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愛原様のたわごと(21年1月31日)





愛原「ファンタジーの世界内だろうが、歴史上の人物だろうが、もちろん今この世界であろうとも、名君とか名宰相と呼ばれて良さそうな人物はそれなりにいるとは思うけど、これってどういう存在なんだろうな?」

鼎「要するに善政を実現する、実現としようとする事で、庶民に慕われるような統治者もしくは政治家の事だよね。」

逆沢「確かに歴史的に名君とか名宰相と呼ばれる人物は多いし、ファンタジー世界でも善政家というポジションで登場するキャラはそれなりにいるけど・・・。け・ど、今この世界でもいるのか? 私ゃ、全然ピンと来ないんだけど。」

鼎「名君とか名宰相と呼ばれるような存在は、リアルタイムでは分からないものなのかも知れないよ。後世になって振り返ってみて、今思えば、あの君主の時代は恵まれていたとか。あの政治家はあの厳しい状況で本当によく頑張っていたと評価できる事はあっても、それはリアルタイムではなかなか分からないというか。」

逆沢「そうそう。歴史を読む視点でも、ファンタジーを読む視点でも、それらは全てが終わった後で俯瞰して眺められるから、善し悪しの判断もつけやすいけど、リアルタイムで善し悪しをつけるのは、さすがにしんどい気がするわ。」

愛原「けど民主主義自体が、リアルタイムで為政者の善し悪しを判断する政体なんだけどな。この政治家は良いと判断されたなら当選、再選となるし、逆にこの候補者はふさわしくないと判断されたなら落選となる。民意というか、リアルタイムで庶民に慕われていれば当然当選しやすくなるだろうし、逆なら当選は遠のく形になるわけだ。」

逆沢「後世からみたら、当時の民意自体がいかに愚かだったかが、分かる例も多いだろうけどね。大衆の喝采を受けて当選した政治家が、とんでもない暴虐な政治を始めたりとか。民意に押されて始めた戦争のせいで、悲劇的な結末を迎えたりとか。民意の祝福を受けて誘致に成功したオリンピックが、民意の反発を受けて総スカン状態になったりとか。」

鼎「でも、それは仕方がないと思うよ。大衆が必ずしも愚かではなくて、大衆に正しい判断材料を与えられていない例も多いから。あるいは得体の知れない同調圧力というか、特定の方向に誘導するような空気が蔓延して、どうしようもない場合もあるだろうし。」

逆沢「そうそう。名君だの名宰相なんてのは、リアルタイムで判断できるものではないと思うわ。政治家という生き物が都合の悪い真実を隠したがり、庶民という生き物が都合の良い情報ばかり信じたがる以上は。」

鼎「だから【私が当選したら、みんなにお金を配ります】なんて公約を安直にする候補者が、地方ではやはり安直に当選しちゃったりもしてるよね。で、案の定、当選直後に公約撤回に追い込まれてたりとか。」

愛原「それはできもしない公約を安直にしてしまう政治家が一番悪いな。なぜなら大衆に公約の実現性まで吟味する能力なんてないから。」

鼎「けどそんな無茶な公約が実現してしまったら、それはそれで別に意味で怖くもあるよ。某候補者は、財源として基金の取り崩しを謳ってたりもしてたけど、安易に基金を取り崩されたら、本来すべき事業ができなくなってしまう場合もあるから。」

逆沢「財源は借金というよりは、マシだけどね。最近は【いくら借金しても怖くない】論者もいるようだけど。」

愛原「心のどこかで、他人の借金と思ってるんだろうな。まぁ余命短い有権者からみれば、あながち間違ってはいないだろうけど。シルバー民主主義の欠点だな。まぁ、そういう意味でも、リアルタイムでの名君評価など、やはり意味が無いのかも知れん。数十年後に借金まみれになって国がボロボロになっていても、当時の庶民からすれば【たくさんカネをばらまいてくれた名君】だろうからな。」

鼎「かつて松岡洋右さんが国際連盟を脱退した時も、当時の日本国民はそれを喝采したらしいけど。それと同じ感じかな? 【世界相手に中指を立てて挑発した松岡さん、超カッコいい~】みたいな感じで。世界相手に中指を立てた結果、その後どうなるか?には、当時の大衆の大半は、なんら関心を持たなかったというか。」

愛原「大衆は、そうでなくとも威勢の良い、頼もしいリーダーを求めがちだからな。強い相手にも決して媚びない強いリーダー。強い相手にも決して負けない強いリーダー。そんな強く、カッコよく、頼もしいリーダーを好む。」

逆沢「実際に強いリーダーなら良いんだけど、強いふりだけするリーダーは、一番困るわ。強い相手に中指を立てた後に、実際に強い相手を叩きのめせたらいいんだけど、逆に怒らせた相手に一方的にやられて終わりになったり。あるいは中指立てた直後に、トンズラかますような奴は。」

愛原「強いリーダーと、強いふりをするだけのリーダーの見分けも、簡単にはつかないからなぁ。誠実な取引相手と、誠実なふりをする一流の詐欺師の見分けが付きにくいのも同じ。というか、そういう一流の詐欺師の素質があるからこそ、悪徳教祖なり、悪徳政治家なりに、なれるような気もするし。」

鼎「けどこの悪徳教祖とか、悪徳政治家というのも、結局は後世による評価なんだよね。リアルタイムでは、その悪徳教祖も、悪徳政治家も、それなりにたくさんの信者なり支持者に応援され、支えられている訳だから。」

逆沢「後世からみれば、典型的な暴君・暗君の類いなんだけど、当時の人々の感覚では名君・仁君だとすると、どっちの評価が正しいのかねー?」

愛原「後世と言っても、案外評価に差が出る事も多いからな。豊臣秀吉にしろ、大石内蔵助にしろ、坂本龍馬にしろ、時代によって評価に大きな差が出る事は案外珍しくないし。」

