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愛原様のたわごと(20年9月27日)





愛原「竹中平蔵が、月7万円のベーシックインカムもどきをやろうとか提言して、話題になったらしいが。」

逆沢「ベーシックインカムって、最近名前だけはよく聞くようになったけど、どういうもんだったっけ?」

愛原「元々の意味合いは、【最低源の生活保障として国民に一律いくらかを支給します】という趣旨のものなんだけどな。ただ、これを最も主導しているのがいわゆる新自由主義者という事もあって、【困った人への生活保障】から、【全員一律の生活保障】への制度変換を促すものとして、実質提唱された形になっている。たとえていえば、【貧しい人に30万円配ります】という従来の福祉制度を見直して、【貧しい人にも豊かな人にも等しく5万円ずつ配ります】みたいな形になる訳だな。」

鼎「確か竹中平蔵さんは、【ベーシックインカムを導入することで、生活保護が不要になり、年金も要らなくなる】とも主張してたよね。つまり、月7万円をみんなに配る代わりに、生活保護と年金制度を廃止すると言うか。生活保護と年金支給を廃止する事で、一律7万円を配る財源を確保する構想になるわけだよね。」

逆沢「それ、今まで年金を納めている人達からすれば、詐欺だろ。今まで納めてきた年金分、耳をそろえて返した上で、ベーシックインカムとやらを始めるならまだしも、そうでないなら、今の40歳代、50歳代あたりからすれば、一方的に取られ放題というか。」

愛原「政府が100年安心と吹聴してだまして導入した今の年金制度でも、今の40歳代、50歳代あたりからすれば、十分に払い損になる見込みが高い点は変わりないけどな。ただ年金制度自体を廃止されたら、払い損なんてレベルで収まらず、人によっては数千万円レベルの損害が出るだろうな。」

逆沢「つうか月7万円で生活可能なのは、家持ちで、無借金状態で、扶養家族もなく、持病もない人間だけだろ? それでも都会は固定資産税が高そうだし、田舎は田舎でクルマの維持費が高くつきそうだから、実際は月7万でも厳しそうな条件の人は多そうだけど。将来、病気したりするリスクとか考えたら、子供作ったりして扶養家族を増やす行為自体も、すごいリスクにしかならないというか。竹中平蔵は、派遣制度を作って日本人の貧民化を促進した事といい、そこまで日本を破壊したいのか? そして安倍といい、スガといい、そんな竹中平蔵をやたら重用する理由も分からねー。」

愛原「そしてそんな安倍やスガを支持し続ける奴らもな。」

鼎「けど日本では、新自由主義とは対極にあるような福祉主義的な思想の人達の間でも、なぜかベーシックインカムは一定の支持があったりするよね。」

愛原「あいつら、財源を無視してるからな。全国民にまとまったお金を配り続けようと思ったら、途方もない財源が必要なのに、それに対する配慮がない。今の年金制度や福祉制度を維持した上で、さらにみんなにお金を配れみたいな事を平気で主張したりもする。下手すると、反緊縮主義者と一緒になって、お札なんかいくらでも刷ればいいとか、いくら借金しても怖くないみたいな事を平気でのたまうからな。」

逆沢「いくらお札を刷っても怖くないとか、いくら借金しても怖くないってのが真実なら、アメリカや中国が覇権を制するために、どこの国よりも率先してなりふり構わずやってると思うけど。彼らがそれをしないというか、アルゼンチンなりギリシャなり日本なり、そういう真似をした国から順に凋落している事実をみても、そんなお花畑経済論には、さすがに乗れないわ。」

愛原「だから、仮にベーシックインカムを導入しようとした場合は、竹中平蔵氏がいう通り、年金制度を廃止するくらいの大規模な財源確保策が必要になる。」

逆沢「生活保護は?」

愛原「無償化された医療費分などを除けば、財政全体からみた支出はほんのわずかだから、実際には廃止しようがしまいが財政支出面で大差は無いが、とりあえずタバコと同じだな。財源不足の話になると、必ずやり玉に挙げられるのが、タバコ、パチンコ、生活保護あたりだから。タバコ税も上げるとか、パチンコ規制を強化するとか、生活保護に切り込むとか言うと、とりあえずアホは騙されて、それで多額の財源が確保できた気にもなるからな。実際に政府が年金に次に切り込みたいのは、むしろ医療・介護方面だろうけど。」

