳かどうかはケース・バイ・ケースだけど、自らの信念に従って死を選ぶような人もいるよね。三島由紀夫さんみたいな感じで。」
愛原「諫死というパターンだな。出来の悪い主君を諫める為に自らの死をもって諫言するというのは、古代から割とある。三島由紀夫氏みたいな有名人じゃなくても、世の中に対する抗議の意味も込めて自殺する人間も、案外いそうな気もする。イジメ自殺なんてのも、いじめを苦にしてのノイローゼによる自殺というよりは、イジメを放置して誰も助けようとしてくれなかった世の中に対する抗議というケースも、それなりにはあるような気もするし。」
逆沢「言われてみればそうかもね。実際に、死人が出たからこそ、はじめてニュースに取り上げられるというケースも多そうだし。死人が出てなければ、まず間違いなく事件自体が闇に葬られていたというか。」
鼎「モリカケ関連で自殺された職員さんもおられたけど、そういう無念な思いが死に込められていたとすれば、決して無碍に扱ってはならないよね。少なくとも佐川さんは、自分の言葉で一連の経緯をきちんと裁判所で証言すべきと言うか。」
愛原「俺としては諫死みたいなものを薦める気にはとてもなれんが、仮にそういう心理に至ってしまったならば、それはやむを得ないのかも知れない。もっともたいていの場合は、激しい思い込みが生んだ衝動性のものだろうから、カウンセリングというか、冷却期間を置くだけでも自殺を思いとどまれるような気もするが。」
鼎「失恋とか、そういった理由による自殺衝動は、冷却期間を置くだけでも、かなり抑えられそうな気もするよね。」
逆沢「けどどうやって、冷却期間を置かせる?」
愛原「安楽死制度に1年の再考猶予期間を置くとか、どうだ? 安楽死を選択する事も可能だが、申請してすぐに死ねるわけではなく、最低1年間の猶予期間を設けるとか。自殺の大半は、その場のノリというか、衝動だろうから、1年も冷却期間があれば、大半の人間はその間に思い直す事だろう。」
逆沢「そもそも安楽死制度を作る前提で、んなアイデア出すな!」
愛原「これは失礼。」
鼎「大抵の自殺パターンに対しては、冷却期間を置くという方法で抑制するのは有効だと思うけど、諫死したい人には、安楽死制度自体が無意味な気もするよ。安楽に死んじゃったら、そもそも抗議にならないから。三島由紀夫さんも、ああいう壮絶な死に方を選んだからこそ、大きな話題になったのであって、安楽に死んだら、インパクトも半減しちゃうというか。歴史的にも諫死するような人は、できるだけ目立つ死に方を選んでいるような気もするし。」
愛原「なるほど。それは言えるかもな。壮絶な死に方を選んでこそ、自らの決意や覚悟の強さを大衆にアピールできる。逆に安楽な死に方を選んだならば、決意や覚悟もその程度かと軽く見られる危険があるって事か?」
鼎「だから諫死を選ぶような人は、安楽死制度があろうが無かろうが、必ずしも安楽な死に方は選ばないような気もするよ。少なくとも誰にも知られずに、こっそり死ぬみたいな事はまずしないというか。遺書くらいは残して、みんなに自分の意思を伝える努力くらいはするだろうというか。ノイローゼ状態でもあれば、そこまで頭も回らないだろうけど。」
逆沢「他に人が自ら死を選ぶ理由としては、どんな理由があるかな?」
愛原「俺がすぐに思い出せる範囲で言えば、一つは【死人に口なし】パターン。もう一つは、経済的困窮や悪名の拡散等により、将来を悲観してのものなどかな?」
逆沢「【死人に口なし】というのは、自殺ではなく、典型的な他殺の理由だろ。」
愛原「まー、9割方はそうだろうけど・・・。けど【死人に口なし】が自殺という形で実行されるケースもたまにあるぞ。たとえば漫画の世界でよく見られるものとして、隠密キャラなり、要人キャラなりが、敵に捕らわれた場合に、無理矢理自白させられてしまう前に、自害してしまうパターンとか。」
逆沢「あー、言われてみたら、そういうシーンは割とあるわね。特に拷問が当たり前に行われるような世界観の作品では、拷問にかけられて、すごく痛い目に遭わされたり、秘密を白状させられる前に、服毒するなりして、さっさと自害してしまうキャラが割と登場するというか。あるいは中世魔法ファンタジーなんかでも、自白させる魔法みたいなものがある世界では、やはり自害するキャラがそれなりにいそうというか。秘密をしゃべりそうになると、遠隔操作で殺される場合も、それ以上に多くはあるだろうけど。」
愛原「リアルの世界でも、下っ端の政治家とか、大物政治家の秘書あたりなら、主を護るために自ら死を選ぶケースは、意外に珍しくないと思われる。」
逆沢「墓場まで、秘密を抱えて持っていくみたいな感じね。」
鼎「私からすれば、そういう人こそ、一番に洗脳されている可能性が高いという事で、優先的に洗脳状態を解いて、自殺願望も取り除いた上で、墓場まで持っていこうとした秘密をちゃんと公にして欲しいと思うけど。」
