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愛原様のたわごと(20年8月16日)






愛原「コロナの第二波が広がっているとか色々言われてるが、新しい生活様式とか、withコロナとか、どうなってんだ? 今後の見通し図が政府から全く示されないままなんだが。」

逆沢「国民が個人レベルでできる範囲の自己防衛や自助努力は、もう十分やってる感じはするけどねー。」

鼎「学校の現場とか、すごく大変な状態になってるよ。年々、学校の先生の職務は多忙になる一方なのに、一律の強制休校を2ヶ月以上もやられたせいで穴埋めに追われたり、再開後もコロナ対策などという、本職とかけ離れた余分(?)な業務も増やされたりして。」

愛原「新しい生活様式なんて生易しい表現で誤魔化すなよって、感じだな。ただ単純に、仕事を余分に押しつけてるだけの話だろ。誰かに余分に仕事を背負わせて、それで解決してる風な顔をしてんじゃねえよ。」

鼎「これから日本は少子高齢化がますます進んでいくだろうけど、人口が減った分、一人あたりの労働量を増やして経済の辻褄を合わせようとしているなら、とんでもなく恐ろしい話だよね。」

逆沢「欧米だと、大量に移民を入れる事で辻褄を合わせたりしてるみたいだけど、今の日本に大量の移民を受け容れられるだけの器量と経済力がある気もしないしねー。世界全体での人件費の高騰に、日本経済だけが追いついてないような状況だし。そんな安い給料で、わざわざ欧米ではなく日本を選んで働きに来てくれるような労働者は、いわゆる詐欺業者に騙された人達だけだろって言うか。」

鼎「世間では高給取りと評判高いお医者さんも中央官僚も、そうではないトラック運転手や介護士のような職の人も、総じて過剰労働気味だよね。今の日本は。」

愛原「ただでさえクソ忙しいのに、コロナ対策なんて余分な仕事まで増やしてくれるなよって感じだな。というか、何か仕事を増やすのなら、その分、別の何かの仕事を減らせるような工夫をしてくれくらいは切実に思うわ。」

鼎「日本は、時間あたりの労働生産性が先進国中最低ランクと散々言われてるけど、日本の経済界は、労働時間という概念をあまりにも軽くとらえすぎてる部分があるよね。」

逆沢「まぁ昭和の頃でも、テキパキ働いて5時で退社するサラリーマンよりも、ダラダラ長く働き続けるサラリーマンの方を優遇するような風潮がちらほら見られたくらいだからねー。あるいは自分の仕事は終わっていても、まだ働き続ける従業員がいれば、その人が仕事を終えるまでひたすら待ち続けて(or可能な範囲で手伝ったりして)一緒に退社する文化とか。そんなのだから、サービス残業も当たり前とか。」

鼎「私の知ってる職場も、そんな感じの所、割とあるよ。実際には各従業員ごとに専門分野があって、手伝える範囲なんかほとんど無いのに、それでも一斉退社が当たり前の風潮だから、暇な従業員はひたすら掃除(のふり)をし続ける。イラチの社員は、まだ働き続ける従業員をせかし続けたりもする。忙しい部署は決まってるのだから、増員すればいいのに、それもしないから、特定の忙しい部署の従業員だけが、他の社員から白い目をされながら、ひたすら夜遅くまで働かされ続ける。それでも残業代は出ない。出るはずがない。だって実質的に働いてるのは忙しい部署の人だけで、それ以外の従業員は掃除をしているふりをして時間を無駄に潰してるだけだから。」

愛原「忙しい部署の社員だけ置いて、他の社員は先に帰ればいいのに。」

鼎「鍵は事務所のトップ閉める事になってるから、下っ端に鍵を渡して他の者が先に帰るわけにはいかないとか。どっちみち残業代は払わないのだから、暇してる他の部署の社員だけを先に帰宅させなくても損はないとか。暇してる部署の社員だけ先に帰らせると、忙しい部署の社員が理不尽感と不満を強めるだろうから、不満をみんなで分かち合う為に一斉退社にしてるとか。色んな独自(?)の理由付けがあるらしいよ。で、そうなると仕事量の少ない部署の労働者達も、忙しい部署の従業員をだらだら待つだけなのも退屈だし、またバツも悪いから、最も忙しい部署の人と同じくらいの時間に仕事が終わるように、わざとだらだら仕事をするように調整していったり、とか。」

愛原「そりゃ労働生産性も下がりまくるわな。」

逆沢「運送業界なんかも、荷主の希望時間にぴったり合わせて動く事を強制されるから、下手すると前日から前もって駐車スペースに待機していたり。直接の労働時間はそれほどでもなくても、無駄に待機させられたりする、拘束時間がやたら長いなんて例はかなりあるらしいわ。」

愛原「ただ待ってるだけの時間も、拘束されている以上は、労働時間そのものなんだけどな。」

鼎「けど日本の経済界は、そういう時間を労働時間とみなさない風潮が強いよね。ただ待ってるだけの時間は労働時間に含まない。掃除したり、着替えしたり、準備してる時間は労働時間に含まない。もちろんコロナ対策などで余分な仕事が増えても、そういうのも労働時間に含めない、みたいな。下手すると、移動時間・通勤時間も労働時間に含まないみたいな。あるいは会社から強制の健康診断や出張などにかかる時間や費用までも、労働時間や経費に含めないとか。」

逆沢「日本経済は、うわべよりも、ずっと悲惨そうね。労働扱いされない労働が、実際にはかなり含まれていそうというか。」

愛原「労働扱いされない労働と言えば、元々は家事や介護や子育てなんかが代表格だったが、それらも実際にはかなりの重労働だからな。」

鼎「コロナ対策で増した労働量についても、真剣に考えた方がいいよね。その対策は、労働量に見合う効果が果たしてあるのか? コロナ対策に余分に労働力を割くからには、増えてしまった分の労働量を、他の何かの部分で削って帳尻を合わせられる見込みはあるのか? みたいな視点で。」

愛原「withコロナとか、新しい生活様式と言うからには、コロナ対策で増やした分の負担は、別のどこかの労働量や経費を削る事で辻褄を合わせないと、計算が成り立たないからな。いつまで我慢すれば良いとか、いつまで我慢すればその分だけ後で楽ができるという目安があれば、耐えようもあるが、そうでなければとても我慢し続けられるものではない。【欲しがりません。勝つまでは】というのは、我慢できる期間内で勝てる算段が合ってこそ成り立つもので、勝てる算段もないのにただずっと我慢しろというのは、負担の一方的な押しつけでしか無いからな。」

逆沢「逆を言えば、一方的に負担を押しつける側の人間であれば、平気で負担を他人に押し付ける事もできるようになると。たとえばコロナにしても、無職ながらも経済的に余裕のある老人とかであれば、学校・商店・その他多くの労働者の負担なんか気にせず、コロナ撲滅のための聖戦に勝つまで、ひたすら人々に我慢を強いて、ひたすら【諦めるな、妥協するな、戦え】と鼓舞し続ける事ができるみたいな。俺達にウイルスをうつさないように、学校行くな。仕事にも行くな。街に出るな。カネを配れと。」

鼎「そういう人が、自粛警察というか、憲兵気取りで、不幸にも感染した被害者を加害者扱いしてバッシングしたり、そういうのに巻き込まれたお店や職場をバッシングしたりすると、さらに社会は不幸な事になってしまうよね。」

愛原「俺個人としては、あくまで現時点ではの条件付きだが、韓国級以上の徹底した対策ができないならば、コロナに打ち勝とうなんて意識は捨てて、インフルエンザと同レベルの処遇に落としても構わないと、散々思っているんだけどな。学校もひどい所を一時的に学級閉鎖・学校閉鎖するだけで、後は平常運転。先生がコロナ対策で余分に働く必要は、ほぼ不要。まぁマスクくらいはして欲しいけど。プロ野球も高校野球も、その他のスポーツも、芸能イベントも、飲食業も狭い密封空間以外は、ほぼ解禁で構わない。どうせ鉄道・交通関係でロクにクラスターの追跡調査をしない時点で、お察しだ。」

鼎「ちなみに私の親しい友人が大阪市内に住んでいて、少し前に、コロナ感染の疑いで保健所経由で調査を受けたんだけど、大概偏っていたそうだよ。【貴方はコロナ感染の疑いがあるから、電車やバスなどの交通機関を使わずに指定の検査場に来て下さい】みたいな事を言ってた割に、その人の普段の通勤ルートとか、そういうのはほとんど無関心で、逆にどこの飲食店をいついつ誰とどのくらいの時間利用してたかとか、そんな事だけを細かく根掘り葉掘り聞いてきたとか。そしてその友人は、【貴方のような無責任な人が加害者になり得るんだ】と散々説教されたあげく、結局PCR検査を受けさせてもくれず一方的に陰性扱いされて帰される事になったんだけど。」