鼎「スイスでも、ベーシックインカムの導入に関する国民投票が行われたけど、その財源として医療・福祉方面に切り込むことが話題になったこともあって、結局反対という流れになったんだよね。」

愛原「真面目な話。日本でそれなりの規模のベーシックインカムが導入された場合、がん患者の大半はどんどん死ぬぞ。抗がん剤にしろ、除去手術にしろ、国民皆保険制度があってこそ、なんとか払える額に納まっているが、国民負担10割で上限額も撤廃なんて事になったら、大抵の家庭は経済的に崩壊するか、見捨てる事を余儀なくされる。人工透析患者とか、そういうのもまず切り捨てられる。障害者もかなりの人が、切り捨てられる。自己責任、自己負担というのはたやすいが、その額は、一般市民が普通に働いて貯めたカネだけでなんとかなる程、安い水準では無いからな。」

逆沢「老後資金と一口に言うけど、大抵は大きな病気もせずに、平穏無事なままに死ねた場合に必要な資金としてしか計上されてないからねー。多額の医療・介護費用が必要な状態になったら、それだけで計算が大幅に狂ってくるし。それでも現状は、自己負担が1割から3割で上限額もあるからまだマシだけど、自己負担10割とかになったら、ほとんどの老人はその時点で即死亡だわ。」

愛原「だから年金・医療・福祉削減と引き替えに、ベーシックインカムが導入されたとしても、それで得たカネは、老いるまで絶対に手を付けてはいけない。そのカネは、老後に備えた資金の前払いに過ぎないからだ。今までなら老いて健康も損なった際に国から補助してもらえるはずのカネが、先払いされたに過ぎない以上、先払いされたカネを使ってしまうと、老後になって必ず後悔する。」

鼎「というか、先払いされたお金をそのまま取っておいても、老後になって充足できる保証もないよね。インフレとか起きたら、それだけでアウトだし。そもそも財源不足解消の為のベーシックインカムなら、本来老いた際に援助してもらえるはずのカネの半分くらいしか、元々先払いしてもらってない可能性も高そうだし。余程、資産運用の達人でも無い限り、まずまともに管理できないというか。」

愛原「退職金なんかもそうだが、実質、給与の後払いとなるから救われるケースも多いからな。」

鼎「退職金は、決してボーナスの延長ではなく、本来は給与の後払いという扱いらしいよね。だから業績によって左右されず、決められた分だけ必ず払わないといけないものというか。だから仮に退職金という概念のない会社の場合は、その分も含まれた給料を支払わないといけないというか。」

愛原「そう。仮に同じ勤続年数40年・同じ年俸でも、退職金がかたやゼロ、かたや4千万円では、実質賃金に天地の差がある。仮に退職金という概念がそもそもない会社で、勤続年数40年で退職金4000万円の会社と同待遇を求めるならば、年100万円は余分にもらわないと割に合わない計算になる。(但しインフレ率が40年ずっと0%の場合の話なので、仮にインフレ1.75%程度であるならば、勤続1年目の時点では年50万円くらい、勤続20年目で年71万円程度の上乗せでも釣り合いが取れたりする。)」

鼎「ただ、だからといって、じゃあ年100万円余分にもらうのと引き替えに退職金ゼロがいいかと問われたら、ケース・バイ・ケースだよね。特に将来に備えてカネを備蓄する思考が弱い人の場合は、若い頃にその分のお金を使い込んでしまって、退職時点で、ほとんど貯金がない場合もあるだろうし。」

愛原「というか、勤める会社以上の利率で資産運用できる器量がない場合、大抵は相対的に目減りするからな。その会社がちゃんと利益を上げて成長し、かつ社員にも適正に還元している限りにおいては、実質後払いの退職金に回してもらった方が、結果的に取り分は多くなりやすい。」

逆沢「少なくとも実質ゼロ金利の日本で、お金を先払いしてもらっても、長期的に見れば目減りするだけだしね。だったら自分の勤める会社にしっかりお金を回してもらって、増やしてから退職金という形で還元してもらった方がオトクって理屈は分かるわ。」