愛原「あと、人にバレたらすごく恥ずかしいような秘密を抱えているような人も、それがバレるよりも先に、自ら死を選ぶパターンもあり得るだろうな。」
逆沢「それは今まで聞いた自殺要因の中でも、一番ダサそう。」
愛原「第三者からみればダサいかも知れんが、当人にすれば命を投げ出してまで護りたい秘密である以上、それなりに深刻にとらえるべきだろうけどな。」
鼎「一方、第三者から見ても深刻な死因になり得るのが、経済難とか、そういう社会生活の維持を困難にした自殺理由だよね。将来に対する悲観というか。」
愛原「これは本人の思い込みによるノイローゼから来るものも、それなりに多いと思われるが、必ずしもそれに当てはまるものばかりとは限らないのが、厄介だ。」
逆沢「どれだけ一流の医者やカウンセラーがその人の抱く不安を緩和しても、元々無いカネが沸いてきたりはしないからねー。」
愛原「もちろん経済的困窮と一口に言っても程度には、大きく差がある。生きるだけなら十分なカネがあっても、それを楽しい事に使える時間や暇や機会が無いなら、同じ事だし。」
逆沢「働いても働いても、最低限の生活費で消えていくとか、子供の教育費などに消えていって後には何も残らないとか、老後のことを考えたらとても娯楽に回せるようなカネはないとか、そういうのも含めれば、経済的困窮というのは相当広く当てはまりそうね。」
愛原「そういう意味では、毎日が楽しくないとか、生きるのがしんどいというのも精神の病で無ければ、経済的困窮に含めてもいいだろう。毎日の仕事疲れで家に帰っても寝るだけの毎日とか、家に帰っても不機嫌な嫁と顔を合わせるだけで気まずくなるから、正直家に帰りたくないとか。逆に家に帰って家族の顔を見る度に頑張る気力が沸くとか、家に帰ってからの趣味の時間が至福とか、仕事自体が生き甲斐だとか、金儲けが趣味だとか、そういうのなら随時、生きる気力の充填もできて幸せなんだろうが、そうではなくて、生きがいも何もなく、ただ社会の歯車として生かされているだけ、働かされているだけみたいな心理になると、生きる気力が減退して、自殺願望とか、安楽死を望む心理がふっと表に出て来る事は十分に考えられる。」
逆沢「そんな時は、人生をリセットしちゃえば、いいのに。」
愛原「今の日本では迂闊にレールから外れると、ガチの経済難と背中合わせになりかねないからな。」
鼎「ガチの経済難になると、餓死するまで頑張れるか? それまでに自ら死を選ぶか? 犯罪に手を染めても生に固執するか? そんな究極の選択をさせられてしまったりするよね。」
逆沢「大抵の人は、犯罪に手を染めても、生き汚く生きると思うけどね。人が生きたいという欲求は、本来それくらい強くて当然な気もするし。餓死するまでただ辛抱するのみとか、どこの苦行僧だよって気もするし。自ら死を選ぶといっても、死ぬ事自体が本来パワーのいる事であって、そこまで追い詰められた人が簡単に選べる選択肢でもないし。」
鼎「私は、そこまで経済的に追い詰められた人が罪を犯しても、一方的になじる事はしたくないよ。確かにその人が人を傷つけたら許せないとも思うし、場合によっては死刑にして欲しいと思う事もあるだろうけども。けど殺すか?殺されるか?という究極の二択を示された時に、殺すくらいなら殺される方がマシといえる程、聖人にもなれないし。」
愛原「【貧すれば鈍す】ということわざもあるし、【衣食足りて礼節を知る】ということわざもあるからな。最低限の生活保障がない状態で、法や正義を説かれても、そんなもの、何の腹の足しにもならないからな。」
鼎「そう考えると、安楽死制度を成立させた所で、経済難に陥った人を救済できる割合は、ごく限られそうって感じかな?」
逆沢「必要なのは、安楽死制度ではなく、カネと衣食住だ!」
鼎「こうしてみると生きる気力が失われた人にとって必要なのは、医療であったり、カウンセリングであったり、経済支援であったり、悪人討伐であって、安楽死制度が救いとなる局面は全くないとまではいかなくとも、相当に限定的そうだよね。しかも猶予期間を十分に確保するなど、運用に相当な慎重さも求められそうと言うか。安易な導入は禁物というか、反発の声も当然にありそうと言うか。」
愛原「ま、その通りだな。ただ生きる目的とか、生きる希望という概念に重きを置く人に対しては、安楽死制度は限られた局面では一つの救いになるだろう。また心身の著しい不調を自ら強く理解して、その回復の可能性もほとんどない者にとっても、一つの救済になる可能性はある。また衝動的な自殺をしやすいタイプに対しては、猶予期間付きの安楽死制度を作ることで、冷却期間を置く事ができて、結果的に自殺を抑制しやすくなる効果も期待できなくは無いだろう。」
逆沢「けど、万能にはほど遠いという感じか?」
