トップページに戻る


愛原様のたわごと(21年2月14日)






愛原「今回のテーマは、娯楽産業。人間がただ生存し続けていく上では、別に無くてもいいもの。しかし人間に生きる意味、生きる楽しみを提供するという意味では、可能な限り、充実させた方が良いものについて取り上げたい。」

逆沢「別に産業としての娯楽なんか無くても、人は自力で娯楽となるものを見つけられそうな気もするけどね。古代の奴隷階級の人達でも、自力でゲームとかを考えて遊ぶくらいはしてたし。」

鼎「別に娯楽という形じゃなくとも、人は色んな生き甲斐を見いだせると思うよ。子供を一人前にするためとか。権力の座に上り詰めるためとか。誰よりも早く走るためとか。色んな目標を定められる人なら、その目標がある限り、人は生き甲斐をもって頑張れるというか。」

愛原「しかし、それはあくまで生き甲斐であって、娯楽では無いな。目標を達成できた場合の充足感はあるだろうけど、目標にたどり着くまでの過程が別に楽しいわけではない。宝くじが当たった場合のケースを妄想して楽しむように、目標を達成した後の自分を妄想して楽しむくらいはできるかも知れないが、それはあくまで空想だ。ましてその目標が、極めて達成困難なものであった場合、それを自覚できる段階になるほど、逆につらさや後悔のような感情の比率が高くなる場合もあるし。」

逆沢「じゃあ娯楽とは、どんなものを差すんだ?」

愛原「全く確約されていない遠い将来の満足感ではなく、もっと刹那的な満足感を味わうものだろうと思う。たとえば、おいしいケーキを食べる。これは典型的な娯楽だろう。もちろんおいしいケーキをたくさん食べ過ぎた事によって、将来、肥満になったり、金欠になったりするリスクはあるだろうけど、そういう将来のことは、とりあえずどうでもいい。刹那的な満足感につながるもの。それが本来の娯楽だと思う。」

鼎「衣食住自体は、人間が生活や生命活動を維持するのに絶対不可欠なものだと思うけど、それにも娯楽的な要素は十分あるって事かな?」

愛原「刹那的、もしくは恒久的な満足感につながるなら、それはおそらく娯楽としての機能も兼ねている。そりゃあ、人間はその気になれば点滴による栄養補給だけでも生きられない事はないだろうけど、そんな食事(?)なんか全然楽しくないからな。とことん栄養にだけこだわった医薬品的な機能食品ばかりを食べていた方が、そりゃあ健康上は良いかも知れないが、できれば少しでもうまいものを食べたい。多少、健康維持の点では問題点があっても、うまいジャンクを食べたい。うまいおやつを食べたい。そしてそんな要求を満たしてこそ、人は幸せを得られる。そんな側面は間違いなくあると思う。」

逆沢「機能上は多少問題はあっても綺麗な服を着たいとか、価格上はかなり問題があっても、立派な建物に住みたいとか、そういう欲求は誰でも多少はあるだろうしね。もちろん機能面や価格面を考慮しない訳にはいかないから、そこは娯楽によって得られる満足感の大きさと天秤にかけて、妥協点を探っていくしかないんだろうけど。」

愛原「もちろん高機能、低価格である事自体が、お買い得という名の満足感につながる事も多い。それに対して娯楽というのは、逆に【無駄を楽しむものという側面もある。満足感を得る為に無駄に時間を浪費する。満足感を得る為に無駄に予算を浪費する。みたいな感じでな。」

鼎「確かに、ゲームで遊ぶ行為自体も、ある意味では、無駄に時間を浪費したり、お金を浪費する行為ともいえるかも。でもそういう贅沢な時間の過ごし方自体がすごく楽しいというか。」

逆沢「裏を返せば、日頃から無駄を嫌う人は、娯楽も嫌うとまでは言わなくとも、軽視する傾向は強いかもね。値段に見合う栄養価が期待できないおやつなどは食べたくない。大衆食堂でも十分腹はふくれるのに、高級レストランでその10倍以上も金を払って飯を食う奴はアホだ。みたいな感じで。」

愛原「今回に限っては、娯楽というものを【無駄を楽しむ】ものと、とりあえず定義して話を進めてみたい。もちろん楽しむ・満足感を得るという行為自体が精神に強く好影響を与えるものであり、本来無駄であるはずがないが、楽しむ・満足感を得るというプラス要素以外で費用対効果があるかと問われたら、残念ながら首をかしげざるを得ないもの。それを娯楽と位置づけたいという事で。」

逆沢「そう考えると、ゲームをプレイするなんてのは、典型的な娯楽以外の何者でも無いわね。もちろん教育的なゲームも中にはあるかも知れないけど、大抵のゲームはそうじゃない。浪費した時間に見合うだけの何かを生産できる訳でも無い。費やしたお金に見合うだけの何かを得られたわけでもない。厳密には、費やした予算や時間に見合う以上の楽しみや満足感を得ている訳だけど、その楽しみや満足感を除いた上で費用対効果があるかと問われたら、ほとんどねえとしか言いようがないだろうから。」

鼎「そう考えるとゲームに限らず、漫画やアニメといったあらゆるサブカルチャーも、みんな娯楽だよね。観光とかもそう。遊園地なりパチンコなりで遊ぶのも、当然そう。スポーツをやるのも観るのも両方そう。テレビを観るのも、アイドルを追っかけるのも。外食なんかも生命活動維持の為の手段というよりは、娯楽の要素がかなり強そうだから、外食産業自体が娯楽産業とも言えなくないだろうし。」

逆沢「散髪屋で髪を切っておしゃれをするなんてのも、娯楽になりそうね。ただ、機能的にうっとおしくないレベルの髪の長ささえ維持できればそれでいいというなら、極端な話、バリカンでそり残し上等なレベルの雑な丸坊主でもよいし、それなら自分でもカットできるだろうし。けどそうじゃなくて、人に後ろ指指されたくない、あるいは人に評価されたいレベルを要求するなら、それはもう娯楽の範疇に入るだろうから。」

愛原「観光で得られる知識。スポーツで得られる健康。そういう実利要素が小さくない娯楽も中にはあるだろう。しかし同じスポーツでも、スポーツ観戦とかになると、これはサブカルチャー以上の娯楽になるだろうな。スポーツを観戦する事で得られる知識も人生教訓もほとんどないだろうし、自分でスポーツをやるならともかく、観てるだけで体が鍛えられる事もないし。」

逆沢「なるほど。確かに最近の漫画やゲームは、それなりに知識や教訓を得られる場面も多いし、そういう意味ではスポーツ観戦とかよりは、余程実利面で上かもね。そう考えると、遊技場で遊ぶとか、スポーツ観戦とか、アイドルの追っかけあたりが、キング・オブ・娯楽という形になるのかな?」

鼎「私は、娯楽は娯楽であって、そこに実利がどれだけ混じろうと、それは枝葉でしかないと思うんだけど。娯楽で重要なのは、あくまで楽しませる事。満足させる事。だからどれだけ栄養価が高くとも、おいしくない食事をするのは娯楽とはいえない。どれだけ良い教訓が入っていようとも、つまらない漫画は娯楽漫画としては三流。どれだけ歴史的価値が高くとも、観ててつまんない史跡しかなければ観光地としては三流みたいな?」

愛原「その通りだな。だが、それ以前に忘れてはならない点が一つある。それは、娯楽は最も多様性のあるジャンルの一つであるという点だ。つまりお前にとってすごく楽しくとも、別の人にとって同じように楽しいとは限らない。それどころか性質上、【無駄】なものであるから、ある人には不快感すら与える性質のものでもあること。」

逆沢「すげー分かる。陽キャで酒好きの人にとっては、居酒屋のハシゴとか、かなり至福みたいだけど、酒嫌いの人からすると、誘われるだけで迷惑なのよね~。」

鼎「祭りなどもそうだよね。祭り好きの人からすると、年に1度の大きな娯楽なんだけど、祭り嫌いの人からすると、近所づきあいなんかで無理矢理参加させられたりすると、すごく憂鬱な一日でしかないというか。」

逆沢「旅行ですら、嫌いな人はとことん嫌いだからねー。特に昭和の文化をひきずったような社内旅行なんて、不快の極みというか。貴重な休日をそんなもので潰されると、特に。」

愛原「それは旅行が嫌いというより、会社の人間と業務外でまで関わりたくないという心理が根底にあるような気もするけどな。おひとり様旅行なり、気の知れた家族や友人との旅行なら普通に楽しめるタイプも多そうというか。まぁそういうタイプは、社内旅行に限らず、退社後の飲み会とか、休日返上の接待ゴルフなんかも大体嫌いだ。退社後の飲み会に参加しても、その時間分残業代が出て、かつ、飲み代の費用は全部会社の経費というのなら、仕事の一環として我慢してつきあう事もできるが、退社後の飲み会につきあわされても残業代も出ないわ、飲み代も割り勘で払わされるわしたら、そりゃあ内心で怒りの感情しか沸いてこないだろう。」

鼎「ディズニーランドに遊びに行くみたいなイベントでも、人によっては露骨な拒否反応が出るよね。わざわざ遠い千葉県まで時間を掛けて出向いて、決して安くないお金を払って、疲れ果てた状態でまた時間を掛けて帰るだけの苦行に、一体何の価値があるのか? みたいな感じで。」

