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愛原様のたわごと(21年1月3日)







愛原「新年明けましておめでとう。」

逆沢「今年は三が日の更新か? 大体、三が日は更新をすっ飛ばすのにようやるわ。」

愛原「別に正月だからといって、俺の場合は、普段の大型連休と大して差は無いからな。という訳で今日も通常運転。通常更新。」

逆沢「前回は、それでも年末ラストの更新という事で、一応ラストつながりのテーマにしてみたけど、今回はそういうのはないのか?」

愛原「そういう流れにしてもいいけど、せっかく三が日の更新なんだから、あえて特別な日に、全く特別でない更新をやりたくなった。ただ今回はほんの少しだけ原点に戻って、クリエイター視点の話を軽くしてみたい。テーマ名は【大きく育ちすぎた作品】。」

鼎「【大きく育った作品】というテーマ名なら分かるけど、あえて【大きく育ちすぎた作品】というテーマ名にしたのには、なんか意味があるのかな?」

逆沢「自分が世に出した作品が大きく育ってくれたなら、それだけで大万歳だろ。99%の作品は大して育つこともなく、野に埋もれてしまうのに。」

愛原「まぁ、それはそうなんだろうけどな。ただ今年の年末に、小説家の吉岡平氏による、とあるツイートを読んで、改めて考えさせられてしまったのだ。」

鼎「去年の12月上旬のツイートの事かな? 【吾峠呼世晴先生が 無限列車をお忍びで観に行って 激したとの報に接する 素直に羨ましいと思った だって映画の中で声優さんたちが発する命を吹き込まれたセリフは 悉く原作通りで 場面も ほぼ原作通りだもんなあ  羨ましいの一語だ】、【少し選んだ言葉で補足すると 「代表作とされる作品が 原作ではなく他人が大幅に手を入れ 根幹テーマを全否定されたアニメである現状」は かなりキツい】、【会う人の大多数が瞳潤ませて 「あのシーンは本当に感動しました」と言ってくるシーンが 他人が考えたシーンの 他人が考えたセリフという状況も相当キツイ】、 【さすがに還暦迎え 余生も少なくなって 新刊も出せない状況に「このまま死んだら あのアニメが代表作になる そう決めつけられても反論もできなくなる」と思い 怖くなった】、【あのアニメは「好きだ」 それは誤解して欲しくないが 自分の主義主張と正反対のテーマを持ったアニメが 百もある著作を歯牙にもかけず 数字的にはいちばんの圧倒的支持を集め そのまま自分の死後は代表作にされてしまう恐ろしさ 余人にはわかるまい】という一連のツイート。ファン界隈の人には、ちょっと強いインパクトを与えたツイート内容だったよね。」

逆沢「ファンどころか、人名聞いても全然ピンと来ないレベルの私には、内容が全然分からん。かいつまんで説明してくれや。」

愛原「うーんと、吉岡平氏というのは1990年代に大ヒットしたアニメである【無責任艦長タイラー】の原作である【宇宙一の無責任男】シリーズを手がけたライトノベルの作家。アニメが大ヒットした事もあって、【吉岡平=無責任艦長タイラー】というか、【吉岡平氏の代表作といえば、無責任艦長タイラーを置いて他にない】というのが大方の評価だろうというのが、まず話の大前提な。」

鼎「けど原作小説でもある【宇宙一の無責任男】シリーズと、ヒットしたアニメ作である【無責任艦長タイラー】では、吉岡氏をして【主義主張が正反対】と言わしめる程に中身に大きな相違があって、それでありながら原作とは【主義主張が正反対】なアニメ版の方が大ヒットした事で作品が有名になってしまったから、心中複雑な感じになっちゃったという事だと思うよ。」

逆沢「あー、なるほど。原作に忠実とはとても言い難いアニメ版なのに、にもかかわらずそれがすごく売れてしまった。その事実を素直に受けとめられてないって事か? 私なんかからすれば、売れただけで大万歳な気もするけどねー。99%の作品は鳴かず飛ばずで沈んでしまうんだから、売れただけで勝ち組だろうとも。」