愛原「自殺願望なんてこれっぽちもないなんて人とか、人の死というものに鈍感な人にとっては、生理的不快感すら感じるだろうな。死に急ぐ人の気持ちなんて、理解しようもないし、理解したくも無いだろうから。」
逆沢「結局の所、お前は安楽死制度について、どう考えているのだ? 必要と考えているのか?」
愛原「現時点で、必要性を感じる所まではいってない。しかし【生きる義務】と化したような、問答無用に生への執着を善とする空気には強い違和感を感じている。【生は善。生はご褒美。だから悪人は死刑にされても仕方ない。悪人に生というご褒美は必要ないから。自殺も悪。自ら死を選ぶのは、意志の弱い証拠】みたいな考え自体も怖い。ダウンタウン松本あたりが【一番悪いのは自殺すること】とか【死んだら負け】とかコメントする度に、グーで思いっきり殴りたい衝動にも駆られるレベルで。」
鼎「死刑制度廃止論者が生の素晴らしさと生の執着の正統性を語るなら、少しは話も分かるけど、明白な死刑制度肯定論者である松本さんあたりが、そういう事を言い出すと、確かに選別主義者的な薄気味悪さは感じるかも。ある人には、どんなにつらくとも無理矢理生きろと言いながら、別の人間には平気で死ねと言えるあたり。」
愛原「他人の生死まで政府や社会が管理すべきと言う感じなのかな? ダウンタウン松本に限らず、そういう側の主張をする者にとっては。」
鼎「生きる権利というのは、ある意味、人間が持つ最大の権利だよね。生きる義務では無くて。」
愛原「生きる義務になると、【役に立つ奴隷は無理矢理にでも生かす】みたいな危険な発想に結びついてしまうからな。また生きる権利ではないので、役に立たない人間は、死刑にされたり、姥捨て山に廃棄されるがごとく処分されてもおかしくない、後ろ暗さにも結びつく。」
逆沢「生きる権利であれば、義務を果たさない人間は権利を剥奪されても仕方ないという理屈で、死刑にされてもやむを得ないという論法も何とか成り立たない事はないけどね。そして権利なので、義務を果たしていても生きるのに疲れたならば、自ら死を選ぶのも自由という感じで。極論だけど。」
鼎「生きる義務と生きる権利は、そう考えると、実は正反対だよね。生きる義務は、人の生死を政府なり社会が管理する。生きるのに疲れた人でも、その人を必要としている人がいれば、死ぬ事は許されない。その人がいつチューブを抜かれるか、医療を打ち切られるか、そういうのは全部他人が決めるような世の中。」
愛原「葬式も墓も、実は死んでいく当事者のためではなく、その人の死後に残される人達の為にあるという話を聞いた事がある。死んでいく当事者からすれば、別に盛大な葬式も豪華な墓も必要ないし、鳥葬だろうが風葬だろうが別にどうでも良くても、残された遺族の気がそれでは収まらないから、それで葬式も墓も宗教も必要だという理屈だ。意識のあるなしも不明な高齢者や重度の障害者に対して、チューブ漬けにするのも、同様の理屈で、その家族などの自己満足や世間体が主な理由とも聞いた事がある。」
逆沢「まぁ自己満足であれ、当人がそれで満足してるならともかく、世間体とか、そういう理由だけでやるのはあまり奨励したくないわね。それで経済的に追い詰められたり、最悪介護疲れによる殺人事件とかになったら最悪だし。というか無理矢理生かされている方も、そんな展開は全然望まないだろうし。」
鼎「けど世の中には、自己満足で【一番悪いのは自殺すること】とか【死んだら負け】とか言う人もいるのが、困りものだよね。別に安易な自殺願望を推奨する訳では無いけど、そういう追い詰められた心理に至る経緯に対し、あまりに無配慮・無頓着というか。」
愛原「俺は人の死と向き合うような漫画とかも割と読むからか、【俺を殺してくれ】とか【俺を置いていけ】と叫ぶようなキャラの心情にも割と感情移入できてしまうせいもあって、生きる義務的な価値観にはどうしても懐疑的になりやすい。殺してくれと言われたところで、お願いされた方は正直大迷惑なんだけど、それでもな。」
逆沢「相手は大切なみんなの事を思って【殺してくれ】と言ってるつもりでも、大切な仲間・家族だからこそ、【はい。分かりました】でサクッとはとても殺せないわ。何としても殺さずに済む上手い解決方法を見つけたいと思うのが、通常の心理というか。」
愛原「けど、【何としても生かしたい】と思う側の自己満足でしかない可能性も、頭には置いておくべきだろう。生かしておきたいなら、相手に生きてて良かったと思えるような気持ちにさせないと、とても正しく報いたとは言えないからな。でないと、ブラック企業の経営者が、自分の都合だけのために、無理矢理生かし、無理矢理働かせているのと何ら変わりなくなる。自分の自己満足や幸福のために、相手を無理矢理生かし続けているだけの状態。」