逆沢「なんでPCR検査を受けるまでもないレベルで陰性なのに、散々説教されるのか、意味が分からないんだけど。」

鼎「会社の人と、馴染みの飲食店を利用していた履歴に関して、散々絞られたらしいよ。そのお店は、大阪府公認の例の感染対策ステッカーも貼ってあったお店なんだけど、根掘り葉掘り尋問した担当者の人からみると、ステッカーが貼っていようがいまいが、会社の人と不要不急(?)の外食をした時点で人として無責任過ぎるというか、いずれ医療関係者に迷惑をかける可能性が高い潜在的な加害者という理由で。」

逆沢「そこまで騒がれたという事は、そのお店で大規模なクラスターでも発生したのか?」

鼎「結果的には全然そんな事はなかったみたいだよ。もしかしたら陽性患者の人が、たまたまそのお店にも立ち寄って、そのお店を馴染みにしてる友人が立ち寄ったから、保健所にマークされて呼び出し&説教モードになったのかも知れないけど。」

逆沢「ひどいとばっちりというか、もらい事故ぶりだな。」

鼎「その友人は、念のためにPCR検査もしてもらえないまま、一方的に帰された点にも、その際に散々説教された点にも腹を立ててたけど、それ以上に調査内容の偏りにも疑問を感じたみたい。立ち寄った施設とかお店に関しては、根掘り葉掘り聞いてきたけど、そのお店や会社に至る交通手段については、全く興味を示さない。というかあからさまに避けてる印象を受けたみたいな。」

逆沢「【貴方はコロナ感染の疑いがあるから、電車やバスなどの交通機関を使わずに指定の検査場に来て下さい】とわざわざ念を押す程のセリフを吐いて人様を検査機関に呼びつけておきながら、普段の通勤や買い物のルートに興味を示さないあたり、異常だな。」

愛原「俺は、特定のお店がクラスターになったと報道されているものの何割かの真のクラスターは、電車かバスだと確信してる程なんだけどな。」

逆沢「あー、なるほど。特定のライブ場がクラスターになったとか、言われてるけど、実際にはそのライブ場に向かう満員電車こそが真のクラスターである可能性は、当然あるわね。特定のライブ場に向かう客の大半は、その列車、その最寄り駅を共通して使ってもいるわけだから。」

愛原「そんな感じ。そうでなくとも、大阪でも東京でも、今まで一例も鉄道でのクラスター発生例がないのは、奇妙奇異すぎる。そして今回、その大阪の友人がコロナ感染の疑いに巻き込まれた際にも、お店などの使用状況については根掘り葉掘り聞いて説教までしてみせるのに、なぜか交通手段についてはロクに聞かなかったというのを聞いて、あらためて腑に落ちる部分を感じた。」

逆沢「つまり政府も都知事も府知事も、鉄道だけは止める気は無いって事か? 【大阪近郊に住むコロナ感染者の多くが実はJR大阪駅で乗り換え乗り降りしていた事が判明したから、JR大阪駅を当面立ち入り禁止します】とか【網干の車庫から出庫した新快速も、尼崎駅で折り返します。大阪環状線も天満駅と福島駅でUターンします。】とか【大阪駅に近接する阪急・阪神・大阪メトロ・JRの梅田駅・大阪梅田駅・東梅田駅・西梅田駅・北新地駅も当面、通過・利用を停止とさせていただきます】とか、絶対したくないから。」

鼎「言葉は悪いけど、クラスター発生源とされたお店の何割かは、スケープゴートにされただけの気もするよ。というかスケープゴートにする為に、あえてさらし者にされてしまったというか。」

愛原「東京オリンピックの延期が決まった直後に、急に東京での判明感染者数が増えた件もそうだが、この国は都合の悪い事を隠す事に抵抗が全くなさそうな気もするな。コロナがらみでも、アベノマスク発注の経緯にしろ、不透明な部分が多すぎるし。」

逆沢「為政者が都合の悪い事を隠すのはいつもの事だけど、それでも結果的に民のための政治になってれば、救いもあるんだけどねー。けど今の政権は、民に負担を押し付けるだけだから、どうしようもないわ。コロナでも大騒ぎして、民を不安がらせて、民同士で憎しみ合いをさせて、民に余計な労苦を背負わせるだけで、何の助けにもなってないし。」

愛原「そもそも国のリーダーがリーダーとして求められる役割を、全く果たしてないからな。権力の椅子に座って、権力を私欲のために行使しているだけで、リーダーとして背負うべき職務と機能を全く果たしてしない。」

逆沢「おいおい。ここに来てまさかのリーダー論かよ。そんなもの、本屋に行けば、掃いて捨てる程、売ってるちゅうのに。」

鼎「理想のリーダー論に関しては、本当に飽き飽きするレベルで、本屋に行けばたくさんあるよね。もっといえば、古本屋に行けば、100円でいくらでも売ってそうというか。」

逆沢「古本屋に投げ売りされて、古本屋でも投げ売りされてるリーダー論って、とても役に立ちそうな気もしないんだけど・・・。」

鼎「でも、そもそもリーダーに求められる役割って、そもそもどういうものなのかな? やっぱりリーダーシップ?」

愛原「いわゆるリーダーシップは、リーダーとしての職務と機能を遂行する上で必要とされる主な統率スキルであって、職務や機能そのものではない。リーダーに求められる機能はただ一つ。調整だけだ。リーダーという呼び名ではなく、まとめ役と言い換えた方が、適切かも知れない。」

逆沢「ん? 調整? 調整型リーダーとか、ワンマン型リーダーという言葉があるけど、そういう意味?」

愛原「調整型リーダーも、ワンマン型リーダーも、最終目的はどっちも調整。世間的には、リーダーシップやカリスマ性で組織をまとめ上げるタイプをワンマン型リーダーと呼び、根回しや利益誘導や交渉術などで組織の融和を実現するタイプを調整型リーダーと呼ぶが、その差は、組織をまとめ上げる際の手法の違いだけで、目的はともに同じ。組織をよりよい方向に導くために全体を調整し、人々をまとめて導く事こそが、リーダーに求められる真の目的というか、職分というか、機能そのものだからな。もっと具体的に言えば、異なる目的・異なる思想・異なる能力を持つ者達の思惑や利害関係などを調整し、全体としての発展を実現させるのがリーダーというか、まとめ役の役割と言い換えても良い。」

逆沢「豪腕だろうが、説得術だろうが、手段は問わないけど、とにかくみんなをまとめるのがリーダーの役割と言いたい訳ね。」

愛原「より良い方向にな。変な方向に導いて、大多数のメンバーを不幸にするようなリーダーは論外だぞ。もっとも今の安倍は、この緊急時に国会も開かず、導くという役割自体を完全に放置してるけど。」

逆沢「コロナ対策にうがい薬を推薦したり、雨がっぱを医療関係者に押し付けたりして、大不評を買った維新のリーダーどもと比べたら、どっちがマシかは悩ましいけどね。」

鼎「うがい薬の件も、インサイダー取引の疑惑が上がる程のヤバイ案件だったけど、雨がっぱの件は、在阪テレビ局がやたら維新を持ち上げたりまでして、すごく気持ち悪かったよ。別に医療関係者じゃなくても、【普通の人間が雨がっぱ着ながら、部屋の中で何時間も仕事したり勉強したり、できるか? 蒸れまくったり、すれたり、引っかかったりして、全く仕事にならないだろ? 正気か?】ってくらい、冷静に考えたら非常識な案件なのに。」

愛原「松井も吉村も、丸一日でも、雨がっぱ着たままずっと公務やってたら、さすがに自分達の言ってるアイデアがどれだけ非常識かと気づけただろうに。自分達が体張って1日過ごすだけで気づきそうな自論のトンデモぶりにも気づけず、机上の空論だけでモノを語る奴らは、正直手に負えん。閣僚の誰一人も付けないようなアベノマスクもそうだが、今の政治家の劣化ぶりが恐ろしい。仮に鳩山由紀夫や菅直人が同じ事をしたらどう感じたか? そう考えたら、今の政治家の凄まじいレベルの低さも気づけるだろうに。もっとも、そんな連中を支持し続ける有権者が少なからずいるというか、今でも森総理の頃の支持率の数倍もあるあたり、今の有権者自体もレベルがかなり落ちているのかも知れないが。」

逆沢「リーダーとしての職務自体を全く果たさない今の安倍も、本人なりにリーダーとしての職務を果たそうとしているけど、やることが思いっきり頓珍漢な維新のリーダーも、どっちも正直ノーサンキューだわ。」

愛原「ただリーダーとしての機能だけでいえば、安倍よりも吉村の方が、職務に真摯である分、ずっと誠実ではあるんだよな。吉村は考えずに行動する悪癖が散々足を引っ張っているが、安倍は保身だけで、リーダーとしての役割すらまともに果たそうとしてないからな。」

鼎「コロナに関しては、経済と安全のバランスをどう取るか?とか散々言われてるけど、その調整の為に汗水を流すのが、リーダーに求められる役割というか、職分という事かな?」

