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愛原様のたわごと(21年1月17日)





愛原「王道の作品では、主人公は全ての人を見捨てないというか、全ての人を救おうとするのがセオリーとなっているわな。」

逆沢「現実との対比で、よく用いられる表現でもあるわね。悪党に人質を取られた時、人質を見捨てても悪党を倒すべきか? あるいは【人命は地球より重い】との視点になって人質救出を最優先に考えるか? これが現実でよく用いられる選択肢。しかし王道の主人公はそうじゃない。人質も救出した上で、事件も解決する。一見、どちらか一方しか助けられないような局面でも、どちらも助けてしまうような離れ業をやってのける。だからこそ主人公というか、ファンタジーの醍醐味でもあるわね。」

鼎「こういう部分で、救いのないリアリティーを要求する必要はないんじゃないかな? もちろん、あえて救いのないシーンを出す事で物語を深める効果も大きいから、そこは調理次第だと思うけど。」

逆沢「確かに調理次第ではあるんだろうけど、【誰かを助ける為に、別の誰かを見捨てる】というのは、無念さが勝るというか、少なくとも後味が悪いケースがほぼ100%だと思うわ。少なくともその判断を、胸を張ってアピールしたくなるような種類ではないというか。」

愛原「【誰かを助ける為に、別の誰かを見捨てる】というか、【助けるべき人と、見捨てるべき人を選別する】というのは、良心のある普通の人間にとっては、あまりにも重く酷な作業だわな。相手がゲーム上の登場人物とかであれば、余裕なんだが。」

逆沢「ゲーム上の登場人物なら、能力値の低い者からどんどん切り捨てていけばいいと思うけどねー。枠が無限ならどんな無能キャラでも、とりあえず雇い続ける事は不可能ではないけど、雇い続けるだけで大きな維持費が発生するゲームとか、そもそも雇用枠に上限があるシステムのゲームだと、そういう訳にもいかないだろうから。」

鼎「この辺は、プロ野球の世界でもそうだよね。毎年、ドラフト等で入ってくる新人の数の分だけ、現役選手には辞めてもらわなければならない。だから編成の担当者は、新人を採る作業の裏で、誰に戦力外を突きつけるか、常に考える必要性に迫られているんだよね。」

愛原「そう。だからドラフト1位で獲る予定だった大型投手をクジで外した為、別の捕手をドラフト1位で採るハメになった場合、本来辞めてもらうはずの投手が一人減る代わりに、辞めてもらわなければならない捕手が一人増えたりする事もあるわけだ。ドラフトの成り行きで、今年は投手ばかり多く採るハメになったなんて場合は、当然ながら大勢の投手が一斉にクビになる。そうしないと投手ばかりが余って、その分野手が不足するハメになってしまうからな。」

逆沢「とすると、戦力外ギリギリの現役選手からすると、【頼むから、俺のポジションの選手を採らないでくれ~】って祈りたくもなるってか。」

愛原「まぁ選手によっては、複数のポジションを守れたり、複数のアピールポイントを持つ選手もいるだろうから、話としては単純ではないが、いずれにしろ役割がかぶる新人が入ってくるのは、現役選手にとって大きな脅威になるのは間違いない。戦力外には程遠い、一軍バリバリの選手であっても、役割がかぶる大物の新人が入ってくれば、それだけでレギュラーを奪われかねない危機に直面するからな。」

逆沢「まぁ、メインのキャッチャーは一人で十分だからねー。レギュラー当確レベルの大物捕手の新人が入ってくれば、現役のレギュラー捕手は、自然と淘汰の対象になり得る訳で。」

鼎「こうしてみると、【全ての人を救えない】というか、【見捨てるべき人を選別せざるを得ない】非情の判断は、どんな局面でも意外とつきまとっているのかも知れないね。」

逆沢「まぁプロ野球の世界とかは、それが当たり前な訳だから、それを非難するのは筋違いだとは思うけどね。元々は、現役の誰かを蹴り落とす事で、自分が入団できた訳でもあるし。そんな自分がいずれ切り捨てられる側になるのが嫌なら、始めからプロ野球選手なんか目指すな、としか言えないというか。一握りの者が一攫千金を得られるのと引き替えに、厳しい競争にさらされる業界なのは分かっている話なんだから。」

愛原「もちろん球団側も、可能な限りのケアは考えてるけどな。入団時の契約金をたくさん払う事で、事実上の退職金代わりにしたり。他球団でなら活躍の機会がありそうなら、トレードの対象にしたり。指導能力が高そうなら、コーチ就任を要請したり。境遇や人格次第では、色んな所に再就職の世話をしたりとか。もちろんプロ野球選手になるような人間は、元々バイタリティーが人並み外れてるから、引退後にまで球団の鎖に縛られる事を好まず、自力で次の生き方を決められる人間も、それなりに多いけど。」

逆沢「彼らのバイタリティーには、敬意しか感じないわ。まぁ大半の人間は凡庸だから、そういう訳にもいかないだろうけど。」

鼎「それ以前に、自分の意思で厳しい競争社会に挑戦した訳でも無いのに、世の中のせいで勝手に選別されちゃう事も多いよね。今のコロナ危機とか見てると、特にそう感じちゃうよ。」