鼎「世の中には、貯金ができない人もいるから、そういう人なら老後に必要なお金を使い込まずに済むように、退職金という後払いシステムもアリだよね。いや、別に老後じゃ無くても、突然リストラされたり、転職する際にも、失業時にはなにかとお金が必要になりがちだから、そういう時に退職金なり、失業保険という形で、一時金が入ってくるのは有り難いよね。」

愛原「生活保護にしろ、年金にしろ、健康保険なり介護保険なり失業保険には、文字通りそういう保険としての機能がある。保険があるから、いざという時に助かる。ベーシックインカムだかなんだか知らんが、そんなもので前払いしてもらっても、いざという時に困窮するくらいなら、普段、多少の保険料を払ってでも、いざという時に助かる方がマシというケースも多い。」

鼎「つまり【今の年金制度や医療・福祉制度を取るか? それらを捨ててでもベーシックインカムを取るか?】の二択というのは、【保険料を払ってでも保険に加入するか? 保険をやめる代わりに保険料をそのまま貯蓄に回すか?】の二択というのと、同義なんだよね。」

愛原「ちなみに政府の主な機能が【富の再分配】にあるのは周知の通りだが、その富を何に割り振るかといえば、大きく投資保険(福祉・安全保障)に分けられる。この内、投資に当たるのは、主にインフラ整備や公共工事など。成長産業への投資なども。コロナ禍で有望事業の存続が危ういので、それを救う為に補助金を出すというのも、投資の一部といえるだろう。教育なども、一見すると分かりにくいが、極めて重要な投資の柱の一つだな。」

逆沢「かつての日本は、高い識字率を誇る程、教育へカネを惜しまない事で経済大国にまでなれたけど、いつの間にか政治・経済・金融・IT・メディア・ネット等、あらゆる分野のリテラシーで他国に後れを取る程、教育を軽視し続けた結果、完全に駄目になった印象もあるわね。特にレジャーランドとも形容されたような大学群が、その象徴というか。」

鼎「投資というからには、回収が大前提になるよね。投資したカネ以上の税収として返ってくる事が大前提になるというか。だからゾンビ企業の延命に補助金を出すようなのは、そもそも投資といえないというか。ゾンビ企業は、補助金という名のカネをむしり取り続ける事で存続し続けるだけで、それ以上の税収として還元してはくれないから。教育も、意味のある中身で無いと、カネをドブに捨てるだけにしかならないというか。」

愛原「次に保険。こちらはセーフティーネットを整備する事で、人々が安心して働き、暮らしていける為の機能になる。人々の心を癒やすという意味では、娯楽なども福祉の一部に含まれる。一般的には、医療・福祉・年金制度などを思い浮かべるが、実際には警察・司法・消防・行政サービスなどの分野で、最大の効果を発揮する。」

鼎「消防署や警察署や裁判所が直接富を生むことは無くても、彼らが適切に機能してくれることで、安心して皆が生活できるというのはあるよね。」

逆沢「彼らのおかげで、不幸な人達が不条理に富を失わずに済む可能性を考えたら、間接的に富を生んでるとも言えなくも無いけどね。」

愛原「医療・福祉・年金制度などがそれなりに充実し、また司法や防災部門も公正であってくれるからこそ、人々は安心して働き・生活できる。これらが不十分ならば、人々は将来の不安に怯えながら、保身優先で生活する事になりかねないだろう。そして本来ならば、立ち直り、再び社会に貢献できる者も切り捨て、不穏分子化させるリスクも増大させることになる。」

逆沢「失業保険なり生活保護制度なりがあるから、それを利用して安心して就職活動もできるのに、それが無いせいで、犯罪に手を出さざるを得なかったなんて人が街にあふれ出したら、最悪だしね。」

愛原「あと経済用語で言うところの信用創造にも、大きく関わってくる。保険制度というか、セーフティーネットが充実している社会であれば、人々はリスクを恐れずに積極投資もできるが、そうでなければ人々は仮に余剰資金があっても、有事に備えて、できるだけ内部留保せざるを得なくなるからだ。」

鼎「信用創造というか、経済学でいうところの信用というのは、投資できるカネの量そのものを指す言葉だよね。たとえば【あの人は信用できる】というのは、【あの人には、○○万円までのお金を投資できる】という意味と同義というか。だから【あの人はすごく信用できる】となったら、【あの人には、無担保で1000万円までなら貸せる】とか。あるいは【あの人には、1億円までなら投資できる】みたいな風に、置き換えられるというか。」