愛原「娯楽は楽しむ事ができない者にとって、【無駄】以外の何者でも無いからな。お金と時間をドブに捨てる行為。それが娯楽。楽しめる者、満足できる者にとってみれば、お金と時間を浪費しても、それ以上の価値がある素晴らしいものなんだが、全く楽しめない者にとってみれば、苦行・愚行でしかないものでもある。この点は絶対に忘れてはならない。」

鼎「だから香川県のゲーム規制条例とか、一部知事によるパチンコ店叩きとか、高校野球バッシングみたいなものも、普通に起きたりするよね。楽しむことができない者、何の価値も見いだせない者にとってみれば、どうでもいいを通り越して、無駄であり、不快でしかないケースも多いだろうから。」

逆沢「価値を理解できない人に取ってみれば、どうでもいいを通り越してしまってる点が問題ね。どうでもいい存在と認識して、お互いに不干渉でいられるなら、みんな幸せなんだけど。」

愛原「価値を理解してしまってる人間は人間で、その価値を他人にまで押し付けようともしたがる者も多いけどな。飲み会は重要なコミュニケーションの場とか。信頼関係を深める良い機会とか。もっと極端な奴だと、接待ゴルフもできないようじゃ営業マンは務まらないだの、酒を通じてこそお互いの本音が分かるだの言って、その付き合いを拒む者に社会人不適格の烙印を押したがる者もいる。」

鼎「飯島勲氏などは、そのタパコバージョンの人だよね。タバコこそが人間関係を円滑にする。タバコ休憩の際に喫煙者同士で至福の時間を共有する事で人間関係を築く事にすごく意味を見いだしていて、禁煙者サイドに対する蔑視感が半端ないというか。」

愛原「娯楽好きが高じてか、それに参加するのを社会の常識だのマナーと位置づけ、その娯楽に参加しない者を暗に非難する者は大概。しかしその対極にいる、自分に関心が無い娯楽を、難癖つけて排撃したがる連中も同様に大概としか言いようがないけどな。」

鼎「愛煙者と嫌煙者の仁義なきバトルとか、まさにそんな感じだよね。愛煙者が権力を持つと、たばこも吸えない奴は社会人として不適格みたいな社会になるだろうし。逆に嫌煙者が権力を増すと、逆にあらゆる場所での喫煙が制限されるような禁煙ファシズムが社会全体で蔓延するみたいな。」

逆沢「私なんかは、愛煙者がどれだけタパコを吸おうと、ところ構わずニコチンをばらまくような事をして他人を巻き込む真似さえしなければ、何とも思わないけどねー。お互いに不干渉。愛煙者は嫌煙者を巻き込まないように配慮してタバコを好きなだけ吸えば良いし、嫌煙者も愛煙者が干渉してこない限りは、自由に吸わせてあげればいいのに。まぁタバコ休憩の時間分は、余分に仕事してくれくらいは思うけど。」

愛原「娯楽というのは、ある人にとっては至福だが、そうでない者にとっては無駄でしかないから、どうしても対立しやすい。しかしじゃあ、娯楽のない世の中が良いか?と言われれば、そんな事は絶対にないのだから、たとえ【お前にとっては無価値な娯楽】であっても、誰かがそれを必要としている限りは、不干渉に徹して容認してあげるべきだと、俺なんかは思うけどな。その代わり【俺にとっては価値のある娯楽】に関して、それに価値を感じない他人が決して邪魔しないという条件で。」

鼎「娯楽というのは、人によって極端に価値観に幅が出るものだから、社会全体で価値を判断する事自体がナンセンスだよね。どうやっても共通の価値観なんか掘り起こせるわけがないというか。」

逆沢「にも関わらず、その娯楽に幸福を感じる者が勢力を強めれば文化としてもてはやされたり、逆にその娯楽に幸福を感じない者が勢力を強めれば排撃の流れになったりするのが、あまりにも悲しすぎるわ。ゴルフは文化。歌舞伎は文化。賭け事は悪いけど、接待麻雀なら社会人のたしなみ。会社仲間との飲み会は有益なコミュニケーションだから、誘いに乗らない奴は付き合いが悪い無粋な奴。でもオタクがマニアックな会話を振ってきたら、正直頭がどうかしてると思ったりする。パチンコは中毒性があるから有害。ゲームも中毒性があるから有害。でも適度のお酒は心の潤滑油だからセーフ。アニメオタクは気持ち悪い。でもメディアが作りだした鬼滅の刃ブームに乗っかるのはセーフ。ブームの波に乗れない方が逆に恥ずかしい。みたいな感じで。なんで娯楽の中で、いちいち善し悪しや優劣を定められなあかんねん。」

鼎「勝手に良い悪いを、定めないで欲しいよね。娯楽は娯楽。好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。それだけの話なのに。」

逆沢「人は人で互いに寛容でいられるなら、あらゆる娯楽が共存できるだろうに。なんでお前らは、いちいち他人に干渉したくなるのか? 自分にとって楽しいからというだけで嫌いな者を無理矢理誘ったかと思えば、自分が嫌いなだけなのにもっともらしい理屈をつけて他人の娯楽を叩いたり。お前は、なんでいちいち不干渉ではいられないのか?と。」

愛原「後者に関しては、自分が楽しむことができない娯楽で楽しんでいる連中が気に入らなくて、嫉妬してるのかも知れないし。楽しむことができない者にとって無駄以外の何者でも無いものに、カネや時間を費やされるのが腹立つのかも知れないがな。」

逆沢「まぁ、それはあるかも。自分が全く楽しむことができない飲み会で、飲み会の参加代を多少なりとも負担させられるとなったら不愉快だし、限りある町内会の予算の大部分を、全く価値を感じない祭りの経費につぎ込まれるのも不愉快だろうからねー。で、そんな自分が価値を感じないもので、他人がいかにも楽しそうにしてる光景を見せつけられるのも、まったく面白くないだろうし。」

鼎「生活保護を受けている人がパチンコ店に通う行為を叩く人がいるのも、同様の理由かな? 大体そういう人は、自分が金持ちであろうがなかろうが関係なく、元々パチンコを全くたしなまない人がほとんどだろうし。」

愛原「俺は自分のカネを、食費に回そうが、娯楽費に回そうが、そいつの勝手だと思うけどな。鉄道模型に関心のない人からすれば、限りある家のカネを鉄道模型なんかにつぎ込まれたら腹も立つだろうが、それでもソイツは、限りある自分の小遣いを、昼飯代をケチってでも、模型代に回す事に価値を感じているだけなんだから、それに他人がケチをつけるのはお門違いというか。」

逆沢「まぁ家族からすれば、少しでも健康的な昼食をしてもらえればと思って小遣いを渡しているのに、それを昼食代に回さずに、鉄道模型代に回されたら、腹が立つのも分からなくもないけどねー。」

愛原「家族を自分にとって都合の良い道具と考えているから、そういう発想になる。家族に健康でいて欲しいと考えているのは、あくまで自分のため。家族の幸福など考えてないから、そういう発想になる。そいつにとっては鉄道模型には昼食以上の価値があるという事が理解できないから、他人のカネの使い道にまで干渉したくなるのだ。」

鼎「どうしてもカネの使い道を限定したいのなら、カネを渡す段階でそういう縛りをつけておかないと駄目という感じかな? 現金で渡すのではなく、御食事券で渡すみたいな発想で。」

愛原「まぁ、そうなるわな。他人のカネをもらう立場の者が、現金ではなく御食事券で渡される事にケチをつけるのは論外だし、嫌なら受け取るなというだけの話にもなるし。ただ現金を渡したなら、その時点で現金を何に使おうが、そいつの自由。パチンコで消費しようが、鉄道模型で消費しようが、服飾代に当てようが、ちょっと豪華な食事代に当てようが、貯金や保険代に回そうが、株取引やFXの原資に回そうが、な。自分のカネなら、なお同様。会社から飲み会や社内旅行の為に、給料を差し引かれる筋合いもない。給料を資格取得のための費用に回せと強要される筋合いもない。給料の一部で自社株を買えと強要される筋合いもない。」

鼎「香川県のゲーム規制条例や、吉村知事によるパチンコ店叩きみたいな形で、他人に人の娯楽を制限されたくもないよね。」

愛原「香川県のゲーム規制条例に関しては、それなりに適切な社会的な反応があった事や、法的な実効性に乏しく影響もなさそうな事から俺的には特に関心を向けなかったが、あの条例を、インチキな水増しによるパブリックコメントを根拠に成立させた実質的な黒幕である平井某がデジタル担当大臣に就任した事で、俺の中の危機感が急上昇していたりする。」

逆沢「ある意味、数百人いる日本の国会議員の中でデジタル担当大臣に最もふさわしくない人間が、ドンピシャで担当大臣に就任してしまったようなものだからねー。」

愛原「平井のようなのが担当大臣になるくらいなら、ハンコ大臣だろうが、USBも知らない大臣だろうが、イット革命と言ってのけたサメ頭の元首相だろうが、まだマシだ。明確な敵意と害意がある人間が就任してくるくらいなら、何もしない何もできない無知無能の方がまだマシという意味で。」

鼎「愛知県は、リコール署名の不正な水増し行為に対して断固たる態度を表明したけど、香川県も、パブリックコメントの不正な水増し行為に対して、断固たる姿勢をみせて、平井一族の悪行を世に知らしめた上で、最終的に条例の廃止に持ち込んで欲しいよね。」