愛原「まー、そう割り切れたら、気持ちも楽なんだろうけどな。実際、アニメ化なり、実写化なり、映画化なり、ドラマ化なりすれば、原作と色々変わる事は珍しくないし。というか尺や配役の関係で、色々変えざるを得ないのは当たり前の話だからな。」

逆沢「キン肉マンだろうが、セーラームーンだろうが、原作に忠実にするぱかりでは、まず尺自体も持たないしねー。作画の都合も大きいだろうし。そりゃアニメ化した時点で独自色も出て当然じゃね?」

愛原「もちろんアニメ化なり、実写化した結果、全て成功する訳ではない。原作を改変した結果、ヒットする方向に転ぶ場合もあるが、逆も同様にある。特に造形が元々ある漫画を実写化した場合は、配役や演出に無理が出て、ガッカリさせられる可能性は相当に高くなると思われる。」

逆沢「ドラえもんや北斗の拳を実写化しても、パロディーかジョークものにしかならないだろうしね。なんとなくだけど。」

鼎「吉岡さんのツイートは、元々、【鬼滅の刃】の映画版の大ヒットを意識してのものらしいけど、こちらは映画化された事で成功した側の好例だよね。」

愛原「【鬼滅の刃】にしても、映画化されるまでの時点では、今のようなヒット状態とはとても言えなかったからな。原作をアニメが超えたというか、映画化された事で原作も遅れて大ヒットした好例だろう。」

鼎「けど吉岡さんに言わせてみれば、【鬼滅の刃】と【無責任艦長タイラー】では、原作の忠実さにおいて大きな差があるという評価なんだよね。」

愛原「俺からすれば、鬼滅の刃の映画版も、キン肉マンやセーラームーンのアニメ版と同程度には、原作と乖離してる気がしてならないんだけどな。あくまで主観だけど。」

鼎「けど吉岡さんのケースは、作品の根幹部分に流れる、作者が作品を通じて伝えたい【主義主張】の部分が、アニメ化された結果、原作と正反対になっちゃったから、さすがに複雑な思いを隠せないという事じゃないかな?」

愛原「まぁ、同様の複雑さは、【ルパン三世】で有名なモンキーパンチ氏も抱いていたとは言われてるけどな。」

鼎「ルパン三世も、アニメ化された事で大ヒットしたけど、原作に忠実とはとても言い難い例だよね。」

愛原「モンキーパンチ氏は、原作と大きくかけ離れて義賊的なアニメ版や映画版のルパンに、かなり複雑な感情も持ち合わせていたようだが、それでも原作者が制作に一切かかわってない映画版の【カリオストロの城】でサインを求められた時も、即興で応じたなんてエピソードも聞いた事がある。」

鼎「映画版の【ルパン三世 カリオストロの城】は、あの宮崎駿さんが映画監督として初デビューした時の作品でもあるんだけど、モンキーパンチさんをして【これは僕のルパンじゃない】、【僕には描けない、優しさに包まれた、宮崎さんの作品としてとてもいい作品だ】、【日本国外のルパン三世ファンの95%はファンになったきっかけとして本作を挙げる】などと、言わしめている名作だよね。原作とは全然違うけど、自分の作品をすごく有名にしてくれた作品でもあるという、最大限の感謝と複雑さが混じった率直な感想というか。」

逆沢「そういえば吉岡平さんのツイッターのコメントも、内容的にはそれと同様という事になるのかな? 【あのアニメは「好きだ」】とはっきり肯定しておいた上で、あえて自分が創り出した本来のキャラとは別物のキャラばかりが有名になってしまった事に対する複雑な感情を全く隠していないという点で。」

鼎「自分の作品を一気に有名にしてくれて、お金もたくさん入ってきて・・・。そういう意味ではアニメ化なり、映画化された場合のメリットは、作者さんとしても計り知れないほどに有り難い話だと思うけど、その代償として、自分が創ったキャラクターが、別のクリエイターによって上書きされる形で創り直されてしまうのは、ちょっと気持ち悪くもあり、残念でもあるという感じかな?」