愛原「国家全体に保険機能が行き届いている場合は、その国全体における金銭の流通量も上がる。貸し手は、リスクを恐れずに、安心してお金を貸し出し易く、借り手も同様に借りやすくなるからだ。手持ち資金の無い人間でも、商才さえあれば、誰かにお金を借りる事で起業し、富を築きやすくなる。そういう人達が増えることで国家全体がどんどん豊かになっていく。文字通り、信用がカネをどんどん創造していくのだ。」

鼎「経済学において、信用は、そのまま資産の一部だよね。仮に1000万円手元にあっても、信用がゼロならば誰にもお金を貸してもらえないから、その人が使えるお金の上限は1000万円まで。逆に手元資金が0円でも、1000万円まで投資してもらえるだけの信用があるのなら、やっぱりその人が使えるお金の上限は1000万円まで。【種銭+信用=その人が実際に運用可能な資金の上限】という公式が成り立つと。」

愛原「そう。一般論でいえば、担保があるほどお金を借りやすくなるので、手元資産は多いに越した事はないが、そういうのも含めて、とにかく信用はあればある程、良い。有事に際して、突然お金がたくさん必要になっても、助かる可能性が高くなるからだ。但し、経済学で言うところの信用というのは、個人の人間性だけで算出されるものではない。景気や社会制度にも、大きく作用される。景気が悪くなったら、その人の人間性がいかに良かろうとも、事業に失敗する可能性が高まったと見なされ、借りられるお金の上限は、当然減少するようなもの。」

逆沢「つまり景気が悪化したり、その国全体の経済状態が悪かったり、あるいはその国のセーフティーネットに不安があるなど、とにかくリスクオフな環境下にあると判断されると、それだけ貸し渋りが起こりやすくなるという事か?」

愛原「そう。社会全体で貸し出されるお金の量も大きく減少する。すなわち、創造される信用の量が減少する。貸しても返ってこない確率が高まったり、有事の際のリスクを考えたらとても他人に多くのカネを貸し出して、手持ち資金を減らすゆとりはない状況が強くなれば、当然のように社会全体の信用創造の規模も減少してしまうと言うわけだ。」

鼎「つまり人々が、今の政府や社会を信用できなくなると、どんどんお金が有事に備えて内部留保されてしまうから、信用創造で流通するカネの量も減ってしまうという事だよね。そして商才はあっても元手が無いばかりに富を生み出せない人達も、富はあってもそれを内部留保せざるを得ないから、それを貸し出したり投資する事で富を増やせない人達が、どんどん増えていって、それはやがて税収減を招き、また国家全体の経済力もどんどん奪っていくと。」

愛原「ただ、だからといって内部留保している個人や団体を非難するのは、筋違いだ。彼らにしてみれば、内部留保してでも有事に備えておかないと、いざという時に、即座に倒れてしまいかねないからな。」

逆沢「そう考えると、ベーシックインカムというのは、かなりヤバいかもね。確かに国がお金を配ってくれる事で手持ち資金は増えるけど、その代わり、いざという時に以前ほどには国が守ってくれなくなるから、結局、そのお金は、いざという時の為に内部留保せざるを得なくなるだけだから。」

鼎「みんなにお金を配ったら、みんながお金を使うようになって経済がどんどん回ると思ったら、実は正反対で、そのお金は貯め込まれるだけになるって事かな?」

愛原「もちろん宵越しの金は持たないタイプとか、蓄財が苦手なタイプはすぐに使ってしまうだろうけど、その代わり彼らは、有事の際にお金を残してないから、その時に悲惨な事になる確率が高くなる。その当人が悲惨な目に遭うだけなら、自己責任の言葉で切り捨てられるかも知れないが、実際は反社会勢力に取り込まれるなどして、社会全体に脅威をもたらす危険性も高くなる。というか今の日本は、受け子、出し子も大量に即確保できる程に、結構やばくなってるという話は前回もしたはずだが。」

逆沢「いたずらな生活保護バッシングなどのせいもあって、セーフティーネットが薄くなってるから、そこから漏れた人間がどんどん反社会勢力の餌食になって、日本の屋台骨を弱めていると。」