逆沢「愛知県と違って、香川県にそんな自浄作用なんか期待できないだろ。万引き犯の一味に万引きGメンをさせるようなものというか。香川県自体が平井一族の言いなりだからこそ、あんなパブリックコメントの不正も見逃されてあの結果なのに、その平井一族に乗っ取られた香川県に、平井一族を追い詰めさせる事などできっこないというか。」

鼎「私はそこまで絶望感をもってはいないけど。イット革命の元首相さんも、世界的に圧力を受けて、ついに辞任に追い込まれたし。」

逆沢「世界的な圧力をもって平井大臣を追い詰めるって、その方が余程無理ゲーだろ。どれだけの規模の大失言が必要なんだよ!!香川県自体が世界的な影響力を持つ超大都市であるか、平井大臣自体が世界的な影響力を持つ大政治家なら、ともかくとして。」

愛原「その世界クラスの影響力を最後に与えたイット革命の元首相が率いた東京オリンピックにしても、あくまで娯楽という原点に立ち返った方が俺はいいと思ってる。」

逆沢「娯楽と位置づけるという事は、オリンピックも、好きな人にはたまらないものかも知れないけど、好きでない人からすると、無駄なものでしかないって事か?」

愛原「そう。別に無くても困らない。衣食住のような生活必需品でもない。誰もが必要としているものではなく、必要性を感じていない者からすれば、無駄でしかないもの。」

鼎「けどオリンピックが一般的な娯楽と違うのは、単なる娯楽ではなく、巨大な娯楽産業でもあるという一面だよね。経済という視点で見れば、必要性の有無にかかわらず、社会全体を巻き込まざるを得ないものというか。」

逆沢「そういえば今回のテーマも、娯楽ではなく娯楽産業だったわね。」

愛原「そう。娯楽ではなく、娯楽産業となると、人の好き嫌いだけで是非を判断すべきもので無くなってくる。極論で言えば、【このなろう小説は絶対に売れる】と感じたならば、そのなろう小説がどれだけ個人的に不快感を感じる内容であったとしても、積極的に応援する立場に回る者が多く出ても不思議はないという事だ。」

逆沢「ああ、なるほど。この漫画はつまんないと個人的に思っていても、でもその漫画が売れると分かりきっていれば、書店員はその漫画を優先的に入荷しようともするし、ポップなどで積極的にアピールして、一冊でも多く売りさばこうとするという感じね。」

鼎「つまり娯楽の段階だと、好きな人だけ好きでいれば良い。好きな人は嫌いな人を巻き込むべきで無いし、嫌いな人は好きな人を抑圧すべきでないという相互不干渉で共存できるけど、娯楽産業となると、そうはいかない。個人的な好き嫌いの枠を超えて、社会全体を否応なく巻き込んでしまうって事だよね。」

愛原「社会全体を経済面で巻き込むとどうなるか? 採算面が最重要になってくる。たとえば個人的にメイド喫茶通いが大好きでも、近隣の同志の人数があまりにも少なすぎると、そのメイド喫茶には客がほとんど入らず、経営的にそのメイド喫茶は赤字になり、やがて撤退してしまうだろう。」

逆沢「この辺は、あらゆる娯楽産業にいえる話ね。メイド喫茶のような小規模店に限らず、プロ野球業界のような大規模娯楽産業でも同じ。人口の少ない都道府県に本拠地を置いても、採算が取れないのは明白だから、だからどの球団も、あまり過疎地には進出・移転したがらない。プロ野球関係者の一部が、16球団構想なんかをしてるけど、それがなかなか実現できないのも、残り4球団が、どこを本拠地にしたら採算が取れるかが見えなくて、二の足を踏んでいる状態が続いているからとも言われてるわね。」

愛原「この採算の壁があまりにも厚すぎる事もあって、国内の色んな娯楽産業が窮地に立たされている。遊園地というか、テーマパーク業界もそうだし。ゲーム業界もそうだし。コロナの影響という意味では、芸能イベント関連、スポーツ関連、飲食、衣料品、観光などの分野もみんなそうだろう。基本娯楽であり、生活必需品でないが故に、経済的・時間的に人々の余裕が無くなったり、他に有力な娯楽が立ちはだかったり、社会がその娯楽に不寛容な空気になってくると、どうしても悪影響を被りやすい。」

逆沢「で、採算の取れなくなった娯楽産業の一部が、行政に泣きついたりするのよね。税リーグとも揶揄されるJリーグなんか、特にその典型というか。」

愛原「公金で運営する娯楽産業って、俺的には正直かなり疑問なんだけどな。図書館や博物館のような地域民の知識や教養をサポートする施設なら、まだ分かる。観光資源・集客施設として優秀なものなら、観光客や訪問客が落としてくれるお金でトータル黒字になるから、それも話は分かる。また多くの地元民が赤字でも絶対必要なんだと主張するなら、それは赤字の公立病院なり、赤字のローカル鉄道なり、赤字の福祉施設なりと同列扱いという事で、それも話として理解はできる。けど税リーグとかのレベルになると、さすがにそのどれでもないだろうから、公金で延命させる意味がまるで分からない。」

逆沢「地元民が赤字でも絶対に必要というのなら、それは(必要としていない人達にとって)無駄の代名詞でもある娯楽カテゴリーのものではないだろうから、そもそも当てはまりようがないからねー。」

鼎「行政の予算は、福祉なりインフラ整備なりといった、赤字でも必要だからという理由でやるもの以外は、将来的に採算が取れるもの以外でやるものではないから、その先行投資によって安定的な黒字に転ずる見込みが高いか、コロナのようなバッドイベントで一時的な赤字に陥っているだけの非常時パターンを除いて、娯楽産業には、絶対に手を出してはいけないよね。」

逆沢「そういう意味では、市営音楽団なり、ワッハ上方みたいなハコモノ娯楽施設を廃止・縮小した大阪維新は、実は真っ当だったのかね~?」

愛原「それらの詳しい実績や内訳が分からないので断言はできないが、それらの採算が全く取れておらず、かつ近い内に安定的な黒字に転換する見込みもないなら、廃止は合理的だし、古くからのしがらみに負けず断交した勇気自体は高く評価すべきだろう。俺に言わせたら、大相撲ですら公金投入には否定的な立場だから、どうしてもそういう評価にならざるを得ない。」

逆沢「お前、大相撲自体は、それなりに好きな方ではなかったか?」

愛原「好き嫌いで言えば好きな方だが、それと公金投入を容認できるかどうかは話が別だ。大相撲なんて典型的な娯楽産業でしかないし、ならばプロ野球と同じで、独立採算でやれよというのが俺の持論。公金で助成してもらわなければ経営が成り立たないというなら、それは閑古鳥のメイド喫茶やゲームセンターと同じであり、最終的な廃業はやむを得ない。大相撲は文化だから公金投入しても残すべきと言うのなら、メイド喫茶も文化だから残せとなっても仕方なくなるし、でもそんなの、常識的に考えてもおかしいだろ?」

逆沢「ていうか文化とか伝統という言葉で、公金投入を正当化するなくらいには思うわね。」

愛原「本当に必要な娯楽なら、廃止されたら困る人達が集まってお金を出し合っても存続させる。そういう支援者なりタニマチなりが集まらず、経営が維持できないというなら、それはその程度の娯楽だったと言われても仕方ない。娯楽というのは、重ね重ね言うが関心の無い者にとっては無駄でしかないのだから、その無駄なモノの為にみんなの公金を投入されても困るのだ。」

逆沢「毎年恒例の忘年会を存続させる為に、忘年会なんて絶対参加したくないという人からも等しくカネを集めるようなものだからねー。隙あらば忘年会なんて風習をすぐにでも廃止したい側の人間が、その存続のためになんでカネまで出して支援せなあかんねんとなるようなものというか。」

鼎「もちろん逆を言えば、やりたい人が自分達でお金と労力を出し合って勝手にやってる分には、第三者が口出しすべきではないだろうけど。高校野球を叩く人達を見ると、特にそう思うし。」

愛原「炎天下で野球をやらすなとか、大人が金儲けのために部活を利用するなとか、色んな批判を見かけるが、正直的外れも甚だしい。当の高校野球児がやりたいと言っていて、スポンサーと当事者・関係者が自腹を切ってその経費も負担して、勝手にやってるんだから、部外者は邪魔をするなとしか、正直言えないわな。ゲーム規制条例なんかと同じで、当事者の中には善意でゲームなんて悪いモノをやめさせようと真剣に慮ってくれている者もいるかも知れないが、ありがた迷惑を通り越して、極めて不愉快だ。アンチの連中が、もっともらしい理屈をつけて、自分にとって不愉快な娯楽を叩いて、その娯楽を楽しんでいる人達を悲しませてメシウマする意図にしか、正直感じない。」

逆沢「【貴方のためを思って】というのは、人の楽しみをやめさせたい側の人間の常套句だからねー。本当は、相手のことを思ってではなく、自分にとって不愉快なものをやめさせたいだけだろうに。」

鼎「貴方のためを思って、人が大切にしている本やゲームを捨てる人とか聞くと、人の趣味や娯楽を理解する気が皆無で、自分の価値観で物事を判断する事しかできない視野の狭い残念な人としか思えないよね。こういう人が自分の娯楽を善意で一方的に押し付けたり自分が理解できない娯楽を正義感で一方的に叩いたりするんだろうなとも。」