逆沢「自分と瓜二つのドッペルゲンガーが、自分の代わりに仕事に行って、たくさん名声もお金も稼いでくれるけど、世間の人はドッペルゲンガーの事を自分本人と思い込んでるから、自分自身は家から一歩も出られないみたいな感覚かねぇ~?」

愛原「原作は原作で、アニメ版や映画版と違った素晴らしい魅力があるはずだと信じ続けられるなら、原作者は自分の土俵である小説や漫画で、原作の流れのままに続編をいくらでも書き(描き)続けられると思うんだけどな。」

鼎「けど吉岡平さんの場合は、アニメ版が売れすぎてしまったせいか、原作をアニメ版に寄せ始めた印象があるよ。それが迷走につながった印象もあるというか。」

逆沢「原作をアニメ版に寄せ始めたとは、どういう事だ? 原作とアニメ版では、作者いわく【主義主張が正反対】という程に違うのに。まさか原作内の主人公が、続編で今までと正反対の主張をし始めるようになったのか?」

鼎「そこまで露骨ではないけど、何となくアニメ版に忖度してるというか、媚びてるというか・・・。あくまで個人の感想ですの範疇だけど。もしかしたら当時の編集さんの意向かも知れないけど。」

逆沢「ああ、編集ねー。人気投票で上位だったという理由だけで編集が特定のキャラの出番を増やすように圧力をかけたりとか。逆に特定のキャラを不人気という理由で退場させるように仕向けたりとか。場合によっては打ち切りが決定したから、あと何話で話を強引に畳めとか、色々指示を出してきたりするらしいわね。逆に一部の大人気作者に対しては、話の引き延ばしを要求したりとかも。」

愛原「出版社も商売だから、人気の無い作品は打ち切りせざるを得ないとか、人気作品は引き延ばしたいとか、事情はよく分かるけどな。ただ作者側としたら、ストーリーの都合があるから、人気のある無しで特定のキャラの出番を増やしたり減らしたりばかりはできないし。話を終わらせるタイミングもあるから、安易に引き延ばしとかもやりたくはないんだけどな。下手に話を引き延ばしたあげく、そのせいで話がつまんなくなって、あげくの果てに打ち切りなんてなったら、目も当てられないし。」

鼎「編集さんの意向か、作者さん側の忖度か、その辺はよく分からないけど、とにかくアニメ版で成功したせいで、原作がアニメ側に引きずられて、原作が少しずつ迷走しだした印象は個人的にあるかな? 吉岡さんの【宇宙一の無責任男】シリーズに関しては。」

愛原「俺は迷走とか、そう言うのではなく、単に作品としての旬が過ぎただけという印象だけどな。作品というのは、畳み方というか、終わらせ方を間違えると、結構悲惨だから、そういう意味では、まぁ普通にシリーズを終えただけというか。まぁ大半の作者は、一作でもヒット作を飛ばせたら大成功だし、代表作と呼ばれる程の作品があれば、それだけでも恵まれてるとも思うし。まぁ多くの人が制作に関わるアニメや映画と違って、小説は一人でも書けるので、作者さんに書く情熱があるのなら、いくらでも作者が愛するキャラクターを思うがままに書ければ、それが一番とも思うが。」

逆沢「同人で出版するのならね。あるいは今はやりの、たとえば【小説家になろう】みたいなサイトで公表するか? 出版社経由で小説を出すのは、今の時代はかなりハードルが高いと思うわ。売れないし。」

鼎「今の時代は、小説単体で大ヒットする事は滅多にないよね。半沢直樹シリーズのように実写化するか、アニメ化するか、コミカライズするか? 何かのプラスアルファが無いと。」

愛原「だな。だが他人の手を借りれば、吉岡氏が危惧したようなケースも、当然に起こりえる。極端な話、小説の表紙や挿絵のイラストだけでも、影響は大きいからな。」

鼎「【涼宮ハルヒの憂鬱】シリーズの作者さんも、【ハルヒが売れた理由はいとうのいぢさんの絵とアニメスタッフのお陰】と公言されるくらい、イラストレーターの影響は大きいよね。ある意味、小説の中身以上に、表紙や挿絵を描くイラストレーターの選択は重要というか。」