愛原「生活保護バッシングをしたがる人は、よく不正受給をキーワードにしたがるけど、そんなの一部だからな。なんで一部の不埒者のせいで、他の大半の生活保護者が連帯責任でバッシングされなくてはならないんだ?」

逆沢「まぁ、日本人は昔から連帯責任が大好きだからねー。一部の自転車乗りのマナーがなってないからと、自転車乗り自体をバッシングしたリ。一部の喫煙者のマナーがなってないからと喫煙者自体をバッシングしたリ。一部の外国人の素行や言動が気に入らないからとその人種や国民自体をバッシングしたリ。自分がその連帯責任の輪の中に入ってない限りは、安心して連帯選任でバッシングできるみたいだから。」

鼎「けど今の日本で、生活保護を将来にわたっても受給せずに済むと断言できる人なんて、ほとんどいないと思うけど・・・。彼らには自分自身がその輪に将来含まれる懸念とか、無いのかな?」

愛原「将来のリスクを正確に把握できる者は、そもそもベッシックインカムにも、生活保護削減にも、老人バッシングにも、賛同しないと思うけどな。不幸にして若死にもしない限りは、いずれ誰もが老人になるし、そうなると体力も知力も衰え、より重い病気にも悩まされるリスクとも向き合わざるを得なくなるのだが。【カネが無いなら働けばいい】とか【貯金してなかった奴が悪い】とか言う連中は、そういう簡単な事も分からないのだ。」

鼎「人々が老後に備えて本当に欲しいのは、お金ではなく安心だよね。」

逆沢「どれだけお金を持っていても、歳を重ねたら知力も衰えて、騙されて奪われる可能性も高くなるしね。働いて稼げばいいといっても、そもそも若くてもワーキングプアな層はたくさんいるのに、老いてから働けるまともな職場はより少ないだろうし。そんな時に必要なのは、カネではなく、衣食住の保証というか。医療や介護も充実してるに越した事は無いけど、それが無理ならせめて苦しまずに死ねる安楽死制度とか。やむなく犯罪者の手先になるような末路はいややねんというか。」

鼎「将来の安心があれば、それだけの若い人の生き方も変わってくるよね。結婚、出産、育児。それらも含めて。」

逆沢「将来の不安があるから、結婚も、出産も、躊躇せざるを得ないというのが今の日本と考えると、将来に怯えて暮らしているのは、老人・壮年だけでなく若者も一緒ってか。将来が不安だから、とりあえずカネ・カネ・カネにならざるを得ないのが今の日本というか。」

愛原「でも皆が、カネ・カネ・カネになると、当然、経営者側もカネ・カネ・カネのマインドになるから、人件費も絞り込むようになるし、また内部留保という形で貯め込むようにもなるし、ますます悪循環なんだけどな。」

逆沢「将来の不安を取り除くには、どうすればいいのかねー?」

愛原「個人レベルでできる事は何も無いな。強いて言えば結婚も出産もせず、できるだけ倹約して、将来の有事に備えてカネを貯め込むくらいだが、そういうのは社会としてはマイナスにしか働かないし。やはり政府レベルで対応するしかないだろう。とりあえずモリカケサクラじゃないが、これ以上の不正や浪費は論外。まずはそういう不祥事にも真摯に向き合い、不正を究明・弾劾・撲滅する事で、政府に対する信用を高めるのが大前提になる。政府が信用できないと、民衆も自己保身に走らざるを得なくなるからな。」

鼎「信用と言っても、悪徳宗教みたいに、悪質な嘘で人に期待だけ持たせて安心させたり、信用させるのはダメだよね。【いくら借金しても我が国は大丈夫だから、安心しろ】とか【アメリカとの戦争で我が国はきっと勝利し、この窮地を切り抜けられるから、みんな安心して付いてこい】みたいな感じの。」

愛原「それをやった場合、頭の悪い連中からの信頼と安心は勝ち取れるかも知れんが、頭の良い民衆からの不信と不安をそれ以上に増大させてしまうからな。少なくとも民意は確実に分断され、社会不安も大幅に増大する。そして、それでも頭の悪い連中が最終的に押し負けるようなら立て直しようもあるが、逆に頭の悪いグループが頭の良いグループを物量で押しつぶしてしまうならば、そのまま国家が破滅に向かう羽目になりかねない。」