逆沢「ていうか、自分にとって不快な存在を消したいだけのくせして、もっともらしい理屈つけて、人の楽しみを奪うなやとしか思えないわ。」

愛原「正直、オリンピックの商業化に関しても、それ自体を非難する気は全くないし、それを理由にオリンピックを非難している連中もどうかしてると思う。炎天下のオリンピックが選手に良いとはとても思えないが、それでも出たいと選手が思っている限りは、その選手に出場辞退を要請すべきではないし、どうしても炎天下のオリンピックが選手にとって害悪だと【貴方のためを思って】精神で心配してくれるのなら、もっとマシな環境でのびのび選手達がプレイできるように働きかけるのが、本来のあり方だろうからな。」

逆沢「選手のためを思って秋にしろと主張するのなら話は分かるけど、選手のためを思ってオリンピックをやめろというのは、全く選手のためになってないし、筋も違うってか。」

鼎「けど仮にオリンピックを秋にやろうとすると、採算性の問題がどうしても浮上してくるよね。ぶっちゃけ、お金を積んでくれるスポンサーが夏以外の季節に開催することを嫌がっているから。」

愛原「こうなると、選択肢は限られてくる。【秋の開催でも構わないよ、その為の費用も出してあげるよ】と言ってくれるスポンサーを新たに確保するのが一つ。それが無理なら、赤字覚悟で選手なり競技団体なり行政なりが自腹を切って、選手に優しい季節に開催するのが一つ。自腹は切りたくない。他に強力なスポンサーも見つかりそうにないというなら、現状で妥協する。おそらくそのいずれかに収束せざるを得ないだろう。」

逆沢「夏の高校野球と同じって事ね。炎天下で可愛そうだから大会自体をやめさせろとか、選手に大会出場を辞退させろというのは、少なくとも論外。そんな事は選手自体が望んでいないから。どうしても選手のためを思ってマシな季節に開催すべきと言うのなら、テメーが代わりにカネを出すか、カネを出してくれるスポンサーを見つけてくるか、あるいは学校関係者が夏休みならぬ秋休みを用意するなりして、日程を別途確保するなど、別の代替案が必要になると。」

鼎「そう考えると、東京オリンピックのようにみんなの公金まで大量に投入してるとなると、状況は特に複雑になるよね。大会に批判的な立場の人達からも、等しくカネを徴収している訳だから。」

愛原「東京オリンピックにしろ、大阪万博にしろ、腹立たしいのは、カネの内訳が全く不透明な事だ。今までかかった経費に関してだけは、そこそこ表に出てるけど。他に必要なものとして、開催した場合に得られる収益の見込額とその内訳。そして出た収益の配分について。コロナのような特殊な事情が重なった場合は、開催を強行した場合の社会的リスクも考慮する必要もあるだろう。個人的には、今まで費やした経費を上回るような利益が出るとは思えないが、出てもそれをきちんと回収できなければ意味が無い。IOCなどがほとんど持っていってしまって終わりというのでは、話にならんというのもあるし。国税を大量に投入しながら、都内のアスファルトが綺麗になっただけで終わりました、都民だけがちょっと幸せになりましたってオチも困る。」

鼎「テレビなどではすぐに経済効果という言葉を使いたがるけど、何の意味も無いよね。たとえば国民の借金で吉本興業に100億円の事業を発注したというだけで、最低でも100億円分の経済効果にはなっちゃうわけだから。」

愛原「それが借金であれ、経費であれ、動いたお金は全て経済効果だからな。経済効果という用語にマイナスの概念は存在しない。当初7000億円の予算でやる予定のオリンピック経費が3兆円に膨れあがったとしても、それは7000億円の経済効果が3兆円にまで膨れあがっただけでしかないからな。3兆円の経済効果スゲーと喜んでいる者もいるかも知れないが、喜んでいいのは電通やパソナを初めとしたオリンピック事業の受注者だけだ。ま、逆トリクルダウンだな。」

逆沢「国民みんなから吸い上げた税金を、一部の利権業者に再配分するという意味では、まさに逆トリクルダウンかもね。あるいはトリクルアップ? 知らんけど。」

鼎「森喜朗さんが調整役として重宝されたのは、本来7000億円の事業を3兆円にまで膨れあがらせた名営業マンだからかな? 言ってみれば7000万円でコンパクトな豪邸を建てましょうと客を説得して、その後、なんだかんだ理由を付けて、この豪邸を建てるには実は3億円かかるけど、今更投資をやめても既に払った7000万円は返ってこないから、この際3億円まるまる払ってくださいよと客を説得させて、さらに納期は1年遅れるけど、それでもここで中止しても3億円損するだけですよと説得して納得させて、みたいな感じで、客を底なし沼に引きずり込む事で会社に莫大な利益をもたらせたスーパー営業マンのようなものだから。」

愛原「某金融漫画に登場する悪徳先物取引業者みたいな奴だな。客に損をさせては、今度こそ損を取り戻しましょうと焚きつけて、さらに損をさせる。それを繰り返して街金に借金までさせるまで追い込んで、最終的にホームレスになるまでカネをむしり続けるみたいな。」

逆沢「電通やパソナのような利権団体からすれば、得られる利益が3倍以上に膨れあがった訳だから、それを差配した森喜朗は神みたいな存在だろうけど、都民・国民からすれば、いいカモ以外の何者でも無いわね。後付けでさらに何倍お金がかかります、でも黙って払ってくださいねと言われても、国民・都民もそれを事実上受け容れ続けてる有様だし。人によっては、それでもまだオリンピック賛成と言ってくれたりもするわけだから。」

鼎「こういう悪徳営業マンタイプの人にカネをむしり取られないようにする為にも、後から後からカネを追加で要求してくる輩には、初期の段階でもっと毅然と対応する必要がありそうだよね。新国立競技場の経費が大きく膨れあがった頃の時点で、じゃあ五輪やめますと言ってたら、被害額はもっと抑えられてたような気もするし。」

逆沢「森喜朗が本当の意味でまともな調整の達人とやらなら、当初の予算の2倍になる前の時点で、持ち前の調整力を発揮して、違約金ナシで五輪即時離脱を実現すべきだったと思うわ。まぁ森は悪徳営業マンタイプだから、逆に【ここで五輪を諦めたら損ですよ】とひたすらあおって、当初予算の何倍も公金を引き出させて、それを利権団体に湯水のように注ぎ込み続けたんだろうけど。」

愛原「俺は、戦前の軍部と同じで、どれだけ敗色濃厚になっても負けを認められない精神が災いして、国民を巻き添えにして自ら泥沼に突っ込んでるようにしか見えなかったが、そういう見方もあったか。森喜朗は単に負け戦を認められない愚かな指導者かと思ったが、実は単なる悪徳な利権調整者だったとしたら、そちらの方が正解だったのかもな。」

逆沢「娯楽産業が、こういう形で利権まみれに堕ちていくのは、あまりにも悲しいわね。」

愛原「娯楽産業も営利事業である以上は、儲けを出さないといけないし、金儲け自体が悪ではない。プロ野球選手を始めとしたアスリート達がカネの為にスポーツをやる事も悪では無い。ただ問題は、どうやってカネを集めるか?という話なだけ。何度も言うが、娯楽というのは、興味の無い者、嫌いな者にとっては、無駄以外の何者でもないので、彼らを無闇に巻き込んではいけない。」

逆沢「オリンピックをやりたいのなら、それに賛同する者だけでカネを出せ。公金をつぎ込むなって感じか?」

愛原「当初の予算を大幅に超過するような、どんぶり勘定をやられて、最終的には儲かりますよとか、日本経済はオリンピック開催で上向きますよといくら言われても、信用できる訳がない。信用してもらいたいなら、もっとちゃんとした財務を公に示せ。コンパクト五輪とか言ってた頃は、ある程度の赤字でもまぁしゃあないくらいには思っていたが、もはやそういうレベルでも全然無くなった。大阪万博も、まだ開催まで4年以上ある段階で当初予定額より1.5倍に増えてるし、この曲線でいくと東京オリンピックよりも、ひどくなる可能性は十分にある。故に現状の不透明な状況のままでは、強く開催中止を要求せざるを得ない。」

鼎「社会にとって必要不可欠なものであるなら、好き嫌いにとらわれず公金を投じても違和感ないし。公金を投じてもそれ以上のリターンが見込めるなら、やはり好き嫌いにとらわれず、それをやる事に意義も見いだせるけど。社会にとって必要不可欠でもなく、リターンも見込めない(or財務が不透明)ものに、公金を投じるなんておかしいよね。まして娯楽産業は、好きな人はとことん好きでも、そうでない人からすると不快感すら与えるものだから、賛同してない人からも問題無用で負担を要求するようなのは、論外というか。」

逆沢「オリンピック関連費用には、インフラ整備とか会場施設整備とか、オリンピック後も有権者が利用可能なものもあるから、多少は公金が入っても大目に見るけど、この単位になると、さすがに許容範囲を超過しすぎてるわ。これを許したら、もう何でもアリになりかねないレベルというか。」

愛原「個人的には、好きな人がいくら自腹を切ろうと、ボランティアなどの形で労力を提供しようが、それは全然構わないんだけどな。鉄道模型のマニアが自分のカネでどれだけ鉄道模型に入れ込もうが、それを他人に非難される筋合いがないのと同じ。」

逆沢「けど東京オリンピックのボランティアって、実は事実上の学徒動員もあるって言われてたけど、あれは1年延期された今でも、そのままなのかね~? あるいはスポンサー企業が、自社の社員をボランティアに強制参加させようとしているみたいな話も聞くけど。」