愛原「小説の腕は、料理の腕と同じ。言い換えれば、どんな料理の達人でも、とりあえず試食して貰えないと、勝負の入り口にも立てないわけだ。そういう意味で、小説家にとって、イラストレーターは大事。既に売れてる小説家か、ナントカ賞を受賞したとか宣伝文句があってプッシュされてる作家ならまだしも、そうでなければ、他者よりも目を引く表紙の一枚でもないと、試し読みすら、してもらえないからな。」

鼎「アニメ版の無責任艦長タイラーが成功したのも、アニメ化するにあたって、多少見栄えのする主人公像に差し替えたからとは言われてるよね。本来はもっと冴えない主人公像らしいんだけど。」

愛原「原作者とイラストレーター、もしくはアニメの担当者が方向性を同じくできれば、双方にとって幸せなんだろうが、残念ながらそうでない事も多い。小説家サイドが今時の売れる絵を希望してるのに、売れない絵しか描けない三流のイラストレーターしか捕まえられない事もあるだろうし。逆に吉岡氏のように、すごく売れるけど、その代わり作者の意に沿わない風味の画に改変されてしまう事もあるだろう。」

逆沢「後者は私からすれば、贅沢な悩みとしか言えんわ。大抵の場合は、せっかくアニメ化やドラマ化にこぎ着けても、半年クール持てば上出来なガッカリ展開の方が多そうだし。」

鼎「漫画化、アニメ化、ドラマ化、映画化されるに当たって、中身を改変されるわ。しかも売れないわで、踏んだり蹴ったりのケースの方が実際には多そうだよね。」

愛原「漫画化なり、アニメ化されるだけで、作者にとって少なくない権利収入が発生するだろうから、踏んだり蹴ったりまでは滅多にいかないとしいうか、少なくとも金銭的には大万歳なんだけどな。余程の人気小説家とかで無い限りは、漫画化させて欲しいとか、ドラマ化させて欲しいという声がかかるだけで、まず前向きに検討していいほどのレベルの案件というか。」

逆沢「その結果、原作とは別物のドッペルゲンガーが爆売れする事になっても、笑って受け流すくらいの度量があってもいいってか。」

愛原「自分の創作した作品が改変される事が我慢ならないというなら、最初にその旨を関係者に伝えておいた方が良いかもな。アニメ化なり、ドラマ化なりするとなると、多くの関係者を巻き込むことになるからな。後で原作者との訴訟合戦なりスキャンダル騒動になって、多くの人を不幸にするようなのは、可能なら避けたい。自分が原作者として小説や漫画を出してるだけなら、巻き込む人間も少ないので、自分が好きなようにやる余地も大きいが、作品の規模が大きくなればなるほど、原作者の手の届かない部分も増えるというか、原作者だからといって手を出してはいけない部分も増えていくからな。」

鼎「今はそうでなくとも、二次創作とか、原作者の全く手の届かない所で、自分が創った作品やキャラクターが、他のクリエイターの手で動かされる例も珍しくなくなっているよね。」

愛原「二次創作も含めた同人文化も、業界全体のピラミッドを構成する大きな土壌になっているからな。確かに原作者は、他のクリエイターが自分の創作物を意に沿わぬ形で二次使用したならば、直ちに差し止める権利がある。それは当然。しかし差し止めるか否かを決めるのは、原作者などの権利保有者だけでなくてはならない。何の権利もない第三者が、自粛警察ばりに正義ぶって、【あの痛車は著作権を侵害している】とか言って、ネガティブな対応をするのは間違っていると思う。」

逆沢「そんな事を言いだしたら、二次創作という文化自体が消滅するし、アニメ化やドラマ化自体も、リスキーな世の中になっていずれ衰退するわ。今でも原作と忠実でないからという理由で叩いたり、俳優や声優がキャラと合っていないとクレーム付けたり、色んな人がいるのに。」