愛原「みんなと同じ生活をしているだけなのに、ある世代だけ就職氷河期の困難にさらされたり。ある業界だけ深刻な不景気にさらされたり。ある地域だけ感染がひどく蔓延したり。みんなと会食していただけなのに、なぜか自分だけ感染して、あげく重症化してしまったり。みんなと同じ事をしてるのに、なぜか自分(達)にだけ大きな不幸が直撃するというのも、普通にあり得るわな。」

鼎「その不幸が偶然なら誰のせいでもないというか、仕方ない事もあるだろうけど、別の誰かに選別された結果だと、話は全然違ってくると思うよ。」

逆沢「医療用語で言うところのトリアージという奴か? まぁ救われる人間と、救われない人間をより分ける基準が納得できるものなら、話は早いんだろうけどねー。」

愛原「この境界線があいまいだから、今のコロナ騒動は厄介なままのような気がする。たとえば【密を避ける】のが重要なら、終電を早くして、特定時間に客を電車内に詰め込むのではなく、むしろ本数を増やして分散させた方がいいという話になる。またお店も時短して特定時間帯に客を詰め込むのではなく、できるだけ夜遅くまで営業して、客を分散させた方がいいという話にもなる。箱根駅伝の観衆を問題視する声もあったが、これも観衆をゼロにするのが最適解ではなく、観衆の人数を絞って密を避けられれば、別に問題ないって事にならないか?」

鼎「人数をゼロにするのではなく、人数を減らすという発想だよね。」

逆沢「けどその発想をすると、別の問題が発生するのよね~。たとえば箱根駅伝の観衆問題でいえば、観衆として参加して良い人間と、参加してはいけない人間をどう選別していくかが問題になる。お店の客とかにしても、店に入って良い人間と、入ってはいけない人間を選別しなくてはいけなくなる。まぁ、店の方は、先着順でいいかも知れないけど。【今現在、何人入っておりますので、これ以上の入店はお断りしております。】みたいな感じで。」

鼎「定額給付金が、困窮している家庭に30万円から、一律10万円に変更された問題も、このトリアージが難しかったからという声もあるよね。困っている家庭に30万円と言っても、困っている家庭と、そうでない家庭をどの線で選別していいか、分からない。だからもう手っ取り早く、全員に一律で配っちゃいましたみたいな。」

愛原「俺に言わせれば【考える事を放棄した】結果でしかないけどな。安倍政権はアベノマスクもそうだが、発想も対応もあまりにひどすぎた。」

逆沢「それでも今の菅政権よりは、支持率は高かったようだけどね。」

愛原「前々から言ってるが、安倍政権は担当した時代が良かっただけ。菅政権は誰がやっても苦しい時代の首相だから厳しい採点になってて、正直気の毒だ。世界中が好景気に沸いてる時に、株価で見かけ倒しなだけの、実態はゴボウ抜かれの経済成長を演じ、危機に際してあれだけの不始末を繰り返した安倍政権は、俺的に戦後最悪を争うレベルなのは間違いない。」

逆沢「けど世間は、みんなが20点しか取れない厳しい時代に30点を取る宰相よりも、みんなが80点取る時代に60点しか取れない宰相の方を評価しちゃうのよね。厳しい時代だったからと言い訳して30点しか取れなかった宰相より、汚職しまくりでもなんだかんだで60点取れる宰相は2倍優秀みたいな感じで。」

愛原「バブル景気の世代が、就職氷河期の世代を自己責任論で切り捨てると、そんな感じになるんだろうな。俺達バブル世代は人一倍努力したから好待遇で雇ってもらえた。それに比べて就職氷河期世代は努力が足りないからであって自己責任、みたいな感じで。実際は、バブル景気の時に大量採用しすぎた反動もあって、バブル崩壊直後の世代である就職氷河期世代が、深刻な就職難に見舞われただけの話なんだが。そういう意味では、今のコロナ世代もそれなりに深刻だが、前の世代がバブル世代のような大量雇用世代でない分だけは、むしろマシだろうと思われる。当時の氷河期世代は第2次ベビーブーム世代とも一部重複していて、大学の倍率が10倍以上あるケースも珍しくないくらい、人余り世代という悪環境も重なっていたし。」

逆沢「景気の影響をあまり受けず、毎年決まった数の補充を必要としがちな公務員ですら、就職氷河期の頃は、なぜか採用を渋りまくったからねー。」

愛原「バブル崩壊に阪神大震災まで重なった兵庫県なんかは、特に最悪だったな。景気と明らかに無縁な公立の教職員ですら、鬼のように採用を手控えたからな。おかげで特定世代の教員数だけ少なくて、教員間の世代交代をかなり難しくしてしまっているらしい。神戸新聞の記事の引用だが、こんな感じで。」

鼎「ええと、バブル崩壊が1991年前後、阪神大震災が1996年の今日だから、仮に22歳の時点で教員に採用されていたとしたら、この統計の2016年の時点では40歳台あたりが、就職氷河期世代という事になるのかな? 思いっきり谷底になってるよね。当時の50代や30代では、600人近く採用されてる世代すらあるのに、この世代は半分の300人程度もザラだから。という事は、この世代は他の世代の2倍働かないと、その世代特有の仕事が回らないという事かな? あるいは当時50代の世代の昇進を遅らせるか、当時30代の世代の昇進を早めないと、とても仕事の穴が埋まらない深刻な状況というか。」