逆沢「なんか不安になってきたわ。戦前の日本人もそうだけど、令和の日本人にも、困窮してる層への30万円支給よりも、10万円の一律支給を支持するような民衆が、少なからずいたくらいだから。もらえるものはもらっておかないと損と思ったのか、困ってるのはみんな同じみたいな詭弁を真に受けたのかは知らないけど。」

愛原「麻生財務大臣じゃないが、本当に困っている人は、10万円を貯蓄なんかに回さない。回す余裕なんてない。そして貯蓄に回してしまった時点で、それは内部留保の蓄積にしかならない。大体、みんなにお金を配るくらいなら、その分、免税した方が無駄な経費が発生しない分だけ、余程マシだ。人様の財布からカネを巻き上げた上で、その一握りを返してやっていい気になってる政府も政府だし、それで喜んでる庶民も庶民だ。そもそも全員に返したら、保険にならないだろ。大震災が起きたにも関わらず、深刻な被害を受けた地域の人達に予算をしっかり配分する事をせず、被害の多寡を無視して北海道から沖縄まで均等に薄く広くカネを配って、それで震災復興をやった気になってるくらい愚かな所行だ。」

逆沢「それでももらえるモノはもらわないと損とか、今さえ良ければそれでいいという人が少なからずいるから、財政を悪化させてもバラマキを正当化できたり、ナマポ批判とか、できるんだろうけどね~。30年後の財政なんて知った事じゃない。30年後、すっかり老いた自分の置かれた立場なんて、想像する気もない。みたいな感じで。」

鼎「きっと30年前の日本人も、そんな感じで思ってたんだろうね。今さえ良ければそれで良い。バラマキ政治上等。30年後、悪化した財政ですっかり落ちぶれた日本を想像することもなく、少子高齢化に怯える日本も想像する事もなく。」

逆沢「そして今の日本人も、30年後の日本を想像する事も無く、今さえ良ければそれでいいとばかりに、相変わらず、バラマキ政治路線を支持し続けていると。いや、俺達の生活に直接的な悪影響が無ければ、政治家がどれだけ不正をしようとどうでもいいと言わんばかりに、政治家の腐敗を放置してる点も含めれば、もっと状況は悪化してるかも。」

愛原「政治腐敗に対する怒りのような感情は、テロを起こしたくなるくらいまでに、精神的・経済的に追い詰められるか、もしくはそれなりに政治の自浄作用に期待できる程度にはクリーンでないと起こりにくいからな。そうでなければ、政治に対する諦めの感情が先に来る。そして自分の身を守るのが精一杯というか、政治に構ってる余裕がなくなる。その結果、人々は、結婚も子作りもせず、内部留保を貯め込むような形で、自己保身だけしか考えなくなる。こうなると、後はみんながテロを起こしたくなる段階までは、政治は腐敗し続ける一方になってしまい、未来に希望を持ちにくい状況も強まる一方になりやすい。」

逆沢「だからお前は、政治腐敗に対しては、あくまで抗い続ける姿勢を崩さない訳ね。諦めた時点で、試合終了になるから。」

愛原「最終目標は、政治に対する信頼というか、未来に対する安心と信用を取り戻す方だけどな。未来に対して不安があると、安心して投資もできない。」

鼎「実際に、日本人でありながら日本の株を買わず、アメリカとか、外国の株しか買わない投資家も急増してるそうだよね。」

逆沢「普通は、インデックス投信あたりを寝かしておけばそれなりに利益が出るはずなのに、日本株は30年間ずっと横ばいだからねー。買ったタイミング次第では、30年経っても全く救われない悲惨っぷりというか。とかいって未来の明るさも予感させないし、そりゃ、しゃあないわ。」

愛原「先に言った通り、経済学における信用は、個人の人間性だけを指さない。むしろ国家・社会・企業といった大きな枠組みでの信用の比率が大きい。だからトランプ大統領の人間性がどれだけアレであろうと、トータルでアメリカという国の将来性が高く評価されれば、アメリカ株への投資はそれなりに高い水準で呼び込めるだろう。経済学的には、アメリカは信用できる国であり、信用創造の量が大きな国という事にもなる。その気になれば、アメリカはいくらでも国外から資金調達が可能な国でもあるという事にもなる。」