逆沢「【劉備スゲー!劉備実は凄くない。劉備やっぱスゲー!】みたいな感じか?」

愛原「まぁ、歴史的資料や知識がどんどん重なっていく事で、評価が上がり下がりする事自体は自然だけどな。」

鼎「そういうのなら健全だけど、【みんなの知らない真実】とやらを好む逆張り論者が、偏った視点で歴史的評価をひっくり返すようなのは、正直好きじゃないよ。」

愛原「歴史的資料を積み重ねるのではなく、逆に削っていって、特定方向に偏った資料だけをやたら強調する類いは不愉快だな。自分に都合の悪い資料は、【信用できない】の一点張りで全拒否。歴史修正主義者は、昔からある資料を積み重ねるのではなく、都合の悪い資料だけを【信用しない】【読みもしない】で削っていく事で、真実(?)に目覚めてしまうからすごくタチが悪い。」

鼎「データをどんどん積み重ねていく事で真相に迫るのではなく、都合の悪いデータをどんどん破棄したり、否定していくことでミスリードしていくのは、昨今の統計不正や政治不信にも連なる部分もあるよね。」

愛原「そもそも歴史的評価をするにあたって、都合の善し悪しが考慮される事自体が間違いだ。織田信長は織田信長であって、名君・暴君といったキーワードで無理矢理特定のカテゴリーに押し込める事自体が無謀とも思うしな。」

逆沢「私的には、織田信長は稀代の名将にして暴君という印象だわ。」

愛原「歴史的評価としては、健全な部類だな。都合の悪い資料を見なかったことにしたり、不当に美化(あるいはその逆)して、無理矢理善い人扱い、悪い人扱いにするのも不健全だし。とかいって、人様を斜め上から見下す的に、凡人扱いにしてまとめるのも、織田信長の成し遂げた偉業を思うと、あまりに失礼だろうからな。」

逆沢「ああ、なんでも普通とか、大した事はしていないと、まとめたがる人もいるわねー。偉人に敬意を払わない、上から目線大好きな彼らにかかれば、大石内蔵助も坂本龍馬も、ただのテロリストだの、ただの脱藩浪人だの、みんな【実は大した事はしていない】扱いになってしまうというか。」

鼎「坂本龍馬さんの評価は、昭和期の龍馬ブームの頃と比較すると、すごく下がった気もするけど、これはどうしてかな? 確かに表向きは、薩長同盟を結んだのは桂小五郎と西郷隆盛だし、大政奉還を成し遂げたのも後藤象二郎や山内容堂や徳川慶喜らの尽力と決断が大きいけど。」

愛原「坂本龍馬の立ち位置はあくまで黒幕というか、お膳立てポジションだからな。言ってみれば、市民運動の高まりを受けて、大統領が大きな決断をしても、その功績は市民運動を起こした市民活動家ではなく、大きな決断をした大統領になるようなものかも知れん。実は、外交なんかも、現場の官僚ら裏方が必死で相手方と交渉した結果であって、総理などは単にセレモニーとして相手の代表と握手して書類にサインするだけのケースも多いのだが、それでも名前が残るのは実際の交渉を担当した官僚ではなく、トップの功績という形になりやすいようなものというか。」

逆沢「なるほど。どれだけ坂本龍馬が裏で必死こいて、犬猿の仲の薩摩と長州を修交させたとしても、表向きは桂と西郷の聡明で勇気ある決断という形になってしまう。坂本龍馬が後藤象二郎に船中八策といわれるものを披露して、それが大政奉還の切り札になったとしても、その中身が現存範囲で限られている以上、やはり坂本龍馬の果たした役割は、かなり限定的なものになってしまうという感じか?」

鼎「なんか【難攻不落の大坂城を建てたのは秀吉さん】みたいな感じだよね。実際に、家康さんが20万もの圧倒的大軍をもって攻め寄せても正攻法では落とせなかった程の堅城の普請を担当したのは、黒田官兵衛さんなのに。」

逆沢「とんちクイズ的に言えば、大坂城を建てたのは、秀吉でも官兵衛でもなく、大工さんなんだけどね♪」

鼎「じゃあ、結局、当時難攻不落を誇った大坂城を建てたのは、結局誰という話になるのかな?」

愛原「これは、【誰の功績か?】という視点で考えると、一番分かりやすいと思う。そして大坂城がどういう構造であれ、建てたという事実自体が重要なら、やはり秀吉が建てたで正解だろう。秀吉が大坂城を造るよう命じなければ、黒田官兵衛も大工さんも、出番すら無かったわけだから。」

鼎「けど誰のおかげで難攻不落の大坂城が完成したか?と問われたら、これは黒田官兵衛さんのおかげという話になるのかな?」

愛原「この理屈は、東京タワーに置き換えても同じ。誰が東京タワーを建てたかと言われたら、そりゃあそれを企画し、カネも出した、当時大阪の新聞王と言われた前田久吉氏に決まってる。しかし誰のおかげであのような立派な電波塔が完成したかと問われたら、通天閣など、数々の名塔を建ててきた実績のある内藤多仲氏という事になるだろう。」

鼎「この辺は、有名建築士とか、有名デザイナーが関わると、特に顕著になるよね。たとえば新国立競技場を【誰が建てたか?】となると、???となりやすいけど、【誰の設計案?】だと分かりやすいというか?」

逆沢「誰の設計案が採用されたか?と言えば、色々報道されたから分かりやすいけど、誰が建てたか?と言われたら、ちょっと悩むわね。お上、といえばしっくりはくるけど、抽象的過ぎるし。当時の政府? 当時の総理? というには引っかかるモノがあるし。じゃあ、実質的に仕切ってたのは森喜朗だから、新国立競技場は森喜朗が建てたという事でいいのか?と問われても、なんか嫌な感じだし。民主主義国家だから、国民の総意で建てたと言われても、それも違うと思うし。じゃあ、やっぱり設計者でいいと思うわ。安藤忠雄とか、ああ言った有名人が建てた公立の建造物も、安藤氏が手がけたものでまとめた方が、一番無難だろうから。」