愛原「確かに、バブル世代でも落ちぶれる者は落ちぶれるし、氷河期世代でも成功する者は成功する。そういう意味では自己責任が全くない訳では無い。が、但し、椅子取りゲームの椅子の数が世代によって極端な差がある以上、本来なら椅子に座れるはずの者でも、椅子に座れないままの者が多く出る世代が存在するのも、また事実だ。そして今の時代も、当時と違った意味で、厳しいトリアージを余儀なくされている時代といえる。ただ俺が気になるのは、安倍政権の一律10万円給付政策にしろ、今の密対策の政策にしろ、トリアージという発想そのものを放棄してる気がしてならない。一律に給付とか、一律に規制とかな。」

逆沢「すごく苦しんでいる人も、そうでない人も、みんな平等って事なんじゃね? 要するに。」

鼎「典型的なベーシックインカム的発想だよね。」

愛原「命の選別を要求するような局面で、安易な一律という発想は、俺はすごく危険だと考える。たとえば限られた人数(重量)しか乗せられない救命ボートを目の前にして、そんな一律という発想が通用するか?」

逆沢「全員、一律に救命ボートに乗せようとすれば、重量オーバーで船は沈んでしまう。とか言って、全員一律に船に乗せないというのでは、何のための救命ボートが分からない。というか助かるはずの命まで助からない。なるほど、そういう場面では全員、平等という発想はなじみにくいかもね。」

愛原「そういう事。しかし今の政府の対応は、そうじゃない。一律に給付し、一律に規制しようとする。0か100なのだ。仮に密を避けたいというなら、100の状態を50なり20なり10に減らせば解決する。極端な話でいえば、近くに居る客が一人だけなら、誰かに感染させる心配すらしなくていいわけだからな。」

鼎「【何人以上の会食は控える】という発想も、元々はそれだよね。お一人様で食べてる分には、それが原因で他人に感染させる心配はゼロな訳だから。」

愛原「そう。減らせば済む問題を、なぜかゼロにしたがる。救命ボートも、乗せる人間を適正な数まで減らせば解決なのに、なぜか救命ボートには誰も乗せないようにしてるようなものだ。」

逆沢「箱根駅伝の観衆の問題で思ったけど、【俺は我慢して自粛してるのに、なんでアイツは外で観戦してる?】って不満と同類のが、根底にあるんじゃね? 自分は救命ボートに乗らないで我慢してるのに、別の誰かが【空いてるから】という理由だけで、救命ボートにしれっと乗りこんだら、そりゃあ不満も出るでしょ?」

鼎「密と言えないレベルで、箱根駅伝を外で応援するのは問題ないとしても、どの程度の人数や密度までならOKなのか? 誰なら観戦してもOKで、誰ならアウトか? その線引きが出来ないと、どうしようもないという事かな?」

愛原「線引きは確かに難しい。しかし本来、誰かがやるべきものだ。救命ボートが目の前にあるのに、誰も線引きをやろうとしなければ、どうなるか?は分かりきってる話だろう?」

逆沢「救命ボートを巡って、実力行使によるボートの奪い合いが起きるか? もしくは皆が牽制しあって、結局、誰も救命ボートに乗れないまま、時間だけが過ぎていくかの二択になるかもね。」

鼎「本来の意味で使われるトリアージも、生きるか死ぬかの境界線にあって、できるだけ迅速に、一人でも多くの人を救うための作業のものだよね。今すぐ治療しなくても助かる見込みの高い者。今すぐ治療しないと危険だが、今すぐ治療すれば助かる見込みの高い者。今更どう手を尽くしても助かる見込みの低い者(既に手遅れの者)。そういうのを素早く見極めて、優先順位をつけて一人でも多くの者を救う為に、効率的に医療活動を進めていく為の。」

愛原「このトリアージという作業は、本来すごく難易度が高い。精神的にもかなりキツい。だからまともな者は、誰も喜んで引き受ける種類のものではない。しかし誰かがやらねばならない。そういう種類のものだ。」

鼎「救命ボートに誰を乗せるか?という作業も、典型的なトリアージだよね。」

愛原「お前なら、どういう人を優先的に救命ボートに乗せる?」

鼎「うーん。どんな構造の救命ボートか? 今いる場所がどこか? 目的地はどこか? あと、無線などによる救援要請の状況次第にもよるけど・・・。仮に無線などがつながらないか、外からの救援が間に合いそうにない局面なら、やはり救命ボートを出すという選択肢は外さないかな? 陸地なり、近くの無事な船などの目的地が近いようなら、救命ボートを何度も往復させる事を考えて、それなりの操舵能力と、こちらを裏切らず絶対にこちらに戻ってくる信頼できる乗務員を一人は絶対に乗せる。逆にわがままを言ったり、暴力などで自分の思い通りに事を進める可能性のある人だけは、可能な限り後回し。そんな人は、救命ボートに乗せた後でも、船中でもどんなトラブルを引き起こすか、分からないから。」