逆沢「松本人志とか、イジメによる自殺を選んだ被害者を【自殺したら負け】と罵ったりするけど、そこまでいうなら自殺しなくて済むように手助けしてからにしろって感じだわ。苦しんでいる人を救いもせずに、無責任に我慢しろとか頑張れと言うだけの人と同類の無責任ぶりというか。」
鼎「生きる権利があるという事は、死ぬ権利もあるということ。生きる権利を行使しない自由もあるという事。それを自覚できてこそ、生の価値も改めて大切にできそうな気もするよね。生きる義務によって、無理矢理生かされているのではなく、自分の意思で納得して生きていると自覚する事がとても大切というか。自分は何がしたくて生きているのか? 自分がより満足して生き続ける為に、何が必要なのか? 自分の生きがいを見つめ直す契機にもなり得るというか。」
愛原「安楽死と冷却期間という、いかにも物騒な提案もしてみたが、あえて死という選択肢を意識する事で、自分の生を見つめ直すのも、俺はアリだと思う。」
逆沢「誰だって死にたくなんかないだろうけど、それでも激しく苦痛に見舞われ続ける不治の難病にかかったり、何者かに拉致されて酷い拷問をされそうになったり、大切な人を襲ったり不幸にするような怪物になりそうなら、殺してくれと叫びたくなる気持ちも、理解できなくも無いしね。」
愛原「より幸せに生きる権利もあるなら、より幸せに死ぬ権利について議論されても、そろそろ良いのではないかとも思う。今の日本は畳の上で家族に見守られて死ぬ者などほとんどおらず、不本意な形で寂しい死を迎える例も増えつつあるような気もするし。」
逆沢「もちろんノイローゼや洗脳や衝動が自殺願望を引き起こす事もあるから、そういう部分での対策も併せて必要になると思うけどね。そんな精神状態の人に【一番悪いのは自殺すること】とか賢しげに諭しても逆ギレされるか開き直られるか無視されるだけで、無意味を通り越して有害でしかないから、専門知識でもって。」
鼎「宗教的な問題もあって、みんなが納得する解決方法なんかはないだろうけど、他人の生死を政府や社会が勝手に決めるような世の中ではなく、一人一人が自分の納得いく生き方(と死に方)ができる世の中に近づけられたらいいよね。」
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2020年 | 7月5日 | イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 | 6月21日 | アピールする人、出る杭を打つ人 |
6月7日 | 間違いを改める方法 | 5月24日 | コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気 | |
5月10日 | 部隊長の決断 | 4月26日 | 集団ヒステリーと同調圧力 | |
4月12日 | 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? | 3月29日 | 借金取りの恐怖 | |
3月15日 | 禅譲 | 3月1日 | 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー | |
2月16日 | (こまめな)人事異動(のススメ) | 2月2日 | 忠誠度という名のゲームパラメータ | |
1月19日 | 恨み | 1月5日 | 鞍替え | |
2019年 | 12月22日 | 景気 | 12月8日 | 承認欲求に囚われないために |
11月24日 | 黒幕としてのスポンサー | 11月10日 | プロスペクト理論とモブの生き残り戦略 | |
10月27日 | 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 | 10月13日 | いじめっ子キャラの特徴 | |
9月29日 | 命令に背くNPC | 9月15日 | 平等・公平を維持するためのコスト | |
9月1日 | 能力値とスキル | 8月18日 | 地位を与えられた者(中間管理職) | |
8月4日 | パニックホラーもののリーダー | 7月21日 | パニックホラーものの主人公 | |
7月7日 | 許される人と許されない人 | 6月23日 | 愚民政策 | |
6月9日 | 壊された人への対応 | 5月26日 | 新時代の脅威 | |
5月12日 | (攻撃の)大義名分 | 4月28日 | 前回の反省とキャスティングの話 | |
4月14日 | 汚染された情報の拡散 | 3月31日 | 理想の選挙制度 | |
3月17日 | 黙示 | 3月3日 | あの世の世界 | |
2月17日 | うまくいかなかった革命後をどうするか? | 2月3日 | 策略としての挑発 | |
1月19日 | 腐敗した司法(正義の裁きの担い手) | 1月5日 | 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く | |