愛原「坂本龍馬の件も、それと似たようなものだ。【薩長同盟は誰のおかげで結ばれたか?】という問いは、【新国立競技場は誰の手で作られたか?】【難攻不落の大坂城は、誰の手によって作られたか?】という問いとほぼ同じ。坂本龍馬の功績なんてほとんど無いと言うのなら、それは黒田官兵衛は大坂城建築にあたって別に大した事はしていないというのと同義になる。」

鼎「アニメにしろ、ゲームにしろ、たくさんのスタッフが制作に関わっていて、このスタッフがいてくれたからおかげで名作になったと言えるケースも多いだろうし。裏方であっても、評価に値する人材は、ちゃんと評価されて欲しいよ。【裏方だから別に大した存在じゃない】と切り捨てるのでは無く。」

逆沢「野球のようなスポーツでも、同様ね。優勝の功績が、監督一人の功績であるはずがないだろうし。」

愛原「名君・名宰相に対する評価も同様だ。重要なのは、誰の名義か?ではなく、誰の功績か?で判断する。そうしないと、かなりヤバい事になる。実質的に政治になんら関与してない幼君の時代に、宰相らが頑張って国を善くしたら、それは幼君の功績なのか? 逆に宰相が私利私欲に走って国を傾けたなら、それは幼君の責任なのか? 違うだろう。」

逆沢「その場合は、実質的に政治を仕切っていた宰相の功績であり、責任であるべぎね。タテマエとしては幼君がトップでも、歴史的評価をする上では、幼君が善悪査定の対象になるべきでないというか。」

鼎「そうしないと、たまたま恵まれた時代のトップであっただけで名君扱いされる一方で、たまたま不幸な時代のトップであったせいで暗君扱いされる理不尽が発生しちゃいかねないよね。」

逆沢「けど古代では、世の中に不幸があると、為政者の御政道が悪いみたいな解釈も、割とされたらしいわね。【火山が噴火したのは、アイツの政治が悪いからだ】みたいな。」

愛原「逆を言えば、実質何もしてなくても、それでも世の中が上手くいってれば、為政者は評価されやすかった。特に実質何もして無くても、あたかも自分のおかけで世の中が良くなってると見せかけられる為政者には、よく人望が集まった。だから卑弥呼みたいなシャーマンが、世界の広くで統治者として君臨できてたというか。」

逆沢「つまり、世の中が何となく上手く回れば【私の祈りのおかげで、今日も世の中は平和だ】と演出し、世の中が何となく悪くなれば【アイツのせいだ。アイツをイケニエに差し出せ】と責任転嫁できるような人間こそが、統治者として最も君臨できたって事ね。」

鼎「中世までは、軍の参謀ですら、祈祷師まがいの演出をよくしてたそうだけど、実際の戦略・戦術の立案能力よりも、そういう演出の方が重要視されてたとしたら、私としては怖いんだけど。」

愛原「中世までは、理屈どうこうでは無く、勝てるかどうかが最重要だったって事だ。もっともらしい理屈をこねてても、結果的に負けるような参謀は、勝利を引きつけられない無能。逆に得体が知れなくとも、助言(予言)通りに従えば必ず勝利を呼び込む参謀は有能。そんな感じ。だから当時の軍師キャラは、誰よりも冷徹に戦略・戦術を頭の中で練り回しながら、かつそれを理屈でみんなに説明するのでは無く、神秘的に演出する手腕を持っていた。」

逆沢「極めて科学的な根拠に基づいて、数時間後に東南の風が吹くと予測しながら、表向きは【私の祈祷によって東南の風を吹かせる】と演出するみたいな感じね。」

愛原「そう。もしも東南の風が吹かなければ、軍師としての評判は失墜するから、根拠自体は本人なりに極めて真面目なものがあるのだが、それを馬鹿正直にみんなに説明せず、あたかも自分の超能力や努力のせいで東南の風を吹かせたと思わせる所がミソだな。」

逆沢「今風の表現をすれば、リーマンショックから数年が経つからそろそろ景気が良くなると予測した上で、【アベノミクスで私が景気を良くしてみせる!】とタンカを切るようなものね。実際は、安倍が何をしようがしまいが、景気の動向にはなんらプラスの影響を与えなくとも。」

愛原「歴史的には、安倍は当初、三本の矢と言ってたんだがな。アベノミクスはアベノマスクと同じで、元々、マスコミが広めた造語。ただアベノマスクと違って、こちらは安倍に対して好意的なニュアンスと受けとめられたのか、何年も後になって、三本の矢に変わる形で、自発的にアべノミクスと使い始めただけだ。」

鼎「まぁ、それでも今後、景気が良くなる事を、仮に安倍さん先に見越していたとするならば、それ自体はすごく先見の明があると評価できるんだけど。」

愛原「先に見越していたかまでは、俺には分からん。トランプにしてもそうだし、コロナ禍で明らかに経済状況が悪いのは明らかな今でも、菅総理にしろ、バイデン大統領にしろ、【私の手で立て直す】とは言っても【私の代は悲惨ですよ】とは絶対に言わないからな。好景気不景気関係なく、政治のトップというのは、基本的にバラ色の未来しか口にしないので、たまたま好景気になる時代の政治家が【私が経済を良くする】と言って実際に景気が良くなろうが、たまたた不景気になる時代の政治家が【私が経済を良くする】と言って正反対の氷河期に突入しようが、それをもって、その政治家の善し悪しを評価するのはアンフェアだ。」