愛原「スポンサー企業とやらが、業務命令として社員にオリンピックの手伝いを指示しているというなら、それはOKだ(但しその場合は、厳密にはボランティアではなく、企業から業務として派遣されたヘルプでしかないので、ボランティアという名称でくくるのは不適切というか、誤解を招く詐欺的な物言いと言わざるを得ないが)。業務命令なら、それに見合う報酬なども別途あるだろうし。オリンピックの手伝いに従事中の時間も労働時間として含めた上で管理もされているだろうから。業務命令である以上は、余程理不尽な命令でない以上は、労働者はそれに従う義務もある。但し、文字通りのボランティア。無償労働を労働者に強要しているというなら、これは話は別だ。サービス残業の強要となんら変わらなくなるからな。学徒動員に関しては、論外。そんなのはボランティアとは言わない。無償の強制労働そのものだ。」

鼎「この頃、変な日本語が増えたよね。自粛の要請とか。強制ボランティアとか。断れないサービス残業とか。」

逆沢「まぁ、【募ってはいるが、募集はしていない】みたいな謎日本語と比べたらマシだけど、比較する方がおかしいか?」

愛原「ボランティアを募ろうが募集しようが勝手だが、強制したり、ボランティアに参加しない場合のペナルティーをにおわせたり、逆にボランティアに参加した際に内申点や査定にプラスとかなると、その時点でボランティアではなく、良くても利益誘導、悪ければ脅迫、さらに無償の強制労働でしかなくなるからな。」

鼎「娯楽はみんなを楽しませる為のものなのに、脅迫されて、無理矢理働かされてとかなったら、もはや娯楽とは真逆の苦痛以外の何者でも無くなるよね。」

愛原「好きでも無いのに無理矢理参加させられる娯楽が最も不快で苦痛というのは、まぁ当然にある話だな。飲み会にしろ、ゴルフにしろ、祭りにしろ。」

逆沢「しかもそういう場所では、笑顔まで強制されるからねー。【みんな楽しんでいるんだから、お前だけつまんなさそうな顔をして、雰囲気壊すな】みたいな感じで。」

鼎「本当は全然楽しくないし、むしろ苦痛だし、早く家に帰りたいと思っているのに、そういうオーラを出す事すら憚られて、楽しんでいるような振る舞いを強制されて、あげく【呼ばれて良かっただろ】とか【呼んでもらって感謝しろよ】みたいな感じで恩まで売りつけられて、あげく【楽しんでもらえたようで俺もうれしいよ。来年も必ず呼ぶから、前もって予定開けとけよ。来年もたっぷり楽しませてやるからな】みたいに言われたら最高に憂鬱だよね。」

逆沢「で、心ならずも、いつの間にかボランティアの常連メンバーみたいになっていくってか。負のループそのものね。」

愛原「サービス残業の常態化も、そういう過程を経て起こりえるものだからな。無理矢理参加させられて、みんなとの連帯だの、仕事のやりがいだのを刷り込まされて、サービス残業に参加しない者は悪という風潮にも同調させられたりもする。そしてやがて、抜け出せなくなっていく。」

鼎「けどその負のループをはねのけても、それはそれでみんなの冷たい目線にさらされたりして、やっぱり地獄だったりするよね。みんな自発的にボランティアなりサービス残業なりに参加して献身してるのに、自分だけそれに参加しないとなると、周りからの風当たりが尋常じゃ無くなるというか。」

愛原「みんなとの同調というか、同調圧力みたいなものが娯楽にまで入り込むと、楽しいはずの娯楽が地獄絵図に変容してしまうから、非情に困る。本当は参加したくないのに、参加を余儀なくされる。本当は時間の無駄、予算の無駄としか思えない行為なのに、それに時間と予算を提供する事を強要される。本当はすごく不快なのに、それでも楽しそうなふり、満足しているふりを要求されると。」

鼎「娯楽は、それを本当に楽しいと受けとめられる者だけで行われるべきってのが、改めて分かる思いだよね。」

逆沢「表面上は楽しそうに演じていても、内心はつまんないんだろうなというのは何となく分かるだろうし。そういう人はなるべく呼ばない心配りくらいはして欲しいんだけどねー。」

愛原「その娯楽をやるには予算が足りないから、無理矢理にでも興味の無い人間を巻き込まざるを得ない。その娯楽をやるには人員が足りないから、無理矢理にでも興味の無い人間を巻き込まざるを得ない。そういう要素もあるかも知れんな。酒を飲めない者も飲み会に巻き込めば、それだけでよりたくさん酒が飲めるから、彼らも無理矢理呼びつける。。祭りに興味の無い者も巻き込まないと、神輿を担げるだけの人数が確保できないから、無理矢理にでもかき集める。そういうケースもあるだろう。」

逆沢「けど、そういうケースなら、興味のない人を誘うのではなく、諦めるか妥協するのが、本来正しいんだろうけどね。酒を飲めない人を酒に誘って酒代を浮かすのではなく、飲む酒の量を減らすか、自分が飲む酒の量に応じた分だけ余分に自腹を切る。神輿の担ぎ手が足りないなら、興味のない人を誘うのではなく、隣の村と合併して一緒に一つの神輿を担ぐ。あるいはそもそも村として祭りへの参加を諦める。みたいな感じで。」

愛原「自分一人がいくら鉄道模型に夢中でも、自分と同じようなマニアが近くに一定数いなければ、近所の模型屋はいずれ潰れる。それが嫌なら、模型屋が潰れないように、もっとたくさん買って店を支援してやるか。それが無理なら、近所の模型屋が潰れる事は受け容れて、もっと遠い都会の模型屋まで足を運ぶなり、通販に頼るなりすべきだろう。」

鼎「少なくとも興味の無い人を無理矢理巻き込む事だけはしてはならない。そんな事をしたら、よりアンチが増えるだけって事かな?」

愛原「娯楽は、嫌いな人、アンチがいて当たり前。何しろ、(興味のない人にとっては)無駄そのものなのだから。まずはその事実を謙虚に受けとめなければならない。」

逆沢「自分と同じ趣味を持つ同志を増やしたい気持ちは分かるけど、深入りも禁物って事ね。それもアンチを増やすきっかけになりかねないから。」

愛原「娯楽というのは、好きな人だけでやるもの。好きな人が各々でカネや労力を払ってやるもの。特にカネのかからない娯楽ならともかく、カネのかかる娯楽を維持したい場合は、それなりに自腹を切るか、強力なタニマチ的存在を見つける必要があるだろう。」

鼎「マイナースポーツなんかは、事実上、タニマチで持ってる所もあるよね。強力なスポンサーが背後にいて、その人が資金を出してくれるから、競技をなんとか続けられるみたいな。」

愛原「あるいは、実家がそもそも裕福とかな。つまり家族全体で、それなりの自腹を切る覚悟が必要になってくる。」

逆沢「でも中にはそういう当たり前の負担を嫌がって、国会議員にナントカ競技団体の会長とか引き受けてもらって、公金でスポーツ活動を維持しようなんて考える連中もいて、ちょっと嫌な気分にさせられるわ。」

愛原「そういう連中の介入を許すと、面倒事も増えるんだけどな。天下りを受け容れろとか。備品の購入に特定の業者を使えとか。」

逆沢「純粋な娯楽団体だったはずが、いつの間にか利権の巣窟に化けちゃうって事ね。」

鼎「でもそういう人達の介入を受け容れないと、今度はバッシングされたりもするから、それも困っちゃうよね。パチンコ業界を始めとして、かなりの娯楽団体が許認可権を盾に行政から強い圧力を受けていて、天下りを受け容れないと規制・規制・バッシングみたいな流れになってる部分もあるし。」

逆沢「もしかして香川県のゲーム規制条例も、背景にそういう圧力があるのかねー? 献金や天下りを受け容れなかったから、見せしめにバッシングみたいな。」

愛原「平井某がデジタル担当大臣になるまでは、そんな可能性を全く考えた事もなかったが、奴が菅総理の意向を受けてデジタル担当大臣に就任してしまったせいで、今ではその可能性を全く否定できなくなってしまった感はあるな。ゲームの業界団体が彼らに対して、何らかの譲歩をしなければ、今後、国単位で何らかの圧力がゲーム業界を遅う可能性も全くあり得ない話で無くなってしまった。アンチゲームの急先鋒が、デジタル担当大臣などという関連部門の大臣にまで就任してしまった以上は。」

逆沢「娯楽というのは、関心の無い人からすれば無駄であり、時に不快なものですらあるから、アンチを焚きつけやすいという意味では、アンチを焚きつけて脅す事で利権を得る側の人間にとっては、格好の餌である点も悲しいわね。パチンコ業界なんか、もうそれで実質雁字搦めにされてるし。夜のお店系も、ヤクザへのみかじめ料が、警察OBへの上納金に姿を変えただけという話も聞くし。」

鼎「公金による資金援助などをアテにして、娯楽業界団体から政治家にすり寄る場合もあれば、政治家側から【言いなりにならないと規制するぞ】と一方的に脅される場合もあるだろうけど、どちらにしろ、そういう汚い人達と関わっても、関わられても、ロクな展開にならないとは思ったかも。」

愛原「同感だな。つくづく娯楽というのは、同様に楽しめる仲間内で完結するのが理想だとは思う。もちろん儲かるとか、スポンサーを引き受ければ箔が付くとかいう理由で第三者が介入してくるとか、そういうのが悪いとは言わないが、その場合でも過度の介入は控えるべきだろう。」