逆沢「実際には、わがままな人とか、すぐに実力行使に訴えたがる人ほど、誰よりも優先して救命ボートに乗りたがるだろうけどね。」

愛原「無法状態だったら、そんな暴力に訴えても椅子取りゲームの勝利を目指すような人こそが生き残るだろう。ただ、現状まだ秩序があって、かつ無法状態にしたくないなら、そんな人は牢獄に閉じ込めても、秩序を維持しないと危険だ。割れ窓は放置しておくと、乗数的に無法化してしまうからな。」

鼎「ただ、そういう秩序を維持できるような人がその場に居てくれるかどうか? ここが最大のネックかも。」

愛原「本来なら、政府なり専門家なり、指導的な立場の者が、そういう役割を引き受けないといけないんだけどな。トリアージにしても。選別作業にしても。」

逆沢「ただ嫌われ役になりたくないのか、面倒くさいのか、自分さえ良ければそれでいいのか、単に考える頭がないのか知らないけど、安易に【一律】に頼りすぎてると思うわ。今の政府は。」

鼎「実際にはあまりに一律にやりすぎると、それがアクセルであれ、ブレーキであれ、混乱の元になるよね。自分の代わりに働いてくれる人がいてこそ、休める人もでる。誰かが物資を運んでくれるから、その物資も困ってる人に行き届く。休むべき人と、動くべき人が適切に役割分担する事で社会は回るのに、みんな一斉に休むよう、あるいは働くよう、旅行するよう、外食するよう仕向けるから、今の日本はおかしな事になってるというか。」

愛原「まぁそれでも、過疎県まで【一律】に休校させた前政権よりは、ずっとまともだと思うけどな。9月入学とか、訳の分からない事をホザいてた一部の知事も大概だったが。」

逆沢「お前、随分と今の政権に擁護的だな。」

愛原「別に菅氏個人に好意的な思い入れはないが、誰が担当しても非難される損な役回りというのは、重々承知しているからな。明らかに安倍よりマシなのに、安倍より支持率が低いというだけで、どうしても同情したくなる側面はある。まぁそれを言ったら、森喜朗だろうが民主党だろうが、歴代政権のほとんどが安倍よりはマシなのに、安倍より支持率が低くて可愛そうという話になってしまうが。」

鼎「安倍さんの【一律】へのこだわりは、さすがに極端だったと思うけど、今の政権も、各知事の対応も、個別に振り分けていくという発想が弱い所を思うと、やはり選別という作業は難しいのかな?」

愛原「だから、選別が難しいのは最初から分かってる。しかしそれはプロ野球の世界で誰を戦力外にするか? 救命ボートに誰を乗せるか? そういう話で、難しいのは分かっていても、誰かがやらなければならない話でもある事なんだ。」

鼎「人を選別するなら、せめて納得できる理由がないと駄目だと思うけど。みんなに会食の自粛を要請しながら、政治家は会食OKと官房長官やコロナ担当大臣が擁護するようなのでは、さすがに納得のしようもないよ。」

愛原「俺は政治家だろうが何だろうが、一律で会食禁止という意見には乗りたくないが、同じ事をしてても【あの人はセーフ、お前はアウト】と言われたら、誰でも腹は立つので、納得できる理由が欲しいという分には賛同せざるを得ないな。」

逆沢「飲食店の夜間営業禁止を、高速道路のサービスエリアなどでも一律に実行したせいで、長距離トラックのドライバーが大変という話も聞くし。居酒屋や料亭とか夜のお店系でもない限りは、深夜の飲食店が、昼食時や夕食時より密になるとは思えない私からすると、何でも一律という発想には、私も疑問を呈さざるを得ないわね。」

鼎「私も疑問と言えば、Gotoイートがなぜか店内飲食前提な事が、前々から不思議だったんだけど・・・。テイクアウトを大前提にしていれば、ここまでひどい展開にはならなかったよね。(条件次第でGotoイートをテイクアウトでも使用自体は可能だが、抜け道的なもので少なくとも前提ではないので)」

愛原「まぁ、あれは、安倍政権時代の訳の分からない全国一律規制で、飲食業界が大打撃を受けた補償みたいな側面もあるらしいけどな。」

逆沢「補償なら、最も甚大な風評被害を被ったパチンコ業界にこそ、まずやるべきだろ? 聞いてんのか? おい小池? 吉村? 一太?」

鼎「風評被害と言えば、以前から看護士さんとか、コロナ陽性患者とか、その家族とかに対する風評被害もいまだひどいらしいけど、そういう風評被害を受けた人を守り、補償し、逆に自粛警察ばりに手前勝手な正義感で人を傷つけたり、デマをまき散らす人達を強く罰する仕組みも必要だよね。」

愛原「本来なら、感染源に関しては逐一公表されるべきだと思うのだが、風評被害を恐れる人や、隔離される事で補償もないのに仕事を休まざるを得ない人がいる限り、自分が感染濃厚と感じても、それを隠し続ける人は後を絶たないだろう。本来なら自分が感染している事を公表する事で、皆の警戒を促したり、不用意な感染拡大を防止したいのは山々だが、現状だと、心のない人達から、バッシングを受けるわ。仕事に穴を開けざるを得ないわ。それの補償もないわで、踏んだり蹴ったりにしかならないからな。」