2018年 | 12月23日 | 悪の根源≒マウントしたいという欲望 | 12月9日 | Steamのゲーム |
11月25日 | 成り上がったダメ人間 | 11月11日 | 自分を強化する技VS敵を弱体化する技 | |
10月28日 | 限界への挑戦 | 10月14日 | 「弱者=守られるべき善人」でない場合 | |
9月30日 | 脅しによる支配 | 9月17日 | 信用できない情報だらけの社会の場合 | |
9月2日 | 太鼓持ち | 8月19日 | 連続攻撃 | |
8月5日 | 信用スコアに支配された社会 | 7月22日 | 内通者 | |
7月8日 | 人件費コスト管理ゲーム | 6月24日 | 忠義者キャラ | |
6月10日 | 欠陥つき有能キャラの処遇 | 5月27日 | 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動 | |
5月13日 | 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 | 4月29日 | 論破 | |
4月15日 | 正義の味方という名の制裁者 | 4月1日 | 平気で嘘をつける人たち | |
3月18日 | 公正世界仮説 | 3月4日 | 被害者叩き | |
2月18日 | 政治力 | 2月4日 | 統率力 | |
1月21日 | 優秀すぎるライバルが現れたとき | 1月7日 | 素性を表す記号としての肩書き | |
2017年 | 12月24日 | フリゲの雑談 | 12月10日 | 賤民階級 |
11月26日 | 個性づけとしてのパラメータ | 11月12日 | 宿敵宣言 | |
10月29日 | 大同団結 | 10月15日 | 品質について | |
10月1日 | 華麗な策略、汚い策略。その違い | 9月17日 | 平等主義と反平等主義 | |
9月3日 | ファン型オタクとマニア型オタクの違い | 8月20日 | ツイッターの利点と問題点 | |
8月6日 | 大抜擢された人材 | 7月23日 | 誇りと傲慢 | |
7月9日 | 傲慢とマウンティング | 6月25日 | 権威を利用するナイトども | |
6月11日 | 悪事プレイ(のススメ) | 5月28日 | 異界人(宇宙人)の干渉 | |
5月14日 | 集団の思考ルーチン | 4月30日 | 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン | |
4月16日 | 名声欲 | 4月2日 | 無言の圧力と忖度 | |
3月20日 | ロスト・ハイ・テクノロジー | 3月5日 | 破壊神の信者 | |
2月19日 | 一人称形式で見える視野の範囲 | 2月5日 | 歴史的人物の当時の評価 | |
1月22日 | 未来予測 | 1月8日 | 人相見(人物鑑定) | |
2016年 | 12月25日 | 商業レビュアー | 12月11日 | 成長戦略の目玉としてのカジノ |
11月27日 | パニック | 11月13日 | 生存ゲーム的なシチュエーション | |
10月30日 | 強敵感 | 10月16日 | 感情移入という視点からのキャラクターメイク | |
10月2日 | 供給過剰社会 | 9月18日 | 血筋 | |
9月4日 | 統一されるべき尺度 | 8月21日 | 暑さと寒さ | |
8月7日 | (優秀な)下っ端 | 7月24日 | 超便利社会=超疲弊社会 | |
7月10日 | 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者 | 6月26日 | 少子化社会という舞台 | |
6月12日 | 有事法制(緊急事態における法のあり方) | 5月29日 | 悪のセレブサロン | |
5月15日 | 成功者が成功後にやりたいと思うこと | 5月1日 | ゲーム世界とリアル世界の違い | |
4月18日 | 過去に戻ってやり直すということ | 4月3日 | 八百長 | |
3月20日 | 異邦人(外国人労働者) | 3月6日 | 陣形 | |
2月21日 | 功績泥棒 | 2月7日 | 三国志13をプレイ | |
1月24日 | 裏切り者 | 1月10日 | 善政家 | |
2015年 | 12月27日 | 精神~命よりも大切なもの | 12月6日 | 独立戦争 |
11月23日 | ジャーナリスト | 11月8日 | 精神力 | |
10月25日 | 優しい指導者 | 10月11日 | 助けを求める人たち | |
9月27日 | 兵站 | 9月13日 | 善玉が起こした悪事や不祥事 | |