逆沢「一方、日本はというと、30年間ずっと横ばいなのよね。」

鼎「横ばいというのは、語弊があるよ。だって30年間で、アメリカは約8倍。ドイツで約6倍。韓国でも約4倍は経済成長しているのに。日本はずっと横ばいか、日経平均が最高4万円弱という事は実質減少って事は、伸び率で見たら、おそらく世界でもビリ争いしてる状態って事だから。」

逆沢「日本の伸び率は、世界でほぼビリ水準。そして今後も少子高齢化と増える借金で、反転攻勢できそうな材料がまるで見当たらない。日本国民の人間性がどうであれ、国家としての信用が最低水準だから、今のままではどうにもならないって事ね。」

愛原「投資というのは、今ではなく未来をみて行われるものだからな。仮に今がどれだけ豊かでも、これから落ちぶれる一方と思われたら、むしろ今が売り時のチャンスと判断されて、逆に投資資金を引き揚げられる危険すらある。つまり信用も、今ではなく未来をみて判断されるものなのだ。つまり今、10万円を配ってリッチぶりを見せつけても、【今、10万円を配ったせいで将来、借金が増えてより厳しくなるだろうな】と判断されたら、むしろ信用面ではマイナスになる。」

逆沢「逆を言えば、今、我慢したおかげで将来の希望が高まれば、信用面はプラスになると。」

愛原「スポーツ選手でも、我慢して、我慢して、我慢して、トレーニングを人一倍頑張った人程、希望がもてるというか、期待されやすい。信用されやすいようなものだな。今は我慢しても、未来に向けて確実に努力する姿を見せつけることができれば、信用は増やしやすいだろう。」

鼎「日本は、生まれ変わる必要があるって事かな? グレートリセットというか。少なくともモリカケサクラに関しても、しっかり再調査し、悪い人達をきちんと裁き、人心一新するくらいの事から始めないと、とても信用は得られないというか。」

愛原「変えたから上手くいく保証はないが、変えなければ確実にじり貧だからな。今からでも遅くはない。新内閣は、安倍内閣の路線の問題点をしっかりあぶり出した上で、大きく見直すくらいは発言して、そういう姿勢を見せつけて欲しい。少なくとも路線継承とか、失望させる事だけは言わないで欲しい。」

鼎「若者や働く世代が、未来に希望を持てるというか、将来を悲観視せずに済む、安心できる仕組みに作り替えて欲しいよね。」

逆沢「本来なら一番冒険できる若い世代が、保身・保守思想に回らざるを得ないような、後ろ暗い世の中だけは御免こうむりたいわ。住んでる国の人間が将来を悲観してるのに、外の人間がそんな国に明るい未来を感じて投資できるはずもないし。せいぜい仕手筋やハゲタカファンドやカラ売り屋のオモチャにしかならないというか。」

愛原「アメリカとの戦争に希望を見いださざるを得ないような、ヤバい状態になるまでに、手を打たないとダメだな。老い先短い人達は、変革を嫌うだろうが。」

逆沢「苗を植えても、苗が育って収穫できる頃には死んでいる世代からすれば、その苗代を、俺達に回せといいたくもなるだろうからね。【今を我慢して明るい未来を】といった所で、明るい未来が来るまでに死んでいる世代からすれば、今を我慢する行為自体が無駄でしかないから。」

愛原「今の国会のメンツみててもそうだが、政界にしろ財界にしろ、老い先短い人達ばかりがこの国を動かしているのは、やはり不安要素だな。だが少子高齢化は、これからさらに進む。そうなってからだと、変革はより困難だ。失われた信用というのは、何もせず回復するものではない。まず信用されるように、新たな事にチャレンジするしかない。もちろん株価操作のような見た目のごまかしではなく、アメリカとの戦争やバラマキ散財のようなヤケクソ花火でもなく、な。」

逆沢「見た目のごまかしや、ヤケクソ花火を支持する人達は、悪徳宗教にはまる人と同レベルだと思うわ。今さえ良ければそれでいいという人は、現世利益を追い求める人。そういえば創価学会は、現世利益を説いた宗教だったっけ? なら10万円一律支給とか、軽減税率とか、そういうのを推し進めても当然か。」