鼎「先進的な市長で有名な明石市などは、コロナ感染者やその家族など関係者への差別を禁止する条例を用意してるけど、本来は国や都道府県が率先してやらないと駄目だよね。こういう部分に関しては、一律で規制してこそだとも思うし。」

逆沢「でも、そんな事をしたら、吉村大阪府知事あたりが、逮捕第一号になるだろうけどね♪ パチンコ店差別。イソジンデマ。何でもやりたい放題だから。」

鼎「うーん。デマや差別を禁止する法律を作ったら、エピデンスと呼べるようなしっかりした根拠もないまま、特定の業界に不利益を強制するような差別を押し付ける政府関係者や吉村知事らが一番最初に逮捕されかねないから、差別禁止法案は絶対に無理だとすると、すごく残念なんだけど。」

愛原「よく分からない病原菌が相手だから、結果的に無意味な規制をしてしまう事はもあるだろうから、ある程度は大目に見ても良いだろう。但し、吉村知事のように、未だにパチンコ店にも謝らない。イソジンデマも謝らない。国のような自分より強い相手に対しては譲歩をしても、自分より弱い相手や嫌いな相手には、絶対に頭を下げない吉村のような扇動者は、野放しにすべきでないだろう。自粛警察なんかもそうだが、独りよがりの正義で、誰かを差別したり不利益を与えても罰せられない社会では、とても正しい選別もできないだろうからな。」

鼎「正しい選別ができない世の中だと、本当に困っている人から助けるとか、最も合理的な優先順位で対応するというトリアージが機能せず、権力者が自分にとって都合の良い者から順にノアの箱舟に乗せていくみたいな、最悪の選別社会になっちゃうよね。」

愛原「そう。間違った選別がまかり通るくらいなら、それこそ【一律】の方がマシという事にもなりかねない訳だ。北斗の拳の悪役として登場するようなどうしようもないクズばかりが救命ボートに飛び乗って、そんな悪党だけが無事生還しても、そいつらは生還後も周りに迷惑ばかりかけて生き続けるだけだろうからな。そんなクズだけを選別して救うような世の中になるくらいなら、救命ボート自体を沈めてしまった方が、社会全体としてまだマシかも知れない。」

鼎「この辺は、忖度しまくり、面倒くさたがりの役人や警察官が、引き起こしがちな不幸でもあるよね。ゴネたり、暴れ回ったりするようなクズばかりに、補助金を優先的に配ったり、なぁなぁで許す一方で、大人しい善良な市民に対しては、とことん厳しく対応する。その結果、生活保護を不正受給しても全く心が痛まないような人間ばかりが得をして、本当に困っている人が餓死してしまう。尼崎事件の加害者のようなコワモテがが出した人捜しには積極的に協力して逃げた家族も引き渡してしまうのに、衰弱した被害者家族による人捜し要請はとことん無視して、より悲惨な事件を拡大してしまう。真っ当な申請をした大学より、薄っぺらい紙数枚しか出さない総理のお友達の大学の申請を優先してしまうような意味不明な事すら起こりえる。」

愛原「そう。選別という作業が難しいのは、いかにフェアで、いかに多くの人が納得できるような選別が出来るか? ここが鍵になる。偉い人や怖い人がレジの行列の割り込みをしてきても、黙ってそれを認めるような店員では、とても務まらないものなのだ。」

逆沢「というか、そういうヘタレが【一律】にしたがる気もするしね。一律にしておけば、とりあえず偉い人や怖い人も含めて、色んなややこしい人を相手にせずに済みやすくなるし。本当に困っている人に30万円配ろうとしても、ややこしい人が俺にも30万円寄こせとか、あいつに30万円やるなとか、からんで来たら困るけど、一律10万円とかににしとけば、とりあえずそういう選別を巡ってのトラベルは大きく減るだろうから。」

鼎「けど、一律は、やはり問題が大きすぎると思うよ。特に定額給付金10万円の件みたいなものになると、救命ボートに定員の100倍以上の人間を詰め込むようなもので、費用ばかりが甚大になるばかりで、実質的な効果はなくなってしまうから。個人的には、今の飲食店への一日6万円補助とかも、どんぶり勘定過ぎて大問題だと思っているし。」

愛原「飲食店の利用者にとっても、逆沢の言ったようなケースがもあるが、経営者側にとってはより深刻な差別にも逆差別にもなり得るものだからな。」

逆沢「逆差別。分かるわ。自宅の一階なり離れを、こじんまりとしたお店風に改造して、趣味の延長として不定期にコーヒー屋とか居酒屋として営業しているような所からしたら、一日6万円。月120万円くらいから最大186万円の臨時収入は、ボロ過ぎるだろうからねー。たこ焼き屋みたいなものでも、野外に椅子とテーブルの1台でも置いて届け出を出しておけば、やはり飲食店扱いになって、同様の補助は受けられるだろうし。そういうお店は、いっぱい600円のコーヒーなりビールを、一日平均100人以上の客にさばけるとも思えないから、店を閉めて一日6万円もらえたら、もう笑いが止まらない気もするわ。」