鼎「タニマチ的な存在は、運営資金に困る側にとってすごく有り難い存在だし、私は基本的には大歓迎なんだけど。けど後から色んな介入してきたり、違約金だのなんだので雁字搦めにされたら、楽しいはずの娯楽が苦痛になっちゃうから、いつでも関係解消できるような仕組みにしておきたいよね。」

愛原「中世以前から、成功した芸術家の背後には、王侯貴族などの有力なタニマチがいて、タニマチが資金援助してくれたり、宣伝もしてくれたりしたからこそ成功したという側面を考えると、タニマチの存在自体は有り難いと言わざるを得ない。しかし悪質なタニマチは、その芸術家なりアスリートなりを単なる宣伝の道具としか考えておらず、本業そっちのけでコマーシャル活動ばかりやらせたりもするからな。あるいは援助する体をして近づいて、逆に経費の名目でなんだかんだお金を奪い取りにかかったり。場合によっては天下りみたいなのをたくさん受け容れさせられたあげく、組織を乗っ取られる可能性もあったり。」

逆沢「娯楽産業もビジネスなら、それを援助するスポンサーもまたビジネスだろうからねー。そりゃあ、相手を食い物にする目的で近づくスポンサーとかが混じってても、仕方ない気はするわ。」

鼎「誰かに援助してもらわないともたない娯楽は、もう廃れちゃっても仕方ない覚悟がやっぱり必要なのかな? 誰かに援助を頼んだ結果、中身が大きく変えられてしまって、楽しいはずの娯楽が苦痛な作業に変わるリスクを思えば。」

愛原「ま、それでもタニマチに協力してもらいたいというなら、それは個人の勝手。好きにやれば良いと思う。一方、公金頼みは、やはり俺的に難色を示さざるを得ない。その娯楽に、関心のない人を否応なく巻き込んでしまうから。娯楽はそれを楽しいと思える人達の中で完結するのが原則。その代わり、それを楽しいと感じない、無駄としか感じない者は、その娯楽活動に一切干渉しない。邪魔をしない。そういう相互不干渉が大原則だと思うし。娯楽を楽しむ側が娯楽を楽しめない側に干渉して援助を乞うなら、その娯楽を無駄としか思えない側が不快感を理由に排除に動いても、それは仕方ないかも知れないからな。こちらから干渉した以上は、相手から干渉されても仕方ないというか。」

逆沢「愛煙家が嫌煙家のテリトリーに踏み込んでニコチンをばらまいたら、嫌煙家が愛煙家のテリトリーに踏み込んでタバコや灰皿を撤去しても、文句は言えないようなものね。」

愛原「おらが村のJリーグチームが無くなると寂しいと言いながら、実際にはそのチームのためにロクにカネを落とさないのなら、そのJリーグチームは残念ながら解散した方がいいかもな。公金で無理矢理維持しても、お金の無駄だし、そのおらが村のJリーグチームに何の愛着も無い村人からすれば、不満の種になるだけ。逆にあのパチンコ屋は気に入らないと村人の多くが感じていても、実際にはそのパチンコ屋を愛するコアなファンもそれなりにいて、ちゃんとパチンコ屋も自前で利益も上げてて、その分、税金も納めているというのなら、そのパチンコ屋を潰すべきでない。潰したところで税収がその分減るだけだし、そのパチンコ屋の常連客の娯楽を奪い取るだけにしかならないのだから。」

鼎「そう考えると、娯楽産業で必要なのは、コアなファンの数だよね。実際にお金を落としてくれたり、その娯楽の維持の為に貢献してくれるファンの数が最重要というか。逆に【無くなると寂しい】と口先では応援してても、実際にはそれを維持する為の労力を一切払わないような、口先だけの支援者はいくらいても、何の役にも立たないというか。」

逆沢「逆に最も存在価値がないのは、その娯楽にヘイトを感じてる人達ね。人の楽しみを奪い取ったり、人の商売を邪魔するだけで、何の生産性もないどころか、生産性を減らし、不幸を増やすだけの人達。」

鼎「実際には、誰にも嫌われてないけど、コアなファンもほとんどおらず経営不振のスポーツチームと、アンチも多いけど、経営を維持できるだけのコアなファンもガッチリ抑えてる娯楽店では、後者の方が絶対的に存在意義があるよね。存続させる価値があるというか。」

愛原「アンチが多いと、悪徳政治家などが便乗して、規制・規制と騒いで利権まみれにされたり、【貴方のためを思って】論者が巧言で介入して中身をボロボロしてしまう懸念はあるが、これはもう相互不干渉の精神で、そういう介入自体を阻止するしかないんだろうな。」

逆沢「アンチや【貴方のためを思って】論者が何と言おうと、こっちはこっちで上手くやってんだから、外部の者は口を出すなとは心底思うわ。」

鼎「アンチが勢力を強めると、廃仏毀釈や廃城令の時代のような悲劇を招く事にもなりかねないし。価値が分かる人が一定数以上いて、価値が分かる人達だけで維持が可能なら、価値の分からない人がその何十倍・何百倍いようとも、価値の分からない人の意思によってその娯楽や文化が破壊されるような事はあってはならないと思うよ。」

愛原「価値の分からない人間がどれだけ多数派を占めていようと、所詮、シロアリの群れだからな。価値が分かる人達の協力だけでは存続できないなら、シロアリにも協力を乞いたくもなるだろうが、その代わり、シロアリに介入させたら、どんな目に遭うかというリスク管理くらいは必要だろう。こちらからシロアリを招き入れた以上は、シロアリが期待に反する行為を取ってこちらに害を与えても、それは判断ミスとしか言いようがない。」

逆沢「こちらからシロアリを招き入れたのなら自己責任かも知れないけど、こっちはシロアリが入ってこないように必死に対策してるのに、それでもシロアリが独りよがりの正義感をむき出しにして力任せに侵入してきて、貴重な寺や城を次々破壊して回るようなのは、すごく困るんだけどねー。」

愛原「これは、もう相互不干渉の精神を、地道に社会全体に浸透させていくしかないだろうな。残念ながら特効薬的な解決策はない。」

鼎「こちらから興味の無い人を無理矢理誘ったりはしない。行政などに泣きついたりもしない。その代わり、行政もこちらに干渉しない。アンチもこちらに干渉しない。そういう棲み分けの精神が当たり前になってくれたらいいよね。」

愛原「娯楽の世界は、生活必需品のようなものの世界と違い、必要性を感じない者にとっては無駄以外の何者でも無いから、共通の価値観とやらで共存していくのは不可能だ。価値観の違いを認めた上で、相互不干渉の精神で共存していくしかない。」

逆沢「相互不干渉という事は、邪魔されない代わりに、守ってもらえない事も意味するけど、これはもう割り切るしかないのかな?」

愛原「廃れていく娯楽が生じても、それはやむを得ないだろうな。客の入らないスポーツチーム。採算の取れないお店を、税金を投じてまで救済し続けるのが正しいとは思えないし。そんな事を許したら、あらゆる企業が俺の会社も税金で救済しろとなりかねない。祭りも、必要な人数が集められないなら、さっさと隣の村と合併して一緒にやるか、この際、村としての参加をやめろとしか言いようがない。娯楽はあくまで娯楽。維持できるだけの人数、維持できるだけの予算が確保できないなら、消滅しても仕方ないもの。そう割り切るしかない。地元にあるマニアなお店が潰れたのなら、もう地元にはそのお店を維持できるだけのコアなマニアはいないんだと割りきるしかないんだ。」

鼎「お金のかからない娯楽。人出のいらない娯楽。そういう娯楽に巡り会えたら、一番幸せなのかも。」

愛原「こればかりは、本人の性格と巡り会いの問題だからなぁ。少なくとも他人との交流が好きな人は、一人で完結する娯楽には関心を示しにくくなるだろう。見栄を張りたい人なら、お金のかかる娯楽に惹かれやすいだろう。ミーハーな人なら、メディアが仕掛けたブームに乗っかる傾向が強くなるだろう。まぁいずれにしろ、関心のない人にとっては無駄なものでしかないのが娯楽だから、他人の娯楽に、俺がどうこう言うべきではないんだけども。」

逆沢「他人の趣味や娯楽にケチをつけるようには、なりたくないわね。そいつがカネのかかる趣味に没頭して金策に苦しんでいても、そいつの勝手。そいつが手間のかかる趣味に没頭して時間を空費しているように見えても、そいつの勝手。そいつが土砂降りの雨の中で走っていようが、炎天下で球を追いかけていようが、それらもみんなそいつの勝手。【貴方のためを思って】とか、余計なお世話。ただその結果、部外者を巻き込んで干渉をお願いする事態になったら、それ相応の賞賛なり非難なりが巻き起こっても仕方ないというだけの話で。」

愛原「交通事故を起こしたくて起こす人などほぼいないが、それでも毎日誰かは常に事故の加害者になったり被害者になったりする訳だから、不測の事態で部外者に迷惑をかける事になっても、ある程度は寛容の精神で受け流して欲しいけどな。世の中には、隙あらば他人の失策を責めてマウントしたり、失策の可能性(危険)があるからとマウントしたがる輩もいるが、そういうギスギスした世の中にはしたくない。」