逆沢「まぁ後先気にせず借金を財源にカネをばらまいたり、札束を刷って株価をつり上げたりすれば、表面上だけは、今が好景気であれ不景気であれ、それなりに上手く経済を切り盛りしてるようには装えるだろうけどね。」

愛原「百歩譲って先見の明があったとしても、それを活かせるかどうかは別問題でもあるしな。仮に東南の風を正しく予測できたとしても、それを活かして戦いを勝利に導けるような作戦を立案・実行できるかは、全く別問題なように。」

鼎「とすると諸葛亮さんと安倍さんでは、決定的な違いがあるよね。諸葛亮さんは東南の風を活かしてまさかの大勝利に貢献したけど、安倍さんは、世界経済が好況になった結果、ライバル国に一方的にゴボウ抜かれの大敗戦を演じてしまった訳だから。」

愛原「世界各国の状況を無視して絶対評価でみれば、そりゃあリーマン・ショックと東日本大震災のダブルパンチで苦しんでいた頃よりは、ずっとマシだったと断言できる。というか誰がトップでも、あれ以上、悪くなる確率はそうないだろう。しかし相対評価でみたら話は別だ。好景気の追い風を受けて、他国は素直に経済力を伸張させたが、日本だけは株価つり上げのような見た目の糊塗ばかりに熱中して、そこらじゅうの国に追いつき、追い越し、突き放しされまくったからな。」

逆沢「なんか上り坂のコースを鈍足ながらも汗水流しながら必死で登り続けて順位を死守したランナーと、快適な順風のコースを軽々と駆け抜けてはいるけど、実際にはその間に何人ものランナーにゴボウ抜かれされてるランナーの、どちらを評価するか?みたいな話ね。」

愛原「そのたとえで言えば、順風のランナーを評価する奴なんていないと思うけどな。」

鼎「けど実際には、安倍政権自体は歴代最長政権ではあった訳だから、結果的には、大衆は、どの区間よりも走りやすいコースをライバルランナーにゴボウ抜かれされながらも快適に疾走するランナーを一番評価したって事になるんだよね。リアルタイムの大衆としては、彼を戦後最高の善政家と評価したと言えなくもない状態というか。」

逆沢「景気だけ見て為政者を判断とか、なんかタイムだけ見てランナーを判断してるみたいで、すごく馬鹿にしか思えないんだけど。たまたま豊作になったらその時の為政者を良しとして、たまたま不作となったらその時の為政者を否定していた中世以前の頃と、全く成長していないともいうか。」

鼎「確かに、上り坂のランナーよりも、走りやすいコースのランナーの方がずっと早く走り続けられる訳だから、周りのライバル達の動向も、坂の勾配も、一切見ないふりしていれば、後者のランナーの方がずっと評価は上がりそうだけど・・・。」

逆沢「なんか歴史修正主義者と同じ発想だな。色んな視点を積み重ねるのではなく、逆に都合の悪い部分(坂の勾配やライバルの動向など)をどんどん見ずに切り捨てて、都合の良い部分(ラップタイム)だけフォーカスする事で、真実(?)に気付いてしまうあたり。」

鼎「けどその手の祈祷師は、自分にとって都合の悪い局面になると、メッキがはげてしまうよね。たとえば東南の風が吹かなくなってしまう時。あるいは景気上昇局面が落ち着いて、下落局面に切り替わった時。そうなると、どれだけ祈り続けようが、世の中は期待と逆方向にしか動かなくなっちゃうわけだから。」

愛原「そうなったら、誰かに責任転嫁するか、それでも駄目ならトンズラこくしかないな。」

逆沢「だから安倍は、トンズラこいたのか? しかも、不正がばれるとすぐに入院して雲隠れしたがる政治家達と同じ手口で。諸葛亮も、もしも赤壁の戦いが長引いて東南の風が吹かなくなったら、トンズラこいたのかねー?」

愛原「コロナ対応で、アベノマスクだの全国一斉休校だのではなく、もう少しマシな対応ができれば、トンズラせずに済んだかも知れないけどな。アベノミクスの方も、辞める数年前から徐々に言わなくなったし、既に景気上昇局面が終わった事も、自前の経済政策でそれに対応した政策を打ち出せない事も、おそらく把握していたかも知れないな。」

鼎「私は、今の菅政権の支持率を見る限り、誰が政権を担っていても、コロナという大逆風が吹き荒れる限りは、似たような展開にしかなってない気もするけど。」

逆沢「今は誰が見ても世界的に逆風の局面だから、順風時代だった安倍政権時代と同じ物差しで、政権を判断するのはナンセンスだと思うけど。ただ、支持率的にそうなってない事を思うと、今の時代も、古代と同じ感覚なのかねー? 政治は結果が全て。火山が噴火しても政治のせいになるような感覚のままというか。」

愛原「景気だけを根拠に結果論だけで語ってしまうと、元禄文化時代の5代将軍徳川綱吉も、化政文化時代の11代将軍の徳川家斉も、普通に名君になってしまうからな。実際にそれを根拠に、名君扱いしてる例もネットで見たことあるけど。綱吉は好景気を創りだしただけでも十分名君だろ、みたいな。」

逆沢「だったら鳩山由紀夫も東日本大震災が起きるまでの菅直人も、思いっきり名宰相になるけどね。」

鼎「逆張り論者からすると綱吉さんはそれなりに名君扱いだけど、私は元禄の好景気の時代でなければ、笑って許されないレベルの悪政も目立った印象しかないけど。家斉さんも、あり得ない数の子供を作って、後の時代で徳川家を財政難で破綻させた元凶にしか見えないし。」