愛原「そう。たとえば財務省も、経産省も、厚労省も、環境省も、防衛省も、それぞれは自分達の職権と効率と利益の最大化を目指しているだけで、究極的には全体の利益を考えて行動していない。分かりやすく言えば、財務省以外の全ての省庁は、取れる予算は一円でも多く獲得したいと考えている。地方自治体もそうだ。国からもらえる予算は、一円でも多いに越した事は無い。だから予算はできるだけ使い切ろうとする。下手に倹約して、予算を余らせると、翌年以降の予算を減らされかねないからだ。」

逆沢「だから各省庁も、地方自治体も、無駄遣いをしてまで、できるだけ予算を使い切ろうとしたがる訳ね。たとえば年度末の3月が近づくと、予算消化のための公共工事も増えたりして。予算を余らせてしまうと、この省庁、この自治体は、もっと予算を減らしても大丈夫そうだなと思われて、翌年以降の予算を削られかねないから。」

愛原「そう。各省庁も地方自治体も、国の予算とか、全体の事は基本考えない。むしろ隙あらば、他の省庁、他の地方自治体よりも、多くのカネをせしめたいと企んでいる。」

鼎「でもじゃあ、各団体に予算を配る側の財務省だけは、国のことを考えて行動してるかと言われたら、これも残念ながら違うよね。」

愛原「財務省は、財務省のことだけを考えて行動しているぞ。どうやって国民から多くの税を巻き上げられるか? どうやって歳出を抑えるか? どうやったら時の政権ににらまれないで済むか? 時の政権ににらまれない為に、森友学園の為にどのような便宜を図るべきか? どうやったら国税庁長官のような天下り先に転属できるか? どうやったら不祥事に手を染めても、逮捕されないで済むか? 財務省は財務省で、自分達の利益や保身の事しか考えてない。経産省や防衛省や各地方自治体が、国家全体や財務省の立場がどうなろうと知ったことじゃないと考えるように、財務省からすれば地方だの外交だの国民生活がどうなろうと知ったことじゃないからな。」

逆沢「防衛省からすれば【防衛力強化の為に軍費はまだまだ増やさねばならない。財源? そんなものお前らが考えろや。俺はシラネ。とにかくカネ寄こせ。】って感じになるし、財務省からすれば【無い袖は振れない。足りない軍備は外交努力や用兵技術で補えや。俺はシラネ】って感じになる訳ね。」

鼎「環境省は環境第一で経済のことは後回しだし、経産省は経済第一で環境のことは後回しになるようなものだよね。だからこそ、それを統括するまとめ役の人が必要になると。」

逆沢「なるほど。異なる背景。異なる利害。異なる職分。そういう、時に対立するような複数の部署、複数の団体の利害を調整してまとめるのが、リーダーの仕事って訳ね。」

愛原「そう。根回しでまとめようが、道理を説こうが、腕力や武力にモノをいわそうが、それ自体はあくまで手段に過ぎない。リーダーの目的は、あくまで全体の調整だ。それを勘違いしてはいけない。」

逆沢「で、今の政権は、その調整というリーダーの義務を完全に放棄している状態と。」

愛原「今、思えば、最初から放棄していたかも知れんな。振り返ればコロナ対策にしても、専門家会議とやらにコロナの対応を丸投げしていた頃には、既に放棄していたように思われる。」

逆沢「ん? それはむしろ良かったんじゃないの? むしろ専門家会議が経済重視に切り替えていきたいとする政府の意向で一方的に廃止される段階になって、非難の声があったくらいだし。」

愛原「あのなぁ。当時の専門家会議は、あくまでコロナ対策の専門家の集まりでしかないのだぞ。つまり専門家会議のメンバーにとってみれば、コロナを日本国内から一掃するこそが至上命題であって、経済とか、学校とか、そんな事は二の次なんだ。だから人の流れの8割自粛とか、常識的に考えたら絶対不可能な事も、平気で言える。」

鼎「たとえて言えば、有事の際に防衛省に全権を預けたら、防衛省は国家予算のほとんどを防衛予算につぎ込みはじめ、戒厳令も容赦なく強いるようになったようなものだよね。もちろん防衛省にとっての最善の策ではあるんだろうけども。」

逆沢「そういえば、あの頃の安倍は、学校の一斉休校とか、とんでもない政策も平気でやってたけど、専門家会議側の人達の意見だけを丸呑みしていた段階と考えたら、むしろ自然という事か?」

鼎「けど、そうこうしてる内に、専門家会議の発言力がどんどん大きくなって、やがて政府にとっても扱いに困る存在になってきたって事かな? だから廃止するしか無かったと。」

愛原「リーダーの役割は、色んな部署から幅広く意見を集めて、うまく調整して最善の結果を導くことなんだけど、安倍はそれを面倒くさがって、専門家会議に丸投げしてしまった事が、悲劇につながった感じだな。まぁこういう【軍師に丸投げ】みたいなのは、できの悪い暗君がよくやるものではあるのだが。」

鼎「皇帝自身は、信頼の置ける軍師に全てを丸投げしてるつもりだけど、実際には悪徳宦官に政務を丸投げして、自分は遊びほうけているような状態だよね。そして悪徳宦官は、皇帝に全委任された者として、政務を壟断していくようになっていくというか。」

愛原「専門家会議のメンバーが悪徳宦官のような人間の集まりだったとはとても思えないが、彼らがいかに賢明で誠実であったとしても、あくまでコロナ対策の専門家であって、経済の専門家でも、教育の専門家でも、財政の専門家でもないからな。つまりコロナ対策に全振りする事はできても、それ以外の事に関してはシロートと大差ない。それで学校が混乱しようが、経済が混乱しようが、財政が悪化しようが、彼らに取ってみればそっち方面はシロートだから、どうにもできないのだ。」

逆沢「なるほど。本来なら専門家会議の意見にしっかり耳を傾けた上で、他の部門の専門家とも意見をすりあわせて、最適解を導かないといけないのに、安倍は面倒くさがってそれをせず、専門家会議だけに対応を丸投げしたら、あんな事になった。そして経済界やら教育界やら、他の部署の反発もあって、結局、専門家会議自体を廃止せざるを得なくなったと。」

愛原「専門家会議は専門家会議で、一人の軍師のようなものだから、軍師の一人としてバランス良く重用してれば良かったのだ。しかし安倍は、たくさんいる軍師の内、最も優秀そうな軍師に全権を預けてしまう愚を犯した。その結果、他の軍師から反発を買い、結局、その最も優秀そうな軍師を外さざるを得なくなった訳だから、これはもう愚かとしかいいようがない。」

鼎「たとえるなら街の戦いに長けた軍師に全権を託したら、確かに街の戦いでは戦果を上げたけど、山や海での戦いでまずい局面も増えてきて、山や海での戦いに長けた軍師達の反発の声も強くなり始めた。で、仕方なく、全権を託した街の戦に長けた軍師を左遷して、今度は山の戦に長けた軍師に全権を託し始めたようなものかな。今の安倍さんは。」

逆沢「山の軍師の言い分も、海の軍師の言い分も、街の軍師の言い分も、バランス良く耳を傾けた上で、適切に予算を配分して、適切に仕事を割り振っていければ良かったのに、面倒くさがって誰かに全部丸投げって発想が恐ろしすぎるわ。」

鼎「みんなの意見をバランス良くまとめて調整しないといけないのに、誰かに全権を託して後は放置ってところが、リーダーとしては最高に無責任としか言いようがないよね。だからどうしても両極端にぶれるか、アクセルとブレーキを同時に踏み込むような右往左往状態にしかならないというか。今もお盆帰省自粛のお願いを連呼しながら【Go Toキャンペーン】もやるみたいな、方向性がまるでみえない右往左往ぶりが目に余るけど。」

逆沢「そういえば、アベノミクスも今、振り返れば、アクセルとブレーキの同時踏み込みばかりだった気がするわ。あれは信念も方針もなく、適当に複数の軍師の意見を採用したらああなったという感じかねー? で、さすがにそれはまずいからと、コロナの際は、専門家会議に全権委任したら、今度は際限なく偏り始めたから、また以前の右往左往状態に戻り始めていると。」

鼎「アベノマスクの採用の経緯とかもそうだけど、安倍首相は軍師の献策の中身をまともに吟味する事も無く、その場のノリと自分の保身だけで安易で採用・不採用を決めてる節があるよね。」

愛原「アベノマスクの件に関して言えば、最初に献策した軍師(秘書官)自体は、なかなかのアイデアマンだったと思う。但し、その場でアイデアを即採用ではなく、それを実行に移した際に、どれだけの日数と予算が必要になるかを他の軍師達に計算・検証させてみてからの方が良かっただろう。また不良品も買い取りという条件でやった結果、商社が【不良品在庫の一斉処分】のチャンスとばかりに、不良品を大量に国庫に納品したみたいだが、そういうリスクを誰も指摘できない程、官邸が無能な軍師達の集まりとは思えず、だとするとその他の軍師が異論を述べられる雰囲気でなかった可能性も考慮せざるを得ない。」