8月30日 | カイゼン | 8月14日 | 盗作・ゴースト | |
8月2日 | 表稼業 | 7月20日 | 正論を用いない説得工作 | |
7月5日 | ディストピア | 6月21日 | 財政破綻 | |
6月7日 | 防諜 | 5月24日 | サイコパス | |
5月10日 | 戦犯 | 4月26日 | ハト派とタカ派 | |
4月12日 | 不遇な先駆者 | 3月29日 | プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人) | |
3月15日 | 世界の管理者という名のラスボス | 3月3日 | 命令コマンド | |
2月15日 | 攻略本・攻略サイト | 2月1日 | お遊びコマンド | |
1月18日 | 精神異常状態 | 1月4日 | NPCの選択判断ルーチン | |
2014年 | 12月14日 | 男女キャラクターの比率 | 11月30日 | 不安と安心の役割 |
11月16日 | 現実主義者の正体 | 11月3日 | アイテムゲット | |
10月19日 | 真相にたどり着けない者 | 10月5日 | 挫折 | |
9月14日 | 嫌いだけど素晴らしい人達 | 9月7日 | 売れている作品と面白い作品の違い | |
8月24日 | 援軍 | 8月3日 | ブラゲとパケゲ | |
7月20日 | 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 | 7月6日 | ディスリスペクト(軽蔑・disり) | |
6月22日 | あやかり系主人公 | 6月8日 | 中毒 | |
5月25日 | 箱庭ゲーム | 5月11日 | ダブルスタンダード | |
4月20日 | 偽りの理想郷 | 4月6日 | 防御力 | |
3月23日 | 自分用ゲーム作り | 3月9日 | 育成する指導者、選別する指導者 | |
2月23日 | 忠誠 | 2月9日 | 変化するキャラクター | |
1月26日 | 一芸職人VS器用貧乏 | 1月11日 | 評判 | |
2013年 | 12月23日 | 身分制度 | 12月8日 | 陰謀 |
11月24日 | 秘密 | 11月10日 | 努力が報われるゲーム | |
10月27日 | ゲームの自由度について | 10月13日 | 出来の悪い二代目 | |
9月29日 | 怒り | 9月15日 | 撤退戦術 | |
8月30日 | ヒール(悪役) | 8月15日 | 覆水盆に返らず | |
7月28日 | 予知・予測 | 7月13日 | かつてのヒーロー | |
6月30日 | 覚醒(新能力発現・急成長) | 6月15日 | 犠牲 | |
6月3日 | 単独開発 | 5月19日 | ダメ人間 | |
5月5日 | 悪徳宗教を必要とする人々 | 4月21日 | 悪の連帯責任 | |
4月7日 | 3種類の立場からみた作品批評 | 3月24日 | 中立性を装った愚痴・悪口など(仮) | |
3月10日 | 人気対戦競技の条件 | 2月24日 | 幻想空間 | |
2月10日 | お金 | 1月27日 | 尊敬できる敵 | |
1月13日 | やる気・気合 | 12月29日 | ルール | |
2012年 | 12月15日 | 厨二病 | 12月2日 | 売れ筋 |
11月17日 | 改心 | 11月4日 | 議論 | |
10月21日 | 優秀な人材の起用・登用方法 | 10月7日 | 憎しみにとらわれた人達 | |
9月22日 | 友情やコネによる人事起用の危うさ | 9月8日 | 権力欲に取り憑かれた人達 | |
8月19日 | 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために | 8月5日 | 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い | |
7月29日 | 人が自ら死(自殺)を決意するとき | 7月15日 | 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク) | |
7月1日 | 選択肢があるということ | 6月16日 | 宣伝と人気 | |
6月2日 | ホンネとタテマエ | 5月19日 | コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話 | |
5月6日 | 鑑識眼 | 4月30日 | 平等と競争 | |
4月14日 | 公務員ヒーロー | 4月1日 | SF設定 | |
3月18日 | 情報収集 | 3月3日 | 原発考察 | |
2月19日 | プライド | 2月5日 | お笑い | |
1月22日 | ラスボスの処断方法 | 1月8日 | 創造→創作 | |