愛原「逆を言えば、暗君として世界的に名高い、あの劉禅陛下ですら、蜀滅亡の10年以上前にでも死んでれば、多分名君扱いされただろうしな。」

逆沢「その場合は、劉禅陛下が父の地盤をそれなりに安定的に治め続けてきた名君扱いされる代わりに、3代目が滅亡の当事者として悪い扱いになるかもね。」

鼎「そう考えると、本当にその人間自体の功績とか、功罪を正しく見極めないと、その人を正しく評価はできそうになりよね。結果的に誰がトップでもそれなり上手く回るような良い時代だったから、名君扱いされたりとか。逆に誰がやっても厳しい時代だったせいで、暗君扱いとか、そういうのはあまりにアンフェアというか。」

愛原「そもそも徳川15代将軍を並べてみても、半数くらいは幼君だったり、在任期間が極端に短かったり、老中以下に丸投げ状態だったりするからな。」

鼎「その時代において、誰が実質的に権限を握っていて、誰が具体的に何をしたかが重要だよね。」

愛原「もちろん劉禅陛下じゃないが、やろうと思えばいくらでも主導的に責任を果たせるだけの立場なのに、それをせずに他人に丸投げした場合は、それ相応の評価にはなるけどな。他人に丸投げしていても、結果的に上手くいってれば人を見る目があるとプラス評価にもなり得るが、逆ならロクでもない部下が好き放題するのを放置した、どうしようもない暗君という扱いになるだろう。有能な部下に全てを任せていたとしても、その結果、その部下が酷い過労死をしたり、戦死したりしようものなら、やはり部下の精神状態や健康状態も気遣えない駄目上司という烙印はついて回る可能性もある。」

鼎「幼君のように、明らかに責任を果たせない状態の者に管理責任は問えないけど、管理責任を背負える立場の者が、自らの意思(もしくは怠惰)で管理責任を放棄した場合は、それはマイナス評価にならざるを得ないという事だよね。」

逆沢「優秀な部下に適切な仕事を割り振るのは普通に管理職の仕事だけど、それと単なる丸投げは、全く中身が違うという事ね。」

愛原「あと俺的には、評価にあたっては、誰が担当しても代わり映えしない部分ではなく、その担当者だからこそ実現した部分。すなわち独自性をかなり重視したい。」

逆沢「独自性? 前例を引き継ぐだけとか、そういうのは駄目なのか?」

愛原「駄目ではなく、評価のポイントにならないという事だ。たとえば王様が参謀達に献策を求めたとする。するとAは将軍Xを方面軍の司令官に抜擢。Bは将軍Xを重用しないように警告。Cは将軍Yを方面軍の司令官に抜擢。Dは将軍Yを重用しないように警告し、Eはダンマリを決め込んだ。その結果、王様はAとCの策を採用。その結果、将軍Xは敵軍を相手に堂々たる戦果を上げ、将軍Yは重要な場面で職場を放棄して味方に多大な被害を与えた。この場合、お前は、A、B、C、D、Eの誰を高く評価し、誰を低く評価する?」

逆沢「一番高く評価するのはA。Dも献策自体は適切だったけど、王様に採用してもらえなかったからAよりは下で2位。逆に、一番低く評価せざるを得ないのは、誤った献策を採用させて味方に多大な被害を与えたC。その次はD。Eは毒にも薬にもなってないから、プラマイゼロで評価なし。ってのが、まぁ無難な評価って所じゃね? 結果論での評価にはなるけど。」

愛原「俺の評価は違う。一番高く評価するのがAという点には同意だが、一番低く評価せざるを得ないのは、ダントツでEだ。コイツは献策を求められたにも関わらず、献策をしなかったのだから、その時点で論外だ。プラマイゼロ? ふざけるな。何かする事を求められているのに、失敗することを恐れて何もしない奴は、一生懸命本気で何かに取り組んだ結果、それでも残念ながら失敗してしまう奴と比べて、どうしようもなく駄目な存在と言わざるを得ない。」

逆沢「でも、一番困る人間は、【無能な働き者】とも言われてね? それよりは何もしない【無能な怠け者】の方がまだマシというか。」

愛原「頼みもしない仕事を勝手にやって周囲に被害を与えるのなら、【無能な働き者】と言われても仕方ないが、このケースではそうではないだろう。言ってみればCは、野球で監督に命じられて最終回の抑えに向かったけど、その結果、ホームランを打たれて逆転負けを喫したピッチャーと同じ。結果的には無惨な失敗を演じたが、本人なりに誠実に精一杯やった結果なら、俺はCは責めない。仮にこの件で誰かに責めを負わすなら、それは監督なり王様なりといった命令権者だ。王様がCの案を採用したから、監督がそいつを抑えに出したから、結果的にそうなったというだけの話だ。そいつが悪意をもって味方を敗北に追いやったというなら話は別だが、本人なりに真剣に取り組んだ結果なら、結果論をもって責めるのは俺は違うと考える。」

鼎「勝敗は兵家の常というか、どんな天才でも、失敗する事はあるよね。特に発明の世界とかでは、失敗の積み重ねが成功につながる事も多いし。失敗するくらいなら何もしない方がマシというのが違うというのは、確かにその通りかも。」

逆沢「けどプロ野球の世界でも、【コイツ、いつ出ても失敗ばかり】みたいな選手もいるじゃん。ソイツが代打で出てきたり、リリーフで出てくると、思わずため息つきたくなるレベルの。そういう選手のどこを評価しろというの?」

愛原「それでも、代打としてもリリーフとしても使ってもらえず、2軍に埋もれてる選手よりははるかにマシと、俺は考えるけどな。今いるメンバーの中では、それでもソイツがその状況では一番マシ(実際に上手くいくかどうかは分からないが、確率としては最も勝算高い)と判断されたからこそ、起用された訳だから。結果的にソイツが足を引っ張る形になっても、それはあくまで結果論。一番マシそうな奴を使ってそうなった訳だから、これはもう仕方ない。無論、これはあくまで任命権者の主観でしかないから、ファンからみればソイツを代打として、あるいはリリーフとして出す判断自体が間違いと思わざるを得ないケースも多いだろうが、その場合は任命権者である監督が一番無能というだけの話。起用された選手ではなく、起用した監督が悪いとしか言いようがない。」