鼎「いくらたくさんの優秀な軍師を抱えていても、異論を挟みにくい空気をリーダーが作っていたら、全然意味ないよね。」

逆沢「おそらくアベノミクスも、アベノマスクの時のようなノリで始めた気がしてきたわ。予算も期限も品質も考えずアベノマスクを採用した時のように、成長戦略の中身も考えず、成長戦略で低迷する日本経済を立て直そうとして失敗したというか。」

愛原「駄目な社長が、【売れる商品を作って会社を建て直せ】と社員に厳命するようなノリで、実行に移したのかも知れないな。売れる商品の具体的な中身については一切検討しないまま。」

鼎「【異次元レベルの金融緩和で一時的に好景気を演出している間に、成長戦略を実行し、日本経済を立て直しましょう】と一人の軍師が言ったから即採用したけど、実際には成長戦略の中身なんて全く無くて、その点に他の軍師も誰もツッコミを入れられなかったとしたら、これは悲劇でしかないよね。フォーク准将の提案した中身スカスカの大規模作戦に異論を挟める空気があった分だけ、まだ銀英伝の同盟陣営の方が、余程健全だったというか。」

愛原「現実世界では、一人の軍師の力で何とかなる局面はほとんど無くて、大抵は合作となる。アベノマスクの件にしても、最初にアイデアを提案した者が全て悪いとは、俺は言いたくない。彼らは素案の発案者(=アイデアマン)としてはおそらく優秀であり、他の軍師が適切にサポートできれば、もっと違った結末もあり得たかも知れないのだ。」

鼎「最初に発案した人に現場レベルの調達に関する知識はなくとも、他の軍師集団の誰かが、適切な助言をできれば違った結末もあり得たよね。もっと良い品質。もっと早い納期で国民に提供できた可能性もなくは無かったし。逆に優秀な軍師集団の力量をもってしても、あれ以上のスピードと品質が望めそうになかったら、この案はこういう問題があるから採用すべきでないと助言できたとも思うし。」

愛原「だが、そうはならなかった。おそらく安倍が他の軍師達が異論を挟むよりも早く、無思慮に即採用してしまったか。あるいは異論や修正案を述べられる空気自体を安倍が作らせなかったんだろう。いずれにしろリーダーとしては極めて不適格と言わざるを得ない。安倍陣営に優秀な軍師がそもそも存在していたかどうかは知らないが、どちらにしろ使いこなせなかった点には変わりないからだ。」

鼎「なんか三国志の袁紹さんを思い出したかも。かつて袁紹さんの元には、郭嘉さんのような優秀な人物もやってきたけど、結局失望して去っていったとか。他にも優秀な軍師はたくさんいたけど、結局使いこなせず滅んでしまったとか。」

逆沢「安倍ちゃんの元には、【頭のいい今井ちゃん】とかいう優秀な軍師がいたらしいけど、使いこなせなかったって事かねー? あるいは頭が良さそうに見えて、口が上手いだけの【出ると負け軍師】に過ぎなかったか? いずれにしろ、人材を使いこなせない上司自体が災厄の源ではありそうね。」

愛原「専門家会議のメンバーも、本来は優秀だったんだろうけど、いきなり全権を預けられたような状態になって、専門外の分野にまで責任を持たされたあげく、案の定、専門外の分野で反発を招いて、結局、専門家会議自体を解体させられた訳だから、ある意味、悲惨だよな。」

鼎「市街戦特化の軍師が全権を引き受けさせられたあげく、山や海での戦の失策をとがめられて、あげく失脚させられたようなもので、本当に悲惨でしかないよね。」

愛原「そりゃあトップからすれば、【頭のいい今井ちゃん】でも誰でもいいから、適当な誰かに全部仕事を丸投げできれば、こんなに楽な話はないんだけどな。けどリーダーの役割は、誰かに丸投げする事ではない。というか丸投げして何とかなるようなスゴい部下がいるようなら、そいつがリーダーを務めればいい。お前はそいつにリーダーの座を譲って、さっさと引退しろってオチになる。リーダーの仕事は、あくまで全体の調整をする事で、全体をよりよく導く事にある。財務省に丸投げするのでもなく、経産省に丸投げするのでもなく、東京都知事に丸投げするのでもなく、立場や利害の異なる複数の者の言い分をちゃんと聞いた上で、適切に仕事を割り振る事にある。本来はそういう、とても面倒くさいものなのだ。」

鼎「ゲーム作りとかでも、複数の人でゲームを作ろうとすると、そういうまとめ役のリーダーが必要になるよね。予算の調達ややりくりに秀でた者。プログラムを打ち込む者。繪や音などの素材作りに秀でた者。文章書きに秀でた者。それらの人材を必要に応じて確保・補充・外注できる者。営業できる者。などなど。そういった立場も、得意分野も異なる複数の人をどうやってバランス良く働かせるのが、リーダーの役割というか。」

愛原「そう。コイツに丸投げしてれば、全部一人で仕上げてくれるなんて便利な部下がいてくれれば助かるが、そんな部下に恵まれる事はほぼない。だからリーダーは、各人の得意分野を正しく把握した上で、適切に仕事を配分しなくてはならない。」

逆沢「ただ適切に仕事を割り振ると言っても、具体的にどうすればいいのかねー? みんなの意見を公平に聞けばいいってものでもないだろうし。」

愛原「ただ無思慮に公平に言い分を聞くと、アクセルとブレーキの同時踏み込みみたいになってしまいかねないからな。あるいは多数派の言い分だけを重要視して、少数派の意見を言い分の正しさに関係なく黙殺する風にもなりかねない。」

鼎「無思慮に言い分を聞くと、総論賛成各論反対になりやすい懸念もあるよね。コロナ対策には賛成だけど、その為に自分達が我慢するのは受け容れられないとか。福祉を充実させるのは賛成だけど、税率が高くなるのは受け容れられないとか。」

愛原「総論賛成各論反対になりやすいのは、具体案が何も無いのに、理想だけが先行するからだ。戦争に勝てる算段も無いのに、【憎いあの国を懲らしめろ】みたいな世論だけが先行して、戦争をおっ始めてしまうようなノリでだな。あるいは、財源も無いのに【国は困ってる俺達に今こそカネを配るべきだ】と騒いでみせたり。」

逆沢「具体案もないまま理想だけで先行させてしまった点では、アベノマスクもアベノミクスも全く同じね。アベノマスクはいつまでに配り終えるという見込みも立てずに大々的に発表して失望を買ったし。アベノミクスも成長戦略の中身も、金融緩和の出口戦略も示せないまま、異次元級の金融緩和に踏み切って、結局、インパール作戦状態になったという点で。」

愛原「リーダーは、理想を失ってはいけないが、理想を実現させるビジョンも軽視してはならない。理想のないリーダーは、アクセルとブレーキを無意味に同時に踏み込むか、何もしないか、その場のノリで右往左往するか、いずれにしろ無計画に人を振り回す事しかできないし。とかいって、ビジョンもないまま理想だけを追いかけると、地図もないまま勢いだけで山に登るような危険を侵す事にしかならないからな。」

逆沢「目的地もないまま雰囲気で電車に乗られても困るけど、方角も分からないのに目的地に向けていきなり出発されても困るわ。」

鼎「こうしてみると、リーダーってのは、誰にでも務まる役割とはとても言えなそうだよね。目的も利害も環境も異なる複数の人や団体を調整して回らないと駄目な訳だから。」

愛原「少なくとも、大局観が必要だな。特定の立場の人だけに偏らず、全体像でモノを考えられる思考というか。」

逆沢「財務省の都合だけでなく、経産省の都合だけでなく、厚労省の都合だけでなく、特定の知事の都合だけでなく、引退した老人の都合だけでなく、色んな人の都合を考慮しないとダメって事ね。」

愛原「そうしないと、理想を叶える為に、特定の人が別の特定の人に負担だけを押し付けるようになって破綻してしまうからな。」

逆沢「一部の人への負担がひどい事になってるからと言って、他の人にも平等に我慢をなんてのも、最悪だしね。特定の従業員の残業労働が終わるまで、みんな我慢して職場で待機してるようなもので、悪平等でしかないし。」

鼎「とかいって、特定の従業員にだけ過重労働を押し付けて、他のみんなは定時で退社というのも間違ってるよね。」

愛原「特定の従業員だけに負担が偏らないように、適切に割り振るのが、本来のリーダーの役割だからな。部署替えするなり、新たに人を雇うなり。少なくとも負担がひどい状態の従業員の仕事量が減るように、何らかの配慮を考えるべきだろう。一人だけ罰ゲーム状態だからといって、みんな平等に罰ゲームというのは悪平等だから論外として、罰ゲーム自体を解消するのが本来のあり方だからな。まぁ高負担に見合う以上の高報酬を払うなりできるなら、多少は我慢もさせられるだろうが。」