2011年 | 12月30日 | 独裁者 | 12月9日 | 二次創作品 |
11月27日 | 万人向けからマニア向けの時代へ | 11月13日 | 無敵能力の人たち | |
10月29日 | 正式名称 | 10月15日 | 利の人、情の人 | |
10月3日 | ポジティブ・ネガティブ | 9月16日 | 利権 | |
9月3日 | 借金 | 8月21日 | 何も変わらない事の恐怖 | |
8月5日 | 発信したいオタクと共感したいオタク | 7月25日 | 戦う地方、媚びる地方 | |
7月17日 | 充電期間 | 7月10日 | ひとそれのアンケート結果 | |
7月2日 | 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) | 6月21日 | 東日本大震災3 | |
6月5日 | 上司に反発 | 5月21日 | 修正する度量 | |
5月14日 | 挑戦する勇気 | 5月1日 | 調子 | |
4月17日 | 専門スキル | 4月3日 | 東日本大震災2 | |
3月18日 | 東日本大震災1 | 3月5日 | ネトウヨと不良キャラの共通点 | |
2月19日 | 信用ラインと警戒ライン | 2月5日 | 信じられない者ばかりの世界観 | |
1月23日 | 武器を交えない戦争 | 1月16日 | しゃべらない主人公 | |
1月7日 | 異世界に飛ばされた凡人 | 12月25日 | 後ろ向きな嫉妬心 | |
2010年 | 12月19日no2 | 人それのゲーム難易度 | 12月19日no1 | 社会人型キャラ |
12月11日 | 新作公開してから一週間 | 12月5日 | 新作ゲーム紹介 | |
11月20日 | 理想と現実 | 10月29日 | 新作公開予定 | |
10月18日 | 派閥 | 10月1日 | 仲間 | |
9月19日 | キャラクターイメージ | 9月6日 | 理想を持った人間。そうでない人間 | |
8月21日 | 革命後 | 8月8日 | 長編のオチのつけ方 | |
7月24日 | 勇者は世直しができるか? | 7月10日 | 全力集中プレイと長期戦略プレイ | |
6月27日 | RPGのチームバトル | 6月13日 | 傭兵団 | |
5月29日 | 相手の思考をよんでみよう | 5月14日 | 扇動する者、される者 | |
5月7日 | こっそりアンケート設置お知らせ、ほか | 5月3日 | 地方を主人公の舞台にしてみよう | |
4月17日 | コンピュータは人間を上回れるか? | 4月2日 | 政権交代から6ヶ月が過ぎて | |
3月22日 | フィクション | 3月12日 | 困ったパーティメンバー | |
2月21日 | 責任 | 2月6日 | 教育 | |
1月23日 | トップダウン式製作とボトムアップ式製作 | 1月10日 | ゲーム作成スタッフ | |
2009年 | 12月25日 | 政権交代から3ヶ月が過ぎて | 12月12日 | 血液型 |
11月29日 | 編集日記・編集後記 | 11月14日 | AVG(+SLG)制作中 | |
10月31日 | シナリオ | 10月18日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2 | |
10月3日 | オリジナル | 9月19日 | ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには | |
9月6日 | 実在モデルをどこまで採用できるか | 8月24日 | 素材? | |
8月14日 | 今時の報道スタイル | 8月8日 | ユーザーサポートにメールを送ってみました | |
7月25日 | 恋愛シミュレーション2の魅力? | 7月11日 | 人気と実力 | |
6月27日 | 打ち切り | 6月19日 | エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考 | |
6月6日 | 貴族階級 | 5月23日 | 悪の戦闘員 | |
5月10日 | 異なるキャラクターの視点でみてみよう | 4月24日 | 強者がますます強くなる・・・ | |
4月11日 | ゲームエディタ | 3月29日 | 愛郷心 | |
3月22日 | 匿名ネット社会 | 3月6日 | 暗躍する超能力者たち | |
2月22日 | 信者キャラ | 2月15日 | 必殺技 | |
2月1日 | アンチヒーロー(悪役型英雄) | 1月23日 | カタストロフィーを未然に阻止しよう | |
1月16日 | フェアな戦い | 1月3日 | あれから幾年後 | |