「【できない、ではなく、できるようにするのが貴方の仕事】みたいなブラック企業の標語を見た事あるけど、任せられたにも関わらず出来なかった部下を責めるのではなく、出来ない仕事を押し付けた上司にこそ、実際には責任があるという考えだよね。」

逆沢「つまり上の設問のCとDでは、結果的に誤った策を挙げたCの方が、策を起用してもらえなかったDよりマシという判断になるという事か?」

愛原「そこまでは言わないけどな。なぜDの案が採用されなかったのか? そこが分からないと、どうしようもない。王様が愚かだったからDの意見が採用されなかったとするなら、D>Cになる可能性は高いだろう。しかしCの言い分に理や説得力があるなら、C≧Dになる余地はある。少なくともEという存在がいる以上は、他の4人が最低評価になる事だけはあり得ない。5人の参謀の内、仮に一人クビを飛ばすなら、俺はまずEから戦力外にする。献策しない参謀なんていらないからな。」

鼎「独自性というのは、そういう事なんだよね。その人ならではの仕事というか。仮にその人(Eのような人)が職場に居ても居なくても起きえる状況に変化を与えないなら、評価の対象にはならないと。」

愛原「無論、今、上手くいってるものを無理に変える必要はないのは道理なので、下手な独自性を出そうと思わず、無難に現状を維持するという選択肢が悪い訳では無い。但し、その場合は、悪い評価にはならないだけで、それを理由に名君・名宰相と呼ぶのは過大評価だ。そんな理由で名君扱いされるなら、幼君でも時代が良ければ名君になれてしまう。20世紀以降のアメリカの大統領は、当選した時点で全員が名大統領だ。」

鼎「実際の評価は違うよね。アメリカの大統領でも、高い評価の大統領もいれば、そうでない人もいるように。」

逆沢「たとえ不動のナンバーワン勢力のトップでも、その勢力をどう変えていくかで評価は変わるって事ね。さらにナンバーワンの地位を盤石とし、大衆の幸福度も上げられるような指導者なら、高い評価を得てもおかしくない。逆にしなくてもいい戦争をしかけて国民を疲弊させたり、やたら国民の分断を煽って国内を内乱状態に持っていったり、外国との関係を険悪にするような指導者なら、低い評価になっても仕方ない。相対評価こそが評価の決め手になるって事ね。」

愛原「逆を言えば、弱小勢力をそれなり大きく成長させたような人物は、ひとかどの英雄としてもっと評価してもいいだろう。」

鼎「駅伝で言えば、区間順位を評価の基準にするべきって事だよね。たとえ1位の状態でタスキを受け取って、1位の状態でタスキを渡しても、その間に後続に差を大きく詰められているようなら低評価。逆にビリの状態でタスキを受け取っても、自分の区間で何人も抜き去ったり、上位との距離を大きく詰める奮闘を見せたら高評価すべきってというか。」

逆沢「元々恵まれた地盤を持つ戦国大名よりも、厳しい状態から成り上がってきた戦国大名こそ、もっと評価すべきって感じか?」

鼎「そういえば戦国乱世なんてのは、究極の逆風の時代でもあるよね。誰がトップでもそれなりに上手く回る時代とは真逆の。トップやそれを支える重臣の采配如何で、関係者一同の生死すら大きく変えられてしまう訳だから。」

逆沢「ただ、こういう時代だからこそ、英雄が誕生するような気もするけどね。」

愛原「というか、逆風の時代は、大衆が英雄を求めるからな。今の苦しい状況を吹き飛ばしてくれる、都合の良い英雄の登場を。」

鼎「英雄の存在が目立つから忘れがちだけど、その影には、英雄に蹂躙される敗者が大量にいるんだよ。」

愛原「敗者も大量にいるが、英雄のふりをする詐欺師や、英雄もどきも同様にあり得るからな。」

逆沢「松岡洋右とか、近衛文麿とか、あの辺りか? 根拠もなく、大国相手にも勝てると大衆にバラ色の未来を約束して期待を持たせて、あげく地獄に突き落とすみたいな。」

愛原「今なら、【市民に何万円配ります】みたいな公約を掲げてしれっと当選してしまう政治家あたりが、その手合いだろうな。【貧すれば鈍す】というが、鈍した大衆の心によくつけ込んだものだと思うわ。」

逆沢「まぁ、【もう一回10万円配れ】みたいな事をもっともらしく叫ぶ手合いは日本全国にいるし。そういう連中が、詐欺師や英雄もどきをつけあがらせて、亡国にいざなってるような気はするわ。」

鼎「英雄もどきも困るけど、本物の英雄であっても、大衆にとって救済につながるかは微妙だと思うけど。織田信長さん。豊臣秀吉さん。徳川家康さん。彼らが庶民階級にとって救世主といえたかと言えば、かなり怪しいと思うし。」

愛原「英雄は、名君や名宰相とは別物だからな。どちらかというと勝者とか成功者と言い換えた方が正しい。そして勝者や成功者が、周囲の人に幸福をもたらすとは限らないからな。」

逆沢「一部のなろう小説の主人公見てると、コイツが英雄として無双しても、その世界の大衆は全然嬉しくないだろうなって思うし、まぁ納得だわ。」

鼎「よくよく考えたら私達は、歴史的英雄に関しても、結果論でしか評価してない事が多いよね。結果さえ良ければ、当時の人達がどれだけその英雄のせいで苦しもうが全く気にしない。極端な話、【戦国乱世を終わらせた】みたいな大きな結果さえ出せれば、その過程でたくさんの人間が死のうが、その後、農民らが生かさず殺さずの環境で苦しめられようが、全くどうでも良かったりするというか。」