逆沢「既に先進国最低ランクの労働生産性になってる日本で、高報酬は無理がありすぎるだろ? 必要なのは採算性の悪い労働を削って、労働効率を上げる方というか。コロナ対策とやらで、さらに一文にもならない仕事を増やすとか。そこそこ労働生産性の高い他国ならともかく、日本国内でこれ以上、労働生産性を下げるような政策は論外って言うか。教育の現場でも、医療の現場でも、これ以上仕事を増やされたら、現場が崩壊するんだよ! それでも我慢を強いるなら、せめてビジョンを示せよ。中身のない理想像を掲げて【欲しがりません。勝つまでは】と鼓舞するのではなく、具体的なビジョンを!」

鼎「そもそも勝ちにこだわるから悲惨なことになると、私なんかは、常々思うんだけど。勝算薄い戦いに身を投じて無駄に疲弊するのではなく、負けは負け、失敗は失敗と認めれば、アベノミクスも、傷口浅い段階で損切りできて、あそこまでひどい状態にならずに済んだと思うし。」

逆沢「ただ、うがい薬のデマを流すという分かりやすい失敗をした吉村知事でさえ、失敗を失敗と認めず、見苦しい言い訳と自己正当化の強弁をする有様なんだからねー。、この国のリーダーで、自ら失敗を認めて責任を取ったり、恥を受け容れる度量のある人なんて、一割もいないと思うわ。安倍が、アベノミクスの大失敗を認めるなんて、もう絶対にあり得ないレベルというか。」

愛原「コロナにしても、afterコロナがwithコロナになった時点で、もう作戦の見直しが必須だろうけどな。もうコロナ撲滅は不可能とは言わないまでも、ほとんど自然の成り行き任せになってるんだから。幸い、現段階での日本での致死率はインフルエンザ以下なんだから、韓国級以上の対策をする国力すらないのなら、勝利条件を下げてインフルエンザと同じ扱いする手も本気で検討しろというか。インフルエンザでも病状がマシなら自宅療養も可能だし、コロナだからといって無症状でも隔離施設に強制隔離とか、公共リソースの無駄はやめてくれ。インフルエンザでも交通事故でも年3000人くらいは死ぬのだから、ある程度は割り切れ。年間3000人以上交通事故で死ぬからといって、別に特別な対策を今まで取った事も無いくせに、何を今更だ。」

逆沢「逆を言えば、本気でコロナの第二波とやらを抑えたいなら、以前のような都市封鎖もどきか、少なくとも大阪駅や新宿駅を使用不能にするくらいの英断をすべきだと思うしね。特定のお店に罪をなすりつけて、ガス抜きだけしてるんじゃなくて。」

愛原「訳の分からない、自粛のお願いとやらでお茶を濁すな。政府が何もしないならそれはそれで国民一人一人が自分の頭で考える。というか、実際に考えるように変わっていきつつある。行政が口を出す以上は、いい加減、終わりのみえない対処療法ではなく今後のビジョンと工程表を示せ。先の見えない対処療法だけで、【欲しがりません。勝つまでは】と壊れたスピーカーのようにしつこく連呼されても、もう我慢の限界なんだ。一部の知事連中もそうだが、責任回避の為のパフォーマンスはもうたくさんだ。お前ら、責任を取るのが仕事だろ。効果があるのかどうかも分からないパフォーマンスで、対策してるふりだけして、こっちばかり責任と負担を押し付けられても困るんだ。安倍はすぐに国会開け。その上で急いで今後の工程表を出せ。出せないなら辞めろ。リーダーとしての役割を果たせないリーダーにいつまでも居座られるのは大迷惑なんだ。」

逆沢「自ら森羅万象を司るとタンカ切ったくらいだからねー。」

鼎「別にリーダーだからといって、神の視点とか、完璧超人である事を望んでいるわけでは無いけど・・・。」

愛原「リーダーというのは、プロ野球の監督のようなものだからな。別に現役時代に、超一流のバッターである必要も無いし、超一流のピッチャーである必要も無い。選手としては平凡であっても構わない。但し、誰でも務まるわけではない。少なくとも海千山千の選手達をまとめられる統率力と大局観と信用は必要だ。少なくとも野球のルールもしないようなシロートでは話にならない。USBも知らないIT大臣じゃないが、コーチや選手に采配や指導を丸投げせざるを得ない程に無知ではお話にならないのだ。」

鼎「統率力に関しては、本人の資質だけでなく、組織としてのシステムのせいもあるから、一概にリーダーだけに責任を問うのは違うと思うよ。去年のU-18W杯とか、特にそう感じたし。」

愛原「歴代最高レベルの選手達を擁しながら、歴代最低レベルの5位に終わった、ある意味最悪の野球大会だったな。もっとも監督の采配が悪いのではなく、本職が外野手の選手が2人しかいなかったり、本職が遊撃手の選手が6人もいる割に、本職が二塁手の選手が0人だったり。あり得ない選手の配分に敗因の全てが詰まっていた印象だったが。」

逆沢「な、なんでそんなUSBも知らないIT大臣も素足で逃げ出しそうな、謎配分なんだ? シロートどころか、ドシロートが選手選抜の人事を担当してたのか? 外野手が2人だけじゃ、そもそも野球にならないし。遊撃手が6人もいながら二塁手も不在というのも意味不明だし。これじゃ、甲子園を沸かせた名選手をそろえても、さすがに勝てんだろ?」

愛原「建前上は、選考委員らが全体のバランスを考慮して決めたと言われているが・・・、実際は超バランス大崩壊状態だったからな。実際は選考委員による推薦メインだったんだろう。選考委員の各々が、それぞれ闇鍋的に推しメンを出したら、一人一人の選手は実力者だけども、とんでもない偏りが出てしまったという事かも知れんな。」

逆沢「つまり闇鍋を企画して、各々が自慢の素材を鍋にぶち込んでみたら、高級肉ばかりで、野菜類は一つも入ってなかったみたいな感じになったと?」

鼎「まぁ、遊撃手あたりは、高校野球の花形的なところもあるから、一流の選手ばかりを集めたら、もしかしたら遊撃手の割合が高くなるのかも知れないけど・・・。けどなんか四番バッターばかりを集めてた頃の長島巨人みたいな感じだよね。一見、強そうだけど、選手のタイプが偏りすぎているから、実際にはそこまでチームとしては強くないみたいな。やっぱり足でかき回す選手とか、器用な小技を使える選手とか、守りの上手い選手もそれなりにいないと、チームとしてはバランス的に良くないというか。」

愛原「みんなの意見を調整すらせず、単純に平等に扱うと、一人一人は真面目に最高の人材を推薦したつもりでも、全体として偏りが出てきてしまうという事かも知れんな。実際には、いぶし銀と呼ばれる小技型や、守備型もバランス良く欲しいのに、みんなが一流の選手を推薦したら、同じポジションを守る似たタイプばかりがそろってしまったみたいな。」

逆沢「闇鍋の悲劇ね。誰もがみんなの為を思って、みんなが最高の素材ばかりを持ち寄ったら、肉ばかりになってしまった的な。」

鼎「私、2016年の大晦日の紅白歌合戦を思い出したかも。視聴者投票で白組に約420万票。紅組に約250万票。会場内の投票でも白組が1274票に対し、紅組が870票という、シロート目でも圧倒的に白組優勢な状況だったのに、審査員が場を盛り上げるためか、バランスを取る為か、こぞって紅組に投票したせいで、まさかの紅組勝利になった時の。」

愛原「視聴者投票と会場内投票分が合わせて計4票に対し、審査員の投票分が計11票分もあったらしいからな。紅組のあまりの劣勢具合を審査員のほとんどが気遣った結果からか、審査員票の内の9票分が紅組に流れて、まさかの紅組逆転優勝。当然ながら、観客も視聴者も多くが唖然としたと思われる。というか司会者自身が唖然としたようなコメントをした事で、話題になった程だ。」

逆沢「空気の読み過ぎが仇になった感じね。イギリスのブレグジット投票も、もしかしたら前回のアメリカ大統領選挙も、劣勢側を盛り上げようと一人一人の有権者が空気読んで忖度したら、まさかの逆転劇が起きたなんて、割と言われてるらしいけど。」

鼎「ブレグジットに関しては、本気でEU離脱派の勝利を願っていた程では無いけど、現状に不満を持っている層が接戦を演じた方がいいと思って投票したら、本当に離脱派が勝ってしまったなんて、言われてもいるよね。実際はどうか知らないけど。」

愛原「ブレグジットや米大統領選は知らんが、2016年の紅白に関しては、審査員の忖度しすぎが一因なのは、おそらく間違いないだろうな。」

鼎「こうしてみると、リーダーの調整能力というのは、本当に重要だよね。一人一人の船頭は優秀でも、みんなが最善を尽くしたら、船が山を登ってしまってしまってもおかしくないから。」