鼎「面倒くさたがりが安易に【一律】に逃げると、そういうガバガバな事になるとしたら、すごく恐ろしい話だよね。まぁ迅速な支給という意味では、その判断もアリだろうけど、落ち着いた後の事後でもいいから、後で納税証明とか色んな書類を提出して、普段の経営状態によっては一定額を返納とか、逆に追加支給とか、あってもいいと思うんだけど。」

愛原「漫画の世界や、歴史の世界に登場する一流の役人キャラというのは、そういう難しい選別作業を、おそらく瞬時にこなせる者なんだろうとも思う。一流の内政屋とはなんぞや。一流の事務管理職、一流の官僚とはなんぞや。というイメージもあるだろうが、彼らはおそらく選別のプロなんだろう。漫画の世界でも、たくさんの書類に超スピードで次々とハンコを押すような役人キャラが登場したりするが、彼らは単に手の動きが早いだけではなく、合否の判定自体が、極めて適正かつ迅速なんだろうと思う。」

鼎「内容も読まず、流れ作業的になんでもかんでも合格のハンコを押すだけの事務員は、すごく困るよね。不合格にすべき案件まで合格にしたり、限られた予算しかないのに全ての要望を通したら、後でひどい事になるのは目に見えてるから。」

逆沢「もっとも大抵の事務員は凡人だから、判断ミス、選別ミスをする事もあるだろうし。だからこそダブルチェックとかトリプルチェックをしたりも、するんだろうけどね。」

鼎「けどトリプルチェックは、実はあまり意味が無いとも言われてるよね。現場猫の風刺でも有名だけど。判定・選別すべき立場の人の責任が分散して、一人一人が無責任なっちゃうから。」

逆沢「すげー分かる。特に忖度したがりの人は、自分より先にチェック判定した人と逆の判定結果を出す事に抵抗を覚えるだろうから、そういう心理に陥りやすいタイプを2人目以降に置いても、実は全く機能しないのよね。」

愛原「それ以前に、建前上はダブルチェック以上の複数チェックをする事になってるけど、上司は内容も把握せずに機械的にハンコを押すだけ、とか。その機械的なハンコを押してもらう為に、現場の者は無駄に上司の部屋まで行く羽目になって、時間が無駄とか。そんな無駄な時間を繰り返したあげく、上司は部下に自分のハンコを預けるようになって、結局部下は上司に中身を見てもらわないまま、自分と上司のハンコを両方押すようになったりとか。もっとひどくなると、ダブルチェック以上のはずなのに、書類の筆跡がみんな同じとか、複数チェックが機能不全に陥ってる組織は、結構あるらしいからな。」

逆沢「筆跡が同じといえば、高須某がしかけた愛知県のリコール署名も、同一筆跡の署名が大量にあったらしいわね。しかも他人に自分の名前を使われた人にそれを聞くと、別に代筆を頼んだわけでもなく、勝手に大村知事のリコールに賛同している事になっててびっくりとか。まぁそれが露見するや、高須某はあわてて署名を回収して、リコール運動からも撤退表明したみたいだけど。」

愛原「アホみたいな騒動だったが、あのアホなリコール運動に対しても、大阪府の吉村知事は【取り組みには賛成だ。応援する】とコメントしたらしいからな。俺がお前に対してリコール突きつけたい気分だわ。」

逆沢「お前、府民じゃねえだろ?」

愛原「愛知県民でもない吉村知事が、公人であり、しかも自分自身が同じ知事である立場も忘れて、大村知事のリコールを応援するとコメントまで出したんだ。俺が吉村知事のリコールに賛同しても、吉村知事は同様に肯定してくれるだろ。でないと整合性が取れないし。」

逆沢「他人の名前を使って署名数をかさ上げするのは当然論外だけど、府民でない人間による府知事リコールの署名は、効果あるのかねー? あったら、吉村アンチの国民は全国に結構いるし、かなりの署名数になるかも知れないけど。」

鼎「どっちにしろ、本来の立場にない者による署名はハンコは、トラブルの元になるから、やめた方がいいと思うよ。下手すると、文書偽造罪になるから。」

愛原「だな。まぁ、署名にしろハンコにしろ、形式は何でもいいが、問題はその承認が、きちんとチェックされた結果であるかどうかという点だ。ロクに中身も読まずにハンコを押すような無能役人みたいな人間が、命の選別のような重要な作業を任せられるような事になれば、おそらく多数の人間が不幸になる。そういう職務にある者は、たとえ佐川元国税庁長官みたいな人間が上司ヅラして、西川きよし氏のようなギョロ目で威圧してきても、押すべきでないハンコは絶対に押さない勇気が必要になる。ギョロ目を怖がって押すべきでないハンコを押すような人間は、ヤクザの入れ墨でも見せられたら、小便垂れて億単位の連帯保証人のハンコすら押しかねないからな。」