鼎「別に吉岡さんのような原作者でもなんでもない一ファン、もくしはファンに値しない人達ですら、そういうクレームをつける人はいるよね。万人が納得する声優とか、シナリオとか、そんなのはあり得ないのに。」

愛原「実際には、原作者がもっと売れるイラストレーターを起用したいとか、もっと売れる一流女優をドラマ化された際のヒロインに起用したいとか、もっと売れるようなひな壇に本を並べて置いて欲しいとか思っても、それが叶わないのがほとんどなのに、原作者でも何でも無い第三者の思い通りのシナリオや作画や配役通りになるはずがないだろと。」

逆沢「ま、お金を払って本を買ったり、映画を観覧した人は、客として作品の質に文句を言う権利くらいはあるけどね。」

愛原「作品の質に文句を付けるのは構わんが、著作権がどうこうとか、もっともらしい理屈をつけて、第三者が作品を貶めるのは堪忍してもらいたい。客に作品の権利関係をどうこういう権利まではないし、下手すると原作者ですらろ、口出しできる範囲には限界があるからな。漫画化されば漫画家の裁量の範囲、アニメ化すればアニメディレクターらの裁量の権内みたいなのは当然にあって、原作者ですらあの声優を起用しろとか、好き放題に言えない領域というのはあるのだ。」

逆沢「連載を続けたいなら、編集の意向をある程度は汲まざるを得ないようなものね。それが嫌なら自費出版するしかない。他人にお金を出してもらったり、労力を担ってもらう以上は、彼らにもそれなりの領分を与えなくてはならないと。」

鼎「だから映画化とかすると、権利関係がすごく複雑になる事もあるよね。原作者一人が全ての権利を持っているなんて事はなく、たくさんの人が色んな権利を持ってたりもするから、特定の権利者の一人ともめたり、あるいは権利者の一人が行方不明になったりすると、続編の制作も、テレビの再放送も、何もかも不可能になってしまう事もあるとか。」

愛原「そうなると困るから、大抵は特定の誰かが権利を一括で買い取る形式にするんだけども、そうなると原作者もそのドラマ化なり映画化された作品に関しては何の権利もない状態(お金と引き替えにその作品の権利を売り渡してしまった状態)になるから、買い取られた作品をどのように改変されようと、指をくわえてみているしかなくなる訳だが。」

逆沢「ま、その際に入ってくる権利収入は大抵大きいから、それでも原作者側が後ろ向きになる理由はほとんどないだろうけどね。同人の二次創作と違って。」

愛原「同人の二次創作に関しては、二次創作の作者が一次作者に何らかの権利料を払ったり、正式な許諾を得ているケースは稀だろうから、完全にあうんの呼吸になるな。二次作者側が一次作者側を侮辱したり、一次作品を貶める真似をしたり、一次作者に損失を与えるような振る舞いがあったら、直ちに差し止めを食らう可能性くらいは念頭に置いた方がいいだろう。まぁ今は、同人出身の作者さんや、同人活動と並行している作者さんも多いので、その辺の呼吸は、余程古めかしい作家でない限りは寛容でいられるとは思うが。」

鼎「自分の創り出した作品やキャラクターが、他の作者さんによって動かされるのが好きという原作者さんも、今はすごく多いよね。」

愛原「コミカライズしてもらえた小説家さんなどに、特にそういうタイプは多いな。自分の創ったキャラクターが、別の漫画家さんなりによってイラスト化されて、漫画化されて、自由に動き回ってくれるのがたまらないという原作者さんは結構多い。小説と漫画では尺も違うが、プロの漫画家は自分の小説をこのように視覚化してくれるんだとか、このような場面に重点を置いて描いてくれるんだとか、こういう場面にこういう表情を見せてくれるんだとか、そういうのにいちいち感動したり。」