逆沢「【船頭多くして船山に上る】というのは、愚かな大衆の集団を揶揄したことわざだと思ってたけど、実際は優秀な大衆の集団でも、まとめ役がいないと、やはり船は山に登ってしまうという事か?」

愛原「財務省の官僚達であれ、経産省や厚労省の官僚達であれ、専門家会議のメンバーであれ、彼ら単体は誰よりも猛勉強してその職に就いたエリートばかりだから、おそらく無能とはほど遠い。しかし各々は、自分達の置かれた立場を前提に最善を尽くしているだけだから、やはり偏りが出るのは避けられない。一流扱いされる野球選手ばかりを集めたら、四番バッターだらけになってもおかしくないようなものだな。実際は、守備の達人とか、小技の達人とか、色んな人材が必要にもかかわらず。」

鼎「おいしい鍋を作りたいなら、野菜も肉もバランス良く必要だよね。みんなが肉ばかり持ってくるようではさすがにまずい。とかいって2016年度の紅白歌合戦のように、みんなが空気を読んで忖度しすぎても、今度は野菜しかない鍋になる危険があるから、やはりまずい。そうならないように調整してくれる役回りの人が必要と。」

愛原「絵描きだけでゲームは作れないようなものだな。確かに優秀な原画家は花形であり、客を多く引き寄せる要因にもなるが、原画家だけでゲームは成り立たないのと同じ。」

鼎「リーダーの仕事というと、リーダーシップってイメージもあるけど、実際には全体に配慮したバランス感覚というか、まとめ役としての役割こそが重要って事かな?」

愛原「その通り。もちろん全体に配慮というのと、右往左往とは違うぞ。目的もビジョンもなく、その場の空気に流されるというのは論外。多くの人を納得させ、また幸せにできるビジョンというか、工程表が必要だ。中身のない理想像ではなく、ちゃんとした設計図という意味でだな。」

逆沢「明確なビジョンも無いのに、【欲しがりません。勝つまでは】と、終わりのみえない苦難を強い続けるのは論外と。」

愛原「そういうのは、【いつか正社員にしてあげるから】とか【いつか業績が良くなるだろうから】と根拠のない期待だけを持たせて、労働者を不当に使役し続けるブラック企業と変わりないからな。詐欺師の所行だ。」

鼎「ただリーダーがまとめ役としての責任を果たそうとすればするほど、ある種の人から批判される弊害だけは避けられないような気もするけど・・・。誰だって自分の意見を採用されないのは不快だし。とかいって全員の意見を採用するのは困難だし。下手に全員の顔色を見て意見を採用しても、理念も理想もない腐敗した現状維持か、空気による暴走状態のどちらかにしかならない気もするし。」

愛原「だから文字通り、調整能力がいるのだ。全員の同意は望めなくとも、なるだけの多くの人の同意を取り付けられるよう調整(努力?)できる能力というか。本来のリーダーというのは、かなり地味で粘っこい労苦を要するものだぞ。だからこそ篤実なリーダーは、後世に伝えられるような大きな尊敬も勝ち取れる訳だけど。」

逆沢「逆を言えば、その場のノリや保身だけで無責任に物事を決定して、後で人様を不幸にするようなリーダーは、決定したその時だけは喝采を浴びても、後世にわたって軽蔑と非難の対象になると。」

愛原「コロナ関連で言えば、その場のノリだけで後先考えず、人々を締め付けるだけの知事などは、数年後から数十年後におそらく軽蔑の対象になると思われる。パチンコ店イジメみたいな、結果的に何の意味も無い事をして、いたずらに不安と対立を煽っただけの知事としてな。政府や知事らがどんな規制や要請をしようが、それは彼らの権限だからやるやらないは勝手だが、やるからにはビジョンとセットでなければならない。出口戦略もなく人々を苦しめるだけの施策を続けるようなら、後世、悪政を敷いた無能政治家呼ばわりされても仕方が無いからな。」

鼎「仮にお金をばらまくなら、それで救われる人がそれなりに出て欲しいよね。それだったら民衆思いの善政家と名が残るかも知れないし。」

愛原「一時的にばらまいたけど、結局、わずかな人にとってのわずかな延命しかならず、しかも後には膨大な借金だけが残されて、その後長く多くの民が苦しめられたなんてオチだけは勘弁して欲しいよな。そんな有様だと、人様の血税で票を買ったクズ政治家と後世、罵られてもやむを得ない。」

逆沢「学校の一斉休校とかも、未だに評価してる連中がいるけど、はっきり意味不明だわ。仮にデメリットを上回る程のメリットがあったと仮定するなら、第二波とやらを封じ込める為にもう一度(効果があったとされる)一斉休校をやるように献策しないと、話の整合が取れないし。私は犠牲(デメリット)が大きすぎるのと、その後、再び第三波とやらが来たら無意味だから、大反対だけど。」

鼎「9月入学案を唱えてた人も居るけど、仮にその後に第二波なり第三波が来たら、その度に入学時期をずらすつもりだったのかな? 入学時期が際限なく後ろにずれるだけで、全く解決方法にならないよね。」

愛原「コロナが近い内に終わるという前提で考えるなら、いつ終わるかをある程度予測した上で、それまで堪え忍べるだけの予算や労働力を確保すべきだし。いつ終わるか予想が付かないとか、相当の長期戦を覚悟するなら、堪え忍ぶなんて発想ではなく、そもそもそれでも普通に人々の生活が維持できるような形の【新しい生活様式】を示さないと、いつか耐えきれず破綻するからな。」

逆沢「工程表を出すのも、新しい生活様式の具体的な中身の公表も、無理なら無理で仕方ないけど、だったらそれを言ってくれないと困るわ。政権がダメとかもうお手上げと言ってくれたら、すぐに交代させるなり、国民がより自分なりに勝手に考えて行動するようになったり、それなりに世の中の変化もあるだろうから。」

愛原「無能なリーダーは無能を認めてさっさと退陣してもらわないと、次のリーダーの座るべき椅子も空かないからな。今は権力闘争なんかで貴重な労力を無駄にする余力もないから、駄目なリーダーには自発的に辞めてもらわないと困る。」

鼎「誰かに全振りしてお任せにするだけの丸投げリーダーも困るし、自分の保身だけに全振りするようなリーダーはもっと最低だよね。」

愛原「そうでなくとも少子高齢化の流れで、これからますます時間あたりの労働効率を上げていかないとならないのに、これ以上、労働効率を下げ続けるようなリーダーは論外だ。政府も、一部の知事らも、これ以上、無駄に人々の仕事を増やすな。増やすからには、それが報われるビジョンを見せろ。ビジョンもなく、その内何とかなるだろうからとりあえず耐えろ的な無責任な【欲しがりません。勝つまでは】的な鼓舞はいい加減、やめろ。コロナとの戦いを戦争と言った政治家もいたが、精神論と楽観論だけで戦争を続けるのはやめろ。」

鼎「コロナ対策にそれなりに成功した国もあるのだから、彼らに敬意を払って参考にして、取り入れたりもして欲しいよね。くだらないフライドに振り回されたりせず、頭を下げて教えを請うくらいの度量を持って欲しいというか。自分があえて泥をかぶったり、恥をかくことで、みんなを守るのもリーダーならではの役割の一つだと思うし。」

愛原「敗戦濃厚で絶望的な状況の中で、あえて降伏を決断できるのはリーダーしかいないようなものだな。部下や民衆の多くは、単に見栄っ張りなのもいるし、マウント好きな上官や同僚や村人や憲兵らの目線が怖くて忖度してしまってるのもあるが、なかなか弱気な発言はできない。そんな状況の中、あえて降伏・敗北・撤退を口にし、ソフトランディングを決断できるのはリーダーしかいない。みんなが内心では折れて欲しいと思いながら、それでも表向きはやせ我慢を繰り返している状況の中で、泥をかぶれるのはリーダーしかいないのだ。当然、降伏・敗北・撤退といった不名誉な決断をしたリーダーは、勇ましくカッコ付けたがりの連中によってバッシングの対象になるだろうが、それでもあえて泥をかぶるのがリーダーの役目。自分が泥をかぶることで、みんなを救うのがリーダーに求められる最後の仕事なのだ。」

鼎「上司の役割はしばしば嫌われ役とも言われるけど、あえて嫌われる仕事をやり遂げることで、みんなを救うというのは、その時だけはバッシングされても、後世からみれば最高にカッコいいリーダーとしての全うの仕方だよね。」

愛原「部下は、空気を読んで忖度しないと、出世にも身の安全にも関わるから、本心と違うことも平気で言えるし、言わざるを得ない。しかしリーダーは違う。空気に逆らっても、みんなを説得し、調整し、助けることができるのだ。忖度しなくてもみんなを助けられる身分なのに、安易に空気に染まってみんなと一緒に地獄に落ちる事しかできないなら、そんなリーダーはやめちまえって話にもなるわな。」