逆沢「というか、当時の理財局職員は、ギョロ目に屈するようなヘタレばかりだったとすると、なるほど、日本の官僚も堕ちたものだと納得せざるをえんわ。」

鼎「そもそも複数チェックというのは、一方が不正や判断ミスをしても、もう一方がそれを正す目的で存在してるのだから、部下が上司の圧力に屈したり、上司が部下に判断を丸投げしたら、上司と部下によるダブルチェック自体が、全く意味を成さなくなるよね。」

愛原「ロクに機能していない建前だけの複数チェックにするくらいなら、担当者が不正や判断ミスをしたら、善良な第三者からの訴えなどでそれが速やかに露見するようなシステムにした上で、責任の所在を一つに集めた方が利口かも知れんな。」

鼎「悪代官とその上司によるダブルチェック体制ではなく、悪代官が不正をして領民達が困窮したならば、領民の訴えが速やかに届くようなシステムに変えた方が、マシかも知れないって事かな?」

愛原「悪代官の上司が真面目で有能なら、悪代官の悪巧みを未然に防げるだろうけど、悪代官の上司自体が無能で怠慢だったり、邪悪だったりすれば、そんなダブルチェックは無意味だからな。それよりは第三者からの訴えで悪代官の悪巧みがすぐに露見するシステムに変えた方が余程マシだ。領民の訴えがすぐに届くシステムにしたり。あるいは不定期の抜き打ち監査を入れる事で、公金を懐に入れてないかを再確認したり。」

逆沢「普段から真面目に仕事をしている人間からすれば、抜き打ち検査とかされると、信用されてないみたいで不愉快なんだけどね。まぁ福井県の小林化工のような不祥事を聞くと、やっぱり抜き打ちは必要なのかなと思う時もあるけど。」

鼎「私は、真面目に選別作業に関わる職員さんに対しては、不信から来る厳しい目線ではなく、逆に寛容さやフォローが欲しいと思うけど。真面目に選別作業に携われば携わる程、どうしても誰かに不当に嫌われたり、逆恨みされたりもするし。選別とか、トリアージというのは、真面目で誠実な人程、心がキリキリしてつらい仕事だから。本当はみんなに予算をつけてあげたいけど、真面目に遂行すればする程、それができない。本当はみんなを助けたいけど、優先順位をつけざるを得ない。すごく心労の絶えない仕事だから。」

愛原「そういう意味では、ゲーム的にバッサリ不要な人材を切り捨てたり、不要な予算を削り落とせるような、ある種サイコパス的な人間の方が、そういう作業には向いているのかも知れないか?」

逆沢「いや。サイコパスはまずいだろ。確かに心を痛める事も無く、効率的かつ迅速に選別や切り捨てはできるかも知れないけど、その際に発生する軋轢を和らげる術を知らないだろうから。選別や切り捨てという作業は、そうでなくとも切り捨てられたり、不利益な選別を受けた側から恨みを買いやすいのに。誠実に説明すれば納得してもらえる案件でも、なんか無駄に怒らせて、騒ぎを大きくする危険性が高いと思うわ。」

鼎「人を切り捨てても全く心を痛めない人ではなく、むしろそういう側の人に寄り添える人こそが、選別という過酷な業務にはふさわしいと思うよ。結果的には切り捨てという形でも、無慈悲で残酷な切り捨てではなく、ある程度のセーフティーネットだの、緊急時が収まった後のフォローだの、色んな所に目配りも効くだろうし。そういう人による判断なら、結果的に自分が優先的に救命ボートに乗れないような切り捨てられた側になっても、まだ納得のしようもあると思うし。」

愛原「自分自身は救命ボートに乗れなくとも、代わりに家族の誰かは乗せてもらえるとか。手紙や写真を救命ボートに乗せて大切な人に届けてもらえるとか。色々、配慮のしようはあるからな。どうせ切り捨てられる側に情をかけても仕方ないからという理由で、いきなり牢獄のような場所に押し込まれたり、海に投げ捨てられたりするよりは百倍マシだな。」

逆沢「分かる。サイコパスなら、救命ボートに乗れなかった人間がいずれ反乱や恐慌を起こす事を恐れて、切り捨てた側の人間に、それくらいの弾圧は加えるかも知れないしね。そんな奴の命令に従いたくはないわ。」

鼎「結局、どういう人が選別という難しい仕事にふさわしいという事になるのかな?」

愛原「理想論で言えば、精神面として責任感と情と決断力に富んだ人、実務面として判断力と計算力と、場合によっては統率力や説得力や人材鑑識眼になるんだろうな。ダブルチェックとかそういうのは、あくまで責任者が頼りない、もしくは信用できない場合の予防措置として有効だが、過信は禁物だ。責任感が特に重要な職務なのに、責任の所在が不明瞭になって、担当者が無責任になってしまっては、かえって逆効果だからな。」

逆沢「【責任は全て私にある】と言いながら、一度も責任を取らなかった人間もいるけどね。」

愛原「息をするように、全く悪びれずに平然と嘘をはき続けられるサイコパス野郎にだけは、そういう責任ある立場を任せてはならない。そういう人間は、当人は公正に選別しているつもりでも、どうしてもお友達ばかり優遇したり、意に沿わない奴を徹底的に冷遇したりもするからな。」