鼎「二次創作してもらえて、むしろ嬉しかったりするよね。そういう時は。」

愛原「もちろん原作者の意図と異なる作風になる時もあるだろう。憎い嫌な奴として書いたはずの敵キャラが、妙に味のある好敵手として漫画化されてたり。一回限りのモブの予定だったのに、あまりに魅力的に描かれてしまった為に、また活躍させてしまいたくなってしまったり。漫画化、実写化されてしまったせいで、原作者の方がむしろ二次創作品からネタを逆輸入したくなる時もあるかも知れん。」

逆沢「そうなると整合性の問題があるから、作品が迷走しないようにしないと駄目ね。」

愛原「99%の作品が野に埋もれる現状において、自分の創った作品やキャラが、他人の手でより魅力的に描かれる事は、それなりに幸せな話だとも思うのだ。もちろん改悪されてガッカリというケースも多いだろうけども、それ以前に改善も改悪もしてもらえない。そもそもロクに読んでももらえないケースの方が圧倒的大半だからな。」

鼎「改善にしろ、改悪にしろ、他人に自分の作品をいじってもらえるレベルに到達できた時点で、十分に恵まれてるともいえるよね。」

愛原「今はネットもあるせいで、他人に自分の作品をいじってもらえるレベルに到達した有名作家なら、どうとでも意思の表明もできるからな。仮にどうしても言わずにおれない事があれば、ブログなりツイッターなりに書き込めば、ファンや関係者は必ず読む。言いたい事を誰にも伝えられずに、内に込めた意思を封殺されるなんて事はないからな。」

鼎「つまり吉岡平さんのツイートに関しては、どう解釈すればいいのかな?」

愛原「言葉通りでいい。原作者自身がアニメ版を好きと言ってるのだから、少なくとも原作者はアニメ版を高く評価している。自分の作品を有名にしてくれたという意味では、おそらく感謝もしているだろう。しかしアニメ版をヒットさせた半分は、原作者ではなくアニメの制作者側の功績。あのアニメを面白いと感じたファンは、原作者だけを讃えるべきものではなく、アニメ版の制作に関わったスタッフらも賞賛すべきだろう。そしてその一方で、原作の小説とアニメ版は別物だという認識も持っておきたい。というか、原作者はその部分を念を押して伝えたいからこそ、そういうツイートをされたのだと思う。」

逆沢「つまりアニメ版にはアニメ版の良さがあるけど、原作にはアニメ版とは違う別の良さがあると。」

愛原「好みの問題があるから、アニメ版が面白いと感じた人が、原作でも面白いと感じる保証はないけどな。この辺は鬼滅の刃だろうが、ルパン三世だろうが、半沢直樹だろうが、皆同じ。映画版の鬼滅の刃をいかに面白く感じても、漫画版の作画が馴染めない人も多いだろうし。漫画版のルパン三世の義賊とはほど遠い、漫画版ルパンの悪漢ぶりに閉口する人もいるだろう。ドラマの半沢直樹は楽しめても、そもそも小説自体、ハードルが高すぎて読む気がしないという人もいるだろう。というか作品によっては、【主義主張と正反対】どころか、全く別物という事すら珍しくないからな。ドラマ版の主人公は、実は原作では脇役の一人に過ぎなかったみたいな可能性すらあるし、原作には一切登場しないキーパーソンなんかは、当たり前にいるくらいだからな。」

逆沢「ま、原作好きな人からすると、アニメ化、ドラマ化された作品は、全く別物でつまらないという人もいるだろうから、その辺はおあいこだけどね。」

愛原「そういう事。起用する俳優や声優が気に入らないという理由だけで、バッシングされる可能性すらあるものだからな。原作とアニメ化なり、ドラマ化された作品はあくまで別物と思った方が良い。同人の二次創作と同じで、それらは基本的に原作者の手を離れたものなのだ。ただ、原作より面白くなった二次創作品もあれば、その逆もあるというだけの話で。」

逆沢「まぁエロ同人を基準に、原作を想像しても意味ないし。その程度に認識しておいた方が無難ってか。原作はあくまで原作で、二次創作品とは別物と。」

愛原「二次創作品の方で人気が出てしまうと、原作者としてはなんとも複雑な感情になるのは、理解できるけども。」

鼎「明らかに著作権を侵害しててかつ悪質というのなら、訴えるという選択肢もあるけど、そうでないならIFワールドを楽しむ視点である方が、私的には嬉しいかな。自分の作品が漫画化なりドラマ化されて、それできっかけで注目されても、嬉しいというか。同人化されようが、痛車にデザインされようが、それも素直に嬉しいというか。」