逆沢「大日本帝国の末期は、空気を読むしかできないというか、空気を読むことで出世してきた将校ばかりが上にいたせいで、おかしな空気を誰も正すことができず、訳の分からない作戦が全く止められないまま、地獄に突き進んだ感もあるけど、そんなサラリーマン上司が上層部を構成するようになると、腐敗と破滅にしかつながらないって事ね。」

愛原「別に織田信長のような革命児である必要までは無いけど、みんなに好かれるとか、空気を読んで行動できるという理由だけで人間を出世させてしまうと、そんな人間は自分の保身目的ならまだしも、他人のためだけには嫌われ役を引き受けられないから、誰かが泥をかぶらないといけない時に、自分を捧げられるような勇気ある決断ができないからな。下手すると部下に泥をかぶらせても、己の保身を全うするような卑怯者にすらなり得てしまう。」

逆沢「自分の不祥事を部下のせいにしてしまったり。コロナの発生源をか弱い商店主のせいにしてしまったり。空気が読めて、みんなに好かれるような一見いい人が、今後もいい人でいたいが為に、そういう卑怯な行為を平気でしてしまうという事ね。」

鼎「大日本帝国も、愛国心があって、義侠心があって、決して弱音を吐かず、恥を恐れても死は恐れず、どこまでも理想を追いかけるような、ある意味では武人の鏡のような素晴らしい人達が、自ら恥という泥をかぶったり、折れる勇気を持てなかったが故に起こした悲劇ともいえるよね。」

愛原「病院や学校や介護関連の職員らも、コロナで余分な仕事が増える中、今はひたすらやせ我慢をしている。子供達や患者達の事を思うと、決して弱音を吐けないからだ。だからこそ彼らを救うには、リーダーに恥をかく度量が求められる。彼らが弱音を吐けない労働環境である事に甘えて、無制限に仕事を増やして押し付けるのではなく、泥をかぶっても、彼らの労苦を軽減できる方向に世の中を誘導・調整できるリーダーこそが求められているように思う。」

逆沢「別にコロナの有無に関係なく、少子高齢化と労働効率性の悪さの両面から考えても、労苦の軽減は今後の日本経済の立て直しを進める上で不可欠な要素だろうしね。」

鼎「耳障りのいい勇ましい言葉ばかり口にして、【頑張れ、耐えろ】と終わりのない苦難ばかりを押し付けて鼓舞するだけの、無能な精神論リーダーは急いで廃して、退くところはどんどん退いてソフトランディングできる、発展的撤退術に秀でたリーダーが今後はたくさん求められそうな気もするよね。」

愛原「苦難をものとせず、前へ前へと突き進んでいく戦闘指揮官と比べて、撤退上手の指揮官は、一見線が弱く頼りないかも知れない。しかし実際には、攻め込むよりも退く方が、余程技術的に難しいからな。攻め込むのは勢いだけでもある程度は可能だが、退くのは日頃の訓練に裏付けられた高い技術と我慢と妥協を要する。特に妥協や諦めを少なからず余儀なくされる点が、精神的にかなり響く。」

鼎「けど劣勢時に上手く損切りできるかどうかが、最終的な勝敗どころか、生死を決定づける事は多いよね。優勢時に百戦百勝するよりも、劣勢時にどれだけ損害を抑えて巧みに退けるかの方がはるかに重要というか。」

逆沢「結婚よりも離婚の方が、何倍も苦労するとか。従業員は雇うよりも辞めさせる方が難しいとか。起業や業務拡大よりも、廃業や業務縮小の方が何倍も心労があるとか。色々言われるけど、確かに前に進むよりも、後ろに退く方が大変なケースは多いかもね。」

愛原「後ろに退こうとすると、勇ましいカッコつけ連中からは臆病者とも罵られるし、誰かに頭を下げる必要も出て来るし、評判も下がるからな。泥をかぶる勇気に加え、現実的なビジョンと工程表を構築できる高い能力も必要とされる。しかし、だからこそそんなリーダーこそが、本当は一番立派なのだとも思う。」

逆沢「安倍や吉村じゃないけど、重大な失敗である程、認められない。恥を受け容れられない。勇ましい言葉で人に負担だけを押し付ける。勇猛な精神論と楽観論で、犠牲だけを強いる。弱い立場の者に罪をなすりつけても、自分だけは正しく美しくカッコ良くあり続けようとする。そんなリーダーは、見た目は頼もしくカッコよく見えるかも知れないけど、実際には有害なだけの存在というか、絶対的にリーダーに向かないタイプなのかも知れないと。」

愛原「上向きの時はまだしも、下向きの時に向いたリーダーでは無いな。劣勢を劣勢と認められない。敗北を前提にソフトランディングしようとせず、あくまで勝ちにこだわって被害を拡大する。恥をかいたり、泥をかぶる勇気も無いから、別の誰かに恥をかかせたり、泥をかぶらせても、自分だけは無事でいようとする。みんなの為にならない。自分のために逆にみんなを犠牲にするような、リーダーとしては最悪なタイプにしかならないだろう。」

鼎「もちろんみんなの為に泥をかぶれるような高尚な精神の持ち主だからといって、それだけでリーダーとして向いているとは限らないけど。」

愛原「リーダーとして必要なのは、まとめ役としての器量だからな。その場のノリだけで判断するような、大局観のない人間はさすがに困る。部下に丸投げせざるを得ない程に、無知・無責任でも困る。イエスマンしか集められないような人間も論外。むしろ幅広い分野から人材を集め、多くの賢者から多くの異論を拝聴できるような器量と知能と寛容さが重要になってくるだろう。理想をしっかりもった上で、しかしその理想を空論に留めず実現に至らせる為に、しっかりとビジョンを構築できる者で無くてはならない。もちろんそんな真似は自分一人では到底不可能なので、広く人材を集め、多く賢者から意見を募り、自分なりに上手くまとめていく器量が必要になるが。」

逆沢「そんな都合の良いリーダーなんて、そうそう現れるとは思えないけど、もしそういう意味で及第点のリーダーに恵まれたならば、できるだけ守りたいわね。」

愛原「みんなの為に恥をかいたり、泥をかぶれるリーダーは、油断するとすぐに責任とって辞めてしまったり、あるいは政敵に(自ら認めた失敗を突かれて)辞めさせられるからな。逆に保身と自己弁護だけに長けたロクでもないリーダーほど、長く居座りたがるのは正直困る。個人的には【お願い、辞めないで】と言いたくなるようなリーダーこそ、そろそろ巡り会いたいが。」

逆沢「【お願いだから、すぐにでも辞めてくれ。今度こそ辞めてくれ】と言いたくなるような、ゴミのようなリーダーばかりで、本当にうんざりするわ。そんなリーダーに限って、どれだけ懇願しても絶対に辞めてくれないし。絶対に失敗を認めない。絶対に泥をかぶらない。むしろ他人をスケープゴートにしても、自分だけは生き延びようとする。悪い意味での生命力が強すぎるというか。」

鼎「みんなのために人々をまとめるのではなく、自分の保身や欲望のために人々を管理するタイプの人達だよね。人々を使役し働かせ、人々を騙し翻弄し、人々をスケープゴートとして切り捨てる事で、自分達の安全や安泰や野心だけを希求する悪い意味でのまとめ役というか。いや、まとめる気も無いかな? わざと対立を煽ったり、スケープゴートを用意してそちらに憎しみが向けるようにしたり。自分達自身に矛先が向かわないようにする為には、何でもするような人達だから。」

愛原「パチンコ屋をイケニエにして正義の味方ぶったり、【欲しがりません。勝つまでは】的な精神で、終わりのみえない労苦を強い続けたり。そのくせ9月入学論だの、学校の一斉休校だの、雨がっぱでコロナ対策だの、うがい薬でコロナ対策だの、歯磨き粉を変えてコロナ対策だの、失笑もののロクでもない政策ばかり挙げて人を振り回しながら、その点に関して都合が悪くなったら強弁かスルーでかわすだけのクソリーダーは、俺としてはもう御免なんだが。」

鼎「けど、なぜかそんなリーダーを、リーダーシップのあるリーダーとして評価する有権者が少なからずいる事に、戦前中同様の深い闇を感じたかも。」

逆沢「リーダーってのは、ある意味、人々が求める理想像だからねー。どんな厳しい局面においても、退かぬ、媚びぬ、顧みぬ。そんなカッコいいリーダーを大衆が求めているからこそ、うわべだけは、なんとなくそれっぽいリーダーが選ばれ続けるだけの気もするけど、どうかな?」

愛原「どんな厳しい局面でも、精神論と楽観論を根拠に、絶対に退かない。他人に罪に陥れても、自分だけは絶対に生き残る。自ら泥をかぶったり、まして恥を受け容れるような、誰かの下手に出て、媚びるような真似は絶対にしない。そして失敗しても、絶対に反省も謝罪もしない。強弁しても、スルーしても、自分の正当性を否定しかねない顧みるような真似は絶対にしない。そんなリーダーこそが大衆の理想像ってか?」