逆沢「結果論という意味では、リアルタイムの人間が【今さえ良ければそれで良し】というのも、全く同じ傾向ね。まだ結果として確定してない未来の事は、正直どうでもいい。結果として【10万円配ってくれた】とか【あの政権の時代は、景気が良かった】といった結果だけが重要。その裏で、ライバルにゴボウ抜かれされていようが、借金漬けになっていようが、ますます少子高齢化が進もうが、今、現在の結果としては反映されていないので、全くもってどうでもいいと。」

鼎「後世の人に取ってみれば、リアルタイムの人がどれだけ苦しんでいても、どうでもいいリアルタイムの人に取ってみれば、後世の人が当時の【後世にツケを残す】政策で苦しんでいてもどうでもいい。どちらも、今、顕在化している結果以外は、どうでもいいとしか考えてないとすれば、すごく残念だよね。」

愛原「確かに【どうでもいい】のは一面の事実だろうが、人間を評価・査定するにあたっては、その物差しはまずいと思う。その論理だと、自分に都合の良い所行をしてくれた人間こそが、良い人間。名君。名宰相。という身も蓋もない結論になってしまいかねないからだ。」

鼎「みんながそんな人物評価をするようになると、評価が下がる可能性のあるリスキーな決断や行動を、誰も取りたがらなくなるよね。失敗してマイナス評価をされるくらいなら、何もしない方がマシみたいな。」

逆沢「何もしなくてもそれなりに上手くいく時代ならそれでもいいけど、何も手を打たなければどんどん状況が悪くなる時代で、人を率いる立場の者にそんな無気力な対応をされたら、みんなが不幸になるんだけどねー。」

鼎「厳しい時代は誰が何をやっても、幸福な時代以上にはなかなかなれないのに、厳しい時代に必死に頑張る人が、楽な時代に何もしない人より評価が低いとしたら、こんな残念な話はないよね。」

逆沢「まぁ厳しい時代はストレスがたまりやすいから、色々八つ当たりもしたくなるとか、誰かに責任を押し付けたくなるのは、分からなくも無いけどね。【今の世の中が悪いのはアイツのせいだ】みたいな感じで。」

鼎「けどストレスに負けて、安易に救世主を求めるような発想になったら駄目だよね。その救世主は、詐欺師であったり、英雄もどきであったり、英雄であっても自分(達)の立身出世しか考えてないタイプである事も多いから。」

愛原「人を評価するのなら、縦ではなく横の評価をしたい所だな。楽な時代と厳しい時代で比較するのは、大人と子供で相撲を取らせてどっちが強いか決めるようなもの。そうではなく厳しい時代なら厳しい時代なりに、同時代の同条件のライバル達と比較して、判断する。厳しい区間で必死に順位を上げるランナーは褒め称えるべきだし、逆に楽な区間をいかに快適に走り抜けようが、ライバルにゴボウ抜かれするようなのは駄目だ。」

逆沢「そういう意味では、コロナ禍の今は、逆に比較がしやすいわね。いかに超大国を気取っていても、圧倒的に酷い感染死亡者数を出して、それでもトップ自らが平気で群衆の前で分断を煽るような演説を繰り返すような残念な指導者もある。なんとかミクスとやらで経済大国を演出しながらも、実際はPCR検査の数すら絞り込まざるを得ない貧弱なマンパワーと財源力を露呈し、あげく何ヶ月もかけて給食マスクをドヤ顔で配るような指導者もある。その一方で、きちんと手堅く感染を抑え込めた国もあれば、圧倒的な指導力(強権)と経済力を背景で力尽くで抑え込んだ国もある。図らずも横並びの状況が起きたせいで、各国の国力と指導者の質の差が、分かりやすく露呈したというか。」

愛原「劉禅陛下じゃないが、長く務めれば務めるほど、指導者の本当の実力が露呈するわな。短い期間だと、たまたま幸福な時代だけを担当できるか、たまたま不幸な時代だけを担当する羽目になるかで、偏った評価をされる危険性も高まるが、長く担当する事になれば、その指導者のメッキも徐々にはげて、本質も見えやすくなっては来るからな。そいつの業績なり功績なり所業が、否応なく積み上がるから。」

逆沢「歴史修正主義者みたいなのは、積み上げるのではなく、都合の悪い部分をどんどん切り捨てるから、どれだけ長く務めた対象に対しても、決して公正な評価はできないだろうけどね。」

愛原「人を評価するというのは、本来難しく、重いものだ。しかし民主主義の国に住んでいる限りは、自分達を導く者達を常に評価しなければならない。」

逆沢「アメリカでは、コロナで第2次世界大戦での戦死者数以上の死者をついに出してしまったというからねー。選ぶ為政者を間違えると、どんな超大国、経済大国、技術大国でも、あの不幸な世界大戦の時以上に、国民をたった1年で死に導くと考えると、言ってる事も分からないでは無いわね。」

鼎「とか言って、結果論で判断するのは危険だよね。6人集まれば、誰かはサイコロの目を的中させる事もできるけど、たまたま6人の内の一人がサイコロの目を見事的中させたからと言って、その人に判断を丸投げすれば安心なんて事には決してならないようなものだから。」

愛原「失敗する可能性がある人よりは、何もしない人の方がマシという考え方も危険だな。ライバルが頑張ってるのに自分達だけ何もしなければ、ゴボウ抜かれにあっても仕方ない。たとえ今が幸福な順風の時代であったとしても、実は順風の時こそ、順位は変動しやすいというのを忘れてはならない。また今が不幸な時代であれば、安易に救世主に頼ると、救世主のふりをした詐欺師や英雄もどきに、一気に破滅させられるリスクも忘れてはならないだろう。」