鼎「というか娯楽は、人を楽しませるものであって、ギスギスさせて不快にするものではないよね。」

愛原「娯楽は、関心の無い者からすれば無駄なものでしかないから、無駄と感じる者からすれば不快にも映るだろうが、そこは自分の血税が投入されているなどの事情が無い限りは、不干渉の精神で受け流して欲しい。人の幸せを邪魔しないであげて欲しい。他人に自分の趣味を押し付けず。その代わり、他人の趣味の邪魔もしない。(価値の分からない者には)無駄と分かってる娯楽に正義を求めても仕方ないんだから、おやつは不健康、ゲームは中毒性があるなどと非難する事自体が無粋。娯楽らしい娯楽を無駄と切り捨てるような効率的な生き方をする人達を否定する気はないが、せめて他人の娯楽の邪魔だけはしないで欲しい。」

鼎「巨人ファンが巨人を応援するのも、阪神ファンが阪神を応援するのも、別に生きる上で必要だからとか、効率的だからというのではなく、完全に娯楽だし。プロ野球に興味がない人からすると、どこのチームが勝とうとどうでもいい話だし、そういうのにいちいち振り回される生き方自体が無駄以外の何者でもないんだろうけど。けど、そう思うのは構わないけど、せめて邪魔だけはせず、静かに見守っていて欲しいよね。こちらも興味のない人を無理矢理誘うような無粋な真似はしないから。」

逆沢「ああ、今気付いたけど、他人の娯楽の邪魔をしたがる人にとっては、それがそいつにとっての最大の娯楽なんじゃね? 他人の邪魔をする。他人の困った顔を見る。他人の悔しそうな姿を見る。正論(?)で相手をねじ伏せる。マウントして優越感に浸る。それがそいつにとっての趣味であり、娯楽。本当に効率的な生き方を目指してる人なら、利益が見込めないのに他人に干渉するなんて、究極の時間の無駄でしかない行為に、いちいち時間を割いたりしないと思うから。」

愛原「娯楽は相互不干渉を徹底することでのみ共存できるという流れなのに、他人にいちいち干渉して嫌がらせをするのが、最大の趣味であり娯楽みたいな人間が社会にいると、すごく困るんだがな。俺はあらゆる娯楽に対して寛容でありたいスタンスだが、そういう反社会的な娯楽の愛好家だけは、さすがに例外として非難せざるを得ないな。相互不干渉の原則に反している訳だから。」

鼎「職業選択の自由があると言っても、詐欺師とか悪徳営業マンといった反社会的な職業は容認できないようなものだよね。」

愛原「価値が分かる人達が集まって楽しむ。価値が分からないなら、それを得体の知れないものと切り捨てて排除するのではなく、寛容の精神で距離を置く。そうする事でたくさんの娯楽が社会に共存できる状態を作りたい。自然に廃れた結果、失われる娯楽が出るのは仕方ないが、アンチの妨害とやらで、価値の分かる人達だけで十分保全できている娯楽が、廃仏毀釈ブームの頃のように強制的に破壊されるようなのはすごく困るからな。」