逆沢「悲しいけど、そういう事なんじゃないの? 少なくとも、自分の選択の失敗を認めたくない。だから彼らは、どれだけ自分達の選んだリーダーがダメダメでも、リーダー自身が自分の非を認めない限りは、今後もできるだけ支持し続けると。ダメリーダーが自分の失敗を絶対に認めたがらないように、ダメ民衆も、そんなダメリーダーを選んだという失敗を認めたくないから。リーダーは、良くも悪くも、民衆の理想像を体現した存在なのよ。」

鼎「つまり彼らが、パチンコ店をスケープゴートにするような卑怯者のリーダーを推し続けるのも、絶対に電車だけは止めず、弱い立場のお店だけを悪役にしたがるのも、実はそんなリーダーを支持し続ける民衆自体が、コロナの責任を押し付けられるような、醜く弱い悪役が欲しいだけ。なぜか交通機関のクラスターを疑わないのも、電車を止めて国民生活を脅かされるのは絶対に嫌なだけ。学校を一斉休校にしながら、より感染リスクの高い高齢者向け介護施設を一斉休業にしなかったのも、大衆の多くが、学校を不要、介護施設は必要と感じただけという事かな?」

逆沢「じゃ、ないの? 突然10万円配ったのも、GoToキャンペーン始めたのも、でも東京だけ外したのも、全部、そんな右往左往するリーダーを選出した大衆の願いが反映されただけ。彼らが困窮している人に30万円配るよりも、自分達に10万円回した方がいいと感じたから。そろそろ経済を回して欲しいと感じたから。でも東京は例外にして欲しいと感じたから。支持者自体がビジョンもなくコロナに怯えて右往左往してるから、そんな支持者の思いを敏感に感じたリーダーも、同じように右往左往してみせたような気もするけど。」

愛原「俺は、半分間違ってると思うけどな。マスコミが作り出した世論に、大衆が踊らされてしまうのが珍しくないように、大衆自身にそこまでの自律心はない。これはやはり、ビジョンをなんら持たず、保身しか頭にないリーダーの無責任な資質の結果のような気もするし。」

鼎「与党のリーダーは保身しか頭になく、野党のリーダーも、与党を批判するだけでビジョンを持ってない点は全く同じとしたら悲しいよね。実際には、ちゃんとビジョンを持っている人も多くいるだろうけど、そんな人程、表舞台に出てこれない仕組みが今の日本にあるとしたら、日本だけが成長を続ける世界からどんどん落ちこぼれていっても、不思議はないというか。」

逆沢「理想も理念も何もなく、ただ空気を読んで、上司に取り入る事で出世して来た人達が、今の日本を支配している以上は、自分達のような存在を否定しかねない、ビジョンを持ったリーダーシップの持ち主は、邪魔でしかないから、下っ端の内に潰されているだけかも知れないけどね。【頭がいい今井ちゃん】の力量をもってしても、アベノミクスもアベノマスクも止められなかったというか、その程度の人材が頭が良いと褒め称えられて一国の軍師を気取ってる時点で、既に終わってるというか。」

愛原「夢のない話だな。俺としては、完璧超人みたいな可愛げの無いリーダーも退屈だが、頼りなくみえても、支えたくなるような可愛げのあるリーダーとか大好物だし、そういうリーダーをすごく応援したいんだけど。」

逆沢「保身欲はないが、みんなの幸せを思えるとか。頼りなく見えても、その分、人の意見に真面目に耳を傾けられる器量を持っているとか。失敗は失敗と認めて、悩んだり悔やんだり反省したりもできるとか。優柔に見えても、少なくとも軽薄ではなく、慎重に責任感を持って判断・行動できるとか。妄想じみた理想家に見えても、実際にはそれを実現できるだけのビジョンと行動力を有しており、退く勇気も持ち合わせているとか。漫画的には、確かにぎゅっと抱きしめたくなるくらい、愛らしいキャラではあるけどね。」

愛原「異世界に転生しなくとも、現実世界でもそういう応援したくなる人と巡り会いたいというか、支えたいんだけどな。」

逆沢「支えたいと言っても、お前の力量では、軍師にも将軍にもなれないだろうが。【出ると負け軍師】くらいならなれるかも知れないけど。いや、無理か。口も上手くないし、人にも好かれないから、そもそも誰かのそばに置いてもらえるところまで出世する事もないし。」

愛原「それでも、一票くらいは入れてあげられるぞ。一票の重みをなめるな。少なくとも俺自身は、カッコよく勇ましく、人々を死地に送り込むような人間よりは、一見頼りなくとも人々を助けられるリーダー候補を支持する。勢いとノリだけで突き進むような勇者よりも、ちゃんとしたビジョンに裏付けられた技術と勇気をもって、退くべき時に退ける智者を支持する。」

鼎「見るからにカッコいい、退かぬ、媚びぬ、顧みぬを体現できる男らしいリーダーも、ある意味では魅力的だろうけど、そんなリーダー像だけに捕らわれなくても良いよね。思わず応援したくなる、支えたくなるリーダー像もアリというか。」

愛原「人々をちゃん導けるような将来のビジョンをもっているなら、退かぬ、媚びぬ、顧みぬを体現できる男らしいリーダーにも、ついていきたくもなるのだがな。逆をいえば、どれほど可愛げがあろうと、保身しか頭にないとか、自分の頭で考えず、すぐに誰かに洗脳されて思考自体を他人に丸投げしてしまうようなキャラは、俺的にはノーサンキューという話になる。」

逆沢「それはリーダーがどうこう以前に、主人公にも、主要脇役にもなれないモブ側のキャラだわ。保身に逃げたり。誰かに洗脳されたり、丸投げしてしまう時点で。」

鼎「やられ役とか、飾りの御神輿としてのリーダーとかなら、そういうリーダー像もアリだろうけど、理想のリーダー像にはなり得ないよね。」

逆沢「けどどんなリーダーが理想かと問われたら、案外悩んじゃうかもね。というか、そこにその人の人生観が現れるような気も。現状維持で十分なら、余計な波風を起こさないリーダー像を望むだろうし。当然、そんな人はリーダーにビジョン自体を求めないだろうし。対処療法で十分というか。」

愛原「小池都知事や吉村府知事が応援している人達や、未だに安倍総理を支持している人達は、どういう人生観、どういう理想、どういうビジョンをもった上で、彼らに何を期待して、彼らを支持したんだろうな? まぁ大抵の人は消去法とか言って言葉を濁すだろうが、じゃあ彼らにとっての理想のリーダー像はどんな感じで、その理想像と比べてどの部分で近似性があったのか? 他の候補者と比べて、どの部分で、まだ安倍や小池や吉村の方がマシだと感じたのか? すごく興味がある。」

逆沢「安倍だからアベノマスクで済んだけど、安倍以外の人がトップなら、イシバノゾウキンとか、エダノノハンカチとか、シンジロウノフンドシとか、送りつけられると思ったんじゃね? それよりはまだ安倍ちゃんの方がマシとか♪」

鼎「フンドシはさすがにいらないけど、ハンカチや雑巾なら、給食のマスクよりはずっと使い道がある分、アベノマスクよりはマシな気もするけど。」

愛原「安倍政権になって、【事実は小説より奇なり】としか言いようがない異次元レベルのトンデモ政策が相次いでるが、それでも安倍が他の誰と比べても一番無難でマシとか言われたら、小説家は廃業ものだな。俺がどれだけ【大衆に支持されるような理想のリーダー像】を思い浮かべた所で、現実世界で大衆に支持されるリーダーは、斜め上とか斜め下とかいったレベルではなく、あまりにも突き抜けすぎていて、もうどうしようもない。」

逆沢「確かに。国難と言われる時に、アベノマスクだの、うがい薬だの雨がっぱだのを薦めるようなリーダーが、歴代最長政権を築いたり、人気知事に祭り上げられる時代が来るとは、10年前には予想もできなかったわ♪」

鼎「もうどんな変人リーダーや、悪徳リーダーがファンタジーの世界で民衆に喝采されていても、【こんなリーダーが支持されるわけがない】と言い切れない世の中になっちゃったよね。」

愛原「悪い意味で、現実と空想の区別が付かなくない世の中になってしまったな。現実がファンタジーに近づきすぎて。というか、完全に追い越してしまったか。日本もアメリカも。」

鼎「現実がこんなだからこそ、かえってファンタジーの需要が高まっているのかも。せめて空想の世界くらいは、ちゃんとしたヒーロー、まともなリーダーがいてくれる事を期待して。」

愛原「そういう作品が評価されて、そんな作品から大衆がどんどん良い影響を受けるようになって、再びまともなヒーロー、まともなリーダーが現実世界でも評価される世の中に戻ってくれたらいいなと思う。」











過去のたわごと 
 2020年 8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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