愛原「一般の商売でも、他人に仕事を任せた結果、上手くいくこともあれば、上手くいかない事もあるが、商売を大きくしたいなら、いずれ他人に仕事を割り振らざるを得なくなる。それと同じだ。小説を書いてるだけなら、自分一人でもできるかも知れないが、漫画化、ドラマ化、映画化などを試みれば、もう自分一人ではできない。他人に裁量を任せざるを得ない。もちろん他人は他人で意思があるから、その予算では仕事を受けられないとか、このシナリオのままではとてもスポンサーはつかないとか、色々あって、思い通りにならない事も多い。」

鼎「作品が大きくなればなるほど、自分の思い通りにならない部分も増えてくる。そういうのを原作者側も、客側も認識しないと駄目という事かな?」

愛原「ゲーム作りなんかでも同じだな。作品が単純でしょぼいものであれば、逆に作者の思い通りに創りやすい。自分一人でできる範囲は限られる分、中身はどうしてもしょぼくなるが、自分のしたいことに重点的に予算も時間もかけられるからだ。逆に作品の規模が大きくなればなるほど、中身の豪華さと反比例して、むしろ思い通りにいかない部分は増えてくる。」

逆沢「分かる分かる。声優を起用しようというだけで、色んな壁が立ちはだかって、思い通りにならなかったりするからねー。予算も時間も無限にあるなら、話は別だけど。」

鼎「特に、万人向けでない尖ったゲームは、関わる人員や必要な予算が増える程、不可能になる一方だよね。協力者がそろえにくいとか。予算に見合うリターンが見込めないとか。色んな壁がどんどん立ちふさがるようになるから。」

愛原「正直、尖りまくったゲームを創りたいなら、一人でやるのが一番楽だわな。」

逆沢「創る方もそうだけど、遊ぶ方もね。下手に有名になると、その分、叩かれるリスクも乗算的に高くなる一方だから。」

愛原「作品が大きくなるという事は、どうしても万人向けに丸くならざるを得ないという事でもあるからな。吉岡氏なども、本来はもっとマニアックな作家で、小説には軍オタ的なマニアックなこだわりもあったりしたようだが。ただ、こういうのは万人受けはしにくい。その結果、どうしてもアニメ化される際に、そういう部分はスポイルされやすくなる。原作者的には作品内にちりばめたマニアックな部分こそがこだわりなようだが、万人受けを狙う上では邪魔にしかならないからな。」

逆沢「悲しいわねー。マニアックな作品をそのままメジャー化できれば、作者的には最高なのに。」

愛原「同感だな。己の資力が十分なら、自己資金でアニメ化なり映画化して、一発狙うのもアリなんだろうが。」

逆沢「保守的なスポンサーは、万人受けするような作品でないと、カネを出さない。だから大抵の作品は、映画化なりアニメ化する際に、どうしても丸くさせられてしまう。それが嫌なら、自己資金でやるしかないと。本当に悲しいわ。」

愛原「だから、今は同人作家も増える一方だぞ。今は出版不況といわれるご時世だけあって、出版社も余程売れそうな作品でない限り、なかなかゴーサインは出さない。だから出版社から弾かれるだろうけど、自分的に自信のある作品と思ったならば、そういう作家はどんどん同人方面に進出していく。今はネット販売とかも充実してるおかげで、商業誌を経由するメリットも薄くなる一方だからな。」

鼎「今は小説単体で利益を上げられるような人はほとんどいないから、とりあえず小説を無料公開して、コミカライズなりアニメ化の声を待つスタンスの作者さんも多そうだよね。」