過去のたわごと 
2021年     1月31日 名君・名宰相
1月17日 選別(トリアージ) 1月3日 大きく育ちすぎた作品
 2020年 12月20日 つまらないラスボス戦 12月6日 予知の活用方法
11月22日 信じたい事しか信じない人たち  11月8日 老化の始まり(能力のピーク)
10月25日 敵の成長率 10月11日 属人性
9月27日 信用(信用創造) 9月13日 犯罪都市
8月30日 同行するヒロイン、同行しないヒロイン 8月16日 まとめ役としてのリーダー
8月2日 なろう系主人公とやれやれ系主人公 7月19日 安楽死
7月5日 イデオロギーの矛盾や対立を超えて幸福を実現する方法 6月21日 アピールする人、出る杭を打つ人
6月7日 間違いを改める方法  5月24日 コロナよりも、ゾンビよりも、米軍よりも恐ろしい集団の空気
5月10日 部隊長の決断 4月26日 集団ヒステリーと同調圧力 
4月12日 札束を無限に刷り続けるとどうなるか? 3月29日 借金取りの恐怖
3月15日 禅譲 3月1日 秩序志向のプレイヤーと混沌志向のプレイヤー
2月16日 (こまめな)人事異動(のススメ) 2月2日 忠誠度という名のゲームパラメータ
1月19日 恨み 1月5日 鞍替え
 2019年 12月22日 景気 12月8日 承認欲求に囚われないために
11月24日 黒幕としてのスポンサー 11月10日 プロスペクト理論とモブの生き残り戦略
10月27日 追い込まれた悪人キャラのダメージ・コントロール戦略 10月13日  いじめっ子キャラの特徴
9月29日 命令に背くNPC 9月15日 平等・公平を維持するためのコスト
9月1日 能力値とスキル 8月18日 地位を与えられた者(中間管理職)
8月4日 パニックホラーもののリーダー 7月21日 パニックホラーものの主人公
7月7日 許される人と許されない人 6月23日 愚民政策
6月9日 壊された人への対応 5月26日 新時代の脅威
5月12日 (攻撃の)大義名分 4月28日 前回の反省とキャスティングの話
4月14日 汚染された情報の拡散 3月31日 理想の選挙制度
3月17日 黙示 3月3日 あの世の世界
2月17日 うまくいかなかった革命後をどうするか? 2月3日 策略としての挑発
1月19日 腐敗した司法(正義の裁きの担い手)  1月5日 強きを挫き弱きを助くVS弱きを挫き強きを助く
 2018年 12月23日 悪の根源≒マウントしたいという欲望 12月9日 Steamのゲーム
11月25日 成り上がったダメ人間 11月11日 自分を強化する技VS敵を弱体化する技
10月28日 限界への挑戦 10月14日 「弱者=守られるべき善人」でない場合
9月30日 脅しによる支配 9月17日 信用できない情報だらけの社会の場合
9月2日 太鼓持ち 8月19日 連続攻撃
8月5日 信用スコアに支配された社会 7月22日 内通者
7月8日 人件費コスト管理ゲーム 6月24日 忠義者キャラ
6月10日 欠陥つき有能キャラの処遇 5月27日 邪悪な独裁者に支配された組織のメンバーの挙動
5月13日 邪悪な独裁者が健全な組織を乗っ取る方法 4月29日 論破
4月15日 正義の味方という名の制裁者 4月1日 平気で嘘をつける人たち 
3月18日 公正世界仮説 3月4日 被害者叩き 
2月18日 政治力 2月4日 統率力 
1月21日 優秀すぎるライバルが現れたとき  1月7日 素性を表す記号としての肩書き
2017年 12月24日 フリゲの雑談  12月10日 賤民階級
11月26日 個性づけとしてのパラメータ 11月12日 宿敵宣言
10月29日 大同団結 10月15日 品質について
10月1日 華麗な策略、汚い策略。その違い 9月17日 平等主義と反平等主義
9月3日 ファン型オタクとマニア型オタクの違い 8月20日 ツイッターの利点と問題点 
8月6日 大抜擢された人材 7月23日 誇りと傲慢
7月9日 傲慢とマウンティング 6月25日 権威を利用するナイトども
6月11日 悪事プレイ(のススメ) 5月28日 異界人(宇宙人)の干渉
5月14日 集団の思考ルーチン 4月30日 人間っぽさ=非効率的な思考ルーチン
4月16日 名声欲 4月2日 無言の圧力と忖度
3月20日 ロスト・ハイ・テクノロジー 3月5日 破壊神の信者
2月19日 一人称形式で見える視野の範囲 2月5日 歴史的人物の当時の評価
1月22日 未来予測 1月8日 人相見(人物鑑定)
2016年 12月25日 商業レビュアー 12月11日 成長戦略の目玉としてのカジノ
11月27日 パニック 11月13日 生存ゲーム的なシチュエーション
10月30日 強敵感 10月16日 感情移入という視点からのキャラクターメイク
10月2日 供給過剰社会 9月18日 血筋
9月4日 統一されるべき尺度 8月21日 暑さと寒さ
8月7日 (優秀な)下っ端 7月24日 超便利社会=超疲弊社会
7月10日 社会的弱者を量産し、彼らを悪の先兵に誘う者  6月26日 少子化社会という舞台
6月12日 有事法制(緊急事態における法のあり方) 5月29日 悪のセレブサロン 
5月15日 成功者が成功後にやりたいと思うこと 5月1日 ゲーム世界とリアル世界の違い
4月18日 過去に戻ってやり直すということ 4月3日 八百長 
3月20日 異邦人(外国人労働者) 3月6日 陣形
2月21日 功績泥棒 2月7日 三国志13をプレイ
1月24日 裏切り者 1月10日 善政家
2015年 12月27日 精神~命よりも大切なもの 12月6日 独立戦争 
11月23日 ジャーナリスト 11月8日 精神力 
10月25日 優しい指導者  10月11日 助けを求める人たち 
9月27日 兵站 9月13日 善玉が起こした悪事や不祥事
8月30日 カイゼン 8月14日 盗作・ゴースト
8月2日 表稼業 7月20日 正論を用いない説得工作
7月5日 ディストピア 6月21日 財政破綻
6月7日 防諜 5月24日 サイコパス
5月10日 戦犯 4月26日 ハト派とタカ派
4月12日 不遇な先駆者 3月29日 プロギャンブラー(バクチで生計を立てる人)
3月15日 世界の管理者という名のラスボス 3月3日 命令コマンド
2月15日 攻略本・攻略サイト 2月1日 お遊びコマンド
1月18日 精神異常状態 1月4日 NPCの選択判断ルーチン
2014年 12月14日 男女キャラクターの比率 11月30日 不安と安心の役割
11月16日 現実主義者の正体 11月3日 アイテムゲット
10月19日 真相にたどり着けない者 10月5日 挫折
9月14日 嫌いだけど素晴らしい人達 9月7日 売れている作品と面白い作品の違い
8月24日 援軍 8月3日 ブラゲとパケゲ
7月20日 根性論と科学的知見に基づいた肉体改造 7月6日 ディスリスペクト(軽蔑・disり)
6月22日 あやかり系主人公 6月8日 中毒
5月25日 箱庭ゲーム 5月11日 ダブルスタンダード
4月20日 偽りの理想郷 4月6日 防御力
3月23日 自分用ゲーム作り 3月9日 育成する指導者、選別する指導者
2月23日 忠誠 2月9日 変化するキャラクター
1月26日 一芸職人VS器用貧乏 1月11日 評判
2013年 12月23日 身分制度 12月8日 陰謀
11月24日 秘密 11月10日 努力が報われるゲーム
10月27日 ゲームの自由度について 10月13日 出来の悪い二代目
9月29日 怒り 9月15日 撤退戦術
8月30日 ヒール(悪役) 8月15日 覆水盆に返らず
7月28日 予知・予測 7月13日 かつてのヒーロー
6月30日 覚醒(新能力発現・急成長) 6月15日 犠牲
6月3日 単独開発 5月19日 ダメ人間
5月5日 悪徳宗教を必要とする人々 4月21日 悪の連帯責任
4月7日 3種類の立場からみた作品批評 3月24日 中立性を装った愚痴・悪口など(仮)
3月10日 人気対戦競技の条件 2月24日 幻想空間
2月10日 お金 1月27日 尊敬できる敵
1月13日 やる気・気合 12月29日 ルール
2012年 12月15日 厨二病 12月2日 売れ筋
11月17日 改心 11月4日 議論
10月21日 優秀な人材の起用・登用方法 10月7日 憎しみにとらわれた人達
9月22日 友情やコネによる人事起用の危うさ 9月8日 権力欲に取り憑かれた人達
8月19日 敗北の受け止め方~捲土重来を期すために 8月5日 作者(表現者)が作品を通じて伝えたい思い
7月29日 人が自ら死(自殺)を決意するとき 7月15日 選択肢を選ぶことによる覚悟(リスク)
7月1日 選択肢があるということ 6月16日 宣伝と人気
6月2日 ホンネとタテマエ 5月19日 コンプガチャに学ぶ確率論とイカサマの話
5月6日 鑑識眼 4月30日 平等と競争
4月14日 公務員ヒーロー 4月1日 SF設定
3月18日 情報収集 3月3日 原発考察
2月19日 プライド 2月5日 お笑い
1月22日 ラスボスの処断方法 1月8日 創造→創作
2011年 12月30日 独裁者 12月9日 二次創作品
11月27日 万人向けからマニア向けの時代へ 11月13日 無敵能力の人たち
10月29日 正式名称 10月15日 利の人、情の人
10月3日 ポジティブ・ネガティブ 9月16日 利権
9月3日 借金 8月21日 何も変わらない事の恐怖
8月5日 発信したいオタクと共感したいオタク 7月25日 戦う地方、媚びる地方
7月17日 充電期間 7月10日 ひとそれのアンケート結果
7月2日 供給過剰気味のゲーム(&娯楽) 6月21日 東日本大震災3
6月5日 上司に反発 5月21日 修正する度量
5月14日 挑戦する勇気 5月1日 調子
4月17日 専門スキル 4月3日 東日本大震災2
3月18日 東日本大震災1 3月5日 ネトウヨと不良キャラの共通点
2月19日 信用ラインと警戒ライン 2月5日 信じられない者ばかりの世界観
1月23日 武器を交えない戦争 1月16日 しゃべらない主人公
1月7日 異世界に飛ばされた凡人 12月25日 後ろ向きな嫉妬心
2010年 12月19日no2 人それのゲーム難易度 12月19日no1 社会人型キャラ
12月11日 新作公開してから一週間 12月5日 新作ゲーム紹介
11月20日 理想と現実 10月29日 新作公開予定
10月18日 派閥 10月1日 仲間
9月19日 キャラクターイメージ 9月6日 理想を持った人間。そうでない人間
8月21日 革命後 8月8日 長編のオチのつけ方
7月24日 勇者は世直しができるか? 7月10日 全力集中プレイと長期戦略プレイ
6月27日 RPGのチームバトル 6月13日 傭兵団
5月29日 相手の思考をよんでみよう 5月14日 扇動する者、される者
5月7日 こっそりアンケート設置お知らせ、ほか 5月3日 地方を主人公の舞台にしてみよう
4月17日 コンピュータは人間を上回れるか? 4月2日 政権交代から6ヶ月が過ぎて
3月22日 フィクション 3月12日 困ったパーティメンバー
2月21日 責任 2月6日 教育
1月23日 トップダウン式製作とボトムアップ式製作 1月10日 ゲーム作成スタッフ
2009年 12月25日 政権交代から3ヶ月が過ぎて 12月12日 血液型
11月29日 編集日記・編集後記 11月14日 AVG(+SLG)制作中
10月31日 シナリオ 10月18日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには2
10月3日 オリジナル 9月19日 ゲーム作りで完成までこぎ着けるためには
9月6日 実在モデルをどこまで採用できるか 8月24日 素材?
8月14日 今時の報道スタイル 8月8日 ユーザーサポートにメールを送ってみました
7月25日 恋愛シミュレーション2の魅力? 7月11日 人気と実力
6月27日 打ち切り 6月19日 エロゲ規制強化の流れからみるゲーム考
6月6日 貴族階級 5月23日 悪の戦闘員
5月10日 異なるキャラクターの視点でみてみよう 4月24日 強者がますます強くなる・・・
4月11日 ゲームエディタ 3月29日 愛郷心
3月22日 匿名ネット社会 3月6日 暗躍する超能力者たち
2月22日 信者キャラ 2月15日 必殺技
2月1日 アンチヒーロー(悪役型英雄) 1月23日 カタストロフィーを未然に阻止しよう
1月16日 フェアな戦い 1月3日 あれから幾年後
2008年 12月28日 国盗りSLGの景気対策 12月20日 現実世界をゲーム化してみよう
12月5日 内部対立 11月29日 推理もの??
11月22日 悪人とも言い切れない罪人 11月7日 正史
10月31日 萌えない女性キャラ 10月18日 関西弁
10月5日 大阪 9月21日 避けられない強大な敵
9月7日 人気・魅力・カリスマ 8月29日 黒幕
8月23日 運と実力 8月9日 COMの思考ルーチン
8月3日 新シナリオ「HeiseiNippon」公開 7月19日 軍師
7月5日 各国の思惑を構成するもの 6月21日 催眠術
6月7日 和解 5月24日 知恵者
5月16日 千年生きてみよう 5月3日 生き残ることと勝ち残ること
4月18日 冷酷な指導者 4月5日 お金の使い道
3月15日 若さ 3月7日 性能と運用
2月29日 アンケート現況発表(質問2について) 2月22日 広報戦略
2月10日 差別 1月27日 敵のスペック

1月13日 神の加護、神聖魔法 12月30日 フリーゲームのレビュー
2007年 12月16日 国盗りゲームのパターン 12月1日 謎について
11月16日 ゲーム世界での対人設定2(その他視点) 11月3日 ゲーム世界での対人設定1(味方視点)
10月20日 レジスタンス勢力 10月5日 終盤~エンディング
9月21日 世襲について 9月8日 悪役(ヒデブ派5隊長など)
8月24日 確率について 8月10日 セーブ&ロード
7月27日 成長について 7月15日 SRPGにおける白兵部分のゲーム的処理
6月30日 SRPGのマップのシステム 6月17日 徴収と略奪
6月2日 兵科あれこれ 5月19日 理想の君臣関係
5月4日 経済力うんぬん 4月21日 戦略ゲームと戦術ゲーム
4月6日 公開情報と非公開情報 3月24日 個人戦用の武器等
3月9日 兵士の武器 2月25日 ゲーム作りとゲーム遊び
2月11日 少数派(属性持ち)向けゲーム 1月28日 バージョンアップ

1月13日 宮田軍にてこ入れ? 12月30日 フリーゲームの宣伝
2006年 12月15日 投票・アンケート 12月1日 最強の敵
11月18日 動かしやすいキャラと動かしにくいキャラ 11月4日 デバッグ
10月22日 現代・近未来ものについて 10月6日 趣味の社会人クリエイター
9月15日 新作?の状況について 9月8日 BGMについて
8月27日 登場人物の口語表現 8月12日 女性キャラ
7月28日 主人公選択式ゲーム 7月16日 マイサイトについて
7月2日 死について 6月17日 風刺について
6月2日 シナリオタイプあれこれ 5月19日 ゲーム作りの進め方について
5月5日 ゲーム作りを始める時について 4月21日 高能力キャラの表現方法
4月8日 悪い敵 3月31日 名前について
3月18日 伝え方と伝わり方 3月12日 キャラクターのプロフィールについて
3月5日 アマとプロによる基本プロット考 2月25日 自作CGについて
2月19日 著作権について 2月12日 バックグラウンドの設定について
2月5日 SRPG95の次回作に対する期待 1月29日 分岐と自由度について
1月22日 難易度について 1月15日 勢力別能力値考察
1月8日 主人公について 1月1日 ユニットの能力値をどういじるかについて
2005年  12月30日 12月23日 12月16日 12月9日 12月2日 11月25日 11月18日 11月11日 11月5日 10月31日















トップページに戻る