2008年 | 12月28日 | 国盗りSLGの景気対策 | 12月20日 | 現実世界をゲーム化してみよう |
12月5日 | 内部対立 | 11月29日 | 推理もの?? | |
11月22日 | 悪人とも言い切れない罪人 | 11月7日 | 正史 | |
10月31日 | 萌えない女性キャラ | 10月18日 | 関西弁 | |
10月5日 | 大阪 | 9月21日 | 避けられない強大な敵 | |
9月7日 | 人気・魅力・カリスマ | 8月29日 | 黒幕 | |
8月23日 | 運と実力 | 8月9日 | COMの思考ルーチン | |
8月3日 | 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 | 7月19日 | 軍師 | |
7月5日 | 各国の思惑を構成するもの | 6月21日 | 催眠術 | |
6月7日 | 和解 | 5月24日 | 知恵者 | |
5月16日 | 千年生きてみよう | 5月3日 | 生き残ることと勝ち残ること | |
4月18日 | 冷酷な指導者 | 4月5日 | お金の使い道 | |
3月15日 | 若さ | 3月7日 | 性能と運用 | |
2月29日 | アンケート現況発表(質問2について) | 2月22日 | 広報戦略 | |
2月10日 | 差別 | 1月27日 | 敵のスペック | |
1月13日 | 神の加護、神聖魔法 | 12月30日 | フリーゲームのレビュー | |
2007年 | 12月16日 | 国盗りゲームのパターン | 12月1日 | 謎について |
11月16日 | ゲーム世界での対人設定2(その他視点) | 11月3日 | ゲーム世界での対人設定1(味方視点) | |
10月20日 | レジスタンス勢力 | 10月5日 | 終盤~エンディング | |
9月21日 | 世襲について | 9月8日 | 悪役(ヒデブ派5隊長など) | |
8月24日 | 確率について | 8月10日 | セーブ&ロード | |
7月27日 | 成長について | 7月15日 | SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理 | |
6月30日 | SRPGのマップのシステム | 6月17日 | 徴収と略奪 | |
6月2日 | 兵科あれこれ | 5月19日 | 理想の君臣関係 | |
5月4日 | 経済力うんぬん | 4月21日 | 戦略ゲームと戦術ゲーム | |
4月6日 | 公開情報と非公開情報 | 3月24日 | 個人戦用の武器等 | |
3月9日 | 兵士の武器 | 2月25日 | ゲーム作りとゲーム遊び | |
2月11日 | 少数派(属性持ち)向けゲーム | 1月28日 | バージョンアップ | |
1月13日 | 宮田軍にてこ入れ? | 12月30日 | フリーゲームの宣伝 | |
2006年 | 12月15日 | 投票・アンケート | 12月1日 | 最強の敵 |
11月18日 | 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ | 11月4日 | デバッグ | |
10月22日 | 現代・近未来ものについて | 10月6日 | 趣味の社会人クリエイター | |
9月15日 | 新作?の状況について | 9月8日 | BGMについて | |
8月27日 | 登場人物の口語表現 | 8月12日 | 女性キャラ | |
7月28日 | 主人公選択式ゲーム | 7月16日 | マイサイトについて | |
7月2日 | 死について | 6月17日 | 風刺について | |
6月2日 | シナリオタイプあれこれ | 5月19日 | ゲーム作りの進め方について | |
5月5日 | ゲーム作りを始める時について | 4月21日 | 高能力キャラの表現方法 | |
4月8日 | 悪い敵 | 3月31日 | 名前について | |
3月18日 | 伝え方と伝わり方 | 3月12日 | キャラクターのプロフィールについて | |
3月5日 | アマとプロによる基本プロット考 | 2月25日 | 自作CGについて | |
2月19日 | 著作権について | 2月12日 | バックグラウンドの設定について | |
2月5日 | SRPG95の次回作に対する期待 | 1月29日 | 分岐と自由度について | |
1月22日 | 難易度について | 1月15日 | 勢力別能力値考察 | |
1月8日 | 主人公について | 1月1日 | ユニットの能力値をどういじるかについて | |
2005年 | 12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日 |