逆沢「というか、漫画家でもそうじゃね? 四コマ漫画とか無料公開して、それをメディアミックスしてもらえる機会を待つみたいな。」

愛原「そういう意味では、無料小説のコミカライズというのは、小説家にとっても、漫画家にとっても、ウインウインなのかもな。小説家は漫画家に描いてもらえる事で、ようやく商品化できる。漫画家も、売れるかどうか分からない自作の漫画を自費出版するよりも、人気のある無料小説をコミカライズした方が、はるかにリスクは小さそうという事で。」

鼎「今は、原作と作画が別々の漫画作品も多いけど、各々の長所を活かすという意味では、それがベターなのかな?」

逆沢「まぁ鳥山明さんクラスの作者さんですら、今は自分の漫画の続編を他の漫画家さんに任せてるくらいだしねー。」

愛原「作画は、結構時間も手間もかかる難作業だからな。原作や原案に絞りたい漫画家が、作画を他の漫画家に任せるケースは、今後も増えていくと思う。また漫画家さんも、実力のある原作者の作品の作画に専念した方が、売れるかどうかも分からない自前の作品を世に出すよりも、リスクが小さいというメリットもあるだろうしな。」

逆沢「ただ、原作者の意思に沿わない作画になる可能性も、無くはないだろうけどね。」

愛原「それは一長一短。小説家にとってのイラストレーターのようなもの。腕の良い漫画家さんに描いてもらえる事で飛躍的に人気が出るメリットを考えたら、そこはある程度は妥協も必要だろう。あまりエラソーに作画担当に細かい指示を出したあげく、怒らせて、せっかくの作画担当に逃げられてしまったら元も子もないからな。まぁこの辺の駆け引きは、アニメ化の際も、ドラマ化の際も、ゲーム化の際も、つきまとう共通の課題だが。」

鼎「ゲーム業界では、細かい注文や採算の合わない注文を出したあげく、最終的に逃げられるのは、実はよくある光景だよね。ライターに逃げられたり。原画家に逃げられたり。声優に逃げられたり。場合によっては、プログラマーにまで逃げられたり。」

愛原「自分にできない仕事を他人に任せる場合は、相手に対する敬意を忘れてはならないと思う。クリエイターというのは、どうしても自分の創作した作品に対する誇りが高く、それを改変されるのを好ましく思わない生き物だが、それは相手も同じなのだ。原作の小説家がイメージしてる主人公像と、描き手のイラストレーターがイメージしてる主人公像に相違があるなら、お互いにそれを尊重しないといけない。どちらか一方的に自分の理想を押し付けると、不満を貯めた方が、自分にとって魅力的でない主人公を延々と書(描)かされる羽目になって、いずれ逃げたくなる要因になりかねないからな。」

鼎「出版社的な言い分にもなるけど、作品を大きくしたいなら、結局どこかで万人向けになるような妥協も必要になるかも。」

逆沢「元々18禁でスタートした漫画家やゲーム会社が、万人相手に売れる時期と前後してエロと決別したりする傾向もあるあるだけど、それもメジャーへの転向には不可欠な儀式って事かねー? 残念だけど。」

鼎「ウチも尖りまくった風刺とか、とち狂ったこのコーナーをやめて、万人向けに色々チェンジすれば、何か変化あるかな?」

愛原「やめんやめん。そもそも変化自体を望んでいない。万人向けでないゲームを遊びたいと思ったり、万人向けでないたわごとをしゃべりたいから、続けてるのに。大きくなることが目的でないどころか、大きくならないように配慮してるうちのサイトが、そっちに方向転換する事などあり得ん。というか、仮にそんな心境になったら、さっさとこのサイト閉じて、別名義でしれっと別サイトを始めてるわ。」

逆沢「大きくなりすぎたら困る側って事ね。ウチの場合は。」

愛原「そう。【大きく育った作品】というテーマ名でなく、【大きく育ちすぎた作品】というテーマ名にしたのも、そういう意思の表れ。大きく育っては困るというか、有名になりすぎるのも困りものという場合も、中にはあるという事で。という訳で今年も同様に、こっそり生存報告だけやっていく。新年もよろしく。」













過去のたわごと 
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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