愛原「それで信用が得られるなら一時的に結果オーライかも知れんが、化けの皮がはがれた後が怖いな。信用がゼロになるだけでなく、後から恨みまで買いそうだ。」

逆沢「恨まれるのが怖いような人は、はじめから詐欺師にならないと思うけどね。今の国会議員どもも、30年前から続く失政に別に反省もしてないだろうし。氷河期世代の恨みも何とも思ってないだろうし。」

愛原「反省してもらわないと、困るのだがな。過去の対応は適切だったとか思われたら、とてもまともな変革はできないだろうし。というか過去に対して向き合えない者が、どうやって信用を取り戻すのだ?とも思う。」

逆沢「信用を取り戻そうと考えたら、過去のあやまちを認めて修正せざるを得ないけど。そもそも信用は失われないと思ってるなら、過去を正当化してもおかしくない気もするけどね。」

愛原「元々十分に信用されている人間なら、【俺は元々間違ったことをしていない】と居直る方が良い事もあるが、信用されてない人間に居直られると、不信感の増大にしかつながらないんだけどな。」

鼎「信用されているか、いないか。そこで認識の違いがあったら、これはもう堂々巡りだよね。永遠に解決しないというか。」

愛原「プライドの高い人間や、責任を背負いたくない人間ほど、自分の非は認めたがらない傾向もあるだろうけど、泥をかぶれない、責任を背負えない人間は、人の上に立ってはいけない。国家としての信用、社会としての信用、組織全体の信用というのは、たくさんの人間を巻き込むからな。」

鼎「信用が創造できない社会だと、みんな疑心暗鬼になってしまうし、誰にとっても不幸だよね。そうではなく、一時の我慢を受け容れても、みんなが安心できる方向に、世の中を変えていかないと。一時の幸せのために未来を奪う、クスリ中毒じみた世の中ではなく。」

愛原「クスリ漬けの人間を、信用しようも無いからな。当人にとっては、それがないと平常すら保てないとばかりに、クスリはあって当然、クスリをくれない奴は許せないみたいな発想にもなりがちだが。だが、信用というのは、そんな刹那的な幸福の上にはなく、未来の幸福、未来の安心の上にあるものなのだ。そこを勘違いしてはならない。」

逆沢「一般的には、善良でいい人ほど信用できるとなるけど、実際にはそう単純ではない。いくら善良でいい人でも、連帯保証人に安易に応じるような迂闊な人とか、ブラック企業で壊されるまで働き続けるようなロボット社畜とかは、危なっかしくて逆に信用されない事もある。なぜならその人からは、不幸な未来図しか浮かんでこないから、と。」

愛原「少なくとも投資の対象にはならない。そんな人間に援助しても、返ってくる見込みがないから。個人的好意で、投げ銭して応援してあげる分には構わないが、それはあくまで好意であって、信用ではない。世の中には、ムカつくくらい嫌いだけど信用できるし、信用には必ず応える人もいれば、支えたくなるほど大好きだけど背中を預けられるような安心感はないというか、頼りないというか、信用できない人もいる。好き嫌いと信用できるできないは別問題なのだ。」

逆沢「信用を支えるのは、未来。そして安心って事ね。あくまで。」

愛原「という訳で、今回は信用という、おなじみのキーワードを経済的視点を中心に少し掘り下げてみた。信用は、決して人間性の問題だけではない。そして個人的な問題ばかりでもない。世の中がすさめば、信用できる人も信用しにくくなるし、その逆もあるような、極めて社会的なものだ。よって、【あの人は信用できない】などと、個人の資質に責を求めるだけでなく、世の中の仕組みから見つめ直すべきケースも多いだろう。世の中が良くなれば、信用できる人も増える。社会全体で創造される信用の量自体が増すからだ。」

鼎「みんなが未来に希望を持てて、勇気を持って挑戦できる。人々を信用し、応援し、投資し、みんなが幸せになれる。そんな世の中に変わって欲しいよね。騙し、騙されが当たり前。それ故に人を信用できず。経営者は人件費を惜しみ、富める者は貯め込んで当たり前。貧しき者は切り捨てられて当たり前の世の中にはならないように。」

逆沢「不正は糾弾されて当たり前。モリカケサクラやアベノマスクやオリンピックの不透明な財務が許されるようなのが当たり前にならない程度には、自浄作用のある希望のある世の中に戻って欲しいわね。」


















過去のたわごと 
 2020年     9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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