逆沢「私達は、名君・名宰相を求めがちだけど、それは現れるのを期待するものではないってか?」

愛原「期待しすぎるのではなく、見抜き、査定し、育てるものかもな。期待し過ぎると、自分にとって都合の良い事しか信じようとしない確証バイアスがかかってしまう。その結果、せっかく査定する判断材料がそろっていても、偏った材料しか見えなくなって、あげくの果てに真実(?)に気付いてしまう。不幸にも真実(?)に気付いてしまうと、その真実に反する証拠は、全て信用できないフェイクニュース扱いになってしまい、ますますおかしな方向に向かわざるを得なくなってしまうからな。」

鼎「仮に名君・名宰相の素質がある人が現れても、目先の利益にとらわれて、そういう人を落選させたり、見当違いな圧力を掛けて方針転換を余儀なくしてしまったら、意味が無いよね。」

逆沢「あー、そうか。民主主義の場合は、選べるのよねー。たまたま名君・名宰相が現れる事を期待するしかない社会制度とは違うというか。」

愛原「選べるけど、選び間違えたり、育て間違えると、悲惨になる点は変わらないけどな。実際、他の都市から、他の国から、後世の人達から、軽蔑されるような人の選び方をしてしまう例は、それなりにあるからな。」

逆沢「【政治の質と民度は比例する】なんて言う人も、いるくらいだしねー。」

愛原「結果論でしかモノを語れない民衆なら、たまたま当たっただけの占い師のような者を為政者に押し上げてしまうのだろう。都合の良い未来しか信じたくない民衆なら、バラ色の未来を根拠もなく語る詐欺師を為政者に押し上げてしまうのだろう。不幸を誰かのせいにしたくて仕方がないような民衆なら、敵を作って煽るような扇動者を為政者に押し上げてしまうのだろう。」

鼎「そんな民衆の元に名君・名宰相が降臨するはずがないし、降臨しようとしても、詐欺師の言葉の方を信じた民衆の手で排除されてしまいそうだよね。」


逆沢「そう考えると、名君とか名宰相というのは、たまたま人々の元に降臨するものではなく、元々見る目のある大衆が、自らの手で選び育てた結果ともいえそうね。少なくとも選べる余地のある時代なら。」

鼎「とすると名君や名宰相が人々を幸福にしたというよりは、優れた大衆が自らの手で優れた治世を作り上げたとも言えるのかな?」

逆沢「愚かな大衆が選んだ愚かなトップが破滅に導くような例の対極と考えると、そう言えなくもなさそうね。」

愛原「何もしなくても上手くいく幸福な時代と異なり、何かしなくては状況が悪くなる一方の不幸な時代の為政者は、そうでなくとも大変だ。ヤバイ状況を打破すべく、何かを変えようとしても、変えられては困る既得権益層や、変革を嫌う保守層が必ず現れて、反発するからな。その一方で、後先考えずその場限りのバラ色の未来だけを提示する者とか、スケープゴートを用意してサンドバッグにする事で不満をそらせるだけの扇動家も現れたり、訳の分からない状況になりやすい。」

逆沢「そういう厳しい時代こそ、大衆のレベルが試されるのかもね。」

鼎「私は、【雨が降ってから雨漏りを直すのではなく、晴れてる間に雨漏りを直す】ような大衆と為政者こそが名君・名宰相を創り、人々を幸せにすると思ってるから、厳しい時代ではなく、余裕のある時代にこそ、大衆のレベルが試されるとも思うけど。厳しい時代を乗り越えられるかどうかは、余裕のある時代の間にどれだけ準備できてたかが勝敗を分ける事も多いだろうから。豊作の時にぜいたくして食いつぶすのではなく、不作に備えて備蓄するというか。」

逆沢「厳しい時代に金融緩和・財政出動・減税減税と叫びながら、余裕のある時代にも【景気の腰を折るな】【異次元レベルの金融緩和】【財政出動】【減税・減税】と叫ぶ連中みると、そりゃ冬の時代に耐えられるはずないと思ったわ。こいつらの言う事を真に受けたら、いずれ国ごと身売りするしかなくなるんだろうなとも。」

愛原「まぁ、難病を治すのが名医ではなく、難病になる前にそれを防ぐのが本当の名医という解釈に立つなら、本当の名君・名宰相も、そういう余裕のある時期にむしろ現れるのかも知れんな。ただその場合は、結果が現れるのが未来の話なので、リアルタイムでその判別は容易ではない。選ぶ大衆に、それなりの先見の明が要求されるかも知れんな。」

鼎「結果的に名医のおかげで重病化せずに済んだとしても、それが名医のおかげと気付かないままのケースも多いだろうから、そういう意味でも本当の名医、名君、名宰相の判別は難しいかも知れないよね。」

逆沢「ダメな奴は比較的分かりやすいけど、本当に立派な奴は分かりにくいってか。」

愛原「何もしてないように見えても立派な仕事をしてる奴もいれば、色々役に立つ事をしてるように見えても実際はむしろロクでもない事しかしてない奴もいる。そういう区別はできるようになりたいな。まぁ余裕のある時代から厳しい時代に変わったら、メッキがはげやすくもなるので、多少はその区別もしやすくなるだろうけど。」

逆沢「小ずるい奴は、雲行きが怪しくなったら、仮病使ってでもトンヅラしようとするだろうけどね。あるいは銀英伝のトリューニヒトのように、雲行きがヤバい時だけフェードアウトして、苦難の時が収まれば、またひょっこり姿を現して、みんなのカリスマを演じ続けるか。」

鼎「詐欺師のメッキがはがれかけた頃には手遅れになってる場合も多いから、詐欺師が何かをする前にさっさと見抜ければいいけど、これはどうすればいいのかな?」

愛原「う~ん。分からん。という訳で今回のテーマは終わり!」

逆沢「あ、テメーもトンヅラしやがったか!!」






























過去のたわごと 
2021年 1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















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