鼎「そういう人は、利害に関わったり、関心がある事柄では(恣意的だけど)選別作業にも関わるけど、利害も関心もない事柄にはとことん無責任になって、安易に【一律】に走りやすそうだから、その点でも避けたいタイプだよね。」

愛原「どれだけ面倒くさくても、選別の手間を惜しまない。切り捨てられた側へのフォローも惜しまない。責任の所在を曖昧にするような真似もしない。そういう人こそが、一流の事務屋であり、名宰相の素質の持ち主なんだろう。そしてそういう人が20年以上前にいれば、失われた数十年も、今の日本の零落もなかったかも知れない。」

逆沢「景気の波自体はどうにもならないし、不景気時に採用が絞り込まれたりするのも仕方が無いだろうけど、その後、景気は何度も良い悪いを繰り返してる訳だから、一度は切り捨てられた側を、後でフォローできるタイミングは何度もあっただろうからねー。言ってみれば、救命ボートには乗せてあげられなかったけど、その後、いくらでも救助ヘリを出せる状態にあったのに、それを全くしなかった結果が今というか。」

愛原「一番ベストなのは、漫画の主人公のように、誰一人切り捨てず、みんなを救う事なんだが、これは誰にでもできる偉業じゃない。とすると選別は避けられないし、選別者には高い判断力や人徳が要求される。しかし一度は切り捨てられたように見えても、切り捨てられた人間を海に捨てたり、餓死させるような真似さえしなければ、後からでも救いの手はさしのべられる事は多い。というかそれが本来のトリアージだ。」

鼎「すぐに助けないと死んでしまうだろう人間を優先的に救助して、しばらくは生き延びられそうな人間を後回しにしてその場では救助しなくても、それは悪い意味での切り捨てでは決してないよね。それは単なる後回しというか。」

愛原「そういう事。身勝手で邪悪なサイコパス指導者なら、助けたい人だけ急いで救助して、それ以外の人は、いずれ沈むであろう船の中に時限爆弾でも仕掛けて、反乱を起こされる前に証拠隠滅も兼ねてまとめて殺して処分するみたいな発想をするかも知れないが、それこそが本当の切り捨てなんだろうとも思う。」

逆沢「悪い意味での【一律】ね。一部の特権者を除いて、みんな一律に不幸にさせられてしまうというか。」

愛原「俺に言わせれば、全国一律休校も、アベノマスク一律配布も、一律時短要請と一律補償に関しても、一部の限られた人やずるい人は得をしてるかも知れないけど、大半の人を不幸にしただけにしか思えないからな。一律10万円給付にしても、大半が貯蓄に回っただけならその恩恵は極めて少なく、長い目で見ればむしろ経済的打撃にしかなっていない。銀行から数十年ローンで10万円借りて、そのカネを普通預金に預け続けているようなものだから、金利分、明らかに損をさせられているだけだからな。」

逆沢「緊急事態宣言なり、時短要請とやらが、経済的損失に見合うだけのコロナ抑制の効果に結びついていれば、まだ救いもあるんだけどねー。」

愛原「仕事してるふり。対策してるふりだけの政治家はもういらん。株価上げて経済良くなってるふりだけして、実際は経済ゴボウ抜かれを演じた安倍のコピー政治家みたいなのは、もういらん。」

鼎「仕事や対策をしてるふりではなく、人に不利益を与える政策を強要した限りは、効果がイマイチだった場合の責任を取って欲しいよね。内閣の人も首都圏や大阪の知事なども。」

逆沢「未だにイソジン効果を吹聴して、パチンコ店叩きも詫びない吉村なら、今回の緊急事態宣言要請や時短要請も、【一定の効果はあった】と正当化しそうだけどね。」

鼎「それって、アベノマスクに対してまで数値も根拠も示さずに【一定の効果はあった】と正当化した、今の忖度厚生大臣と同レベルなんだけど。」

愛原「人を選別する。切り捨てる。誰かに不利益を与える。そういう真似をするからには、強い責任感をもって欲しい。もちろん時に命の選別に関わる、そういう重い重い仕事に携わる人に対する敬意は大事にするし、寛容でもあるべきとも思っているが。逆を言えば、重責ある仕事に似つかわしくない不誠実で無責任な仕事しかしない者には、その分だけ厳しくならざるを得ないからな。」

鼎「市会議員の恫喝めいた要求を突っぱねた勇気ある市職員とかも、世の中にはいるらしいけど、そういう安易に忖度しない責任感ある職員は、もっともっと賞賛されて欲しいし。逆にすぐに忖度したり恫喝に屈したり、【一律】に逃げたりするような惰弱な人は、そういう重みのある要職をすぐに辞めて欲しいと思ったかも。」

愛原「という訳で、今回は選別という、重い重いテーマについて時事とからめながら触れてみた。漫画や歴史に登場するスーパー事務管理職さんは、承認したり、承認を拒否したり、時には信頼できる者に責任を預けて事務を簡略化したりもしながら、そういう重くて胃がキリキリするような選別作業を効率よくこなすエキスパートでもあるんだろうなぁと、思いもはせながら。」





















過去のたわごと 
2021年     1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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